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【2025年最新】エルナン・ディアスのおすすめ小説を紹介

現代アメリカ文学の旗手、エルナン・ディアスとは?
エルナン・ディアスは、1973年にアルゼンチンのブエノスアイレスで生まれました。その後スウェーデンでの生活を経て、ニューヨーク大学で博士号を取得したという経歴の持ち主です。現在はニューヨークに在住しています。
2017年に発表したデビュー作『In the Distance』(未邦訳)は、ピュリッツァー賞とPEN/フォークナー賞の最終候補となり、大きな注目を集めました。そして、第2作となる『トラスト』で2023年のピュリッツァー賞フィクション部門を受賞し、現代アメリカ文学を代表する作家の一人としての地位を確立しました。彼の作品は世界34言語での翻訳が決定しており、国際的にも高い評価を受けています。
エルナン・ディアスのおすすめ小説
エルナン・ディアスは寡作な作家として知られており、2025年現在、日本語訳で読めるのはピュリッツァー賞を受賞した代表作『トラスト』のみです。
デビュー作の『In the Distance』も高く評価されていますが、残念ながらまだ邦訳は出版されていません。そのため、まずは彼の名を世界に知らしめた『トラスト』から読み始めるのがおすすめです。
『トラスト』
『トラスト』は、エルナン・ディアスの名を一躍有名にした、2023年のピュリッツァー賞受賞作です。それだけでなく、カーカス賞やジョン・アップダイク賞の受賞、ブッカー賞の最終候補にも選ばれるなど、数々の栄誉に輝いています。オバマ元大統領が2022年のベストブックの一つに選んだことでも話題になりました。
物語の舞台は1920年代から30年代のニューヨーク。ウォール街の伝説的な投資家と、その聡明な妻をめぐる物語が、全く異なる4つの視点から語られます。そのユニークな構成が、この作品の最大の魅力です。
- 『絆』:夫妻をモデルにしたとされるベストセラー小説
- 『わが人生』:富豪本人が遺した自伝の草稿
- 『追憶の記』:自伝の代筆を依頼された秘書の回想録
- 『未来』:聡明な妻が死の直前まで綴っていた日記
章を読み進めるごとに、それまでの「真実」が揺らぎ、登場人物の印象ががらりと変わっていきます。富、権力、歴史、そして愛とは何かを問いかける、知的でスリリングな読書体験が待っています。
ふくちい4つの視点がパズルみたいで面白かったよ。誰の言葉が真実なのか、最後までドキドキしちゃった!
まとめ:エルナン・ディアスのおすすめ小説を読んでみよう
この記事では、現代アメリカ文学の新たな旗手、エルナン・ディアスと彼の代表作『トラスト』を紹介しました。寡作ながら、発表する作品は常に高い評価を受け、文学界に衝撃を与え続けています。
現在、日本語で読めるのは『トラスト』一冊ですが、その巧みな構成と奥深いテーマは、あなたを知的な興奮と驚きに満ちた読書体験へと誘ってくれるはずです。物語の真実が一つではないことを体感できるこの傑作を、ぜひ手に取ってみてください。

