皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。
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皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。
C・S・ルイスは、イギリスの作家であり、学者でもありました。特に有名なのは、子どもから大人まで楽しめるファンタジー小説『ナルニア国物語』シリーズです。彼の作品は、ファンタジーの世界観の中に、キリスト教の思想が色濃く反映されているのが特徴です。
ルイスの小説は、壮大な物語を通して、読者に勇気や友情、そして成長の物語を届けてくれます。どの作品から読めばいいか迷ったら、まずは代表作である『ナルニア国物語』から手に取ってみるのがおすすめです。この記事では、C・S・ルイスの魅力あふれる小説をランキング形式でご紹介します。
ここからは、C・S・ルイスのおすすめ小説をランキング形式で4作品ご紹介します。不朽の名作ファンタジーから、ユニークな設定の風刺小説まで、彼の多様な魅力を堪能できるラインナップです。
順位 | タイトル | ジャンル |
---|---|---|
1位 | 『ナルニア国物語』シリーズ | ファンタジー |
2位 | 『悪魔の手紙』 | 風刺小説・宗教哲学 |
3位 | 『別世界物語』シリーズ | SF・ファンタジー |
4位 | 『顔を持つまで』 | 神話小説 |
C・S・ルイスの代表作といえば、全7巻からなる『ナルニア国物語』シリーズです。物語は、ペベンシー家の4人きょうだいが古い衣装だんすを通り抜け、言葉を話す動物たちが住む魔法の国「ナルニア」へ足を踏み入れるところから始まります。
ナルニア国は、創造主であるライオンのアスランによって作られた世界です。しかし、冷酷な白い魔女によって100年もの間、雪と氷に閉ざされた冬の世界に変えられていました。子どもたちはアスランと共にナルニアの平和を取り戻すため、壮大な冒険を繰り広げながら成長していきます。映画化もされたことで世界的に有名になりました。
わたしも衣装だんすからナルニア国に行ってみたい!アスランはきっとモフモフなんだろうな。
『悪魔の手紙』は、ベテランの悪魔スクルーテイプが、新米の甥ワームウッドに対して「いかにして人間を誘惑し堕落させるか」を指南する31通の手紙、という形式で書かれたユニークな風刺小説です。この作品は世界的ベストセラーとなり、ルイスの名を広く知らしめました。
悪魔の視点から人間の弱さや矛盾、自己中心的な部分がユーモアを交えて鋭く描かれています。善と悪が逆転した世界観を通して、読者は人間とは何か、信仰とは何かを深く考えさせられるでしょう。ファンタジーとは一味違った、ルイスの宗教哲学者としての一面が垣間見える作品です。
本作における悪魔の視点からの人間分析は、人間の本質的な弱点を的確に捉えている。その論理構成には学ぶべき点が多い。
『別世界物語』は、「宇宙三部作」とも呼ばれるSFファンタジーシリーズです。『沈黙の惑星を離れて』、『ペレランドラ』、『いまわしき砦の戦い』の3作から構成されています。このシリーズは、ルイスのキリスト教的な価値観が色濃く反映されているのが特徴です。
物語は、言語学者のエルウィン・ランサム教授が主人公です。彼は宇宙船で火星(マラカンドラ)や金星(ペレランドラ)へと旅をし、地球とは異なる世界の住民たちと出会います。壮大な宇宙を舞台に、善と悪の戦いを描いた、まさに「神学的SF」と呼ぶにふさわしい作品群です。
宇宙を舞台にしたファンタジーってロマンがあるよね。違う惑星の住人とお茶してみたいかな。
『顔を持つまで』は、ギリシャ神話の「キューピッドとプシュケー」の物語を基にした小説です。物語は、醜い王女オリュアルの視点から語られます。彼女は絶世の美女である妹プシュケーを深く愛していましたが、その美しさゆえに妹は神への生贄として捧げられてしまいます。
オリュアルは神々を糾弾するため、自らの生涯を書き記していきます。物語を通して、愛の様々な形、嫉妬、そして自己認識といったテーマが探求されます。神話の再解釈という形で、人間の魂の成熟を描いた、ルイスの深い洞察が光る一作です。
姉妹の愛って複雑で切ないよ…。自分の本当の顔と向き合うのは、すごく勇気がいることだよね。
『ナルニア国物語』シリーズは全7巻あり、どの順番で読むかによって物語の楽しみ方が変わってきます。主な読み方には「刊行順」と「時系列順」の2つがあります。
どちらの順番で読んでも物語を理解できますが、それぞれにメリットがあります。初めて読む方はもちろん、再読する方も、次はどちらの順番で読むか考えながら読み進めるのも楽しいかもしれません。ここでは、それぞれの順番の特徴について詳しく解説していきます。
初めて『ナルニア国物語』を読む方には、刊行された順番で読む方法が分かりやすいとされています。物語の世界が徐々に明かされていく過程を、作者であるC・S・ルイスが意図した通りに体験できるからです。
刊行順は以下の通りです。
この順番で読むと、物語の謎が少しずつ解き明かされていく面白さを味わうことができます。
物語の世界観をより深く理解したい、ナルニア国の歴史の流れに沿って読みたいという方には、物語の中の出来事が起こった順番(時系列順)で読むのがおすすめです。この順番で読むと、ナルニア国の創生から終焉までを壮大な歴史物語として楽しむことができます。
時系列順は以下の通りです。
新訳版の文庫などでは、この時系列順に巻数が振られていることもあります。
C・S・ルイス(本名:クライブ・ステープルス・ルイス)は、1898年に北アイルランドのベルファストで生まれた小説家、英文学者です。オックスフォード大学で学び、後にケンブリッジ大学で中世・ルネサンス英文学の教授を務めました。
幼少期はキリスト教を信仰していましたが、14歳の時に無神論者になります。しかし、大学時代の友人であり、『指輪物語』の作者でもあるJ・R・R・トールキンなどの影響を受け、31歳で再びキリスト教信仰に戻りました。その後、『ナルニア国物語』シリーズをはじめとする小説だけでなく、『悪魔の手紙』や『キリスト教の精髄』といったキリスト教に関する著作も多数発表し、世界的な名声を得ました。
この記事では、C・S・ルイスのおすすめ小説をランキング形式でご紹介しました。彼の作品は、子どもから大人まで楽しめる壮大なファンタジーから、人間の本質を鋭く突く哲学的な物語まで多岐にわたります。
代表作である『ナルニア国物語』は、読む順番によっても楽しみ方が変わる奥深いシリーズです。また、『悪魔の手紙』のようなユニークな作品は、彼の思想家としての一面を教えてくれます。この記事を参考に、ぜひC・S・ルイスの魅力的な物語の世界に足を踏み入れてみてください。