【2025年最新】歴代小説のおすすめ人気ランキングTOP40

はじめに：人生を豊かにする、時代を超えて愛される名作小説の世界へ

「何か面白い小説が読みたいな」

そう思って本屋さんや通販サイトを眺めても、あまりの数の多さに、どれを選べばいいか分からなくなってしまうことはありませんか？

世の中には、星の数ほどの小説があります。その中から、自分にとって「最高の一冊」を見つけ出すのは、まるで宝探しのようです。

この記事では、そんなあなたのために、映画やアニメなど数々の物語に触れてきた私たち『小説ヨミタイ』編集部が、時代を超えて多くの人々に愛され続ける「歴代の名作小説」を、国内外から厳選してランキング形式でご紹介します。

日本が誇る文豪たちの不朽の名作から、世界中で翻訳され読み継がれる海外文学の傑作まで。あなたの心を揺さぶり、人生を豊かにしてくれる一冊が、きっとこの中に見つかるはずです。

さあ、一緒に、物語の世界を巡る旅に出かけましょう。

【日本文学】不朽の名作から現代の人気作までおすすめランキングTOP20

まずは、日本の小説から。近代文学の金字塔から、現代を代表する作家の話題作まで、幅広くランクインしました。

心に深く刻まれる人間ドラマ、想像力をかき立てるファンタジー、そして社会のあり方を問う問題作。多様な日本の小説の世界をお楽しみください。

第1位：こころ – 夏目漱石

人間の心の奥底に潜むエゴイズムを、鋭い筆致で描き出した夏目漱石の代表作。高校の教科書で読んだことがある人も多いのではないでしょうか。

「先生」と「私」という二人の登場人物を通して、友情、恋愛、そして死という普遍的なテーマが、静かながらも重厚に描かれています。読み返すたびに新たな発見がある、まさに不朽の名作です。

第2位：人間失格 – 太宰治

「恥の多い生涯を送って来ました。」という衝撃的な一文から始まる、太宰治の自伝的小説。主人公・大庭葉蔵の、破滅的で刹那的な生き様が描かれています。

世間とのズレに苦しみ、道化を演じることでしか自分を保てない葉蔵の姿は、読む者の心を強く揺さぶります。その退廃的な魅力と、むき出しの人間性に、今なお多くの読者が惹きつけられています。

第3位：銀河鉄道の夜 – 宮沢賢治

孤独な少年ジョバンニが、親友カムパネルラとともに銀河鉄道に乗り、美しい星々を巡る幻想的な物語です。作者である宮沢賢治の死後に草稿の形で発見され、未完のまま遺された作品としても知られています。

幻想的な風景描写と、生と死、本当の幸せとは何かを問いかける深いテーマが、多くの読者の心を捉えて離しません。詩的で美しい言葉の数々は、まるで音楽のようです。

第4位：ノルウェイの森 – 村上春樹

1987年に発表され、社会現象を巻き起こした村上春樹の代表作。喪失と再生をテーマに、大学生のワタナベ、そして彼を取り巻く直子と緑という二人の女性との関係性を描いた物語です。

繊細でどこか物憂げな雰囲気と、魅力的な登場人物たちが織りなすストーリーは、多くの若者の心を掴みました。今なお世界中で読み継がれている、青春小説の金字塔です。

第5位：金閣寺 – 三島由紀夫

実際に起きた金閣寺放火事件を題材に、主人公である若い学僧の屈折した美意識と、金閣寺への愛憎を描いた三島由紀夫の代表作です。

美に対する憧れと嫉妬、そして自らのコンプレックスに苦しむ主人公の心理描写は圧巻の一言。「美とは何か」という根源的な問いを、読者に突きつけます。

第6位：雪国 – 川端康成

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」という、あまりにも有名な一文で始まる、川端康成の代表作。雪深い温泉町を舞台に、芸者・駒子と妻子ある男・島村の、はかなくも美しい恋愛模様が描かれています。

日本人ならではの美意識や、言葉の端々から感じられる情感が、読む者の心に深く染み渡ります。ノーベル文学賞受賞のきっかけにもなった、日本文学の最高峰の一つです。

第7位：そして、バトンは渡された – 瀬尾まいこ

血の繋がらない親の間をリレーされ、4回も苗字が変わった優子。しかし、彼女は周囲の心配をよそに、いつも笑顔で、愛情豊かに育てられてきました。

複雑な家庭環境ながらも、たくさんの愛情を受けて育った主人公の姿を通して、家族の新しい形を提示した感動の物語。2019年の本屋大賞受賞作です。

第8位：博士の愛した数式 – 小川洋子

記憶が80分しか持たない天才数学者「博士」と、彼の家に派遣された家政婦、そしてその息子の「ルート」。三人の心温まる交流を描いた物語です。

数学の美しさや、人を想うことの尊さが、静かで優しい筆致で描かれています。数学が苦手な人でも、その魅力に引き込まれること間違いなし。2004年の第1回本屋大賞受賞作です。

第9位：夜は短し歩けよ乙女 – 森見登美彦

京都を舞台に、奇妙で個性的な登場人物たちが繰り広げる、不思議な一夜の物語。大学生の「私」は、後輩である「黒髪の乙女」に恋心を抱き、彼女の気を引こうと奮闘します。

独特の文体と、奇想天外なストーリー展開が魅力の、ファンタジックな恋愛小説。ユーモアとロマンが詰まった、唯一無二の世界観に引き込まれます。

第10位：舟を編む – 三浦しをん

辞書作りに情熱を燃やす編集者たちの姿を描いた、2012年の本屋大賞受賞作。言葉という広大な海を渡るための「舟」である辞書を、十数年かけて作り上げていく人々の、ひたむきな努力と愛情が描かれています。

一つのことに打ち込むことの尊さや、言葉の奥深さを教えてくれる作品。映画化もされ、多くの人々の共感を呼びました。

第11位：容疑者Xの献身 – 東野圭吾

天才物理学者・湯川学が、難事件に挑む「ガリレオシリーズ」の第3作。元妻を殺してしまった女性を救うため、隣人の天才数学者が仕掛けた完璧なアリバイ工作。その謎に、湯川が挑みます。

論理的な謎解きと、深い人間ドラマが見事に融合した、ミステリー小説の傑作。直木賞受賞作であり、映画化もされ大ヒットしました。

第12位：かがみの孤城 – 辻村深月

学校での居場所をなくし、部屋に閉じこもっていた主人公・こころ。ある日、部屋の鏡が光り出し、その先にあったのは、城のような不思議な建物でした。そこには、こころと同じように悩みを抱える7人の中学生が集められていました。

城に隠された「願いの部屋」の鍵を探す中で、少年少女たちが心を通わせ、成長していく姿を描いたファンタジーミステリー。2018年の本屋大賞受賞作です。

第13位：同志少女よ、敵を撃て – 逢坂冬馬

第二次世界大戦中、独ソ戦の最前線で戦った、ソ連の女性狙撃兵たちの過酷な運命を描いた物語。母親を殺され、復讐を誓った少女セラフィマが、女性だけの狙撃小隊に入隊し、仲間たちと共に戦い抜いていく姿が描かれています。

戦争の悲惨さと、その中で生きる人々の強さ、そして少女たちの絆が胸を打つ、感動の戦争小説。2022年の本屋大賞受賞作です。

第14位：流浪の月 – 凪良ゆう

誘拐事件の「被害女児」と「加害者」として世間の注目を浴びた、更紗と文。事件から15年後、二人は偶然再会します。しかし、彼らの関係性は、世間が思うような単純なものではありませんでした。

世間の常識やレッテルから自由になろうとする二人の姿を通して、愛や絆の多様な形を問いかける作品。2020年の本屋大賞受賞作です。

第15位：蜜蜂と遠雷 – 恩田陸

国際ピアノコンクールを舞台に、才能あふれる若きピアニストたちの挑戦と葛藤、そして成長を描いた群像劇。直木賞と本屋大賞をダブル受賞したことでも話題になりました。

音楽の才能とは何か、そして表現することの喜びと苦しみが、熱く、そして繊細に描かれています。まるで音楽が聞こえてくるような、臨場感あふれる文章も魅力です。

第16位：52ヘルツのクジラたち – 町田そのこ

自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母親から虐待を受け、声を出せなくなった少年。孤独な魂を持つ二人が出会い、新たな人生を歩み始める姿を描いた物語です。

タイトルの「52ヘルツのクジラ」とは、他のクジラには届かない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラのこと。誰にも届かない声で泣いている、孤独な人々の心に寄り添う、優しくも力強い作品です。2021年の本屋大賞受賞作。

第17位：何者 – 朝井リョウ

就職活動を通して、現代の若者たちのリアルな人間関係や、SNS時代のコミュニケーションのあり方を描いた、平成生まれの作家として初めて直木賞を受賞した作品。

就活という共通の目標に向かいながらも、お互いの内定状況に一喜一憂し、嫉妬や焦りを募らせていく大学生たちの姿が、痛々しいほどリアルに描かれています。自分は「何者」なのか、という問いを突きつけられる作品です。

第18位：サラバ！ – 西加奈子

イランで生まれた主人公・圷歩が、エジプト、そして日本へと渡り歩きながら、様々な出会いと別れを経験し、成長していく姿を描いた壮大な物語。直木賞受賞作です。

家族、宗教、国籍といった大きなテーマを扱いながらも、ユーモアを交えて軽やかに描かれているのが魅力。生きることの素晴らしさと、困難さを、力強く肯定してくれる作品です。

第19位：月と蟹 – 道尾秀介

小学生の慎一と、その同級生である春夜。二人の少年が、ある願いを叶えるために、夜の海で「願掛け」を繰り返すうちに、思いもよらない事件に巻き込まれていく、切なくも美しいミステリー。直木賞受賞作です。

子供の世界の残酷さと、純粋さが、巧みなストーリーテリングで描かれています。予想を裏切る衝撃の結末は、読者の心に深い余韻を残します。

第20位：火花 – 又吉直樹

お笑い芸人である又吉直樹が、芸人の世界のリアルな葛藤や、才能をめぐる苦悩を描き、芥川賞を受賞した話題作。売れない芸人・徳永が、天才肌の先輩芸人・神谷と出会い、その強烈な個性と才能に惹かれながらも、自分の進むべき道を見失っていく姿が描かれています。

夢を追いかけることの厳しさと、その中で生まれる人間ドラマが、胸に迫ります。お笑いの世界に生きる人々の、知られざる一面を垣間見ることができる作品です。

【海外文学】翻訳で楽しむ、世界の名作おすすめランキングTOP20

続いては、海外文学の世界へ。翻訳を通して、私たちは世界中の素晴らしい物語に出会うことができます。

壮大な歴史ロマンから、心温まるファンタジー、そして社会の矛盾を鋭く突く問題作まで。あなたの価値観を揺さぶり、新たな視点を与えてくれる、そんな一冊を見つけてみてください。

第1位：星の王子さま – サン＝テグジュペリ

世界中で愛され続ける、フランスの飛行家であり作家でもあるサン＝テグジュペリの代表作。サハラ砂漠に不時着した飛行士が、小さな星からやってきた王子さまと出会い、交流を深めていく物語です。

「大切なものは、目に見えない」という有名な言葉をはじめ、人生で本当に大切なことは何かを、優しく、そして深く問いかけます。子供から大人まで、読むたびに新たな感動を与えてくれる、永遠のベストセラーです。

第2位：アルジャーノンに花束を – ダニエル・キイス

知的障害を持つ32歳のパン屋の店員チャーリイ・ゴードンが、脳手術によって天才的な知能を手に入れます。しかし、その知能は、彼に幸福だけでなく、孤独と苦悩をもたらすことに…。

チャーリイの視点で書かれた経過報告書形式の物語は、彼の知能の変化とともに文体も変化していくという、画期的な手法で描かれています。人間の知性とは、そして幸福とは何かを、深く考えさせられる感動のSF小説です。

第3位：百年の孤独 – ガブリエル・ガルシア＝マルケス

南米コロンビアの架空の村マコンドを舞台に、ブエンディア一族の7世代にわたる栄枯盛衰を描いた、壮大な物語です。現実と幻想が入り混じる「マジックリアリズム」という手法で書かれ、ラテンアメリカ文学の最高傑作と評されています。

一族に受け継がれる「孤独」という宿命を軸に、愛、憎しみ、戦争、革命といった、人間のあらゆる営みが、力強く、そして幻想的に描かれています。その圧倒的な物語世界に、誰もが魅了されるはずです。

第4位：ライ麦畑でつかまえて – J・D・サリンジャー

16歳の少年ホールデン・コールフィールドが、寄宿学校を退学になり、ニューヨークの街をさまよう数日間を描いた物語。社会の偽善や欺瞞に反発し、孤独と苛立ちを抱えながらも、純粋なものを探し求めるホールデンの姿が、多くの若者の共感を呼びました。

発表から70年以上経った今でも、青春の痛みや葛藤を描いた小説として、色褪せることのない輝きを放っています。

第5位：カラマーゾフの兄弟 – フョードル・ドストエフスキー

ロシア文学の巨匠ドストエフスキーの最高傑作にして、生涯最後の長編小説。強欲で好色な父フョードルと、その三人の息子たち（情熱的な長男ドミートリイ、無神論者の次男イワン、敬虔な三男アリョーシャ）を巡る物語です。

父殺しの嫌疑をかけられた長男を軸に、神、信仰、愛、罪、そして人間の魂の救済といった、重厚なテーマが、壮大なスケールで描かれています。文学史上に燦然と輝く、不朽の名作です。

第6位：老人と海 – アーネスト・ヘミングウェイ

キューバの老漁師サンチャゴが、巨大なカジキマグロを相手に、たった一人で繰り広げる死闘を描いた物語。ノーベル文学賞受賞のきっかけにもなった、ヘミングウェイの代表作です。

自然の厳しさと、それに対する人間の尊厳、そして敗北の中にも希望を見出す不屈の精神が、簡潔で力強い文体で描かれています。人生の応援歌として、多くの読者に勇気を与えてきました。

第7位：戦争と平和 – レフ・トルストイ

ナポレオン戦争時代のロシアを舞台に、500人以上もの登場人物が織りなす、壮大な歴史絵巻。ロシア文学の最高峰と称される、トルストイの代表作です。

戦争という大きな歴史の流れの中で、翻弄されながらも懸命に生きる人々の愛と苦悩、そして人生の意味を探求する姿が、圧倒的な筆力で描かれています。人生で一度は読んでおきたい、まさに「大作」です。

第8位：高慢と偏見 – ジェーン・オースティン

18世紀末のイギリスを舞台に、誤解と偏見からすれ違う、プライドの高いエリザベスと、裕福だが高慢なダーシーの恋模様を描いた、恋愛小説の古典的名作。

ウィットに富んだ会話と、魅力的な登場人物たちが織りなすストーリーは、今なお多くの読者を魅了し続けています。身分違いの恋という普遍的なテーマを、見事な人間観察眼で描き出した、不朽の名作です。

第9位：1984年 – ジョージ・オーウェル

「ビッグ・ブラザー」率いる党がすべてを支配する、全体主義的な近未来社会を描いたディストピア小説。個人の思想や行動は、テレスクリーンと呼ばれる装置によって常に監視され、自由は完全に奪われています。

主人公ウィンストンは、そんな社会に疑問を抱き、体制への反抗を試みますが…。現代社会にも通じる、監視社会の恐怖と、権力による情報操作の危険性を鋭く描き出した、予言の書とも言える作品です。

第10位：そして誰もいなくなった – アガサ・クリスティー

孤島に集められた、年齢も職業も異なる10人の男女。しかし、招待主の姿はなく、やがて不気味な童謡の歌詞の通りに、一人、また一人と殺されていきます。

ミステリーの女王アガサ・クリスティーの最高傑作と名高く、「クローズド・サークル」というジャンルを確立した作品としても知られています。誰が犯人なのか、最後まで全く予想がつかない、完璧なプロットと衝撃の結末に、誰もが驚愕するはずです。

第11位：夏への扉 – ロバート・A・ハインライン

天才発明家のダンは、恋人と親友に裏切られ、会社も財産もすべて失ってしまいます。絶望した彼は、冷凍睡眠で30年後の未来へ。しかし、そこで彼を待っていたのは、予想だにしない事実でした。

愛猫ピートと共に、失われたものを取り戻すため、過去と未来を行き来するダンの冒険を描いた、SF小説の名作。タイムトラベルを扱った作品の中でも特に人気が高く、爽やかな読後感が魅力です。

第12位：月と六ペンス – サマセット・モーム

安定した生活を捨て、突然画家になると宣言し、家族のもとを去った男、チャールズ・ストリックランド。彼の破天荒な生涯を、友人の視点から描いた物語です。フランスの画家ポール・ゴーギャンがモデルになっていると言われています。

芸術のためにすべてを犠牲にし、社会の常識や道徳から逸脱していくストリックランドの姿を通して、「芸術とは何か」「人生の価値とは何か」を問いかけます。タイトルの「月」は理想を、「六ペンス」は現実を象徴していると言われています。

第13位：車輪の下 – ヘルマン・ヘッセ

繊細で感受性豊かな少年ハンスが、周囲の期待に応えようと勉強に励むあまり、次第に精神的に追い詰められていく姿を描いた、ノーベル文学賞作家ヘルマン・ヘッセの自伝的小説。

画一的な教育制度や、大人の価値観に押しつぶされていく少年の苦悩を通して、個性や自由を尊重することの大切さを訴えます。思春期の多感な時期に読んだら、きっと心に響くものがあるはずです。

第14位：罪と罰 – フョードル・ドストエフスキー

「選ばれた非凡人は、社会のために凡人を殺す権利を持つ」という独自の理論のもと、金貸しの老婆を殺害した貧しい大学生ラスコーリニコフ。しかし、彼は犯行後、良心の呵責と罪悪感に苦しめられることになります。

人間の罪の意識と、魂の再生をテーマに、人間の心の深淵を鋭く描き出した、ドストエフスキーの代表作。キリスト教的な思想を背景に、人間の救済とは何かを問いかけます。

第15位：はてしない物語 – ミヒャエル・エンデ

いじめられっ子の少年バスチアンが、古本屋で見つけた一冊の本。その本の中に広がる「ファンタージエン国」の物語に引き込まれていくうちに、彼自身が物語の登場人物となって、冒険の旅に出ることになります。

現実世界と物語世界が交錯する、壮大なファンタジー小説。自分に自信が持てず、孤独を感じているバスチアンが、冒険を通して成長していく姿は、多くの読者に勇気を与えてくれます。

第16位：オリエント急行の殺人 – アガサ・クリスティー

イスタンブールからパリへ向かう豪華列車オリエント急行。大雪で立ち往生した車内で、アメリカ人の富豪が刺殺体で発見されます。偶然乗り合わせていた名探偵ポアロが、事件の捜査に乗り出しますが、乗客全員にアリバイがあり…。

アガサ・クリスティーの代表作の一つであり、映画化も何度もされている名作ミステリー。驚愕の真相と、ポアロが下した意外な決断は、ミステリー史に残る衝撃として語り継がれています。

第17位：三体 – 劉慈欣

中国のSF作家、劉慈欣による、翻訳作品としてアジア初のヒューゴー賞受賞作。文化大革命の時代、父を惨殺され、人類に絶望した女性科学者が、宇宙に向けて発信したメッセージ。それが、地球の運命を大きく揺るがすことになります。

VRゲーム『三体』の謎を追う現代の科学者を主人公に、壮大なスケールで描かれる本格SF。物理学の「三体問題」をモチーフにした、緻密な科学描写と、予測不可能なストーリー展開が、世界中のSFファンを熱狂させています。

第18位：ハリー・ポッターと賢者の石 – J・K・ローリング

言わずと知れた、21世紀最大のファンタジー小説。孤児として、意地悪な叔母一家のもとで育った少年ハリー・ポッター。11歳の誕生日、自分が魔法使いであることを知った彼は、ホグワーツ魔法魔術学校に入学し、仲間たちと共に冒険を繰り広げます。

友情、勇気、そして愛という普遍的なテーマを、魅力的なキャラクターと、緻密に作り込まれた魔法の世界観で描き、世界中の子供から大人までを夢中にさせました。ここから始まる、壮大な物語の第一歩です。

第19位：レ・ミゼラブル – ヴィクトル・ユーゴー

一本のパンを盗んだために、19年間も投獄された男ジャン・ヴァルジャン。彼の波乱に満ちた生涯を軸に、19世紀フランスの社会情勢や、民衆の苦悩を描いた、フランス文学の金字塔です。

愛と正義、そして人間の尊厳をテーマにした、壮大なヒューマンドラマ。ミュージカルや映画でも有名ですが、原作の持つ重厚な物語世界は、また格別な感動を与えてくれます。

第20位：赤毛のアン – L・M・モンゴメリ

カナダのプリンス・エドワード島を舞台に、孤児院からカスバート家に引き取られてきた、空想好きで、おしゃべりな少女アン・シャーリーの成長を描いた物語。

豊かな自然の中で、様々な騒動を巻き起こしながらも、持ち前の明るさと優しさで、周囲の人々を幸せにしていくアンの姿は、読む人の心を温かくしてくれます。少女時代の夢と希望が詰まった、永遠の名作です。

おわりに：あなただけの「歴代の名作」を見つける旅へ

ここまで、国内外の歴代名作小説をランキング形式でご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

もちろん、ここで紹介できたのは、数ある名作の中のほんの一部にすぎません。大切なのは、ランキングや評判だけに捉われず、あなた自身の心に響く一冊を見つけることです。

この記事が、そのためのささやかな道しるべとなれば、これほど嬉しいことはありません。

さあ、本を手に取って、あなただけの「歴代の名作」を見つける旅に出かけましょう。きっと、素晴らしい物語との出会いが、あなたを待っています。