【2025年最新】アンソニー・ホロヴィッツのおすすめ人気小説ランキングTOP15

アンソニー・ホロヴィッツの小説が人気の理由とおすすめ作品の選び方

イギリスの小説家であり脚本家でもあるアンソニー・ホロヴィッツ。日本でも数々のミステリーランキングで1位を獲得するなど、絶大な人気を誇っています。その魅力は、なんといってもアガサ・クリスティーなどの古典ミステリーへの深いリスペクトと、読者の予想を裏切る巧妙な仕掛けにあります。

また、ヤングアダルト向けの冒険小説や人気ドラマの脚本を手掛けるなど、その活躍は多岐にわたります。そのため、どの作品から読めばいいか迷ってしまう方も多いでしょう。選び方としては、作中に登場するシリーズで選ぶのがおすすめです。大きく分けて、編集者が探偵役の「スーザン・ライランド」シリーズと、作者自身がワトソン役として登場する「ホーソーン＆ホロヴィッツ」シリーズがあります。もちろん、気になった作品から手に取ってみるのも良いでしょう。

【2025年最新】アンソニー・ホロヴィッツのおすすめ人気小説ランキングTOP15

ここからは、いよいよアンソニー・ホロヴィッツのおすすめ人気小説をランキング形式でご紹介します！

数々のミステリー賞を総なめにした傑作から、少年スパイが活躍する冒険小説まで、ホロヴィッツの多彩な魅力が詰まった作品が勢ぞろいです。あなたのお気に入りの一冊がきっと見つかるはず。最高のミステリー体験を、ぜひこのランキングから始めてみてください。

1位『カササギ殺人事件』

堂々の1位は、日本でも史上初の7冠を達成するなど、数々のミステリー賞を席巻した『カササギ殺人事件』です。物語は、あるミステリー作家の遺作原稿を読んでいた編集者スーザン・ライランドが、原稿の結末部分が失われていることに気づくところから始まります。

この作品の最大の特徴は、小説の中に別の小説が丸ごと入っているという「作中作」の構造です。スーザンが読む古典ミステリーの世界と、彼女がいる現実の世界で起こる事件が巧みにリンクし、読者は二重の謎に引き込まれていきます。アガサ・クリスティーへの愛に満ちた、まさに現代ミステリーの最高傑作と言えるでしょう。

シリーズ	スーザン・ライランドシリーズ
特徴	作中作の二重構造ミステリー
受賞歴	2019年版「このミステリーがすごい！」海外編1位など

2位『メインテーマは殺人』

2位は、なんと作者のアンソニー・ホロヴィッツ自身がワトソン役として登場するという、斬新な設定が魅力の「ホーソーン＆ホロヴィッツ」シリーズ第1弾です。物語は、ホロヴィッツが元刑事のダニエル・ホーソーンから「自分の捜査を本にしないか」と持ちかけられるところから始まります。

自分の葬儀を手配した日に殺された老婦人の謎を、抜群の推理力を持つ風変わりな探偵ホーソーンと、彼に振り回されるホロヴィッツのコンビが追います。古典的な謎解きの面白さと、フィクションと現実が入り混じるメタ的な視点が融合した、新しいタイプのミステリーです。

シリーズ	ホーソーン＆ホロヴィッツシリーズ
特徴	作者自身がワトソン役として登場
受賞歴	2020年版「このミステリーがすごい！」海外編1位など

3位『ヨルガオ殺人事件』

3位は、大ヒット作『カササギ殺人事件』の続編となる作品です。前作の主人公である編集者スーザン・ライランドが、再び不可解な事件に巻き込まれていきます。

編集者を辞め、ギリシャのクレタ島でホテル経営者として穏やかな日々を送っていたスーザン。しかし、ある夫婦の娘が失踪した事件の調査を依頼されたことから、彼女の日常は一変します。事件の鍵を握るのは、またしても故アラン・コンウェイが遺した小説でした。美しいリゾート地を舞台に、過去と現在、そして作中作が交錯する、読み応えたっぷりの一冊です。

シリーズ	スーザン・ライランドシリーズ
特徴	『カササギ殺人事件』の続編
受賞歴	2022年版「このミステリーがすごい！」海外編1位など

4位『その裁きは死』

4位は、「ホーソーン＆ホロヴィッツ」シリーズの第2弾『その裁きは死』です。今回、ホロヴィッツとホーソーンが挑むのは、離婚専門の悪名高い弁護士が殺害された事件。現場の壁には謎の数字「182」が残されていました。

前作に引き続き、鼻持ちならないが天才的な探偵ホーソーンと、常識人ホロヴィッツのちぐはぐなコンビネーションが楽しめます。事件の謎解きと並行して、少しずつ明かされるホーソーンの謎めいた過去からも目が離せません。シリーズのファンはもちろん、ここから読み始めても楽しめる王道のミステリーです。

シリーズ	ホーソーン＆ホロヴィッツシリーズ
特徴	シリーズ第2弾、ホーソーンの過去に迫る
受賞歴	2021年版「このミステリーがすごい！」海外編1位など

5位『死はすぐそばに』

5位には、「ホーソーン＆ホロヴィッツ」シリーズの第5弾がランクインします。

探偵ホーソーンが過去に解決した事件を、作家ホロヴィッツが小説化する過程で新たな謎に直面する物語です。結末を知らされないまま執筆を進めるホロヴィッツの視点と、過去の事件の真相が交錯する、シリーズの中でも特にトリッキーな構成が魅力です。シリーズのファンならずとも楽しめる、極上のミステリーです。

シリーズ	ホーソーン＆ホロヴィッツシリーズ
特徴	シリーズ第5弾、過去の事件と現在の執筆が交錯
受賞歴	2025年版「ミステリが読みたい！」海外篇1位

6位『殺しへのライン』

6位は、「ホーソーン＆ホロヴィッツ」シリーズの第3弾です。今回の舞台は、イギリス海峡に浮かぶ小さな島、オルダニー島。新作のプロモーションのために文芸フェスに参加したホロヴィッツとホーソーンは、そこで殺人事件に遭遇します。

孤島という閉ざされた空間で繰り広げられる、まさに「クローズド・サークル」の王道ミステリーです。不穏な雰囲気が漂う島で、次々と現れる怪しい人物たち。ホーソーンの鮮やかな推理はもちろん、本好きにはたまらない文芸フェスの裏側が描かれているのも見どころの一つです。

シリーズ	ホーソーン＆ホロヴィッツシリーズ
特徴	孤島が舞台のクローズド・サークルミステリー
受賞歴	2023年版「ミステリが読みたい！」2位

7位『ナイフをひねれば』

7位にランクインしたのは、「ホーソーン＆ホロヴィッツ」シリーズ第4弾『ナイフをひねれば』。この作品では、シリーズ始まって以来の衝撃的な展開が読者を待ち受けます。

なんと、ワトソン役である作家のホロヴィッツ自身が、殺人事件の容疑者として逮捕されてしまうのです。自分が脚本を書いた舞台の批評家が殺され、その凶器からホロヴィッツの指紋が発見されたのです。無実を証明するため、ホーソーンは捜査に乗り出しますが、状況は絶望的。これまでのシリーズとは一味違う、ハラハラドキドキのサスペンスが味わえます。

シリーズ	ホーソーン＆ホロヴィッツシリーズ
特徴	主人公ホロヴィッツが殺人容疑で逮捕される
受賞歴	2024年版「ミステリが読みたい！」2位

8位『マーブル館殺人事件』

8位は、ホロヴィッツが脚本を手がけた大人気テレビドラマシリーズ『刑事フォイル』の小説版です。ドラマは第二次世界大戦下のイギリスを舞台に、実直なフォイル警視正が難事件を解決していく物語です。

この小説版では、ドラマでは描かれなかったフォイルの活躍が描かれています。戦争という極限状況の中で、人間の善と悪が浮き彫りになる重厚なストーリーが魅力です。古き良き英国の雰囲気が好きな方や、歴史ミステリーが好きな方におすすめの一冊。ホロヴィッツの脚本家としての一面も感じることができます。

シリーズ	刑事フォイル
特徴	人気TVドラマのノベライズ
時代設定	第二次世界大戦下のイギリス

9位『シャーロック・ホームズ 絹の家』

9位は、シャーロック・ホームズの生みの親であるコナン・ドイルの財団から、史上初めて公式に認められたシャーロック・ホームズの新作長編です。世界中のホームズファンが注目したこの作品で、ホロヴィッツは見事にその期待に応えました。

物語は、ワトソンがホームズの死後数十年経ってから、ある事件の記録を公開するという形で進みます。それはあまりに恐ろしいため、生前は公開できなかった事件でした。原作の雰囲気やホームズとワトソンのキャラクターを完璧に再現しており、まさに「本物」のホームズの物語として楽しむことができます。

シリーズ	シャーロック・ホームズシリーズ
特徴	コナン・ドイル財団公認の公式続編
ポイント	原作への深いリスペクトと完璧な再現度

10位『モリアーティ』

10位は、『シャーロック・ホームズ 絹の家』に続く、ホロヴィッツによるホームズシリーズ第2弾です。タイトルが示す通り、この物語の中心となるのはホームズの宿敵、ジェームズ・モリアーティ教授です。

物語は、ホームズとモリアーティがライヘンバッハの滝壺に消えた直後から始まります。スコットランドヤードのジョーンズ警部と、アメリカから来た探偵ピンカートンが、モリアーティ亡き後のロンドンの犯罪網を追うというストーリー。ホームズ不在の中で進む物語と、読者の予想を裏切る衝撃の結末が大きな話題を呼びました。

シリーズ	シャーロック・ホームズシリーズ
特徴	『絹の家』の続編、モリアーティが中心
ポイント	ホームズ不在で進む物語と衝撃の結末

11位『ストームブレイカー』

11位は、ホロヴィッツのもう一つの代表作であるヤングアダルト向けスパイアクション「アレックス・ライダー」シリーズの記念すべき第1作です。このシリーズは世界的なベストセラーとなり、映画化もされました。

主人公は、ごく普通の14歳の少年アレックス。しかし、唯一の肉親であった叔父の突然の死をきっかけに、彼がイギリスの秘密情報部MI6のスパイだったことを知ります。そして、アレックス自身も叔父の跡を継ぎ、スパイとして危険な任務に就くことになるのです。少年版007ともいえる、手に汗握るアクションとスリリングな展開が魅力です。

シリーズ	アレックス・ライダーシリーズ
特徴	ヤングアダルト向けスパイアクション
ポイント	14歳の少年がスパイとして活躍

12位『007 逆襲のトリガー』

12位は、ホロヴィッツが初めて手がけたジェームズ・ボンド小説です。イアン・フレミング財団から正式に依頼を受け、フレミング自身の未発表原稿を基に執筆されました。

物語の舞台は、名作『ゴールドフィンガー』の直後。ボンドはF1レースの世界に潜むソ連の陰謀に挑みます。原作ファンにはおなじみのキャラクターも登場し、イアン・フレミングが描いたクラシックな007の世界観を完璧に蘇らせたと高い評価を受けました。ホロヴィッツのボンドへの深い愛情が感じられる一作です。

シリーズ	ジェームズ・ボンドシリーズ
特徴	イアン・フレミングの未発表プロットを使用
ポイント	原作の雰囲気を忠実に再現

13位『ポイントブランク』

13位は、「アレックス・ライダー」シリーズの第2弾『ポイントブランク』です。前作『ストームブレイカー』でスパイとしての初任務を終えたアレックスが、新たなミッションに挑みます。

今回の任務は、フランスのアルプス山脈にある謎めいた全寮制の学校への潜入捜査。世界中の富豪の子弟が集まるこの学校には、恐ろしい陰謀が隠されていました。閉ざされた学校という舞台設定と、スケールアップしたアクションで、前作以上のスリルと興奮を味わうことができます。シリーズの人気を不動のものにした作品です。

シリーズ	アレックス・ライダーシリーズ
特徴	シリーズ第2弾、寄宿学校への潜入捜査
ポイント	スケールアップした陰謀とアクション

14位『ダイヤモンド・ブラザーズ〈ケース1〉危険なチョコボール』

14位は、ホロヴィッツの児童文学作家としての一面が楽しめるユーモアミステリー「ダイヤモンド・ブラザーズ」シリーズの第1作です。

主人公は、自称ハードボイルド探偵でおバカな兄ティムと、まだ13歳なのに兄よりずっとしっかり者の弟ニックの探偵兄弟。ひょんなことから大金を手にした二人が探偵事務所を開くと、さっそく奇妙な依頼が舞い込みます。コミカルな兄弟の掛け合いと、大人も唸る本格的な謎解きが融合した、子どもから大人まで楽しめる作品です。

シリーズ	ダイヤモンド・ブラザーズシリーズ
特徴	ユーモアミステリー
ポイント	おバカな兄としっかり者の弟の探偵コンビ

15位『ホロヴィッツ ホラー』

ランキングの最後を飾るのは、ミステリーの名手として知られるホロヴィッツが描く、異色のホラー短編集です。日常に潜む些細なきっかけが、悪夢のような恐怖へと繋がっていく物語が収められています。

例えば、新しいコンピューターゲーム、バスで隣に座った見知らぬ男、古い写真機――そんなありふれたものが、じわじわと読者を恐怖の世界に引きずり込みます。巧妙なストーリーテリングはそのままに、後味の悪い結末が強烈な印象を残す作品集。ホロヴィッツのダークな一面を覗いてみたい方におすすめです。

シリーズ	ノンシリーズ
特徴	ホラー短編集
ポイント	日常に潜む恐怖と後味の悪い結末

どのアンソニー・ホロヴィッツ小説から読む？人気ランキングを参考に最高のミステリー体験を

アンソニー・ホロヴィッツのおすすめ人気小説ランキングTOP15、いかがでしたでしょうか。ミステリーの巨匠が贈る、多彩な作品の数々をご紹介しました。

もし、どの作品から読むか迷ったら、まずはランキング1位の『カササギ殺人事件』から手に取ってみるのがおすすめです。ホロヴィッツの魅力である、古典へのオマージュと現代的な仕掛けが見事に融合した傑作ミステリーの世界に、きっとあなたも引き込まれるはずです。また、作者自身が登場する「ホーソーン＆ホロヴィッツ」シリーズや、少年スパイが活躍する「アレックス・ライダー」シリーズも、それぞれ違った面白さがあります。このランキングを参考に、ぜひあなたにぴったりの一冊を見つけて、最高の読書体験をお楽しみください。