皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。
【2025年最新】ミステリー小説のおすすめランキングTOP30
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目次
ミステリー小説の魅力と選び方
謎が解き明かされる瞬間の爽快感が、ミステリー小説の最大の魅力です。伏線が回収され、点と点が線で繋がる瞬間の「あっ」と驚く感覚は、一度味わうとやみつきになります。読者自身が探偵になった気分で、物語の謎解きに挑戦できるのも、ミステリー小説ならではの楽しみ方と言えるでしょう。
ミステリー小説を選ぶ際には、まず自分がどんな謎解きを体験したいかを考えてみるのがおすすめです。例えば、本格ミステリは論理的な謎解きを楽しみたい方に、社会派ミステリーは現代社会の問題に切り込む重厚な物語を読みたい方にぴったりです。また、読後にすっきりしたいなら「どんでん返し」のある作品、怖いもの好きなら「イヤミス」と呼ばれる後味の悪い作品など、自分の好みに合わせて選ぶことができます。
ミステリー小説のおすすめランキングTOP30
ここからは、小説ヨミタイ編集部が厳選した、おすすめのミステリー小説ランキングTOP30をご紹介します。時代を超えて愛される不朽の名作から、最新の話題作まで、幅広くランクインしました。まだ読んだことのない一冊が、きっと見つかるはずです。
ランキングの作品は、それぞれが個性的な魅力を持っています。気になるあらすじや編集長のコメントを参考に、あなたの「読みたい」を刺激する一冊を探してみてください。それでは、早速ランキングを見ていきましょう。
1位『十角館の殺人』 綾辻行人
十角形の奇妙な館が建つ孤島、角島（つのじま）。この島を訪れた大学のミステリ研究会メンバー7人が、次々と凄惨な殺人事件に巻き込まれていきます。一方、本土では、研究会の元メンバーに謎の手紙が届き、1年前に亡くなった会員の死の真相が、島の事件と複雑に絡み合っていきます。
この作品は、1987年に発表され、「新本格ミステリー」ムーブメントの幕開けを告げた記念碑的な一冊です。巧妙に張り巡glycerされた伏線と、読者の予想を裏切る衝撃の結末は、今なお多くのミステリーファンを魅了し続けています。
ふくちい一行で世界がひっくり返る体験は、何度読んでも鳥肌ものだよ。ミステリー好きなら絶対に外せない一冊だね！
2位『そして誰もいなくなった』 アガサ・クリスティー
孤島に集められた10人の男女が、童謡の歌詞になぞらえて一人、また一人と殺されていくクローズド・サークルの傑作です。外部との連絡手段を絶たれた極限状況で、登場人物たちは疑心暗鬼に陥り、恐怖に支配されていきます。犯人が誰なのか、そしてどうやって犯行を成し遂げたのか、最後まで目が離せません。
ミステリーの女王アガサ・クリスティーの代表作であり、世界で最も有名なミステリー小説の一つです。巧みなプロットと心理描写は、発表から80年以上経った今でも色褪せることがありません。ミステリーの原点ともいえるこの作品は、すべてのミステリーファンに読んでほしい一冊です。
ふくちい犯人が分かった時の衝撃は忘れられないよ。人間って怖い…って、つくづく思わされる作品なんだ。
3位『容疑者Xの献身』 東野圭吾
天才物理学者・湯川学が、元妻を殺害してしまった隣人を救うため、完全犯罪を計画する天才数学者・石神と対決します。論理的思考を武器とする二人の天才による、息をのむような頭脳戦が繰り広げられます。この作品は、第134回直木三十五賞を受賞するなど、非常に高い評価を得ています。
ミステリーとしての完成度の高さはもちろん、登場人物たちの深い愛情や苦悩を描いた人間ドラマも大きな魅力です。特に、石神が犯した罪の裏にある献身的な愛には、胸を締め付けられることでしょう。涙なしでは読めない、感動的なミステリーです。
ふくちいこれはミステリーの皮をかぶった究極のラブストーリーだよ。切なすぎて、読み終わった後しばらく動けなかったな…。
4位『葉桜の季節に君を想うということ』 歌野晶午
主人公の成瀬は、フィットネスクラブで出会った女性・久高愛子の依頼で様々な悪徳商法を調査する一方で、別の女性・麻宮さくらと恋に落ちます。一見すると恋愛小説のような展開ですが、物語の最後には読者の常識を覆すような、驚愕のどんでん返しが待っています。この作品は、第57回日本推理作家協会賞と第4回本格ミステリ大賞をダブル受賞しました。
巧みな叙述トリックによって、読者は見事に騙されることでしょう。タイトルの意味が明らかになった時、あなたはきっともう一度最初から読み返したくなるはずです。ミステリーの醍醐味である「騙される快感」を存分に味わえる一冊です。
ふくちい「やられた！」って叫びたくなること間違いなし！爽やかな読後感もあって、大好きな作品なんだ。
5位『medium 霊媒探偵城塚翡翠』 相沢沙呼
死者の言葉を伝えることができる霊媒師・城塚翡翠と、論理的な推理を得意とする推理作家・香月史郎がタッグを組み、難事件に挑みます。霊視と論理という相反する要素が融合した、新しいタイプのミステリーです。このミステリーがすごい！2020年版で第1位に輝くなど、数々のミステリーランキングを席巻しました。
物語の随所に張り巡glycerされた伏線が、終盤で一気に回収される様は見事としか言いようがありません。すべての謎が解き明かされた時、あなたはきっと驚きの声を上げるでしょう。ミステリーファンを唸らせる、完成度の高い一冊です。
ふくちい伏線回収が鮮やかすぎて、気持ちいいくらいだよ。翡翠ちゃんのキャラクターも魅力的で、すっかりファンになっちゃった。
6位『方舟』 夕木春央
山奥の地下建築を訪れた9人の男女が、地震によって閉じ込められてしまいます。 脱出するためには、誰か一人を犠牲にしなければならないという極限状況の中、殺人事件が発生します。 犯人を生贄にすることで、残りのメンバーは助かることができるのでしょうか。
クローズド・サークルという古典的な設定ながら、タイムリミットが迫る中での犯人探しというスリリングな展開が読者を引き込みます。 そして、物語の最後に待ち受ける衝撃の結末は、あなたの倫理観を激しく揺さぶるでしょう。 2022年の週刊文春ミステリーベスト10で第1位に輝いた話題作です。
ふくちい本作における絶望的な状況設定と悪魔的な結末からは、作者の並々ならぬ覚悟を感じざるを得ない。
7位『告白』 湊かなえ
中学校の教師である森口悠子は、娘を殺した犯人が自分のクラスの生徒であることを知ります。終業式の日、彼女は犯人である二人の生徒に対して、恐ろしい復讐を開始します。この作品は、2009年の本屋大賞を受賞し、映画化もされたベストセラーです。
事件に関わった人物たちの独白形式で物語が進行し、それぞれの視点から事件の真相が徐々に明らかになっていきます。人間の悪意や身勝手さを容赦なく描き出した、後味の悪い「イヤミス」の代表作です。読後、しばらくの間、物語の世界から抜け出せなくなるかもしれません。
ふくちい人間の心の闇をこれでもかと見せつけられる。読み終わった後のどんより感はすごいけど、なぜか惹きつけられてしまうんだ。
8位『すべてがFになる』 森博嗣
孤島のハイテク研究所で、天才工学博士・真賀田四季の部屋から、両手両足を切断された死体が現れます。 偶然島を訪れていたN大助教授・犀川創平と女子学生・西之園萌絵が、この不可解な密室殺人の謎に挑みます。 理系ミステリーの金字塔ともいえる作品です。
難解なトリックや専門用語が登場しますが、それらが物語の深みを増しています。 天才たちの思考を追体験しながら、謎解きに没頭することができるでしょう。 犀川と萌絵の軽妙なやりとりも、物語の魅力の一つです。
ふくちい理系ミステリーって難しそうって思うかもしれないけど、犀川先生と萌絵ちゃんのコンビが最高で、スラスラ読めちゃうんだ。
9位『六人の嘘つきな大学生』 浅倉秋成
就職活動の最終選考に残った6人の大学生が、グループディスカッションに挑みます。しかし、企業から与えられた課題は、「一カ月で最高のチームを作り上げよ」というものでした。そして最終選考当日、彼らは6通の告発文によって、互いの嘘と罪を暴き合うことになります。
二転三転する展開と、巧みな伏線回収が見事なミステリーです。登場人物たちの心理描写が巧みで、誰が嘘をついているのか、最後まで目が離せません。就職活動という身近なテーマを扱いながら、人間の本質に迫る深い物語が展開されます。
ふくちい誰を信じていいのか分からなくなるよ。人間の裏側を覗き見ているような、ハラハラドキドキが止まらないんだ。
10位『アヒルと鴨のコインロッカー』 伊坂幸太郎
大学入学のために引っ越してきた椎名は、隣人の河崎と名乗る男から、本屋を襲撃して広辞苑を盗む計画を持ちかけられます。奇妙な計画の裏には、2年前に起こったある事件が関係していました。過去と現在が交錯しながら、物語は予想外の結末へと向かっていきます。
伊坂幸太郎らしい、軽快な会話劇と伏線回収が魅力的な作品です。一見バラバラに見えるエピソードが、最後には一つに収束していく様は圧巻です。ミステリーでありながら、青春小説のような爽やかさも感じられる、不思議な読後感の一冊です。
ふくちい伊坂さんの作品は、会話が本当におしゃれで楽しいんだ。読み終わった後、優しい気持ちになれるミステリーだよ。
11位『屍人荘の殺人』 今村昌弘
大学のミステリ愛好会メンバーが合宿で訪れたペンションで、前代未聞の籠城ミステリーに巻き込まれます。ゾンビの出現によってクローズド・サークルと化したペンション内で、殺人事件が発生。探偵役の剣崎比留子と助手の葉村譲は、この絶望的な状況で事件の真相に迫ります。
本格ミステリーとゾンビパニックという、異色の組み合わせが話題を呼んだ作品です。奇抜な設定ながら、ロジカルな謎解きは本格ミステリーファンも納得のクオリティ。第27回鮎川哲也賞を受賞するなど、高く評価されています。
ふくちいミステリーとゾンビの融合なんて、面白くないわけがない！ハラハラドキドキの展開に、ページをめくる手が止まらなかったよ。
12位『白夜行』 東野圭吾
1973年、大阪の廃墟ビルで質屋の男が殺害されます。 容疑者は次々と浮かびますが、事件は迷宮入り。 被害者の息子・桐原亮司と、容疑者の娘・西本雪穂は、その後全く別の道を歩んでいきますが、彼らの周囲では不可解な犯罪が次々と起こります。
亮司と雪穂、二人の主人公の心理描写が一切ないまま物語は進み、読者は彼らの行動からその関係性を推測するしかありません。 19年間にわたる壮大な物語は、叙事詩的なスケールで描かれ、人間の心の闇と悲劇を浮き彫りにします。 東野圭吾の代表作の一つであり、多くの読者を魅了し続ける傑作です。
ふくちい主人公二人の視点が描かれないことで、逆に彼らの深い闇と絆が際立ってくる。この構成はあまりにも見事と言わざるを得ない。
13位『火車』 宮部みゆき
休職中の刑事・本間俊介は、遠縁の男性から、失踪した婚約者・関根彰子の捜索を依頼されます。 彼女の足跡を追ううちに、本間は彰子が自己破産の経験者であり、その過去を徹底的に消そうとしていたことを知ります。 彼女は一体何者で、なぜ姿を消さなければならなかったのでしょうか。
クレジットカード社会の闇や、自己破産者の過酷な現実など、現代社会が抱える問題を鋭く描いた社会派ミステリーの傑作です。 丹念な調査によって、彰子の壮絶な人生が明らかになっていく過程は、非常に読み応えがあります。 1992年の作品ですが、今なお色褪せない名作です。
ふくちい社会の仕組みが生み出す悲劇に、胸が苦しくなったよ。ミステリーとして面白いだけじゃなく、色々と考えさせられる作品なんだ。
14位『占星術殺人事件』 島田荘司
40年前に起こった未解決事件「占星術殺人事件」の謎に、占星術師で探偵の御手洗潔が挑みます。画家・梅沢平吉が遺した手記には、6人の娘を殺害し、それぞれの体の一部を組み合わせて完璧な女性「アゾート」を創造するという、常軌を逸した計画が記されていました。そして、手記の通りに娘たちが殺害されていきます。
奇想天外なトリックと、壮大なスケールの物語が魅力の本格ミステリーです。特に、密室状態の部屋から死体が消失するトリックは、多くのミステリーファンを驚かせました。島田荘司のデビュー作であり、御手洗潔シリーズの第一作目でもあります。
ふくちいこのトリックは本当にすごい！ミステリー史に残る傑作だと思うな。御手洗さんのキャラクターも個性的で面白いんだ。
15位『イニシエーション・ラブ』 乾くるみ
1980年代後半の静岡と東京を舞台に、大学生の鈴木と歯科助手のマユの恋愛模様が描かれます。物語は「Side-A」と「Side-B」の二部構成になっており、甘酸っぱい青春ラブストーリーが展開されます。しかし、最後の2行で、それまでの物語がすべて覆るという衝撃の結末が待っています。
この作品は、ミステリーでありながら、恋愛小説としても楽しむことができます。80年代のカルチャーが随所に散りばめられており、当時を知る人には懐かしく、知らない世代には新鮮に感じられるでしょう。叙述トリックの名作として名高く、多くの読者を驚かせた一冊です。
ふくちいえ、そういうことだったの！？って、絶対に声に出ちゃうよ。恋愛小説だと思って油断してると、とんでもないことになるんだ。
16位『オリエント急行の殺人』 アガサ・クリスティー
イスタンブールからフランスへ向かう豪華寝台列車「オリエント急行」の車内で、アメリカ人の富豪が刺殺体で発見されます。大雪で立ち往生した列車内という、完全なクローズド・サークルの中で、名探偵エルキュール・ポアロが事件の真相に迫ります。容疑者は、国籍も身分も様々な乗客全員です。
アガサ・クリスティーの代表作の一つであり、ポアロシリーズの中でも特に人気の高い作品です。個性豊かな登場人物たちへの聞き込みを通して、少しずつ真相が明らかになっていく過程は、まさに本格ミステリーの王道と言えるでしょう。そして、ポアロが導き出した驚くべき結末は、ミステリー史に残る名場面として語り継がれています。
ふくちい豪華な寝台列車っていう舞台設定が、まずおしゃれだよね。ポアロの推理も冴えわたっていて、最後までワクワクが止まらないんだ。
17位『獄門島』 横溝正史
瀬戸内海に浮かぶ孤島、獄門島。 復員船の中で戦友から「自分の代わりに故郷の獄門島へ行ってくれ」と頼まれた金田一耕助は、島を訪れます。しかし、彼を待ち受けていたのは、島の旧家である鬼頭家で起こる、俳句になぞらえた見立て殺人でした。
横溝正史の最高傑作との呼び声も高い、金田一耕助シリーズの代表作です。 閉鎖的な島で繰り広げられる連続殺人は、おどろおどろしくも美しく、読者を物語の世界に引き込みます。 複雑に絡み合った人間関係と、島の因習が、事件に深い奥行きを与えます。
ふくちいこれぞ日本の本格ミステリー！陰惨で美しい世界観に、どっぷり浸ることができる。金田一耕助の活躍も最高なんだ。
18位『爆弾』 呉勝浩
東京で連続爆破事件が発生。容疑者として浮上したのは、スズキタゴサクと名乗る初老の男でした。取り調べを担当する刑事は、男の不可解な言動に翻弄されながらも、次の爆破を阻止するために奔走します。物語は、取調室での会話劇を中心に展開されます。
圧倒的な緊迫感と、二転三転するストーリーが魅力のノンストップミステリーです。男の目的は何なのか、そして次の爆弾はどこに仕掛けられているのか、最後まで息もつかせぬ展開が続きます。第162回直木三十五賞候補作にもなった、注目の作品です。
ふくちい取調室のシーンは、本当に手に汗握るよ。ページをめくる手が止まらなくなるって、こういうことなんだなって思ったな。
19位『ハサミ男』 殊能将之
世間を騒がせる連続殺人鬼「ハサミ男」。 彼は次のターゲットとして女子高生に狙いを定めますが、何者かに先を越され、自分の手口を模倣されて殺されてしまいます。 遺体の第一発見者となったハサミ男は、模倣犯の正体を突き止めるため、独自の調査を開始します。
殺人鬼が探偵役になるという、斬新な設定が魅力の作品です。 犯人の視点から物語が進むため、読者はスリリングな感覚を味わうことができます。 そして、物語の最後に待ち受ける衝撃の事実は、多くのミステリーファンを唸らせました。 第13回メフィスト賞を受賞した、著者のデビュー作です。
ふくちいこの設定は本当に面白い！犯人なのに、真犯人を探すっていうのが新しいよね。最後のどんでん返しには、絶対驚くはずだよ。
20位『満願』 米澤穂信
表題作「満願」を含む、6つの短編が収録されたミステリー短編集です。どの作品も、人間の心の奥底に潜む闇や業を鮮やかに描き出しており、読後に深い余韻を残します。ミステリーとしての完成度の高さはもちろん、文学作品としても高く評価されています。
特に表題作「満願」は、その衝撃的な結末が大きな話題を呼びました。山本周五郎賞を受賞するなど、数々の文学賞に輝いた傑作です。短編集なので、ミステリー初心者の方でも読みやすい一冊です。
ふくちい短編なのに、この重厚感はすごい。人間の怖さをじわじわと感じさせる、まさに「イヤミス」の真骨頂だね。
21位『姑獲鳥の夏』 京極夏彦
古本屋を営む京極堂こと中禅寺秋彦が、憑物落としとして、この世の不思議を解き明かす「百鬼夜行シリーズ」の第一作目です。物語は、作家の関口巽が、20ヶ月もの間、妊娠し続けているという女性の噂を聞き、京極堂に相談するところから始まります。
妖怪や超常現象といったオカルト的な要素と、論理的な謎解きが見事に融合した、唯一無二の世界観が魅力です。京極堂の膨大な知識量と、立て板の水の弁舌は圧巻の一言。分厚い本ですが、一度読み始めるとその世界に引き込まれ、ページをめくる手が止まらなくなるでしょう。
ふくちい京極堂さんのうんちくが、とにかく面白いんだ。難しい話をしているはずなのに、なぜか引き込まれちゃう不思議な魅力があるよ。
22位『硝子の塔の殺人』 知念実希人
雪深い森にそびえ立つ、ガラス張りの摩天楼「硝子の塔」。 この館に招待された名探偵や刑事、小説家といった個性的なゲストたちが、次々と起こる密室殺人事件の謎に挑みます。 著者がミステリーへの愛を詰め込んだ、オマージュ満載の一冊です。
王道のクローズド・サークルでありながら、物語の冒頭で主人公が犯人であることが明かされる倒叙形式で進むなど、斬新な仕掛けが施されています。 巧妙に張り巡glycerされた伏線と、二転三転する展開に、最後まで翻弄されることでしょう。 2022年の本屋大賞にノミネートされた話題作です。
ふくちいミステリー好きにはたまらない、オマージュがたくさん詰まっているんだ。愛と情熱を感じる一冊だよ！
23位『アクロイド殺し』 アガサ・クリスティー
田舎町キングズ・アボットで、富豪のロジャー・アクロイドが殺害されます。 事件の語り手は、村の医師であるシェパード。 彼は、村に引っ越してきた名探偵エルキュール・ポアロと共に、事件の調査に乗り出します。 しかし、この物語には、ミステリー史を揺るがすほどの、ある仕掛けが隠されていました。
「語り手が犯人」という叙述トリックを用いた、ミステリー史上に残る問題作であり、傑作です。 このトリックがフェアかアンフェアかという論争を巻き起こしたことでも有名です。 アガサ・クリスティーの代表作の一つであり、今なお多くのミステリーファンに衝撃を与え続けています。
ふくちいこれは本当に衝撃的だったな…。ミステリーの歴史を変えた一冊と言っても過言じゃないと思う。絶対にネタバレ前に読んでほしい！
24位『Yの悲劇』 エラリー・クイーン
ニューヨークの富豪、ハッター家で起こる連続殺人事件の謎に、元舞台俳優の名探偵ドルリー・レーンが挑みます。 奇人変人揃いの一家で、次々と起こる不可解な事件。 レーンは、被害者が残したダイイング・メッセージを手がかりに、事件の真相に迫ります。
「Xの悲劇」から続く、ドルリー・レーン悲劇シリーズの第二弾です。 論理的な謎解きと、読者の意表を突く結末が見事な本格ミステリーの傑作です。 特に日本での人気が非常に高く、海外ミステリーのランキングでは常に上位にランクインする不朽の名作です。
ふくちいロジカルな推理が好きな人には、たまらない一冊だよ。レーンさんの推理は、本当に鮮やかで惚れ惚れしちゃうんだ。
25位『氷菓』 米澤穂信
「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」をモットーとする省エネ主義の高校生、折木奉太郎。彼は、姉の命令で廃部寸前の古典部に入部し、そこで出会った好奇心旺盛な少女、千反田えるの「わたし、気になります！」という一言から、日常に潜む様々な謎を解き明かしていくことになります。
殺人事件などが起こらない、日常の謎を扱う「日常の謎」系のミステリーです。高校生の瑞々しい青春模様を描いた青春小説としても楽しむことができます。アニメ化もされた人気シリーズの第一作目です。
ふくちいほろ苦い青春と、日常に隠された小さな謎。ミステリー初心者にもおすすめの、爽やかな一冊だよ。
26位『罪の声』 塩田武士
30年以上前に起こり、未解決のまま時効となった大事件「ギンガ・萬堂事件」。新聞記者の阿久津は、この事件を追う中で、自分の声が脅迫テープに使われていたことを知る男、曽根と出会います。二人は、事件の真相を突き止めるため、共に調査を開始します。
実際に起きた未解決事件をモチーフにした、社会派ミステリーです。綿密な取材に基づいて描かれた物語は、非常にリアルで、読者を事件の世界に引き込みます。2016年の週刊文春ミステリーベスト10で第1位に輝き、映画化もされた話題作です。
ふくちい事件に翻弄された人々の人生が、あまりにも切ないんだ。真実を知ることの重さを、改めて考えさせられたよ。
27位『ゴールデンスランバー』 伊坂幸太郎
首相暗殺の濡れ衣を着せられた主人公、青柳雅春の逃亡劇を描いた作品です。巨大な権力によって追われる身となった青柳は、かつての恋人や友人たちの助けを借りながら、必死の逃亡を続けます。この作品は、2008年の本屋大賞を受賞しました。
スリリングな展開の中に、伊坂幸太郎らしいユーモアや伏線が散りばめられています。絶望的な状況の中でも、人間同士の信頼や絆が希望の光となる、感動的な物語です。ミステリーでありながら、読後に爽やかな感動を味わえる一冊です。
ふくちいハラハラドキドキの逃亡劇なのに、読後感がすごく温かいんだ。人間の善意を信じたくなる、そんな作品だよ。
28位『シャーロック・ホームズの冒険』 アーサー・コナン・ドイル
卓越した観察眼と推理力を持つ名探偵シャーロック・ホームズと、その相棒である医師のワトソンが、ロンドンの街で起こる様々な難事件に挑む、ミステリーの古典中の古典です。この作品は、ホームズシリーズ初の短編集であり、「まだらの紐」や「赤毛組合」など、数々の名作が収録されています。
今なお世界中の人々を魅了し続ける、探偵小説の金字塔です。ホームズの鮮やかな推理はもちろん、ワトソンとの友情や、ヴィクトリア朝時代のロンドンの雰囲気も大きな魅力です。すべてのミステリーの原点ともいえるこの作品は、一度は読んでおきたい必読書です。
ふくちいやっぱりホームズはかっこいい！何年経っても色褪せない、ミステリーの原点だね。ワトソン君とのコンビも最高なんだ。
29位『ストーンサークルの殺人』 M・W・クレイヴン
イギリスのカンブリア州にあるストーンサークルで、次々と焼死体が発見されます。被害者の指には、第三の被害者の名前が刻まれていました。停職中の刑事ワシントン・ポーは、天才的な分析官ティリー・ブラッドショーと共に、この奇怪な連続殺人事件の捜査に乗り出します。
イギリスの推理作家協会が主催する、ゴールド・ダガー賞を受賞した、英国ミステリーの傑作です。個性的なキャラクターと、二転三転するスリリングなストーリーが魅力。ワシントン・ポーシリーズの第一作目であり、世界中でベストセラーとなっています。
ふくちいポーとティリーのコンビが、とにかく最高なんだ！テンポの良い会話と、予想を裏切る展開に、夢中になって読んじゃった。
30位『地雷グリコ』 青崎有吾
本書は、5つの章で構成された連作短編集です。各章で提示される謎は、物理的なトリックだけでなく、ゲームのルールや人間の心理を利用したものが多く、ユニークな発想に驚かされます。
特に表題作の「地雷グリコ」では、おなじみの「グリコ」の遊びに巧妙なロジックが組み込まれており、その解決方法は見事です。日常的なシチュエーションに潜む謎を、鮮やかな論理で解き明かしていく爽快感がたまりません。
ふくちい日常の遊びが、こんなに面白いミステリーになるなんて！頭の体操をしているみたいで、すごく楽しかったよ。
ランキングを参考に最高のミステリー小説と出会おう
今回は、小説ヨミタイ編集部が自信を持っておすすめするミステリー小説ランキングTOP30をご紹介しました。気になる作品は見つかりましたか？
ミステリー小説と一言で言っても、そのジャンルや魅力は様々です。このランキングを参考に、ぜひあなたにとって最高のミステリー小説と出会ってください。そして、謎解きの興奮と、物語がもたらす深い感動を存分に味わってくださいね。