【2025年最新】10代・高校生におすすめの恋愛小説ランキングTOP40

10代の心に響く一冊を。高校生におすすめの恋愛小説の探し方

「恋愛小説に興味があるけど、たくさんありすぎてどれを読めばいいかわからない…」と感じている10代・高校生の皆さんも多いのではないでしょうか。自分にぴったりの一冊を見つけるための、簡単な探し方のポイントをいくつかご紹介します。

まず、どんな気持ちになりたいかで選ぶのがおすすめです。ひとくちに恋愛小説といっても、胸がキュンとする学園ものから、涙なしには読めない切ない物語、少し大人のビターな恋愛まで、さまざまなジャンルがあります。 まずは自分がどんな物語に浸りたいかを考えてみましょう。

また、普段あまり本を読まないという人は、映画化やドラマ化された話題作から入るのも一つの手です。 映像でストーリーを知っていると、小説の世界にもスムーズに入り込めます。好きな俳優さんが出演している作品の原作を読んでみるのも楽しいかもしれません。

そして何より、主人公が同年代だと感情移入しやすく、物語をより深く楽しめます。 この記事のランキングも参考にしながら、あなたの心に響く特別な一冊を見つけてみてくださいね。

10代・高校生におすすめの恋愛小説ランキングTOP40

ここからは、いよいよ10代・高校生におすすめの恋愛小説をランキング形式でご紹介します！

最近話題になった新しい作品から、世代を超えて愛される不朽の名作まで、さまざまな恋愛小説がランクインしました。きっと、あなたの心を揺さぶるお気に入りの一冊が見つかるはず。気になる作品がないか、ぜひチェックしてみてくださいね。

1位『汝、星のごとく』 凪良ゆう

堂々の1位に輝いたのは、2023年の本屋大賞を受賞した凪良ゆうさんの『汝、星のごとく』です。 瀬戸内の小さな島で出会った高校生の男女、暁海（あきみ）と櫂（かい）。心に孤独や欠落を抱えた二人が惹かれ合い、すれ違いながらも成長していく姿が描かれています。

恋愛の喜びや痛みだけでなく、家族との関係や人生の選択といった深いテーマにも切り込んでおり、ただの恋愛小説では終わらない重厚な物語が魅力です。 美しい文章でつづられる二人の純愛に、心を揺さぶられること間違いなし。高校生はもちろん、大人にも読んでほしい一冊です。

2位『君の膵臓をたべたい』 住野よる

衝撃的なタイトルが印象的な住野よるさんのデビュー作『君の膵臓をたべたい』が2位にランクイン。2016年の本屋大賞で第2位に輝き、実写映画やアニメ映画も大ヒットしました。

高校生の「僕」が、クラスメイトである山内桜良の秘密の日記「共病文庫」を拾ったことから物語は始まります。彼女が膵臓の病気で余命わずかだと知った「僕」と、桜良との特別な日常が描かれます。 タイトルからは想像もつかないほど、切なくも温かい青春ストーリーが胸を打ちます。生きることの意味を深く考えさせられる、10代の心に響く作品です。

3位『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』 汐見夏衛

優等生として周りに気を遣って生きる女子高生と、そんな彼女に「嫌いだ」と言い放つ男子。正反対の二人が徐々に距離を縮めていく様子を描いたのが、汐見夏衛さんの『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』です。

マスクが手放せない主人公・茜と、自由奔放な青磁。それぞれが抱える秘密や葛藤が明かされていく中で、二人の関係がどう変わっていくのかが見どころです。 読後は温かい気持ちになれる、爽やかな青春恋愛小説です。

4位『今夜、世界からこの恋が消えても』 一条岬

眠ると記憶を失ってしまう「前向性健忘」を患うヒロインと、彼女を献身的に支える主人公の切ない恋を描いた物語です。2022年に映画化され、大きな話題を呼びました。

一日ごとに記憶がリセットされる彼女との恋は、毎日が「初めまして」。それでも二人が懸命に愛を育もうとする姿に、涙が止まらなくなったという声が続出しました。切ないラブストーリーが好きな人に、ぜひ読んでほしい一冊です。

5位『桜のような僕の恋人』 宇山佳佑

美容師の美咲に恋をした晴人。一度は諦めたカメラマンの夢を再び追いかける晴人の姿に美咲も惹かれ、二人は恋人になります。しかし、幸せな日々は長くは続かず、美咲は人の何十倍もの速さで年老いていく難病を発症してしまいます。

大切な人に老いていく姿を見られたくないと悩む美咲と、彼女を愛し続ける晴人。二人の残酷で美しい恋の物語は、多くの読者の涙を誘いました。 2022年には映画化もされています。悲しくも、どこか生きる勇気をもらえる作品です。

6位『世界の中心で、愛をさけぶ』 片山恭一

2004年に公開された映画が大ブームを巻き起こした、言わずと知れた恋愛小説の名作です。 高校2年生の朔太郎とアキの出会いから恋、そしてアキの発病と死という運命の変転を描いています。

物語はアキの死から始まり、朔太郎が彼女との思い出をたどる形で進んでいきます。輝かしい青春の日々と、最愛の人を失うという悲劇のコントラストが、読者の涙を誘います。 「セカチュー」ブームを知らない世代にこそ、読んでほしい純愛小説の金字塔です。

7位『図書館戦争』シリーズ 有川浩

「図書館の自由に関する宣言」を元に、本を守るための組織「図書隊」の活躍を描く人気シリーズ。一見するとSFアクションのようですが、実は甘い恋愛模様も大きな魅力の一つです。

鬼教官である堂上篤と、猪突猛進な新人隊員・笠原郁。反発しあいながらも、次第に惹かれ合っていく二人の関係は「ベタ甘」と評され、多くのファンを魅了しました。アクションあり、笑いあり、そして胸キュンありのエンターテイメント作品です。

8位『ノルウェイの森』 村上春樹

世界的な作家、村上春樹による不朽の恋愛小説です。知人の自殺をきっかけに、人生が大きく変わっていく男女の歪な関係を描いています。

主人公のワタナベくんと、繊細でミステリアスな直子、そして生命力あふれる緑。三人の間で揺れ動く恋愛模様や、生と死、喪失と再生といったテーマが、独特の文体でつづられます。少し大人びた、ビターな恋愛小説を読んでみたい高校生におすすめです。

9位『阪急電車』 有川浩

片道わずか15分のローカル線、阪急今津線を舞台にした物語。偶然乗り合わせた人々の人生が、少しずつ交差していく様子を描いた連作短編集です。

婚約者を後輩に奪われたOL、DV彼氏と別れられない女子大生、気の強いおばあさんと孫など、様々な登場人物のドラマが描かれます。その中には、心温まる出会いや恋の始まりも。読んだ後、優しい気持ちになれる一冊です。

10位『植物図鑑』 有川浩

「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか」――そんな不思議な言葉から始まる、一風変わった同居生活を描いた物語です。OLのさやかと、植物に詳しい謎の青年・樹（いつき）の恋を描いています。

道端の草花をきっかけに、二人の距離は少しずつ縮まっていきます。樹が作る野草料理や、植物に関する豆知識も本作の魅力の一つ。心温まるストーリーと、おいしそうな料理の描写に、お腹も心も満たされる一冊です。

11位『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』 七月隆文

京都の美大に通う学生・南山高寿が、電車で一目惚れした女性・福寿愛美に声をかけたことから始まるラブストーリー。意気投合した二人は付き合い始めますが、彼女にはある大きな秘密がありました。

物語が進むにつれて明らかになる彼女の秘密と、二人の切ない運命に、多くの読者が涙しました。 すべての謎が解けたとき、物語をもう一度最初から読み返したくなることでしょう。「泣ける」と評判の恋愛小説を探している人におすすめです。

12位『花束みたいな恋をした』 黒住光（原作・脚本：坂元裕二）

2021年に公開され、大ヒットした映画『花束みたいな恋をした』のノベライズ版です。脚本家・坂元裕二が描く、リアルで繊細な会話劇が魅力です。

東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然出会った、大学生の麦と絹。好きな音楽や映画が嘘みたいに一緒で、二人はあっという間に恋に落ちます。しかし、大学を卒業し社会人になる中で、二人の関係は少しずつ変化していき…。誰しもが経験するかもしれない、恋の始まりと終わりを瑞々しく描いた作品です。

13位『いま、会いにゆきます』 市川拓司

妻に先立たれた巧と、6歳になる息子の前に、亡くなったはずの妻・澪が梅雨の時期に戻ってくるという、ファンタジックな恋愛小説です。映画やドラマにもなり、社会現象を巻き起こしました。

記憶を失っている澪と、再び家族としての生活を始める巧と息子。しかし、梅雨の終わりとともに、澪は去らなければなりません。切ないけれど心温まる家族の愛と奇跡の物語に、涙が止まらなくなるでしょう。

14位『夜は短し歩けよ乙女』 森見登美彦

京都を舞台に、大学生たちの奇妙で愉快な日常を描いた作品です。クラブの後輩である「黒髪の乙女」に恋をした「先輩」が、彼女の気を引くために奮闘する様子がユーモラスに描かれています。

「先輩」の空回り気味なアプローチと、天真爛漫な「乙女」のすれ違いが面白い、一風変わった恋愛小説です。森見登美彦ならではの独特な世界観と、リズミカルな文章がクセになります。読めばきっと、京都の街を歩きたくなるはずです。

15位『君は月夜に光り輝く』 佐野徹夜

不治の病である「発光病」を患い、病院から出られない少女・渡良瀬まみずと、彼女の願いを代わりに実行する「代行体験」をすることになった少年・岡田卓也の物語です。

まみずのやりたいことを卓也が代わりに体験し、その感想を伝える。そんな風変わりな交流を通して、二人は次第に心を通わせていきます。命の儚さと輝きを描いた、切なくも美しいラブストーリーです。

16位『秒速5センチメートル』 新海誠

『君の名は。』や『天気の子』で知られる新海誠監督の初期の名作を、監督自らが小説化した作品です。小学校の卒業と同時に離れ離れになった貴樹と明里の、心の距離を描いています。

「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」の3つの短編で構成され、時間と距離によって変わっていく男女の関係をリアルに描き出します。 美しい情景描写とともに、誰もが経験するかもしれない心の揺れ動きを繊細に表現した、切ない恋物語です。

17位『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』 浅原ナオト

ゲイであることを隠して生きる男子高校生・純と、BL好きの女子生徒・紗枝。二人がひょんなことから付き合うことになる、異色の青春恋愛小説です。

「普通」とは何か、「好き」とは何かを問いかける、現代的なテーマを扱った作品。軽快なストーリーの中に、セクシュアルマイノリティが抱える葛藤や、世間の偏見といったシリアスな問題も織り込まれています。多様な愛の形について考えさせられる一冊です。

18位『パラレルワールド・ラブストーリー』 東野圭吾

人気ミステリー作家・東野圭吾が描く、SF要素を取り入れた恋愛小説です。主人公・崇史が迷い込んだ二つの世界。一つの世界では親友の恋人・麻由子と付き合っており、もう一つの世界では麻由子は親友の恋人のまま。どちらが現実なのか、崇史の記憶は混乱していきます。

恋愛の三角関係と、記憶の謎が絡み合うストーリーは、まさに東野圭吾作品の真骨頂。甘いだけではない、少しビターでスリリングな恋愛小説を読みたい人におすすめです。

19位『恋空 ―切ナイ恋物語―』 美嘉

2000年代にケータイ小説として絶大な人気を博し、書籍化、映画化、ドラマ化もされた大ヒット作です。女子高生・美嘉と、同級生のヒロの激しくも切ない恋を描いています。

いじめ、妊娠、別れなど、衝撃的な出来事が次々と二人を襲います。波乱万丈な展開に、一度読み始めたらページをめくる手が止まらなくなるでしょう。当時の女子高生のリアルな恋愛観や友情が描かれており、今読んでも色褪せない魅力があります。

20位『きみはポラリス』 三浦しをん

『舟を編む』などで知られる三浦しをんが、「恋愛」をテーマに描いた11編の短編集です。 さまざまな形の「好き」という感情を、優しく肯定してくれるような作品集です。

片思い、同性愛、三角関係、禁断の愛など、描かれる恋愛の形は十人十色。 どの物語も、誰かを大切に思う心の美しさや尊さを教えてくれます。いろいろな恋愛の物語に触れてみたい、という人におすすめの一冊です。

21位『僕は何度でも、きみに初めての恋をする。』 沖田円

一日しか記憶がもたない少年・ハナと、彼に恋をする少女・セイの切ないラブストーリーです。スターツ出版文庫から刊行され、10代を中心に人気を集めました。

毎日記憶がリセットされてしまうハナ。それでもセイは、諦めずに彼に想いを伝え続けます。ひたむきで純粋な二人の恋に、胸が締め付けられることでしょう。感動的な恋愛小説を読みたい人にぴったりの一冊です。

22位『塩の街』 有川浩

ある日突然、空から巨大な塩の結晶が降り注ぎ、人々が塩の柱となって死んでいく――そんな塩害によって崩壊寸前の東京を舞台にした物語です。有川浩のデビュー作であり、「自衛隊三部作」の第一作としても知られています。

塩害が蔓延する世界で、静かに寄り添って生きる男と少女、秋庭と真奈。過酷な状況下で育まれる二人の愛と、世界の謎に立ち向かう姿が描かれます。恋愛要素だけでなく、SFやサスペンスの要素も楽しめる作品です。

23位『クジラの彼』 有川浩

『図書館戦争』や『植物図鑑』など、数々のヒット作を持つ有川浩の恋愛小説短編集です。表題作「クジラの彼」をはじめ、自衛官たちの不器用で真っ直ぐな恋を描いた6編が収録されています。

潜水艦乗りの彼との遠距離恋愛や、戦闘機パイロットの妻の覚悟など、自衛官という特殊な職業ならではの恋愛のハードルが描かれます。なかなか会えないからこそ募る想いや、お互いを信じる心の強さに胸が熱くなる作品集です。

24位『舟を編む』 三浦しをん

2012年の本屋大賞を受賞し、映画化やアニメ化もされた人気作です。辞書編集部に集まった個性的な人々が、新しい辞書「大渡海」の完成を目指す姿を描いています。

一見、恋愛小説とは思えないかもしれませんが、主人公・馬締光也と、板前見習いの女性・林香具矢の不器用で純粋な恋模様も、物語の重要な軸となっています。言葉を大切にする辞書編集者ならではのアプローチに、思わず笑みがこぼれてしまうはず。何か一つのことに情熱を注ぐ人々の姿に、勇気をもらえる作品です。

25位『レインツリーの国』 有川浩

主人公の伸が、学生時代に夢中になった「忘れられない本」の感想を検索したことから始まる物語。ブログの管理人「ひとみ」とメールのやり取りを始めますが、彼女にはどうしても会えない理由がありました。

実はひとみは、感音性難聴という障害を抱えていました。障害を乗り越え、少しずつ心の距離を縮めていく二人の姿が丁寧に描かれています。読んだ後、温かい気持ちになれるハートフルな恋愛小説です。

26位『ジョゼと虎と魚たち』 田辺聖子

1984年に発表された短編小説で、2003年に妻夫木聡・池脇千鶴主演で映画化、2020年にはアニメ映画化もされるなど、時代を超えて愛され続けている名作です。

大学生の恒夫と、足が不自由でほとんど家から出たことのない少女・ジョゼの出会いと恋、そして別れを描いています。甘くて美しいだけではない、現実の厳しさや痛みも描き出した、少しビターなラブストーリー。短い物語ながら、読後に深い余韻を残します。

27位『マチネの終わりに』 平野啓一郎

天才ギタリストの蒔野と、海外の通信社に勤務するジャーナリストの洋子。出会った瞬間から強く惹かれ合った二人が、すれ違いや時代の波に翻弄されながらも愛を深めていく、大人の恋愛小説です。

東京、パリ、ニューヨークと世界を舞台に繰り広げられる、6年間の壮大なラブストーリー。美しい文章と、クラシックギターの名曲が物語を彩ります。少し背伸びして、知的な大人の恋愛小説に触れてみたい高校生におすすめです。

28位『いちご同盟』 三田誠広

1990年に刊行されて以来、多くの10代に読み継がれてきた青春小説の金字塔です。主人公の少年・良一は、野球部のエースである同級生を通じて、重い病と闘う少女・直美と出会います。

病と闘いながらも懸命に生きる直美の姿に、良一は次第に惹かれていきます。生きることの意味、そして死と向き合う少年少女の姿を真正面から描いた作品です。恋愛小説としてだけでなく、人生について深く考えさせられる一冊です。

29位『交換ウソ日記』 櫻いいよ

学校一のモテ男子・瀬戸山から、親友宛の手紙を間違って受け取ってしまった主人公・希美。本当のことを言えないまま、希美は親友のフリをして瀬戸山と交換日記を始めることに…。

勘違いから始まった「ウソの交換日記」ですが、日記を通して瀬戸山のことを知るうちに、希美は本当に彼に惹かれていきます。胸キュン必至の学園ラブストーリーで、2023年には映画化もされました。ドキドキしたい気分の時にぴったりの一冊です。

30位『君に恋をするなんて、ありえないはずだった』 筏田かつら

地味で冴えない主人公・飯島靖貴と、学年一の美少女・北岡恵麻。全く接点のなかった二人が、ある共通の趣味をきっかけに「友達」として急接近します。

お互いを「絶対に好きにならない」と思っていた二人ですが、友達として過ごすうち、その関係は少しずつ変化していき…。王道の青春ラブストーリーでありながら、登場人物の心理描写が丁寧で、共感できるポイントがたくさんあります。シリーズ化もされている人気作です。

31位『カフーを待ちわびて』 原田マハ

沖縄の小さな島で、雑貨店を営む青年・友寄明青。ある日彼が絵馬に書いた「嫁に来ないか。幸せにします」という願い事が、思わぬ形で叶うことに。幸（さち）と名乗る美しい女性が、本当に彼の嫁としてやってきたのです。

沖縄の美しい自然を背景に、穏やかで心温まる恋物語が描かれます。「カフー」とは沖縄の言葉で「果報」や「良い知らせ」のこと。読んだ後、心がじんわりと温かくなるような、優しい一冊です。

32位『TSUGUMI』 よしもとばなな

病弱でありながら、美しく、わがままで奔放な少女「つぐみ」と、彼女を取り巻く人々とのひと夏の思い出を描いた物語です。1989年に発表され、山本周五郎賞を受賞したよしもとばななの代表作の一つです。

海辺の町を舞台に、つぐみが巻き起こす様々な事件と、彼女と過ごす最後（かもしれない）夏が、ノスタルジックに描かれます。恋愛がメインテーマではありませんが、つぐみと地元の少年・恭一との淡い恋模様も印象的。10代の危うさと輝きが詰まった青春小説です。

33位『僕らのごはんは明日で待ってる』 瀬尾まいこ

無口でネガティブな亮太と、太陽のように明るい小春。正反対の二人が高校生で出会い、恋に落ち、やがて大学生、社会人へと歩んでいく7年間の軌跡を描いています。

ファストフード店での出会いや、食卓を囲む日常など、何気ないけれど愛おしい日々が、瀬尾まいこならではの温かい筆致でつづられます。当たり前の日常の尊さに気づかせてくれる、心温まるラブストーリーです。

34位『放課後の音符（キイノート）』 山田詠美

少し大人びた恋愛小説で知られる山田詠美が、17歳の少女の繊細な恋心を描いた作品です。8編の短編が収録されており、様々な少女たちの恋が描かれます。

背伸びした恋や、叶わないとわかっていながらも募る想いを止められない切ない片思いなどが、瑞々しい感性で描かれています。背伸びしたい気分の時に読むと、いつもとは違う読書体験ができるかもしれません。

35位『言の葉の庭』 新海誠

靴職人を目指す高校生・タカオと、雨の日の午前中にだけ公園で出会う年上の女性・ユキノ。雨の日にだけ会える二人の、淡く切ない恋の物語です。新海誠監督のアニメーション映画を、監督自らが小説化しました。

アニメでは描ききれなかった登場人物たちの心情が、小説ではより深く掘り下げられています。美しい日本語でつづられる情景描写や心理描写は、まるで詩のよう。雨の日に、静かに物語の世界に浸りたくなる一冊です。

36位『砂時計のくれた恋する時間』 扇風気周

男子高校生がメールで知り合った女子高校生との切ないラブストーリーを描いた作品です。 メディアワークス文庫から刊行されており、10代の読者から共感を集めています。

メールというツールを通して育まれる現代的な恋愛と、そこに絡むファンタジックな要素が魅力です。甘酸っぱくて少し不思議な恋物語を読んでみたい人におすすめです。

37位『うさぎパン』 瀧羽麻子

継母と暮らす女子高生・優子が主人公の、ほんわかとした青春恋愛小説です。 優子は、同級生の兎田（うさぎだ）くんと一緒に、おいしいパン屋さんを巡るようになります。

パン屋巡りを通して、少しずつ距離を縮めていく二人の淡い恋模様が、優しく描かれています。 おいしそうなパンの描写もたくさん出てきて、読んでいるとお腹が空いてくるかも。心が温かくなるような、優しい物語を読みたい時にぴったりです。

38位『半分の月がのぼる空』 橋本紡

入院中の高校生・裕一が、同じ病院に入院している少女・里香と出会うことから始まる物語。わがままな里香に振り回されながらも、裕一は次第に彼女に惹かれていきます。しかし、彼女は重い心臓病を患っていました。

限られた時間の中で、懸命に生き、恋をする二人の姿が描かれます。ライトノベルとして発表された作品ですが、その切なくも感動的なストーリーは、多くの読者の心を打ちました。 命と向き合う二人の純愛に、涙なしではいられないでしょう。

39位『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』 汐見夏衛

現代に生きる女子高生・百合が、1945年の戦時中の日本にタイムスリップしてしまう物語。そこで出会った特攻隊員の青年・彰と恋に落ちます。

戦争という過酷な現実の中で、惹かれ合う二人。しかし、彰の出撃の日は刻一刻と迫ってきます。平和な現代を生きる私たちにとって、戦争とは何か、そして今を生きることの尊さを改めて考えさせてくれる作品です。 TikTokで話題となり、映画化もされました。

40位『成瀬は天下を取りにいく』 宮島未奈

2024年の本屋大賞を受賞した、今最も勢いのある青春小説です。滋賀県大津市を舞台に、我が道を突き進む唯一無二の主人公・成瀬あかりの活躍を描いています。

恋愛がメインの物語ではありませんが、成瀬と幼馴染・島崎との関係性など、爽やかな青春模様が描かれています。何よりも、常識にとらわれず、やりたいことを全力でやり遂げる成瀬の姿に、元気と勇気をもらえること間違いなし。新しいタイプのヒロインに会いたい人におすすめです。

ランキングを参考に、あなたにぴったりの恋愛小説を見つけよう

ここまで、10代・高校生におすすめの恋愛小説ランキングTOP40をご紹介してきましたが、いかがでしたか？

胸がキュンとする王道の学園ものから、涙が止まらない切ない物語、少し変わった設定の作品まで、さまざまな恋愛小説がありましたね。ひとくちに「恋愛」といっても、その形は本当に多様です。

もし気になる作品が見つかったら、ぜひ手に取って読んでみてください。小説の世界に浸ることで、普段の生活では味わえないような感動やときめきを感じられるはず。このランキングが、あなたにとっての特別な一冊と出会うきっかけになれば嬉しいです。