【2025年版】10代・高校生におすすめの恋愛小説ランキング！高校生が共感できる名作30選

10代におすすめの恋愛小説とは

10代の時期は感情が豊かで、小説の世界に没頭しやすい特別な時間です。この時期に読む恋愛小説は、自分自身の気持ちを整理したり、恋愛観を形成する手助けとなります。

10代におすすめの恋愛小説は、等身大の高校生が主人公だったり、初恋の甘酸っぱさが描かれていたりと、共感できる要素が詰まっています。

高校生が共感する恋愛小説の魅力

高校生の日常に寄り添った恋愛小説には、友情や家族関係、進路の悩みなど現実的な要素が織り込まれています。そのリアルな描写が、自分の経験と重ね合わせやすく魅力となっています。

また、恋愛を通じて主人公が成長していく姿は、同じ年代の読者に勇気や希望を与えてくれます。共感できるからこそ、小説の世界に引き込まれ、心を揺さぶられるのです。

10代のための恋愛小説ランキングTOP30

第1位：君の膵臓を食べたい – 住野よる

重い病を抱える少女と図書室で出会った少年の関係を描いた、切なくも美しい物語です。生きることの意味や、他者との距離感について深く考えさせられます。

短い時間を懸命に生きる少女と、彼女と過ごす日々で変わっていく少年の姿に、多くの10代が心を動かされています。

第2位：汝、星のごとく – 凪良ゆう

瀬戸内の島で育った高校生・暁海と、転校生の櫂との青春を描いた作品で、2023年本屋大賞を受賞しました。二人とも心に孤独を抱えながら惹かれ合い、すれ違い、成長していく様子が繊細に描かれています。

10代の読者に響く言葉と感情表現で、心の奥深くまで届く物語として多くの若者に支持されています。

第3位：砂時計のくれた恋する時間 – 扇風気周

不治の病「白砂病」を患う少女と、親の言いなりに医師を目指す少年の物語です。身体が石化していく病は、近くにいる人の命も奪ってしまうという設定が、二人の距離感に切なさを与えます。

好きになればなるほど死が近づく二人の恋愛模様は、一生懸命生きることの尊さを教えてくれます。

第4位：植物図鑑 – 有川浩

「お嬢さん、僕を拾ってくれませんか？」という奇妙な出会いから始まる同居生活を描いた、爽やかな恋愛小説です。植物に詳しい主人公の男性と、彼を「拾った」女性との関係が徐々に変化していく様子が魅力的です。

野草や料理の知識も盛り込まれており、恋愛だけでなく日常の豊かさも感じられる作品となっています。

第5位：世界の中心で、愛をさけぶ – 片山恭一

高校時代に出会い恋に落ちた朔太郎とアキの純愛が、アキの病気によって試される物語です。過去と現在を行き来する構成で、失った恋の痛みと大切さを伝えています。

2004年の映画化で社会現象となった本作は、今なお多くの10代の心を揺さぶる名作として読み継がれています。

第6位：ノルウェイの森 – 村上春樹

大学生の時代を舞台に、喪失と再生をテーマにした恋愛小説です。主人公のワタナベと、亡くなった親友の彼女だった直子、そして活発な女子大生・緑との三角関係が複雑に絡み合います。

青春の孤独と喪失感、そこから立ち直ろうとする姿が描かれ、10代の終わりから20代を考える若者に強い共感を呼んでいます。

第7位：いま、会いにゆきます – 市川拓司

最愛の妻を亡くした男性の前に、ある日突然妻が現れるというファンタジックな設定の恋愛小説です。雨が降る季節だけ戻ってくるという不思議な再会を通して、愛の深さと尊さが描かれています。

「愛してる」という言葉の本当の意味を、静かな物語の形で伝えてくれる感動作です。

第8位：花束みたいな恋をした – 坂元裕二

終電で偶然出会った山音麦と八谷絹が5年間を共に過ごし、すれ違いながらも愛し合う姿を描いた恋愛小説です。実写映画が話題となった本作のノベライズ版は、細かな心情描写も魅力です。

現代の等身大の恋愛を繊細に描いており、10代から大人になっていく過程での恋愛観の変化を感じられます。

第9位：僕は何度でも、きみに初めての恋をする。- 沖田円

記憶が1日しか持たないという男子高校生・ハナと、家庭の不和に悩む女子高生・セイとの出会いから始まる物語です。毎日が「初めて」の彼との関係に、セイの心境も少しずつ変化していきます。

「明日も会いたい」という気持ちの尊さと、その積み重ねが恋愛の本質であることを教えてくれる作品です。

第10位：パラレルワールド・ラブストーリー – 東野圭吾

親友の恋人が、かつて自分が一目惚れした女性だったという設定から始まる物語です。ある日目覚めると彼女が自分の恋人になっているという不思議な展開に、読者は引き込まれていきます。

ミステリー要素を含んだ恋愛小説で、恋愛だけでなく友情の価値も問いかける深い作品となっています。

第11位：秒速5センチメートル – 新海誠

「桜の花びらが落ちるスピードは秒速5センチメートル」という言葉に象徴される、儚く美しい初恋の物語です。遠距離恋愛や、すれ違う気持ちが繊細に描かれています。

新海誠監督のアニメーション作品のノベライズで、美しい情景描写と切ない恋心が10代の読者の共感を呼んでいます。

第12位：阪急電車 – 有川浩

わずか15分の阪急電車の各駅で起こる小さな奇跡を描いた連作短編小説です。乗り合わせただけの乗客たちの人生が、少しずつ交差していく様子が温かく描かれています。

恋の始まりや別れ、すれ違いなど、さまざまな恋愛の形が日常の風景として描かれる魅力的な作品です。

第13位：きみはポラリス – 三浦しをん

様々な形の恋愛を描いた11編の短編集です。三角関係や同性愛、片思い、禁断の恋など、多様な恋の形が描かれており、恋愛の多面性を知ることができます。

「恋を恋だと知る」感覚が美しく描かれ、感情の宇宙を広げてくれる作品として10代に人気です。

第14位：彼女が好きなものはホモであって僕ではない – 浅原ナオト

同性愛者であることを隠して生きる高校生・安藤純と、BL好きの同級生・三浦紗枝との複雑な関係を描いた物語です。衝撃的なタイトルとは裏腹に、深い人間ドラマが展開します。

マイノリティの生きづらさや本当の自分を受け入れること、他者との関係の築き方など、現代の10代が直面する課題に真摯に向き合った作品です。

第15位：図書館戦争 – 有川浩

表現の自由を守るために戦う図書隊を舞台にした、アクションとラブコメが融合した物語です。新人隊員の笠原郁と彼女の上官・堂上篤との恋愛模様が、戦いの中で描かれていきます。

真面目なテーマを持ちながらも、恋愛要素が絶妙にバランスされた人気シリーズで、10代の少女たちを中心に熱狂的なファンを持っています。

第16位：桜のような僕の恋人 – 宇山佳佑

通常より何十倍も早く老化していく病気を患う少女と、彼女を愛する青年の物語です。美容師の美咲と、彼女に恋をした晴人のたった一度の夏が、儚く美しく描かれています。

「共に生きる時間の尊さ」という普遍的なテーマが、切ない設定によって心に染み入る形で描かれています。

第17位：夜は短し歩けよ乙女 – 森見登美彦

京都を舞台に、「黒髪の乙女」に密かに恋する「先輩」の奮闘を描いたファンタジー小説です。偶然を装った出会いを企む先輩と、それに気づかない乙女の珍騒動が描かれます。

不思議な雰囲気と賑やかな登場人物、そして純粋な恋心が織りなす独特の世界観が魅力の一作です。

第18位：陽だまりの彼女 – 越谷オサム

10年ぶりに再会した幼馴染みの女子と、彼女に隠された秘密を描いた恋愛小説です。「学年有数のバカ」と呼ばれていた彼女が美しく洗練された女性に変わっていることに驚く主人公の気持ちが丁寧に描かれています。

甘くせつない恋愛模様と衝撃的な展開が、多くの10代の心を掴んでいます。

第19位：新装版 恋空 -切ナイ恋物語- – 美嘉

高校生の美嘉と弘樹の恋愛を描いた作品で、携帯小説から生まれた大ヒット作です。外見は派手だけど優しい弘樹に惹かれていく美嘉の気持ちや、二人を待ち受ける運命が描かれています。

実体験をもとに書かれたリアルな恋愛模様が、10代の読者に強い共感を呼びました。

第20位：ぼくは明日、昨日のきみとデートする – 七月隆文

時間が逆行する少女と、彼女に恋する青年の物語です。美大生の相良は京都で出会った福寿に一目惚れします。しかし彼女には「時間が逆行している」という不思議な秘密がありました。

一日一日が貴重な二人の恋は、「明日」と「昨日」の意味を考えさせる不思議で美しい物語です。

第21位：クジラの彼 – 有川浩

潜水艦乗りの自衛隊員と一般の女性との恋を描いた短編集です。合コンで出会った冬原と聡子の関係を中心に、いつ帰るか分からない「クジラ乗り」と恋をする女性たちの切ない思いが描かれています。

距離があるからこそ育まれる信頼や、待つことの意味を考えさせる作品です。

第22位：君は月夜に光り輝く – 佐野徹夜

月光を浴びると体が光り輝く不治の病「発光病」を患う少女と、彼女の「死ぬまでにやりたいこと」を一緒に叶えていく少年の物語です。限られた時間の中で少しずつ心を通わせていく二人の姿が感動的です。

第23回電撃小説大賞受賞作で、透明感のある文体と美しい世界観が特徴です。

第23位：青くて痛くて脆い – 住野よる

高校の放送部を舞台に、「嘘」と「本当」の狭間で揺れ動く若者たちを描いた青春小説です。それぞれが抱える秘密や思いが複雑に絡み合い、次第に本音をぶつけ合っていく様子が丁寧に描かれています。

恋愛だけでなく、友情や自分探しのテーマも含んだ多面的な作品として、10代の共感を呼んでいます。

第24位：放課後の音符(キイノート) – 山田詠美

17歳の少女たちの内面と恋を描いた短編集です。大人でも子供でもないもどかしい時間を生きる高校生の女の子たちの、甘くせつない恋愛模様が8編収録されています。

繊細な心情描写と青春特有の感情が生き生きと描かれ、多くの10代女子に支持されています。

第25位：かがみの孤城 – 辻村深月

不登校の中学生・こころが鏡の中の城で出会った仲間たちとの交流を描いた物語です。直接的な恋愛小説ではありませんが、友情と淡い恋心、そして成長のテーマが織り込まれています。

本屋大賞受賞作で、現代の10代が抱える悩みや葛藤に共感できる作品となっています。

第26位：何者 – 朝井リョウ

就職活動に臨む大学生たちの友情と恋愛、葛藤を描いた作品です。SNSでの自己表現と現実の自分のギャップ、他者の評価への執着など、現代の若者特有の心理が鋭く描かれています。

10代後半から20代前半の読者に特に共感され、自分自身や将来について考えさせる一冊です。

第27位：星の力 – 吉田修一

幼い頃に別れた両親を持つ高校生の碧と、山奥の温泉宿で起こる不思議な出来事を描いた青春小説です。碧が出会う大人たちとの交流や、初恋の相手との関係が繊細に描かれています。

自然描写が美しく、成長と別れを同時に経験する10代の心情が丁寧に綴られています。

第28位：52ヘルツのクジラたち – 町田そのこ

52ヘルツの周波数で鳴くため「世界で一番孤独なクジラ」と呼ばれる存在にちなんで名付けられた小説です。それぞれが孤独を抱える登場人物たちの交流と再生を描いています。

親子関係や恋愛、友情など多様なテーマを持ちながら、「誰かとつながりたい」という普遍的な願いを描いた作品です。

第29位：博士の愛した数式 – 小川洋子

80分しか記憶が持たない数学博士と、彼の家政婦となった「私」と「私」の息子との交流を描いた静かな物語です。数学の美しさと人間の絆が、繊細なタッチで描かれています。

直接的な恋愛小説ではありませんが、人を愛するということの本質を考えさせる深い作品として、10代にもおすすめです。

第30位：フォルトゥナの瞳 – 百田尚樹

死期が近い人が透けて見える特殊な能力を持った青年と、彼が救おうとする少女との恋を描いたサスペンス小説です。命の尊さや運命の意味を問いかける内容となっています。

SF的な設定ながら、人間ドラマとしての側面も強く、恋愛を通して「生きる」ことの意味を考えさせてくれます。

10代の心に響く恋愛小説の楽しみ方

恋愛小説は単に物語を楽しむだけでなく、自分自身の感情や考え方を振り返る機会になります。共感できる部分や考えさせられる場面に付箋を貼ったり、印象に残った言葉をメモしたりすると、より深く作品を味わえます。

また、友達と同じ本を読んで感想を共有するのも楽しい方法です。それぞれの解釈や感じ方の違いを知ることで、新たな視点が生まれることもあります。

10代の今だからこそ心に響く恋愛小説。自分の心情と重ね合わせながら読むことで、より豊かな読書体験になるでしょう。