【2024年最新】ベストセラー名作小説のおすすめランキングTOP30

数々のベストセラー・名作から厳選！小説のプロが選ぶおすすめランキング

「面白い小説を読みたいけど、何から読めばいいかわからない…」そんなあなたのために、今回は古今東西のベストセラーや名作の中から、絶対に読んでほしいおすすめの小説をランキング形式でご紹介します。ミステリー、恋愛、SF、ファンタジーなど、様々なジャンルから選び抜かれた作品ばかりです。 この中から、あなたの心に響く特別な一冊がきっと見つかるはず。さあ、一緒に物語の世界へ旅立ちましょう！

【2024年版】ベストセラー名作小説おすすめランキングTOP30

数えきれないほどの小説の中から、特におすすめしたい作品を30冊厳選しました。最近話題になった新しいベストセラーから、世代を超えて愛され続ける不朽の名作まで、幅広くランクインしています。それぞれの作品が持つ独特の世界観や、心を揺さぶるストーリーを楽しんでくださいね。

1位『汝、星のごとく』凪良ゆう

2023年の本屋大賞を受賞した、今最も注目されている作品の一つです。瀬戸内の美しい島を舞台に、孤独を抱える高校生の男女が出会い、恋に落ち、そして成長していく15年間の物語が描かれています。ままならない人間関係や愛の形を繊細な筆致で描き出し、多くの読者の心を掴みました。読み終えた後、タイトルの意味に改めて感動させられることでしょう。

ふくちい

わたし、この作品のどうしようもない閉塞感と、そこから差し込む光の描写に心を鷲掴みにされちゃった…。愛ってなんだろうって深く考えさせられる一冊だよ。

2位『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈

2024年の本屋大賞に輝いた、宮島未奈さんのデビュー作です。 主人公は、滋賀県大津市に住む中学生・成瀬あかり。「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」。そんな彼女が、閉店する西武大津店を舞台に、M-1グランプリに挑戦したり、坊主になったりと、我が道を突き進む姿が爽快に描かれています。周りの人々の視点から語られることで、成瀬の魅力がより一層際立ちます。 読み終わる頃には、あなたもきっと成瀬のファンになっているはずです。

ふくちい

成瀬のブレない生き様、最高だよね！自分の「好き」を貫く強さに、わたしも元気をもらえたなあ。

3位『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬

2022年の本屋大賞を受賞した、逢坂冬馬さんのデビュー作。第二次世界大戦中の独ソ戦を舞台に、母親を殺された少女セラフィマが、ソ連の女性狙撃兵として戦う道を選ぶ物語です。過酷な戦場で生きる少女の視点から、戦争の悲惨さや人間の尊厳が力強く描かれています。圧倒的な熱量と緻密な歴史描写で、読者を物語の世界に引き込みます。

ふくちい

戦争の現実と、その中で生きる少女の覚悟に圧倒されたよ。ページをめくる手が止まらなかったなあ。

4位『流浪の月』凪良ゆう

2020年の本屋大賞受賞作。ある雨の公園で、9歳の少女・家内更紗と19歳の大学生・佐伯文が出会うところから物語は始まります。誘拐事件の「被害女児」と「加害者」という烙印を押された二人が、15年後に再会し、世間の目から逃れるように生きていく姿を描いています。恋愛とも友情とも違う、二人にしかわからない特別な関係性に、心を揺さぶられる作品です。

ふくちい

世間の「普通」ってなんだろうって考えさせられたよ。二人の魂の結びつきに、切なくて涙が出ちゃった。

5位『medium 霊媒探偵城塚翡翠』相沢沙呼

「このミステリーがすごい！」2020年版国内編で1位に輝いた、驚愕のミステリー小説です。死者の言葉を伝えることができる霊媒師・城塚翡翠が、推理作家の香月史郎と共に難事件に挑みます。しかし、彼女の能力には大きな欠点が。それは、犯人を特定できても証拠がないこと。論理の力で犯人を追い詰めていく過程と、最後に待ち受ける衝撃の展開は、ミステリー好きならずとも必読です。

ふくちい

え、そういうことだったの！？って、最後の最後で全部ひっくり返されたよ。この驚きはぜひ体験してほしい！

6位『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ

2019年の本屋大賞受賞作。血の繋がらない親の間をリレーされ、4回も苗字が変わった高校生の優子。しかし、彼女は全く不幸ではなく、出会う親たちからたくさんの愛情を受けて育ちます。複雑な家庭環境を、温かくユーモアたっぷりに描いた物語です。読み進めるうちに、家族の形とは何か、愛情とは何かを考えさせられ、最後には温かい涙が流れることでしょう。

ふくちい

血の繋がりだけが家族じゃないんだなって、心があったかくなったよ。優子の素直さがとっても素敵！

7位『三体』劉慈欣

アジア圏の作品として初めてSF界の最高峰であるヒューゴー賞を受賞した、中国発の超大作SF小説です。 文化大革命の時代背景から始まり、異星文明「三体」とのコンタクト、そして人類の存亡をかけた壮大な戦いが描かれます。 物理学や天文学の知識がふんだんに盛り込まれつつも、エンターテイメントとして非常に面白く、その圧倒的なスケールと独創的なアイデアに度肝を抜かれます。 全世界で2900万部以上を売り上げたモンスター級の作品です。

ふくちい

このスケール感は本当にすごい！VRゲーム『三体』のパートが特に面白くて、一気に引き込まれちゃった。

8位『かがみの孤城』辻村深月

2018年の本屋大賞を受賞し、アニメ映画化もされた大ヒットファンタジーミステリー。学校に居場所がなく、部屋に閉じこもっていた中学生・こころの目の前で、ある日突然、鏡が光り始めます。鏡の向こうには不思議な城があり、そこにはこころと似た境遇の7人が集められていました。城に隠された「願いの部屋」の鍵を探す中で、彼らは少しずつ心を通わせ、それぞれの事情を知っていきます。伏線回収が見事で、ラストには感動が待っています。

ふくちい

わたし、登場人物たちと一緒に謎を解いてる気分だったよ。最後、全部のピースがはまった時の感動は忘れられない！

9位『方舟』夕木春央

大学のサークル仲間たちが、山奥の地下建築を訪れるところから物語は始まります。地震によって建物が水没し始め、脱出が困難になる中、殺人事件が発生。タイムリミットが迫る極限状況で、犯人を見つけなければ全員が死んでしまうという、緊張感あふれるクローズド・サークルミステリーです。巧みなトリックと、終盤のどんでん返しが話題を呼びました。

ふくちい

ハラハラドキドキが止まらなかった！究極の選択を迫られる登場人物たちの心理描写がすごくて、息をのんだよ。

10位『君の膵臓をたべたい』住野よる

住野よるさんのデビュー作にして、発行部数300万部を超える大ベストセラーです。 高校生の「僕」が病院で拾った一冊の「共病文庫」。それは、クラスメイトである山内桜良が膵臓の病気で余命わずかであることを綴った日記でした。 秘密を共有することになった二人の、切なくも美しい心の交流を描いた物語。衝撃的なタイトルに隠された、本当の意味に涙する読者が続出しました。

ふくちい

タイトルからは想像もつかないくらい、ピュアで切ない物語だった…。一日一日を大切に生きようって思えたよ。

11位『蜜蜂と遠雷』恩田陸

史上初めて直木賞と本屋大賞をダブル受賞した、音楽小説の金字塔。国際ピアノコンクールを舞台に、国籍も経歴も異なる4人の若きピアニストたちが、それぞれの思いを胸に競い合う姿を描いています。文章から音が聴こえてくるような巧みな描写で、クラシック音楽に詳しくなくても、その世界にどっぷりと浸ることができます。才能とは何か、音楽とは何かを問いかける、熱い物語です。

ふくちい

まるで本当にコンサート会場にいるみたいだった！音楽の力ってすごいなって、鳥肌が立ったよ。

12位『羊と鋼の森』宮下奈都

2016年の本屋大賞受賞作。北海道の田舎で育った青年・外村が、ピアノの調律師という仕事に出会い、その魅力に惹かれ成長していく姿を丁寧に描いた物語です。調律師の仕事を通して、音楽や人、そして自然と向き合っていく外村の真摯な姿勢が、静かな感動を呼びます。美しい森の情景と、ピアノの音が心に響く、優しく温かい作品です。

ふくちい

静かだけど、すごく心に沁みる物語だったな。一つのことに真剣に向き合うって、とても尊いことだね。

13位『鹿の王』上橋菜穂子

2015年の本屋大賞を受賞した、壮大な医療ファンタジー小説。強大な帝国に支配された土地で、謎の病気が流行する中、生き残った戦士ヴァンと、病の謎を追う医師ホッサルが出会います。人と病の関わりという普遍的なテーマを、緻密に作り込まれた世界観の中で描いています。過酷な運命に抗いながらも、懸命に生きる人々の姿に胸を打たれます。

ふくちい

ファンタジーだけど、描かれているテーマはすごく現代的。壮大な世界観に完全に没入しちゃった！

14位『告白』湊かなえ

湊かなえさんのデビュー作であり、2009年の本屋大賞を受賞した衝撃的なミステリーです。 中学校の担任教師が、自分の娘がクラスの生徒に殺されたと告白するところから物語は始まります。 事件に関わった人物たちの視点が次々と入れ替わり、一つの事件が多角的に語られていく構成が見事。人間の心の闇や、やるせない真実が暴かれていく展開に、最後まで目が離せません。

ふくちい

本作における無機質なまでのシンプルな語り口からは作者の覚悟をひしひしと感じざるを得ない。人間の悪意の連鎖には戦慄を覚える。

15位『海賊とよばれた男』百田尚樹

2013年の本屋大賞受賞作。出光興産の創業者である出光佐三をモデルに、主人公・国岡鐵造が、戦後の日本で石油事業を興し、国内外の圧力と戦いながら巨大企業を築き上げていく姿を描いた一代記です。どんな逆境にも屈しない鐵造の生き様と、彼を支える店員たちとの絆に、胸が熱くなります。働くことの意義や、日本人としての誇りを再認識させてくれる作品です。

ふくちい

鐵造の熱い情熱とリーダーシップに感動したよ！明日からまた仕事を頑張ろうって、勇気をもらえた！

16位『舟を編む』三浦しをん

2012年の本屋大賞受賞作。辞書編集部を舞台に、新しい辞書「大渡海」を作るために奮闘する人々を描いた物語です。口下手で真面目な主人公・馬締光也が、個性豊かな編集部の仲間たちと共に、言葉の海を渡る舟となる辞書作りに情熱を注ぐ日々が、温かく描かれています。言葉の奥深さや、一つのことを成し遂げることの素晴らしさを教えてくれる作品です。

ふくちい

言葉って面白いなって改めて思ったよ。辞書作りの裏側を知ることができて、すごく興味深かったな。

17位『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦

京都を舞台に、冴えない男子学生「先輩」と、彼が想いを寄せる「黒髪の乙女」の恋模様を描いた、奇想天外な青春恋愛ファンタジーです。 先輩は、彼女の目に留まるよう「偶然の」出会いを画策しますが、彼女はなかなか気づきません。 個性的なキャラクターたちが繰り広げる珍事件の数々が、ユーモラスでポップに描かれています。 第20回山本周五郎賞を受賞し、アニメ映画化もされた人気作です。

ふくちい

この不思議な世界観がたまらない！先輩の一途な想いが可愛くて、思わず応援したくなっちゃうんだよね。

18位『博士の愛した数式』小川洋子

2004年の本屋大賞初代受賞作。記憶が80分しか持たない天才数学者「博士」と、彼の世話をすることになった家政婦、そしてその息子の「ルート」との、心温まる交流を描いた物語です。博士が語る数式の美しさや、数字を通して紡がれる三人の穏やかな日常が、優しく胸に響きます。愛とは何か、記憶とは何かを静かに問いかける、珠玉の名作です。

ふくちい

数字ってこんなに美しいんだって、新しい発見があったよ。博士と親子の関係が、すごく温かくて素敵だったな。

19位『十角館の殺人』綾辻行人

1987年に発表され、日本のミステリー界に「新本格」というジャンルを確立した記念碑的作品です。大学のミステリ研究会に所属する7人が、角島という孤島に建つ十角形の奇妙な館を訪れます。そこで次々と起こる連続殺人事件。孤立した状況で、彼らは犯人探しを始めますが…。巧妙なトリックと、読者の予想を裏切る衝撃の結末は、今なお多くのミステリーファンを魅了し続けています。

ふくちい

本作が後世のミステリー作品に与えた影響は計り知れない。最後の1行で世界が反転する感覚は、一度体験すると病みつきになるだろう。

20位『ノルウェイの森』村上春樹

1987年に発表され、日本国内だけでなく世界的にも大ベストセラーとなった村上春樹さんの代表作です。 主人公のワタナベが、高校時代の親友キズキを通じて直子と出会い、キズキの死後、東京で再会した直子と、大学で出会った緑という二人の女性との間で揺れ動きながら、喪失と再生、そして愛の本質を探っていく青春小説です。 1960年代後半の時代背景と共に描かれる、登場人物たちの繊細な心の機微が、多くの読者の共感を呼びました。

ふくちい

青春時代の痛みとか、どうしようもない喪失感がリアルに描かれていて、胸が締め付けられたよ。でも、だからこそ心に残るんだよね。

21位『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎

2008年の本屋大賞と山本周五郎賞をダブル受賞した、伊坂幸太郎さんの傑作エンターテインメント小説です。 首相暗殺の濡れ衣を着せられた青年・青柳雅春が、巨大な陰謀から逃れるために仙台の街を奔走する二日間の逃亡劇が描かれています。 絶体絶命の状況の中で、大学時代の友人や元恋人、そして見ず知らずの人々の助けを借りて逃げ続ける青柳。スリリングな展開の中に、人と人との絆や信頼が光る、感動的な物語です。

ふくちい

ハラハラする展開にページをめくる手が止まらなかった！人間って信じられるなって、最後は温かい気持ちになったよ。

22位『図書館戦争』シリーズ 有川浩

「公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる」という名目で、あらゆるメディアへの不当な検閲が横行する近未来の日本が舞台。本を読む自由を守るために結成された図書隊の隊員たちが、検閲を行う「メディア良化隊」との激しい抗争を繰り広げる物語です。鬼教官・堂上篤と、彼に憧れて図書隊に入隊した新米隊員・笠原郁の、甘くてじれったい恋愛模様も見どころの一つ。アクションとラブコメが見事に融合した、大人気シリーズです。

ふくちい

戦闘シーンはかっこいいし、堂上教官と郁の恋模様にはキュンキュンするし、面白さが詰まってる！わたしも図書隊に入りたい！

23位『モモ』ミヒャエル・エンデ

ドイツの作家ミヒャエル・エンデによって書かれ、世界中で愛されているファンタジー小説。町の円形劇場跡に住み着いた不思議な少女モモが、人々の時間を盗む「灰色の男たち」から、時間を取り戻すために冒険する物語です。「時間とは何か」「豊かに生きるとは何か」という深いテーマを、魅力的なストーリーを通して問いかけます。大人になってから読むと、また違った発見がある、時代を超えた名作です。

ふくちい

子供の頃に読んだけど、大人になって読み返すと、時間の使い方についてすごく考えさせられるんだ。モモの「聞く力」が欲しいな。

24位『星の王子さま』サン＝テグジュペリ

フランスの作家サン＝テグジュペリによって書かれ、聖書に次いで世界で最も読まれていると言われる不朽の名作。サハラ砂漠に不時着した飛行士が、小さな星からやってきた王子さまと出会い、彼が訪れた様々な星の話を聞くという物語です。子供向けの物語のようでいて、実は「大切なものは、目に見えない」という、大人にとってこそ響く深いメッセージが込められています。読むたびに新しい発見がある、人生の教科書のような一冊です。

ふくちい

読む年齢によって、心に響く言葉が変わってくる不思議な本だよね。王子さまの純粋な言葉に、いつもハッとさせられるんだ。

25位『ザリガニの鳴くところ』ディーリア・オーエンズ

ノースカロライナ州の湿地帯で、たった一人で生きる少女カイアの成長と、湿地で起きた殺人事件が交錯しながら描かれる物語。自然の描写が非常に美しく、孤独な少女が自然と共にたくましく生きていく姿に引き込まれます。ミステリーとしての一面と、カイアの切ない恋物語、そして法廷劇としての面白さも兼ね備えており、全世界で大ベストセラーとなりました。

ふくちい

カイアの強さと純粋さに胸を打たれたよ。美しい自然の描写と、ミステリアスな展開の組み合わせが最高だった！

26位『傲慢と善良』辻村深月

婚活をテーマに、現代の恋愛や結婚における男女の価値観のズレを鋭く描いた作品。婚約者が突然失踪してしまった主人公・架が、彼女の過去を辿っていくうちに、自分自身の「傲慢さ」や相手への「無理解」に気づいていく過程がリアルに描かれています。恋愛や結婚に悩んだことがある人なら、きっと共感できる部分が見つかるはず。多くの読者の心を抉りながらも、最後には希望を見せてくれる物語です。

ふくちい

うわー、これわたしのことかも…って、胸に刺さる言葉がたくさんあったよ。恋愛の難しさ と向き合うきっかけになったな。

27位『ジェノサイド』高野和明

2011年に発表され、山田風太郎賞や日本推理作家協会賞を受賞した、壮大なスケールのエンターテインメント小説です。 傭兵、創薬化学者、そしてアメリカ大統領という、全く異なる立場の3人の視点から物語は進みます。アフリカのコンゴで発見された新人類をめぐり、世界を巻き込む巨大な陰謀が展開されていきます。科学、ミリタリー、サスペンスといった要素が詰まった、息もつかせぬ一気読み必至の作品です。

ふくちい

スケールが大きくて、まるでハリウッド映画を観ているみたいだった！人類の未来について、深く考えさせられたよ。

28位『屍鬼』小野不由美

人口わずか1300人の小さな村、外場村。ある夏、村で次々と起こる謎の死。それは、村に越してきた奇妙な一家が原因ではないかと噂され始めます。伝染病なのか、それとも…。閉鎖的な村を舞台に、じわじわと広がる恐怖を描いたホラー小説の傑作です。人間の内面に潜む恐怖や、集団心理の恐ろしさが見事に描かれており、読後はしばらくその世界から抜け出せなくなるかもしれません。

ふくちい

本作が描き出すのは、外部からの脅威に対する共同体の反応という普遍的な恐怖の構造である。その緻密な描写は、読者に深い戦慄を与えるだろう。

29位『人間失格』太宰治

1948年に発表されて以来、今なお多くの若者の心を捉え続ける、太宰治の代表作。主人公・大庭葉蔵が、幼少期から死に至るまでの苦悩に満ちた生涯を、手記の形で告白していく物語です。自意識過剰で、人間関係に悩み、世間とのズレを感じながら破滅していく葉蔵の姿に、自分の内面を重ね合わせる読者は少なくありません。日本文学を代表する、痛切な青春文学の金字塔です。

ふくちい

読むと心がざわざわするんだけど、なぜか惹きつけられちゃうんだよね。葉蔵の弱さや苦しみが、他人事とは思えなかったな。

30位『こころ』夏目漱石

夏目漱石の後期三部作の一つに数えられる、日本近代文学の最高峰。大学時代の「私」が、鎌倉の海岸で出会った「先生」と交流を深めていく中で、先生が抱える過去の秘密や、人間のエゴイズムに触れていく物語です。「先生と私」「両親と私」「先生と遺書」の三部構成になっており、先生の遺書によって明かされる衝撃の事実に、人間の心の奥深さや業の深さを感じさせられます。多くの高校の教科書にも採用されている、必読の名作です。

ふくちい

学生の時に読んだけど、大人になってから読むと、先生の苦しみがより深く理解できる気がする。人間の孤独について考えさせられるよ。

あなたにとっての名作を見つけて、最高の読書体験を

ここまで、様々なジャンルのベストセラー・名作小説をご紹介してきましたが、いかがでしたか？気になる一冊は見つかったでしょうか。小説の魅力は、ページをめくるだけで、全く知らない世界へ旅立てることです。今回ご紹介した30冊は、どれもあなたを新たな物語の世界へ連れて行ってくれる、素晴らしい作品ばかりです。ぜひこのランキングを参考に、あなたにとっての特別な一冊を見つけて、最高の読書体験をしてくださいね。