MENU

辻村深月のおすすめ小説ランキングTOP10【2024年最新】


Amazonセール情報

今ならKindle書籍がなんと最大90%OFF!ゴールデンウィーク限定セールだよ。


辻村深月とは?直木賞作家の魅力

辻村深月は1980年山梨県生まれの作家です。高校時代から執筆活動を始め、2004年に『冷たい校舎の時は止まる』でメフィスト賞を受賞してデビューしました。

その後、2010年には『ツナグ』で吉川英治文学新人賞を、2016年には『鍵のない夢を見る』で直木三十五賞を受賞。2018年には『かがみの孤城』で本屋大賞を受賞し、その人気はさらに高まりました。

辻村作品の最大の魅力は、緻密な心理描写とどこか温かみのある筆致です。重いテーマを扱いながらも、読後に希望を感じさせる作風から「白辻村」と「黒辻村」と称されるほど幅広い作品世界を持ち、様々な読者の心を捉えています。

第1位:かがみの孤城

『かがみの孤城』は2018年に本屋大賞を受賞した辻村深月の代表作です。不登校の中学生・こころが鏡の中の世界「孤城」で、同じように学校に行けない6人の少年少女と出会う物語です。

「オオカミさま」と呼ばれる存在から「鍵を見つければ願いを叶えてあげる」と告げられた7人は、それぞれの願いを胸に孤城での生活を始めます。生きづらさを抱える現代の子どもたちの姿を丁寧に描きながら、友情や成長、そして「本当の願い」について考えさせられる作品です。

かがみの孤城は映画化もされたけど、原作小説のほうがやっぱり凄みがある!不登校経験がなくても、すべての人に響く普遍的なテーマだよ。

第2位:傲慢と善良

『傲慢と善良』は2019年に発表された恋愛小説です。婚活アプリで出会い、婚約まで進んだ30代の西澤架と坂庭真実。しかし結婚直前、真実は突然姿を消してしまいます。

彼女の失踪の謎を追ううちに、架は真実の過去と向き合うことになります。「善良であること」と「傲慢であること」の境界線とは何か、現代社会における結婚や恋愛の在り方を鋭く問いかける作品です。

30代の恋愛と結婚って、こんなにも複雑なんだなって思わされた。フィクションなのに心をえぐられる感覚がすごい…

第3位:ツナグ

『ツナグ』は2010年に発表され、吉川英治文学新人賞を受賞した感動長編小説です。一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれる「使者(ツナグ)」のもとを訪れる人々の物語が描かれています。

突然亡くなった母親に会いたい少女、死んだアイドルを慕うOL、謎の失踪を遂げた婚約者を探す男性など、様々な想いを持つ人々が登場します。喪失と再生、別れと出会いを描いた心温まる作品です。

「もし一度だけ会えるなら、あの人に何を伝える?」って考えさせられる物語。松坂桃李主演で映画化もされたけど、小説のほうが深い余韻が残るよ。

第4位:冷たい校舎の時は止まる

『冷たい校舎の時は止まる』は辻村深月のデビュー作であり、第31回メフィスト賞を受賞した学園ミステリーです。大学受験を控えた高校3年生8人が、雪の日に偶然学校に集まったところ、校舎から出られなくなってしまいます。

そして彼らは2ヶ月前に学園祭の日に自殺したクラスメイトのことを思い出しますが、不思議なことに誰もその生徒の顔も名前も思い出せません。閉鎖空間で繰り広げられる青春ミステリーで、デビュー作とは思えないほどの完成度を誇ります。

辻村さんのデビュー作だけど、すでに彼女の魅力がすべて詰まってる!高校生の心の機微がリアルで、ミステリー要素もしっかりしていて秀逸。

第5位:凍りのくじら

『凍りのくじら』は2007年に発表された長編小説です。マンガ家・藤子・F・不二雄を敬愛する父親が病気を理由に失踪して5年、高校生の理帆子は周囲と距離を置いて生きていました。

ある日図書館で出会った青年・別所との交流を通じて、理帆子は少しずつ心を開いていきます。章タイトルがすべてドラえもんのひみつ道具の名前になっているのも特徴的で、ドラえもんへのオマージュに満ちた温かな物語です。

ドラえもんファンなら絶対読んで欲しい一冊!各章のタイトルがひみつ道具の名前になってて、その内容と物語が見事にリンクしてるの。

第6位:朝が来る

『朝が来る』は2015年に発表され、第13回本屋大賞5位にも選ばれた作品です。不妊治療の末に特別養子縁組を決意した栗原夫妻のもとに、ある日訪ねてきた「子どもを産んだという女性」との対峙を描いています。

母親になることの意味や親子の絆とは何かを問いかける、重厚なヒューマンドラマです。2020年には河瀬直美監督により映画化もされ、社会問題としての養子縁組についても考えさせられる内容となっています。

「母親」って何だろうって深く考えさせられる作品。生む側と育てる側の葛藤が、どちらも痛いほど理解できて涙が止まらなかった。

第7位:スロウハイツの神様

『スロウハイツの神様』は2009年に発表された長編小説です。様々な夢を持つ若いクリエイターたちが共同生活を送るシェアハウス「スロウハイツ」を舞台に、彼らの交流と成長を描いた青春群像劇です。

執筆をやめていた小説家・チヨダ・コーキが、脚本家・赤羽環の誘いで入居したことから物語は始まります。個性豊かな登場人物たちの夢と挫折、そして再生を描いた感動作で、辻村作品の中でも特に人気の高い一作です。

クリエイター志望の人にはぜひ読んで欲しい!挫折や焦りを感じてる時に読むと、なぜか勇気がわいてくる不思議な力を持つ小説だよ。

第8位:島はぼくらと

『島はぼくらと』は2013年に発表され、2014年本屋大賞3位に選ばれた長編小説です。瀬戸内海の架空の島「冴島」を舞台に、高校生の朱里、衣花、源樹、新の4人と、突如現れた青年との交流を描いています。

卒業とともに島を出ることになっている4人の最後の夏を通して、故郷の意味や友情、成長について考えさせられる青春小説です。過疎化や高齢化など現代日本の地方が抱える問題も織り込まれています。

地方の離島出身だからめちゃくちゃ共感した…。すごくみずみずしい青春小説だけど、同時に過疎化や医療問題もしっかり描かれていて奥が深いよ。

第9位:ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』は2012年に発表された長編小説です。都会で結婚生活を送るフリーライターのみずほと、地元企業に勤める契約社員のチエミという、かつての幼馴染の人生が一つの事件をきっかけに再び交わります。

チエミが母親を殺害したという疑いがかけられることで始まるミステリー要素と、女性の生き方や格差、母娘関係などのテーマが重なり合う重層的な作品です。

タイトルの意味が最後に分かるのだけど、その瞬間ゾクっとした。女性の格差や母娘関係って切実なテーマなのに、サスペンスとしてもしっかり楽しめるのが凄い。

第10位:ぼくのメジャースプーン

『ぼくのメジャースプーン』は2006年に発表された長編小説です。小学生の「ぼく」の通う学校で起きた飼育うさぎ惨殺事件をきっかけに、心を閉ざした幼馴染「ふみちゃん」のために、「ぼく」が復讐を決意するというストーリーです。

子どもの視点から描かれながらも、人間の罪と罰、正義と悪について深く考えさせられる作品で、日本推理作家協会賞にもノミネートされました。

子どもが語り手だから読みやすいんだけど、内容は全然子ども向けじゃない深さ。「正義って何だろう」って考えさせられる、不思議な余韻が残る作品だよ。

まとめ:辻村深月のおすすめ小説ランキングから選ぶ一冊

辻村深月の小説はジャンルの幅が広く、読者それぞれの好みや気分に合わせて作品を選ぶことができます。本屋大賞受賞作『かがみの孤城』は、辻村作品の入門としても最適ですが、学園ミステリーが好きな方は『冷たい校舎の時は止まる』、大人向けの恋愛小説なら『傲慢と善良』がおすすめです。

また、クリエイターの成長物語『スロウハイツの神様』や、親子の絆を描いた『朝が来る』など、テーマ性の強い作品も充実しています。どの作品も緻密な心理描写と温かみのある筆致で、読者を物語の世界へと誘います。

辻村深月の作品世界は広く深いので、まずは気になった一冊から読み始めてみてはいかがでしょうか。きっとあなたの心に響く一冊が見つかるはずです。

  • URLをコピーしました!