皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。
【2025年最新】ディーリア・オーエンズのおすすめ小説・著作ランキングTOP2
PR
目次
著者ディーリア・オーエンズはどんな人物？その経歴と魅力
ディーリア・オーエンズは、アメリカの作家であり動物学者です。1949年にジョージア州で生まれ、ジョージア大学で動物学の学士号を、カリフォルニア大学デービス校で動物行動学の博士号を取得しました。彼女の経歴で特筆すべきは、作家デビューする前に、動物学者として長年アフリカで過ごした経験です。
1974年から当時の夫と共に、ボツワナのカラハリ砂漠やザンビアでライオンやハイエナ、ゾウなどの研究に23年間も従事しました。このアフリカでの経験が、彼女の自然や生物に対する深い洞察力の基盤となっており、その視点はまさに研究者のものです。彼女の作品の大きな魅力は、この動物学者としての経験に裏打ちされた、詩的で美しい自然描写にあります。69歳で執筆した初の小説『ザリガニの鳴くところ』が世界的な大ベストセラーとなり、小説家として鮮烈なデビューを飾りました。
ディーリア・オーエンズのおすすめ小説・著作ランキングTOP2
ここからは、ディーリア・オーエンズのおすすめ作品をランキング形式でご紹介します。彼女の著作は、小説とノンフィクションに分けられます。
小説家としては『ザリガニの鳴くところ』が初の作品で、これが世界的な大ヒットを記録しました。そのため小説の数はまだ多くありませんが、その一作が持つ力は計り知れません。今回のランキングでは、この小説デビュー作と、彼女の原点ともいえるノンフィクション作品を取り上げます。
1位『ザリガニの鳴くところ』
ディーリア・オーエンズの名を世界に知らしめた、記念すべき小説デビュー作です。2019年と2020年の2年連続でアメリカで最も売れた本となり、全世界で2200万部を突破する大ベストセラーとなりました。日本でも2021年に本屋大賞の翻訳小説部門で1位を受賞するなど、高い評価を得ています。
物語の舞台は、ノースカロライナ州の湿地帯。家族に見捨てられ、たった一人で生きる「湿地の少女」カイアの成長と、湿地で発見された男性の死の謎が交錯しながら進むミステリー仕立ての物語です。孤独な少女のサバイバル、淡い恋、そして殺人事件のサスペンスが、美しい自然描写とともに描かれます。
動物学者である著者ならではの、自然や生き物に対する深い知識と愛情が、物語の隅々まで息づいています。偏見に満ちた社会から孤立しながらも、自然を師としてたくましく生きるカイアの姿は、多くの読者の心を捉えました。
ふくちい主人公カイアの孤独と強さに胸が締めつけられたよ。美しい自然の描写が、彼女の生き様をより際立たせてるんだ。
この本を読む
2位『カラハリが呼んでいる』
『カラハリが呼んでいる』は、ディーリア・オーエンズが小説家としてデビューする前に発表したノンフィクション作品です。当時の夫マーク・オーエンズとの共著で、アフリカのカラハリ砂漠でのフィールドワークの記録です。この作品は世界的なベストセラーとなり、米国自然史博物館のジョン・バロウズ賞を受賞しました。
本書では、若き動物学者夫婦が、文明から隔絶されたアフリカの広大な野生の中で、ライオンやハイエナなどの生態を調査する日々が生き生きとつづられています。彼らが直面する困難や、動物たちとの驚くべき交流は、まるで冒険小説を読んでいるかのような興奮を覚えます。
『ザリガニの鳴くところ』で描かれた自然への深い洞察力や愛情の原点が、この作品には詰まっています。彼女の作家としてのルーツを知る上で欠かせない一冊です。
ふくちい小説じゃないけど、これもすごく面白いんだ。著者の動物へのまっすぐな愛情が伝わってきて、心が温かくなったよ。
この本を読む
映画版『ザリガニの鳴くところ』もあわせてチェック
世界的なベストセラーとなった『ザリガニの鳴くところ』は、2022年に映画化もされています。この映画化を主導したのは、原作に惚れ込んだ女優のリース・ウィザースプーンです。彼女がプロデューサーを務め、自身の製作会社で映画化を実現しました。
映画版でも、ノースカロライナの美しい湿地帯を舞台に、孤独な少女カイアの物語が繊細に描かれています。原作のミステリアスな雰囲気と胸を打つ人間ドラマが見事に映像化されており、小説を読んだ方はもちろん、まだ読んでいない方でも楽しめます。
また、世界的な人気歌手テイラー・スウィフトが、この物語にインスパイアされて主題歌を書き下ろしたことでも大きな話題となりました。小説とあわせて映画を観ることで、より深く『ザリガ-ニの鳴くところ』の世界に浸れるでしょう。
ランキングを参考にディーリア・オーエンズの小説・著作を読んでみよう
ディーリア・オーエンズの作品は、まだ数は多くありませんが、一作一作が非常に濃密で、読者の心に深い感動と興奮を呼び起こします。動物学者としての類まれな経験と、物語を紡ぐ才能が見事に融合した彼女の世界は、唯一無二の魅力にあふれています。
ご紹介したランキングを参考に、ぜひディーリア・オーエンズの作品を手に取ってみてください。壮大な自然の中で繰り広げられる生命の物語は、きっとあなたの心に忘れられない何かを刻んでくれるはずです。