【2025年最新】宮下奈都のおすすめ小説ランキングTOP14

宮下奈都 小説 おすすめ ランキング
小説ヨミタイ編集部 監修者
株式会社viviane
小説ヨミタイ編集部

あらゆる面白いおすすめ小説を紹介する小説専門サイト「小説ヨミタイ」の編集部です。

宮下奈都さんの小説には、読む人の心をじんわりと温める不思議な力があります。その最大の魅力は、日常に潜む「小さな幸せ」や「希望」を、繊細かつ美しい言葉で丁寧にすくい上げている点でしょう。

登場するのは、スーパーヒーローではない、ごく普通の人々。挫折やコンプレックス、喪失感を抱えた、私たちと何ら変わらない彼らの「あきらめ」や「迷い」さえも、宮下さんの文章は優しく包み込み、肯定してくれます。

「ピアノの中は森なんだ」といった独特で美しい比喩表現も特徴的で、情景が鮮やかに目に浮かぶようです。読み終えた後、いつもの景色が少しだけ輝いて見えるような、前向きな気持ちにさせてくれる作品ばかり。今回は、そんな宮下奈都さんの名作をランキング形式でご紹介します。

ふくちい

宮下さんの文章は、静かな雨音みたいに心へ染み渡るんだ。疲れた時に読むと、本当に癒やされるよ。

それでは、宮下奈都さんのおすすめ小説をランキング形式でご紹介します。本屋大賞受賞作から隠れた名作、心温まるエッセイまで、幅広く選びました。

著者宮下奈都
出版社文藝春秋
発表年2015年

ピアノの調律に魅せられた青年の静かな成長物語

2016年の本屋大賞を受賞し映画化もされた、宮下奈都さんの代表作です。北海道の高校に通う外村は、ある日体育館でピアノ調律師の板鳥と出会います。板鳥が鳴らした音に「森」を感じ取った外村は、その世界に魅了され調律師を志すことを決意します。

専門学校を卒業して楽器店に就職した外村は、個性豊かな先輩や双子のピアニスト姉妹・和音と由仁との交流を通じ、調律師として、そして一人の人間として成長していきます。大きな事件が起こるわけではありませんが、仕事へのひたむきな情熱と、音と向き合う静かな時間が丁寧に描かれています。

「才能」という言葉に悩みながらも、ひたむきに努力を重ねる外村の姿は、働くすべての人に勇気を与えてくれるでしょう。美しい日本語で綴られた、五感を心地よく刺激する傑作です。

ふくちい

ピアノの音を「森」と表現するのが本当に素敵なんだ。森の匂いや風の音が聞こえてきそうで、うっとりしちゃうよ。

著者宮下奈都
出版社集英社
発表年2010年
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婚約破棄からの再生を描く、明日への希望の物語

結婚式の直前、突然婚約を破棄された主人公の明日羽(あすわ)。失意のどん底にいた彼女に、叔母のロッカさんは「ドリフターズ・リスト(やりたいことリスト)」の作成を提案します。

「行きたい場所」「食べたいもの」「欲しいもの」をリストアップし、一つずつ実行していく明日羽は、次第に自分らしさを取り戻していきます。誰かに頼るのではなく、自分の足で立ち、自分の人生を歩むことの大切さに気づくまでの過程が、温かな筆致で描かれています。

タイトル通り、パスタやスープといった美味しそうな料理がたくさん登場するのも魅力です。辛いことがあっても、美味しいものを食べてやりたいことをすれば、人はまた前を向ける。そんなシンプルな真理を教えてくれる一冊です。

ふくちい

どん底から立ち直る明日羽の姿に元気をもらえるよ。ふくちいも「やりたいことリスト」を作ってみようかな。

著者宮下奈都
出版社光文社
発表年2007年

少女から大人の女性へ。4つの「学校」で学ぶ成長の記録

タイトルの「スコーレ」は、ギリシャ語で「学校」を意味します。主人公の麻子が、中学、高校、大学、社会人という4つのステージ(スコーレ)を経て、少女から大人の女性へと成長する姿を描いた連作長編です。

自由奔放な妹にコンプレックスを抱き、自分を平凡だと思い込んでいた麻子。しかし、骨董屋を営む実家での経験や靴屋での仕事を通し、自分の中に眠る才能や「好き」という気持ちに気づいていきます。

「知りたい」と思うのは「好き」と同じこと。そんな母の言葉が胸に響きます。自分の居場所や価値に悩む女性に、ぜひ読んでほしい一冊です。

ふくちい

自分のことって、案外自分が一番わかってないのかも。麻子が自分の才能に気づく瞬間は、読んでいて爽快だよ!

著者宮下奈都
出版社文藝春秋
発表年2004年
この本を読む

記憶を失っても消えない愛。宮下奈都のデビュー作

宮下奈都さんのデビュー作にして、映画化もされた純愛小説。足に麻痺のある青年・行助(ゆきすけ)と、たいやき屋を営むこよみは惹かれ合います。しかし、こよみは交通事故で、新しい記憶を一日しか保てない高次脳機能障害を負ってしまうのです。

昨日のことを忘れてしまうこよみと、それでも彼女と生きることを選んだ行助。毎日が「はじめまして」の繰り返しの中、二人は静かに、しかし確かに愛を育んでいきます。

記憶とは何か、人を愛するとはどういうことか。重いテーマを扱いながらも、宮下さんらしい透明感のある文章で、優しく温かな物語に仕上がっています。こよみが焼くたいやきの描写も、たまらなく魅力的です。

ふくちい

切ないけど、とても温かい気持ちになれる物語だよ。記憶がなくなっても、二人の間の空気は変わらないんだね。

著者宮下奈都
出版社双葉社
発表年2011年
この本を読む

予約の取れないレストランに集う、孤独な魂たちの物語

「ハライ」は、美味しくて居心地が良いと評判の、予約困難なレストラン。この店に偶然同じ日、同じ時間に居合わせた客たちの事情を描く連作短編集です。

認知症の症状が出始めた老婦人、就職活動に失敗した青年、引きこもりの息子を持つ母親。登場人物たちは皆、心に「誰かが足りない」という孤独や喪失感を抱えています。しかし、ハライの美味しい料理と温かいもてなしが、彼らの背中をそっと押してくれます。

それぞれの人生が交差し、少しずつ希望の光が見えてくる構成が見事です。「足りない」ままでも人生は続き、美味しいものを食べれば元気になれる。そんなメッセージが込められています。

ふくちい

美味しいレストランは、お腹だけじゃなく心も満たしてくれるんだね。ふくちいもハライに行ってみたいなあ。

著者宮下奈都
出版社実業之日本社
発表年2009年

挫折を知った少女たちが歌う、再生のハーモニー

著名なヴァイオリニストを母に持ち、声楽家を目指していた御木元玲。しかし音大附属高校の受験に失敗し、新設の女子高の普通科へ進むことになります。挫折感から心を閉ざし、周囲を見下していた玲でしたが、合唱コンクールを機にクラスメイトたちと関わり始めます。

玲だけでなく、クラスメイトたちもそれぞれに悩みや事情を抱えています。バラバラだった彼女たちが、歌を通して少しずつ心を通わせ、一つのハーモニーを創り上げていく様子は胸を打ちます。

「歌うこと」の根源的な喜びや、仲間と何かを創り上げる素晴らしさを描いた、爽やかな青春小説です。

ふくちい

みんなで一緒に歌うって、やっぱり楽しいよね!最初はツンとしていた玲が、だんだん変わっていく姿がいいんだ。

著者宮下奈都
出版社幻冬舎
発表年2014年

二人の「ハル」が織りなす、運命と奇跡の物語

田舎町で息をひそめるように生きる優等生の遥名(はるな)と、勉強が苦手で周囲から落ちこぼれ扱いされる温之(はるゆき)。全く異なる環境で育った二人の「ハル」の人生が、交互に描かれていきます。

遠く離れた場所にいた二人は、2011年3月11日、震災の日の東京で運命的に出会います。不器用ながらも懸命に生きる二人が、互いに欠けた部分を補い合うように惹かれ合う姿は、切なくも温かいです。

タイトルの「しるし」が持つ意味がわかった時、深い感動に包まれるでしょう。人と人が出会う奇跡を感じさせてくれる一冊です。

ふくちい

大きな出来事を背景に、個人の運命が交差する様に胸が締め付けられるよ。運命の相手って、本当にいるのかな。

著者宮下奈都
出版社光文社
発表年2017年

『スコーレNo.4』の世界観を広げる、珠玉の短編集

宮下奈都 つぼみ 小説
引用:つぼみ

『スコーレNo.4』の番外編を含む、6つの物語を収めた短編集です。主人公・麻子の妹たちのエピソードや、本編に登場した脇役たちの知られざる物語が描かれています。

もちろん、『スコーレNo.4』を読んでいなくても楽しめる作品ばかりです。「手を挙げて」「晴れた日に生まれたこども」など、日常のふとした瞬間に訪れる心の揺らぎや、小さな成長の「つぼみ」を見守るような優しい視点が魅力です。

何気ない毎日の中にこそドラマがある。そんな当たり前の事実に気づかせてくれる、味わい深い短編集です。

ふくちい

『スコーレNo.4』が好きな人は絶対に読んでほしいな。あのキャラクターの意外な一面が見られるかもだよ。

著者宮下奈都
出版社実業之日本社
発表年2017年

北海道の大自然と家族の日々を綴ったエッセイ集

宮下奈都さんが家族と共に福井から北海道・大雪山の麓へ移住し、そこで過ごした1年間を含む4年間の連載をまとめたエッセイ集です。3人の子供たちの成長、厳しくも美しい自然との暮らし、そして『羊と鋼の森』が生まれるまでの執筆背景などが、ありのままに綴られています。

小説家としてだけでなく、一人の母親、一人の生活者としての宮下さんの素顔が垣間見えます。子供たちへの温かい眼差しや、日々の暮らしを大切にする姿勢に、心が洗われるようです。

小説の根底に流れる「優しさ」の源泉に触れられる、ファン必読の一冊です。

ふくちい

北海道での暮らし、憧れちゃうなあ。自然の中で子育てしながら小説を書くなんて、素敵すぎるよね。

著者宮下奈都
出版社双葉社
発表年2014年

失踪した男と残された人々。ミステリータッチの連作短編

ある日突然、贈賄容疑をかけられた海外営業部長・望月正幸が失踪します。物語は、彼の妻、娘、愛人、姉といった、彼を取り巻く人々の視点からリレー形式で語られていきます。

なぜ彼は消えたのか? 彼は本当はどんな人間だったのか? 残された人々は、それぞれの葛藤を抱えながらも真実に向き合い、自分の人生を歩み始めます。

宮下作品には珍しいミステリー調の導入ですが、描かれるのはやはり人間の心の機微と再生の物語です。「たった、それだけ」という言葉が持つ重みと、読後に残る余韻が深く印象に残ります。

ふくちい

いつもの宮下作品とは少し違う雰囲気でドキドキするよ。でも読後感がやっぱり宮下さんらしくて温かいんだ。

著者宮下奈都
出版社文藝春秋
発表年2010年

「普通の私」の10年間を定点観測した、静かな変容の物語

夫の故郷である田舎町へ移り住んだ主人公・梨々子。紳士服店を営む夫の実家の敷地内で暮らし始めた彼女の、30歳から40歳までの10年間を描いた物語です。

田舎暮らしへの戸惑い、夫とのすれ違い、子育ての悩み、そしてふとした瞬間に訪れる淡い恋心。大きな事件は起こりませんが、日々の積み重ねの中で、梨々子の心は静かに変化していきます。

「何者でもない」普通の主婦の日常を丁寧に描くことで、誰もが心の内に秘めている孤独や喜びを浮き彫りにしています。じっくりと味わいたい、大人のための小説です。

ふくちい

大きな事件がなくても、人の心は毎日少しずつ変わっていくんだね。日常の尊さを改めて感じさせてくれるよ。

著者宮下奈都
出版社実業之日本社
発表年2012年
この本を読む

『よろこびの歌』のその後。20歳になった彼女たちの現在地

6位でご紹介した『よろこびの歌』の続編です。高校を卒業し、それぞれの道を歩み始めた御木元玲や原千夏たち。20歳になった彼女たちは、夢と現実の狭間で悩み、もがきながらも前へ進もうとします。

音大に進んだものの自分の歌に自信を持てない玲、ミュージカル女優を目指してオーディションを受け続ける千夏。かつての仲間たちが、それぞれの場所で奮闘する姿に胸が熱くなります。

青春はまだ終わらない。大人になりきれない彼女たちの焦燥感と情熱が、音楽と共に力強く響き渡る作品です。

ふくちい

『よろこびの歌』のメンバーにまた会えて嬉しいな!みんな大人になっても悩んでるけど、それがリアルで応援したくなるんだ。

著者宮下奈都
出版社ポプラ社
発表年2011年

化粧品売り場で働く女性の奮闘を描くお仕事小説

主人公の結乃(よしの)は、田舎のショッピングモールにある化粧品売り場で働く美容部員です。華やかなデパートとは違う職場で、思うように売上が伸びず、家族との関係にも悩む日々を送っています。

しかし、様々なお客様との出会いや同僚との関わりを通して、結乃は「人をきれいにする仕事」の誇りに目覚めていきます。口紅一本で女性の表情が、そして心まで変わる瞬間が鮮やかに描かれています。

働く女性の背中を優しく押してくれる、元気が出るお仕事小説です。

ふくちい

メイクの力ってすごいんだね!ふくちいもちょっとおめかししてみようかな?…フクロウに口紅は似合わないか。

著者宮下奈都 他
出版社ポプラ社
発表年2010年

「香り」をテーマにした6人の人気作家によるアンソロジー

角田光代さん、島本理生さん、宮下奈都さんなど、人気女性作家6名による「香り」と「恋」をテーマにした短編アンソロジーです。宮下奈都さんは「日をつなぐ」という短編を寄せています。

「日をつなぐ」は、豆を煮る匂いをモチーフに、出産直後の女性の閉塞感と、そこからの静かな再生を描いた物語です。『静かな雨』や『太陽のパスタ、豆のスープ』とも繋がる「豆」が登場し、宮下ファンには嬉しい一編となっています。

他の作家の作品と読み比べることで、宮下さんの持つ独特の温かさや透明感がより際立って感じられる一冊です。

ふくちい

色んな作家さんの「恋の香り」が楽しめるお得な一冊だよ。宮下さんの「豆の匂い」のエピソードは、やっぱりほっとするね。

宮下奈都さんのおすすめ小説をランキング形式でご紹介しました。どの作品も、読んだ後に心がふわりと軽くなるような、優しい力を持っています。

仕事に疲れた時、人間関係に悩んだ時、あるいは何気ない日常をもっと愛おしく感じたい時。ぜひ宮下奈都さんの本を手に取ってみてください。きっと、あなたの心に寄り添う一冊が見つかるはずです。

ふくちい

宮下さんの本は、心の栄養ドリンクみたいだね。みんなも素敵な読書時間を過ごしてね!

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