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戦争小説のおすすめランキング20選【2024年最新】

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戦争小説とは?代表的な作品と魅力を解説

戦争小説は、戦場の極限状態や兵士たちの心理、戦時下の市民生活など、様々な視点から戦争の実態を描いた作品です。歴史的事実に基づいたものから、フィクションとして戦争を背景に据えたものまで、その表現方法は多岐にわたります。

戦争小説の魅力は、平和な日常では決して体験できない極限状態における人間の本質を知ることができる点にあります。生と死が隣り合わせの環境で浮き彫りになる人間関係の機微も、読者の心に深く響きます。

また、過去の戦争の記憶を風化させず、平和の尊さを再認識させてくれる重要な役割も担っています。近年では従来の戦記物とは異なる切り口で戦争を描く新しいスタイルの作品も増え、若い世代にも読みやすい戦争小説が注目を集めています。

戦争小説のおすすめランキング20選

第1位 同志少女よ、敵を撃て(逢坂冬馬)

2021年に刊行され、第11回アガサ・クリスティー賞、2022年本屋大賞を受賞した傑作です。第二次世界大戦中のソ連を舞台に、ドイツ軍の急襲で母と村人を失った少女セラフィマが狙撃兵となり、戦場へと赴く物語

母を殺したドイツ兵への復讐心から始まったセラフィマの戦いが、戦場で見る現実を通じて変化していきます。狙撃兵としての緊迫したミッションや、女性兵士たちの友情、そして「真の敵とは何か」という問いかけが読者の心に深く残る作品です。

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この小説の表紙を見た瞬間に惹かれたんだよね。狙撃兵になった少女の成長物語としても読めるし、戦争小説として読んでも本当に面白い!

第2位 永遠の0(百田尚樹)

「臆病者」と呼ばれながらも、死を恐れず帰還することを誓った特攻隊員・宮部久蔵の生き様を描いた作品です。「娘に会うまでは死ねない」と言い続けた男が、なぜ最後に特攻を志願したのか

物語は現代から始まり、主人公が祖父について調べていくという形で進みます。戦時中の厳しい状況や、生き抜くことを選んだ男の信念、そして家族への愛情が見事に描かれています。2013年に映画化され、多くの人々に感動を与えました。

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特攻隊として散っていった人たちの心情を追体験できる貴重な小説だよ。「生きて帰る」という強い意志を持ちながらも、最後には死を選ぶ矛盾に涙が止まらなかった…

第3位 戦場のコックたち(深緑野分)

陸軍の特技兵として料理を担当する19歳のティムが、兵士としての任務と並行して炊事場の謎解きに挑む物語です。ミステリー要素を含みながら、戦場の過酷さとコックとしての日常が描かれています

第15回本格ミステリ大賞受賞作で、戦争小説でありながら、食事を通して見る人間模様が独特の魅力を放ちます。戦争というおぞましい光景の中にも、食べ物を前にしたときの兵士たちの表情や会話には人間らしさが溢れており、読者の心を掴んで離しません。

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戦場×ミステリー×料理という異色の組み合わせがクセになる作品!食べ物の描写がリアルで、戦場での「日常」を感じられるのが新鮮だった。

第4位 戦争は女の顔をしていない(スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ)

第二次世界大戦時にソ連軍として従軍した女性たちへのインタビューをもとに書かれたノンフィクションです。500人以上の女性兵士たちの証言を通じて、これまで語られてこなかった女性の視点からの戦争体験が生々しく描かれています

著者は2015年にノーベル文学賞を受賞しており、その文学的な表現力と取材力が高く評価されています。戦時中に過酷な任務に就いていた女性たちが、戦後は自分の経験を隠して生きなければならなかった現実にも光を当てた重要な作品です。

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女性兵士たちのリアルな声に震えたよ。戦争の歴史って男性視点で語られがちだけど、この本は女性の経験に焦点を当てていて新鮮だった!

第5位 ベルリンは晴れているか(深緑野分)

第二次世界大戦直後のベルリンを舞台にした歴史ミステリーです。ナチス・ドイツ敗戦後の分割統治下にあるベルリンで、アメリカ兵員食堂で働く少女アウグステが、恩人の死の真相を探るために旅に出ます

2019年本屋大賞3位を獲得した作品で、戦後の荒廃したドイツの風景や、勝者と敗者が入り混じる複雑な状況が緻密に描かれています。日本人作家でありながら、ドイツの歴史と文化への深い理解に基づいた描写が高く評価されています。

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戦後の混沌としたベルリンの街並みが目に浮かぶような描写がすごい!主人公の少女の純粋さと、荒廃した世界のコントラストが心に刺さるよ。

第6位 卵をめぐる祖父の戦争(デイヴィッド・ベニオフ)

ナチス・ドイツ軍に包囲されたレニングラードが舞台の物語です。軍の大佐の娘の結婚式のために、卵を調達するよう命じられた17歳の少年レフと青年兵コーリャが、飢餓状態の街で卵を探す旅に出ます

戦争の悲惨さと愚かさを背景にしながらも、若者たちの友情や冒険心、ユーモアが描かれた作品です。厳しい状況の中でも希望を見出し、生きる意味を探す若者たちの姿が感動を誘います。

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戦争の暗さの中にもユーモアがあって、笑いながら読み進められるのに急に泣かされる…。卵1つ探すだけなのに、こんなに壮大な冒険になるなんて!

第7位 リラと戦禍の風(上田早夕里)

第一次世界大戦下のヨーロッパを舞台にしたファンタジー小説です。両親を亡くしたポーランド人少女リラが、不死の魔物「伯爵」と共に戦禍に巻き込まれていく物語。ドイツ人兵士イェルクとの出会いを通して、戦争の本質と人間の業に向き合っていきます。

歴史ファンタジーでありながら、戦争の実態や当時のヨーロッパの情勢が正確に描かれており、教養小説としても読み応えがあります。中学生や高校生にも読みやすい文体で、戦争について考えるきっかけを与えてくれる作品です。

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ファンタジー要素があるからこそ、戦争の残酷さがより鮮明に伝わってくる不思議な作品。リラと伯爵の関係性がとても魅力的だよ!

第8位 縞模様のパジャマの少年(ジョン・ボイン)

ナチス高官の息子ブルーノが、新しい家の裏にある強制収容所のフェンス越しに出会ったユダヤ人の少年シュムエルとの友情を描いた物語です。子供の視点から見た戦争と人種差別の問題を、シンプルながらも衝撃的に描いています

ホロコーストの恐ろしさを、無垢な子供の目を通して描くことで、より残酷な現実として読者に突きつけます。2009年に映画化され、世界中で多くの人々に感動と衝撃を与えた作品です。

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子供の視点から描かれるからこそ、ナチスの残酷さがより際立つ作品。友情の尊さと戦争の悲惨さが交錯して、ラストのショックは忘れられないよ…

第9位 アウシュヴィッツの図書係(アントニオ・G・イトゥルベ)

アウシュヴィッツ強制収容所で、禁止された8冊の本を守り抜いた14歳の少女ディタの実話に基づいた小説です。過酷な環境の中でも本に希望を見出し、精神的な自由を守り続けた少女の強さが胸を打ちます

第5回ブクログ大賞海外小説部門大賞を受賞した本作は、「本の力」と「人間の尊厳」について考えさせられる作品です。極限状態においても文化や知識を大切にすることの意義が、ディタの姿を通して伝わってきます。

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本を守ることが命がけの行為だった時代があったなんて…。絶望的な状況でも希望を失わないディタの強さに感動したよ。本の価値を再認識させられた。

第10位 タッポーチョ 太平洋の奇跡(ドン・ジョーンズ)

サイパン島での日本軍の奮闘を描いた作品です。サイパン島のタッポーチョ山で、わずか数十人の日本兵が数万人のアメリカ軍を相手に戦った実話をもとにしています。アメリカ人作家が「敵ながら天晴れ」と評した日本兵の勇敢さが描かれています。

敗戦後も部下の命を守るために行動し続けた大場栄大尉の姿に焦点を当て、戦争の悲惨さと共に、困難な状況での人間の気高さを伝えています。2011年に映画化され、多くの人に感動を与えました。

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元敵国の作家が日本兵の勇気と誇りを描いているところがすごい。大場大尉の「部下を守る」という一貫した姿勢に涙が出たよ。

第11位 走れ、走って逃げろ(ウーリー・オルレブ)

第二次世界大戦中のポーランドを舞台に、ユダヤ人強制居住区から脱出した8歳の少年スルリックの逃避行を描いた作品です。家族と生き別れになり、一人で生き延びるために必死に戦う少年の姿が胸を打ちます

過酷な放浪生活の中で片腕と記憶を失いながらも、生きるために必死に走り続ける少年のたくましさと悲しさが、読者の心に強く訴えかけます。中学生・高校生向けの文学としても高く評価されている一冊です。

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8歳の子供が一人で生き延びていく過酷さが心に刺さるよ。タイトルの「走れ」という言葉が、生きることの切実さを物語っているよね。

第12位 あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(汐見夏衛)

現代から1945年の戦時中の日本にタイムスリップした少女の物語です。母親と喧嘩して家出した少女が目を覚ますと戦時中の日本にいて、そこで出会った青年・彰は特攻隊員として死を待つ身でした

恋愛要素を含みながらも、戦争の残酷さと平和の尊さを伝える青春小説です。時代を超えた絆と、戦争によって断ち切られる若者たちの未来への思いが心に残ります。2023年には映画化もされ、若い世代にも親しまれています。

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恋愛小説としても戦争小説としても読める作品だよね。特攻隊として死んでいく若者たちの思いが現代の私たちに届く感覚がたまらない!

第13位 海と毒薬(遠藤周作)

第二次世界大戦末期、米軍捕虜を使った生体解剖に関わった医師たちの心理を克明に描いた衝撃作です。日本のキリスト教文学を代表する作家・遠藤周作が、人間の良心と悪の問題に真正面から向き合った問題作になっています

戦時下において、なぜ普通の人間が残虐な行為に加担してしまうのか。その心理的プロセスを冷静に分析し、人間の弱さと罪の意識を描き出しています。戦争がもたらす倫理的崩壊の恐ろしさを伝える重要な作品です。

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医師という人を救う立場の人たちが、どうして人体実験に関わってしまったのか…。その心理描写が生々しくて、人間の弱さについて考えさせられたよ。

第14位 火垂るの墓(野坂昭如)

第二次世界大戦末期の神戸を舞台に、空襲で両親を失った14歳の清太と4歳の節子が生き抜こうとする姿を描いた作品です。戦争によって引き裂かれる家族の悲劇と、戦時下の市民生活の苦しさが鮮烈に描かれています

1988年にスタジオジブリによってアニメ映画化され、国内外で高い評価を受けました。戦争の犠牲となる子どもたちの姿を通して、戦争の残酷さと平和の尊さを伝える日本を代表する戦争文学です。

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アニメで観て泣いたけど、原作はもっと重くて深いよ。戦争で一番苦しむのは罪のない子供たちで、その事実が胸に刺さる作品。

第15位 故郷忘じがたく候(司馬遼太郎)

16世紀末、薩摩軍によって朝鮮から拉致された民の物語です。異国の地で生きることを強いられた朝鮮人とその子孫たちの、400年にわたる望郷の念を描いています

司馬遼太郎ならではの視点で、異国で生きることの厳しさと故郷への想いを描き出しています。戦争によって故郷から引き離された人々の心情が切々と綴られ、戦争と拉致の問題を改めて考えさせられる作品です。

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拉致された人々の「故郷」への思いが400年も続くという重みが伝わってくる作品。今の時代にも通じる問題を司馬遼太郎が鋭く描いているよ。

第16位 ペインティッド・バード(イェジー・コシンスキ)

第二次世界大戦中の東欧を舞台に、家族と離れ離れになった少年が農村を放浪する物語です。少年は「ジプシー」や「ユダヤ人」と間違われ、様々な迫害や暴力に晒されながらも生き抜いていきます

戦時中の農村に蔓延る迷信や偏見、暴力や性的倒錯などが赤裸々に描かれ、戦争がもたらす人間性の崩壊を象徴的に表現しています。2019年には映画化され、ヴェネツィア国際映画祭でユニセフ賞を受賞しました。

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読んでいて心が痛くなるほど残酷な描写が続く…。でもそれが戦時下の現実だったんだよね。人間の残忍さと生命力の両方が描かれた衝撃作。

第17位 ビルマの竪琴(竹山道雄)

ビルマ(現ミャンマー)を舞台に、日本軍の一兵士・水島上等兵が戦後も僧侶となって戦死者の供養を続ける物語です。戦争の悲惨さを描きながらも、人間の優しさや慈悲の心に焦点を当てた名作です

1956年と1985年の2度にわたって映画化され、日本を代表する戦争文学として長く読み継がれています。仏教的な視点から戦争と平和について考えさせる内容で、中学校の教科書にも採用されています。

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戦争小説なのに不思議と心が浄化されるような作品。水島さんが選んだ道は難しいけど、「生きる」ことの意味を教えてくれる気がするよ。

第18位 黒い雨(井伏鱒二)

広島に原爆が投下された直後から数年間を描いたノンフィクション小説です。「黒い雨」を浴びた主人公の重松とその家族が、原爆症の恐怖に怯えながらも懸命に生きていく姿が描かれています

作者自身の体験と、実在の原爆被害者の日記をもとに執筆された本作は、核兵器の恐ろしさを淡々とした筆致で伝えています。1989年に今村昌平監督によって映画化され、国内外で高い評価を受けました。

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淡々と描かれているからこそ原爆の恐ろしさが伝わってくる作品。「黒い雨」という言葉の不気味さが、戦争の異常さを象徴しているよね。

第19位 二つの祖国(山崎豊子)

日系二世の青年が、第二次世界大戦中にアメリカと日本という「二つの祖国」の間で苦悩する姿を描いた大作です。日系アメリカ人の強制収容所での生活や、日系人部隊の活躍など、歴史的事実に基づいた緻密な描写が特徴です

「二つの祖国」に引き裂かれる日系人の葛藤を通して、国家とは何か、愛国心とは何かを問いかける作品となっています。1983年にはNHKでドラマ化され、戦争文学の傑作として高く評価されています。

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「アイデンティティ」って何だろうって考えさせられる作品。日系二世の複雑な立場が心に刺さって、国籍や民族を超えた人間の生き方について深く考えさせられたよ。

第20位 また、桜の国で(須賀しのぶ)

1938年、日本の外務書記生として初めてワルシャワの日本大使館に赴任した棚倉慎が、第二次世界大戦の勃発を目の当たりにする物語です。ロシア革命の孤児で日本に保護されたポーランド人・カミルとの思い出を胸に、彼は戦争回避のために奔走します

日本人外交官の視点から、第二次世界大戦の開戦前夜のヨーロッパの緊迫した情勢が描かれています。一人の人間として「正しいこと」を選び取る勇気について考えさせられる、歴史小説の傑作です。

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外交官という立場から見た戦争前夜の緊張感がリアル!個人的な思いと国家の論理の間で揺れる主人公の葛藤が胸に刺さるよ。

まとめ:戦争小説のおすすめランキングから考える平和の尊さ

戦争小説は過去の悲惨な出来事を伝え、平和の尊さを訴えるための重要な手段です。今回ご紹介した20作品は、さまざまな視点から戦争の実態を描き、読者に強い印象を残してくれます。

特に「同志少女よ、敵を撃て」や「永遠の0」といった近年の作品は、現代的な視点から戦争を再解釈し、多くの読者の心を掴んでいます。一方で「火垂るの墓」「ビルマの竪琴」などの古典的名作は、時代を超えて戦争の悲惨さと人間の尊厳について語り続けています。

戦争小説を読むことは、単なる娯楽ではなく、歴史への理解を深め、現代社会における平和の大切さを再認識する機会にもなります。これらの作品を通じて、戦争の非情さと、それでも希望を見出し生き抜く人間の強さについて考えてみてはいかがでしょうか。

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