【2025年最新】雫井脩介のおすすめ小説人気ランキングTOP18

雫井脩介の小説の魅力とは？人気のおすすめ作品をランキングで紹介

雫井脩介さんは、ミステリーを中心に恋愛、ビジネス、家族小説など、多彩なジャンルの作品で読者を魅了し続ける人気作家です。1999年に『栄光一途』で第4回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、2000年に同作でデビューして以来、数々の話題作を世に送り出してきました。

雫井作品の最大の魅力は、登場人物たちの濃密な人間ドラマと巧みな心理描写にあります。人間の感情の機微を丁寧に描き出すことで、読者は物語に深く引き込まれ、登場人物に強く感情移入してしまいます。また、テンポが良く読みやすい文章も特徴で、一度読み始めると最後まで一気に読み終えてしまう魅力を持っています。

『犯人に告ぐ』で第7回大藪春彦賞を受賞するなど評価も高く、『検察側の罪人』や『火の粉』、『望み』など、多くの作品が映画化やドラマ化されていることからも、その人気の高さがうかがえます。本記事では、そんな雫井脩介さんの数ある名作の中から、特におすすめの作品をランキング形式でご紹介します。

雫井脩介のおすすめ人気小説ランキングTOP18

ここからは、雫井脩介さんのおすすめ人気小説をランキング形式でご紹介します。サスペンス・ミステリーの傑作から、心温まる感動作、そして社会の闇に鋭く切り込む問題作まで、幅広くランクインしました。

まだ読んだことのない作品はもちろん、映像化で話題になったあの作品も、小説ならではの深い味わいをぜひ体験してみてください。あなたにとって、心に残る一冊がきっと見つかるはずです。

1位『犯人に告ぐ』

雫井脩介さんの代表作との呼び声も高い、傑作警察小説です。連続児童殺害事件の捜査が行き詰まる中、警察はテレビのニュース番組を通じて犯人に直接語りかけるという前代未聞の「劇場型捜査」に踏み切ります。白羽の矢が立ったのは、6年前に誘拐事件の捜査ミスで左遷された巻島史彦警視でした。

警察内部の対立やメディアとの駆け引き、そして世論の動向がスリリングに描かれ、読者は息つく暇もなく物語に引き込まれます。第7回大藪春彦賞を受賞し、2004年の「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位に輝くなど、高く評価されている作品です。

著者	雫井脩介
発売日	2004年5月
受賞歴	第7回大藪春彦賞
映像化	2007年（映画）

2位『検察側の罪人』

東京地検を舞台に、二人の検事の対立を通して「正義とは何か」を鋭く問う社会派ミステリーです。エリート検事・最上と、彼を慕う若手検事・沖野は、ある殺人事件の捜査を担当します。容疑者の一人として浮上したのは、過去に別の事件で最上が追っていた人物でした。

それぞれの正義を貫こうとする二人の検事の姿は、読者に大きな問いを投げかけます。時効や冤罪といった司法制度が抱える問題点にも切り込んでおり、重厚な読み応えのある作品です。2018年には木村拓哉さんと二宮和也さんの共演で映画化され、大きな話題を呼びました。

著者	雫井脩介
発売日	2013年9月10日
受賞歴	2013年 週刊文春ミステリーベスト10 第4位
映像化	2018年（映画）

3位『火の粉』

日常に潜む恐怖を巧みに描き出した、傑作サイコ・サスペンスです。元裁判官・梶間勲の隣家に、かつて彼が無罪判決を下した男・武内が引っ越してきます。愛嬌があり、親切な武内はすぐに梶間家の人々の心をつかみますが、その周辺で次々と不可解な出来事が起こり始めます。

じわじわと日常が侵食されていく不気味さと、人間の心の内に秘められた狂気が見事に描かれており、読者はページをめくる手が止まらなくなるでしょう。2005年と2016年の2度にわたってテレビドラマ化もされた人気作です。

著者	雫井脩介
発売日	2003年2月10日
受賞歴	–
映像化	2005年、2016年（テレビドラマ）

4位『望み』

「息子は殺人犯か、それとも被害者か」という究極の問いを突きつけられる、衝撃のサスペンスミステリー。平穏な日々を送っていた石川家の高校生の息子・規士が、ある日突然行方不明になります。ほぼ同時に、彼の友人が殺害される事件が発生。逃走中の少年は二人、しかし行方不明者は三人。

息子の無実を信じたい父と、「たとえ加害者でも生きていてほしい」と願う母。家族それぞれの思いが交錯し、読者の心を激しく揺さぶります。愛するがゆえに生じる家族間の亀裂と、それぞれの「望み」の行方を描いた、涙なしには読めない一冊です。2020年に映画化もされました。

著者	雫井脩介
発売日	2016年9月5日
受賞歴	第7回山田風太郎賞候補
映像化	2020年（映画）

5位『クローズド・ノート』

一冊のノートが繋ぐ、切なくも心温まるラブストーリーです。大学生の香恵は、前に住んでいた住人が置き忘れた一冊のノートを見つけます。そこには、小学校の教師である持ち主・伊吹先生の日々の悩みや喜び、そして恋の物語が綴られていました。

香恵はノートを読み進めるうちに、まだ見ぬ伊吹先生に惹かれていきます。そして、偶然にも伊吹先生本人と出会うことに。二つの時間軸で語られる恋の行方に、ページをめくる手が止まらなくなるでしょう。巧みな伏線と感動的な結末が魅力の作品で、2007年に映画化もされています。

著者	雫井脩介
発売日	2006年1月
受賞歴	–
映像化	2007年（映画）

6位『虚貌』

警視庁捜査一課の刑事・戸田を主人公とする警察小説シリーズの第一弾。都内で連続して発生する通り魔事件。被害者はなぜか若い女性ばかりでした。捜査を進める戸田は、被害者たちにある共通点を見出します。

一方、事件の容疑者として浮上した男は、整形で顔を変えていました。果たして彼の本当の顔と犯行動機とは何なのか。二転三転するスリリングな展開と、人間の心の闇に迫る深いテーマ性が魅力です。

著者	雫井脩介
発売日	2001年10月
受賞歴	–
映像化	–

7位『ビター・ブラッド』

新人刑事の夏輝と、彼が幼い頃に離別したベテラン刑事の父・明村が親子でバディを組むというユニークな設定の長編ミステリーです。ある日、捜査一課の係長が殺害される事件が発生し、二人は事件の真相を追うことになります。

本格的なミステリー要素に加え、親子の軽妙な掛け合いや、夏輝が刑事として成長していく姿も楽しめる作品です。個性的なキャラクターたちが織りなすコミカルなやり取りと、シリアスな事件とのバランスが絶妙で、多くの読者から支持を集めました。2014年にはテレビドラマ化もされています。

著者	雫井脩介
発売日	2007年8月
受賞歴	–
映像化	2014年（テレビドラマ）

8位『仮面同窓会』

高校の同窓会で再会した4人組が、過去の出来事をきっかけに新たな事件に巻き込まれていくサスペンスミステリー。主人公の洋輔は、同窓会で元いじめられっ子の幼馴染から、かつての体罰教師への復讐計画を持ちかけられます。

軽い気持ちで参加した計画でしたが、事態は思わぬ方向へ。死体なき殺人事件の容疑者となってしまった洋輔は、仲間たちを疑い始めます。過去と現在が交錯しながら進むストーリーは、読者を巧みに翻弄します。人間の嫉妬や見栄、そして友情のもろさを描いた作品で、2019年にテレビドラマ化されました。

著者	雫井脩介
発売日	2014年3月20日
受賞歴	–
映像化	2019年（テレビドラマ）

9位『霧をはらう』

ある地方都市で起きた女児殺害事件を軸に、被害者の兄、加害者の弟、そして事件を追う記者の3人の視点から物語が描かれる社会派ミステリーです。事件から7年後、彼らはそれぞれの人生を歩んでいましたが、ある出来事をきっかけに再び事件と向き合うことになります。

犯罪被害者や加害者家族が抱える苦悩、そして報道のあり方といった重いテーマに正面から向き合った作品です。それぞれの立場から見える「真実」が異なり、読者はやるせない気持ちにさせられます。それでも、彼らが絶望の中から一筋の光を見出そうともがく姿に、心を打たれる一冊です。

著者	雫井脩介
発売日	2021年7月28日
受賞歴	–
映像化	–

10位『引き抜き屋』

ヘッドハンティング業界を舞台にした、お仕事エンターテインメント小説です。主人公の鹿子小穂は、父親が経営するアウトドアメーカーで働いていましたが、ある日突然解雇されてしまいます。途方に暮れる彼女に声をかけたのが、ヘッドハンティング会社「フォルトナ」でした。

ヘッドハンター（引き抜き屋）として奮闘する小穂の成長を描くシリーズ作品で、知られざる業界の裏側や、様々な企業の人間模様がリアルに描かれています。仕事に悩む人や、新しい一歩を踏み出したい人に勇気を与えてくれる物語です。2019年に連続ドラマ化もされました。

著者	雫井脩介
発売日	2017年11月
受賞歴	–
映像化	2019年（テレビドラマ）

11位『つばさものがたり』

夢に向かって頑張るパティシエールの主人公と、彼女を支える家族の姿を描いた、切なくも心温まる家族小説です。ある秘密を抱えて故郷に戻った君川小麦は、家族と共に念願だったケーキ屋を開業します。

しかし、甥の叶夢に「はやらないよ」と予言された通り、店はすぐに行き詰まってしまいます。家族の絆や夢をあきらめないことの大切さを教えてくれる、優しい物語です。落ち込んでいるときや、前向きな気持ちになりたいときにぴったりの一冊で、読者の心に温かい余韻を残してくれます。

著者	雫井脩介
発売日	2011年1月
受賞歴	–
映像化	–

12位『栄光一途』

雫井脩介さんのデビュー作であり、第4回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞したスポーツミステリーです。物語の舞台は、オリンピックを目前に控えた日本柔道強化チーム。コーチの望月篠子は、柔道界の重鎮から「代表候補の中からドーピングをしている選手を突き止めよ」という極秘の任務を言い渡されます。

プレッシャーの中で調査を進める篠子の葛藤と、アスリートたちの栄光と挫折が描かれます。読みやすい文章と軽快なテンポで物語は進み、ラストの急展開には驚かされることでしょう。雫井さんの原点に触れることができる一冊です。

著者	雫井脩介
発売日	2000年1月
受賞歴	第4回新潮ミステリー倶楽部賞
映像化	–

13位『クロコダイル・ティアーズ』

家族という絆の光と闇を暴き出す、衝撃的なサスペンスです。老舗の陶磁器店を営む夫婦の跡継ぎ息子が無残に殺害されます。逮捕されたのは、息子の妻・想代子の元交際相手でした。裁判で彼は「想代子に夫殺しを依頼された」と証言します。

その一言で、幸せだった家族の間に疑念が広がっていきます。嫁を疑う姑と、信じようとする舅。人間の心の不確かさや、信じることの難しさを突きつけられる作品です。丁寧な心理描写が光る一冊で、第168回直木賞（2022年下半期）の候補にもなりました。

著者	雫井脩介
発売日	2022年9月
受賞歴	第168回直木三十五賞候補
映像化	–

14位『犯罪小説家』

予測不能の恐怖が待ち受ける、雫井サスペンスの真骨頂ともいえる作品です。新鋭作家・待居涼司の出世作『凍て鶴』の映画化が決まります。しかし、監督に選ばれた奇才・小野川は、かつて世間を騒がせた自殺系サイトの主催者の死に異常なこだわりを見せ、映画と絡めようとします。

一方、小野川の依頼でその死の謎を追うライターの今泉は、事件の裏に待居と似た男の影があることに気づきます。虚構と現実が入り混じり、読者は物語の迷宮に迷い込みます。どこまでが小説で、どこからが現実なのか。その境界線が曖昧になっていく感覚は、まさに悪夢のようです。

著者	雫井脩介
発売日	2010年10月
受賞歴	–
映像化	–

15位『銀色の絆』

家族の再生を描いた、感動的なヒューマンドラマです。元アルペンスキー選手の洋介は、引退後、自堕落な生活を送っていました。そんな中、別れた妻が事故で亡くなり、疎遠だった一人娘の滑降（ひろ）を引き取ることに。

スキーの英才教育を受けていた娘とのぎこちない共同生活が始まります。父と娘は、スキーを通じて失われた時間を取り戻し、新たな絆を築いていけるのでしょうか。親子の葛藤と成長、そしてスポーツにかける情熱が胸を打つ物語です。家族の温かさに触れたいときにおすすめの一冊です。

著者	雫井脩介
発売日	2011年11月
受賞歴	–
映像化	–

16位『白銀を踏み荒らせ』

デビュー作『栄光一途』の主人公・望月篠子が登場する、シリーズ第二弾のスポーツミステリーです。今回の舞台はスキーのワールドカップ。篠子は、あるスキーヤーにかけられたドーピング疑惑の調査を依頼されます。

華やかな世界の裏に隠された嫉妬や確執、そして勝利への渇望が、スリリングなサスペンスと共に描かれます。銀世界を舞台にしたスピード感あふれる展開に、読者は一気に引き込まれるでしょう。スポーツの光と影を鋭く描き出した作品です。

著者	雫井脩介
発売日	2002年11月
受賞歴	–
映像化	–

17位『互換性の王子』

準大手飲料メーカーの御曹司・志賀成功（なりとし）は、取締役就任を目前に、何者かによって別荘に監禁されてしまいます。半年後に解放された彼が会社に戻ると、自分のポストには突如現れた異母兄・実行（さねゆき）が就いていました。

仕事も、そして意中の女性さえも奪われようとしている成功は、自らの復権をかけて奔走します。異母兄弟がビジネスと恋で火花を散らす、一気読み必至のエンターテインメント小説です。家族ものであり、サクセスストーリーであり、ラブストーリーでもあるという、様々な要素が詰まった作品です。

著者	雫井脩介
発売日	2023年12月22日
受賞歴	–
映像化	–

18位『途中の一歩』

就職活動をテーマに、現代の若者たちの葛藤や希望を描いた青春小説です。主人公は、就職活動に行き詰まりを感じている大学4年生の里川。周囲が次々と内定を決めていく中で、焦りと不安を募らせています。

そんな彼が、ある企業の説明会で出会った個性的な人事担当者との交流を通じて、働くことの意味や自分の将来を見つめ直していきます。就活生のリアルな心情が丁寧に描かれており、多くの読者が共感できるでしょう。これから社会に出る人や、仕事に悩んでいる人にエールを送ってくれる一冊です。

著者	雫井脩介
発売日	2014年10月
受賞歴	–
映像化	–

あなたにぴったりの雫井脩介作品を見つけて、物語の世界に浸ろう

雫井脩介さんのおすすめ小説ランキングTOP18をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。人間の心理を巧みに描くサスペンスから、心温まる家族の物語、そして社会の不正を鋭く問う作品まで、その作風は非常に幅広いです。

どの作品にも共通しているのは、読者を引き込んで離さない巧みなストーリーテリングと、登場人物たちのリアルな人間ドラマです。もし気になる作品が見つかったら、ぜひ手に取って雫井脩介さんの世界に浸ってみてください。きっと、あなたの心を揺さぶる一冊に出会えるはずです。