【2025年最新】小野不由美のおすすめ小説人気ランキングTOP30

小野不由美の小説おすすめ30選！人気ランキングで名作の魅力を徹底解説

小野不由美（おの ふゆみ）は、大分県中津市出身の小説家。1988年の作家デビュー以来、壮大な異世界ファンタジーから、じっとりとした恐怖が味わえるホラー、そして緻密なミステリーまで、幅広いジャンルの作品で多くの読者を魅了し続けています。

代表作「十二国記」シリーズは、古代中国思想をベースにした独自の世界観でファンタジー小説界に衝撃を与えました。一方で、『屍鬼』や山本周五郎賞を受賞した『残穢』のような本格ホラーも高く評価されており、その作風の多彩さが大きな魅力です。この記事では、そんな小野不由美の数々の名作の中から特におすすめの作品をランキング形式でご紹介します。まだ見ぬ名作や、再読したい一冊がきっと見つかるはずです。

【決定版】小野不由美のおすすめ小説人気ランキングTOP30

さあ、ここからはいよいよ小野不由美のおすすめ小説人気ランキングTOP30を発表します。ファンタジーの金字塔「十二国記」シリーズから、背筋も凍るホラーの傑作、さらには知的好奇心をくすぐるミステリーまで、多彩なラインナップとなりました。

このランキングは、各種書評サイトや読者のレビューを総合的に判断して作成しました。各作品のあらすじや見どころも詳しく解説するので、あなたの好みにぴったりの一冊を見つける参考にしてください。小野不由美が紡ぎ出す、奥深く魅力的な物語の世界へ、一緒に旅立ちましょう。

1位『月の影 影の海』

記念すべき第1位は、壮大な異世界ファンタジー「十二国記」シリーズの幕開けを飾る『月の影 影の海』です。ごく普通の女子高生だった中嶋陽子が、ある日突然、異世界「十二国」に連れて行かれ、過酷な運命に翻弄されながら成長していく物語です。

裏切りや困難に直面しながらも、自分の足で立ち、運命を切り開いていく陽子の姿は、多くの読者の心を打ちました。緻密に作り込まれた世界観と、人間の本質を鋭く描いたストーリーは、まさに圧巻の一言。ファンタジー小説の枠を超えた、人生の物語として読み継がれるべき傑作です。

2位『屍鬼』

第2位は、外部から閉ざされた村を舞台に、恐ろしい悲劇が繰り広げられるホラー小説『屍鬼』です。人口約1300人の小さな村「外場村」で、ある日、原因不明の死が連鎖し始めます。それは、村に越してきた謎の家族がもたらしたのか、それとも古くからの因習によるものなのか。村人たちの疑心暗鬼が、やがて惨劇へと発展していきます。

本作は、吸血鬼伝説をベースにしながらも、極限状態に置かれた人間の心理を深く掘り下げています。誰が正義で誰が悪なのか、その境界線が揺らぐ中で、読者は物語に引き込まれていくでしょう。アニメ化もされ、小野不由美のホラー作家としての評価を不動のものとした代表作の一つです。

3位『残穢』

第3位にランクインしたのは、第26回山本周五郎賞を受賞した傑作ホラー『残穢』です。 この小説は、読者から寄せられた「今住んでいる部屋で、奇妙な音がする」という一通の手紙をきっかけに、怪異の正体を探っていくドキュメンタリータッチで描かれています。

調査を進めるうちに、過去の住人たちが遭遇した数々の怪異が、土地に染みついた「穢れ」に起因することが明らかになっていきます。日常に潜む静かな恐怖が、じわじわと読者の心を蝕んでいくような読後感は、他のホラー作品では味わえません。映画化もされ、大きな話題を呼びました。

4位『魔性の子』

第4位は、「十二国記」シリーズの原点ともいえる作品『魔性の子』です。 物語は、ある高校に教育実習生としてやってきた広瀬が、周囲から孤立する生徒・高里を気にかけるところから始まります。高里に近づく者には次々と不幸が訪れ、彼は「神隠し」にあった過去を持つ少年でした。

本作は、学園ホラーの体裁を取りながら、異世界と現実が交錯する壮大な物語の序章となっています。 孤独や異質であることの苦悩が描かれており、後の「十二国記」シリーズへと繋がる重要なテーマが提示されています。シリーズのファンはもちろん、ホラー小説が好きな方にもぜひ読んでほしい一冊です。

5位『白銀の墟 玄の月』

第5位は、多くのファンが待ち望んだ「十二国記」シリーズ18年ぶりの新作長編『白銀の墟 玄の月』です。 物語の舞台は、王と麒麟が行方不明となり、荒廃した国「戴」。絶望的な状況の中、人々はそれでも希望を捨てずに戦い続けます。

過酷な運命に翻弄される麒麟・泰麒と、彼を信じ続けた人々の姿が感動を呼びました。シリーズを通して描かれてきた、国を治めることの重さや、人の絆の尊さといったテーマが、より深く、そして壮大なスケールで描かれています。まさに「十二国記」シリーズの集大成ともいえる傑作です。

6位『風の万里 黎明の空』

第6位には、『月の影 影の海』の続編にあたる『風の万里 黎明の空』がランクインしました。本作では、慶国の女王となった陽子に加え、故郷を奪われた少女・鈴、そして虐げられた生活を送る少女・祥瓊という、異なる境遇の3人の視点から物語が描かれます。

それぞれの葛藤や苦悩を抱えながらも、自分の運命と向き合い、力強く成長していく彼女たちの姿は、多くの読者に勇気を与えてくれます。特に、女性が自らの意志で未来を切り開いていくというテーマは、現代を生きる私たちにとっても深く共感できるものでしょう。「十二国記」シリーズの中でも、特に人気の高い一作です。

7位『営繕かるかや怪異譚』

第7位は、家にまつわる不思議な出来事を描いた連作短編集『営繕かるかや怪異譚』です。少し変わった営繕屋「かるかや」が、依頼主の家で起こる様々な怪異を、修繕を通して解決していきます。

派手な恐怖演出はありませんが、日常のすぐそばにある静かな怪異が、じんわりとした怖さを感じさせます。しかし、物語の根底には、家や物に込められた人々の想いや記憶といった温かいテーマが流れています。ホラーでありながら、どこか切なく、心温まる読後感が魅力の作品です。

8位『東の海神 西の滄海』

第8位は、「十二国記」シリーズの中でも特に人気の高い国、雁州国を舞台にした『東の海神 西の滄海』です。物語は、荒廃した国を立て直した名君・尚隆と、彼の麒麟である六太の出会いと絆を描きます。

民を想う王の覚悟と、王を支える麒麟の苦悩、そして二人の間にある深い信頼関係が、読者の胸を熱くさせます。理想の君主とは何か、国を治めるとはどういうことか、というシリーズの根幹をなすテーマが力強く描かれた一作です。尚隆の豪快で人間味あふれるキャラクターも、本作の大きな魅力の一つです。

9位『図南の翼』

第9位にランクインしたのは、「十二国記」シリーズの『図南の翼』です。本作の主人公は、恭州国の裕福な商家に生まれた12歳の少女、珠晶。彼女は、荒れた国を救うため、自らが王になることを決意し、麒麟に会うための過酷な旅に出ます。

世間知らずで生意気だった珠晶が、旅の途中で様々な困難や出会いを経験し、心身ともに成長していく姿が生き生きと描かれています。彼女の前向きで決して諦めない姿勢は、読む人に元気と勇気を与えてくれるでしょう。少女の冒険譚として、非常に完成度の高い作品です。

10位『ゴーストハント1 旧校舎怪談』

第10位は、心霊現象を科学的に調査する「ゴーストハント」シリーズの第1作『旧校舎怪談』です。主人公の女子高生・谷山麻衣が、ひょんなことから渋谷サイキックリサーチ（SPR）の調査を手伝うことになり、様々な怪事件に巻き込まれていきます。

SPRの所長である美青年ナルをはじめ、霊媒師や巫女、神父など、個性豊かなキャラクターたちが魅力の本作。科学的な調査とオカルト的な要素が融合した独自の作風で、多くのファンを獲得しました。もともとは「悪霊シリーズ」として発表されていましたが、後に改稿され「ゴーストハント」シリーズとして刊行されました。

11位『丕緒の鳥』

第11位は、「十二国記」シリーズの珠玉の短編集『丕緒の鳥』です。本作には、シリーズの様々な国を舞台にした4つの物語が収録されています。王や麒麟といった中心人物だけでなく、名もなき市井の人々のドラマに焦点が当てられているのが特徴です。

それぞれの物語は、十二国の世界で生きる人々の喜びや悲しみ、そして矜持を丁寧に描き出しており、シリーズの世界観にさらなる深みを与えています。本編の長編とはまた違った趣で、十二国記の魅力を堪能できる一冊です。各話のラストには、静かな感動が待っています。

12位『黒祠の島』

第12位は、閉鎖的な島を舞台にした本格ミステリー＆ホラー『黒祠の島』です。失踪した作家を探して夜叉島を訪れた主人公が、島の忌まわしい因習と連続殺人事件の謎に迫っていきます。

外部の人間を拒絶する島民たち、不気味な儀式、そして次々と起こる不可解な事件。島全体を覆う陰鬱で不穏な雰囲気が、読者の恐怖を煽ります。 巧みに張り巡らされた伏線と、二転三転する展開の末に明かされる真相は、まさに衝撃の一言。ミステリーファンもホラーファンも満足させる傑作です。

13位『風の海 迷宮の岸』

第13位には、「十二国記」シリーズの中でも特に悲劇的な運命を背負った麒麟、泰麒の物語『風の海 迷宮の岸』がランクイン。本来生まれるべき十二国の世界ではなく、日本で育った泰麒が、自分の正体を知り、王を選ぶという使命に直面するまでの葛藤と成長を描きます。

幼いながらも過酷な運命に立ち向かう泰麒の姿は、健気で胸を締め付けられます。彼を支える周囲の人々の優しさも、物語に温かい光を灯しています。『白銀の墟 玄の月』へと繋がる重要な物語であり、シリーズのファンにとっては必読の一冊と言えるでしょう。

14位『東亰異聞』

第14位は、明治時代の東京を舞台にした伝奇ファンタジー『東亰異聞（とうきょういぶん）』です。文明開化の光と影が交錯する帝都・東京の闇に潜む、「隠人（おに）」と呼ばれる異形の者たちと、彼らに関わる人々の運命を描いた物語です。

退廃的で妖しい雰囲気に満ちた世界観が、本作の大きな魅力。闇の世界に生きる者たちの悲哀や、人間との間に生まれる奇妙な絆が、美しくも切ない筆致で綴られています。1993年に日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となり、小野不由美の名を広く知らしめた初期の代表作です。

15位『黄昏の岸 暁の天』

第15位は、「十二国記」シリーズの『黄昏の岸 暁の天（たそがれのきし あかつきのそら）』です。前作『風の海 迷宮の岸』の後、再び消息を絶った戴国の麒麟・泰麒を捜索するため、各国の王や麒麟たちが協力し、奔走する姿が描かれます。

慶国の女王・陽子をはじめ、雁国の尚隆や六太など、シリーズの人気キャラクターが多数登場し、国を超えて力を合わせる展開はファンにとって胸が熱くなるものがあります。シリーズの核心に迫る重要な情報も明かされ、物語全体のスケールの大きさを改めて感じさせてくれる一作です。

16位『華胥の幽夢』

第16位は、「十二国記」シリーズの短編集『華胥の幽夢（かしょのゆめ）』です。本作には、才国の王と麒麟の過去を描いた表題作をはじめ、各国の王や麒麟たちの日常や知られざる一面を垣間見ることができる物語が収録されています。

長編では描かれないキャラクターたちの細やかな心情や葛藤が丁寧に描かれており、物語の世界にさらなる彩りを与えています。本編の壮大な物語の合間に読むことで、キャラクターへの理解が深まり、より一層シリーズを楽しむことができるでしょう。ファン必携の一冊です。

17位『鬼談百景』

第17位は、99話の短い怪談を集めた実話怪談風の短編集『鬼談百景』です。読者から投稿されたという体裁で、日常に潜む様々な怪異が淡々とした筆致で語られていきます。

一つ一つの話は短いながらも、そのどれもが強烈なインパクトと不気味な余韻を残します。派手な恐怖ではなく、すぐ隣にでも起こりそうなリアリティのある怖さが特徴です。実は、3位にランクインした『残穢』と繋がる物語であり、本作を読むことで『残穢』の恐怖がさらに増すことでしょう。

18位『くらのかみ』

第18位は、旧家の蔵にまつわる謎を描いた長編ミステリー『くらのかみ』です。主人公の青年が、亡き祖母の遺言に従って訪れた旧家で、蔵に隠された秘密と一族の忌まわしい過去に迫っていきます。

古い因習や伝承が色濃く残る村を舞台に、ミステリーとホラーが見事に融合した作品です。閉鎖的な人間関係の中で渦巻く欲望や嫉妬が、物語に不穏な影を落とします。ページをめくる手が止まらなくなる巧みなストーリーテリングと、読者の予想を裏切る結末が待っています。

19位『ゴーストハント2 人形の檻』

第19位は、「ゴーストハント」シリーズの第2弾『人形の檻』です。今回は、緑に囲まれた美しい洋館で起こるポルターガイスト現象の調査に、ナル率いるSPRの面々が挑みます。夜な夜な現れる少女の霊、そして屋敷に隠された悲しい秘密とは。

心霊現象の謎を解き明かしていくミステリー要素が強く、ホラーが苦手な人でも楽しめる一作です。事件の背景にある人間ドラマが切なく、ラストには胸を打つ感動が待っています。SPRのメンバーそれぞれの専門知識や能力が光る、チームワークの良さも見どころの一つです。

20位『過ぎる十七の春』

第20位は、旧家に伝わる呪いをテーマにした衝撃的なホラーサスペンス『過ぎる十七の春』です。転校生の少年が、クラスメイトの少女から奇妙な「お祓い」に誘われたことをきっかけに、地方の町に根を張る教団の狂気に巻き込まれていきます。

閉塞感に満ちた田舎町を舞台に、思春期の少年少女たちの 불안な心理と、集団心理の恐ろしさが巧みに描かれています。じわじわと日常が侵食されていく過程は、読んでいて息苦しくなるほど。その衝撃的な結末は、読者に強烈な印象を残すでしょう。

21位『緑の我が家 Home, Green Home』

第21位は、イギリスを舞台にしたゴシック・ホラー三部作の第一弾『緑の我が家 Home, Green Home』です。ロンドンで暮らす青年が、叔父から相続した田舎の古い屋敷「グリーンホーム」を訪れ、そこで不可解な出来事に遭遇します。

美しい田園風景とは裏腹に、屋敷には暗い秘密が隠されていました。古典的な怪奇小説の雰囲気を持ちながらも、現代的な感覚で描かれた本作は、じっくりと恐怖を味わいたい読者におすすめです。屋敷の謎が少しずつ明らかになっていく過程は、ミステリーとしても楽しめます。

22位『ゴーストハント3 乙女ノ祈リ』

第22位は、「ゴーストハント」シリーズの第3弾『乙女ノ祈リ』です。今回は、名門女子校で頻発する心霊現象の調査依頼がSPRに舞い込みます。生徒たちの間で囁かれる怪談、次々と起こるポルターガイスト。その裏には、少女たちの複雑な人間関係が隠されていました。

思春期の少女たちの繊細で危うい心理描写が秀逸で、ホラーでありながら青春ミステリーの側面も持っています。SPRのメンバーであるジョンと真砂子が、調査のために生徒として潜入する場面も見どころです。事件を通して、主人公・麻衣の能力にも変化が見られ始めます。

23位『ゴーストハント4 死霊遊戯』

第23位は、「ゴーストハント」シリーズの中でも特に恐ろしいと評判の『死霊遊戯』です。ある家で、高校生の少年が失踪した事件を調査するSPR。しかし、調査を進めるうちに、メンバーたちが次々と危険な心霊現象に見舞われます。

これまでの事件とは一線を画す、強力で悪意に満ちた霊の存在が、シリーズに新たな緊張感をもたらします。メンバーが命の危険にさらされる緊迫した展開から、目が離せません。ナルが自身の強力な能力を解放するシーンは、ファン必見です。

24位『ゴーストハント5 鮮血の迷宮』

第24位は、「ゴーストハント」シリーズの第5弾『鮮血の迷宮』です。山奥に佇む洋館を舞台に、過去に起きた大量殺人事件の謎と、そこに潜む霊の正体に迫ります。複雑に入り組んだ館の構造が、調査を困難にし、恐怖を増幅させます。

本作では、SPRの所長であるナルの謎に包まれた過去が少しずつ明らかになっていきます。事件の真相と並行して、シリーズの縦軸となる物語も大きく動き出す重要な一作です。ミステリー要素とホラー要素のバランスが絶妙で、一気に読み進めてしまうこと間違いなしです。

25位『ゴーストハント6 海からくるもの』

第25位は、「ゴーストハント」シリーズの第6弾『海からくるもの』です。海辺の町で起こる奇妙な現象を調査するSPR。しかし、今回の事件はこれまでの心霊現象とは少し様子が違うようです。町の伝説や、古代の信仰が絡み合う、民俗学的な要素が強い一作です。

静かで美しい海の風景と、そこに潜む得体の知れない恐怖の対比が印象的です。人間の信仰心や、自然への畏怖といったテーマが描かれており、物語に深みを与えています。シリーズの中でも、一風変わった趣を持つ作品です。

26位『ゴーストハント7 扉を開けて』

第26位は、「ゴーストハント」シリーズの最終巻『扉を開けて』です。ついに、ナルの過去とSPRの設立理由、そしてシリーズを通しての最大の謎が明らかになります。ある学校を舞台にした最後の事件と、ナルの物語が交錯しながら、物語はクライマックスへと向かいます。

これまでの伏線が見事に回収され、全ての謎が解き明かされる様は圧巻です。事件の解決だけでなく、麻衣やナルをはじめとするキャラクターたちの成長と未来が描かれており、感動的なフィナーレを迎えます。シリーズを追いかけてきたファンにとって、感無量の一冊となるでしょう。

27位『悪霊がいっぱい⁉』

第27位は、「ゴーストハント」シリーズの原型となった「悪霊」シリーズの第1作『悪霊がいっぱい⁉』です。ティーンズ向けレーベルから刊行されたこともあり、「ゴーストハント」に比べて、より軽快でコミカルな雰囲気が特徴です。

基本的な設定やキャラクターは同じですが、細かな部分で違いがあり、両シリーズを読み比べてみるのも一興です。主人公・麻衣の元気で活発なキャラクターがより強調されており、若さあふれる青春物語として楽しむことができます。小野不由美の初期の作風に触れることができる貴重な一冊です。

28位『悪霊がホントにいっぱい！』

第28位は、「悪霊」シリーズの第2弾『悪霊がホントにいっぱい！』です。本作は、「ゴーストハント」シリーズの『人形の檻』に相当するエピソードが描かれています。洋館に潜む少女の霊の謎に、麻衣とSPRのメンバーが挑みます。

大筋のストーリーは同じですが、キャラクターのセリフや心情描写に違いがあり、新鮮な気持ちで読むことができます。特に、麻衣とナルの関係性がよりティーン向けに描かれているのが特徴です。シリーズのファンなら、その違いを楽しめることでしょう。

29位『悪霊がいっぱいで眠れない』

第29位は、「悪霊」シリーズの第3弾『悪霊がいっぱいで眠れない』です。今回は、麻衣の学校の生徒が、放課後にこっくりさんを行ったことがきっかけで、奇妙な事件が続発します。麻衣はナルたちに調査を依頼し、事件の解決に乗り出します。

「ゴーストハント」シリーズの『乙女ノ祈リ』の原型となったエピソードですが、こちらでは麻衣が通う高校が舞台となっており、より身近な恐怖が描かれています。友人たちを救うために奔走する麻衣の姿が、生き生きと描かれています。

30位『悪霊はひとりぼっち』

第30位は、「悪霊」シリーズの『悪霊はひとりぼっち』です。公園の池でボートに乗ると、カップルが必ず別れてしまうという噂の真相を探るため、麻衣とナルがデートをすることに。しかし、そこには悲しい霊の存在が関わっていました。

「ゴーストハント」シリーズにはない、オリジナルエピソードが収録されているのが本作の大きな特徴です。麻衣とナルのぎこちないデートの様子など、コミカルで微笑ましいシーンが多く、ファンにとっては見逃せない一冊です。シリーズの中でも、特に明るく楽しい雰囲気の作品です。

ランキングを参考に、あなただけのおすすめ小野不由美小説を見つけよう

ここまで、小野不由美のおすすめ小説をランキング形式で30作品ご紹介しましたが、いかがでしたか。壮大な異世界を冒険したい気分なら「十二国記」シリーズ、心ゆくまで恐怖を味わいたいなら『屍鬼』や『残穢』、個性的なキャラクターたちと事件の謎を解きたいなら「ゴーストハント」シリーズがおすすめです。

今回紹介した作品以外にも、小野不由美には魅力的な小説が数多く存在します。このランキングをきっかけに、ぜひ様々な作品を手に取り、あなただけのお気に入りの一冊を見つけてみてください。どの作品から読んでも、きっとその奥深い物語の世界に引き込まれるはずです。