【2025年最新】早見和真のおすすめ小説人気ランキングTOP17

早見和真の小説を網羅！人気のおすすめ作品をランキングで紹介

読者の心を揺さぶる熱い物語を紡ぎ出す作家、早見和真さん。1977年に神奈川県で生まれ、自身の経験を元にしたデビュー作『ひゃくはち』で多くの読者の心を掴みました。 その後も、社会の不条理や家族の絆、青春の輝きといった多様なテーマに挑み続けています。

早見さんの作品は、リアリティあふれる人物描写と、巧みなストーリーテリングが魅力です。重厚なミステリーから、思わず笑ってしまうお仕事小説、胸が熱くなる青春小説まで、その作風は非常に幅広く、読む人を選びません。 これまでに『イノセント・デイズ』で日本推理作家協会賞、『ザ・ロイヤルファミリー』で山本周五郎賞を受賞するなど、文学賞でも高い評価を受けています。 この記事では、そんな早見和真さんの数ある名作の中から、特におすすめの作品をランキング形式でご紹介します。

早見和真のおすすめ小説人気ランキングTOP17

ここからは、いよいよ早見和真さんのおすすめ小説をランキング形式で発表します。思わず一気読みしてしまう傑作から、心温まる感動作まで、多彩なラインナップが揃いました。

まだ読んだことのない作品はもちろん、一度読んだ作品も、この記事をきっかけに再読すれば新たな発見があるかもしれません。あなたにとっての特別な一冊を見つけるお手伝いができれば幸いです。

1位『イノセント・デイズ』

早見和真さんの代表作との呼び声も高いのが、2015年に第68回日本推理作家協会賞を受賞した『イノセント・デイズ』です。 物語は、元恋人の家に放火し、母子を死なせたとして死刑判決を受けた女性・田中幸乃を中心に進みます。彼女はなぜ控訴せず、死刑を受け入れたのか。その謎を追う中で、彼女の壮絶な半生が明らかになっていきます。

本作の魅力は、ページをめくるごとに「凶悪犯」という幸乃のイメージが覆されていく巧みな構成にあります。 不遇な生い立ちや社会の無関心さが、一人の女性を追い詰めていく様が丁寧に描かれており、読者は「正義とは何か」という重い問いを突きつけられます。その衝撃的な内容と深い余韻から、多くの読者の心を掴んで離さない傑作ミステリーです。

2位『店長がバカすぎて』

「読書は未来への投資」が口癖で、思いつきで無茶なフェアばかり企画する店長と、その下で働く書店員の日常を描いたお仕事小説が『店長がバカすぎて』です。2020年には本屋大賞にもノミネートされた人気作で、多くの書店員から共感の声が寄せられました。

本作の魅力は、なんといっても個性的なキャラクターたち。特に、「バカすぎて」愛おしい店長の言動には、思わず笑ってしまうこと間違いなしです。書店業界のリアルな内情も垣間見え、本好きにはたまらない一冊。仕事に悩んだり、人間関係に疲れたりしたときに読むと、きっと元気をもらえるはずです。

3位『アルプス席の母』

2025年の本屋大賞で2位に輝いた『アルプス席の母』は、高校野球をテーマに親子の絆を描いた感動作です。 主人公は、名門野球部に所属する息子の最後の夏を、アルプス席から見守る母・千春。彼女の視点を通して、補欠部員の苦悩や、支える家族の想いが丁寧に描かれています。

甲子園を目指す高校球児の物語は数多くありますが、本作は選手だけでなく、その家族にもスポットライトを当てている点が特徴です。息子の成功を祈りながらも、届かない声援を送り続ける母親の姿に、胸が熱くなる読者が続出。野球好きはもちろん、家族を大切に思うすべての人におすすめしたい一冊です。

4位『ザ・ロイヤルファミリー』

2020年に山本周五郎賞とJRA賞馬事文化賞をダブル受賞した『ザ・ロイヤルファミリー』は、競馬界を舞台にした壮大な家族の物語です。 巨大企業のオーナー一族が、ダービー制覇という夢を追いかける中で繰り広げられる、愛憎と確執のドラマを描いています。

競馬の知識がなくても楽しめるエンターテインメント性の高さが本作の魅力。悪人が登場しないにもかかわらず、人々のドラマと馬への焦点の当て方で、最後まで読者を惹きつけます。 夢を追うことの素晴らしさや、家族の絆の複雑さを描き切った、読み応えのある一冊です。

5位『笑うマトリョーシカ』

若くして官房長官にまで上り詰めた人気政治家・清家一郎と、彼を支える有能な秘書・鈴木俊哉。 輝かしい経歴を持つ清家の裏に隠された秘密を、一人の女性記者が追う社会派小説が『笑うマトリョーシカ』です。

「もし、この完璧な政治家が誰かの操り人形だったら？」というスリリングな設定が読者の興味を掻き立てます。 政治の世界の裏側をリアルに描きつつ、人間の多面性や真実の見えにくさを鋭く問いかけます。二転三転する展開から目が離せない、一気読み必至のエンターテインメント作品です。

6位『ひゃくはち』

2008年に発表された早見和真さんのデビュー作で、自身の高校時代の野球部での経験が基になっています。 甲子園常連の名門高校を舞台に、レギュラーになれない補欠部員たちの葛藤や友情を瑞々しく描いた青春小説です。

スポットライトが当たりがちなエースや4番打者ではなく、ベンチで声をからす控え選手に焦点を当てた点が多くの共感を呼びました。野球に打ち込む高校生のリアルな心情が描かれており、読者はまるで自分自身の青春時代を追体験しているかのような感覚に陥ります。映画化や漫画化もされた、早見作品の原点ともいえる一冊です。

7位『ぼくたちの家族』

ある日突然、母親が脳腫瘍で余命宣告を受けたことから、バラバラだった家族が再生していく姿を描いた物語です。リアリティのある描写が胸を打ちます。

母親の病気をきっかけに、これまで見て見ぬふりをしてきた家族の問題が次々と噴出します。しかし、ぶつかり合いながらも、家族は少しずつ絆を取り戻していくのです。当たり前の日常がどれほど尊いものか、そして家族とは何かを深く考えさせられる感動作。映画化もされ、多くの人々の涙を誘いました。

8位『95』

1995年の渋谷を舞台に、高校生たちの青春を描いた物語が『95（キュウゴー）』です。地下鉄サリン事件や阪神・淡路大震災など、社会が大きく揺れ動いた時代を背景に、危うさと熱気が同居する若者たちの姿を鮮やかに描き出しています。

主人公は、特に目標もなく日々を過ごしていた高校生・広重秋久（Q）。カリスマ的な魅力を持つ同級生との出会いをきっかけに、彼の退屈な日常は大きく変わり始めます。時代の空気感を巧みに表現しつつ、大人になることへの戸惑いや、何者かになりたいと願う普遍的な若者の心情を描いた作品です。

9位『八月の母』

『イノセント・デイズ』と並び、早見作品の中でも特に重いテーマを扱う一冊です。物語は、幼い息子を虐待の末に死なせてしまった母親・純子の視点で進みます。彼女はなぜ、我が子に手を上げてしまったのか。その背景には、彼女自身が母親から受けてきた壮絶な過去がありました。

ネグレクトや貧困、毒親といった現代社会が抱える問題を真正面から描き、「母性とは何か」という根源的な問いを読者に投げかけます。読むのが辛くなるような場面も多いですが、それでもページをめくる手が止まらないのは、一筋の希望を探そうとする作者の強い意志が感じられるからかもしれません。覚悟を持って読んでほしい、衝撃の問題作です。

10位『小説王』

かつては人気作家だったものの、今は鳴かず飛ばずの小説家・豊隆。彼が、熱意あふれる若い編集者と出会い、再起をかけて奮闘する姿を描いた物語です。出版業界の裏側をリアルに描きながら、「書くこと」そして「届けること」の喜びと苦悩を熱く描き出しています。

一度は夢破れた男が、再び立ち上がる姿は多くの読者の胸を打ちます。物語作りの面白さや、一冊の本が読者に届くまでに関わる人々の情熱が伝わってくる作品です。物作りに関わるすべての人、そして何かに挑戦しようとしている人の背中を押してくれる一冊。テレビドラマ化もされた人気作です。

11位『新！ 店長がバカすぎて』

大人気お仕事小説『店長がバカすぎて』の待望の続編です。前作から引き続き、主人公の書店員・谷原京子と、相変わらずパワフルで「バカすぎて」愛おしい山本店長の奮闘ぶりが描かれます。

今作では、京子が契約社員から正社員になったり、後輩ができたりと、新たなステージでの悩みや成長が描かれます。もちろん、山本店長の突拍子もない言動は健在で、今回も書店を舞台にさまざまな騒動が巻き起こります。前作のファンはもちろん、初めてこのシリーズに触れる人も楽しめる、笑いと元気が詰まった一冊です。

12位『かなしきデブ猫ちゃん』

早見さんが愛媛県松山市に在住していた頃、愛媛新聞で連載されていた創作童話です。 飼い主の家を飛び出したデブ猫の「マル」が、愛媛の各地を旅しながら、さまざまな出会いと別れを経験する物語です。

猫の視点から描かれる心温まるストーリーと、愛媛の美しい風景描写が魅力。マルが旅の途中で出会う人々や動物たちとの交流を通して、生きることの素晴らしさや、誰かと心を通わせることの大切さを教えてくれます。子どもから大人まで、幅広い世代が楽しめる優しい物語で、テレビアニメ化もされました。

13位『ポンチョに夜明けの風はらませて』

高校最後の卒業式を前に、漫然と日々を過ごしていた男子高校生3人組。彼らが、特に目的もないまま、ポンチョを羽織って自転車で旅に出る青春ロードムービー小説です。

未来への期待と不安、何者にもなれない焦燥感といった、青春時代特有の感情がリアルに描かれています。旅の途中で起こるさまざまな出来事を通して、少年たちが少しだけ成長していく姿が眩しい作品です。大人になる一歩手前の、二度と戻らないキラキラとした瞬間を切り取った一冊。2017年には映画化もされました。

14位『問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい』

血のつながらない父と息子、そして彼らを取り巻く少し変わった人々との日々を描いた、心温まる家族の物語です。主人公は、ある事情からシングルファーザーの「お父さん」と暮らすことになった高校生の「僕」。

本作の魅力は、「普通」とは少し違うかもしれないけれど、確かな愛情で結ばれた家族の姿を肯定的に描いている点です。血のつながりだけが家族の証ではないこと、そして幸せの形は一つではないことを、物語は優しく教えてくれます。読んだ後、自分の周りにいる大切な人のことを、もっと愛おしく思えるようになる一冊です。

15位『スリーピング・ブッダ』

人生に絶望し、タイのバンコクへとやってきた29歳の日本人青年・佐倉。彼が、現地で出会う人々との交流を通して、少しずつ生きる希望を見出していく再生の物語です。

熱気と混沌に満ちたバンコクの街を舞台に、主人公の内面の変化が丁寧に描かれています。旅先での出会いが、傷ついた心を癒し、新たな一歩を踏み出すきっかけを与えてくれる。そんな旅の持つ不思議な力を感じさせてくれる作品です。現状に息苦しさを感じていたり、何かを変えたいと思っている人に、そっと寄り添ってくれる一冊です。

16位『あの夏の正解』

早見作品の中でも異色の、コロナ禍によって夏の甲子園が中止になった2020年をテーマにしたノンフィクションです。 目標を奪われた高校球児たちは、何を思い、どのようにその夏を過ごしたのか。著者自らが全国の高校を取材し、選手や監督たちの葛藤と本音に迫ります。

理不尽な現実を前に、それでも前を向こうとする球児たちの姿は、読む者の胸を強く打ちます。これは単なる野球の記録ではなく、予期せぬ事態に直面したすべての人々に向けた、未来へのエールともいえる作品です。正解のない問いに、真摯に向き合った高校生たちの夏がここに記録されています。

17位『さらば！ 店長がバカすぎて』

多くのファンに愛された「店長がバカすぎて」シリーズの、涙と笑いの完結編です。主人公・京子の成長や、山本店長との絆、そして書店の未来が描かれます。

シリーズを通して描かれてきたのは、本への愛と、書店で働く人々の情熱でした。完結編となる本作では、登場人物たちがそれぞれの未来へと歩み出す姿が描かれ、読者は彼らの成長に感慨深い思いを抱くでしょう。シリーズを追いかけてきたファンはもちろん、この作品で初めて触れる人も、読後にはきっと温かい気持ちになれるはずです。

ランキングを参考にあなたに合う早見和真の小説を見つけよう

早見和真さんのおすすめ小説ランキングTOP17をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。社会派ミステリーから心温まる家族の物語、熱い青春小説まで、そのジャンルの幅広さを改めて感じていただけたかと思います。

どの作品にも共通しているのは、人間の弱さや愚かさを描きながらも、その中に確かな希望の光を見出そうとする早見さんの温かい眼差しです。もしどの作品から読もうか迷ったら、ぜひこのランキングを参考に、今のあなたの気分にぴったりの一冊を選んでみてください。きっと、あなたの心を揺さぶる物語に出会えるはずです。