【2025年最新】旅がテーマの小説おすすめランキングTOP22

旅に出たくなる小説の世界へ！おすすめランキングで最高の1冊を見つけよう

毎日同じことの繰り返しで、どこか遠くへ行きたいな、なんて思うことはありませんか？ すぐに旅に出るのは難しくても、本を開けば、いつでもどこへでも旅立つことができます。 物語の主人公と一緒なら、見知らぬ街角から異国の地まで、瞬く間に冒険の世界へ飛び込めます。

旅がテーマの小説は、ページをめくるたびに新しい景色や出会いが待っていて、まるで自分が旅をしているかのようなワクワク感を味わえます。 日常を少しだけ離れて、心を自由に解き放つ読書の旅は、あなたの毎日に新しい風を吹き込んでくれるはずです。 さあ、これからご紹介するランキングを参考に、最高の1冊を見つけて、あなただけの心の旅支度を始めましょう。

旅がテーマのおすすめ小説ランキングTOP22

ここからは、小説専門メディア『小説ヨミタイ』編集部が厳選した、「旅がテーマのおすすめ小説ランキングTOP22」をご紹介します。

国内を旅する心温まる物語から、世界を股にかける壮大な冒険譚、そして人生という旅を描いた作品まで、様々なジャンルの小説がランクインしました。あなたの心を揺さぶり、今すぐ旅に出たくなるような一冊がきっと見つかるはずです。それでは、早速見ていきましょう。

1位『深夜特急』沢木耕太郎

旅好きなら誰もが知る不朽の名作、沢木耕太郎さんの『深夜特急』が堂々の1位に輝きました。 「バックパッカーのバイブル」とも呼ばれ、発売から30年以上経った今でも多くの旅人たちに愛され続けている作品です。

物語は、作者である沢木耕太郎さん自身が26歳の時に、香港からロンドンまで乗り合いバスで向かうという壮大な旅の記録です。 行き当たりばったりの旅の中で起こる様々な出来事や出会いが、読んでいるだけでまるで自分も旅をしているかのような臨場感を与えてくれます。 この本を読んで、旅に出ることを決意した人も少なくないでしょう。

2位『旅猫リポート』有川浩

心温まる物語で多くの読者を魅了する有川浩さんの『旅猫リポート』。猫のナナが飼い主のサトルと一緒に、新しい飼い主を探す旅に出る物語です。

この作品の大きな魅力は、なんといっても猫のナナの視点で物語が進んでいくこと。 サトルの過去や友人たちとの絆が、ナナの素直で愛らしい言葉を通して描かれます。旅の先々で出会う美しい日本の風景と共に、サトルとナナの深い愛情に、きっと心を打たれるはずです。

3位『アルケミスト 夢を旅した少年』パウロ・コエーリョ

世界中で翻訳され、多くの人々に読み継がれているパウロ・コエーリョさんのベストセラー小説です。アンダルシアの羊飼いの少年サンチャゴが、ピラミッドに隠された宝物を探すために旅に出る物語が描かれています。

この物語は単なる冒険譚ではなく、夢を追いかけることの素晴らしさや、人生で本当に大切なことは何かを教えてくれます。旅の途中でサンチャゴが出会う様々な人々や出来事、そして心に響く数々の言葉が、あなたの心にも深く刻まれることでしょう。

4位『旅屋おかえり』原田マハ

『楽園のカンヴァス』などで知られる原田マハさんによる、心温まる物語がランクインしました。売れないアラサータレントの主人公「おかえり」こと丘えりかが、ひょんなことから「旅の代理業」を始めるというユニークな設定の作品です。

依頼人の代わりに旅をして、その思い出を届けるという仕事を通して、おかえりは様々な人々と出会い、成長していきます。安藤サクラさん主演でテレビドラマ化もされた話題作で、旅を通じて人の心の温かさに触れられる、優しい物語です。

5位『ひとり旅日和』秋川滝美

「ひとり旅って、ちょっとハードルが高いかも…」と感じている人におすすめなのが、秋川滝美さんの『ひとり旅日和』です。人見知りで旅行経験も少ない主人公が、ひとり旅の魅力に目覚めていく姿が描かれています。

この小説の魅力は、主人公が訪れる場所が実在する観光地やお店であること。作中に出てくる美味しそうなご当地グルメや素敵な宿の描写を読んでいると、思わず同じ場所を訪れたくなってしまいます。ひとり旅の楽しさや、新しい一歩を踏み出す勇気をくれる一冊です。

6位『青空と逃げる』辻村深月

人気作家、辻村深月さんが描く、手に汗握るロードノベルです。ある夏の朝、母親に「今から逃げるわよ」と告げられた小学生の男の子。そこから、親子ふたりきりの長い逃亡劇が始まります。

なぜ二人は逃げなければならないのか？ 旅の目的地はどこなのか？ 謎が謎を呼ぶ展開に、ページをめくる手が止まらなくなること間違いなし。スリリングな旅を通して描かれる、歪だけど深い親子の絆に胸を打たれる作品です。

7位『ドナウの旅人』宮本輝

『泥の河』や『優駿』で知られる文豪・宮本輝さんが描く、大人のための旅小説です。 物語の舞台は、西ドイツからルーマニアまで続く雄大なドナウ川。母と若い愛人、娘とドイツ人の恋人という二組の男女が、それぞれの想いを胸にドナウ川を下る旅を描いています。

美しいヨーロッパの風景と共に、旅を通して変化していく人々の心情が巧みに描かれています。 愛とは何か、人生とは何かを静かに問いかける、読後に深い余韻が残る感動のロマンです。

8位『ハグとナガラ』原田マハ

恋も仕事も失い、人生に絶望していた主人公ハグのもとに、大学時代の親友ナガラから「一緒に旅に出よう」というメールが届くことから物語は始まります。 ふたりは季節ごとに日本全国を旅することになり、その旅を通して少しずつ自分たちの人生を取り戻していきます。

秘湯を訪れたり、美味しい名物を堪能したり、美しい花や月を愛でたり。 女ふたりの気ままな旅の様子は、読んでいるだけで心が和みます。人生の寄り道を楽しみ、自分らしく生きていくことの素晴らしさを教えてくれる、心に温かい灯がともるような物語です。

9位『山女日記』湊かなえ

『告白』などで知られる湊かなえさんによる、登山をテーマにした連作短編集です。様々な悩みや事情を抱えた女性たちが、それぞれの想いを胸に山頂を目指す姿が描かれています。

なぜ彼女たちは山に登るのか。美しい自然の描写と共に、湊さんならではの鋭い筆致で、登場人物たちの心の奥底にある感情が丁寧に描き出されていきます。 登山を通して自分自身と向き合い、新たな一歩を踏み出そうとする彼女たちの姿に、きっと勇気をもらえるはずです。

10位『黒と茶の幻想』恩田陸

独特の世界観で多くのファンを持つ恩田陸さんの、幻想的な旅の物語です。舞台は、古代の自然が息づく神秘の島、屋久島。 主人公たちがこの島を旅する中で、不思議な出来事に次々と遭遇していきます。

恩田陸さんならではのミステリアスで美しい文章が、読者を物語の世界へと深く引き込みます。現実と幻想が入り混じるような不思議な読書体験は、一度味わうと癖になるかもしれません。日常を忘れて、物語の世界にどっぷりと浸りたい時におすすめの一冊です。

11位『さいはての彼女』原田マハ

原田マハさんによる、旅をテーマにした珠玉の短編集です。収録されているそれぞれの物語で、主人公たちは国内外の様々な場所を旅します。

旅先での出会いや経験を通して、登場人物たちが新たな発見をしたり、視野を広げたりする姿が生き生きと描かれています。 短編なので読みやすく、どの物語も読後感が爽やかで、心が温かくなります。旅のお供として、移動中などに読むのにもぴったりの一冊です。

12位『八月の六日間』北村薫

『空飛ぶ馬』などで知られるミステリー作家、北村薫さんが描く、少し切ない大人のための旅物語です。 夏の終わりに、山のロッジで偶然出会った男女の六日間が、静かで美しい筆致で描かれています。

雄大な自然の描写と、登場人物たちの繊細な心の動きが巧みに織り交ぜられ、読者を物語の世界へと引き込みます。 派手な出来事は起こりませんが、心にじんわりと染み渡るような深い余韻を残す作品です。静かな場所で、ゆっくりと物語を味わいたい時におすすめです。

13位『恋する失恋バスツアー』森沢明夫

心温まる作品で定評のある森沢明夫さんが描く、ユニークな設定の旅物語です。その名の通り、失恋した人だけが参加できる「失恋バスツアー」を舞台に、様々な人間模様が繰り広げられます。

傷ついた心を持つ参加者たちが、旅を通して少しずつ元気を取り戻していく姿に、読んでいるこちらも前向きな気持ちになれます。笑いあり、涙ありの展開で、読後は心が晴れやかになること間違いなし。新しい恋や人生の一歩を踏み出す勇気をくれる、応援歌のような一冊です。

14位『南の島のティオ』池澤夏樹

芥川賞作家・池澤夏樹さんが、南太平洋の島々を舞台に描いた感動的な物語です。 主人公は、美しい自然の中で暮らす少年ティオ。彼が様々な経験を通して成長していく姿が、生き生きと描かれています。

この作品の魅力は、なんといっても圧倒的な自然描写。 透き通るような青い海、色鮮やかな魚たち、そして島の人々の温かい暮らし。ページをめくるたびに、まるで南の島にいるかのような気分を味わえます。 日常の喧騒を忘れ、ゆったりとした時間に身を委ねたい時におすすめです。

15位『あの空の下で』吉田修一

『悪人』や『怒り』など、数々の映像化作品で知られる吉田修一さんの青春ロードノベルです。ヒッチハイクで旅をする若者たちの、きらめきと危うさに満ちたひと夏が描かれています。

先の見えない旅の中で、彼らが見つけるものは何なのか。疾走感あふれる文章で、若さゆえの無謀さや切なさ、そして希望が鮮やかに描き出されます。どこか懐かしく、胸が締め付けられるような青春の痛みを感じさせる物語は、読者の心に深く突き刺さることでしょう。

16位『旅のラゴス』筒井康隆

日本SF界の巨匠、筒井康隆さんによる傑作長編小説。主人公のラゴスは、ある目的のために、終わりの見えない旅を続けることになります。

様々な場所を訪れ、多くの人々と出会い、そして別れを繰り返すラゴスの長い旅路は、私たちに「生きること」や「時間」について深く考えさせてくれます。SF的な世界観でありながら、その根底には普遍的なテーマが流れており、世代を超えて多くの読者の心を掴んで離しません。

17位『MAZE』恩田陸

再び恩田陸さんの作品がランクイン。本作は、異国の迷宮（メイズ）のような街を舞台にした、ミステリー要素の強い冒険小説です。

主人公が足を踏み入れた不思議な街で、次々と不可解な出来事が起こります。恩田さんならではの巧みなストーリーテリングと、読者を惑わすような独特の世界観に、一度読み始めたら止まらなくなること必至。スリリングで幻想的な旅を体験したいあなたにおすすめの一冊です。

18位『旅する練習』乗代雄介

芥川賞候補にもなった、乗代雄介さんの話題作です。サッカー日本代表戦を観戦するため、主人公たちが千葉から鹿嶋まで歩いて旅をする、というシンプルな物語。

特別な事件が起こるわけではありませんが、旅の道中で交わされる二人の会話が非常に魅力的です。歩くことで見えてくる風景や、少しずつ変化していく心の距離感が、心地よいリズムの文章で綴られています。何気ない日常の中にある豊かさに気づかせてくれる、新しい感覚の旅小説です。

19位『流星ワゴン』重松清

人生に絶望した主人公が、不思議なワゴンに乗って過去の大切な場所を巡る旅に出る、感動のファンタジー小説です。旅の仲間は、5年前に亡くなったはずの父親と、同じ年の息子でした。

過去への旅を通して、主人公は忘れていた家族への想いや、後悔と向き合っていきます。家族の絆や再生を描いた物語は、多くの読者の涙を誘いました。ドラマ化もされた人気作で、家族の大切さを改めて感じさせてくれる、心温まる一冊です。

20位『かもめ食堂』群ようこ

フィンランドのヘルシンキを舞台に、日本人女性サチエが営む小さな食堂の日常を描いた物語です。 美味しいコーヒーやシナモンロール、そして名物のおにぎりを求めて、食堂には様々なお客さんがやってきます。

大きな事件は起こりませんが、ゆったりとした時間の中で描かれる人々との交流が、とても心地よい作品です。 読んでいるだけで心がほっこりと温かくなり、北欧の美しい国フィンランドを旅してみたくなります。映画化もされ、多くのファンに愛されています。

21位『田舎のポルシェ』篠田節子

定年退職した主人公が、亡き妻との約束を果たすため、「田舎のポルシェ」と呼ばれる軽トラックで日本一周の旅に出る物語です。

旅の途中で出会う人々との交流を通して、現代の日本が抱える様々な社会問題が浮き彫りにされていきます。単なる紀行小説ではなく、社会派なテーマを扱いながらも、主人公の軽妙な語り口で物語はテンポよく進みます。人生の黄昏時に新たな一歩を踏み出す主人公の姿に、勇気と元気をもらえる作品です。

22位『旅のつばくろ』沢木耕太郎

ランキングの1位を飾った『深夜特急』の著者、沢木耕太郎さんによる旅のエッセイ集です。『深夜特急』の舞台裏や、その前後の旅について綴られています。

紀行文の名手である沢木さんならではの美しい文章で、旅の中で感じたことや考えたことが深く掘り下げられています。旅が持つ力や、困難を乗り越えることの意味など、人生の教訓ともいえる言葉が詰まっています。 『深夜特急』と合わせて読むことで、さらに旅の魅力に引き込まれることでしょう。

お気に入りの旅小説を片手に、まだ見ぬ世界へ出かけよう

旅がテーマのおすすめ小説ランキング、いかがでしたでしょうか。気になる一冊は見つかりましたか？

物語の主人公と一緒に旅をすることで、私たちはまだ見ぬ景色に出会い、様々な文化に触れ、そして新しい自分を発見することができます。 ページをめくるたびに、あなたの旅心はきっとくすぐられるはずです。

さあ、お気に入りの旅小説を片手に、あなたも心の旅に出てみませんか？ 物語の世界を冒険した先には、きっと素晴らしい感動と発見が待っていますよ。