皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。
「バディもの」と聞いて、あなたはどんな二人組を思い浮かべますか?刑事と相棒、探偵と助手、あるいは全く正反対の性格なのに、なぜかいつも一緒にいる二人……。そう、バディもの小説の魅力は、なんといっても二人組(バディ)が主人公となり、協力して物語を動かしていく点にあります。
性格も考え方も違う二人が、反発しあいながらも事件や困難に立ち向かう中で、次第に唯一無二のパートナーになっていく。その過程で生まれる熱い絆や、クスッと笑える軽妙なやり取り、そして時には涙なしには読めない感動的な展開が、私たち読者の心を掴んで離さないのです。この記事では、そんな魅力あふれるバディもの小説をランキング形式でご紹介します。きっと、あなたの「最高の相棒」が見つかるはずです。
お待たせしました!ここからは、編集部が厳選した「おすすめのバディもの小説ランキング」を一挙にご紹介します。ミステリー、青春、ファンタジーまで、様々なジャンルから最高のバディたちが登場します。
あなたのお気に入りのコンビを見つける旅へ、さあ出発しましょう!
本格ミステリーの傑作として名高い『臨床犯罪学者・火村英生の推理』シリーズが堂々の1位です。大学で犯罪社会学を教える准教授・火村英生と、彼の親友で推理作家の有栖川有栖(アリス)が、数々の難事件に挑みます。
「この犯罪は美しいか?」と問い、時に危うささえ感じさせる火村。そんな彼の保護者役を自認し、捜査に同行するアリス。二人の間にある絶対的な信頼関係と、軽妙洒脱な会話が、シリアスな事件の合間に心地よいリズムを生み出しています。緻密な謎解きと、二人の魅力的な関係性が完璧に融合した、まさに王道のバディ・ミステリーです。
火村とアリスの信頼関係がたまらないんだ。本格ミステリ好きなら絶対読んでほしいな!
超常現象としか思えない不可解な事件を、天才物理学者・湯川学が科学の力で見事に解き明かしていく大人気シリーズ。ドラマや映画化もされ、多くのファンを魅了し続けています。
変人でありながらも圧倒的な頭脳を持つ湯川と、彼に捜査協力を依頼する警視庁の刑事・草薙俊平(後には内海薫)。科学的でロジカルな湯川と、人間味あふれる刑事という対照的な二人のコンビネーションが、物語の大きな魅力です。科学トリックの面白さはもちろん、文系刑事と理系学者のユーモラスな掛け合いも楽しめます。
わたしもガリレオ先生の「実に面白い」が聞きたくて読んでる!科学で謎が解ける瞬間が最高なんだよね。
東京郊外の架空の街・まほろ市を舞台に、便利屋を営む多田啓介と、そこへ転がり込んできた同級生・行天春彦の日常を描いた物語。第135回直木賞受賞作でもあります。
バツイチで真面目な多田と、自由奔放でどこか掴みどころのない行天。過去に傷を抱えた二人が、便利屋に舞い込む様々な依頼を通して、不器用ながらも絆を深め、再生していく姿が温かく描かれています。派手な事件は起きませんが、心にじんわりと染み渡るような優しさとユーモアに満ちた一冊です。
多田と行天の、なんとも言えない空気感が好きなんだ。読んだ後、心がじんわり温かくなる感じがするよ。
成功率100%を誇っていた心臓手術「バチスタ手術」で立て続けに術中死が発生。その謎を解明するため、万年講師の医師・田口公平と、厚生労働省の役人・白鳥圭輔のコンビが立ち向かう医療ミステリーです。
人の良いお人好しの田口と、破天荒で傍若無人な白鳥という、まさに「凸凹コンビ」。性格は正反対ながらも、それぞれの方法で真相に迫っていく過程は痛快です。専門的な医療現場を舞台にしながらも、エンターテイメント性が高く、ぐいぐいと物語に引き込まれます。
田口先生と白鳥さんのコンビが強烈すぎる!こんな二人がいたら、どんな謎でも解けちゃいそうだよね!
怪異を収集・研究する民俗学の准教授・高槻彰良と、嘘が見抜けるという特殊な能力を持つ大学生・深町尚哉。二人が様々な都市伝説や怪奇現象の謎を解き明かしていくフォークロアミステリーです。
完全記憶能力を持つイケメン准教授の高槻と、孤独を抱える尚哉。二人が出会い、互いの欠けた部分を補い合いながら、唯一無二のパートナーになっていく姿が丁寧に描かれています。怪異の謎解きだけでなく、二人の関係性の変化からも目が離せません。
高槻先生みたいな人がいたら、どんな怪談も怖くなくなりそう。尚哉くんとの関係性がどうなっていくのか、ドキドキするよ。
孤高の天才ピッチャー・原田巧と、彼の実力を信じ、女房役として支えるキャッチャー・永倉豪。二人の少年がバッテリーを組み、野球を通して成長していく姿を描いた、不朽の青春小説です。
絶対的な自信と才能を持つがゆえに、他者との衝突を恐れない巧。そんな彼を、大らかな優しさで受け止める豪。対照的な二人が、時にぶつかり合いながらも、互いを唯一無二の存在として認め合っていく過程は、胸が熱くなります。野球を知らなくても、思春期の少年たちの揺れ動く心情に、きっと誰もが心を揺さぶられるでしょう。
巧と豪の関係性が本当に泣ける…。ただのスポーツ小説じゃない、魂のぶつかり合いが描かれてるんだよ。
死者の言葉を伝えることができる霊媒師・城塚翡翠と、論理的な推理を積み重ねる推理作家・香月史郎。心霊と論理という相反する要素を組み合わせ、事件の真相に迫る特殊設定ミステリーです。
翡翠が霊視で犯人を指摘し、香月がその霊視を元に論理的な推理を構築して謎を解くという、これまでにない探偵と助手の関係性が特徴。しかし、物語はそれだけでは終わりません。全ての前提が覆される驚愕のラストは、ミステリーファンならずとも必読。最高の「驚き」があなたを待っています。
本作における構成の妙は、読者の予測を根底から覆す。計算され尽くした叙述トリックには、ただ脱帽するほかない。
孤島のハイテク研究所で起きた不可解な密室殺人の謎に、N大助教授・犀川創平と、その教え子である女子学生・西之園萌絵が挑む、理系ミステリーの金字塔。
クールで論理的な犀川と、好奇心旺盛で天真爛漫な萌絵。二人の知的な会話や、師弟でありながらどこか恋愛模様を匂わせる絶妙な距離感が、物語に独特の雰囲気を与えています。難解なトリックと哲学的なテーマ、そして魅力的なキャラクター造形が融合した、唯一無二の作品です。
犀川先生と萌絵ちゃんのコンビ、憧れるなぁ。ちょっと難しいけど、謎が解けた時の爽快感がすごいんだ!
鎌倉の片隅に佇む古書店「ビブリア古書堂」。その若く美しい店主・篠川栞子が、古書にまつわる謎を解き明かしていく物語です。
極度の人見知りでありながら、古書のことになると饒舌になる栞子さんと、本が読めない体質ながらも、彼女の店で働くことになった五浦大輔。古書に秘められた人々の想いや秘密を、栞子さんが驚くべき知識と洞察力で解き明かしていく姿は圧巻です。本を愛するすべての人に贈る、優しくも奥深いミステリーです。
栞子さんの本への愛情が伝わってきて、こっちまで本が好きになるよ。大輔くんとの関係も、ほんわかしてて良いんだよね。
理想都市「NO.6」でエリートとして育った紫苑と、その外の世界「西ブロック」でたくましく生きる少年・ネズミ。二人の出会いが、彼らの運命、そして都市の真実を大きく揺るがしていく近未来SF小説です。
何も知らずに生きてきた紫苑と、多くのものを奪われてきたネズミ。全く異なる世界で生きてきた二人が、反発しながらも強く惹かれ合い、共に過酷な運命に立ち向かっていく姿が描かれます。友情とも愛情ともつかない、二人の深く激しい魂の結びつきに、心を鷲掴みにされること間違いなしです。
紫苑とネズミの関係が切なくて…。二人がお互いを想う気持ちに、涙が止まらなかったよ。
「小市民」として平穏な日々を送ることを目指す、高校生の小鳩常悟朗と小佐内ゆき。しかし、彼らの周りではなぜか次々と謎めいた事件が起こってしまいます。日常に潜む謎を解き明かす、青春ミステリーの傑作です。
推理好きの本性を隠して「小市民」を志す小鳩くんと、復讐好きの本性を隠す小佐内さん。二人は互いの目的のために協力関係を結びますが、その関係はどこか危うげ。一見すると可愛らしい日常ミステリーでありながら、高校生ならではのほろ苦さや、人間の持つダークな一面も描かれており、その絶妙なバランスが魅力です。
小鳩くんと小佐内さんのコンビ、ちょっと変わってるけど面白い!日常の謎って、意外と身近にあるのかもって思わされるね。
寄せ集めの素人陸上部が、無謀にも箱根駅伝を目指す!三浦しをんが描く、感動と興奮の青春スポーツ小説です。
天才的な走りを持つ元高校生ランナー・蔵原走(カケル)と、彼を陸上の世界に引き戻し、チームを率いる主将・清瀬灰二(ハイジ)。個性豊かな10人のメンバーが、一つの目標に向かって心を一つにしていく過程は、まさに圧巻。走ることの苦しみと喜び、仲間との絆が熱く描かれ、読後は爽やかな感動に包まれます。
これを読んだら走りたくなる!ハイジとカケル、そして竹青荘のみんなが大好きになること間違いなしだよ!
「不可能」な謎(HOW)の解明を得意とする片無氷雨と、「不可解」な動機(WHY)の解明を得意とする御殿場倒理。二人の探偵が共同で経営する探偵事務所「ノッキンオン・ロックドドア」に持ち込まれる、奇妙な事件の数々を描いたミステリーです。
役割分担が明確な二人の探偵が、それぞれの得意分野を活かして事件を解決していくという設定がユニーク。軽快な会話劇と、ロジカルで鮮やかな謎解きが魅力で、ミステリー初心者からマニアまで楽しめる一冊です。二人の過去にまつわる謎も、シリーズを通しての楽しみの一つとなっています。
倒理と氷雨のコンビ、最高にクールだね!二人の推理が合わさった時のスッキリ感がたまらないんだ。
花街で薬師として働いていた少女・猫猫(マオマオ)が、人攫いにあい後宮で下女として売られるところから物語は始まります。薬と毒に関する豊富な知識を持つ彼女が、宮中で起こる様々な事件の謎を解き明かしていく中華風ミステリーです。
好奇心旺盛で毒と薬にしか興味がない猫猫と、彼女の才能を見出し、何かと事件を押し付ける美形の宦官・壬氏(ジンシ)。壬氏の色気が全く通用しない猫猫との、コミカルでじれったい関係性が大きな魅力。華やかな後宮を舞台にした謎解きと、二人の恋模様から目が離せません。
猫猫と壬氏さまの関係がもどかしくて、でもそこがいい!薬の知識で事件を解決していくのが爽快だよ!
天才的な頭脳を持つ占星術師(探偵)・御手洗潔と、その友人で作家の石岡和己。二人が挑むのは、常識では考えられないような大規模で奇想天外なトリックが仕掛けられた難事件の数々。新本格ミステリーの礎を築いたシリーズです。
エキセントリックで自信家の御手洗と、彼のよき理解者であり、物語の語り部でもある常識人の石岡。この名コンビが、壮大なスケールの謎に挑む姿は、読者に強烈なインパクトを与えます。特にデビュー作『占星術殺人事件』のトリックは、ミステリー史に残る衝撃として語り継がれています。
御手洗潔のキャラクターは、一度知ったら忘れられない。その破天荒な推理と行動は、既存の探偵像を打ち破るものだ。
高校の図書室を舞台に、図書委員の男子高校生二人が日常に潜む謎に挑む、爽やかで少しビターな青春ミステリー。
物事を斜に構えて見る皮肉屋の堀川次郎と、人当たりが良く快活な松倉詩門。放課後の静かな図書室で、二人が交わす会話の中から謎が生まれ、解き明かされていきます。派手さはないけれど、高校生ならではの繊細な心情や、二人の絶妙な距離感が丁寧に描かれており、読了後には心地よい余韻が残ります。
放課後の図書室って、なんだか特別な感じがするよね。堀川くんと松倉くんのやり取りに、自分の高校時代を思い出しちゃった。
東京・池袋を舞台に、果物屋の息子である主人公・真島誠(マコト)が、ギャングのリーダーである安藤崇(タカシ)らと共に、ストリートで起こる様々な事件を解決していく物語。
「池袋のトラブルシューター」として、誰にでもフラットな立場で接するマコトと、彼に絶対的な信頼を寄せる「Gボーイズ」のキング・タカシ。危険で刺激的な池袋の日常を背景に、二人のクールで熱い友情が描かれます。現代社会の闇を鋭く切り取りながらも、若者たちのエネルギーと絆を感じさせるシリーズです。
マコトとタカシ、カッコよすぎる!池袋の街が、まるで生き物みたいに描かれてて引き込まれるよ。
人情派の生真面目な刑事・神崎竜一と、直感と暴力で事件を解決する破天荒な刑事・黒木賢司。性格もやり方も正反対の二人が、池袋で起こる凶悪事件に挑む警察小説です。
実は異母兄弟であるという秘密を抱えた二人。反発し合い、激しくぶつかりながらも、事件解決という同じ目的のために共闘する姿は、まさに王道の刑事バディもの。スピーディーな展開と、凸凹コンビの痛快な活躍が楽しめます。
正反対の刑事コンビって、やっぱり燃える展開だよね!神崎と黒木の掛け合いが面白くて、一気に読んじゃった。
古本屋「京極堂」の店主であり、神主であり、そして憑物落としでもある中禅寺秋彦と、うだつの上がらない小説家・関口巽。二人が、二十箇月もの間妊娠し続けているという旧家の娘の謎に挑む、百鬼夜行シリーズの第一作です。
膨大な知識を駆使して「この世には不思議なことなど何もないのだよ」と喝破する京極堂と、彼の話に翻弄されながらも事件の渦中に巻き込まれていく関口。妖怪や超常現象といったオカルト的な謎を、圧倒的な知識量と弁舌で「解体」していく京極堂の憑物落としは圧巻の一言。唯一無二の読書体験ができます。
京極堂の語りは、一度聴き始めたら止められない魔力がある。本作が提示する「認識」というテーマは、非常に哲学的だ。
「足で稼ぐ」熱血漢の刑事・沖田大輝と、「頭で考える」クールなエリート刑事・三上勉。かつてはライバルだった二人が、未解決事件を専門に扱う「追跡捜査係」でコンビを組み、時効が迫る事件の真相を追う警察小説シリーズです。
対照的なタイプの二人が、それぞれの捜査手法をぶつけ合いながらも、互いを認め、協力して事件を解決していく姿が魅力。タイムリミットが迫る中での緊迫感あふれる捜査と、ベテラン刑事たちの熱い魂が描かれています。警察小説ファンにはたまらない、重厚なシリーズです。
熱血刑事とクールなエリート、最高の組み合わせじゃないか!時効ギリギリの捜査に、こっちまでハラハラしちゃうよ。
すべてを錆びつかせる「錆び風」が吹き荒れる日本を舞台に、師匠を救うため霊薬キノコ「錆喰い」を求める少年・赤星ビスコと、姉を蝕む錆の治療法を探す美貌の少年医師・猫柳ミロの冒険を描くファンタジー。
忌み嫌われる「キノコ守り」のビスコと、理知的な医師のミロ。大切な人を救うという同じ目的のために手を取り合った二人が、巨大な敵に立ち向かっていく、疾走感あふれる物語です。破天荒でワイルドな世界観と、熱い絆で結ばれたバディの活躍が魅力です。
ビスコとミロのコンビが、とにかく熱い!めちゃくちゃな世界観だけど、二人の冒険から目が離せないんだ!
女性恐怖症で高所恐怖症、おまけに幽霊も苦手という、刑事としては致命的な弱点だらけの片山義太郎。そんな彼を助けるのが、天才的な推理力を持つ三毛猫のホームズです。
頼りない刑事の片山と、人間顔負けの推理で彼を導く猫のホームズという、人間と動物の異色バディが事件を解決していくユーモアミステリーの草分け的存在。ホームズが示すヒントを元に、片山が(兄や妹に助けられながら)真相にたどり着く展開は、安心して楽しむことができます。長年愛され続ける国民的シリーズです。
猫が探偵なんて、可愛すぎるでしょ!頼りない片山刑事を、ついつい応援したくなっちゃうんだよね。
元小学校教師の青年・島崎と、彼が家庭教師として教えることになった、ライオンを連れた不思議な少女・Lion。二人が暮らす街で起こる、ちょっとおかしな事件の数々を解決していくユーモアミステリーです。
常識人の島崎と、マイペースで風変わりなLion、そして本物のライオンという異色のトリオ(?)が繰り広げる、ゆるくてコミカルな日常の謎解きが楽しめます。『謎解きはディナーのあとで』などで知られる著者ならではの、軽快な筆致と魅力的なキャラクターが光る一冊です。
ライオンと暮らす少女なんて、設定からして面白い!島崎先生のツッコミが冴えわたってるよ。
クラスメイトを殺害してしまった二人の女子高生。彼女たちは、死体を消し去るための「完全犯罪」計画を実行する。しかし、その計画は思わぬ方向へと転がっていくことに……。
本作のバディは、探偵役ではなく「犯人」役の二人。一人が計画を立て、もう一人が実行するという関係性で物語は進みます。女子高生たちの脆く危うい心理描写と、二転三転する予測不可能なストーリー展開が魅力のクライムサスペンス。果たして二人の「完全犯罪」は成功するのか、最後まで目が離せません。
少女たちの心理描写が、実に巧みだ。純粋さと残酷さが同居するアンバランスな関係性は、物語に不穏な緊張感を与えている。
異世界に迷い込んだ地球の女子高生が、記憶を失った大国の王ウォルと出会い、彼の覇業を助けることになる壮大なファンタジー戦記。少女小説の枠を超え、多くのファンに支持される名作です。
後の「姫将軍」となるリィと、彼女に絶対の信頼を寄せる王ウォル。二人は単なる君主と臣下ではなく、互いを魂の片割れと認め合う、唯一無二のパートナーとして描かれます。国家間の陰謀や壮絶な戦闘シーンと共に、二人の揺るぎない絆の物語が読者の胸を熱くします。
ウォルとリィの関係が本当に素敵…。壮大な戦いの中で、二人の絆がどんどん深まっていくのがたまらないんだ。
美貌の外国人宝石商リチャード・ラナシンハ・ドヴルピアンと、彼が店主を務める宝石店でアルバイトをすることになった大学生・中田正義。二人が宝石に秘められた持ち主の想いや謎を解き明かしていくジュエル・ミステリーです。
完璧に見えてどこか人間味のあるリチャードと、「正義の味方」を自称するまっすぐな性格の正義。宝石の豆知識と共に、心温まる人間ドラマが繰り広げられます。二人の間で育まれる、国籍や性別を超えた美しい信頼関係も大きな魅力です。
宝石のキラキラした世界と、優しい物語に癒されるよ。リチャードさんと正義くんのやり取りが、読んでてほっこりするんだ。
「死神」としてのプライドを懸けた抽選に外れ、犬の姿で地上に左遷されてしまった「僕」。ホスピスで働く看護師・菜穂に拾われた彼は、レオという名を与えられ、患者たちの最後の願いを叶えるために奔走することになります。
犬の姿をした死神レオと、心優しい看護師の菜穂。この異色のコンビが、死を目前にした人々の未練や謎を解き明かしていく、温かくも切ない物語です。死という重いテーマを扱いながらも、ユーモアと優しさに満ちており、読後はきっと心が洗われるような感動を覚えるでしょう。
犬の姿の死神なんて、設定がずるいよ…。レオと患者さんたちのエピソードに、涙が止まらなかった。
たくさんのバディもの小説をご紹介してきましたが、いかがでしたか?「どれから読もうか迷ってしまう…」という方のために、最後に選び方のヒントと楽しみ方をご紹介します。
選び方のポイントは、大きく分けて3つあります。
バディもの小説の最大の楽しみは、なんといっても二人の関係性の変化や成長を見守ること。最初はぎこちなかった二人が、様々な出来事を経てどうやって最高のパートナーになっていくのか。その過程に注目すると、物語をより深く味わうことができます。ぜひ、あなたにとって最高のバディを見つけて、彼らの物語を最後まで見届けてあげてください。