【2025年最新】ブロマンス小説のおすすめランキングTOP20

心揺さぶる男たちの絆！傑作ブロマンス小説のおすすめランキングをご紹介

「ブロマンス」という言葉を聞いたことがありますか？ これは「Brother（兄弟）」と「Romance（ロマンス）」を組み合わせた造語で、男性同士の恋愛ではない、熱く深い絆や友情を描いた関係性のことです。友情以上、恋愛未満ともいえる彼らの関係は、時に切なく、時に爽やかに、私たちの心を強く揺さぶります。

この記事では、『小説ヨミタイ』編集部が厳選した、傑作ブロマンス小説をランキング形式でご紹介します。SF、ミステリー、青春小説まで、様々なジャンルから珠玉の20作品を集めました。あなたにとって、心に響く特別な一冊がきっと見つかるはずです。

【2025年最新】ブロマンス小説おすすめランキングTOP20

お待たせしました！ここからは、男たちの熱い絆が胸を打つ、おすすめのブロマンス小説ランキングTOP20を発表します。

学園を舞台にした青春ものから、壮大な世界観のファンタジー、息をのむミステリーまで、多彩なラインナップが揃いました。それぞれの作品が持つ独特な関係性や、心を揺さぶるストーリーに注目しながら、あなたのお気に入りを見つけてみてくださいね。

1位『NO.6』あさのあつこ

理想都市「NO.6」でエリートとして育った紫苑（シオン）と、スラム街でたくましく生きる謎の少年ネズミ。正反対の世界に住む2人が偶然出会い、運命が大きく動き出す物語です。

管理された社会の裏に隠された真実へと迫る中で、2人の間には唯一無二の強い絆が生まれます。お互いを必要とし、危険を顧みず助け合う姿は、まさにブロマンスの真骨頂。過酷な状況だからこそ際立つ、2人の魂の結びつきに胸が熱くなること間違いなしです。

2位『風が強く吹いている』三浦しをん

寄せ集めの素人集団である寛政大学陸上競技部の10人が、無謀にも箱根駅伝を目指す青春小説です。物語の中心となるのが、天才ランナーの蔵原走（カケル）と、彼を陸上の世界に引き戻した主将の清瀬灰二（ハイジ）。

一度は走ることをやめたカケルが、ハイジの情熱と揺るぎない信頼に触れ、再び走り出す姿は感動的です。ハイジとカケル、2人の絶対的な信頼関係はもちろん、竹青荘（ちくせいそう）の仲間たち全員で築き上げていく絆の物語に、涙なしではいられません。

3位『バッテリー』あさのあつこ

孤高の天才ピッチャー・原田巧と、彼の才能に魅せられ、女房役となるキャッチャー・永倉豪。2人がバッテリーを組むことで始まる、少年たちの成長と葛藤を描いた物語です。

自分の才能に絶対の自信を持つがゆえに、他者との関わりを拒絶する巧。そんな彼の心を、豪のひたむきさと優しさが少しずつ溶かしていきます。野球を通して結ばれる2人のぶつかり合いながらも深まっていく信頼関係は、思春期ならではの繊細さと危うさをはらんでおり、読む人の心を惹きつけます。

4位『あれは閃光、ぼくらの心中』竹宮ゆゆこ

音大付属中学校に通う15歳の嶋幸紀と、彼が家出の末に出会う25歳のホスト・弥勒。全く違う世界に生きる2人が織りなす、危うくも美しい関係を描いたブロマンス小説です。

ピアノ一筋だった幸紀の人生が、弥勒との出会いで大きく変わっていきます。対立しながらも、互いを強く意識し、認め合わざるを得ない2人の姿は、まさに閃光のよう。切なさと衝撃が同居する、予測不可能な関係性から目が離せません。

5位『新世界より』貴志祐介

呪力（じゅりょく）と呼ばれる超能力を持つ人類が支配する1000年後の日本を舞台にした、壮大なSFファンタジー。主人公・渡辺早季と仲間たちが、偽りの平和の裏に隠された人類の歴史の暗部に迫っていきます。

この物語でブロマンスとして注目されるのが、早季の幼馴染である覚と瞬の関係です。特に、物語の重要な鍵を握るミステリアスな少年・瞬と、彼を一途に想い続ける覚の絆は、過酷な運命の中でより一層切なく、美しく描かれています。

6位『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎

首相暗殺の濡れ衣を着せられ、巨大な陰謀に巻き込まれた男・青柳雅春の逃亡劇を描いた物語。絶体絶命の状況の中、彼を助けるのはかつての仲間たちとの絆です。

特に大学時代の友人・森田森吾との関係は、ブロマンスとして物語の重要な核を担っています。直接的な接触は少なくても、過去の思い出や言葉が青柳を支え、突き動かす力となるのです。見えないところで繋がっている、男同士の熱い友情に胸が打たれます。

7位『有頂天家族』森見登美彦

京都を舞台に、人間に化けた狸の一家・下鴨家の四兄弟が繰り広げる、奇想天外でハートフルな物語です。父の死の真相を探る中で、兄弟たちは様々な騒動に巻き込まれていきます。

真面目な長男、蛙になった次男、面白きことを追い求める三男、臆病な四男と、性格はバラバラ。しかし、いざという時には一族の誇りをかけて協力し合う兄弟の絆は、まさにブロマンスそのもの。狸の世界の不思議な魅力と、家族の温かさに心が和む一冊です。

8位『舟を編む』三浦しをん

出版社の辞書編集部を舞台に、新しい辞書『大渡海』の完成を目指す人々を描いた物語。主人公は、口下手で人付き合いが苦手ながらも、言葉への鋭い感覚を持つ馬締光也（まじめ みつや）です。

そんな馬締と対照的なのが、一見チャラ男の同僚・西岡正志。最初は反発し合いながらも、辞書作りという共通の目標に向かって進むうちに、2人の間には最高の相棒としての友情が芽生えていきます。言葉という広大な海を渡る舟を、共に編み上げていく男たちの熱い絆が描かれています。

9位『作家アリスシリーズ』有栖川有栖

推理作家の有栖川有栖（アリス）と、犯罪学者の火村英生（ひむら ひでお）がタッグを組んで難事件に挑む、本格ミステリーシリーズです。

「この犯罪は美しいか？」と問いかける火村と、彼の危うさを心配しながらも最高のパートナーとして支えるアリス。事件現場では抜群のコンビネーションを見せる2人ですが、その関係は単なる捜査協力者にとどまりません。互いの才能を認め、深く信頼し合う2人の絶妙な距離感が、多くのファンを魅了し続けています。

10位『獣の奏者』上橋菜穂子

獣と心を通わせる稀有な才能を持つ少女エリンが、その過酷な運命に翻弄されながらも成長していく壮大なファンタジー。王国の存亡をかけた争いに巻き込まれていく中で、エリンは様々な出会いを経験します。

この物語におけるブロマンスは、エリンを陰から支える存在たちの間に見られます。特に、エリンを見守る養蜂家のジョウンと、彼女を教え導く教導師のイアルの関係性には注目です。直接的な描写は少なくとも、互いの信念を尊重し、同じ目的のために動く男たちの静かな絆が、物語に深みを与えています。

11位『DIVE!!』森絵都

閉鎖寸前のダイビングクラブを存続させるため、オリンピック出場を目指すことになった少年たちの成長を描く青春スポーツ小説。それぞれに悩みを抱える3人の少年、知季、要一、飛沫が、高飛び込みという競技を通して絆を深めていきます。

才能、家柄、環境、すべてが異なる3人が、反発し、競い合いながらも、同じ目標に向かって努力する姿は胸を熱くさせます。ライバルでありながらも、互いの存在を認め、高め合う関係性は、まさにスポーツマンシップとブロマンスの融合と言えるでしょう。

12位『夜のピクニック』恩田陸

高校生活最後のイベント「歩行祭」で、全校生徒が夜を徹して80kmを歩く物語。主人公の甲田貴子と西脇融は、ある秘密を抱えた異母兄妹です。

これまで一度も話したことのなかった2人が、歩行祭という非日常的な空間の中で、初めて言葉を交わします。この物語のブロマンスは、主人公の融と彼の親友たちとの間に描かれています。友人たちが融の抱える秘密や葛藤を察し、言葉にしなくても寄り添い、支えようとする姿に、静かで温かい友情を感じることができます。

13位『心臓の王国』竹宮ゆゆこ

十七歳の鬼島鋼太郎が出会ったのは、「アストラル神威」と名乗る不思議な美青年。「せいしゅん」をしたいと言う神威に振り回されながら、鋼太郎の日常は鮮やかに色づき始めます。

前半は男子高校生たちのコミカルでキラキラした日常が描かれますが、物語は後半で衝撃的な展開を迎えます。光と影が絶妙に描かれ、愛しさと切なさが混じり合う2人の関係性は、読者の感情を強く揺さぶります。まさに最強の青春ブロマンス小説と呼ぶにふさわしい一作です。

14位『サクラダリセット』河野裕

住人の半数が特殊能力を持つ街「咲良田（さくらだ）」を舞台にしたSFミステリー。主人公は、記憶を完全に保持する能力を持つ浅井ケイと、世界を最大3日分巻き戻す「リセット」の能力を持つ春埼美空です。

ケイの「記憶保持」と春埼の「リセット」を組み合わせることで、彼らは過去を改変し、様々な事件を解決していきます。この物語のブロマンスは、ケイと彼の親友・中野智樹との間に見られます。論理的で冷静なケイと、感情豊かで直情的な智樹。正反対の性格ながらも、互いを深く理解し信頼し合う2人の関係が、物語の重要なスパイスとなっています。

15位『光』三浦しをん

東京の離島・美浜島で暮らす中学生の信之は、同級生の美花と付き合っていました。しかし、島を襲った津波が彼らの日常を奪い、信之は美花を守るために罪を犯します。

25年後、平穏に暮らす信之の前に、島の生き残りで幼馴染の輔（たすく）が現れ、「あんたがしたことを、俺は知ってる」と告げます。信之と輔の間に存在する、共犯とも依存とも言える歪んだ関係性は、読者に強烈な印象を残します。美しい光と深い闇が交錯する、衝撃的な物語です。

16位『十二国記シリーズ』小野不由美

古代中国風の異世界を舞台に、神や獣が存在する十二の国の興亡を描く、壮大なファンタジーシリーズ。それぞれの国を治める王と、王を補佐する麒麟（きりん）の関係性が、物語の重要な軸となっています。

特に、国を治める王と、彼に仕える官吏や将軍たちの間には、主従関係を超えた深い信頼と絆が描かれます。国という大きな目標のために命を懸け、互いを支え合う男たちの姿は、まさにブロマンス。シリーズを通して、様々な形の熱い主従ブロマンスが楽しめます。

17位『しゃべれども しゃべれども』佐藤多佳子

吃音に悩み、さえない毎日を送る青年・今昔亭三つ葉が、落語の世界に魅せられ、成長していく物語。ひょんなことから、彼は子供たちに落語を教えることになります。

この作品のブロマンスは、主人公の三つ葉と、彼が師事する師匠や兄弟子たちとの間に描かれています。落語という厳しい世界で、芸の道を共に歩む師弟や仲間との温かい絆が、三つ葉を人間として、噺家として成長させていきます。読後、心が温かくなるような一冊です。

18位『凍りのくじら』辻村深月

少し不思議な「SF（すこし・ふしぎ）」な出来事に遭遇しやすい女子高生・芦沢理帆子を主人公にした物語。彼女の周りで起こる様々な出来事と、人間関係が描かれます。

理帆子の友人である多田くんとカズくんの関係は、ブロマンスとして印象的です。いつも一緒にいて、お互いのことを深く理解し合っている2人。彼らの穏やかで当たり前のように存在する友情は、物語に安心感と温かみを与えています。特別な事件がなくても、日常の中に存在する確かな絆を感じさせてくれる作品です。

19位『裏庭』梨木香歩

心に傷を抱えた少女・照美が、古い洋館の庭から「裏庭」と呼ばれる不思議な異世界に迷い込むファンタジー小説です。現実世界と異世界での出来事が交互に描かれ、物語は深みを増していきます。

照美が裏庭の世界で出会い、旅を共にするのが、皮肉屋の少年スナッフです。最初は反発し合いながらも、過酷な旅を続けるうちにお互いを理解し、支え合うようになります。ファンタジーの世界で育まれる、少年少女の特別な絆が描かれており、ブロマンス的な関係性としても楽しむことができます。

20位『マルドゥック・スクランブル』冲方丁

一度は命を落とした少女娼婦バロットが、サイボーグとして蘇り、自分を殺した相手に立ち向かうSFアクション。彼女の相棒となるのが、ネズミの形をした万能兵器ウフコックです。

人間とAIという異色のコンビですが、2人の間には種族を超えた強い信頼関係が生まれます。バロットを守り、導き、時には厳しく接するウフコックは、まさに最高の相棒であり保護者。少女とAI兵器が織りなす、ハードボイルドで熱い絆の物語は、新しい形のブロマンスと言えるでしょう。

お気に入りのブロマンス小説を見つけて、男たちの熱い絆に浸るおすすめ読書体験を

ブロマンス小説おすすめランキングTOP20、いかがでしたでしょうか？ スポーツ、ファンタジー、ミステリーなど、様々なジャンルで描かれる男たちの熱い絆。そこには、恋愛とはまた違った、魂と魂が共鳴するような深い感動があります。

今回ご紹介した作品は、どれも個性的で魅力的な関係性が描かれたものばかりです。ランキングを参考に、あなたの心に響く一冊を見つけて、ぜひ彼らの物語の世界に浸ってみてください。きっと、忘れられない読書体験があなたを待っています。