【2025年最新】芸能人が書いた小説おすすめランキングTOP20

なぜ面白い？芸能人が書く小説ならではの魅力とおすすめ作品

「芸能人が書いた小説って、本当に面白いの？」と疑問に思う方もいるかもしれません。しかし、近年では文学賞を受賞したり、映画化されたりする作品も多く、その実力は折り紙付きです。

芸能人が書く小説の最大の魅力は、その人にしか描けないリアルな世界観にあります。普段は華やかな世界にいる彼らが、その裏側や自身の経験、独自の視点を通して物語を紡ぎ出すことで、読者は普段見ることのできない世界を垣間見ることができます。特に、お笑い芸人の作品は人間観察の鋭さが光り、アイドルの作品は業界の光と影をリアルに描くなど、その職業ならではの魅力が満載です。この記事では、そんな芸能人小説の奥深い世界をご紹介します。

【2025年最新】芸能人が書いた小説おすすめランキングTOP20

ここからは、編集部が厳選した「芸能人が書いた小説おすすめランキングTOP20」を一挙にご紹介します。話題のベストセラーから、隠れた名作まで幅広くランクインしました。あなたの心に響く一冊が、きっと見つかるはずです。

1位『火花』又吉直樹

お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんによる『火花』は、第153回芥川龍之介賞を受賞し、社会現象にもなった一冊です。 物語は、売れない芸人・徳永が、天才肌の先輩芸人・神谷と出会うところから始まります。

お笑いの世界で成功を夢見る二人の葛藤や、才能とは何か、人間とは何かを深く問いかける内容が、多くの読者の心を掴みました。 Netflixでのドラマ化や映画化もされ、累計発行部数は300万部を突破しています。 夢を追うことの輝きと厳しさを描いた、魂を揺さぶる物語です。

2位『オルタネート』加藤シゲアキ

NEWSの加藤シゲアキさんが執筆した『オルタネート』は、第164回直木三十五賞の候補作となり、第42回吉川英治文学新人賞を受賞した話題作です。高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が普及した現代を舞台に、3人の高校生の運命が交錯していく様子を描いています。

現代的なテーマを扱いながらも、若者たちの心の揺れや成長を繊細に描き出した青春群像劇です。SNS時代の新たなコミュニケーションの形や、他者とのつながりを問い直す内容が、特に若い世代から大きな共感を得ています。加藤さんの作家としての実力が存分に発揮された一冊と言えるでしょう。

3位『陰日向に咲く』劇団ひとり

お笑い芸人、そして映画監督としても活躍する劇団ひとりさんの小説家デビュー作が『陰日向に咲く』です。人生に悩みやコンプレックスを抱えながらも懸命に生きる人々を描いた、心温まる連作短編集です。

一見すると無関係に見える登場人物たちが、物語が進むにつれて少しずつ繋がっていく構成が見事。劇団ひとりさんならではの温かい視点とユーモアが散りばめられており、読後には優しい気持ちになれる作品です。2008年には映画化もされ、多くの人々に感動を与えました。

4位『トラペジウム』高山一実

元乃木坂46の高山一実さんによる『トラペジウム』は、アイドルを目指す女子高生・東ゆうの10年間を描いた青春小説です。 2024年5月にはアニメーション映画としても公開され、大きな話題を呼びました。

「SNSはやらない」「彼氏は作らない」といった厳しいルールを自らに課し、夢に向かって突き進む主人公の姿が描かれています。 高山さん自身のアイドル時代の経験が反映されているかのようなリアルな描写が魅力で、夢を追いかけることのきらめきと、その裏にある葛藤が胸を打ちます。 何かに向かって頑張っている人の背中を押してくれる一冊です。

5位『アナログ』ビートたけし

お笑い界のレジェンド、ビートたけしさんが初めて書き上げた恋愛小説が『アナログ』です。 主人公は、手作りにこだわるデザイナーの悟。 彼はある日、携帯電話を持たない謎めいた女性・みゆきと出会い、連絡先を交換しないまま「毎週木曜日に同じ場所で会う」という約束を交わします。

デジタル化が進む現代において、あえて”アナログ”な関係を育む二人の姿が新鮮に描かれています。 2023年には二宮和也さんと波瑠さんの共演で映画化もされました。 大切な人と会うことの尊さを改めて感じさせてくれる、大人のためのラブストーリーです。

6位『なれのはて』加藤シゲアキ

NEWSの加藤シゲアキさんによる『なれのはて』は、第168回直木賞の候補作にも選ばれた、壮大なミステリー小説です。物語は、ある絵画の謎を追うテレビ局の報道記者・守谷が、事件の真相に迫っていく様子を描きます。

アート、メディア、そして人間の業が複雑に絡み合うストーリーは、ページをめくる手が止まらなくなるほどの吸引力を持っています。緻密な取材に基づいて書かれたであろう、リアリティあふれる描写も本作の魅力の一つ。加藤さんの作家としての新たな境地を感じさせる、読み応え抜群の一冊です。

7位『劇場』又吉直樹

『火花』で芥川賞を受賞した又吉直樹さんの第二作目となる恋愛小説が『劇場』です。主人公は、演劇の世界で成功を夢見るも、現実に打ちのめされ続ける青年・永田。彼を献身的に支える恋人・沙希との関係を通して、恋愛の美しさと残酷さ、そして創作活動の苦悩が描かれています。

夢を追いかけるがゆえに生まれるすれ違いや、自己中心的な主人公の姿に、胸が締め付けられるような思いをする読者も少なくないでしょう。2020年には山﨑賢人さんと松岡茉優さん主演で映画化もされ、多くの共感を呼びました。恋愛の光と影をリアルに描いた、ビターな物語です。

8位『累々』松井玲奈

元SKE48のメンバーで、現在は女優として活躍する松井玲奈さんのデビュー小説集が『累々』です。恋愛にまつわる様々な感情をテーマにした6つの短編が収録されており、歪んだ愛情や執着、承認欲求など、人間の少しダークな一面を巧みに描き出しています。

アイドル時代に見せていた明るいイメージとは一味違う、松井さんの新たな才能が感じられる一冊です。可愛らしい装丁とは裏腹に、内容は少しビターで刺激的。恋愛の綺麗な部分だけでなく、その裏に潜む複雑な感情に触れたい方におすすめの作品です。

9位『ふたご』藤崎彩織（SEKAI NO OWARI）

人気バンド「SEKAI NO OWARI」でピアノを担当するSaoriこと、藤崎彩織さんの小説家デビュー作『ふたご』。第158回直木賞の候補作にもなった本作は、バンドの結成前夜を彷彿とさせるような、ある男女の切ない物語です。

自分に自信が持てない少女・夏子と、彼女をいつも気にかけてくれる破天荒な少年・月島。二人の関係性を軸に、思春期特有の痛みや焦燥感、そして創作の苦しみが瑞々しい筆致で描かれています。SEKAI NO OWARIのファンはもちろん、そうでない人も引き込まれる普遍的な青春小説です。

10位『永遠とは違う一日』押切もえ

モデルとして活躍する押切もえさんが、文芸誌『小説新潮』での連載をまとめた初の連作短編集が『永遠とは違う一日』です。 アイドル、スタイリスト、女子アナなど、華やかな世界に生きながらも、それぞれに悩みを抱える女性たちの姿を描いています。

恋に傷つき、仕事に悩みながらも、人生の岐路に立って前を向こうとする彼女たちの心情が丁寧に掬い取られています。 押切さん自身が多くの人に取材を重ねて書き上げたという物語はリアリティに溢れており、読者にそっと寄り添い、背中を押してくれるような優しさに満ちています。

11位『KAGEROU』水嶋ヒロ

俳優の水嶋ヒロさんが、本名の齋藤智裕名義で執筆したデビュー作『KAGEROU』。第5回ポプラ社小説大賞を受賞したことでも大きな話題となりました。物語のテーマは「命の尊さ」。

自殺という重いテーマを扱いながらも、絶望の中にかすかな光を見出そうとする主人公の姿を通して、生きることの意味を問いかけます。賛否両論を巻き起こした作品ではありますが、そのまっすぐなメッセージ性は多くの読者の心を打ちました。衝撃的な内容を含んでいますが、生きづらさを感じている人にこそ読んでほしい一冊です。

12位『ドロップ』品川ヒロシ

お笑いコンビ「品川庄司」の品川ヒロシさんが、自身の青春時代を基に描いた自伝的小説が『ドロップ』です。 不良に憧れて公立中学校に転校した主人公ヒロシが、ケンカや友情を通して成長していく姿が描かれています。

痛快なアクションシーンだけでなく、仲間との熱い絆やほろ苦い青春模様が生き生きと描かれており、多くの若者の心を掴みました。品川さん自身が監督・脚本を務めて映画化もされ、大ヒットを記録。 ヤンキー漫画のような世界観が好きな方にはたまらない作品です。

13位『14歳』千原ジュニア

お笑い芸人の千原ジュニアさんが、自身の壮絶な引きこもり体験を綴った自伝的小説が『14歳』です。 ある日突然学校へ行けなくなり、部屋に鍵をかけて引きこもってしまった14歳の少年。

焦りや不安、苛立ちといった多感な時期の複雑な心情が、赤裸々に描かれています。 絶望的な状況の中から、いかにして「戦うべきリング」を見つけ出したのか。彼の苦悩と再生の記録は、同じように悩みを抱える人々に希望を与えてくれるはずです。 魂の叫びが聞こえてくるような、衝撃的な一冊です。

14位『青天の霹靂』劇団ひとり

劇団ひとりさんによる2作目の小説『青天の霹靂』は、自身の監督・脚本で映画化もされた感動の物語です。 主人公は、売れないマジシャンの轟晴夫。 ある日、絶縁状態だった父の訃報を受け、さらには雷に打たれて40年前にタイムスリップしてしまいます。

タイムスリップした先で若き日の両親と出会い、自身の出生の秘密を知ることになるというストーリー。 親子の愛をテーマにしたファンタジックな物語は、笑いあり涙ありで、読者の心を温かく包み込みます。劇団ひとりさんのマルチな才能が光る、エンターテインメント性抜群の作品です。

15位『アイドル失格』安部若菜（NMB48）

NMB48の現役メンバーである安部若菜さんが、アイドルの恋愛という禁断のテーマに挑んだ意欲作が『アイドル失格』です。物語の主人公は、人気アイドルグループに所属する高校生の小野寺実々花。彼女が、自分のファンだという大学生・ケイタに恋をしてしまうところから物語は展開します。

現役アイドルだからこそ描けるリアルな心理描写が本作の大きな魅力。アイドルとしての自分と、一人の女の子としての自分の間で揺れ動く主人公の姿が、切なくも瑞々しく描かれています。2024年にはテレビドラマ化もされ、大きな反響を呼びました。

16位『ピンクとグレー』加藤シゲアキ

NEWSの加藤シゲアキさんの小説家デビュー作『ピンクとグレー』は、芸能界の光と闇を鮮烈に描き出した衝撃作です。 人気俳優・白木蓮吾の突然の死。その第一発見者となった親友の大貴は、蓮吾が残した6通の遺書に導かれ、彼の伝記を発表したことで一躍時の人となります。

しかし、手に入れた名声は偽りのものであり、大貴は次第に自分を見失っていきます。 物語の後半で明かされる驚愕の真実と、巧みな構成が大きな話題を呼び、2016年には行定勲監督によって映画化もされました。 一筋縄ではいかない青春ミステリーです。

17位『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』福徳秀介（ジャルジャル）

お笑いコンビ「ジャルジャル」の福徳秀介さんが書き下ろした、切ない恋愛小説が『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』です。主人公は、他人の視線や評価を過剰に気にしてしまう、少し臆病な大学生の「僕」。

そんな彼が、ある日出会った魅力的な女性・九賀さんに恋をするところから物語は始まります。主人公の繊細な心情描写が秀逸で、恋愛における喜びや不安、もどかしさといった感情が、痛いほど伝わってきます。不器用ながらも一歩を踏み出そうとする主人公の姿に、きっと勇気をもらえるはずです。

18位『アントキノイノチ』さだまさし

シンガーソングライターのさだまさしさんが2009年に発表した『アントキノイノチ』は、遺品整理業という仕事を通して「命」と向き合う若者たちの物語です。 高校時代のトラウマから心を閉ざしてしまった主人公・杏平が、遺品整理の現場で働き始め、様々な死に直面する中で成長していく姿を描いています。

実在の遺品整理業者への取材を基に書かれており、現場のリアルな描写が胸に迫ります。 2011年には岡田将生さんと榮倉奈々さんの主演で映画化もされました。 命の重さや、人と人との繋がりの大切さを改めて考えさせられる、深く、そして温かい作品です。

19位『境界のメロディ』宮田俊哉（Kis-My-Ft2）

Kis-My-Ft2の宮田俊哉さんによる初のライトノベルが『境界のメロディ』です。 物語は、メジャーデビューを目前に相方を事故で亡くし、音楽から離れて無気力に生きていたキョウスケの前に、2年前に死んだはずの相方・カイが現れるという衝撃的な展開から始まります。

再び音楽と向き合い、音を重ねる喜びを取り戻していくキョウスケの姿を通して、友情や夢、そして再生が描かれています。 アニメ好きとして知られる宮田さんならではの感性が光る、感動の青春音楽小説です。

20位『おかえり、めだか荘』北原里英

元AKB48、NGT48のメンバーで、現在は女優として活躍する北原里英さんのデビュー小説が『おかえり、めだか荘』です。物語の舞台は、個性豊かな住人たちが暮らすシェアハウス「めだか荘」。アイドルを卒業し、女優を目指す主人公が、シェアハウスでの共同生活を通して成長していく姿を描いています。

北原さん自身の経験が投影されているかのような、リアルな描写が魅力です。夢を追う中でぶつかる壁や、人との繋がりの温かさが丁寧に描かれており、読後にほっこりとした気持ちになれる作品。新しい一歩を踏み出したいと思っている人の背中を、優しく押してくれる一冊です。

ランキングの中からお気に入りを見つけて芸能人小説の沼にはまろう

今回は、芸能人が執筆したおすすめの小説をランキング形式で20作品ご紹介しました。芥川賞受賞作から、芸能界の裏側を描いた衝撃作、心温まる青春小説まで、そのジャンルは多岐にわたります。

普段、テレビや舞台で見る姿とは違う、彼らの新たな一面や才能に触れられるのが芸能人小説の醍醐味です。このランキングを参考に、ぜひお気に入りの一冊を見つけて、その奥深い世界の虜になってみてはいかがでしょうか。