【2025年最新】八目迷のおすすめ小説ランキングTOP5

八目迷の小説の魅力とは？SFと青春が織りなす感動の名手

八目迷（はちもく めい）先生は、日本のライトノベル作家で、日本SF作家クラブの会員でもあります。 デビュー作の『夏へのトンネル、さよならの出口』は、第13回小学館ライトノベル大賞で「ガガガ賞」と「審査員特別賞」をダブル受賞し、大きな注目を集めました。

八目迷作品の最大の魅力は、SF的な不思議な設定と、思春期の少年少女が織りなす青春ドラマの見事な融合にあります。自身も『時をかける少女』など時間が関係する作品が好きだと語っており、その影響はデビュー作をはじめとする多くの作品に色濃く反映されています。 読者の心を揺さぶる感動的な物語と、癖がなく読みやすいと評される叙情的な文章で、多くの読者を魅了し続けています。

八目迷のおすすめ小説ランキングTOP5

ここからは、小説専門メディア『小説ヨミタイ』が厳選した、八目迷先生のおすすめ小説をランキング形式でご紹介します。

デビュー作から話題のシリーズ作品まで、どれも一度読んだら忘れられない魅力的な物語ばかりです。SFと青春が織りなす感動の世界に、あなたも足を踏み入れてみませんか？

1位『夏へのトンネル、さよならの出口』

堂々の1位は、八目迷先生のデビュー作にして代表作である『夏へのトンネル、さよならの出口』です。本作は第13回小学館ライトノベル大賞で「ガガガ賞」と「審査員特別賞」をダブル受賞するという快挙を成し遂げました。

物語の舞台は、入れば欲しいものが何でも手に入る代わりに年を取ってしまうという都市伝説「ウラシマトンネル」が存在する田舎町。 主人公の高校生・塔野カオルは、5年前に事故で亡くした妹を取り戻すため、謎めいた転校生・花城あんずと共にトンネルの調査に乗り出します。 優しさと切なさに満ちたひと夏の青春が、繊細な筆致で描かれています。

2022年には劇場アニメ化もされ、アヌシー国際アニメーション映画祭でポール・グリモー賞を受賞するなど、小説の枠を超えて高い評価を得ています。

2位『ミモザの告白』

2位にランクインしたのは、現代的なテーマに切り込んだ意欲作『ミモザの告白』です。本作は『このライトノベルがすごい！2022』の新作部門で第2位に選ばれるなど、大きな反響を呼びました。

主人公・紙木咲馬の幼馴染で、誰もが憧れる完璧な美少年・槻ノ木汐。 物語は、彼がクラスメイトの前で「今日から女子としてやっていきます」と告白したことから大きく動き出します。 ジェンダーやアイデンティティといった繊細なテーマを真正面から描きながらも、登場人物たちの心の揺れ動きを丁寧に描くことで、読者を引き込む青春小説へと昇華させています。

ライトノベルというジャンルの可能性を押し広げた、重厚で考えさせられる物語です。全5巻で完結しており、一気読みするのにもおすすめです。

3位『きのうの春で、君を待つ』

3位は、八目迷先生の第二作目『きのうの春で、君を待つ』です。 デビュー作が時間の「早送り」を扱っていたのに対し、本作では時間の「巻き戻し」が物語の鍵となります。

東京から故郷の離島へ家出してきた主人公・船見カナエは、時間をさかのぼる不思議な現象「ロールバック」に巻き込まれます。 そこで再会した幼馴染の保科あかりから、数日前に亡くなった彼女の兄を救ってほしいと頼まれ、過去を変えるために奔走することになります。

タイムリープというSF設定と、幼馴染との切ない恋模様が絡み合うストーリーは、多くの読者の心を掴みました。物語の最後に明かされる真実には、きっとあなたも驚かされるはず。美しい情景描写も魅力の一つです。

4位『琥珀の秋、0秒の旅』

4位は、〈時と四季シリーズ〉の第三弾となる『琥珀の秋、0秒の旅』です。 この物語のテーマは「時間停止」。ある日突然、自分以外の世界の時間がすべて止まってしまった世界が舞台です。

修学旅行先の函館で時間停止に遭遇した内気な高校生・麦野カヤト。 動けるのは自分だけ…かと思いきや、もう一人、地元の不良少女・井熊あきらがいました。 まったく接点のなかった正反対の二人が、時が止まった世界で東京を目指すロードムービー的な展開に引き込まれます。

未来への漠然とした不安や焦燥感を抱える二人が、旅を通してどのように変化していくのか。その繊細な心の動きが丁寧に描かれています。

5位『終わらない冬、壊れた夢の国』

ランキング最後を飾るのは、『終わらない冬、壊れた夢の国』です。 「冬」を舞台にした本作は、これまでの作品とは一味違う、サスペンスフルな魅力に満ちています。

物語の舞台は、「人食い遊園地」という都市伝説が囁かれる遊園地『サニーパーク』。 主人公の竜崎カシオは、友人に刺殺されたかと思うと、なぜかその日の朝に時間が巻き戻るという絶望的なループに囚われてしまいます。

閉鎖された空間でのタイムループというスリリングな設定の中で、最後まで希望を捨てずに運命に抗う主人公の姿に胸を打たれます。

ファン必読！八目迷が手掛けた関連作品

八目迷先生の魅力は、オリジナル作品だけに留まりません。話題作のノベライズや、豪華作家陣が参加するアンソロジー企画でも、その筆力を存分に発揮しています。

ここでは、八目迷先生のファンならぜひチェックしておきたい関連作品を2つご紹介します。オリジナル作品とはまた違った一面が楽しめるはずです。

『小説 葬送のフリーレン ～前奏～』

社会現象を巻き起こした大人気漫画『葬送のフリーレン』。その公式ノベライズを、八目迷先生が手掛けています。 原作者・山田鐘人先生の監修のもと、本編では描かれなかったフリーレンたちの前日譚が、5つの短編エピソードとして描かれています。

フリーレンはもちろん、フェルンやシュタルク、さらには断頭台のアウラまで、人気キャラクターたちの知られざる物語が収録されています。 原作の世界観やキャラクターの魅力を損なうことなく、物語に新たな深みを与えていると、原作ファンからも高い評価を得ています。

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。アンソロジー 結衣side』

ライトノベルの金字塔『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』（通称：俺ガイル）の豪華アンソロジー企画にも、八目迷先生は参加しています。

本作は、ヒロインの一人である由比ヶ浜結衣をテーマにした短編集です。八目迷先生は「猫と団地とランドセル」という短編を寄稿しており、他の豪華作家陣と共に、俺ガイルの世界を彩っています。本編とは異なる視点で描かれるキャラクターたちの物語は、ファンにとって見逃せない内容となっています。

八目迷のおすすめ小説を読んで、忘れられない物語に出会おう

八目迷先生のおすすめ小説ランキング、いかがでしたでしょうか。どの作品にも共通しているのは、SFという非日常的な設定の中で、誰もが経験するような青春のきらめきや痛みを鮮やかに描き出している点です。

キャラクターたちが困難な状況の中で悩み、成長し、そして下す「決断」は、きっとあなたの心にも深く刻まれることでしょう。 日常を忘れさせてくれるような感動的な物語を求めている方は、ぜひこの機会に八目迷先生の作品を手に取ってみてください。忘れられない読書体験が、あなたを待っています。