ミステリーファンなら一度は読んでおきたい東野圭吾の名作小説。30冊もの傑作から、あなたにぴったりの1冊が必ず見つかります。
今回は初心者でも読みやすい作品から、熱狂的なファンも唸るトリッキーな作品まで幅広くランキング形式でご紹介します。
- 東野圭吾とは?人気の秘密と作品の魅力
- 東野圭吾おすすめ小説ランキングTOP30
- 第1位 容疑者Xの献身
- 第2位 白夜行
- 第3位 手紙
- 第4位 秘密
- 第5位 流星の絆
- 第6位 ナミヤ雑貨店の奇蹟
- 第7位 マスカレード・ホテル
- 第8位 新参者
- 第9位 時生
- 第10位 悪意
- 第11位 幻夜
- 第12位 さまよう刃
- 第13位 人魚の眠る家
- 第14位 どちらかが彼女を殺した
- 第15位 放課後
- 第16位 卒業
- 第17位 変身
- 第18位 パラレルワールドラブストーリー
- 第19位 仮面山荘殺人事件
- 第20位 白鳥とコウモリ
- 第21位 分身
- 第22位 探偵ガリレオ
- 第23位 片想い
- 第24位 ある閉ざされた雪の山荘で
- 第25位 プラチナデータ
- 第26位 ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人
- 第27位 夜明けの街で
- 第28位 ラプラスの魔女
- 第29位 むかし僕が死んだ家
- 第30位 クスノキの番人
- 初めて東野圭吾を読む人へのおすすめ3選
- 東野圭吾作品の人気シリーズ紹介
- 東野圭吾小説の選び方ガイド
東野圭吾とは?人気の秘密と作品の魅力
東野圭吾は1958年大阪生まれの日本を代表するミステリー作家です。1985年に『放課後』で江戸川乱歩賞を受賞してデビューし、その後『容疑者Xの献身』で直木賞を受賞しました。
工学部出身の経歴を活かした理系ミステリーから感動系の物語まで幅広いジャンルを手掛け、緻密な伏線と予想外の展開が魅力です。
東野圭吾おすすめ小説ランキングTOP30
第1位 容疑者Xの献身
天才数学者が想いを寄せる隣人の女性と娘を守るため、完全犯罪を企てる物語です。直木賞受賞作で、東野圭吾の代表作として最も広く知られています。
理系ミステリーの真骨頂ともいえる本作は、ガリレオシリーズ初の長編小説として多くの読者を魅了しました。
第2位 白夜行
1973年に起きた殺人事件をきっかけに、不幸な出会いをした少年と少女の19年間を描いた物語です。暗い過去を抱えた2人の行く末に、読者は息をのむでしょう。
何重にも張り巡らされた伏線と壮大なスケールで描かれる人間ドラマは、東野作品の中でも最高傑作との呼び声高い作品です。
第3位 手紙
強盗殺人で服役する兄と、「犯罪者の弟」というレッテルを貼られながら生きる弟の物語です。月に一度交わされる兄弟の手紙を通して、家族の絆が描かれます。
犯罪者家族の苦悩と再生を描いた感動作で、罪は償えるのか、人の絆とは何かを問いかけます。
第4位 秘密
交通事故で妻を亡くした主人公と娘の物語ですが、意識を取り戻した娘の体に、妻の魂が宿っていました。この不思議な設定から始まる家族の物語は、読者の心を強く揺さぶります。
衝撃的なラストも見どころで、東野圭吾のミステリータッチで描かれた切ないラブストーリーとして人気です。
第5位 流星の絆
幼い頃に両親を殺された3兄妹が、流れ星に仇討ちを誓い、14年後に復讐計画を実行する物語です。結婚詐欺をして暮らす彼らの前に、犯人を突き止めるチャンスが訪れます。
息もつかせぬ展開と予想外のラストに、多くの読者が涙しました。
第6位 ナミヤ雑貨店の奇蹟
廃業した古い雑貨店に逃げ込んだ3人の若者が、過去から届く悩み相談の手紙に返事を書く物語です。時空を超えた不思議な出来事が次々と起こります。
時を超えた手紙のやり取りを通して、人々の人生が奇跡のように繋がっていく感動作です。
第7位 マスカレード・ホテル
一流ホテルを舞台に、エリート刑事と完璧主義のフロントクラークが連続殺人事件の謎に挑む物語です。立場も性格も正反対の2人が、ホテルを訪れる怪しい客たちの中から犯人を探します。
張り巡らされた伏線とハラハラドキドキの展開が魅力の人気シリーズ第1作です。
第8位 新参者
日本橋・人形町を舞台に、着任したばかりの刑事・加賀恭一郎が女性殺害事件の謎を解き明かす物語です。下町の人情が色濃く描かれるミステリーです。
人情味あふれる登場人物たちと、心温まる展開が絶妙に絡み合う、加賀恭一郎シリーズの人気作です。
第9位 時生
不治の病を患う息子・時生のために、父親が過去の不思議な体験を語る感動作です。時間を超えた親子の絆が描かれています。
SF・ファンタジー要素も含んだ作品で、過去・現在・未来が交錯する奇跡の物語に涙する読者も多いでしょう。
第10位 悪意
人気作家が殺害され、犯人は判明するも、その「動機」が謎のまま物語が進行します。動機の解明に焦点を当てた「ホワイダニット」の傑作です。
第4作目となる加賀恭一郎シリーズの中でも特に人気が高く、東野ミステリーの真骨頂とも言われる作品です。
第11位 幻夜
阪神淡路大震災の混乱の中、衝動的に殺人を犯した男とそれを目撃した女が東京に出る物語です。『白夜行』の姉妹小説とされる本作も謎が深く伏線が複雑です。
野心を実現するためなら手段を選ばない女と、彼女を愛するあまり悪事に加担する男の行方に目が離せません。
第12位 さまよう刃
娘が殺害され、犯人の名前を告げる密告電話を受けた父親が復讐に動き出す物語です。遺族に犯人を裁く権利はあるのか、という問いが投げかけられます。
少年犯罪と遺族の悲しみをテーマにした社会派ミステリーとして高い評価を得ている作品です。
第13位 人魚の眠る家
プールで溺れ脳死状態になった娘を持つ夫婦の物語です。医師から思いもよらない選択を迫られる2人の決断が物語を動かします。
残酷な運命に苦悩する親の愛と狂気を描き、東野圭吾自身も「こんな物語を書いていいのか」と悩んだという問題作です。
第14位 どちらかが彼女を殺した
愛知県交通課に勤める男性の妹が殺害され、元恋人の男性か親友の女性のどちらかが犯人という物語です。妹の為に証拠を隠蔽する兄と、それを見抜く加賀刑事の攻防が描かれます。
最後まで犯人が明かされない異色作で、自分で推理を楽しめるミステリー上級者向けの小説です。
第15位 放課後
私立女子高の数学教師が命を狙われる中、同僚教師が青酸中毒で毒殺される物語です。東野圭吾のデビュー作にして江戸川乱歩賞受賞作品です。
学園を舞台にした青春ミステリーで、中学生から大人まで幅広い層に読まれています。
第16位 卒業
大学4年生7人組の1人が密室で死亡し、その謎を大学生の名探偵・加賀恭一郎が追究する物語です。加賀恭一郎シリーズの第1作目であり、その原点が描かれています。
大学生時代の加賀の活躍を描いた青春推理小説で、友情とは何かを考えさせられる作品です。
第17位 変身
幼女をかばって頭を撃たれた青年が、世界初の脳移植手術を受ける物語です。手術後、徐々に彼の性格が変わっていくことで周囲との関係に亀裂が入ります。
自分ではどうしようもない自己崩壊の恐怖を描いた、東野圭吾初期の傑作医療サスペンスです。
第18位 パラレルワールドラブストーリー
自分が一目ぼれした女性が親友の恋人になったことに苦しむ主人公が、ある朝目覚めると彼女が自分の恋人になっている世界に迷い込む物語です。2つの「世界」と「記憶」の狭間で主人公は苦悩します。
恋と友情に翻弄される主人公の姿を通して、パラレルワールドという斬新な設定が楽しめます。
第19位 仮面山荘殺人事件
山荘に集まった8人の男女が、逃亡中の銀行強盗に閉じ込められる中、1人が殺害される物語です。強盗たちには殺害の機会がなく、残された7人の間に疑心暗鬼が広がります。
「スカッとだまされてみませんか」という惹句が付いた通り、衝撃的などんでん返しが待っています。
第20位 白鳥とコウモリ
港区海岸で腹を刺された弁護士の遺体が発見される事件から始まる物語です。ある男の告白が現在の東京と過去の愛知をつなぎ、新たな謎へと読者を誘います。
罪と償いをめぐる重い問いを投げかける作品で、東野圭吾自身も「今後の目標はこの作品を超えること」と語る傑作です。
第21位 分身
瓜二つの姿をした2人の女子大生の不思議な関係を描いた物語です。函館出身の鞠子と東京の双葉、2人を結ぶものとは一体何なのか。
2人の視点で交互に物語が進み、徐々に真実が明らかになっていく展開は一気読み必至です。
第22位 探偵ガリレオ
常識を超えた謎に、天才科学者・湯川学が挑む連作ミステリーです。ガリレオシリーズの出発点となる作品で、不可解な事件の数々が科学的に解明されていきます。
事件を科学で解き明かす新しい視点が人気を呼び、東野圭吾の代表的シリーズとなりました。
第23位 片想い
大学時代のアメリカンフットボール仲間だった男性が、10年ぶりに再会した元マネージャーの女性から「性同一性障害で苦しんできた」「殺人をした」と告白される物語です。
男女の境界線やさまざまな形の「片想い」など、ジェンダーをテーマにした問題作として注目されました。
第24位 ある閉ざされた雪の山荘で
演出家のオーディションに合格した劇団員7名が山荘に集められ、そこで起こる殺人劇が芝居なのか現実なのか分からなくなる恐怖を描いた物語です。
密室が舞台の多層トリックを駆使した作品で、多くのミステリーファンを唸らせました。
第25位 プラチナデータ
国民のDNA情報から犯人を特定できる「DNA捜査システム」の開発者が殺害され、主人公自身が犯人として名前が上がってしまう物語です。
科学の進歩がもたらす光と影を描いたサスペンスで、読む手が止まらない展開が魅力です。
第26位 ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人
元マジシャンのバーのマスターが、マジックのように謎を解き明かす物語です。元中学校教師が殺害され、その犯人を探す姪と元マジシャンの叔父の活躍が描かれます。
クセが強く面白いキャラクターと、驚きのトリックが魅力のライトミステリーです。
第27位 夜明けの街で
「不倫する奴はバカだ」と思っていた男が、派遣社員の女性と不倫の恋に落ちる物語です。彼女には15年前の殺人事件の容疑者という過去がありました。
単なる不倫小説ではなく、謎とスリルを兼ね備えた大人の恋愛ミステリーです。
第28位 ラプラスの魔女
地方の温泉地で起きた硫化水素中毒による死亡事故の検証に訪れた研究者が、不思議な力を持つ少女と出会う物語です。東野圭吾のデビュー30周年記念作品です。
科学・犯罪・親子などさまざまなジャンルの要素が絡み合う、異色のミステリー作品です。
第29位 むかし僕が死んだ家
「幼い頃の思い出がない」という元恋人と「幻の家」を訪れる主人公の物語です。山中にひっそりと立つ白い家で、2人を待ち受ける恐ろしい真実が描かれます。
東野圭吾自身が「隠れた自信作」と語る心理ホラー要素を含んだミステリーです。
第30位 クスノキの番人
「その木に祈れば、願いが叶う」と言われるクスノキの番人を任された青年の物語です。不当に職場を解雇され罪を犯した主人公が、謎の依頼人によってクスノキの番人に任命されます。
家族愛を感じられる心温まる作品で、東野圭吾の新たな代表作とも言われています。
初めて東野圭吾を読む人へのおすすめ3選
東野圭吾を初めて読む方には、『容疑者Xの献身』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』『放課後』の3作がおすすめです。いずれも読みやすく、東野圭吾の魅力が詰まった作品です。
特に『容疑者Xの献身』は映像化もされており親しみやすく、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は感動系作品として多くの読者の心を掴んでいます。
東野圭吾作品の人気シリーズ紹介
ガリレオシリーズ
物理学者・湯川学が科学的アプローチで難事件を解決する人気シリーズです。『探偵ガリレオ』から始まり、『容疑者Xの献身』『真夏の方程式』など多くのヒット作を生み出しています。
理系ミステリーの真骨頂とも言えるシリーズで、東野圭吾の工学部出身という経歴が活かされています。
加賀恭一郎シリーズ
大学時代の加賀恭一郎を描いた『卒業』から始まり、刑事となった加賀の活躍を描くシリーズです。『悪意』『新参者』など東野作品の中でも特に人気の高い作品が多く含まれています。
人間の心理を深く掘り下げるストーリー展開が魅力で、東野圭吾の最長シリーズとなっています。
マスカレードシリーズ
一流ホテルを舞台に、ホテルマンと刑事のコンビが事件を解決するシリーズです。『マスカレード・ホテル』から始まり、その後も続編が出版されています。
ホテルという特殊な密室空間ならではの謎解きが楽しめる、人気シリーズです。
東野圭吾小説の選び方ガイド
好みのジャンルから選ぶ
東野圭吾作品は「理系ミステリー」「社会派ミステリー」「感動系」「サスペンス」など多様なジャンルがあります。自分の好みに合わせて選ぶことで、より作品を楽しめるでしょう。
例えば科学的な謎解きが好きならガリレオシリーズ、感動を求めるなら『ナミヤ雑貨店の奇蹟』や『手紙』がおすすめです。
ストーリーの長さから選ぶ
東野圭吾作品には長編から短編連作まで様々な長さの作品があります。読書の時間や集中力に合わせて選ぶと良いでしょう。
初心者なら『放課後』や『探偵ガリレオ』のような短めの作品から始め、慣れてきたら『白夜行』のような大長編に挑戦するのもおすすめです。
映像化作品から選ぶ
東野圭吾作品は多くが映画やドラマ化されています。映像を先に見ておくと、登場人物や舞台をイメージしやすく読みやすくなるでしょう。
『容疑者Xの献身』『マスカレード・ホテル』『新参者』など、名優たちが演じた作品から入るのも一つの方法です。