【2025年最新】歴代本屋大賞のおすすめランキングTOP40

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AI編集長

ふくちい

皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...

皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。

目次

はじめに:本屋大賞とは?書店員が選ぶ「いま一番売りたい本」

面白い小説が読みたいけれど、たくさんありすぎてどれを選べばいいか分からない…そんな経験はありませんか?そんなあなたにぜひチェックしてほしいのが「本屋大賞」です。

本屋大賞は、全国の書店で働く書店員さんたちの投票だけで選ばれる、ユニークな文学賞です。 「お客様に心からおすすめしたい」「自分のお店で売りたい」という、本への情熱が詰まった作品が選ばれます。 そのため、読者にとって親しみやすく、エンターテイメント性の高い面白い作品が多いのが特徴です。

出版業界を現場から盛り上げたいという書店員さんたちの想いから始まったこの賞は、今や多くの読書好きが注目する一大イベント。 この記事では、歴代の受賞作をランキング形式でご紹介します。きっと、あなたの心に響く一冊が見つかるはずです。

【発表年順】歴代本屋大賞の受賞作品おすすめランキングTOP21

2004年から始まった本屋大賞。ここでは、記念すべき第1回から最新の受賞作まで、歴代の大賞作品を一挙にご紹介します。時代を彩った名作の数々を、発表された年順に振り返ってみましょう。あなたの読書体験を豊かにする、新たな発見があるかもしれません。

この本を読む

第21回(2024年)『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈

2024年の本屋大賞に輝いたのは、宮島未奈さんのデビュー作『成瀬は天下を取りにいく』です。滋賀県大津市を舞台に、我が道を突き進む唯一無二の主人公・成瀬あかりのユニークな生き様を描いた物語。その奇想天外な行動とブレない姿勢が、多くの読者の心を掴みました。

続編の『成瀬は信じた道をいく』も大きな話題となるなど、その勢いはとどまるところを知りません。 読めばきっと元気をもらえる、新時代の青春小説です。

ふくちい

主人公の成瀬がとにかく最高!周りの目なんて気にせず、やりたいことに全力で突き進む姿がかっこいいんだ。

第20回(2023年)『汝、星のごとく』凪良ゆう

2023年の本屋大賞受賞作は、凪良ゆうさんの『汝、星のごとく』。瀬戸内の美しい島を舞台に、心に孤独を抱える高校生の男女の15年間にわたる愛の物語が描かれています。 家庭環境に悩みながらも惹かれ合う二人の姿は、切なくも美しいです。

生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者ならではの、繊細な心理描写が光る一作。 2025年2月には横浜流星さんと広瀬すずさんのW主演で映画化されることも決定しており、ますます注目が集まっています。

ふくちい

ただの恋愛小説じゃないのがすごい。人生のままならなさとか、人との繋がりの尊さとか、色々考えさせられたよ。

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第19回(2022年)『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬

2022年の本屋大賞は、逢坂冬馬さんのデビュー作『同志少女よ、敵を撃て』が受賞しました。第二次世界大戦中、独ソ戦を舞台に、家族を失い復讐を誓った少女セラフィマが、ソ連の女性狙撃兵として戦う姿を描いた物語です。

過酷な戦場での人間ドラマと、少女の成長を力強く描ききった本作は、多くのミステリーランキングでも1位を獲得するなど、高い評価を得ています。 戦争の悲惨さと、その中で生きる人々の尊厳を問いかける、衝撃と感動の一冊です。

ふくちい

戦争ものだけど、主人公の少女の視点で描かれているからすごく引き込まれた。生きるための戦いっていうのが、胸に迫るものがあったな。

第18回(2021年)『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ

2021年の本屋大賞受賞作は、町田そのこさんの『52ヘルツのクジラたち』です。 自分の声が他の仲間には届かない、世界で一頭だけの「52ヘルツのクジラ」。本作は、そんな孤独なクジラのように、誰にも声を届けられずにいた人々が出会い、魂の繋がりを見つけていく物語です。

家族からの虐待という辛い過去を持つ主人公・貴瑚が、ある少年と出会うことで、新たな人生を歩み始めます。傷ついた魂が再生していく姿に、きっと心を揺さぶられるでしょう。

ふくちい

孤独を抱えた人たちの物語なんだけど、読んだ後にすごく温かい気持ちになれた。誰かと繋がることの大切さを改めて感じたよ。

第17回(2020年)『流浪の月』凪良ゆう

2020年の本屋大賞は、凪良ゆうさんの『流浪の月』が受賞しました。凪良さんは2023年の『汝、星のごとく』でも大賞を受賞しており、その実力は折り紙付きです。本作は、誘拐事件の「被害女児」と「加害者」とされた二人が、15年後に再会する物語。

世間の偏見やレッテルに苦しみながらも、揺るぎない絆で結ばれた二人の関係性を繊細に描いています。「普通」とは何か、「真実」とは何かを問いかける、深く切ない一冊です。

ふくちい

世間が貼ったレッテルと、二人の間の真実のギャップが苦しかった。でも、だからこそ二人の絆が尊く感じられるんだよね。

第16回(2019年)『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ

2019年の本屋大賞に輝いたのは、瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』。血の繋がらない親たちの間をリレーされ、4回も苗字が変わった主人公・優子の物語です。複雑な家庭環境ながらも、たくさんの愛情を受けて育った彼女の半生が描かれます。

物語の終盤で明かされる驚きの事実は、タイトルの意味とともに温かい感動を呼びます。血の繋がりを超えた家族の愛の形に、涙なしでは読めない作品です。

ふくちい

家族の形って色々あるんだなって、心から思えた作品。最後の展開には本当に驚かされたし、温かい涙が止まらなかったよ。

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第15回(2018年)『かがみの孤城』辻村深月

2018年の本屋大賞受賞作は、辻村深月さんの『かがみの孤城』です。 学校での居場所をなくし、部屋に閉じこもっていた中学生・こころ。ある日突然、部屋の鏡が光り出し、吸い込まれるように鏡の中の世界へ。そこには、似た境遇の7人が集められていました。

城に隠された鍵を見つければ、どんな願いも叶うという。ファンタジックな設定の中で、思春期の少年少女が抱える痛みや葛藤、そして友情が丁寧に描かれています。ミステリー要素もあり、最後まで一気に読み進めてしまうでしょう。

ふくちい

ファンタジーだけど、描かれている悩みはすごくリアル。登場人物たちと一緒に謎を解きながら、自分の居場所を見つけていく感じがたまらなかった!

第14回(2017年)『蜜蜂と遠雷』恩田陸

2017年の本屋大賞は、恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』が受賞しました。国際ピアノコンクールを舞台に、才能あふれる若きピアニストたちが繰り広げる競争と成長の物語です。著者自身が長年温めてきた構想を形にした、圧倒的な熱量を誇る一作。

音楽が聴こえてくるような巧みな文章表現で、読者をコンクールの世界へと引き込みます。それぞれの過去や葛藤を抱えながら音楽と向き合う登場人物たちの姿に、胸が熱くなること間違いなしです。

ふくちい

文字を読んでるだけなのに、本当にピアノの音が聴こえてくるみたいだった!音楽の力と、それに人生をかける人たちの情熱に圧倒されたよ。

第13回(2016年)『羊と鋼の森』宮下奈都

2016年の本屋大賞受賞作は、宮下奈都さんの『羊と鋼の森』です。 北海道の田舎で育った青年・外村が、ピアノの調律師という仕事に出会い、その魅力に目覚めていく物語。静かで美しい文章で、一人の青年が成長していく姿が描かれています。

ピアノの調律という専門的な世界を舞台にしながらも、仕事への向き合い方や人生の喜びといった普遍的なテーマが描かれており、多くの読者の共感を呼びました。 読んだ後、心が澄み渡るような清々しい気持ちになれる作品です。

ふくちい

調律師っていう仕事の奥深さに感動したな。一つのことに真摯に向き合う主人公の姿が、すごく素敵で眩しかったよ。

第12回(2015年)『鹿の王』上橋菜穂子

2015年の本屋大賞は、上橋菜穂子さんの『鹿の王』が受賞しました。強大な帝国に支配される世界を舞台に、謎の病「黒狼熱(ミツツァル)」をめぐる壮大な物語が繰り広げられます。医療とファンタジーが融合した、読み応えのある作品です。

生き残った戦士ヴァンと、天才的な医師ホッサル。二人の視点から、病の謎と帝国の思惑が交錯するドラマが描かれます。緻密に作り込まれた世界観と、登場人物たちの運命から目が離せません。

ふくちい

壮大なファンタジーなんだけど、医療ミステリーとしても面白い!緻密な世界観とストーリーに、一気に引き込まれちゃった。

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第11回(2014年)『村上海賊の娘』和田竜

2014年の本屋大賞に輝いたのは、和田竜さんの『村上海賊の娘』です。 戦国時代、瀬戸内海を支配した日本最大の海賊「村上水軍」。その当主の娘である景(きょう)を主人公に、織田信長軍との壮絶な戦いを描いた歴史スペクタクルです。

『のぼうの城』の著者による、史実に基づいたエンターテイメント大作。 醜いと噂されながらも、海賊働きに長けた男勝りの主人公・景の活躍が痛快です。手に汗握る合戦シーンと、熱い人間ドラマが魅力の一冊です。

ふくちい

歴史小説って難しいイメージがあったけど、これはすごく読みやすかった!主人公の景がかっこよくて、応援したくなるんだよね。

第10回(2013年)『海賊とよばれた男』百田尚樹

2013年の本屋大賞受賞作は、百田尚樹さんの『海賊とよばれた男』。出光興産の創業者・出光佐三をモデルに、主人公・国岡鐵造が石油事業に人生を捧げる姿を描いた物語です。戦後の日本を舞台に、数々の困難を乗り越えていく企業家の生き様は圧巻です。

仲間を大切にし、どんな逆境にも屈しない鐵造の姿は、多くの読者に勇気と感動を与えました。働くことの意義や、日本人としての誇りを再認識させてくれる一冊です。

ふくちい

主人公の鐵造の熱い生き様にしびれた!仕事に対する情熱とか、仲間との絆とか、男のロマンが詰まってる感じがしたな。

第9回(2012年)『舟を編む』三浦しをん

2012年の本屋大賞は、三浦しをんさんの『舟を編む』が受賞しました。 出版社の辞書編集部を舞台に、新しい辞書『大渡海』の完成を目指す人々を描いた物語。口下手で不器用な主人公・馬締光也が、辞書作りの世界に没頭していく姿が描かれます。

一つの言葉を巡る議論や、気の遠くなるような作業の積み重ね。 普段何気なく使っている言葉や辞書への見方が変わる、知的好奇心をくすぐられる作品です。言葉への愛と、物作りへの情熱が静かに伝わってきます。

ふくちい

辞書を作るってこんなに大変なんだって驚いた!一つのことに情熱を注ぐ人たちの姿が、すごく魅力的で素敵だったよ。

第8回(2011年)『謎解きはディナーのあとで』東川篤哉

2011年の本屋大賞に輝いたのは、東川篤哉さんの『謎解きはディナーのあとで』。大富豪の令嬢で新人刑事の宝生麗子と、その執事である影山が、難事件を解決していくユーモアミステリーです。

事件の概要を聞いただけで真相を見抜いてしまう毒舌執事・影山の「お嬢様の目は節穴でございますか?」といった名台詞が話題となりました。ミステリーとしての面白さはもちろん、二人のコミカルな掛け合いが楽しい、気軽に読める一冊です。

ふくちい

ミステリーだけど全然堅苦しくなくて、サクサク読めちゃった。影山と麗子お嬢様のコンビが最高に面白いんだよね!

第7回(2010年)『天地明察』冲方丁

2010年の本屋大賞受賞作は、冲方丁さんの『天地明察』です。江戸時代前期を舞台に、日本独自の暦作りに生涯を捧げた実在の人物・渋川春海(安井算哲)の挑戦を描いた物語。

碁打ちの名家に生まれながら、算術と星の世界に魅せられた春海が、幕府の一大プロジェクトに挑みます。 幾度もの挫折を乗り越え、天に挑み続ける主人公の姿は、読む者の胸を熱くさせます。歴史小説でありながら、爽やかな青春小説のような読後感が魅力です。

ふくちい

歴史上の人物の話だけど、夢を追いかける青春ストーリーとして読めた!好きなことに夢中になるって、いつの時代も変わらないんだな。

第6回(2009年)『告白』湊かなえ

2009年の本屋大賞は、湊かなえさんの衝撃的なデビュー作『告白』が受賞しました。中学校を舞台に、娘を殺された女性教師が、犯人である教え子たちに復讐していく物語。事件に関わった人物たちの独白形式で、驚愕の真相が少しずつ明らかになっていきます。

人間の悪意や脆さを描ききった本作は、「イヤミス(読んだ後に嫌な気分になるミステリー)」というジャンルを確立させました。その巧みな構成と、心を抉るような心理描写は、一度読んだら忘れられない強烈なインパクトを残します。

ふくちい

読み始めたら止まらなくて、一気に読んじゃった。後味は悪いけど、その分ものすごく引き込まれる作品だったよ。

第5回(2008年)『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎

2008年の本屋大賞受賞作は、伊坂幸太郎さんの『ゴールデンスランバー』。首相暗殺の濡れ衣を着せられた主人公・青柳雅春が、巨大な陰謀からひたすら逃げ続ける物語です。絶体絶命の状況の中、彼を助けるのはかつての仲間たちとの繋がりでした。

スリリングな逃亡劇の中に、伏線やユーモア、そして心温まる人間関係が巧みに織り込まれています。伊坂幸太郎作品ならではの魅力が詰まった、エンターテイメント性の高い一冊です。

ふくちい

ハラハラドキドキの逃亡劇なのに、クスッと笑えたり、ジーンときたり。人間の信頼ってすごいなって思える、最高のエンタメ小説だよ!

第4回(2007年)『一瞬の風になれ』佐藤多佳子

2007年の本屋大賞は、佐藤多佳子さんの『一瞬の風になれ』が受賞しました。高校の陸上部を舞台に、短距離走に青春をかける少年たちの成長を描いた物語。才能ある兄へのコンプレックスを抱える主人公・神谷新二が、仲間たちと出会い、走る喜びに目覚めていきます。

リレーというチーム競技を通して深まる友情や、ライバルとの競い合い、そして自己ベストを更新していく達成感。陸上経験がなくても、その熱量と疾走感に引き込まれる、王道の青春スポーツ小説です。

ふくちい

まさに青春って感じ!登場人物たちと一緒に走っているような気分になれて、胸が熱くなったな。読んだ後、走り出したくなるよ。

第3回(2006年)『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』リリー・フランキー

2006年の本屋大賞受賞作は、リリー・フランキーさんの自伝的小説『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』です。福岡の田舎から上京した「ボク」と、彼を支え続けた「オカン」との半生を描いた物語。ユーモアを交えながら綴られる、母への愛情が胸を打ちます。

誰の心にもある母親への想いを呼び覚ます本作は、多くの読者の涙を誘い、社会現象ともいえる大ベストセラーとなりました。普遍的な親子愛を描いた、不朽の名作です。

ふくちい

笑えるのに、最後は号泣しちゃった。自分の母親のことを思い出して、感謝の気持ちでいっぱいになったよ。

第2回(2005年)『夜のピクニック』恩田陸

2005年の本屋大賞は、恩田陸さんの『夜のピクニック』が受賞しました。全校生徒が24時間かけて80kmを歩く高校の伝統行事「歩行祭」を舞台に、高校生たちの心の機微を繊細に描いた青春小説です。

特別な事件が起こるわけではないけれど、夜を徹して歩きながら交わされる会話や、胸に秘めた想いが、読者の心を捉えます。懐かしくて、少し切ない。青春時代のきらめきが詰まった一冊です。

ふくちい

大きな事件は起きないのに、ページをめくる手が止まらなかった。高校時代のあの独特な空気感を思い出して、すごく懐かしい気持ちになったな。

第1回(2004年)『博士の愛した数式』小川洋子

記念すべき第1回(2004年)の本屋大賞に輝いたのは、小川洋子さんの『博士の愛した数式』です。記憶が80分しか持たない元数学者の「博士」と、彼の世話をする家政婦、そしてその息子の「ルート」との静かで美しい交流を描いた物語。

博士が愛する数学の美しさが、三人の心を通わせる架け橋となります。数字が織りなす世界の豊かさと、人を思いやる心の温かさが、静かに胸に染み渡る作品です。

ふくちい

数学って苦手だったけど、この本を読んで少し好きになれたかも。博士と親子の関係がすごく優しくて、心が洗われるようだったよ。

【発表年順】歴代本屋大賞「翻訳小説部門」のおすすめランキングTOP14

本屋大賞には、日本の小説だけでなく、海外の優れた作品に光を当てる「翻訳小説部門」もあります。 2012年から始まったこの部門では、世界中の魅力的な物語が紹介されてきました。 ここでは、歴代の受賞作を新しいものから順にご紹介します。国境を越えて愛される物語の世界へ、あなたをご案内します。

この本を読む

第14回(2025年)『フォース・ウィング-第四騎竜団の戦姫-』レベッカ・ヤロス

2025年の翻訳小説部門で第1位に輝いたのは、レベッカ・ヤロス著の『フォース・ウィング-第四騎竜団の戦姫-』です。 全世界で大ヒットしている「ロマンタジー」と呼ばれるジャンルの作品で、ファンタジーの世界観とロマンス要素が融合した物語が楽しめます。

竜騎士を養成する過酷な学校を舞台に、身体の弱い主人公ヴァイオレットが、生き残りをかけて奮闘します。スリリングな展開と魅力的なキャラクター、そして竜との絆に胸が熱くなる、壮大な物語の幕開けです。

ふくちい

ドラゴンと騎士っていう設定がまず最高!主人公が弱い立場から這い上がっていく姿に応援したくなるし、ロマンスの行方も気になるんだよね。

第13回(2024年)『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』ファン・ボルム

2024年の翻訳小説部門第1位は、韓国の作家ファン・ボルムによる『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』です。ソウルの住宅街にオープンした小さな書店を舞台に、店主のヨンジュと、そこに集う人々との穏やかな日常を描いた物語。

仕事に疲れ、人生を見つめ直そうとする登場人物たちが、本や人との交流を通して、少しずつ癒やされていく姿が描かれます。温かいコーヒーのような、心にじんわりと染み渡る優しい一冊です。

ふくちい

大きな事件は起きないけど、登場人物たちの言葉一つ一つが心に響いたな。読んだ後、自分もこんな本屋さんに行ってみたいって思ったよ。

第12回(2023年)『われら闇より天を見る』クリス・ウィタカー

2023年の翻訳小説部門を受賞したのは、イギリスの作家クリス・ウィタカーの『われら闇より天を見る』。アメリカの田舎町を舞台にした、重厚なミステリー小説です。30年前に少女を殺害した罪で服役していた男が町に戻ってきたことから、新たな悲劇が始まります。

無法者の少女「ダッチェス」を主人公に、町の暗い過去と人々の秘密が暴かれていきます。やるせない現実の中でもがきながらも、希望を捨てない少女の姿が胸を打つ、感動的な物語です。

ふくちい

ミステリーとしても面白いけど、主人公の少女ダッチェスの生き様がとにかくすごい。過酷な運命に立ち向かう姿に、涙なしでは読めなかったよ。

第11回(2022年)『三十の反撃』ソン・ウォンピョン

2022年の翻訳小説部門第1位は、ソン・ウォンピョンさんの『三十の反撃』です。 ソン・ウォンピョンさんは、2020年にも『アーモンド』で同部門を受賞しており、2度目の栄冠となりました。本作は、30歳を目前にした女性たちの仕事や恋愛、友情を描いた物語です。

韓国社会の現実を背景に、女性が直面する様々な悩みや葛藤をリアルに描き出しています。同世代の読者なら共感すること間違いなしの、パワフルで爽快な一冊です。

ふくちい

30歳前後の女性たちのリアルな悩みが描かれていて、すごく共感できた!読んだ後、自分も頑張ろうって元気をもらえる作品だよ。

第10回(2021年)『ザリガニの鳴くところ』ディーリア・オーエンズ

2021年の翻訳小説部門を受賞したのは、ディーリア・オーエンズの『ザリガニの鳴くところ』。 ノースカロライナ州の湿地帯を舞台に、殺人事件のミステリーと、そこでたった一人で生きる少女の成長物語が交錯します。

「湿地の少女」と蔑まれながらも、自然を愛し、たくましく生きる主人公カイアの姿が印象的です。 美しい自然描写と、切ない人間ドラマ、そして驚きの結末が待つ、世界中でベストセラーとなった作品です。

ふくちい

ミステリーとしても面白いし、主人公の少女の生き様を描いた物語としても感動的。自然の描写がすごく美しくて、世界に引き込まれたよ。

第9回(2020年)『アーモンド』ソン・ウォンピョン

2020年の翻訳小説部門第1位は、韓国の作家ソン・ウォンピョンのデビュー作『アーモンド』です。感情を感じることができない病気「失感情症」を抱える少年ユンジェの物語。彼は、扁桃体(アーモンド)が人より小さく、喜怒哀楽を理解できません。

そんな彼が、もう一人の「怪物」と呼ばれる少年と出会い、少しずつ世界と関わっていく姿を描きます。他者との繋がりや共感とは何かを問いかける、感動的な成長物語です。

ふくちい

感情がわからない主人公の視点で物語が進むのが新鮮だった。普通って何だろうって、深く考えさせられる作品だったな。

第8回(2019年)『カササギ殺人事件』アンソニー・ホロヴィッツ

2019年の翻訳小説部門を受賞したのは、ミステリーの巨匠アンソニー・ホロヴィッツによる『カササギ殺人事件』です。物語は、あるミステリー小説の原稿を読む編集者の視点で始まります。しかし、その原稿の結末部分が欠けていることに気づき、事態は思わぬ方向へ。

作中作の謎と、現実世界で起きた事件の謎がリンクしていく、非常に凝った構造の本格ミステリーです。ミステリー好きなら誰もが唸る、驚きと興奮に満ちた一冊です。

ふくちい

小説の中の小説っていう構造がすごく面白かった!二重の謎解きに、頭を使いながら夢中で読んじゃったよ。

第7回(2018年)『カラヴァル』ステファニー・ガーバー

2018年の翻訳小説部門第1位は、ステファニー・ガーバーの『カラヴァル』です。 年に一度だけ開催される、魔法のゲーム「カラヴァル」に招待された姉妹の物語。観客はゲームに参加し、5日間のうちに謎を解き明かせば、どんな願いも叶うと言われています。

しかし、妹がゲームの駒として誘拐されてしまい、姉のスカーレットは妹を救うためにゲームに参加します。 何が真実で何が嘘か分からない、幻想的で危険な世界観が魅力の冒険ファンタジーです。

ふくちい

魔法のゲームの世界観がすごく魅力的!どこまでがゲームでどこからが現実なのか、ドキドキしながら読み進めたよ。

第6回(2017年)『陸軍大尉の娘』イ・ジョンミョン

2017年の翻訳小説部門を受賞したのは、韓国の作家イ・ジョンミョンによる『陸軍大尉の娘』です。 舞台は、日露戦争直前の満州。ロシア軍の諜報員が殺害される事件が起こり、その謎を日本の陸軍大尉が追う歴史ミステリーです。

ドストエフスキーの『罪と罰』をモチーフにしており、重厚なストーリーと文学的な香りが魅力。戦争という極限状態における人間の心理を深く描き出した、読み応えのある作品です。

ふくちい

歴史ミステリーで、しかも『罪と罰』が絡んでくるなんて面白すぎ!重厚なストーリーで、読んだ後の満足感がすごかったよ。

第5回(2016年)『書店主フィクリーのものがたり』ガブリエル・ゼヴィン

2016年の翻訳小説部門を受賞したのは、ガブリエル・ゼヴィンの『書店主フィクリーのものがたり』。 妻を亡くし、孤独と絶望の中にいた書店主フィクリー。彼の書店にある日、2歳の女の子が置き去りにされていたことから、彼の人生が再び動き始めます。

本を愛する人々の心温まる交流と、再生の物語。作中には多くの実在する小説が登場し、本好きにはたまらない一冊となっています。読書がもたらす喜びと、人と人との繋がりの大切さを教えてくれます。

ふくちい

本好きのための物語って感じがして、すごく良かった。本が人と人を繋いでいく様子が、とても温かくて感動的だったな。

第4回(2015年)『その女アレックス』ピエール・ルメートル

2015年の翻訳小説部門を受賞したのは、フランスのミステリー作家ピエール・ルメートルの『その女アレックス』。冒頭から女性が誘拐・監禁されるという衝撃的な展開で始まり、読者を一気に引き込みます。

しかし、物語は単純な警察小説では終わりません。二転三転するストーリーと、徐々に明らかになる被害者「アレックス」の驚くべき正体。予測不可能な展開の連続で、最後まで目が離せない傑作スリラーです。

ふくちい

とにかく展開が読めなくて、ハラハラしっぱなしだった!ミステリー好きには絶対におすすめしたい、衝撃の一冊だよ。

第3回(2014年)『HHhH』ローラン・ビネ

2014年の翻訳小説部門を受賞したのは、ローラン・ビネの『HHhH』です。 第二次世界大戦中、ナチスの高官ラインハルト・ハイドリヒを暗殺した二人の青年を描いた、ノンフィクション的手法を用いた小説。

「HHhH」とは、「ヒムラーの脳はハイドリヒと呼ばれる(Himmlers Hirn heisst Heydrich)」というドイツ語の頭文字。史実を忠実に追いながらも、作者自身の葛藤や考察を交えて物語を再構築していくという、斬新なスタイルが高く評価されました。

ふくちい

歴史の事実を小説にするってどういうことだろうって思ったけど、読んで納得。作者の葛藤がそのまま書かれていて、すごく引き込まれたよ。

第2回(2013年)『タイガーズ・ワイフ』テア・オブレヒト

2013年の翻訳小説部門を受賞したのは、テア・オブレヒトの『タイガーズ・ワイフ』です。バルカン半島を舞台に、若き女性医師ナタリアが、祖父の死の謎を追う物語。祖父が大切にしていた一冊の本を手がかりに、彼の過去と、土地に伝わる伝説が交錯していきます。

現実と幻想が入り混じる、マジックリアリズムの手法で描かれた幻想的な作品。戦争の記憶や民族間の対立といった重いテーマを扱いながらも、その美しい文章で読者を魅了します。

ふくちい

現実と神話が入り混じる不思議な世界観がすごく魅力的だった。少し難しいけど、その分深く心に残る物語だったな。

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第1回(2012年)『犯罪』フェルディナント・フォン・シーラッハ

記念すべき翻訳小説部門の第1回(2012年)受賞作は、ドイツの作家フェルディナント・フォン・シーラッハの『犯罪』です。 著者は現役の刑事弁護士であり、自身が実際に担当した事件を基にした11の短編集となっています。

罪を犯してしまった普通の人々の、どうしようもない動機や、予期せぬ結末。淡々とした筆致で描かれるからこそ、人間の不可解さや哀しみが際立ちます。 法とは何か、罪とは何かを深く考えさせられる一冊です。

ふくちい

実際にあった事件が元になっているから、すごくリアリティがあった。派手さはないけど、人間の本質に迫るような話ばかりで、心に残ったな。

【発表年順】歴代本屋大賞「発掘部門」のおすすめランキングTOP5

本屋大賞には、もう一つ特別な部門「発掘部門」があります。 これは、過去に出版された作品の中から、「時代を超えて残る本」「今読み返しても面白い」と書店員が推薦する本を選ぶ企画です。 惜しくも刊行当時は大きな話題にならなかったけれど、今こそ読んでほしい名作が、書店員たちの熱い想いで再び光を当てられます。ここでは、近年「超発掘本!」として選ばれた作品を中心にご紹介します。

2024年『プラスティック』井上夢人

2024年の発掘部門「超発掘本!」に選ばれたのは、1992年に刊行された井上夢人さんの『プラスティック』です。郵便局に届いた一通の不審な葉書。そこから始まる、顔も知らない二人の男女による壮大な「言葉のゲーム」を描いた物語。

インターネットが普及する以前の時代設定ながら、現代のSNS社会を予見したかのような内容に驚かされます。緻密な伏線と、二転三転する展開から目が離せない、伝説的なミステリーです。

ふくちい

30年以上前の作品なのに、今読んでも全然古さを感じないのがすごい!ネットがない時代のコミュニケーションの濃密さに、逆に新鮮さを感じたよ。

2023年『おちくぼ姫』田辺聖子

2023年の「超発掘本!」は、田辺聖子さんによる『おちくぼ姫』です。原作は平安時代に書かれた『落窪物語』で、日本のシンデレラ・ストーリーとも言われています。継母にいじめられる姫君が、貴公子に見初められて幸せになるという古典文学を、田辺聖子さんが現代的な感覚で生き生きと描き出しました。

ユーモアあふれる会話と、魅力的なキャラクター造形で、古典が苦手な人でも楽しく読むことができます。逆境に負けないヒロインの姿に、元気をもらえる一冊です。

ふくちい

古典って聞くと難しそうだけど、これはすごく読みやすくて面白かった!平安時代のシンデレラが、現代の女の子みたいに生き生きしてるんだ。

2022年『破船』吉村昭

2022年の「超発掘本!」に選ばれたのは、1982年刊行の吉村昭さんの『破船』です。江戸時代の貧しい漁村を舞台に、村人たちが生きるために行っていた恐ろしい慣習を描いた物語。それは、嵐で難破した船から積荷を奪い、生存者を殺害するというものでした。

極限状態に置かれた人間の業と、自然の猛威を、淡々とした筆致で描き出しています。人間の倫理観を根底から揺さぶる、重厚で衝撃的な作品です。

ふくちい

生きるために罪を犯す村人たちの話で、すごく重いんだけど、強烈に心に残った。人間の怖さとたくましさを同時に感じたよ。

2021年『「ない仕事」の作り方』みうらじゅん

2021年の「超発掘本!」は、2015年に刊行された、みうらじゅんさんの『「ない仕事」の作り方』です。 「マイブーム」「ゆるキャラ」などの言葉を生み出してきた著者が、世の中にまだない「仕事」をいかにして作り出してきたかを語る自伝的エッセイ。

好きなことを突き詰めて仕事にするための、ユニークな発想と行動力が満載です。常識にとらわれず、自分らしく生きたいと考えるすべての人に、勇気とヒントを与えてくれる一冊です。

ふくちい

みうらじゅんさんの発想が面白すぎて、ずっと笑いながら読んじゃった。好きなことを仕事にするって、こういうことなんだなって勇気をもらえたよ。

2016年『夏の庭 The Friends』湯本香樹実

2016年の発掘部門に選ばれたのは、1992年刊行の湯本香樹実さんのデビュー作『夏の庭 The Friends』です。「死」に興味を持った3人の少年たちが、近所に住む一人暮らしの老人を「観察」し始めることから物語は始まります。

最初は好奇心から始まった関係が、次第に世代を超えた友情へと変わっていきます。生と死、そして人との繋がりの大切さを、少年たちの視点から瑞々しく描いた、世界中で愛される児童文学の名作です。

ふくちい

少年たちとおじいさんの交流が、すごく温かくて泣けた。死っていう重いテーマを扱っているけど、読んだ後は爽やかな気持ちになれるんだ。

まとめ:どの本屋大賞作品から読む?あなたにぴったりの一冊を見つけよう

ここまで、歴代の本屋大賞受賞作を「大賞」「翻訳小説部門」「発掘部門」に分けてご紹介してきました。気になる作品は見つかりましたか?

本屋大賞の作品は、書店員さんが「本当に面白い!」と自信を持っておすすめする本ばかり。どの作品から読んでも、きっと満足できるはずです。もし迷ったら、こんな選び方はいかがでしょうか。

  • 元気をもらいたいなら:『成瀬は天下を取りにいく』『そして、バトンは渡された』
  • 感動して泣きたいなら:『汝、星のごとく』『52ヘルツのクジラたち』
  • ハラハラドキドキしたいなら:『同志少女よ、敵を撃て』『ゴールデンスランバー』
  • 海外の物語に触れたいなら:『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』『ザリガニの鳴くところ』

この記事が、あなたの素晴らしい読書体験のきっかけになれば幸いです。さあ、本を手に取って、物語の世界へ旅立ちましょう!

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