【2025年最新】小説初心者におすすめの本ランキングTOP40

小説ヨミタイ編集部 監修者
株式会社viviane
小説ヨミタイ編集部

あらゆる面白いおすすめ小説を紹介する小説専門サイト「小説ヨミタイ」の編集部です。

目次

読書の世界へようこそ!小説初心者が最高の1冊と出会うために

「小説を読んでみたいけど、どれから手をつければいいかわからない…」そんな風に感じていませんか?読書初心者にとって、最初の1冊との出会いはとても大切です。心惹かれる本に出会えれば、きっと読書の奥深さに気づけるはずですよ。この記事では、初心者の方でも読みやすく、夢中になれる小説をランキング形式でご紹介します。読みやすい小説を選ぶコツは、以下の3つです。

  • ストーリー展開が早い作品を選ぶ
  • 文章表現がシンプルな作品を選ぶ
  • 挫折の心配がない短編集から始める

これらのポイントを押さえれば、きっとあなたにぴったりの1冊が見つかるはずです。さあ、一緒に物語の世界への扉を開いてみませんか?

小説初心者におすすめの本ランキングTOP40

ここからは、いよいよ小説初心者におすすめの本をランキング形式で発表します!映画化された話題作から、長年愛され続ける名作まで、さまざまなジャンルの面白い小説を厳選しました。あらすじやおすすめポイントも紹介するので、気になる本があればぜひ手に取ってみてくださいね。

1位『君の膵臓をたべたい』住野よる

病院で偶然「共病文庫」というタイトルの本を拾った「僕」。それは、クラスメイトの山内桜良が膵臓の病気で余命わずかであることを綴った闘病日記でした。この偶然をきっかけに、正反対の性格の二人は一緒に過ごすようになり、次第に心を通わせていきます。衝撃的なタイトルとは裏腹に、生きることの尊さや人とのつながりの大切さを描き、涙なしには読めない感動的な物語です。累計発行部数300万部を突破し映画化もされたベストセラー小説で、読書経験が少ない方でも一気に読み終えてしまうこと間違いなしですよ。

ふくちい

タイトルの衝撃もすごいけど、読み終わった後の感動はもっとすごいんだ。わたし、涙が止まらなかったよ…。

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2位『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈

2024年の本屋大賞を受賞した話題作です。主人公は、滋賀県大津市に住む中学生・成瀬あかり。「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」。幼馴染の島崎にそう宣言した成瀬は、閉店が決まった西武大津店に毎日通い、テレビ中継に映り込もうとします。他にも、坊主頭になったり、M-1グランプリに挑戦したりと、我が道を突き進む成瀬の姿が生き生きと描かれています。周りの目を気にせず、自分のやりたいことに全力で取り組む成瀬の姿に、きっとあなたも元気をもらえるはずですよ。

ふくちい

成瀬の行動力、見ていて本当にスカッとするんだ!わたしもこんな風に生きてみたいって思っちゃったよ。

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3位『変な家』雨穴

不動産ミステリーという新しいジャンルで話題を呼んだ作品です。一見ごく普通の中古住宅。しかし、その間取り図には不可解な点がいくつも存在しました。「謎の空間」「二重扉」「窓のない子供部屋」…。間取りの謎を追っていくと、その家に隠された恐ろしい秘密が明らかになっていきます。ホラーとミステリーが融合した独特の世界観で、ページをめくる手が止まらなくなることでしょう。YouTubeの動画から生まれた小説で、活字に慣れていない人でも読みやすい構成になっていますよ。

ふくちい

この間取り図の不可解な点は、読者の好奇心を刺激する。隠された秘密が明らかになる過程は、まさに恐怖の構造を解体する行為だ。

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4位『かがみの孤城』辻村深月

学校での居場所をなくし、部屋に閉じこもっていた中学生・こころ。ある日、自室の鏡が光り出し、吸い込まれるように中へ入ると、そこには不思議な城と見ず知らずの中学生たちがいました。狼の仮面をかぶった少女に「城に隠された鍵を見つければ、どんな願いも叶えてやろう」と告げられた7人は、共に鍵を探し始めます。子どもから大人まで幅広い世代に支持され、2018年に本屋大賞を受賞しました。ミステリー要素もあり、伏線回収が見事な感動ファンタジーですよ。

ふくちい

登場人物たちの心の成長に感動するんだ。最後は本当に温かい気持ちになれるよ。わたし、泣いちゃったな。

5位『コンビニ人間』村田沙耶香

36歳、未婚、コンビニのアルバイト歴18年の古倉恵子。彼女は、子どもの頃から「普通」がわからず、周囲に馴染めずに生きてきました。しかし、マニュアル通りに動けばいいコンビニという世界で、初めて「世界の歯車」になることができたのです。現代社会の「普通」とは何かを問いかける、芥川賞受賞作。主人公の独特な価値観や思考が面白く、それでいて社会のあり方について深く考えさせられる一冊ですよ。

ふくちい

「普通」ってなんだろうって、すごく考えさせられるんだ。恵子さんの生き方、わたしは好きだよ。

6位『博士の愛した数式』小川洋子

記憶が80分しか持たない天才数学者「博士」と、彼の世話をする家政婦の「私」、そして私の10歳の息子「ルート」。三人の穏やかで心温まる日々を描いた物語です。博士は、たとえ記憶を失っても、愛する数学を通して二人に大切なことを伝え続けます。数字の美しさや、人と人とのつながりの温かさを感じられる作品で、読んだ後に優しい気持ちになれるでしょう。読書感想文にもよく選ばれる一冊で、初心者にも読みやすい平易な文章で書かれていますよ。

ふくちい

数学がこんなに美しいなんて知らなかったよ。博士とルートの関係がとっても素敵なんだよね。

7位『アルジャーノンに花束を』ダニエル・キイス

32歳になっても幼児並みの知能しかないパン屋の店員チャーリイ・ゴードン。彼は、ある手術を受ければ頭が良くなると聞き、白ネズミのアルジャーノンと競争するテストを受け、手術を受けることになります。手術は成功し、チャーリイは天才的な知能を手に入れますが、それによって彼はこれまで知らなかった人間の心の光と闇を知ることになります。感動的ながらも、人間の知性や幸福とは何かを深く問いかける、世界中で読み継がれる不朽の名作ですよ。

ふくちい

チャーリイの喜びと悲しみを思うと、胸が締め付けられるんだ。本当の賢さって何なのか、わたしも考えさせられるよ。

8位『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ

血のつながらない親の間をリレーされ、4回も苗字が変わった森宮優子。しかし、彼女は全く不幸ではありませんでした。愛情深い親たちに囲まれ、たくさんの愛を受けて育ったのです。複雑な家庭環境ながらも、前向きに生きる優子の姿と、親たちの切ない秘密が描かれます。2019年の本屋大賞受賞作で、読後は温かい涙と幸福感に包まれるでしょう。血のつながりだけではない、新しい家族の形を描いた感動の物語ですよ。

ふくちい

家族の形はいろいろあるんだなって思えるよ。優子ちゃんを取り巻く人たちの愛情が本当に温かいんだ。わたし、感動しちゃったな。

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9位『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦

クラブの後輩である「黒髪の乙女」に想いを寄せる「先輩」。彼は「なるべく彼女の目に留まる」という作戦を実行すべく、彼女を追いかけて京都の街を奔走します。しかし、彼女は先輩の気持ちに全く気づかず、次々と珍事件に巻き込まれていきます。個性的なキャラクターたちが織りなす、奇想天外な恋愛ファンタジー。独特の文体とユーモアあふれる展開が魅力で、2007年の本屋大賞で2位に選ばれましたよ。

ふくちい

奇妙で面白い出来事が次々に起こるから、読んでいて飽きないんだ!先輩の恋、わたしも応援したくなっちゃうよ。

10位『ナミヤ雑貨店の奇蹟』東野圭吾

悪事を働いた三人組が逃げ込んだのは、かつて悩み相談で有名だった廃屋の「ナミヤ雑貨店」。シャッターの郵便受けに、30年以上前に書かれた悩み相談の手紙が投げ込まれたことから、時空を超えた交流が始まります。過去と現在が繋がり、バラバラだった物語が一つに収束していく構成は見事の一言です。ミステリー要素もありながら、心温まる感動的なファンタジー小説。東野圭吾作品の中でも特に読みやすいと評判で、初心者にもおすすめですよ。

ふくちい

過去からの手紙に返事を書くなんて、ロマンチックだよね。最後はすべてのつながりがわかって、すごく感動するんだよ。

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11位『十角館の殺人』綾辻行人

大学のミステリ研究会に所属する7人が、角島(つのじま)と呼ばれる孤島に建つ十角形の奇妙な館を訪れます。半年前にこの島で起きた四重殺人事件の謎を追う彼らを、次々と連続殺人が襲います。絶海の孤島という閉鎖された空間で、一人、また一人と殺されていく恐怖と、誰が犯人なのかという疑心暗鬼が巧みに描かれています。「新本格ミステリー」の幕開けを告げた記念碑的作品で、読者をあっと驚かせる衝撃の結末が待っていますよ。

ふくちい

この結末は絶対に予想できないよ!ミステリー好きなら絶対に読むべき一冊だね。わたし、びっくりしちゃったよ。

12位『六人の嘘つきな大学生』浅倉秋成

成長著しいIT企業の最終選考に残った6人の就活生。与えられた課題は、6人で協力して最高のグループディスカッションを創り上げること。しかし、彼らはそれぞれの思惑を胸に、嘘と裏切りを重ねていきます。二転三転する展開と、巧みな伏線回収が見事なミステリー小説です。就職活動という身近なテーマを扱いながら、人間の心理を鋭く描いています。誰が嘘をついているのか、最後まで目が離せませんよ。

ふくちい

誰を信じていいのかわからなくなるよ!最後の最後まで騙されちゃったんだ。

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13位『そして誰もいなくなった』アガサ・クリスティー

「ミステリーの女王」アガサ・クリスティーの代表作。孤島に集められた互いに面識のない10人の男女。彼らは次々と謎の方法で殺害されていきますが、島には犯人らしき人物は見当たりません。童謡の歌詞になぞらえて一人ずつ殺されていくという不気味な設定と、疑心暗鬼に陥っていく登場人物たちの心理描写が秀逸です。クローズド・サークルミステリーの金字塔であり、その衝撃的な結末は今なお多くの読者を魅了し続けていますよ。

ふくちい

本作における閉鎖空間での連続殺人は、後の多くのミステリー作品に影響を与えたと言わざるを得ない。

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14位『告白』湊かなえ

告白 湊かなえ 小説
引用:告白

「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のホームルームで衝撃的な告白をするところから物語は始まります。事件に関わった人物たちの視点で物語が語られていく構成で、一つの事件が立場によって全く違う様相を見せることに驚かされます。読んだ後に嫌な気持ちになる「イヤミス」というジャンルを確立した作品としても有名で、人間の心の闇を鋭く描いています。2009年の本屋大賞受賞作です。

ふくちい

この作品における各登場人物の独白形式は、事件の多面性を浮き彫りにする効果的な手法である。

15位『ハサミ男』殊能将之

美しい黒髪の女子高生ばかりを狙う連続殺人鬼「ハサミ男」。彼は次のターゲットを決めるが、その少女は別の何者かに殺害されてしまいます。自分とそっくりな手口で殺されたことにプライドを傷つけられたハサミ男は、自ら犯人捜しを始めるという奇妙な物語です。ミステリーとしての完成度が非常に高く、巧みな叙述トリックで読者を驚かせます。1999年にメフィスト賞を受賞した、どんでん返しミステリーの傑作ですよ。

ふくちい

殺人鬼が探偵役となるこの設定は、読者の倫理観を揺さぶる。叙述トリックによる結末は、物語の構造そのものを再構築する。

16位『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』七月隆文

京都の美大に通う南山高寿は、通学電車の中で福寿愛美に一目惚れし、勇気を出して声をかけます。意気投合した二人は付き合うことになりますが、彼女には信じられないような秘密がありました。それは、二人の時間の流れが逆だということ。切ない運命を背負った二人の恋の行方を描いた、感動的な恋愛小説です。物語が進むにつれて明らかになる秘密と、二人の限られた時間の中での純粋な愛情に、涙が止まらなくなるでしょう。

ふくちい

設定がすごく切ないんだ…。読み終わった後、もう一度最初から読み返したくなるよ。わたし、涙が止まらないよ。

17位『桜のような僕の恋人』宇山佳佑

美容師の美咲に恋をした晴人。彼女にふさわしい男になるため、一度は諦めたカメラマンの夢を再び追いかけ始めます。しかし、幸せな日々は長くは続きませんでした。美咲は、人の何十倍もの速さで年老いていく難病を発症してしまったのです。桜のように儚く、美しい恋を描いた物語で、多くの読者の涙を誘いました。恋愛の素晴らしさと、限りある時間の大切さを教えてくれる一冊ですよ。

ふくちい

美咲と晴人の純粋な愛に涙が止まらないよ。当たり前の日常がどれだけ幸せか、改めて感じさせられるんだよね。

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18位『図書館戦争』シリーズ 有川浩

武力による検閲が合法化された近未来の日本が舞台。不当な検閲から本を守るために組織された「図書隊」の活躍を描く物語です。高校時代に出会った図書隊員に憧れて入隊した主人公・笠原郁の成長と、鬼教官・堂上篤との恋愛模様が描かれます。アクションあり、ラブコメありのエンターテイメント小説で、読書初心者でも楽しみながら読めること間違いなしですよ。シリーズ作品なので、気に入ったら長く楽しめるのも魅力です。

ふくちい

郁と堂上教官のやり取りが、もう最高なんだ!甘くてキュンキュンしちゃうよ。わたし、大好きだよ。

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19位『ノルウェイの森』村上春樹

世界的な人気を誇る村上春樹の代表作の一つ。主人公のワタナベトオルが、高校時代の親友の死をきっかけに出会った直子と、大学で出会った緑という二人の女性との間で揺れ動く姿を描いた恋愛小説です。生と死、愛と性をテーマに、登場人物たちの喪失と再生の物語が繊細な筆致で描かれています。少し大人向けの作品ですが、その独特の世界観と美しい文章表現は、多くの読者を魅了し続けていますよ。

ふくちい

ちょっと難しいかもしれないけど、不思議な魅力があるんだ。読み終わった後、いろいろと考えさせられるんだよね。

この本を読む

20位『阪急電車』有川浩

兵庫県を走る阪急今津線を舞台にした、心温まる連作短編集です。片道わずか15分のローカル線で、たまたま乗り合わせた人々の人生が交差し、小さな奇跡が生まれていきます。婚約者を後輩に奪われたOL、DV彼氏と別れられない女子大生、セレブ気取りの奥様グループなど、さまざまな乗客たちの物語がリレー形式でつながっていきます。読後には優しい気持ちになれる、誰にでもおすすめできる一冊ですよ。

ふくちい

電車の中でこんな素敵なドラマが生まれるなんて、素敵だよね。心がほっこり温かくなるんだ。

この本を読む

21位『ハリー・ポッター』シリーズ J.K.ローリング

言わずと知れた、世界中で愛されるファンタジー小説の金字塔。幼い頃に両親を亡くし、叔父一家に虐げられて育った少年ハリー・ポッター。11歳の誕生日、自分が魔法使いであることを知った彼は、ホグワーツ魔法魔術学校に入学し、仲間たちと共に冒険と成長の日々を送ります。緻密に作り込まれた魔法の世界観と、魅力的なキャラクター、そして壮大なストーリーは、子どもから大人まで誰もが夢中になること間違いなしですよ。

ふくちい

魔法の世界にワクワクが止まらないよ!わたしもホグワーツに入学したいな。本当に楽しそうだよね。

この本を読む

22位『十二国記』シリーズ 小野不由美

どこにでもいる普通の女子高生・中嶋陽子。ある日、彼女の前に「ケイキ」と名乗る金髪の青年が現れ、異世界へと連れて行かれます。そこは、12の国が存在する不思議な世界でした。裏切りや困難に直面しながらも、陽子が女王として成長していく姿を描く、壮大な異世界ファンタジーです。古代中国をモチーフにした独特の世界観と、深く練られた設定が魅力。人間の本質を鋭く描いた物語は、多くの読者の心を掴んで離しませんよ。

ふくちい

陽子がどんどん強くなっていく姿に勇気をもらえるんだ。壮大な世界観に引き込まれちゃうよ。わたしも頑張ろうって思えるな。

23位『カラフル』森絵都

生前の罪により、輪廻のサイクルから外された「ぼく」の魂。しかし、天使業界の抽選に当たり、自殺を図った少年・小林真の体に乗り移って、もう一度人生をやり直すチャンスを与えられます。真として生きる中で、家族や友人と関わり、さまざまな問題に直面しながら、生きることの素晴らしさに気づいていく物語です。重いテーマを扱いながらも、ユーモアを交えて温かく描かれており、読後には前向きな気持ちになれるでしょう。

ふくちい

人生に色はたくさんあるんだなって思えるよ。生きるのがちょっと辛いなって時に読んでほしいな。わたしもそう思うよ。

24位『ペンギン・ハイウェイ』森見登美彦

毎日世界について研究し、その記録をノートに書き留めている小学4年生の「アオヤマ君」。彼の住む町に、ある日突然ペンギンが現れます。海もない住宅街になぜペンギンがいるのか。アオヤマ君は、歯科医院の「お姉さん」と協力して、この謎の解明に乗り出します。少年の一夏の不思議な体験を描いた、爽やかな青春ファンタジー。2010年には日本SF大賞を受賞しました。独特の世界観と、少し大人びたアオヤマ君の語り口が魅力ですよ。

ふくちい

子どもの頃の夏休みを思い出すような、不思議でワクワクする物語だよ!わたしも冒険したくなっちゃうな。

この本を読む

25位『舟を編む』三浦しをん

出版社の営業部で働く馬締光也(まじめ みつや)は、その真面目さと独特の言語感覚を買われ、辞書編集部に引き抜かれます。新しい辞書『大渡海』の完成を目指し、個性豊かな編集部の仲間たちと共に、言葉の海を渡っていく物語です。一つの辞書を作るために、長い年月をかけて情熱を注ぐ人々の姿が感動的に描かれています。2012年の本屋大賞受賞作。言葉の奥深さや、何かを成し遂げることの素晴らしさを教えてくれる一冊ですよ。

ふくちい

辞書を作るのって、こんなに大変で面白いことなんだね。言葉がもっと好きになるよ。わたしも言葉の海を旅したいな。

26位『羊と鋼の森』宮下奈都

北海道の田舎で育った青年・外村は、高校でピアノの調律師・板鳥と出会い、その仕事に魅了されます。専門学校を卒業し、板鳥のいる楽器店で働き始めた外村が、調律師として、そして人として成長していく姿を描いた物語。ピアノの音色や森の風景が目に浮かぶような、美しい文章表現が魅力です。2016年の本屋大賞受賞作。才能や目標を見つけることの喜びと苦悩を、静かで優しい筆致で描いていますよ。

ふくちい

美しい文章を読んでいると、心が洗われるような気持ちになるんだ。静かに感動したい時にぴったりだよ。

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27位『流浪の月』凪良ゆう

雨の公園で、10歳の少女・更紗は、19歳の大学生・文と出会います。家に帰りたくない更紗と、孤独を抱える文。二人は一緒に暮らし始めますが、やがて文は誘拐犯として逮捕されてしまいます。15年後、偶然再会した二人の関係は、世間から「被害女児」と「誘拐犯」というレッテルを貼られ続けます。恋愛でも友情でもない、二人だけの特別なつながりを描いた物語。2020年の本屋大賞受賞作で、普通とは何か、正しさとは何かを深く問いかけますよ。

ふくちい

二人の関係を周りが決めつけるのは、すごく苦しいことだよね。切なくて、胸が締め付けられる物語だよ。わたし、悲しくなっちゃったな。

この本を読む

28位『西の魔女が死んだ』梨木香歩

中学校に通えなくなってしまった少女まいが、田舎で暮らすイギリス人の祖母、「西の魔女」のもとでひと月あまりを過ごす物語です。祖母から「魔女修行」として、早寝早起きや食事作り、掃除といった規則正しい生活の大切さを教わる中で、まいは少しずつ元気を取り戻していきます。自然に囲まれた暮らしの中で、生きる力を取り戻していく少女の姿を描いた、長年愛され続けるロングセラー作品。読んだ後、心が穏やかになる一冊ですよ。

ふくちい

おばあちゃんの言葉が、心にじんわり染みるんだ。わたしもこんな夏休みを過ごしてみたいなあ。

29位『蜜蜂と遠雷』恩田陸

国際ピアノコンクールを舞台に、年齢も境遇も異なる4人の若きピアニストたちが、互いに刺激し合いながら成長していく姿を描いた群像劇です。かつて天才少女と呼ばれた栄伝亜夜、妻子を持つサラリーマン奏者の高島明石、優勝候補のイケメン、マサル・カルロス・レヴィ・アナトール、そして謎の少年・風間塵。彼らの演奏が、まるで本当に聴こえてくるかのような圧倒的な筆力で描かれています。2017年に直木賞と本屋大賞をダブル受賞した傑作ですよ。

ふくちい

音楽が聴こえてくるような小説だよ!4人それぞれの演奏スタイルがあって、読んでいてすごく楽しいんだ。わたしも聴き入っちゃうな。

この本を読む

30位『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和

「過去に戻れる」という不思議な噂がある喫茶店「フニクリフニクラ」。ただし、そこには「過去に戻っても、現実は変わらない」「コーヒーが冷めないうちに帰ってこなければならない」など、いくつかのルールがありました。それでも過去に戻りたいと願う人々が、喫茶店を訪れます。4つの心温まる物語が収録された連作短編集で、どの話も感動的で涙を誘います。読みやすい文章で、読書初心者にもぴったりの一冊ですよ。

ふくちい

もし過去に戻れるなら、わたしも会いに行きたい人がいるな。すごく泣けるけど、読んだ後は心が温かくなるんだ。

31位『ボッコちゃん』星新一

「ショートショートの神様」と呼ばれる星新一の代表作。表題作の「ボッコちゃん」は、バーのマスターが作った美人ロボットをめぐる、少しブラックで不思議な物語です。この本には、そんな数ページで読める短い物語が50編以上も収録されています。どの話も、あっと驚くような結末や、皮肉の効いたオチが待っていて、読者を飽きさせません。短い時間でサクッと読めるので、本を読むのが苦手な人や、通勤・通学中の読書にもおすすめですよ。

ふくちい

短いのにすごく面白いんだ!星新一さんの発想力にはいつも驚かされるよ。わたし、大好きだよ。

32位『逆ソクラテス』伊坂幸太郎

先入観や固定観念に立ち向かう人々の姿を描いた、5つの物語が収録された短編集です。小学生の僕たちは、クラスメイトをいじめる先生に仕返しをしようとします。どの話も、読者の思い込みを鮮やかに覆す展開が待っており、「普通」や「正しさ」について考えさせられます。ミステリー要素もあり、伊坂幸太郎作品らしい伏線回収も見事ですよ。

ふくちい

「当たり前」を疑ってみることって大事だよね。スカッとする話が多くて、読んだ後元気が出るよ!わたしもそう思うな。

33位『赤と青とエスキース』青山美智子

一枚の絵画「エスキース」をめぐる、時間と場所を超えた人々のつながりを描いた連作短編集。オーストラリアの美大生が描いたこの絵は、さまざまな人の手に渡り、その持ち主たちの人生に寄り添っていきます。物語が進むにつれて、それぞれの話がパズルのピースのようにはまっていき、一つの大きな物語が浮かび上がります。2022年の本屋大賞で2位に選ばれた、心温まる感動的な一冊ですよ。

ふくちい

一枚の絵が、たくさんの人をつないでいくなんて素敵だよね。最後は「そうだったのか!」って驚いちゃったよ。

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34位『海の見える理髪店』荻原浩

人生のさまざまな局面における「家族」の姿を描いた、6つの物語が収録された短編集です。表題作の「海の見える理髪店」では、腕利きの理髪店主が、客として訪れた青年に自身の過去を語り始めます。どの話も、切なくも温かい感動があり、家族の絆について考えさせられます。2016年に直木賞を受賞した作品で、登場人物の心情を丁寧に描いた、大人のための物語ですよ。

ふくちい

どの話も心にじんわりと響くんだ。家族に会いたくなるような、温かい気持ちになれるよ。わたしもそうだよ。

35位『少女は卒業しない』朝井リョウ

廃校が決まった地方の高校を舞台に、卒業式の一日を7人の少女たちの視点から描いた連作短編集。校舎の取り壊しを阻止しようとする生徒、先生に密かな恋心を抱く生徒、亡くなった親友を思う生徒など、それぞれの少女が抱える想いや悩みが、卒業式という特別な一日を通して繊細に描かれています。青春時代のきらめきと切なさが詰まった一冊で、誰もが自分の高校時代を思い出すことでしょう。

ふくちい

卒業式って、なんだか特別な日だよね。甘酸っぱくて、ちょっと切ない気持ちになるよ。わたしも思い出しちゃうな。

36位『薬屋のひとりごと』シリーズ 日向夏

中世の宮中を舞台に、薬師の少女・猫猫(マオマオ)が、その知識と推理力で次々と事件を解決していく中華風ミステリー。花街で薬師として暮らしていた猫猫は、人さらいにあい、後宮で下働きをすることになります。ある日、帝の御子たちが次々と謎の病にかかった原因を突き止めたことで、美形の宦官・壬氏(ジンシ)の目に留まり、さまざまな事件の解決を依頼されるようになります。アニメ化もされた大人気シリーズで、ミステリー好きにもおすすめですよ。

ふくちい

猫猫の毒舌と推理が爽快なんだ!壬氏さまとの関係も、これからどうなるのか楽しみだよね。

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37位『ソードアート・オンライン』シリーズ 川原礫

近未来のオンラインゲームを舞台にした、ライトノベルの代表的な作品。プレイヤーが自らの意識をゲーム世界に送り込むことができる次世代VRMMORPG「ソードアート・オンライン」。しかし、その正式サービス開始日、プレイヤーたちはゲームマスターによって仮想世界に閉じ込められてしまいます。ゲームをクリアするまで脱出は不可能、そしてゲーム内での死は現実の死を意味するという過酷なデスゲームが始まります。主人公キリトの活躍と、仲間たちとの絆を描いた物語ですよ。

ふくちい

ゲームの世界で戦うなんて、ワクワクするよね!キリトくんがすごく強くてかっこいいんだ。わたしもやってみたいな。

38位『本好きの下剋上』シリーズ 香月美夜

本好きの女子大生・本須麗乃は、念願の司書になる直前に事故で亡くなってしまいます。しかし、次に目覚めた時、彼女は中世ヨーロッパ風の異世界の少女・マインになっていました。識字率が低く、本が貴重品である世界で、マインは「本がないなら、自分で作ればいいじゃない!」と、現代の知識を活かして本作りに奮闘します。本への情熱が溢れる主人公の姿が魅力的な、異世界転生ファンタジーですよ。

ふくちい

本が好きな人なら、絶対に楽しめると思うな!マインの本作りに懸ける情熱がすごいんだ。わたしも応援しちゃうよ。

この本を読む

39位『涼宮ハルヒ』シリーズ 谷川流

「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上!」高校入学早々、こんな自己紹介をした美少女・涼宮ハルヒ。彼女が設立した謎の団体「SOS団」に巻き込まれた主人公キョンの非日常的な学園生活を描いた物語です。ライトノベルブームの火付け役とも言える作品で、SF、ミステリー、ラブコメなどさまざまな要素が詰まっていますよ。

ふくちい

ハルヒに振り回されるキョンのツッコミが面白いんだ!SOS団の活動から目が離せないよ。わたしも入ってみたいな。

40位『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』汐見夏衛

現代の女子中学生・加納百合が、1945年の戦時中の日本にタイムスリップしてしまう物語。そこで出会った特攻隊員の青年・佐久間彰と恋に落ちますが、彼には出撃の日が迫っていました。戦争という過酷な運命の中で、懸命に生きる二人の姿を描いた、切なくも美しい恋愛小説です。平和な現代に生きる私たちに、戦争の悲惨さと命の尊さを教えてくれます。映画化もされ、多くの若者の感動を呼びましたよ。

ふくちい

戦争がなければ、二人は幸せになれたのに…。切なくて、涙が止まらなかったよ。わたし、胸が締め付けられるな。

お気に入りの1冊は見つかりましたか?初心者から始める小説のすすめ

ここまで、小説初心者におすすめの本を40冊ご紹介してきましたが、いかがでしたか?気になる本、読んでみたいと思った本は見つかったでしょうか。

読書の魅力は、普段の生活では味わえない世界を体験できることです。物語の主人公と一緒にハラハラドキドキしたり、感動して涙を流したり、新しい知識を得たり…。最初はページ数の少ない短編集から始めてみるのも良いでしょう。また、映画やドラマ化された作品は、ストーリーが分かりやすく、初心者でも楽しみやすいのでおすすめですよ。

この記事が、あなたの素敵な読書ライフの第一歩となることを願っています。さあ、本を手に取って、物語の世界へ旅立ちましょう!

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