皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。
「このミステリーがすごい!大賞」は、宝島社が主催するミステリー小説の新人賞です。2002年に、ミステリー&エンターテインメント分野の新たな才能を発掘・育成することを目的に創設されました。
この賞の最大の魅力は、エンターテインメント性を第一とした、広い意味でのミステリー作品を募集している点です。そのため、SFやホラー、時代小説といった設定でも、ミステリー要素があれば応募可能。選考では、斬新な設定やキャラクターの個性が重視される傾向にあります。大賞賞金は1200万円で、受賞作は宝島社から刊行されます。これまでにも、海堂尊さんの『チーム・バチスタの栄光』や中山七里さんの『さよならドビュッシー』など、数多くの人気作家を輩出し、映像化された作品も少なくありません。
ここからは、数ある「このミステリーがすごい!大賞」の受賞作の中から、特におすすめの作品をランキング形式でご紹介します。
医療ミステリーの金字塔から、あっと驚くどんでん返しが魅力の作品、心温まる感動的な物語まで、様々なジャンルの傑作が勢揃い。あなたの好みにぴったりの一冊がきっと見つかるはずです。ぜひ、気になる作品をチェックしてみてくださいね。
記念すべき第4回『このミステリーがすごい!』大賞に輝いたのは、海堂尊さんの『チーム・バチスタの栄光』。医療ミステリーというジャンルを確立した、まさに金字塔といえる一作です。
物語の舞台は、東城大学医学部付属病院。成功率100%を誇っていた心臓手術の専門チーム「チーム・バチスタ」で、立て続けに術中死が発生します。この不可解な連続死の謎を解明するため、万年講師の田口公平と厚生労働省の役人・白鳥圭輔の凸凹コンビが調査に乗り出します。多くの読者から高い評価を得ており、映画やドラマ化もされた大人気シリーズの第一作です。
個性的なキャラクターたちの掛け合いが最高!医療ミステリーだけど分かりやすくて、一気に読んじゃうよ。
第19回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した、新川帆立さんのデビュー作。著者は東京大学法学部を卒業後、弁護士として勤務していた経歴の持ち主です。
物語は、主人公の弁護士・剣持麗子のもとに、元彼である森川栄治が亡くなったという知らせが届くところから始まります。栄治は「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状を残していました。麗子は依頼人と共謀し、遺産を手に入れるために奔走します。二転三転するストーリーと、強烈なキャラクターが魅力のリーガルミステリーで、2022年にはテレビドラマ化もされました。
主人公のキャラがとにかく強烈で面白い!法律の知識がなくても楽しめる、痛快なリーガルミステリーだよ。
第8回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した、中山七里さんの代表作の一つ。ピアニストを目指す少女の成長と、彼女の周りで起こる事件の謎を描いた音楽ミステリーとして高い評価を得ています。
ピアニストを目指す16歳の遥は、火事で全身に大やけどを負い、ピアニスト生命を絶たれてしまいます。しかし、彼女は不屈の精神でリハビリに励み、コンクール優勝を目指します。そんな彼女の周りで、次々と不可解な事件が発生。感動的な青春小説でありながら、本格的なミステリー要素も楽しめる傑作です。
主人公が困難に立ち向かう姿に感動しちゃう…。ミステリーとしても音楽小説としても最高の作品だよ。
第17回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した、倉井眉介さんのデビュー作。サイコパスとサイコパスの対決という、スリリングな展開が魅力の作品です。
物語の主人公は、弁護士の二宮彰。彼は、目的のためなら手段を選ばない冷酷なサイコパスです。ある日、彼は自分と同じように脳に異常を抱えたシリアルキラー「怪物の木こり」に襲撃されます。命からがら逃げ延びた二宮は、自らのプライドをかけて犯人への復讐を誓います。予測不能なストーリー展開に、最後まで目が離せません。
本作におけるサイコパス同士の対決という構図は、読者の倫理観を鋭く問いかけてくる。その冷徹な筆致からは、作者の並々ならぬ覚悟を感じざるを得ない。
第21回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した作品。認知症を患う祖父が、孫娘の持ち込む謎を解き明かしていくという、心温まる設定が特徴です。
主人公の楓は、かつて小学校の校長だった祖父が認知症になったことを受け入れられずにいました。しかし、祖父がまだ明晰な頭脳を保っていることに気づいた楓は、日常の謎を彼に相談するようになります。祖父は記憶を失いながらも、見事な推理で謎を解き明かしていくのです。ミステリーとしての面白さはもちろん、家族の絆を描いた感動的な物語としても楽しめます。
おじいちゃんの推理が本当に見事なんだ。読み終わった後に心が温かくなる、優しいミステリーだよ。
第9回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した、SFとミステリーが融合した作品。意識不明の恋人を救うために、主人公が仮想現実の世界へとダイブする物語です。
弟の自殺が原因で意識を失った恋人・淳美。主人公の浩市は、彼女の意識を取り戻すため、人の意識に入り込むことができる「SCインターフェース」という技術を使って彼女の精神世界へ向かいます。そこは、淳美が幼い頃に首長竜の絵を描いた場所でした。浩市は淳美の意識を取り戻せるのか、そして弟の自殺の真相とは。斬新な設定と感動的なストーリーが魅力の一冊です。
SFの設定が斬新で引き込まれる!ラストは本当に感動的で、涙なしには読めないよ…。
第12回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した作品。前代未聞の金額を要求する誘拐事件を描いた、社会派ミステリーです。
物語は、元副総理の孫娘が誘拐され、「身代金は一千兆円」という脅迫状が届くところから始まります。この金額は、日本の財政赤字と同額でした。犯人の目的は金なのか、それとも国の財政破綻を訴えるためのパフォーマンスなのか。警察の捜査が進むにつれて、事件の裏に隠された衝撃の真実が明らかになります。壮大なスケールと社会的なテーマが特徴の作品です。
スケールが大きくて、まるで映画みたい!社会問題についても考えさせられる深い作品だよ。
第13回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した学園ミステリー。小学校のクラスという閉鎖的な空間で繰り広げられる、少女たちの残酷な権力争いを描いています。
片田舎の小学校でクラスの女王として君臨していたマキ。しかし、東京から来た美しい転校生・エリカの登場によって、その地位は揺らぎ始めます。マキとエリカの対立は次第にエスカレートし、クラス全体を巻き込む事態へと発展。子供ならではの純粋さと残酷さが巧みに描かれており、終盤のどんでん返しも高く評価されています。
本作が描き出すスクールカーストという閉鎖空間の力学は、人間の本質的な残酷さを浮き彫りにしている。その容赦のない描写は、読後も重く心にのしかかるだろう。
第1回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した、感動的なファンタジーミステリー。2005年には映画化もされました。
事故で指を失った天才ピアニストの如月敬輔と、同じ事故で両親を亡くした少女・千織。二人は療養のために訪れた山奥の診療所で、不思議な女性と出会います。ピアノを通じて心を通わせる敬輔と千織が体験する、奇跡のような四日間を描いた物語です。心温まるストーリーと美しい情景描写が魅力で、「感涙のベストセラー」とも呼ばれています。
ミステリーだけど、それ以上に感動的な物語。読み終わった後、優しい気持ちになれる作品だよ。
第11回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した、パンデミックをテーマにしたパニックスリラー小説。漫画化もされています。
物語は、北海道沖の石油掘削基地で、職員全員が謎の死を遂げるという衝撃的な事件から始まります。原因究明のため、陸上自衛官と感染症学者が現地へ派遣されますが、そこで彼らが目にしたのは、未知のウイルスによる恐るべき惨状でした。次々と襲い来る危機と極限状況での人間ドラマが描かれ、スリリングな展開に一気読み必至の作品です。
ハラハラドキドキの展開でページをめくる手が止まらない!パニック映画みたいな臨場感がすごいよ。
第15回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した医療ミステリー。「その病院に行けば、がんが消える」という奇跡のような噂の真相に迫ります。
末期がん患者が次々と完全寛解(かんぜんかんかい)するという不思議な現象。それは奇跡なのか、それとも巧妙に仕組まれた罠なのか。医師と研究者がタッグを組み、この謎に挑みます。がん治療という専門的なテーマを扱いながらも、エンターテインメント性の高い本格ミステリーとして楽しむことができる一冊です。
医療とミステリーの組み合わせが絶妙!がん治療の知識も深まるし、謎解きも本格的で面白いよ。
第20回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した作品。知的財産権のプロである「弁理士」を主人公にした、ユニークなミステリーです。
巨大企業から特許侵害で訴えられた中小企業。絶体絶命のピンチに陥った彼らの前に現れたのは、天才弁理士・大鳳未来でした。彼女は驚くべき戦略で、巨大企業の特許網を打ち破ろうとします。専門的な「知財」の世界を舞台にしながらも、痛快な逆転劇が楽しめるエンターテインメント作品です。
『弁理士』って仕事、初めて知ったけど面白い!天才的な主人公の活躍にスカッとするよ。
第14回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞したアートミステリー。幻の絵画に隠された謎をめぐり、アート業界の裏側が描かれます。
贋作(がんさく)画家だった父の死をきっかけに、主人公は一枚の絵と出会います。それは、かつて父が描いた幻の名画の贋作でした。父はなぜその絵を描いたのか。真相を探るうちに、彼女はアート界を揺るがす大きな謎に巻き込まれていきます。著者の実体験ももとにした、リアリティあふれる物語が魅力です。
アートの世界って奥が深いんだね。絵画に隠された謎を解き明かす過程がワクワクするよ。
第18回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した作品。「紙」の専門家である紙鑑定士が、その知識を駆使して事件を解決するという斬新な設定が特徴です。
主人公は、どんな紙でも見分けることができる特殊な能力を持つ紙鑑定士・浦島。ある日、彼は奇妙な模型の家が残された殺人現場の調査を依頼されます。紙の知識と鋭い観察眼で、事件の真相に迫っていく姿が描かれます。マニアックな薀蓄(うんちく)と本格的な謎解きが融合した、新感覚の探偵物語です。
『紙』だけでこんなに話が広がるなんて驚き!専門知識が謎解きに繋がるのが面白いんだ。
第22回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した、エジプトのピラミッドを舞台にした本格ミステリーです。
日本のテレビクルーが、エジプトにある未盗掘のピラミッドの内部調査を開始。しかし、調査を進める中で、クルーの一人が密室状態の玄室で遺体となって発見されます。古代遺跡という壮大な舞台で繰り広げられる、巧妙なトリックと謎解きが魅力の作品です。考古学のロマンとミステリーの面白さを同時に味わうことができます。
古代エジプトと密室ミステリーの組み合わせが最高!ピラミッドを探検してるみたいでワクワクするよ。
第7回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した青春ミステリー。平凡な高校生たちが、テロ事件の謎に挑む姿を描いています。
ある日、主人公たちの通う高校の屋上に、なぜかミサイルが設置されていました。誰が、何のために?日常に突如現れた非日常的な謎を前に、4人の高校生が真相解明に乗り出します。世界情勢よりも、目の前の部活や友情が大事。そんな高校生たちの等身大の姿が、きらりと光る作品です。
高校生たちが謎に立ち向かう姿がかっこいい!青春小説としても楽しめる爽やかな一冊だよ。
第6回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した作品。動物園のパンダをめぐる、ユニークな設定のミステリーです。
物語の舞台は、経営難に苦しむ動物園。ある日、人気のジャイアントパンダが殺されるという前代未聞の事件が発生します。犯人は誰なのか、そしてその目的とは。警察の捜査と並行して、動物園の飼育員たちも独自の調査を開始します。動物の生態に関する知識も盛り込まれており、楽しみながら学べる一冊です。
パンダが殺されるなんて、設定からして気になるよね!動物園の裏側も知れて興味深い話だったよ。
第3回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した、強烈なバイオレンス描写が特徴の作品。その圧倒的な筆致で描かれる、人間の暗い情念が読者に衝撃を与えます。
元刑事の藤島は、失踪した娘・加奈子の行方を追っていました。しかし、娘の交友関係をたどるうちに、彼が知らなかった加奈子の恐るべき本性が明らかになっていきます。登場人物のほとんどが悪人という、救いのない世界観が徹底して描かれています。読む人を選びますが、その衝撃的な内容から多くの読者を惹きつけている問題作です。
本作で描かれる暴力の連鎖と人間の深淵なる悪意は、読者の精神を激しく揺さぶる。その容赦のない描写は、エンターテインメントの枠を超えた文学的達成とさえ言えるだろう。
第12回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した警察小説。知能犯を追う警視庁捜査二課を舞台に、女性キャリアの活躍を描きます。
主人公は、警視庁捜査二課に配属された郷間彩香。彼女は、ある巨大企業の粉飾決算疑惑を追う特命チームの指揮官に任命されます。しかし、捜査を進めるうち、警察内部の陰謀や裏切りに直面することに。警察組織のリアルな描写と、どんでん返しの連続が魅力のエンターテインメント作品です。
主人公の女性刑事がすごくカッコいい!警察内部の駆け引きにハラハラする展開がたまらないよ。
第23回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した、パン屋を舞台にした日常の謎系のミステリー。著者は現役の漫画家でもあります。
大学一年生の市倉小春は、パン屋でアルバイトをしています。ある日、親友で同僚の由貴子にライブをドタキャンされてしまいます。なぜ彼女は嘘をついたのか?小春は由貴子の行動を振り返り、その裏にある意外な真相にたどり着きます。パンの描写が魅力的で、生き生きとした会話とテンポの良いストーリーが楽しめる連作ミステリーです。
パンがすごく美味しそうでお腹が空いちゃう!日常の小さな謎を解き明かすのが心地良い作品だよ。
第16回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した作品。科学的にありえないとされる古代の遺物「オーパーツ」を題材にした本格ミステリーです。
物語は、オーパーツを専門に狙う窃盗団と、それを追う刑事たちの戦いを描きます。物理トリックを駆使した巧妙な犯罪と、個性的なキャラクターたちの掛け合いが魅力。オーパーツにまつわる蘊蓄(うんちく)も豊富で、知的好奇心をくすぐられる一冊となっています。
オーパーツってロマンがあるよね!物理トリックを使った本格的な謎解きがたまらないよ。
第10回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した、弁護士が探偵役を務めるリーガルミステリー。ハードボイルドな雰囲気と、軽妙な会話劇が特徴です。
主人公は、酒好きでだらしないけれど腕は確かな弁護士・穂高。彼は、ある事件の調査を依頼されたことをきっかけに、過去の因縁と向き合うことになります。法律の知識を駆使して事件の真相に迫っていく姿が描かれます。シリーズ化もされている人気作で、主人公の人間的な魅力も光る作品です。
主人公の弁護士がダメな人なんだけど、そこがまた魅力的。ハードボイルドな雰囲気が好きな人におすすめだよ。
第14回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した金融ミステリー。天才的な株トレーダーの女性を主人公に、投資の世界の非情さを描いています。
ある日、主人公の前に現れた謎の美女・二礼茜。彼女は、大事なものを引き換えに大金をもたらすという投資話を持ちかけます。彼女の目的は何なのか、そして彼女の正体とは。スリリングな金融バトルと、予測不能なストーリー展開が魅力の作品です。
株の世界って怖いけど面白い!天才的な主人公がとにかくカッコよくて、最後まで楽しめたよ。
第9回『このミステリーがすごい!』大賞で優秀賞を受賞した作品。ハイテクな警備システムが施された研究所を舞台にした、知的エンターテインメントです。
物語の目的は、万全のセキュリティを誇る研究所に侵入し、機密情報を盗み出すこと。主人公たちは、様々な科学知識や技術を駆使して、難攻不落の警備システムに挑みます。まるで脱出ゲームのようなスリリングな展開と、科学的なトリックが楽しめる作品です。
どうやって研究所に侵入するのか、作戦を考えるのが面白い!科学の知識がなくてもワクワクしながら読めるよ。
第5回『このミステリーがすごい!』大賞で優秀賞を受賞した、プロ野球を舞台にしたミステリーです。
物語は、ある人気プロ野球チームの左利きのピッチャーが、試合中に殺害されるという衝撃的な事件から始まります。なぜ彼は狙われたのか。犯人探しが進むにつれて、華やかなプロ野球界の裏に隠された人間関係や確執が明らかになっていきます。野球ファンはもちろん、そうでない人も楽しめる一冊です。
プロ野球の裏側でこんな事件が…って設定だけで引き込まれる!野球が分からなくても人間ドラマとして楽しめるよ。
第2回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した作品。完璧な犯罪計画を立てて実行しようとする男たちの姿を描いた、クライムサスペンスです。
物語の主人公は、多額の借金を抱えた二人の男。彼らは人生の一発逆転を狙い、現金輸送車を襲撃するという完璧な計画を立てます。しかし、計画は思わぬ方向へと転がっていき…。二転三転するストーリーと、ブラックなユーモアが魅力の作品です。
完璧な計画のはずがどんどんズレていくのが面白い!ハラハラするけどコミカルで不思議な魅力があるよ。
第7回『このミステリーがすごい!』大賞で優秀賞を受賞した、臨床心理士を主人公にしたミステリー。『孤狼の血』シリーズで知られる柚月裕子さんのデビュー作でもあります。
主人公の臨床心理士・佐久間美帆は、ある事件の容疑者の精神鑑定を担当することになります。カウンセリングを通じて容疑者の心に深く入り込んでいく美帆でしたが、次第に彼女自身も事件の闇に飲み込まれていきます。人間の心の奥深さと脆さを描いた、重厚な物語が魅力です。
人間の心理描写が非常に鋭く、物語の深層に引きずり込まれる感覚を覚える。デビュー作とは思えない完成度の高さは、特筆に値するだろう。
第8回『このミステリーがすごい!』大賞で優秀賞を受賞した作品。現代の日本を舞台に、伝説の殺人鬼「切り裂きジャック」を彷彿とさせる猟奇殺人事件を描きます。
物語は、ある親子が惨殺される事件から始まります。その手口は、19世紀のロンドンを震撼させた切り裂きジャックと酷似していました。警視庁の犬養隼人刑事は、事件の真相を追ううちに、司法や医療の暗部に触れることになります。社会派なテーマとスリリングな展開が融合した、読み応えのある一冊です。
本作は、猟奇殺人の描写を通じて、現代社会が抱える病理を鋭く抉り出している。その衝撃的な内容は、読者に深い問いを投げかけるだろう。
第10回『このミステリーがすごい!』大賞で優秀賞を受賞した法廷ミステリー。『弁護士探偵物語』シリーズの著者による作品です。
物語は、裁判員制度をテーマに、ある殺人事件の裁判を描きます。被告人は無罪を主張しますが、状況証拠は彼が犯人であることを示していました。裁判員に選ばれた一般市民たちが、様々な情報に惑わされながらも、事件の真相に迫ろうと奮闘します。裁判のリアルな描写と、二転三転する法廷劇が魅力です。
裁判員制度ってこうなんだって勉強になるよ。法廷での駆け引きが面白くて一気に読んじゃった。
第6回『このミステリーがすごい!』大賞の候補作となった、中山七里さんの作品。こちらは猟奇的な殺人事件を扱うダークなミステリーです。
物語は、全身の血液を抜かれて殺されるという奇怪な連続殺人事件が発生するところから始まります。警視庁の犬養隼人刑事は、捜査を進めるうちに、事件の裏に隠された人間の深い憎悪と悲しみを知ることに。衝撃的な展開と、重厚なテーマが読者に強烈な印象を残す作品です。
本作が描き出す人間の悪意と狂気は、読む者の心を深く侵食する。その圧倒的な筆力は、まさに中山七里氏の真骨頂と言えるだろう。
今回は、「このミステリーがすごい!大賞」の受賞作から、おすすめの30作品をランキング形式でご紹介しました。
この賞の受賞作は、医療、法律、音楽、アート、SFなど、非常に幅広いジャンルにわたっているのが大きな魅力です。また、新人作家の登竜門でありながら、多くの作品が映像化されるなど、エンターテインメント性が高く読みやすい傑作が揃っています。
気になる作品は見つかりましたか?ぜひこのランキングを参考にして、あなただけのお気に入りの一冊を見つけてみてくださいね。