【2025年最新】安楽椅子探偵小説のおすすめランキングTOP20

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ふくちい

皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...

皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。

目次

安楽椅子探偵小説の魅力とおすすめ作品をご紹介

「安楽椅子探偵」と聞いて、どんな探偵を思い浮かべますか? 事件現場に足を運ぶことなく、ひじ掛けのついたゆったりとした椅子に座ったまま、話を聞くだけで事件を解決に導いてしまう。そんな探偵が登場するのが、安楽椅子探偵小説です。現場の証拠集めなど足を使った捜査はせず、新聞記事や関係者からの話といった限られた情報だけを頼りに推理を組み立てていきます。

安楽椅子探偵小説の最大の魅力は、読者が探偵と同じ立場で謎解きに参加できる点にあります。探偵が得る情報は、基本的にすべて読者にも開示されます。そのため、まるで探偵と知恵比べをしているかのような、純粋な論理パズルとしてのスリルを味わうことができるのです。日常のささいな謎を扱う作品も多く、ミステリー初心者でも気軽に楽しめるジャンルとして人気を集めています。

安楽椅子探偵小説のおすすめランキングTOP20

ここからは、数ある安楽椅子探偵小説の中から、特におすすめの名作をランキング形式でご紹介します。古典的な傑作から、ユニークな設定が光る現代の作品まで、あなたの知的好奇心をくすぐる一冊がきっと見つかるはずです。

時代を超えて愛される論理の芸術を、どうぞ心ゆくまでお楽しみください。

1位: 『黒牢城』 米澤穂信

米澤穂信 黒牢城 小説
引用:Amazon.co.jp: 黒牢城 (角川文庫) : 米澤 穂信: 本

戦国時代を舞台にした異色の安楽椅子探偵小説が、米澤穂信の『黒牢城』です。物語は、主君である織田信長に反旗を翻し、有岡城に籠城した武将・荒木村重が主人公。籠城中の城内で次々と発生する難事件に、村重は頭を悩ませます。

そこで村重が頼ったのが、土牢に幽閉していた織田方の軍師・黒田官兵衛でした。村重は官兵衛のもとを訪れ、事件のあらましを語って聞かせます。官兵衛は牢の中から一歩も出ることなく、村重から伝えられた情報だけを頼りに、鮮やかな推理で事件の真相を解き明かしていきます。直木賞をはじめ、数々のミステリーランキングで1位に輝いた傑作です。

ふくちい

歴史ミステリーとしても一級品!囚われの官兵衛がどうやって謎を解くのか、そのロジックにしびれるよ。

2位: 『九マイルは遠すぎる』 ハリイ・ケメルマン

ハリイ・ケメルマン 九マイルは遠すぎる 小説
引用:九マイルは遠すぎる [書籍]

「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない。まして雨の中となるとなおさらだ」。この何気ない一言から、殺人事件の真相を導き出す表題作は、安楽椅子探偵小説の金字塔として知られています。探偵役は、英文学を教えるニッキー・ウェルト教授です。

彼は、友人との会話で耳にした短い文章だけを手がかりに、驚くべき論理的な推論を重ねていきます。発話者の心理状態や状況を次々と特定し、ついには誰も思いもよらなかった事件の真相にたどり着きます。純粋な推理の力だけで謎を解き明かす、本格ミステリーの醍醐味が詰まった短編集です。

ふくちい

たった一文からここまで推理が広がるなんて!言葉の奥深さを感じる一冊なんだ。

3位: 『黒後家蜘蛛の会』 アイザック・アシモフ

アイザック・アシモフ 黒後家蜘蛛の会 小説
引用:黒後家蜘蛛の会 3 (創元推理文庫 167-3)

SFの巨匠アイザック・アシモフが手掛けた、安楽椅子探偵ものの代表的なシリーズが『黒後家蜘蛛の会』です。物語の舞台は、月に一度開かれる「黒後家蜘蛛の会」という名の晩餐会。弁護士や作家、数学者といった6人の会員が、毎回ゲストを招いて会食を楽しんでいます。

その席で披露される謎めいた話題に対し、博識な会員たちがそれぞれの専門知識を活かして推理を戦わせます。しかし、いつも真相を見抜くのは、議論を静かに聞いている給仕のヘンリー。殺人事件はほとんど起こらず、日常に潜む知的なパズルが中心の、会話劇が魅力的な作品です。

ふくちい

専門家たちが頭をひねる謎を、給仕さんがサラッと解いちゃうのが痛快だよね。わたしもこんな会に参加してみたいな。

4位: 『名探偵のままでいて』 小西マサテル

小西マサテル 名探偵のままでいて 小説
引用:Amazon.co.jp: 名探偵のままでいて (宝島社文庫) 電子書籍: 小西マサテル: Kindleストア

第21回『このミステリーがすごい!』大賞の受賞作である『名探偵のままでいて』は、心温まる設定が魅力の安楽椅子探偵ミステリーです。探偵役は、レビー小体型認知症を患う71歳の祖父。かつて小学校の校長だった祖父は、幻視や記憶障害といった症状を抱えながらも、孫娘の楓が持ち込む日常の謎に挑みます。

楓が身の回りで起きた不思議な出来事を話して聞かせると、祖父の知性は生き生きと働きを取り戻し、鮮やかに謎を解き明かしていきます。テンポの良い会話と、謎解きを通して描かれる祖父と孫の絆が、多くの読者の心を掴みました。ミステリーでありながら、感動的な人間ドラマも味わえる一冊です。

ふくちい

おじいちゃんの推理が冴えわたるたびに、なんだか胸が熱くなるんだ。ミステリーだけど、すごく優しい気持ちになれるよ。

5位: 『火曜クラブ』 アガサ・クリスティ

アガサ・クリスティ 火曜クラブ 小説
引用:火曜クラブ (クリスティー文庫) | アガサ・クリスティー, 中村 妙子, 妙子, 中村 | 英米の小説・文芸 | Kindleストア | Amazon

「ミステリーの女王」アガサ・クリスティが生んだ名探偵、ミス・マープルが初めて登場する記念碑的な作品が『火曜クラブ』です。この作品は、安楽椅子探偵ものの代表作としても知られています。物語は、ミス・マープルの家に集う「火曜クラブ」の面々が、過去に起きた迷宮入りの事件を持ち寄り、推理を披露しあうという形式で進みます。

作家や牧師など、様々な職業のメンバーが頭を悩ませる難事件の数々。しかし、田舎の村での人間観察を通じて人間性を知り尽くしたミス・マープルだけが、編み物をしながら静かに話を聞き、いつも真相を見抜いてしまいます。老婦人ならではの鋭い洞察力が光る、古典的名作です。

ふくちい

マープルさんの、何気ない日常から真実を見抜く力がすごいんだ。人間観察って大事だね!

6位: 『空飛ぶ馬』 北村薫

北村薫 空飛ぶ馬 小説
引用:(国内ミステリー) 空飛ぶ馬 / 北村薫

「日常の謎」というジャンルを確立した北村薫のデビュー作『空飛ぶ馬』も、安楽椅子探偵小説の名作です。物語の語り手は女子大生の「私」。彼女が日常の中で出会うささやかで不思議な謎を、落語家の円紫さん(えんしさん)に聞かせ、彼が解き明かしていくという連作短編集です。

殺人事件のような派手な出来事は起こりませんが、日常に潜む小さな謎の中に、人生の輝きや哀しみが描かれています。主人公と円紫さんの軽妙な会話を楽しみながら、いつの間にかミステリーの奥深さに引き込まれていく、そんな魅力を持った作品です。円紫さんと「私」のシリーズは、多くの読者に愛され続けています。

ふくちい

大きな事件じゃないけど、日常の「あれ?」って思うことがミステリーになるのが面白いんだ。円紫さんの語り口が心地いいんだよね。

7位: 『ママは何でも知っている』 ジェイムズ・ヤッフェ

ジェイムズ・ヤッフェ ママは何でも知っている 小説
引用:ママは何でも知っている (ハヤカワ・ミステリ文庫) | ジェイムズ ヤッフェ, 小尾 芙佐 | 英米の小説・文芸 | Kindleストア | Amazon

ニューヨークのブロンクスに住む主婦「ママ」が探偵役という、ユニークな設定で人気のシリーズです。彼女は家から一歩も出ることなく、警察官である息子のデイヴィッドから電話で事件の概要を聞くだけで、次々と難事件を解決に導きます。

ママの武器は、長年の主婦として培ってきた人間観察眼と、日常生活から得た知恵。彼女にかかれば、複雑に見える事件も、家庭内のありふれた出来事のアナロジー(類推)で鮮やかに解き明かされてしまいます。ユーモアあふれる会話と、アットホームな雰囲気の中で本格的な謎解きが楽しめる、安楽椅子探偵小説の傑作です。

ふくちい

ママの推理は、毎日家事をしているからこその視点ですごい!電話だけで事件を解決しちゃうなんて、かっこいいな。

8位: 『アリバイ崩し承ります』 大山誠一郎

大山誠一郎 アリバイ崩し承ります 小説
引用:Amazon.co.jp: アリバイ崩し承ります (実業之日本社文庫) : 大山誠一郎: 本

一回5,000円で鉄壁のアリバイを崩すという、風変わりな探偵が登場するのが『アリバイ崩し承ります』です。探偵役は、都心から離れた商店街で時計店を営む若き女性店主、美谷時乃(みたに ときの)。彼女は店から出ることなく、新人刑事からもたらされる情報だけで、容疑者の完璧なアリバイに挑みます。

「時を戻すことができました」という決め台詞とともに、時計や時刻に関する専門知識を駆使してアリバイトリックを鮮やかに解体していく様は爽快です。論理的な謎解きに特化した構成で、本格ミステリファンから高い評価を得ています。2020年にはテレビドラマ化もされ、話題となりました。

ふくちい

時間のアリバイを崩す専門家なんて面白い設定だよね。決め台詞もバッチリ決まってて、スカッとするよ!

9位: 『太鼓叩きはなぜ笑う』 鮎川哲也

鮎川哲也 太鼓叩きはなぜ笑う 小説
引用:太鼓叩きはなぜ笑う (徳間文庫 134-1)

バー「三番館」を舞台にした、粋な安楽椅子探偵小説です。私立探偵が事件に行き詰まるたびにこのバーを訪れ、捜査の状況を愚痴交じりに語り始めます。すると、その話を聞いていたバーテンダーが、客には気づかれないように、さりげなく推理のヒントを与えるのです。

探偵はいつも的外れな推理を繰り返しますが、バーテンダーの巧妙な助言によって、最終的には事件を解決へと導かれます。ユーモアあふれる軽妙な語り口で、本格的な謎解きが楽しめる王道の安楽椅子探偵ものとして、多くのミステリファンに愛されています。

ふくちい

バーテンダーさんが名探偵っていうのがおしゃれだよね。探偵にこっそりヒントを出すなんて、粋な計らいだなあ。

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10位: 『花の下にて春死なむ』 北森鴻

北森鴻 花の下にて春死なむ 小説
引用:Amazon.co.jp: 花の下にて春死なむ 香菜里屋シリーズ1〈新装版〉 (講談社文庫) 電子書籍: 北森鴻: Kindleストア

三軒茶屋の路地裏に佇むビアバー「香菜里屋(かなりや)」を舞台にした、少しビターで大人な雰囲気の安楽椅子探偵小説です。この店を訪れる客たちは、それぞれが人生の中で抱えた不思議な謎や、心に引っかかっている出来事をマスターの工藤に語り始めます。

工藤は客の話に静かに耳を傾け、鋭い洞察力でその謎を解き明かしていきます。民俗学や歴史に関する蘊蓄(うんちく)が散りばめられたミステリとしても楽しめます。美味しいビールと料理の描写も魅力的で、しっとりとした大人の時間を過ごしたい読者におすすめの一冊です。

ふくちい

ビアバーが舞台なんて、雰囲気がすごく良いんだ。マスターのうんちくを聞きながら、一緒に謎を解いている気分になれるよ。

11位: 『medium 霊媒探偵城塚翡翠』 相沢沙呼

相沢沙呼 medium 霊媒探偵城塚翡翠 小説
引用:medium 霊媒探偵城塚翡翠 [書籍]

「霊媒」と「論理」という、相反する要素を組み合わせて事件に挑む異色のミステリーです。主人公は、死者の言葉を伝えることができる霊媒・城塚翡翠(じょうづか ひすい)。彼女は推理作家の香月史郎とコンビを組み、世間を騒がせる難事件に立ち向かいます。

翡翠の霊視には証拠能力がないため、香月がその情報をもとに論理的な推理を組み立て、犯人を追い詰めていくのが基本のスタイルです。しかし、物語の終盤には、読者の予想を根底から覆す驚愕の真実が待ち受けています。ミステリランキング5冠を達成した、最驚かつ最叫の傑作と評される作品です。

ふくちい

え、そういうことだったの!?って、最後の最後に全部ひっくり返されたよ。これは絶対に騙される!

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12位: 『遠きに目ありて』 天藤真

天藤真 遠きに目ありて 小説
引用:遠きに目ありて (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書) (創元推理文庫 M て 1-1) | 天藤 真 |本 | 通販 | Amazon

重度の脳性マヒにより、車椅子での生活を余儀なくされている少年が探偵役を務める、安楽椅子探偵小説の歴史に残る名作です。警視庁成城署の真名部警部は、ある事件の捜査中に行き詰まり、ふとしたきっかけで知り合った少年・岩井信一に事件の話を聞かせます。

すると、信一はベッドに寝たきりのまま、警部から聞いた情報だけを頼りに、驚くべき推理力で次々と事件の真相を言い当てます。身体的なハンディキャップを抱えながらも、類まれなる知性で難事件に挑む少年の姿が感動を呼ぶ、本格ミステリとしても評価の高い連作短編集です。

ふくちい

動けない少年が、頭の中だけで事件を解決していく姿に感動するんだ。人間の可能性ってすごいなって思わされるよ。

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13位: 『安楽椅子探偵アーチー』 松尾由美

松尾由美 安楽椅子探偵アーチー 小説
引用:Amazon.co.jp: 安楽椅子探偵アーチー eBook : 松尾 由美: Kindleストア

なんと、探偵役が「口をきく安楽椅子」そのものであるという、非常にユニークな設定の作品です。小学5年生の及川衛(およかわ まもる)は、アンティークショップで不思議な安楽椅子「アーチー」と出会います。このアーチーは、なぜか言葉を話し、卓越した推理力を持っているのです。

衛が学校や近所で遭遇した事件の謎をアーチーに話して聞かせると、アーチーは文字通り「安楽椅子に座ったまま」見事な推理を披露します。ユーモアと本格的な謎解きが融合した、心温まる連作ミステリです。SF的な要素もあり、これまでの安楽椅子探偵小説とは一味違った作品を読みたい方におすすめです。

ふくちい

探偵が椅子そのものって、発想がすごすぎる!わたしもアーチーみたいな椅子が家にあったら、毎日事件を探しちゃうかも。

14位: 『ななつのこ』 加納朋子

加納朋子 ななつのこ 小説
引用:Amazon.co.jp: ななつのこ 駒子シリーズ (創元推理文庫) eBook : 加納 朋子: Kindleストア

「日常の謎」の名手として知られる加納朋子のデビュー作であり、人気の「駒子シリーズ」の第1作です。主人公は、お菓子作りが得意な短大生の入江駒子。彼女が友人たちとの会話や日常の中で遭遇する、ささやかだけれど不思議な謎を解き明かしていく物語です。

殺人事件のような大きな事件は起こりませんが、駒子の優しい視点を通して描かれる世界は、暖かく、どこか懐かしい気持ちにさせてくれます。登場人物たちの何気ない会話の中に伏線が巧みに張られており、ミステリとしての読み応えも十分。心温まる物語が好きな方にぴったりの一冊です。

ふくちい

駒子さんと友達のやり取りが、すごくリアルで読んでいて楽しいんだ。日常に隠された小さな謎を見つけるのが上手になりそう!

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15位: 『隅の老人』 バロネス・オルツィ

バロネス・オルツィ 隅の老人 小説
引用:隅の老人: 【完全版】 [書籍]

安楽椅子探偵の元祖の一人とされるキャラクター「隅の老人」が登場する、古典ミステリーの傑作です。物語の舞台は、ロンドンのティールーム。そこでいつも同じ隅の席に座っている風変わりな老人が、探偵役を務めます。

彼は、女性新聞記者が持ち込む迷宮入り事件の新聞記事に目を通し、結び目をつけた紐をいじりながら、事件の真相を解き明かしていきます。現場に行くことはおろか、席から立つことさえほとんどありません。純粋な論理と推理だけで事件を解決する、まさに安楽椅子探偵の原型ともいえるスタイルが確立された作品です。

ふくちい

安楽椅子探偵の元祖なんだって!新聞記事だけで事件を解決しちゃうなんて、究極のインドア派探偵だね。

16位: 『奇談蒐集家』 太田忠

太田忠 奇談蒐集家 小説
引用:Amazon.co.jp: 奇談蒐集家 電子書籍: 太田 忠司: Kindleストア

怪談や奇談を蒐集(しゅうしゅう)して回る作家・狩野俊介が、訪れた先で遭遇する不可解な事件の謎を解き明かす、ホラーテイストの安楽椅子探偵小説です。狩野は、人々から語られる怪異譚や不思議な話に耳を傾けるうちに、その背後に隠された人間の業や事件の真相に気づいていきます。

物語は、狩野が聞き集めた話を一人語りの形式で読者に聞かせる、という構成になっています。オカルト的な雰囲気が漂う中で、ロジカルな推理が展開されるのがこのシリーズの魅力。少し怖いけれど、ミステリとしての面白さも堪能したいという方におすすめです。

ふくちい

本作における怪談と論理の融合は、読者の不安を煽る上で極めて効果的に作用している。恐怖と謎解きの両立という点において、着目すべき作品である。

17位: 『腕貫探偵』 西澤保彦

西澤保彦 腕貫探偵 小説
引用:Amazon.co.jp: 腕貫探偵 電子書籍: 西澤 保彦, 20111215: Kindleストア

黒い腕貫(うでぬき)がトレードマークの、正体不明の公務員「腕貫さん」が探偵役を務める人気シリーズです。物語の舞台は、なぜか奇妙な事件が多発する櫃洗市(ひつあらいし)。腕貫さんは、女子大生のユリエたちが持ち込む事件の話を聞き、その場を動かずに鮮やかな推理を披露します。

登場人物たちの軽妙でユーモラスな会話劇が大きな魅力で、読み進めるうちに彼らのファンになってしまうこと間違いなし。コミカルな雰囲気の中に、SF的な要素や本格的なトリックが盛り込まれており、西澤保彦ならではの世界観が楽しめます。シリーズ作品が多数刊行されています。

ふくちい

腕貫さんっていうニックネームがかわいいよね!登場人物たちの掛け合いが面白くて、どんどん読み進めちゃうんだ。

18位: 『謎解きはディナーのあとで』 東川篤哉

東川篤哉 謎解きはディナーのあとで 小説
引用:小学館文庫 謎解きはディナーのあとで

「お嬢様の目は節穴でございますか?」という辛辣な決め台詞でおなじみの、ユーモアミステリの傑作です。大富豪の令嬢でありながら、その身分を隠して働く新人刑事・宝生麗子。彼女が担当した難事件の概要を、自宅の執事である影山に話して聞かせるところから物語は始まります。

影山は、麗子の要領を得ない事件説明を聞くだけで、たちどころに真相を見抜き、的確な推理を披露します。麗子と影山のコミカルな掛け合いを楽しみながら、本格的な謎解きも味わえるのが本作の魅力。本屋大賞を受賞し、テレビドラマ化や映画化もされるなど、社会現象を巻き起こした大人気シリーズです。

ふくちい

執事の影山さんの毒舌がたまらない!お嬢様とのコンビが最高に面白いミステリーだよ。

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19位: 『座間味くんの推理 心臓と左手』 石持浅海

石持浅海 座間味くんの推理 心臓と左手 小説
引用:Amazon.co.jp: 心臓と左手~座間味くんの推理~ (光文社文庫) 電子書籍: 石持 浅海: Kindleストア

大学のサークル部室から一歩も出ずに事件を解決する、という究極の安楽椅子探偵が登場する作品です。探偵役の座間味くんは、極度の面倒くさがり屋。友人たちが持ち込む事件の謎も、部室のソファに寝転がったまま、話を聞くだけで解き明かしてしまいます。

物語はほぼすべてが会話文で構成されており、登場人物たちのやり取りを通じて、事件の状況や情報が読者に提示されます。無駄な描写を削ぎ落としたストイックな構成ながら、ロジカルな推理の面白さが際立つ一冊。会話劇が好きな方や、純粋な論理パズルに挑戦したい方におすすめです。

ふくちい

部室から一歩も動かないなんて、究極の安楽椅子探偵だね!会話だけで進んでいくのに、すごく引き込まれるんだ。

20位: 『ミミズクとオリーブ』 芦原すなお

芦原すなお ミミズクとオリーブ 小説
引用:ミミズクとオリーブ [書籍]

売れないミステリ作家の夫「ミミズク」と、しっかり者の妻「オリーブ」の夫婦が、日常に潜むささやかな謎を解き明かしていく心温まる連作短編集です。物語は、夫婦の何気ない会話を中心に展開されます。

妻が持ちかける近所での出来事や、ふとした疑問に対して、夫がミステリ作家ならではの視点で推理を働かせます。派手な事件は起こりませんが、夫婦の愛情あふれるやり取りと、その中から生まれる優しい謎解きが魅力です。読後には、穏やかで温かい気持ちになれる、そんな一冊です。

ふくちい

夫婦で謎解きなんて、なんだか素敵だよね。日常の小さな「なぜ?」が、二人の会話で解き明かされていくのが心地いいんだ。

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まとめ

安楽椅子探偵小説のおすすめランキングTOP20をご紹介しました。気になる作品は見つかりましたか?

安楽椅子探偵の魅力は、なんといってもその鮮やかな推理力と知的な謎解きにあります。現場に赴かず、限られた情報だけで真相にたどり着く姿は、まさに論理の芸術です。また、読者も探偵と同じ情報をもとに推理できるため、物語への没入感が高いのも特徴です。

今回ご紹介した作品は、古典的な名作から現代的なユニークな設定のものまで様々です。ぜひこの機会に、奥深い安楽椅子探偵の世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

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