皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。
本の世界は、子どもたちの好奇心を刺激し、豊かな心を育むための素晴らしい冒険への入り口です。物語の主人公に自分を重ねてハラハラドキドキしたり、全く知らない世界の知識に夢中になったり。そんな読書体験は、子どもたちの世界をどこまでも広げてくれます。
この記事では、長年愛され続ける不朽の名作から、今話題の新しい物語まで、子どもたちの心に深く残るであろう素晴らしい児童書をランキング形式でご紹介します。どの本も、子どもたちの想像力をかき立て、本を読む楽しさを教えてくれるはずです。ぜひこのランキングを参考に、お子さんと一緒に夢中になれる一冊を見つけて、素敵な読書の時間をお過ごしください。
さあ、ここからは『小説ヨミタイ』編集部が厳選した、2025年最新の児童書おすすめ人気ランキングTOP40を発表します!
子どもはもちろん、大人も一緒に楽しめる名作が勢ぞろいです。それぞれの作品が持つユニークな魅力やあらすじを分かりやすくご紹介していきますので、ぜひお気に入りの一冊を見つけるための参考にしてくださいね。
子どもたちの日常に潜む「大ピンチ」な瞬間を、ユーモアたっぷりに集めた図鑑です。「ガムが髪にくっついた」「給食の牛乳をこぼした」など、誰もが一度は経験したことのあるような「あるある!」なピンチが満載。それぞれのピンチにはレベルが設定されており、その乗り越え方もユニークな視点で解説されています。
この本の魅力は、失敗をネガティブなものとしてではなく、笑いに変えて楽しむというポジティブなメッセージが込められている点です。子どもたちはこの図鑑を読むことで、ピンチに陥っても大丈夫なんだ、と安心感を得ることができるでしょう。親子で一緒に読んで、「こんなピンチあったよね!」と笑いあうのもおすすめです。
日常のピンチがこんなに面白くなるなんて!わたしもいろんなピンチを観察したくなったよ。
パンを愛するあまり、パンどろぼうになってしまった主人公の物語です。シュールでお茶目なキャラクターが人気を呼び、数々の絵本賞を受賞しています。パンどろぼうは、お目当てのパンを手に入れるため、パン屋に忍び込みますが、その正体と行動が読者の予想を裏切る展開で、大きな笑いを誘います。
ただ面白いだけでなく、物語のキャラクターには善良な一面もあり、単純な善悪では割り切れない深みも感じさせます。親しみやすい絵柄と、意外性のあるストーリー展開で、子どもから大人まで幅広い層の心を掴んで離しません。続編やグッズも多数展開されており、その人気はますます広がっています。
パンどろぼうの正体にびっくりしたよ!おいしいパンのためなら、わたしもどろぼうになっちゃうかも。
幸運な人だけがたどり着けるふしぎな駄菓子屋「銭天堂」が舞台の物語です。店主の紅子がすすめる駄菓子は、食べると様々な願いを叶えてくれますが、食べ方や使い方を間違えると、思わぬ副作用が起こることも。一つ一つの話が独立しているので、どの巻からでも楽しむことができます。
このシリーズの魅力は、願いが叶うワクワク感と、少しだけ怖い教訓が同居している点です。駄菓子を選ぶ客たちの人間模様も巧みに描かれており、子どもだけでなく大人も引き込まれる奥深さがあります。自分の悩みに合った駄菓子はどれだろう、と想像しながら読むのも楽しいでしょう。
幸運も不幸も自分次第なんて、考えさせられるね。わたしはどんな駄菓子を選ぶかな…。
9歳の少年エルマーが、どうぶつ島に囚われているりゅうの子どもを助けに行く冒険物語です。1948年にアメリカで出版されて以来、70年以上にわたって世界中の子どもたちに愛され続けている名作です。物語は、エルマーが年老いたのらねこからりゅうの子どもの話を聞き、助け出すことを決意するところから始まります。
どうぶつ島ではライオンやトラといった恐ろしい動物たちが待ち受けていますが、エルマーはリュックサックに詰めた輪ゴムやチューインガム、歯ブラシといった身近な道具と知恵を使い、困難を乗り越えていきます。その姿は、子どもたちに勇気と、工夫することの楽しさを教えてくれます。親子で一緒に、ハラハラドキドキの冒険に出かけてみてはいかがでしょうか。
知恵と勇気でりゅうの子を助けるなんて、かっこいいね!わたしも冒険にでかけたくなったよ。
町の円形劇場跡に住み着いた不思議な少女モモが、「時間どろぼう」と名乗る灰色の男たちに奪われた人々のかけがえのない時間を取り戻す物語です。モモには、人の話をじっくりと聞くという特別な才能があり、町の人々にとってかけがえのない存在でした。
しかし、時間貯蓄銀行の外交員を名乗る灰色の男たちが現れ、大人たちは効率ばかりを追い求めるようになり、心から豊かに過ごす時間を失っていきます。この物語は、ファンタジーの世界を通して、「時間とは何か」「人生にとって本当に大切なものは何か」を問いかけます。大人が読んでも深く考えさせられる、哲学的なテーマを持った不朽の名作です。
時間ってなんだろうって考えさせられるね。モモみたいに、人の話をじっくり聞ける人になりたいな。
仲良しのがまくんとかえるくんの、心温まる友情を描いた5つの短編が収められています。お互いを思いやる二人のやりとりは、ユーモラスでありながら、本当の「ともだち」とは何かを優しく教えてくれます。
例えば、がまくんが無くしたボタンを一緒に探してあげたり、手紙が来たことのないがまくんのために、かえるくんがこっそり手紙を書いてあげたり。何気ない日常の中にある、ささやかで大切な思いやりに溢れています。小学校の教科書にも採用されるなど、長年にわたって読み継がれている名作です。
がまくんとかえるくん、最高のコンビだね!こんな友達がいたら毎日が楽しいだろうな。
100万回死んで、100万回生まれ変わった、とらねこの物語です。王様や船乗り、泥棒など、様々な飼い主のもとで生きてきましたが、ねこは自分のことしか好きではなく、飼い主のことも死ぬことも何とも思っていませんでした。しかし、あるとき誰のねこでもないのらねことして生を受け、初めて恋をします。
美しい白ねこと出会い、家族を持ち、自分よりも大切な存在ができたとき、ねこは初めて愛すること、そして失うことの悲しみを知ります。そして、愛する者を失ったねこは、100万回泣いた末に、もう二度と生き返ることはありませんでした。生と死、そして愛とは何かという深いテーマを扱い、読む年齢によって感じ方が変わるこの作品は、子どもから大人まで、多くの人の心に響き続ける不朽の名作です。
初めて誰かを愛して、初めて泣いたねこ。なんだか切ないけど、すごく素敵な物語だね。
13歳になった魔女のキキが、一人前の魔女になるためのしきたりに従い、親元を離れて新しい町で一年間暮らす物語です。相棒の黒猫ジジと一緒にほうきに乗って旅立ち、海辺の町コリコにたどり着きます。そこでキキは、空を飛ぶ魔法を活かして「お届けもの屋さん」を始めます。
パン屋さん夫妻の家に下宿させてもらいながら、様々な人々と出会い、仕事をこなしていく中で、キキは喜びや悩み、そして孤独を経験しながら少しずつ成長していきます。思春期の少女の自立と成長を温かく描いたこの物語は、スタジオジブリによるアニメ映画でも有名ですが、原作ならではの魅力に触れてみるのもおすすめです。
一人前の魔女になるために頑張るキキを応援したくなるよ。わたしもほうきで空を飛んでみたいな!
いたずらの王者を目指すキツネのゾロリと、双子のイノシシであるイシシ・ノシシの冒険を描いた大人気シリーズの第一作目です。ゾロリは、お嫁さん探しと自分のお城を手に入れるという夢を叶えるため、子分のイシシとノシシを連れて旅をしています。
この巻では、アーサー王子のお嫁さんであるお姫様をドラゴンから救い出し、お城を手に入れようと奮闘します。ゾロリの発明品や奇想天外な作戦は、いつもどこかドジで失敗ばかり。それでも決してあきらめないゾロリの姿は、子どもたちに大人気です。物語の随所に散りばめられたギャグや、迷路、なぞなぞなども、子どもたちを夢中にさせる魅力の一つです。
ゾロリのアイデアっていつも面白いよね!わたしもあんな発明品が欲しいな。
サハラ砂漠に不時着した飛行士が、小さな星からやってきた王子さまと出会う物語です。王子さまは、自分の星に咲いた一輪のバラの花とけんかをして、他の星々を巡る旅をしていました。その旅の途中で、様々な奇妙な大人たちと出会います。
この物語は、子どもだけでなく、多くの大人にも愛され続けています。その理由は、「本当に大切なものは、目に見えない」というメッセージに象徴されるように、私たちが大人になるにつれて忘れがちな、純粋な心や物事の本質を思い出させてくれるからです。読むたびに新しい発見がある、奥深い魅力を持った一冊です。
「かんじんなことは、目に見えないんだよ」って言葉、深いよね。わたしも心で見ることを大切にしたいな。
小学三年生の畠山則安くんが、日記に書いた「あしたの日記」が現実になってしまうという、奇想天外な物語です。ある日、則安くんが日記に「あした、はれときどきぶた」と書くと、本当に空からぶたが降ってきます。
この出来事をきっかけに、則安くんは日記の力を使い、自分の都合のいい未来を次々と作り出そうとします。しかし、そのせいで町中が大混乱に。ユーモアあふれる展開の中に、嘘や安易な考えが引き起こす結果について考えさせられる、教訓的な側面も持ち合わせています。子どもたちの豊かな想像力を刺激する、ロングセラー作品です。
日記に書いたことが本当になるなんてすごいね!わたしだったら何を書こうか迷っちゃうな。
顔の形が「おしり」に見える名探偵・おしりたんていが、数々の難事件を解決していく大人気シリーズの一冊です。決め台詞は「フーム、においますね」。IQ1104の頭脳を駆使し、助手のブラウンとともに、どんな事件もププッとかいけつします。
この巻では、世紀の大泥棒「かいとうU」から届いた予告状の謎に挑みます。おしりたんていの魅力は、本格的な謎解きだけでなく、迷路や絵探しなど、読者が参加できる遊びの要素が満載な点です。子どもたちが夢中になって読み進めるうちに、自然と観察力や思考力が養われます。
かいとうUとの対決、ハラハラするね!わたしも「においますね」って言ってみたいな。
「アライグマは食べ物を洗わない」「サイの角はただのいぼ」など、生き物たちのちょっと意外で「ざんねん」な一面を紹介する、新しいタイプの事典です。監修は動物学者の今泉忠明氏が務めています。
この本の面白さは、生き物たちの完璧ではない部分に光を当てることで、逆にその生き物への興味や親しみを深めてくれる点にあります。進化の結果、なぜそうなったのかという解説も添えられており、生物学的な知識も楽しく学ぶことができます。子どもたちの知的好奇心をくすぐり、生き物の多様性を教えてくれる一冊です。
ざんねんだけど、なんだか愛おしくなっちゃうね。生き物の世界って奥が深いんだなあって思ったよ。
亡くなったおじいちゃんの部屋で見つけた一冊のノートから始まる物語です。そのノートには「このあと どうしちゃおう」と書かれており、おじいちゃんが自分が死んだ後のことについて、ユーモアたっぷりに書き留めていました。例えば、天国はどんな場所であってほしいか、どんなお墓を作ってほしいかなど、その内容は想像力に溢れています。
この絵本は「死」という重いテーマを扱いながらも、ヨシタケシンスケさん特有の軽妙なタッチで描かれており、読後に温かい気持ちにさせてくれます。死について考えることは、今をどう生きるかを考えることにも繋がるというメッセージが込められています。家族で死についてカジュアルに話すきっかけを与えてくれる一冊です。
死んだあとのことを考えるのって、面白いね。わたしも「このあと どうしちゃおうノート」を作ってみようかな。
モンゴルの草原を舞台に、羊飼いの少年スーホと、彼が大切に育てた白い馬との深い絆を描いた物語です。この物語は、モンゴルの民族楽器「馬頭琴」の由来としても知られています。ある日、スーホは生まれたばかりの白い子馬を拾い、大切に育てます。
成長した白い馬は競馬大会で優勝しますが、殿様に理不尽に奪われてしまいます。白い馬は命がけでスーホのもとへ逃げ帰りますが、殿様の家来に射られた矢が原因で死んでしまいます。悲しみにくれるスーホの夢に白い馬が現れ、自分の体で楽器を作るように告げます。こうして生まれた馬頭琴の音色は、人々の心を慰めました。少年と馬の哀切な物語は、読む人の心を強く揺さぶります。
スーホと白い馬の絆に涙が出ちゃうよ…。馬頭琴の音色を聴いてみたくなったな。
大どろぼうホッツェンプロッツと、彼を捕まえようとするカスパールとゼッペルの二人組の少年が繰り広げる、ドタバタ劇が楽しい物語です。ホッツェンプロッツはおばあさんの大切なコーヒーひきを盗んでしまいます。それを取り返すために、カスパールとゼッペルは知恵を絞って奮闘します。
しかし、相手は一枚うわてのホッツェンプロッツ。二人は逆に捕まってしまい、ホッツェンプロッツの城や、悪い魔法使いの城で働かされる羽目に。果たして二人は無事に脱出し、コーヒーひきを取り戻すことができるのでしょうか。スリルとユーモアが満載で、子どもたちを物語の世界にぐいぐい引き込みます。
ホッツェンプロッツは悪いやつだけど、どこか憎めないね。カスパールとゼッペルのコンビが最高だよ!
自称「めいたんてい」のネートが、身の回りで起こる小さな事件を解決していくシリーズの一冊です。ネートはいつも探偵らしいコートを着て、相棒の犬のスラッジを連れています。事件解決のヒントは、大好きなパンケーキを食べながら考えます。
このお話では、友達のアニーから「飼い犬のファングの絵がなくなった」という依頼を受けます。ネートは聞き込みをしたり、現場を調べたりと、本格的な探偵さながらの捜査を進めます。やさしい文章で書かれているので、本を読み始めたばかりの子どもでも、謎解きの楽しさを存分に味わうことができます。
パンケーキを食べながら推理するなんて、おしゃれだね。わたしもめいたんていになってみたいな。
弟がはしかにかかったため、おじとおばの家に預けられた少年トムの物語です。退屈な日々を過ごしていたトムは、ある夜、ホールの大時計が13時を打つのを耳にします。それをきっかけに、彼は存在しないはずの不思議な庭園を発見し、そこでハティという少女と出会います。
その庭はヴィクトリア朝時代の庭園で、トムが訪れるたびに時間の流れ方が異なっていました。トムは、ハティの「時」と自分の「時」が違うことに気づき始めます。「時」をテーマにしたこの物語は、イギリス児童文学の代表作とされ、1958年にカーネギー賞を受賞しました。歴史と幻想が巧みに織り交ぜられた、傑作ファンタジーです。
違う時間に生きる子と友達になるなんて、ロマンチックだね。最後の結末には本当に驚いたよ。
動物の言葉が話せるお医者さん、ジョン・ドリトル先生の物語です。先生の家には、アヒルのダブダブ、犬のジップ、ブタのガブガブ、オウムのポリネシアなど、たくさんの動物たちが暮らしています。人間の患者よりも動物の患者ばかりを診るため、先生は少し貧乏です。
ある日、アフリカのサルたちが恐ろしい病気で苦しんでいるという知らせが届きます。ドリトル先生は、動物たちを助けるため、仲間たちと船に乗ってアフリカへと旅立ちます。嵐に遭ったり、海賊に襲われたりと、冒険の道のりは困難の連続。動物を愛する心優しい先生の活躍を描いた、世界中で愛され続ける名作です。
動物とお話できるなんて、夢みたいだね!わたしもドリトル先生の仲間になって、一緒に冒険したいな。
「ゲド戦記」シリーズの第一作目です。物語の舞台は、たくさんの島々が浮かぶ世界アースシー。主人公は、偉大な魔法使いになる素質を持った少年ゲド(本名:ダニー)です。
魔法の学院に入学したゲドは、自分の力を過信し、禁じられた呪文を唱えてしまいます。その結果、死の国の「影」をこの世に呼び出してしまい、顔に深い傷を負います。ゲドは、自らが呼び出してしまった影から逃れるため、そして影と対決するために、長い旅に出ることになります。自分自身の内なる闇と向き合う、少年の成長を描いた重厚なファンタジーです。
自分の影と戦うなんて、考えさせられるね。本当の強さって何だろうって思ったよ。
遺伝子の疾患で、人とは違う顔で生まれてきた少年オギーの物語です。オギーはこれまで自宅学習をしていましたが、10歳になり、初めて学校に通うことになります。しかし、その見た目から、学校では好奇の目にさらされ、いじめにも遭ってしまいます。
この物語の大きな特徴は、オギー本人だけでなく、彼のお姉さんや友人など、様々な登場人物の視点から語られる点です。それぞれの立場からの葛藤や思いが描かれることで、物語に深みを与えています。困難に立ち向かうオギーの勇気と、彼を取り巻く人々の優しさが、読む人の心を打ちます。「普通とは何か」「親切とは何か」を考えさせてくれる、感動的な一冊です。
見た目で判断しちゃいけないって、改めて感じたよ。オギーの勇気と周りの人の優しさに感動したな。
「ショートショートの神様」と称される星新一による、子ども向けの短編集です。未来の世界を舞台に、ロボットや宇宙人などが登場する、不思議で少しブラックなユーモアに満ちた物語が収められています。
表題作の「きまぐれロボット」では、持ち主の命令に飽き飽きしたロボットが、気まぐれを起こして大騒動を巻き起こします。どの話も数ページで完結するため、読書が苦手な子でも気軽に楽しむことができます。星新一ならではの、あっと驚くような結末(オチ)は、一度読んだら忘れられないインパクトがあります。
短いのに、最後のどんでん返しがすごいね!星新一さんの頭の中ってどうなってるんだろう?
保育園でお昼寝の時間に騒いでいたさとしとあきらは、先生に押し入れに入れられてしまいます。暗くて怖い押し入れの中は、二人の想像力によって、不思議な冒険の世界へと変わっていきます。
押し入れの奥には「ねずみばあさん」が住んでいて、言うことを聞かない子どもを地下の世界へ連れて行ってしまうというのです。二人は手を取り合って、恐ろしいねずみばあさんや、おもちゃの怪物デビルと戦います。子どもなら誰もが感じるであろう、暗闇への恐怖心と、それを乗り越えようとする勇気を描いた、ロングセラー絵本です。
押し入れの中がこんな世界になってるなんて!ちょっと怖いけど、ドキドキして面白かったよ。
ひとりぼっちの小ぎつね・ごんと、村人の兵十との心のすれ違いを描いた、悲しくも美しい物語です。いたずら好きのごんは、兵十が捕まえたうなぎを逃してしまいます。その後、兵十の母親が亡くなったことを知り、ごんは自分のいたずらを後悔します。
償いの気持ちから、ごんは毎日こっそりと兵十の家に栗や松茸を届け続けます。しかし、その贈り主がごんであることに気づかない兵十は、またごんがいたずらをしに来たのだと思い込み、火縄銃で撃ってしまいます。兵十がごんの善意に気づいたのは、ごんが息絶える間際でした。自分の行動には責任が伴うこと、そして償いの大切さといった教訓を教えてくれる、日本を代表する童話です。
気持ちがすれ違ってしまうのって、すごく悲しいね。ごんの気持ちが兵十に伝わってほしかったな。
体の大きな1年生のまさと、体の小さな2年生のあきよの友情物語です。入学したばかりのまさは、体が大きいのに泣き虫で、みんなからからかわれていました。そんなまさをいつもかばってくれるのが、小さくてもしっかり者の2年生、あきよでした。
ある日、二人は学校の帰り道で、上級生に絡まれてしまいます。いつも守られてばかりだったまさは、あきよを守るために、勇気を振り絞って上級生に立ち向かいます。見た目や学年ではなく、お互いを思いやる心の大切さを教えてくれる、心温まる物語です。小学校低学年の子どもたちが、共感しながら読むことができるでしょう。
大きいとか小さいとか関係ないんだね。まさくんが勇気を出した時、じーんときちゃったよ。
いじめられっ子の少年バスチアンが、一冊の古い本をきっかけに、「ファンタージエン」という異世界を冒険する物語です。『モモ』の作者としても知られるミヒャエル・エンデの代表作の一つです。
バスチアンが読んでいた本の中の世界「ファンタージエン」は、「虚無」によって消滅の危機に瀕していました。物語を読み進めるうちに、バスチアンは自分がこの世界を救うための重要な役割を担っていることに気づきます。現実世界と本の中の世界が交錯する壮大なストーリーは、読者をファンタジーの渦へと引き込みます。「物語」そのものの力と、想像することの素晴らしさを教えてくれる一冊です。
本の中の世界に入っちゃうなんて、夢みたいだね!わたしもファンタージエンを救う旅に出たいな。
孤独な少年ハリー・ポッターが、自分が魔法使いであることを知り、ホグワーツ魔法魔術学校に入学するところから始まる、壮大なファンタジーシリーズの第一作目です。ダーズリー家の物置で不遇な日々を送っていたハリーのもとに、ある日、ホグワーツからの入学許可証が届きます。
魔法界でハリーは、親友となるロンやハーマイオニーと出会い、魔法の授業を受けたり、クィディッチというスポーツに熱中したりと、新しい生活を始めます。しかし、やがて彼は、自分の両親を殺した邪悪な魔法使いヴォルデモートとの宿命的な対決に巻き込まれていきます。友情、勇気、そして善と悪の戦いを描いたこの物語は、世界中の子どもから大人までを虜にしました。
ホグワーツに入学したい!どの寮に入るか、組分け帽子に聞いてみたいな。
1話が5分程度で読めるショートストーリーを集めた、大人気シリーズの一冊です。通学中や休み時間などの短い時間で気軽に読める手軽さが、多くの子どもたちに支持されています。
このシリーズの最大の魅力は、その名の通り「意外な結末」です。物語の最後に待っているどんでん返しは、読者の予想を鮮やかに裏切ります。笑える話、怖い話、感動する話など、様々なジャンルの物語が収録されており、読者を飽きさせません。朝の読書活動などにも最適な一冊です。
え、そっち!?って毎回驚かされるよ。短いのに満足感がすごいんだよね。
『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』の作者、廣嶋玲子によるファンタジーシリーズです。魔法使いの十年屋は、大切なものを10年間預かるお店を営んでいます。預けるものには、お客さんの強い思いが込められています。
十年屋が受け取る代金は、その品物への思いの強さに応じた「時間」です。預けられた品物は、10年経つと持ち主のもとに戻るか、あるいは戻らないかを選ぶことができます。思い出の品にまつわる人々の様々なドラマが描かれ、物の価値や時間の大切さについて考えさせられます。心温まる、少し不思議な物語です。
思い出を預かってもらうなんて、素敵だね。わたしも大切なものを預けてみたくなったよ。
東京の下町を舞台に、中学生たちが大人たちの管理社会に反抗し、廃工場に立てこもる物語です。主人公の菊地英治をはじめとする男子生徒たちは、厳しい校則や親からのプレッシャーにうんざりし、自分たちの「解放区」を作るために家出を決行します。
最初は男子だけの計画でしたが、女子生徒たちも加わり、事態は思わぬ方向へ。先生や親たちを相手に、知恵と勇気を振り絞って戦う子どもたちの姿は、爽快感に満ちています。友情、初恋、そして自分たちの力で未来を切り開こうとする冒険心を描いた、青春エンターテイメントの金字塔です。
大人に反抗するなんて、ドキドキするね!仲間と力を合わせれば何でもできそうな気がするよ。
小学6年生の悟が、学校の体育館で黒猫に導かれ、異世界に迷い込むファンタジー小説です。その世界では、竜が人々を支配し、子どもたちは竜への生贄として連れ去られていました。
悟は、その世界で出会った仲間たちと共に、竜を倒すための冒険に出ます。彼に与えられた時間は、現実の世界でのわずか「二分間」。短い時間の中で繰り広げられる、手に汗握る冒険と、仲間との友情が描かれています。勇気とは何か、困難に立ち向かうことの意味を問いかける、読み応えのある一冊です。
たった二分間でこんな大冒険ができるなんてすごいね!時間が経つのがあっという間だったよ。
両親のいない施設で育った宮美三風(みやび みふ)が、ある日、自分とそっくりな三人の少女と出会うところから物語は始まります。彼女たちは、生まれたときに別々に引き取られた四つ子の姉妹だったのです。
四人は、謎の人物からの手紙に導かれ、一つの屋根の下で一緒に暮らすことになります。しかし、その生活には「四人の中からたった一人だけ、本当の跡継ぎを選ぶ」という厳しい条件がつけられていました。姉妹でありながらライバルでもある四人の、ドキドキの共同生活を描いた、女の子に大人気のシリーズです。
四つ子だったなんて、すごい展開だね!これからどうなるのか、続きが気になって仕方ないよ。
現役医師でもある人気ミステリー作家、知念実希人による、小学生向けの本格ミステリーシリーズです。主人公は、小学4年生の辻井潤(つじい じゅん)、通称「ジン」。彼は、学校で起こる不思議な事件の謎を解き明かす「ミステリクラブ」のメンバーです。
この巻では、「動く人体模型」や「鳴りやまないピアノ」など、学校の七不思議にまつわる事件に挑みます。科学的な知識を駆使したトリックや、論理的な推理が展開され、大人顔負けの謎解きが楽しめます。読書を通じて、自然と科学的な思考力や問題解決能力が身につくかもしれません。
学校の七不思議って、本当にあったら怖いけど、謎を解くのは面白そう!ジンくん、かっこいいね。
本が好きなのに、なぜかいつも悲しい結末の本ばかりを選んでしまう少女、末崎(すえざき)まゆが主人公の物語です。彼女は、物語の登場人物に感情移入しすぎて、いつも涙を流してしまいます。
そんなまゆが、個性的なメンバーが集まる図書委員会に入り、様々な本や人と出会うことで、少しずつ変わっていきます。本を通じて成長していく少女の姿を瑞々しく描いた作品です。読書の素晴らしさや、物語が持つ力を改めて感じさせてくれます。
悲しい本ばかり読んじゃう気持ち、わかるなあ。でも、本のおかげで成長できるって素敵だね。
いじめや虐待など、子どもたちを取り巻く様々な問題について、法律の観点から分かりやすく解説した本です。難しい法律の条文を、子どもたちがイメージしやすいように、動物のキャラクターを使ったイラストと共に、やさしい言葉で説明しています。
例えば、「いやがらせをされたら、それは『いじめ防止対策推進法』で守られる権利があるんだよ」といった具体的な知識を学ぶことができます。この本は、子どもたちが自分自身を守るための「武器」となる知識を与えてくれます。また、社会のルールや他者を尊重することの大切さを学ぶきっかけにもなるでしょう。
法律って難しいイメージだったけど、これならわかるね!自分を守るために、知っておくべきことなんだな。
『このあと どうしちゃおう』と同じく、ヨシタケシンスケが「生と死」をテーマに描いた絵本です。物語は、姉のメメンと弟のモリの会話を中心に進みます。「人は何のために生きてるの?」というモリの素朴な疑問に、メメンが様々な角度から答えていきます。
この絵本は、人生の意味についての一つの答えを提示するのではなく、読者自身に考えるきっかけを与えてくれます。ヨシタケシンスケならではのユーモアと、温かい視点に満ちており、哲学的なテーマを扱いながらも、決して説教臭くありません。親子で対話しながら読むのにぴったりの一冊です。
「何のために生きてるの?」って、大人でも難しい質問だよね。メメンの答えが面白くて、なるほどって思ったよ。
小学1年生のれんくんが、運動会のリレーで転んでしまい、チームが負けてしまうという経験を通して成長する物語です。失敗して落ち込むれんくんに、おじいちゃんは「しっぱいにかんぱい!」と言って励まします。
失敗は決して悪いことだけではなく、次へのステップになる大切な経験なのだと、物語は優しく教えてくれます。小学校に入学したばかりの子どもたちが、学校生活で直面するであろう様々な「しっぱい」に、前向きに向き合う勇気を与えてくれる一冊です。心温まるストーリーが、子どもたちの自己肯定感を育んでくれるでしょう。
失敗しちゃった時って、すごく落ち込むよね。でも、「しっぱいにかんぱい!」って言われたら、元気が出そう!
声がとてつもなく大きい子ねずみのヤカちゃんが主人公の物語です。ヤカちゃん一家は、人間に見つからないように静かに暮らしていましたが、ヤカちゃんの大きな声のせいで、その家の住人であるドドさんに見つかってしまいます。
お母さんねずみからやかましいと心配されていたヤカちゃんですが、ある夜、その大きな声が思わぬ形で役立ちます。家に泥棒が入ったとき、ヤカちゃんが大きな声で叫んだことで、泥棒を追い払うことができたのです。短所だと思われていたことが、実は長所にもなり得るということを教えてくれる、ユーモアあふれるお話です。
大きな声も、役に立つことがあるんだね!ヤカちゃん、お手柄だったね!
宿題を忘れてしまった男の子が、先生に正直に言い出せず、次々と思いつきの言い訳をしてしまうお話です。「宇宙人にさらわれた」「ライオンに食べられた」など、その言い訳はどんどんエスカレートしていきます。
先生は男の子の言い訳を頭ごなしに否定せず、ユーモアをもって受け止めます。子どもなら誰でも一度は経験するであろう「宿題忘れ」というピンチを、温かい視点で描いています。子どもの気持ちに寄り添う先生の姿勢が素敵で、読んだ後にほっこりとした気持ちになれる一冊です。
宿題を忘れただけなのに、こんな大冒険になるなんて!ドキドキしちゃったよ。
産婦人科医の作者が、子どもたちに「プライベートパーツ」の大切さを伝えるために作った性教育絵本です。水着で隠れる場所は、自分だけの大切な場所であり、他の人が勝手に見たり触ったりしてはいけないこと、そして他の人のその場所も大切にしなければいけないことを、分かりやすく教えてくれます。
また、もし嫌なことをされたり、不安に感じたりしたときは、信頼できる大人に相談していいんだよ、というメッセージも込められています。子どもたちが自分自身の体を守り、他者を尊重することを学ぶための、最初の一歩として最適な絵本です。
自分のからだの大事な場所を知るのは、自分を守るためにとっても大切なんだね。すごく勉強になったよ。
今回は、2025年最新の児童書おすすめランキングTOP40をお届けしました。心温まる友情の物語から、ハラハラドキドキの冒険ファンタジー、そして生きることを深く考えさせられる作品まで、様々なジャンルの本がランクインしました。
気になる本は見つかりましたか?このランキングが、お子さんにとって心に残る一冊と出会うきっかけになれば幸いです。ぜひ、親子で一緒にページをめくり、物語の世界を共有する素敵な時間をお過ごしください。読書の秋、冬休み、春休みなど、季節の節目に新しい本の世界へ旅立つのもおすすめです。