児童書とはどんな本?おすすめの選び方を解説
児童書とは、主に小学生を対象とした読み物のことをいいます。絵本から一歩進んだ内容で、子どもたちの想像力や読解力を育む重要な役割を持っています。
ファンタジーやミステリー、学校生活を描いた物語など、ジャンルは多岐にわたります。子どもの発達段階や興味に合わせて選ぶことで、読書の楽しさを実感させることができるでしょう。
児童書を選ぶときのポイントは、子どもの学年や読書レベルに合わせること。低学年なら文字が大きく挿絵が多いもの、中学年ならストーリー性のあるもの、高学年なら深いテーマを持つものがおすすめです。
また、ふりがなの有無も重要なポイント。漢字にふりがながあれば、読みやすさがぐっと増します。読書が苦手なお子さんには、短い話が集まった短編集や興味のあるテーマの本から始めるのもよいでしょう。
それでは、2025年最新の児童書おすすめランキングをご紹介します!
【2025年最新】児童書のおすすめランキングTOP20
第1位 ふたりはともだち
アーノルド・ローベル作、三木卓訳による「がまくんとかえるくん」シリーズの第1作目です。性格が正反対の二人の友情を描いた5つの短編が収録されています。
シンプルな文章と温かい挿絵で、低学年から読める名作です。特に「おてがみ」の話は小学校の国語教科書にも採用されている名エピソード。友情の尊さを静かに教えてくれる一冊です。



ずっと読み継がれている名作だけあって、読んだ瞬間に「これぞ児童文学!」って感じがするよ。がまくんとかえるくんの関係性が本当に素敵で心が温まる!
第2位 ぼくはめいたんてい(1) きえた犬のえ
マージョリー・W・シャーマット作、光川英男訳の大人気シリーズ第1巻です。9歳の少年探偵ネートが様々な謎を解決していく短編集で、初めての推理小説として最適です。
全ての漢字にふりがなが振られているため、低学年でも無理なく読むことができます。シンプルだけど意外と解けない謎に、子どもたちは夢中になること間違いなしです。



私も小学生の頃に読んで推理小説の面白さに目覚めたんだよね。短い話なのに「あれ?」と思わせるトリックが秀逸で、子どもながらに頭を使う楽しさを教えてくれた!
第3位 エルマーのぼうけん
ルース・スタイルス・ガネット作、渡辺茂男訳による冒険ファンタジーの名作です。主人公のエルマー少年が、捕らわれた竜を救うために冒険の旅に出る物語です。
リュックサックに詰めた道具たちの活躍や、見返しに描かれた地図など、細部までこだわりがある作品。初めての本格冒険物語として、多くの子どもたちを魅了し続けています。



これぞ冒険物語の王道!エルマーが持っていく道具が全部役に立つところがたまらなく面白いんだよね。見返しの地図を見ながら物語を追うのも子どもならではの楽しみ方かも!
第4位 はれときどきぶた
矢玉四郎作・絵の、1980年から40年以上読み継がれているロングセラー作品です。主人公の則安くんが、日記を勝手に読まれたことに腹を立て、空想の「あしたの日記」を書き始める物語です。
鉛筆の天ぷらや空から降ってくるぶたなど、奇想天外な展開が子どもたちの想像力を刺激します。ユーモアたっぷりで、読み聞かせにも最適です。



この本の面白さは時代を超えてるよね!「あしたの日記」に書いたことが現実になるっていう設定が子どもの妄想心をくすぐるんだよ。鉛筆の天ぷらとか想像するだけでクスッとしちゃう!
第5位 しっぱいにかんぱい!
宮川ひろ作、小泉るみ子絵の、子どもの心に寄り添う感動作です。運動会のリレーで失敗した6年生の加奈が、親戚の集まりで皆の失敗談を聞き、自分の失敗も受け入れていく物語です。
「失敗」という誰もが経験する出来事を通して、成長することの大切さを教えてくれます。「かんぱい!シリーズ」の第1作目で、続編も人気です。



この本、すごく共感できるんだよね。失敗って誰でもするけど、それを笑い飛ばせる強さを教えてくれる。大人になっても「しっぱいにかんぱい!」って言いたくなる瞬間あるよね!
第6位 番ねずみのヤカちゃん
リチャード・ウィルバー作、松岡享子訳、大社玲子絵の優しい物語です。壁の間に住むねずみの家族のお話で、声が大きい「やかましやのヤカちゃん」が主人公です。
静かにしなければならない環境で、どうしても大声を出してしまうヤカちゃんの素直でまっすぐな性格が魅力的に描かれています。読み聞かせにもぴったりの一冊です。



ヤカちゃんの一生懸命さがたまらなく愛おしい作品だよ!「静かにしなきゃ」って思いつつも、つい大声を出しちゃう純粋さに心打たれる。子どもの本質をとらえた傑作だと思う!
第7位 大きい1年生と小さな2年生
古田足日作、中山正美絵の心温まる学校物語です。体は大きいけれど弱虫の1年生まさやと、体は小さいけれど勇敢な2年生あきよの交流を描いています。
「がけのあいだのみち」が怖くて通れないまさやを、あきよが手をつないで助ける場面など、互いに信頼し合う関係が育まれていく様子が丁寧に描かれた名作です。



子どもの世界って大人が思っている以上に複雑で豊かなんだよね。まさやとあきよの関係性の変化が絶妙で、読むたびに心がじーんとする。学校生活の機微をここまで描ける作家さんはすごい!
第8位 おおきなおおきな おいも
赤羽末吉絵、いもとようこ作の幼年童話です。いもほり遠足が雨で延期になったあおぞらようちえんの子どもたちが、7日後に大きくなったおいもを想像して絵を描く物語です。
子どもたちの豊かな想像力と、それを受け止める先生の姿が温かく描かれています。文字量も多すぎず、絵本から読み物への橋渡しとしても最適な一冊です。



子どもの想像力ってほんと無限だよね!おいもがどんどん大きくなるイメージがとっても楽しくて、読んでるこっちまでワクワクしちゃう。絵本と児童書の間くらいの読みやすさもgood!
第9位 大どろぼうホッツェンプロッツ
オトフリート・プロイスラー作、中村浩三訳、茂田井武絵のドイツ生まれのファンタジー作品です。少年カスパールとゼッペルが、大どろぼうホッツェンプロッツに盗まれたコーヒーひきを取り戻す冒険物語です。
悪い魔法使いペトロジウスや賢い魔法使いのおばあさんなど個性的なキャラクターが登場し、ハラハラドキドキの展開が楽しめます。



外国の児童文学って独特の世界観があって面白いんだよね!ホッツェンプロッツのキャラクター造形が絶妙で、悪役なのに憎めない。ドイツの森の雰囲気も漂ってきて、異文化体験としても楽しめる作品!
第10位 ネコのタクシー
南部和也作、土方久功絵の温かい心に触れる物語です。イギリスを舞台に、足の速いネコのトムが活躍するお話です。タクシードライバーのランスさんが足の骨を折ってしまい、トムがピンチを救います。
人間とネコの心の交流を描いた感動作で、動物好きの子どもにもおすすめです。優しさと勇気の大切さを教えてくれる一冊です。



動物が主人公の物語って何歳になっても心に響くよね。トムの献身的な行動に感動するし、「困った時はお互い様」という温かいメッセージも素敵。優しい気持ちになれる作品だよ!
第11位 怪談オウマガドキ学園
常光徹・監修、村田桃香・絵の人気シリーズです。不思議な現象が起こる「オウマガドキ学園」を舞台にした怖くておもしろい怪談集です。
トイレの花子さんや階段の怪など、学校にまつわる怪談を、子どもが読んでも怖すぎない程度にアレンジしています。怖い話好きな子どもたちに大人気のシリーズです。



怖い話って子どもの時から好きな子多いよね。この本はほどよい怖さで、友達と読み合うとめっちゃ盛り上がるんだよ。私も小学生の時に友達と「学校の怪談」で盛り上がったなぁ…懐かしい!
第12位 魔女の宅急便
角野栄子作、林明子絵のファンタジー名作です。13歳の魔女キキが、修行のために見知らぬ街で「空飛ぶ宅急便」を始める物語です。ジブリ映画でも有名になりました。
キキの成長や挫折、そして再生の物語は、子どもだけでなく大人も共感できる普遍的なテーマを持っています。全6巻のシリーズで、キキの成長を長く楽しめます。



映画で知ってる子も多いだろうけど、原作はもっと奥深くて素敵なんだよ!キキの感情描写が繊細で、思春期特有の不安や成長が見事に表現されてる。林明子さんの挿絵も最高で、世界観にぴったり!
第13位 ルドルフとイッパイアッテナ
斉藤洋作、杉浦範茂絵の、猫の冒険物語です。田舎から東京に迷い込んだ黒猫ルドルフと、東京の街を知り尽くした野良猫イッパイアッテナとの友情を描いています。
猫たちの目を通して描かれる人間社会や、異なる環境で育った二匹の交流は、子どもたちに新しい視点を与えてくれます。



猫視点の物語って新鮮で面白いよね!イッパイアッテナっていう名前の由来も含めて、大人が読んでもクスッと笑えるユーモアがたくさん。動物の気持ちを想像するきっかけにもなる良作だと思う!
第14位 くまの子ウーフ
神沢利子作、井上洋介絵の温かい物語集です。くまの子ウーフが様々な出来事を通して成長していく姿を描いた連作短編集で、哲学的な問いかけも含まれています。
「ぼくはぼくだよ、ウーフだよ」というウーフの言葉は、子どものアイデンティティを考えるきっかけにもなる名セリフです。読み聞かせにも適した一冊です。



ウーフの素朴な疑問や気づきが、実は深い哲学になってるんだよね。子どもの頃は単純に楽しく読めるけど、大人になって読み返すとまた違った発見がある。そういう何度でも読める層の厚さが名作の証だと思う!
第15位 かいけつゾロリシリーズ
原ゆたか作・絵の大人気シリーズです。キツネのゾロリと弟子のイシシ・ノシシが繰り広げる冒険物語で、ゾロリの「いたずらの王者になる」という夢に向かって奮闘します。
ユーモアたっぷりのストーリーと、仕掛けやギャグ満載の内容が子どもたちに大人気。難しい漢字にはふりがなが振られていて、低学年から読める工夫がされています。



ゾロリは子どもの心をくすぐる要素が詰まってるよね!悪役なのに憎めないキャラクター性と、予想外の展開がクセになる。何より、挫折してもめげずに挑戦し続けるゾロリの姿勢が素敵なメッセージになってると思う!
第16位 若おかみは小学生!
令丈ヒロ子作、亜沙美絵のヒューマンドラマです。母親を亡くした小学生の花が、祖母が経営する温泉旅館「春の屋」の若女将として成長していく物語です。
旅館を舞台に、様々な人との出会いや困難を乗り越えながら成長していく花の姿に、多くの子どもたちが共感しています。シリーズ化されており、長く楽しめます。



アニメ化もされた人気作だよね!子どもなのに責任ある立場に立たされる花ちゃんの苦労と成長が、読んでて応援したくなる。日本の旅館文化も自然に学べるから、海外の人にも読んでほしい名作だと思う!
第17位 モンスター・ホテルでそっとおやすみ
柏葉幸子作、高畠純絵のホラーファンタジーです。モンスター・ホテルを舞台に、様々な怪物たちと人間の子どもの交流を描いた物語です。
怖いけれど優しいモンスターたちの世界は、子どもたちの好奇心を刺激します。「怖い」と「面白い」のバランスが絶妙で、怖がりの子どもでも楽しめる一冊です。



ホテルトランシルバニアみたいな世界観が素敵!モンスターって言っても怖すぎず、むしろ愛嬌があって親しみやすいんだよね。ほどよいドキドキ感があるから、怖い話入門としてもおすすめしたい作品!
第18位 アーヤと魔女
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作、田中薫子訳、佐竹美保絵の現代的な魔女物語です。孤児院で育った気の強い少女アーヤが、自分が魔女の娘だと知り、新しい家族との生活を始める物語です。
ジブリでアニメ化もされた話題作で、従来の魔女像とは一線を画す個性的なキャラクターたちが魅力です。



アーヤのちょっと意地悪だけど芯の強さがある性格が新鮮!魔女ものっていうとおとぎ話チックなものが多いけど、これは現代的で読みやすい。イギリス児童文学特有のユーモアセンスも楽しいよ!
第19位 なぞなぞ児童書
石津ちひろ・川北亮司・ながたみかこなど、人気作家によるなぞなぞ集です。言葉遊びが好きな子どもに人気で、難易度も様々なものが収録されています。
ふりがなつきで低学年から楽しめ、友達や家族と一緒に解いても楽しい一冊です。語彙力や発想力を育むのにも効果的な児童書です。



なぞなぞって子どもの語彙力と発想力を鍛えるのに最高だよね!一人で楽しめるし、友達や家族と盛り上がることもできる。読書が苦手な子でも「なぞなぞ」なら取っつきやすいから、読書入門としてもおすすめ!
第20位 ざんねんないきもの事典
今泉忠明監修、下間文恵・徳永明子他イラストのユニークな図鑑です。一見するとかっこいいのに、実は「ざんねんな」特徴を持つ生き物たちを紹介しています。
科学的な知識をユーモアたっぷりに伝える内容で、生き物に興味がない子どもでも思わず引き込まれる面白さがあります。



これ大人もハマる面白さだよ!「ざんねん」って言われてるけど、実は自然界での生存戦略としてすごい進化なんだよね。科学知識がコミカルに学べるから、理科が苦手な子にもぴったり!
年齢別!子どもに合った児童書の選び方
低学年(1〜2年生)向けのおすすめ児童書
低学年のお子さんには、文字が大きめで挿絵が多い本がおすすめです。漢字にはふりがなが振られていて、ストーリーも理解しやすいシンプルなものが良いでしょう。
おすすめ作品は以下のとおりです:
タイトル | 特徴 |
ふたりはともだち | シンプルな文章と温かい挿絵で読みやすい |
おおきなおおきな おいも | 絵本から児童書への橋渡しに最適 |
ぼくはめいたんてい | 全ての漢字にふりがなつき、推理の楽しさを知れる |
中学年(3〜4年生)向けのおすすめ児童書
中学年になると読書の幅が広がります。冒険もの、ファンタジー、学校を舞台にした物語など、ワクワクするストーリー展開の本が好まれます。
おすすめ作品は以下のとおりです:
タイトル | 特徴 |
エルマーのぼうけん | 本格的な冒険物語の入門としておすすめ |
かいけつゾロリシリーズ | ユーモアたっぷりで読みやすい |
魔女の宅急便 | 自立と成長をテーマにした感動作 |
高学年(5〜6年生)向けのおすすめ児童書
高学年では、より深いテーマを扱った本や長編作品も読めるようになります。登場人物の心情描写も理解できるようになり、読書の楽しみがさらに広がります。
おすすめ作品は以下のとおりです:
タイトル | 特徴 |
しっぱいにかんぱい! | 失敗と成長をテーマにした心に響く物語 |
ルドルフとイッパイアッテナ | 社会の縮図を動物を通して描いた作品 |
若おかみは小学生! | 責任と成長を描いた感動のヒューマンドラマ |
まとめ:子どもの成長を助ける児童書おすすめランキング
今回は2025年最新の児童書おすすめランキングTOP20をご紹介しました。名作から比較的新しい作品まで、様々なジャンルの児童書をランキング形式でお届けしました。
子どもの年齢や興味に合わせた本選びが、読書好きの子どもを育てる第一歩です。ぜひ今回紹介したランキングを参考に、お子さんにぴったりの一冊を見つけてください。
読書は想像力や語彙力を育むだけでなく、様々な状況や人の気持ちを理解する力も養います。子どもの成長にとって、良い本との出会いはかけがえのない財産になるでしょう。
ぜひ、親子で一緒に本の世界を楽しんでみてください。子どもと本の素敵な出会いが、新たな世界への扉を開くきっかけとなりますように。