皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。
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皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。
東川篤哉(ひがしがわ とくや)氏は、1968年広島県尾道市生まれの推理作家です。2011年に『謎解きはディナーのあとで』で本屋大賞を受賞したことで、一躍人気作家の仲間入りを果たしました。そんな東川氏の作品の最大の魅力は、本格的なミステリーとユーモアが見事に融合している点にあります。殺人事件などを扱いながらも、登場人物たちのコミカルな掛け合いや軽快な文体で、重くなりすぎず楽しく読み進められるのが特徴です。
東川作品を選ぶ際は、まず気になるシリーズから手に取ってみるのがおすすめです。個性的な探偵たちが活躍する「烏賊川市シリーズ」や、毒舌執事が謎を解く「謎解きはディナーのあとでシリーズ」など、魅力的なシリーズが多数存在します。また、テレビドラマ化や映画化された作品も多いため、映像作品から入ってみるのも良いでしょう。もちろん、シリーズものではない単発の作品から気軽に読んでみるのもおすすめです。
ここからは、東川篤哉のおすすめ小説をランキング形式でご紹介します。ユーモアミステリーの名手が描く、個性豊かなキャラクターと巧妙なトリックが織りなす世界を存分にお楽しみください。数々の人気シリーズから隠れた名作まで幅広くランクインしていますので、あなたのお気に入りの一冊がきっと見つかるはずです。
第1位に輝いたのは、2011年の本屋大賞を受賞し、東川篤哉氏の名を世に知らしめた代表作『謎解きはディナーのあとで』です。シリーズ累計発行部数は420万部を突破しており、テレビドラマ化・映画化もされた大ヒット作品です。
物語の主人公は、世界的な大財閥「宝生グループ」の令嬢でありながら、その身分を隠して国立署で働く新人刑事の宝生麗子。彼女が難事件に頭を悩ませていると、ディナーの席で話を聞いた執事の影山が、「失礼ながらお嬢様、お嬢様の目は節穴でございますか?」といった辛辣な言葉とともに、見事な推理を披露します。麗子が現場で集めた情報だけを元に真相を解き明かす「安楽椅子探偵」ものでありながら、二人のコミカルな掛け合いが作品の大きな魅力です。ミステリー初心者でも気軽に楽しめる、入門編として最適な一冊です。
麗子お嬢様と影山のコンビが最高!わたしもこんな執事が欲しいな〜。
第2位は、東川篤哉氏の記念すべきデビュー作であり、「烏賊川市(いかがわし)シリーズ」の第1作目にあたる『密室の鍵貸します』。本作は、光文社の新人発掘プロジェクト「Kappa-One登竜門」の第一期として、有栖川有栖氏の推薦を受けて2002年に刊行されました。
舞台は、架空の都市・烏賊川市。貧乏な大学生の戸村流平は、恋人が密室で遺体となって発見されたことから事件の容疑者となってしまいます。絶体絶命のピンチに陥った流平が頼ったのは、映画学部の先輩で探偵事務所を営む鵜飼杜夫。ユーモア溢れる会話劇と、本格的な密室トリックの融合が見事な作品で、東川ワールドの原点ともいえる一冊です。
デビュー作からこの面白さってすごくない?烏賊川市のゆるい雰囲気がクセになるんだよね。
第3位にランクインしたのは、私立鯉ヶ窪学園の探偵部を舞台にした学園ミステリー『放課後はミステリーとともに』です。この作品は2012年に日本推理作家協会賞の候補にもなりました。
主人公は、探偵部の副部長を務める霧ヶ峰涼(きりがみね りょう)。彼女が持ち込む奇妙な事件の数々を、どこか頼りない探偵部部長たちが解決していく連作短編集です。学園内で起こる日常の謎が中心ですが、東川作品らしい巧妙なトリックとユーモアは健在。個性豊かなキャラクターたちが繰り広げる、軽快でテンポの良いストーリーが魅力です。
学校の謎ってワクワクするよね!こんな探偵部があったら絶対入部してたのになあ。
第4位は、ノンシリーズの長編ミステリー『もう誘拐なんてしない』。こちらもテレビドラマ化された人気作品で、コメディタッチの誘拐劇が楽しめます。
主人公は、ヒーローショーのアルバイトなどで日銭を稼ぐフリーターの樽井翔太郎。ある日、彼はヤクザの親分の娘・花園絵里香から、「自分を誘拐して身代金を要求してほしい」という奇妙な依頼を受けます。計画はとんとん拍子に進むかと思いきや、次々と予期せぬ事態が発生し、事態は思わぬ方向へ。軽快なストーリーの中に仕掛けられた伏線と、ラストのどんでん返しが見事な一冊です。
え、狂言誘拐のはずが本物の事件に!?このハラハラドキドキ感がたまらない!
大人気シリーズの第2弾、『謎解きはディナーのあとで2』が5位にランクイン。前作で確立された「お嬢様刑事・麗子」と「毒舌執事・影山」の絶妙なコンビネーションはそのままに、さらに磨きがかかった謎解きが楽しめます。
今回も麗子が遭遇する不可解な事件の数々を、影山がディナーの席で鮮やかに解き明かしていきます。「犯人に毒を盛られたので、急いで病院に行く」という被害者の謎の行動など、ユニークで頭をひねるような事件が満載。前作を読んで二人のファンになった方はもちろん、本作から読み始めても楽しめる、質の高いユーモアミステリーです。
影山の毒舌、ますますキレッキレだね!でもそれがクセになっちゃうんだよなあ。
第6位は、「烏賊川市シリーズ」の第4作目にあたる『交換殺人には向かない夜』です。ミステリーの王道テーマである「交換殺人」を、東川篤哉流のユーモアたっぷりに描いた作品です。
物語は、二人の人物が互いに殺したい相手を交換して殺害するという、アリバイ工作を狙った計画から始まります。しかし、計画は思わぬ方向にこじれていき、事態はどんどん複雑に。探偵・鵜飼杜夫と、彼を取り巻く個性的なキャラクターたちが、この奇妙な事件に挑みます。笑いの要素がふんだんに盛り込まれつつも、伏線が巧妙に張り巡らされた本格ミステリーとしても楽しめる一冊です。
交換殺人がこんなにコミカルになるなんて!鵜飼探偵たちのドタバタ劇から目が離せないよ。
第7位は、孤島を舞台にした本格クローズド・サークルミステリー『館島』。東川作品の中では比較的シリアスな雰囲気を持ちつつも、著者ならではのキャラクター造形や軽妙な会話が光ります。
絶海の孤島に建てられた奇妙な館「船の館」。そこに集められた9人の男女が、一人、また一人と姿を消していきます。残された者たちは、互いに疑心暗鬼になりながらも、島からの脱出と犯人捜しを試みます。王道のミステリー設定の中で、東川流のユーモアがどのように活かされているのかが大きな見どころです。
孤島での連続殺人…王道だけどやっぱり怖い!でも東川作品だから、どこかクスッと笑える安心感もあるんだよね。
第8位には、ミステリーに「魔法」というファンタジー要素を取り入れた意欲作、「魔法使いマリィ」シリーズの第1弾『魔法使いは完全犯罪の夢を見るか?』がランクインしました。
主人公は、魔法が使えることを隠しながら、メイドとして働く少女マリィ。彼女の仕えるお嬢様が事件に巻き込まれたことをきっかけに、マリィは魔法の力を使いながら事件の真相に迫っていきます。しかし、彼女の魔法はどこかポンコツで、いつも事態をかき回してしまい…。ファンタジックな設定と本格ミステリーが融合した、ユニークな作品です。
魔法使いが探偵役なんて、設定がもう面白い!マリィの魔法が成功するのか、ハラハラしながら読んじゃうよ。
第9位は、「烏賊川市シリーズ」の第3作目『完全犯罪に猫は何匹必要か?』です。タイトルにもある通り、「猫」が事件の重要な鍵を握る、ユニークな設定のミステリーです。
探偵・鵜飼杜夫のもとに持ち込まれたのは、ある資産家の失踪事件。調査を進めるうち、鵜飼は資産家が残した奇妙な遺言状と、屋敷で飼われていたたくさんの猫たちの存在に気づきます。猫の習性を利用した巧妙なトリックが本作の魅力。動物好き、特に猫好きにはたまらない一冊と言えるでしょう。
猫が事件の鍵を握るなんて可愛すぎる!ミステリーを読みながら猫に癒やされる、一石二鳥の作品だね。
第10位は、「烏賊川市シリーズ」の第7作目にあたる『私の嫌いな探偵』です。この作品は、これまでシリーズの脇役だった朱美が探偵役となり、新たな魅力を放っています。
主人公は、ミステリーマニアのビルオーナー・二宮朱美と、そのビルのテナントとして探偵事務所を構える鵜飼杜夫。朱美は家賃をタダにする代わりに、鵜飼をワトソン役としてこき使い、数々の事件に首を突っ込んでいきます。これまでのシリーズとは一味違った探偵と助手の関係性が新鮮で、二人のコミカルなやり取りが笑いを誘います。
朱美さんの推理(というか暴走?)が面白い!鵜飼探偵が振り回されてるのが目に浮かぶよ。
第11位は、「烏賊川市シリーズ」の第2作目『密室に向かって撃て!』です。デビュー作『密室の鍵貸します』の続編にあたり、おなじみのキャラクターたちが再び珍事件に挑みます。
警察の失態によって奪われた一丁の拳銃。その拳銃が、次々と不可解な事件を引き起こしていきます。探偵・鵜飼杜夫と大学生・戸村流平のコンビが、銃声が響いたはずの密室の謎に迫ります。前作以上にキャラクターたちの掛け合いが冴えわたり、笑いの要素がパワーアップ。もちろん、ミステリーとしての骨格もしっかりしており、読み応えのある一冊です。
また鵜飼さんと流平くんのコンビが見られるなんて!ドタバタしながらも事件を解決していくのが最高だね。
大人気シリーズの第3弾、『謎解きはディナーのあとで3』が12位に登場です。本作でも、令嬢刑事・宝生麗子と毒舌執事・影山の名コンビが、奇想天外な事件の謎を解き明かします。
「花婿はなぜ、結婚式の当日に毒を飲んだのか?」「人気画家の死は、本当に自殺だったのか?」など、今回も一筋縄ではいかない事件ばかり。影山の鮮やかな推理はもちろんのこと、麗子の刑事としての(ささやかな)成長も見どころの一つです。シリーズのファンならずとも楽しめる、安定感抜群のユーモアミステリーです。
3作目になっても面白さが全然落ちないのがすごい!麗子お嬢様、ちょっとは推理できるようになったかな?
第13位は、探偵役が小学生の女の子という斬新な設定が魅力の『探偵少女アリサの事件簿 溝ノ口より愛をこめて』です。2013年には『謎解きはディナーのあとで』のスピンオフとして、本作のキャラクターが登場するテレビドラマが放送されました。
主人公は、探偵一家に生まれたサラブレッド、小学5年生の綾羅木有紗(あやらぎ ありさ)。彼女が、家庭教師の青年をワトソン役に、子供ならではの視点と大人顔負けの推理力で、身の回りで起こる事件を解決していきます。舞台が神奈川県の溝の口というローカルな雰囲気も作品の味となっており、ほのぼのとした気持ちで楽しめる一冊です。
小学生が名探偵なんて、可愛すぎるでしょ!アリサちゃんの大人びたセリフにキュンとしちゃう。
第14位は、「烏賊川市シリーズ」の短編集『はやく名探偵になりたい』です。これまでのシリーズ作品で活躍してきたキャラクターたちが総登場し、それぞれの視点から事件が描かれます。
探偵・鵜飼杜夫や大学生・戸村流平はもちろん、刑事の砂川や志木、ビルオーナーの二宮朱美など、おなじみの面々が探偵役となって事件に挑むのが本作の面白いところ。各キャラクターの新たな一面を発見できる、シリーズファンにはたまらない一冊です。もちろん、本作から烏賊川市シリーズに入門するのもおすすめです。
烏賊川市のオールスターキャストだ!みんなが探偵役って、どんな推理が飛び出すのか楽しみだね。
第15位には、ブラックユーモアが効いた異色のミステリー『ここに死体を捨てないでください!』がランクイン。こちらも「烏賊川市シリーズ」の一作です。
物語は、妹が犯してしまった殺人の死体を、姉と一人の青年が一緒に遺棄しようとするところから始まります。「死体遺棄」という物騒なテーマでありながら、どこか間抜けでコミカルな逃避行が描かれます。次々と現れる邪魔者や予期せぬトラブルに翻弄されながら、果たして三人は無事に死体を捨てることができるのか。最後まで展開が読めない、スリリングかつユーモラスな作品です。
本作における死体遺棄というテーマの軽妙な扱いは、読者に倫理観の揺らぎを誘発する。極めて挑戦的な一作と言えよう。
第16位は、鯉ヶ窪学園を舞台にしたシリーズの第1作目、『学ばない探偵たちの学園』です。『放課後はミステリーとともに』の前日譚にあたる作品で、探偵部の面々の出会いが描かれます。
「赤点だらけの答案用紙盗難事件」や「野球部のエースを襲った脅迫事件」など、学園ならではの事件を、まだ探偵として未熟な(そしてあまり学ぶ気のない)キャラクターたちが解決していきます。若さゆえの暴走や勘違いが満載の、青春ユーモアミステリーの快作です。
探偵部のみんなの若い頃の話なんだね!ここからあの名(迷?)コンビが始まったのかと思うと感慨深いな。
第17位は、「烏賊川市シリーズ」の長編作品『スクイッド荘の殺人』です。吹雪の山荘ならぬ、オンボロアパートを舞台にしたクローズド・サークルミステリーというユニークな設定が光ります。
大雪で孤立してしまったアパート「スクイッド荘」で、殺人事件が発生。住人たちは互いに疑いの目を向けながら、犯人捜しを始めます。探偵・鵜飼杜夫も偶然その場に居合わせるのですが、今回はあまり頼りにならず…?個性豊かな住人たちが繰り広げるドタバタ劇と、本格的な謎解きが楽しめる一冊です。
アパートで殺人事件なんて怖すぎる!でも住人たちがみんな個性的で、犯人探しも一筋縄ではいかなそうだね。
第18位には、なんと探偵役が「馬」という、東川作品の中でも特に異彩を放つ『うまたん ウマ探偵ルイスの大穴推理』がランクインしました。
主人公は、人の言葉を話すことができる名馬(?)ルイス。彼は、厩務員の少女・梢とともに、競馬サークルで起こる事件の謎に挑みます。馬ならではの視点から繰り出される推理が斬新で、競馬ファンならずとも楽しめる内容になっています。競馬用語や豆知識も随所に散りばめられており、新たな世界の扉を開いてくれるかもしれません。
探偵が馬って、発想が天才的すぎる!ルイスの推理、聞いてみたいなあ。
第19位は、東京・西荻窪にあるアパート「かがやき荘」を舞台にした連作短編集『かがやき荘西荻探偵局』です。日常に潜むささやかな謎を、かがやき荘の住人たちが解き明かしていきます。
売れない役者、売れない漫画家、売れないミュージシャンなど、夢を追いかける若者たちが織りなす、ほのぼのとしたミステリーが魅力です。大きな事件は起こりませんが、心温まるストーリーと、あっと驚く小さなサプライズが詰まっています。のんびりとした読書時間を楽しみたい方におすすめの一冊です。
かがやき荘の日常、なんだか楽しそう。わたしも住人になって、みんなと一緒に謎解きしてみたいな。
第20位は、神奈川県平塚市を舞台にした「平塚おんな探偵の事件簿シリーズ」の第1作目、『ライオンの棲む街』です。美女探偵コンビが活躍する、華やかで賑やかなミステリーです。
主人公は、平塚に戻ってきた元OLの美伽。彼女は、高校時代の友人で「雌ライオン」の異名を持つ名探偵・エルザの助手となり、様々な事件に挑むことになります。地味な美伽と豪快なエルザという「格差コンビ」のテンポの良い掛け合いが本作の大きな魅力。ご当地ネタも満載で、平塚市にゆかりのある方はもちろん、そうでない方も楽しめる作品です。
エルザさん、かっこいい!美伽さんとのコンビも最高で、読んでて元気が出てくるよ。
第21位には、大人気シリーズの新たな幕開けを告げる『新 謎解きはディナーのあとで』がランクイン。宝生麗子と影山のコンビが、新たな舞台でさらなる難事件に挑みます。
本作では、麗子が国立署から風祭警部の所轄へと異動。新たな環境で、影山の力を借りながら事件解決に奔走します。おなじみのキャラクターに新たな仲間も加わり、物語はさらにパワーアップ。安定の面白さはそのままに、新鮮な気持ちで楽しめるシリーズ最新作です。
新しい謎解きが読めるなんて嬉しい!風祭警部との絡みも増えて、ますます面白くなりそうだね。
第22位は、「烏賊川市シリーズ」の第8作目にあたる連作短編集『探偵さえいなければ』です。タイトルからして皮肉が効いていますが、その中身も一筋縄ではいきません。
本作では、探偵たちが事件に介入することで、かえって事態がややこしくなってしまうという、ミステリーの「お約束」を逆手に取ったようなストーリーが5編収録されています。コミカルで軽いノリの中に、しっかりと練られたトリックが隠されており、本格ミステリーファンも唸らせる一冊です。
探偵が事件をややこしくするなんて皮肉だよね。でも、そこが東川作品の面白いところなんだけど。
第23位は、「鯉ヶ窪学園シリーズ」の長編作品『殺意は必ず三度ある』です。学園を飛び出し、孤島を舞台にした本格的なミステリーが展開されます。
夏休み、映画研究部の合宿で南海の孤島を訪れた探偵部の面々。しかし、楽しい合宿になるはずが、部員の一人が殺害されたことから事態は一変します。嵐によって島に閉じ込められた彼らは、自分たちの中にいる犯人を見つけ出さなければなりません。学園ものとは一味違う、シリアスで緊迫感のあるストーリーが魅力です。
いつもの学園の雰囲気と全然違う…!みんな無事に帰れるのか、ハラハラして泣きそうだよ。
第24位は、東川篤哉氏の初期の傑作短編を集めた『中途半端な密室』です。プロデビュー前に書かれた作品も含まれており、その才能の片鱗をうかがい知ることができます。
表題作「中途半端な密室」をはじめ、後の作品にも通じるユーモアのセンスと、ロジカルな謎解きが光る5つの短編が収録されています。まだ荒削りな部分もありながら、東川ミステリーの原石ともいえる魅力が詰まった一冊。ファンならぜひ押さえておきたい作品集です。
デビュー前の作品が読めるなんて貴重だね。ここからあの面白いミステリーが生まれていったんだなあ。
第25位には、熱狂的な広島カープファンとしても知られる著者自身の「野球愛」が炸裂したミステリー『野球が好きすぎて』がランクインしました。
物語は、2016年の広島カープ25年ぶりのリーグ優勝など、実際の野球界で起こった出来事をテーマにしています。野球ファンが起こす事件を、女性刑事と野球好きの女性が解決していくというストーリーで、随所に散りばめられた野球ネタがファンにはたまりません。野球好きはもちろん、そうでない人も笑って楽しめるユニークなミステリーです。
野球への愛がすごい!野球ネタが分からなくても、この熱量だけで楽しめちゃうのが不思議だね。
第26位は、ミステリー小説そのものをテーマにした、ミステリー愛に溢れる一冊『君に読ませたいミステリがあるんだ』です。
主人公は、ミステリー研究会の会長を務める高校生。彼は、日常で遭遇する謎を、古今東西の有名ミステリー作品になぞらえて解決していきます。作中には実在のミステリー作品や作家の名前が多数登場し、ミステリーファンならニヤリとすること間違いなし。この作品をきっかけに、新たなミステリーの世界に足を踏み入れてみるのも良いでしょう。
ミステリー好きにはたまらない一冊だね!これを読んだら、他のミステリーも読みたくなっちゃうな。
第27位は、「魔法使いマリィ」シリーズの第2弾『魔法使いと刑事たちの夏』です。前作に引き続き、ポンコツ魔法使いマリィが難事件に挑みます。
本作では、マリィの働く豪邸に、個性豊かな刑事たちが次々と訪れます。彼らが持ち込む事件に対し、マリィは魔法の力で協力しようとしますが、やはり魔法は上手く発動せず、事態は思わぬ方向へ…。ファンタジーとミステリーの絶妙なバランスはそのままに、キャラクターたちの魅力がさらに深まった一冊です。
マリィ、またドジっちゃったの!?でも、そこが可愛くて応援したくなっちゃうんだよね。
第28位は、「鯉ヶ窪学園シリーズ」の短編集『探偵部への挑戦状』です。『放課後はミステリーとともに』の続編にあたり、探偵部の面々がさらなる学園の謎に挑みます。
本作では、ライバル校のミステリ研究会から挑戦状が叩きつけられるなど、探偵部が外部の事件にも関わっていくのが特徴です。霧ヶ峰涼をはじめとするおなじみのキャラクターたちの成長(?)と、相変わらずの軽妙なやり取りが楽しめます。サクッと読める青春ミステリーとしておすすめです。
探偵部に挑戦状!?面白くなってきたじゃない!涼ちゃんたちの活躍に期待だね。
第29位は、「平塚おんな探偵の事件簿シリーズ」の第3作目『ライオンは仔猫に夢中』です。名探偵エルザと助手・美伽のコンビが、平塚の街で起こる事件を解決していきます。
本作では、エルザがひょんなことから子猫を拾い、育てることになります。「雌ライオン」と恐れられるエルザと、可愛らしい子猫という意外な組み合わせが、物語に新たな彩りを加えています。もちろん、ミステリーとしても読み応えがあり、二人の探偵の鮮やかな推理が光ります。
あのエルザさんが子猫に夢中なんて!意外な一面が見られて、ますますファンになっちゃった。
ランキングの最後を飾るのは、東京の下町・谷根千(谷中・根津・千駄木)を舞台にした、のんびりとした雰囲気のミステリー『谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題』です。
谷中にある古書店でアルバイトをする青年・夏目が、店に集うミステリー好きの老人たちと共に、日常に潜むささやかな謎を解き明かしていきます。殺人事件のような物騒なことは起こりませんが、心温まる人情と、あっと驚く真相が待っています。散歩するように気軽に楽しめる、癒やし系のミステリーです。
谷根千ののんびりした雰囲気が素敵だね。こんな古書店があったら、毎日通っちゃいそうだな。
東川篤哉作品の魅力の一つは、個性豊かなキャラクターたちが活躍するシリーズ作品の豊富さです。ランキングで気になるシリーズが見つかったら、ぜひ刊行順に読んでみることをおすすめします。登場人物たちの関係性の変化や、前の作品からの小ネタなど、順番に読むことでより深く物語の世界を楽しむことができます。
特に人気の主要なシリーズの刊行順は以下の通りです。
もちろん、どの作品も基本的には一話完結なので、気になったものから手に取っても問題なく楽しめます。あなたのスタイルに合わせて、東川篤哉のユーモアミステリーの世界をぜひ満喫してください。