皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。
「事実は小説よりも奇なり」という言葉があるように、現実に起きた出来事を基にしたノンフィクション小説は、時に私たちの想像をはるかに超える衝撃と感動を与えてくれます。 作家やジャーナリストが綿密な取材を通して真実を追求し、強い意志を持って紡ぎ出す物語は、読者の価値観を揺さぶるほどの力を持っているのが魅力です。
事件、戦争、歴史、伝記、闘病記、旅行記など、そのジャンルは多岐にわたります。 この記事では、そんなノンフィクション小説の中から、小説ヨミタイ編集部が厳選した珠玉の50作品をランキング形式でご紹介。あなたの心を揺さぶる、運命の一冊がきっと見つかるはずです。
ここからは、小説ヨミタイ編集部が選び抜いた、おすすめのノンフィクション小説をランキング形式で発表します。歴史に埋もれた衝撃の事実から、胸を打つ個人の記録、そして社会のあり方を問うルポルタージュまで、幅広いジャンルの傑作が揃いました。
ページをめくる手が止まらなくなるような、没入感のある作品ばかりです。あなたの知的好奇心を満たし、新たな世界への扉を開く一冊との出会いを、どうぞお楽しみください。
精神科医である著者が、ナチス・ドイツの強制収容所での自らの体験を綴った、世界的なベストセラーです。本書は単なる悲惨な体験の記録に留まりません。極限状況における人間の心理や、生きる意味を見出すことの重要性を、精神医学者の視点から冷静に分析しています。
過酷な環境下で人間の尊厳がいかにして保たれるのか、あるいは失われるのか。本書で投げかけられる問いは、時代を超えて多くの人々の「人生のバイブル」として読み継がれています。
極限状態での人間の尊厳について考えさせられたよ。心理学者の視点がすごいリアル…。
ナチスによるユダヤ人迫害から逃れるため、オランダ・アムステルダムの隠れ家で暮らした少女アンネ・フランクが書き綴った日記です。本書は、13歳から15歳でその生涯を終えるまでの約2年間が記録されています。
思春期の少女としての悩みや夢、家族との関係、そして閉ざされた空間での恐怖や希望が、みずみずしい感性で描かれています。世界中で読み継がれる本書は、戦争の悲惨さと平和の尊さを私たちに訴えかけます。
同じ年頃の女の子がこんな状況にいたなんて信じられない。希望を失わない強さに感動したな。
群馬県と栃木県の県境で5人の少女が殺害された「北関東連続幼女誘拐殺人事件」。本作は、そのうち唯一解決済みとされた「足利事件」の冤罪を証明し、真犯人に迫っていく調査報道の記録です。
著者の執念深い取材により、警察や司法の隠蔽体質が次々と暴かれていきます。そのスリリングな展開は、まるで一級のミステリー小説を読んでいるかのよう。「調査報道のバイブル」とも評され、新潮ドキュメント賞など数々の賞を受賞した傑作です。
真実に迫っていく過程が本当にスリリング!ジャーナリズムの力を感じさせる一冊だったよ。
15歳で原因不明の難病「脊髄小脳変性症」を発症した木藤亜也さんが、25歳で亡くなるまで書き続けた日記をまとめた一冊です。 体が不自由になっていく現実と向き合いながらも、懸命に生きようとする亜也さんの姿が胸を打ちます。
彼女がつづる日々の喜びや悲しみ、そして家族や友人への感謝の言葉は、私たちに生きることの素晴らしさと尊さを教えてくれます。 ドラマ化や映画化もされ、多くの人々に感動を与えました。
涙なしには読めなかった…。当たり前の日常がどれだけ幸せか、改めて気づかされたよ。
なぜ地域によって文明の発展に差が生まれたのか?この壮大な謎に、進化生物学者である著者が挑んだのが本書です。その答えを、人種的な優劣ではなく「環境要因」に求めているのが大きな特徴です。
「銃・病原菌・鉄」という3つのキーワードを軸に、地理的条件や利用可能な動植物の違いが、その後の人類史を大きく左右したことを解き明かしていきます。ピュリッツァー賞を受賞し、世界中でベストセラーとなった歴史ノンフィクションの金字塔です。
歴史の見方がガラッと変わった!地理的な条件が文明を作るなんて、スケールが大きくて面白いな。
–>1959年にアメリカの田舎町で起きた一家4人惨殺事件。本作は、その事件の一部始終を徹底的な取材によって再現した作品です。著者は6年の歳月をかけ、犯人を含む関係者へのインタビューを重ねました。
事実を基にしながらも、小説的な手法で事件の深層と犯人の心理に迫る「ノンフィクション・ノベル」という新しいジャンルを確立した画期的な一冊です。 事実が持つ圧倒的な迫力と、文学的な筆致が融合した傑作として知られています。
これが本当にあった事件だなんて信じられない…。犯人の心理描写がリアルで怖いくらいだったよ。
–>「鬼の木村」と呼ばれた史上最強の柔道家・木村政彦。本作は、プロレス史最大の謎とされる「力道山対木村政彦戦」の真実に迫る、大宅壮一ノンフィクション賞受賞作です。
なぜ木村は、禁じ手を使った力道山に敗れたのか。そして、なぜ復讐を果たさなかったのか。圧倒的な取材量で、木村政彦の壮絶な生涯と、戦後日本の光と影を浮き彫りにします。格闘技ファンならずとも引き込まれる、魂を揺さぶる一冊です。
男たちのプライドと時代の波に翻弄される姿が切ない…。まさに”読む”格闘技って感じ!
–>「3以上の自然数nについて、xⁿ + yⁿ = zⁿ となる0でない自然数 (x, y, z) の組は存在しない」―この350年以上も誰も解けなかった数学の超難問「フェルマーの最終定理」。本書は、その証明に挑んだ数学者たちの苦闘の歴史を描いた物語です。
古代ギリシャから現代に至る数学の歴史を背景に、天才たちのドラマが展開されます。数式が苦手な人でも、ミステリー小説のように楽しめる科学ノンフィクションの傑作です。
数学ってこんなにドラマチックなんだ!天才たちの情熱と挫折に、思わず胸が熱くなったよ。
–>1997年に日本中を震撼させた神戸連続児童殺傷事件。本書は、加害者である「少年A」の両親が、事件後に胸の内を綴った手記です。
なぜ息子は、あのような残忍な事件を起こしてしまったのか。子育てへの後悔、被害者への謝罪、そして世間からの激しいバッシング。加害者家族が直面した地獄のような日々が、痛切な言葉で語られます。犯罪を犯した者の家族の苦悩という、重いテーマを問いかける一冊です。
加害者家族の視点っていうのが衝撃的だった。すごく重いテーマだけど、目をそらしちゃいけない問題だよね。
–>1999年に発生した「桶川ストーカー殺人事件」。女子大生がストーカー被害を警察に訴えていたにもかかわらず、凶行が防げなかった事件です。本書は、その真相を追ったジャーナリストによる執念の調査記録です。
著者は警察発表の嘘を暴き、メディアの怠慢を批判し、犯人グループを特定するスクープを連発します。 警察組織の腐敗とジャーナリズムの使命を問う、社会派ノンフィクションの金字塔です。
警察の闇と戦うジャーナリスト魂がすごすぎる!これも事実だと思うと、本当に恐ろしい事件だよ。
–>チベットの奥地、これまで数々の冒険家を退けてきた人跡未踏の峡谷「ツアンポー峡谷」。 本書は、その最奥部に存在する「空白の五マイル」と呼ばれる未知の領域への単独行を記録した冒険ノンフィクションです。
なぜ危険を冒してまで、人は未知の場所へ向かうのか。著者の内面的な葛藤や思索を織り交ぜながら、探検の本質に迫ります。開高健ノンフィクション賞など数々の賞を受賞した、若き探検家のデビュー作にして代表作です。
ただの冒険記じゃなくて、哲学的なのが面白い!未知への憧れって、人間の本能なのかもね。
–>1939年の夏、満州とモンゴルの国境で起こった日本軍とソ連軍の武力衝突「ノモンハン事件」。組織的な情報軽視と精神主義によって、日本軍が大敗北を喫したこの戦いの実態を克明に描いた作品です。
豊富な資料と生存者へのインタビューを基に、無謀な作戦がなぜ決行されたのかを徹底的に検証。太平洋戦争へと続く日本の病根を鋭く指摘した、昭和史ノンフィクションの傑作です。
昔の日本軍のヤバさがよくわかる…。失敗から学ばない組織の怖さを感じたよ。
–>2002年に発覚し、日本中を震撼させた「北九州連続監禁殺人事件」。主犯の男女が、被害者一家をマインドコントロール下に置き、互いを殺し合わせるという前代未聞の事件でした。
本書は、取材を重ねた著者が、事件のあまりの残虐性から一度は出版を断念したものの、その全貌を世に問うために書き上げたものです。人間の心の闇とおぞましさを描ききった、衝撃的な一冊です。
読んでて気分が悪くなるくらい壮絶…。でも、実際に起きた事件だと思うと、知っておかなきゃいけない気もする。
–>歴史学者である著者が、中高生に行った講義を基に書籍化したものです。日清戦争から太平洋戦争に至るまで、日本がなぜ戦争への道を進んでしまったのかを、多角的な視点から分かりやすく解説しています。
当時の世界情勢や国民の意識、指導者たちの判断などを丁寧に読み解き、「やむを得ず戦争になった」という単純な見方を退けます。歴史を学び、現代の課題を考えるための必読書として高い評価を得ています。
歴史の授業とは全然違う面白さ!なぜ?を繰り返していくうちに、歴史の大きな流れが見えてくる感じがしたよ。
–>南米アマゾンの奥深くで、今もなお石器時代と変わらない暮らしを続ける裸族「ヤノマミ」。NHKのディレクターである著者が、150日間にわたる同居取材を敢行し、その衝撃的な日常を記録したノンフィクションです。
彼らの社会には、貨幣もなければ、所有の概念も希薄です。しかしそこには、シャーマンを中心とした独特の宇宙観と、激しい闘争の文化が存在します。文明社会の常識が全く通用しない世界を通して、人間の本質とは何かを問いかけます。
現代の私たちの暮らしがいかに特殊か思い知らされる…。人間の”当たり前”って何だろうって考えちゃった。
–>登山家・山野井泰史とその妻・妙子の壮絶なギャチュンカン登頂と、そこからの奇跡的な生還を描いたノンフィクションです。著者は、二人への長いインタビューを通して、極限状態での人間の精神力と夫婦の絆に迫ります。
雪崩、滑落、そして凍傷。次々と襲いかかる困難の中で、彼らは何を考え、どう行動したのか。圧倒的な臨場感で描かれる登攀シーンは、息をのむほどの迫力です。講談社ノンフィクション賞を受賞した、山岳ノンフィクションの最高峰とされています。
極限状態での夫婦の絆がすごすぎる!生と死の境界線にいる人間の精神力に圧倒されたよ。
–>2013年、山口県の限界集落で5人が殺害された連続殺人放火事件。逮捕されたのは、村八分にされていた男でした。本書は、事件の背景にある「噂」と「村社会の闇」に迫ったルポルタージュです。
著者は丹念な取材を通して、閉鎖的なコミュニティに渦巻く嫉妬や憎悪、そして同調圧力の恐ろしさを浮き彫りにします。 地方の過疎化や人間関係の希薄化といった、現代社会が抱える問題を鋭くえぐり出した作品です。
噂話が人を殺すなんて、怖すぎる…。閉鎖的なコミュニティの闇がリアルに描かれてて、ゾッとしたな。
–>裕福な家庭に生まれ、優秀な成績で大学を卒業した青年クリス・マッカンドレス。彼はなぜすべてを捨て、アラスカの荒野へと向かい、そして餓死したのか。 この謎に満ちた彼の足跡を追ったノンフィクションです。
著者は、クリスが残した日記や手紙、そして彼が出会った人々の証言を基に、その人物像と旅の軌跡を再構築します。 文明社会への違和感と自然への憧憬を抱えた青年の姿は、多くの読者の共感を呼び、全米でベストセラーとなりました。
彼の生き方は究極のロマンだけど、結末が悲しすぎる…。幸福って何なのか、深く考えさせられる一冊だよ。
–>婚活サイトで出会った男性3人を殺害したとして、死刑判決を受けた木嶋佳苗。本書は、作家でフェミニストの著者が、100日間にわたる裁判を傍聴し、その異様な実態を記録したものです。
法廷で繰り広げられる被告の巧みな嘘と、それに翻弄される検察や裁判官。そして、メディアが作り上げた「毒婦」というイメージの裏側にある、現代社会の女性観や結婚観の歪みを鋭く指摘します。事件の本質に迫る、異色の裁判ノンフィクションです。
メディアが作るイメージって怖いなって思った。木嶋佳苗っていう人物の多面性が見えてきて、すごく引き込まれたよ。
–>プロ棋士を目指す少年たちが集う「奨励会」。そこは、年齢制限までに四段になれなければ退会しなければならない、厳しい勝負の世界です。本書は、その夢に破れた元奨励会員たちの、その後の人生を追ったノンフィクションです。
将棋にすべてを捧げた青年たちが、挫折を乗り越え、新たな道を見つけていく姿を描きます。勝者だけでなく、敗者の物語に光を当てた本作は、講談社ノンフィクション賞を受賞し、多くの読者の感動を呼びました。
夢を諦めた後の人生って、こんなにもドラマがあるんだね。勝負の世界の厳しさと、人間の強さを感じたよ。
–>元衆議院議員である著者が、自身の服役経験を基に、刑務所内にいる多くの障害者たちの実態を告発した衝撃のルポルタージュです。 福祉の網の目からこぼれ落ち、軽微な罪を繰り返すことでしか生きられない人々がいます。
彼らにとって、刑務所が唯一の「セーフティネット」になっているという過酷な現実。 本書は、司法と福祉の狭間で置き去りにされた人々の存在を社会に突きつけ、大きな議論を巻き起こしました。
刑務所がセーフティネットって、衝撃的すぎる…。社会の矛盾を突きつけられて、言葉を失ったよ。
–>海外で亡くなった日本人を母国へ、日本で亡くなった外国人を故郷へ送り届ける「国際霊柩送還士」。 本書は、このあまり知られていない職業にスポットを当て、国境を越えて遺体と遺族に寄り添うプロフェッショナルたちの姿を描いたノンフィクションです。
テロや災害、孤独死など、様々な死の現場で奮闘する彼らの仕事を通して、死の尊厳と残された家族の想いが胸に迫ります。 開高健ノンフィクション賞を受賞し、ドラマ化もされた感動の一冊です。
こんなお仕事があるなんて知らなかった!国境を越えて故人の尊厳を守る姿に、ただただ頭が下がる思いだよ。
–>1972年、早稲田大学で起きた内ゲバリンチ殺人事件。革マル派の学生たちが、対立する党派の学生を殺害したこの事件の真相を、元朝日新聞記者の著者が長年の取材を基に解き明かします。
なぜ若者たちは、かくも残忍な事件を起こしたのか。そして、大学や警察はなぜ真相究明に及び腰だったのか。イデオロギーの狂気と、組織が隠蔽してきた闇に迫る、渾身のノンフィクションです。
学生運動の時代の熱狂と狂気がリアルに伝わってきた。同じ大学でこんな事件があったなんて、信じられないよ。
–>2004年から8年間、中日ドラゴンズを率いて4度のリーグ優勝と1度の日本一を達成した落合博満監督。しかし、その常識にとらわれない采配や言動から「嫌われた監督」とも呼ばれました。
本書は、番記者として落合監督に密着した著者が、その知られざるリーダーシップと組織論を解き明かした一冊です。非情とも思える決断の裏にあった信念とは何か。勝つための哲学が詰まった、ビジネス書としても読めるスポーツノンフィクションです。
落合監督のイメージが180度変わった!結果を出すための哲学がすごくて、上司になってほしいくらいだよ。
–>1923年の関東大震災直後、千葉県福田村で、香川から来た薬売りの一行9人が、朝鮮人と間違えられて自警団に殺害された「福田村事件」。本書は、歴史の闇に葬られてきたこの悲劇の真相を掘り起こしたノンフィクションです。
震災の混乱の中で流言飛語が広まり、人々がパニックに陥っていく過程を克明に記録。集団心理の恐ろしさと、差別や偏見が引き起こす悲劇を現代に問いかけます。近年、映画化もされ、再び注目を集めている事件です。
関東大震災の裏でこんな悲劇があったなんて…。デマや集団心理の怖さを改めて感じたよ。
–>幼い頃から腎臓の難病を患い、29歳の若さで亡くなった天才棋士・村山聖。 本書は、「東の羽生、西の村山」と称されながらも、名人への夢半ばで倒れた彼の壮絶な一生を描いたノンフィクションです。
死の影におびえながらも、将棋に全てを捧げ、命を燃やし尽くした村山の姿が胸を打ちます。 師弟愛やライバルとの友情も描かれ、多くの人々の涙を誘いました。映画化もされた、感動の傑作です。
命を削って夢を追いかける姿に、ただただ圧倒された。彼の生き様、かっこよすぎるよ…。
–>近年、後を絶たない児童虐待死事件。なぜ親は、わが子を殺めるに至るのか。本書は、国内外の貧困や医療、災害などをテーマに取材を続ける著者が、加害者である親たちの心の闇に迫ったルポルタージュです。
孤立、貧困、精神疾患など、彼らが抱える問題の根深さを丹念な取材で明らかにします。「鬼畜」と一言で断罪するのではなく、その背景にある社会構造の歪みを鋭く指摘した一冊です。
読むのが辛いけど、目を背けちゃいけない現実だよね。親を「鬼」にする社会の側に問題があるのかも。
–>宗教2世として生まれ、幼い頃から「エホバの証人」の厳格な教義のもとで育った著者。輸血拒否やムチ打ちといった特異な環境で青春時代を過ごし、やがて洗脳を解いて自らの人生を取り戻していく過程を赤裸々に綴った手記です。
信仰と家族の愛との間で揺れ動く葛藤や、脱会後の苦悩がリアルに描かれています。宗教2世問題が社会的に注目される今、当事者の視点からその実態を知ることができる貴重な一冊です。
自分の意志で生きることを選ぶって、こんなに大変なんだ…。彼女の勇気に胸を打たれたよ。
–>1977年、アメリカで10年ぶりに死刑を執行されたゲイリー・ギルモア。本書は、彼の弟であるマイケル・ギルモアが、兄と自らの一族に流れる暴力の連鎖と、アメリカ社会の闇を描いたノンフィクションです。
なぜ兄は殺人鬼となったのか。そのルーツを辿る旅は、ギルモア家の忌まわしい秘密を次々と暴き出します。家族の愛と憎しみ、そして救済をテーマにした、重厚で文学的な傑作として全米批評家協会賞を受賞しました。
家族の歴史がこんなにも人の運命を左右するなんて…。救いのない物語だけど、なぜか引き込まれてしまう。
–>アメリカのある一家、ギャルヴィン家の12人の子供のうち、6人が統合失調症を発症しました。本書は、この特異な一家の歴史を追いながら、精神疾患の謎に迫る科学ノンフィクションです。
遺伝と環境は、人の精神にどう影響するのか。家族の愛と葛藤の物語を軸に、精神医学の発展の歴史を織り交ぜて描かれます。オプラ・ウィンフリーのブッククラブにも選ばれ、全米で大きな話題を呼んだ一冊です。
ある家族の物語を通して、精神疾患の歴史がわかるのがすごい。ミステリーみたいで一気に読んじゃった。
–>2024年前期のNHK連続テレビ小説『虎に翼』のモデルとなった、日本初の女性弁護士の一人であり、初の女性裁判所長も務めた三淵嘉子。本書は、彼女の生涯と、戦後の家庭裁判所設立にかけた情熱を描いた評伝です。
女性が社会で働くことが困難だった時代に、信念を貫き、弱い立場の人々のために尽力した彼女の姿は、現代の私たちに多くの勇気を与えてくれます。ドラマと共に読むことで、より深くその功績を理解できる一冊です。
朝ドラのモデルになった人なんだ!こんなにパワフルな女性が昔いたなんて、すごく勇気をもらえるね。
–>東日本大震災で壊滅的な被害を受けた日本製紙石巻工場。本書は、震災からわずか半年で工場を復活させた現場の人々の奮闘を描いたノンフィクションです。
絶望的な状況の中、彼らはなぜ再び立ち上がることができたのか。泥まみれになりながらも、日本の出版文化を支えるという使命感と、仲間との絆を胸に前へ進む姿が胸を熱くさせます。働くことの意義と、人間の底力を感じさせてくれる感動の物語です。
自分たちの仕事への誇りがすごい!逆境に立ち向かう人々の姿に、めちゃくちゃ元気をもらえたよ。
–>ユーゴスラビア紛争のさなか、ベオグラードで暮らした詩人である著者が、「食」をテーマに戦時下の日常を綴ったエッセイです。爆撃が続く中でも、人々はパンを焼き、ささやかな食卓を囲みます。
食べ物の記憶を通して、戦争の悲しみや人々のたくましさ、そして平和への祈りが静かに伝わってきます。過酷な状況下でも失われない人間の営みと尊厳を描いた、心に深く染み入る一冊です。
戦時下の日常が「食」を通して描かれているのが新鮮だった。どんな時でも人は食べるんだなって、当たり前のことにハッとさせられたよ。
–>お笑いコンビ「オードリー」の若林正恭が、自らの極度な人見知りやネガティブな自意識と向き合った5年間の記録を綴ったエッセイ集です。キューバへの一人旅や様々な出会いを通して、彼が自己肯定感を見出していく過程が描かれます。
ネガティブな感情をユーモアに昇華させる筆致は、多くの読者の共感を呼びました。 生きづらさを感じている人に、そっと寄り添ってくれるような温かい一冊です。
若林さんのこじらせ具合が自分と重なって、笑いながらも泣きそうになった。ネガティブなままでもいいんだって思えたな。
–>『ちびまる子ちゃん』の作者であるさくらももこが、敬愛する作家ニコス・カザンザキスゆかりの地を訪ねてギリシャを旅した記録を綴ったエッセイです。憧れの人に会いたい一心で、アポなしで旅に出る行動力には驚かされます。
独特のユーモアと温かい視点で描かれる旅の様子は、読む人を笑顔にしてくれます。 好きなことに真っ直ぐな著者の姿に、夢を追いかけることの楽しさを思い出させてくれる一冊です。
さくらももこさんの行動力がすごすぎる!好きなものへの情熱って、人をこんなにも突き動かすんだね。
–>読み書きができなかった夫が、妻に感謝の気持ちを伝えるために、夜間中学に通い始め、35年目にして初めてラブレターを書いたという実話。毎日新聞の記者である著者が、この夫婦の愛の物語を丁寧に取材し、一冊にまとめました。
いくつになっても学び続けることの素晴らしさと、長年連れ添った夫婦の深い愛情が、温かい感動を呼びます。純粋な愛の形に、心が洗われるような一冊です。
こんなにピュアな夫婦愛があるなんて!35年分の想いが詰まったラブレター、想像しただけで泣けてくるよ。
–>インドネシアのスカルノ元大統領第3夫人であるデヴィ夫人が、自らの波乱万丈な人生経験を基に、現代の女性たちへ向けて恋愛と結婚の極意を説いた一冊です。その華やかな経歴の裏には、知られざる努力と戦略がありました。
「選ばれる」ためには、美貌や若さだけでなく、知性や教養、そして強い意志が必要だと語ります。厳しいけれど愛のあるメッセージは、恋愛や人生に悩む女性たちの背中を押してくれます。
デヴィ夫人の言葉、説得力が半端ない!ただ待ってるだけじゃダメなんだなって、喝を入れられた感じ。
–>三笠宮家の長女、彬子女王殿下が、英国オックスフォード大学での博士課程留学中の6年間の思い出を綴られたエッセイです。女王としての立場と、一人の学生としての生活の間で奮闘される日常が、生き生きと描かれています。
学業の苦労や友人との交流、そして異文化での発見など、その誠実で気さくな人柄が伝わってきます。普段は知ることのできない皇族の方の素顔に触れることができる、貴重な一冊です。
皇族の方も私たちと同じように悩んだり喜んだりするんだなって、すごく親近感が湧いたよ。オックスフォードの生活、楽しそう!
–>第二次世界大戦中、イギリス領だったアフリカのケニアで、日本兵と現地女性の間に生まれた子供たちがいました。彼らは「太陽の子」と呼ばれ、戦後、父の国である日本に置き去りにされました。
本書は、その知られざる歴史の真実を追ったノンフィクションです。アイデンティティの狭間で苦しみながらも、たくましく生きた人々の姿を通して、戦争がもたらしたもう一つの悲劇を浮き彫りにします。
戦争が生んだ悲劇って、戦場だけじゃないんだね…。歴史の教科書には載っていない事実に衝撃を受けたよ。
–>ドキュメンタリー監督である著者が、認知症になった母と、95歳で初めて家事に挑戦する父の姿を撮影した、愛情あふれる観察記録です。老いと介護という重いテーマを、ユーモアと温かい視点で描いています。
少しずつ記憶を失っていく母と、それを支えようと奮闘する父。二人の姿を通して、家族の絆や老いることの意味を考えさせられます。同名のドキュメンタリー映画も大きな反響を呼びました。
笑って泣ける最高の家族の物語だった。自分の親のことも考えて、色々準備しなきゃなって思ったよ。
–>巨大企業Amazonの物流センターの現実に迫るため、ジャーナリストである著者が自ら期間従業員として潜入し、その過酷な労働実態を告発したルポルタージュです。
徹底した管理システムのもと、人間がまるで機械のように扱われる職場の様子が克明に描かれています。私たちが享受する便利なサービスの裏側にある、労働者の現実を突きつけられる衝撃の一冊です。
いつも使ってるAmazonの裏側がこんなことになってるなんて…。便利さの代償について考えさせられたよ。
–>2003年、福岡の私立高校で男性教師が「生徒を殺害した」と保護者から訴えられ、メディアによって殺人犯扱いされた事件。本書は、その報道が「でっちあげ」であったことを暴いたノンフィクションです。新潮ドキュメント賞を受賞しています。
モンスターペアレントの異常な言動と、それを鵜呑みにして暴走するメディア。著者の丹念な取材によって、事件の驚くべき真相が明らかになります。情報社会の恐ろしさと、報道のあり方を問う問題作です。
メディアリンチの怖さがよくわかる。何が真実なのか、自分の頭で考えなきゃいけない時代なんだなって痛感したよ。
–>スポーツノンフィクションの世界に革命を起こしたと評される、山際淳司の短編集です。表題作「スローカーブを、もう一球」をはじめ、無名の選手や敗れ去った者たちに光を当てた物語が収められています。
事実を淡々と記述しながらも、行間から選手の心情やドラマが香り立つような独特の文体は「山際マジック」と呼ばれました。スポーツの奥深さと、人生の哀歓を描いた不朽の名作です。
派手さはないけど、心にじんわり染みる物語ばかり。スポーツの見方が少し深くなった気がするな。
–>ノンフィクション作家の高野秀行が、イラク南部の巨大湿地帯「アフワール」に暮らす謎の民「マアダン」を追った探検記です。 そこは権力に抗う人々が逃げ込む場所であり、現代最後のカオスとも言われています。
水牛と共に生きる彼らの独特な文化や、謎の古代宗教を信奉する人々との出会い。 想像を絶する混沌とした旅を通して、中東情勢の裏側と貴重な民族誌的記録が凝縮された、圧巻のノンフィクション大作です。
まさに現代の冒険って感じでワクワクした!知らない世界がまだまだあるんだって、地球の広さを感じたよ。
–>「行旅死亡人」とは、身元不明で亡くなった人のこと。本書は、兵庫県で発見された一人の行旅死亡人の人生を、二人の記者が粘り強く取材し、その足跡を辿ったノンフィクションです。
彼はどこで生まれ、どんな人生を送り、なぜ孤独な死を迎えたのか。断片的な情報から少しずつ明らかになる彼の人生は、現代社会における「無縁」という問題の根深さを浮き彫りにします。 読売文学賞を受賞した、静かな感動を呼ぶ一冊です。
誰にでも名前と人生があったはずなのに…。人との繋がりの大切さを改めて考えさせられたよ。
–>私たちはなぜ「道」を歩くのか?本書は、アメリカの長距離自然歩道アパラチアン・トレイルをスルーハイクした著者が、「道」の歴史や哲学、そして歩くという行為の意味を深く考察したノンフィクションです。
アリの道からインターネットまで、古今東西の「道」をめぐる思索の旅は、知的好奇心を大いに刺激してくれます。自然と人間との関わりについて考えさせられる、ユニークな一冊です。
ただ歩くだけなのに、こんなに奥が深いなんて!壮大なテーマで、読んだ後なんだか賢くなった気分だよ。
–>お笑いコンビ「オアシズ」の大久保佳代子が、自身の恋愛やセックス、そして老いについて赤裸々に綴ったエッセイ集です。アラフィフ独身女性のリアルな日常と本音が、ユーモアたっぷりに描かれています。
自虐的でありながらも、どこかたくましく、そして愛おしい。 多くの女性から「わかりすぎる!」と共感の声が寄せられた、痛快でパワフルな一冊です。
大久保さんの本音、面白すぎて一気に読んじゃった!わかるわかる!って頷きすぎて首が痛いよ。
–>『長くつ下のピッピ』や『ムーミン』、『星の王子さま』など、世界中で愛される児童文学。本書は、それらの作品が生まれた土地を訪ね、作家の生涯や物語の背景を探る文学紀行です。
美しい風景写真と共に、作品の新たな魅力に触れることができます。子供の頃に読んだ物語を、大人になった今、もう一度読み返したくなる。そんな懐かしくも新しい発見に満ちた一冊です。
子供の頃大好きだった物語の舞台を旅してるみたいで楽しかった!聖地巡礼したくなるね。
–>元外務省主任分析官である著者が、ソビエト連邦崩壊という歴史的な出来事の内側で、自らが見聞し、行動した記録を綴ったノンフィクションです。 巨大帝国が「自壊」していく過程を、インテリジェンス・オフィサーの視点から生々しく描いています。
国家とは何か、情報とは何かを問いかける本書は、大宅壮一ノンフィクション賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞しました。 歴史の渦に身を投じた若き外交官の追体験は、読者にスリリングな興奮をもたらします。
スパイ小説みたいでめちゃくちゃ面白い!歴史の裏側でこんな情報戦が繰り広げられていたなんて驚きだよ。
–>歴史学者である著者が、加賀藩の会計処理役人であった猪山家の古文書を丹念に読み解き、幕末から明治維新にかけての武士のリアルな生活を描き出したノンフィクションです。
華やかなイメージとは裏腹に、借金やリストラに苦しむ武士の暮らしが、家計簿を通して生き生きと浮かび上がります。歴史を「お金」という新しい視点から見る面白さを教えてくれる一冊で、映画化もされました。
武士も家計簿つけてたんだ!っていうのがまず面白い。歴史上の人物が急に身近な存在に感じられたよ。
–>ここまで、小説ヨミタイ編集部がおすすめするノンフィクション小説50選をご紹介しました。気になる作品は見つかりましたか?
ノンフィクション小説の魅力は、なんといっても「事実」が持つ圧倒的な力にあります。 実際に生きた人々の人生や、現実に起きた出来事には、フィクションにはない重みと説得力があります。 ページをめくることで、私たちは他者の人生を追体験し、知らなかった世界を知り、自らの価値観を問い直すきっかけを得ることができるのです。
今回ご紹介した50冊は、いずれも私たちの心を揺さぶり、新たな視点を与えてくれる傑作ばかりです。ぜひこのランキングを参考に、あなただけの一冊を見つけて、奥深いノンフィクションの世界に足を踏み入れてみてください。