【2025年最新】南原詠の小説おすすめランキングTOP4

南原詠とは？現役弁理士が描く「知財ミステリー」の魅力

南原詠（なんばら えい）さんは、元エンジニアで現在は企業に勤める現役の弁理士でもある、異色の経歴を持つミステリー作家です。 弁理士とは、特許権や商標権といった「知的財産権」を扱う専門家のこと。 南原さんはその専門知識を存分に活かし、「知財ミステリー」という新しいジャンルを切り開いています。

デビュー作の『特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来』は、第20回『このミステリーがすごい！』大賞で大賞を受賞し、大きな話題を呼びました。 難解だと思われがちな特許の世界を、エンターテインメント性あふれる痛快な物語に昇華させているのが最大の魅力です。 法律やルールを駆使して繰り広げられる頭脳戦は、まるで「知的スポーツゲーム」のようだと評されています。

【2025年最新】南原詠のおすすめ小説ランキングTOP4

ここからは、今最も注目すべき作家の一人、南原詠さんのおすすめ小説をランキング形式でご紹介します。現役弁理士ならではの視点で描かれる「知財ミステリー」は、どれも知的好奇心をくすぐられる作品ばかりです。

デビュー作にして『このミステリーがすごい！』大賞を受賞したあの作品から、新たなシリーズの幕開けを飾る一冊まで、南原詠さんの魅力を存分に味わえる4作品を厳選しました。どの物語も、専門的なテーマを扱いながらも、キャラクターの魅力とスリリングな展開で、一気に読み進めてしまうこと間違いなしです。それでは、早速ランキングを見ていきましょう。

1位『特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来』

堂々の1位は、南原詠さんのデビュー作にして第20回『このミステリーがすごい！』大賞の受賞作、『特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来』です。 この作品の登場によって、「知財ミステリー」という新たなジャンルが確立されたと言っても過言ではありません。

物語は、人気VTuberが映像技術に関する特許権侵害で警告されたことをきっかけに動き出します。 主人公の凄腕弁理士・大鳳未来（おおとり みらい）が、圧倒的に不利な状況から、法律と知略を武器に逆転劇を繰り広げる様はまさに痛快。 専門的で難しい特許の話も、キャラクターたちの会話を通して分かりやすく解説されているため、誰でも安心して物語の世界に没入できます。

2位『ストロベリー戦争 弁理士・大鳳未来』

ランキング2位は、大人気「弁理士・大鳳未来」シリーズの第2弾『ストロベリー戦争』です。前作のIT技術とは打って変わって、今作のテーマは「いちごの品種登録」という、私たちの食生活に身近な題材が選ばれました。

物語は、あるいちご農家が開発した新品種の権利をめぐり、巨大な農業法人と対立するところから始まります。身近な「いちご」を知的財産という観点から見ることで、普段何気なく食べているものにも、開発者の権利や想いが詰まっていることに気づかされます。エンターテインメントとして楽しみながら、知的好奇心も満たしてくれる一冊です。

3位『シルバーブレット メディカルドクター・黒崎恭司と弁理士・大鳳未来』

3位にランクインしたのは、「弁理士・大鳳未来」シリーズの第3弾となる『シルバーブレット』です。本作では、「医療」と「特許」という、人の命に直結する非常にシビアなテーマが描かれています。

画期的な手術支援AIを開発した医師・黒崎恭司と、我らが弁理士・大鳳未来がタッグを組み、特許をめぐる巨大な陰謀に立ち向かいます。医療ミステリーの要素も加わり、シリーズに新たな深みを与えた意欲作。人の命と知的財産、どちらを守るべきかという重いテーマに、あなたもきっと考えさせられるはずです。

4位『ウインクに警告 知的財産部・平間青介』

4位は、新シリーズの幕開けを飾る『ウインクに警告 知的財産部・平間青介』です。これまでの「弁理士・大鳳未来」シリーズとは視点が変わり、ゲーム機メーカーの知的財産部で働くサラリーマン、平間青介（ひらま せいすけ）が主人公です。

外部の専門家である弁理士とは違い、企業の中で起こるリアルな知財トラブルが描かれているのが本作の魅力。ライバル社による模倣品の疑惑や、社員が開発した技術の権利問題など、より身近でビジネス小説のような面白さがあります。これまでとは一味違った南原詠さんの世界を楽しめる一冊です。

南原詠の小説シリーズ一覧と読む順番

南原詠さんの小説は、主に2つのシリーズに分かれています。それぞれのシリーズで主人公や物語の視点が異なるため、どちらから読んでも楽しめますが、物語の時系列やキャラクターの成長を追いかけたい方は、刊行順に読むのがおすすめです。

各作品は基本的に一つの事件で完結しているため、気になる作品から手に取っても問題ありません。ここでは、それぞれのシリーズの作品を刊行順にご紹介します。

弁理士・大鳳未来シリーズ

凄腕の女性弁理士・大鳳未来が、クライアントを知的財産権のトラブルから救うために奮闘する、南原詠さんの代表的なシリーズです。法律と知略を駆使して、困難な事件を解決していく姿が痛快です。

1. 『特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来』
2. 『ストロベリー戦争 弁理士・大鳳未来』
3. 『シルバーブレット メディカルドクター・黒崎恭司と弁理士・大鳳未来』

知的財産部・平間青介シリーズ

こちらは、企業の知的財産部に勤めるサラリーマン・平間青介を主人公とした新シリーズです。弁理士とは異なる「会社員」の視点から、社内で起こるリアルな知財トラブルを描いています。

• 『ウインクに警告 知的財産部・平間青介』

まとめ：南原詠の小説を読んで知財ミステリーの世界に浸ろう

今回は、現役弁理士という異色の経歴を持つ作家・南原詠さんのおすすめ小説をランキング形式でご紹介しました。専門的な「知的財産」というテーマを、誰もが楽しめる極上のエンターテインメントに昇華させているのが、南原作品の最大の魅力です。

法律や科学技術の知識がなくても、魅力的なキャラクターとスリリングなストーリーに引き込まれ、あっという間に読み終えてしまうことでしょう。この記事を読んで気になった作品があれば、ぜひ手に取って「知財ミステリー」の奥深い世界に浸ってみてください。