皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。
歴史・時代小説のジャンルで、今最も注目を集める作家の一人、今村翔吾さん。1984年、京都府生まれの小説家です。 関西大学文学部を卒業後、ダンスインストラクターや作曲家、埋蔵文化財調査員といった異色の経歴を持っています。
2017年に『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビューして以来、その圧倒的な筆力とエンターテインメント性の高い作風で、多くの読者を魅了し続けています。 また、書店経営者としての一面も持ち、大阪府箕面市の「きのしたブックセンター」をはじめとする書店のオーナーも務めています。
今村翔吾さんの名を一躍世に知らしめたのが、2022年の第166回直木三十五賞の受賞です。 受賞作は、戦国時代を舞台に「最強の楯」を作る石垣職人と「最強の矛」を作る鉄砲職人の対決を描いた『塞王の楯』でした。
この受賞は3度目のノミネートでの快挙であり、多くの書店員や読者から祝福の声が上がりました。 これを機に、今村翔吾さんの作品はさらに多くの人々に読まれるようになり、歴史小説界のトップランナーとしての地位を不動のものとしました。
今村翔吾さんの作品の最大の魅力は、史実に基づきながらも、現代の読者が楽しめるエンターテインメント性にあります。 緻密な歴史考証に裏打ちされた重厚な世界観と、手に汗握るスリリングなストーリー展開が特徴です。
歴史上の人物だけでなく、名もなき人々に光を当て、彼らの生き様や葛藤を生き生きと描き出すことで、読者は物語の世界に深く没入することができます。 普段、歴史小説をあまり読まないという方でも楽しめる作品が揃っており、歴史の面白さに目覚めるきっかけとなることでしょう。
ここからは、いよいよ今村翔吾さんのおすすめ小説をランキング形式でご紹介します。直木賞受賞作から、手に汗握るシリーズもの、感動の青春小説まで、多彩なラインナップが揃いました。
どの作品から読もうか迷っている方は、ぜひこのランキングを参考に、お気に入りの一冊を見つけてみてください。きっと、あなたを夢中にさせる物語に出会えるはずです。
堂々の1位は、第166回直木賞を受賞した『塞王の楯』です。 戦国時代、絶対に破られない「最強の楯」である石垣を作る職人集団と、あらゆるものを打ち砕く「最強の矛」である鉄砲を作る職人集団の誇りをかけた戦いを描いています。
「戦をなくしたい」という同じ願いを持ちながら、全く異なる方法でそれを実現しようとする二人の主人公の姿が胸を熱くさせます。歴史小説ファンはもちろん、普段あまり読まない方にも自信を持っておすすめできる、エンターテインメント超大作です。
受賞歴 | 第166回直木三十五賞 |
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時代設定 | 戦国時代 |
テーマ | 石垣職人 vs 鉄砲職人 |
最強の職人対決、めちゃくちゃ熱いよ!技術と誇りがぶつかり合う様にしびれちゃった!
2位にランクインしたのは、明治時代を舞台にしたバトルロイヤル小説『イクサガミ 天』です。 明治11年、京都の天龍寺に集められた292人の猛者たちが、「蠱毒(こどく)」と呼ばれる命懸けのゲームに参加させられる物語です。
参加者たちは、点数の書かれた木札を奪い合いながら、東海道を辿って東京を目指します。 個性豊かなキャラクターたちが繰り広げる壮絶な戦いと、怒涛のストーリー展開から目が離せません。時代劇とアクションが融合した、新感覚のエンターテインメント作品です。
シリーズ | イクサガミ (1作目) |
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時代設定 | 明治11年 |
キーワード | バトルロイヤル、デスゲーム |
え、これ時代小説なの!?展開がすごすぎて、ページをめくる手が止まらなかったよ!
第11回山田風太郎賞を受賞した『じんかん』が3位にランクイン。 戦国時代の梟雄(きょうゆう)として知られる松永久秀の生涯を、新たな解釈で描いた歴史大作です。
これまで「悪人」として語られることの多かった松永久秀ですが、本作では彼の人間的な魅力や苦悩が深く描かれています。裏切りと策略が渦巻く戦国の世を、いかにして生き抜いたのか。その壮絶な人生に、きっと心を揺さぶられるはずです。
受賞歴 | 第11回山田風太郎賞 |
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登場人物 | 松永久秀 |
時代設定 | 戦国時代 |
悪役だと思ってた松永久秀のイメージが変わったよ。すごく人間味があって、応援したくなっちゃった。
今村翔吾さんのデビュー作にして、大人気シリーズの第1作目『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』。 江戸時代を舞台に、「火喰鳥」の異名を持つ火消し・松永源吾と、彼が率いる「羽州ぼろ鳶組」の活躍を描いた物語です。
個性豊かな仲間たちとの絆、ライバルとの熱い戦い、そして江戸の町を襲う大火事に立ち向かう姿は、まさに痛快そのもの。江戸の火消しの世界をリアルに描きつつ、胸のすくようなエンターテインメントが楽しめます。
シリーズ | 羽州ぼろ鳶組 (1作目) |
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受賞歴 | 第7回歴史時代作家クラブ賞 文庫書き下ろし新人賞 |
キーワード | 江戸、火消し |
火事と喧嘩は江戸の華って言うけど、まさにその通り!粋でいなせな火消したちがカッコよすぎる!
第41回吉川英治文学新人賞を受賞した『八本目の槍』は、賤ヶ岳の七本槍に隠された「八本目」の槍がいたという、大胆な設定で描かれる物語です。
歴史の影に埋もれた一人の若武者の視点から、戦国時代のリアルな戦と人間模様が描かれます。史実の裏にあったかもしれないドラマに、歴史のロマンを感じずにはいられません。歴史好きならずとも引き込まれる、感動の物語です。
受賞歴 | 第41回吉川英治文学新人賞、第8回野村胡堂文学賞 |
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登場人物 | 賤ヶ岳の七本槍 |
時代設定 | 戦国時代 |
歴史のifを考えるのって楽しいよね。本当に八本目の槍がいたんじゃないかって思っちゃった。
第10回角川春樹小説賞を受賞した『童の神』は、「土蜘蛛」や「鬼」といった異形の者たちと人間との戦いを描いた、伝奇時代小説です。
朝廷によって滅ぼされた一族の生き残りである少年が、仲間たちと共に過酷な運命に立ち向かっていきます。ファンタジー要素も織り交ぜながら、人間の差別意識や正義とは何かを問いかける、深く重厚な物語です。
受賞歴 | 第10回角川春樹小説賞 |
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キーワード | 伝奇、異形、土蜘蛛 |
テーマ | 差別、正義 |
本作における異形の者たちの描写からは、社会の周縁に追いやられた存在の悲哀をひしひしと感じざるを得ない。
直木賞受賞後第一作として注目を集めた『幸村を討て』。 大坂夏の陣を舞台に、英雄・真田幸村の死の真相に迫るミステリー時代小説です。
徳川家康が、幸村に関わった6人の関係者から証言を聞き出す形で物語は進みます。 それぞれの視点から語られる幸村像は異なり、読み進めるうちに「本当の幸村とはどんな人物だったのか?」という謎が深まっていきます。巧みな構成で読者を引き込む、一級の歴史ミステリーです。
登場人物 | 真田幸村、徳川家康 |
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時代設定 | 大坂夏の陣 |
ジャンル | 歴史ミステリー |
みんなが知ってる幸村とは違う顔が見えてくるのが面白いね。ミステリー好きにもおすすめだよ。
大人気シリーズ「くらまし屋稼業」の第1作目。訳あって人を人知れず逃がす「くらまし屋」を営む主人公たちの活躍を描く、人情時代小説です。
江戸の裏社会を舞台に、様々な事情を抱えた依頼人たちが登場します。彼らを救うために奮闘するくらまし屋たちの姿に、胸が熱くなること間違いなし。1話完結型で読みやすく、シリーズ初心者にもおすすめです。
シリーズ | くらまし屋稼業 (1作目) |
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キーワード | 人情、江戸、裏稼業 |
おすすめ | シリーズ初心者 |
困ってる人を助けるって、やっぱりいいな…。読んでて心が温かくなったよ。
大ヒットバトルロイヤル小説の第2弾、『イクサガミ 地』。 命懸けのゲーム「蠱毒」はさらに過酷さを増し、主人公・愁二郎の過去や、ゲームの裏に隠された目的が徐々に明らかになっていきます。
前作『天』で生き残った猛者たちに加え、新たな強敵も次々と登場。 愁二郎は、旅の途中で出会った少女を守りながら、義理の弟との宿命の対決に臨みます。 歴史上の有名人も登場し、物語はさらに深みを増していきます。
シリーズ | イクサガミ (2作目) |
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時代設定 | 明治11年 |
キーワード | バトルロイヤル、宿命 |
まさかあの歴史上の人物が出てくるなんて!物語のスケールがどんどん大きくなっていくね!
大人気シリーズ「羽州ぼろ鳶組」の第2作目、『夜哭烏』。 今回の敵は、江戸一番の火消しと謳われる「加賀鳶」を率いる大音勘九郎。 しかし、その裏には卑劣な罠と恐ろしい陰謀が渦巻いていました。
「火喰鳥」松永源吾率いるぼろ鳶組は、絶体絶命の勘九郎を救うため、そして江戸の町を守るために立ち上がります。 前作以上にスケールアップした火事の描写と、手に汗握る展開が魅力の一冊です。
シリーズ | 羽州ぼろ鳶組 (2作目) |
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キーワード | 江戸、火消し、陰謀 |
テーマ | 絆、正義 |
仲間を助けるために危険に飛び込んでいく姿、最高だよ!ぼろ鳶組の絆の強さに感動しちゃった。
平家の栄華から滅亡までを、これまでとは全く新しい視点で描いた歴史超大作『茜唄』。 物語の中心となるのは、平家ゆかりの三人の女性たちです。
歴史の大きなうねりの中で、彼女たちがいかにして生き、何を思い、何を残したのか。その力強い生き様が、鮮やかに描き出されています。壮大なスケールで描かれる平家の物語に、きっと誰もが引き込まれるでしょう。
テーマ | 平家の栄華と滅亡 |
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視点 | 三人の女性 |
ジャンル | 歴史大作 |
歴史って男性が中心だと思ってたけど、女性たちの視点で描かれると全然違う物語に見えるんだね…。感動したよ。
鎌倉時代、日本史上最大の危機である「元寇」をテーマにした『海を破る者』。 主人公は、かつては名門でありながらも没落してしまった伊予の武将・河野通有(こうのみちあり)です。
一族の内紛という問題を抱えながらも、ばらばらになった一族をまとめあげ、巨大な敵・元に立ち向かっていきます。 国難に際して、人々がどう手を取り合い、困難を乗り越えていくのか。その姿に勇気をもらえる一冊です。
時代設定 | 鎌倉時代 (元寇) |
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登場人物 | 河野通有 |
テーマ | 一族の再生、国難 |
絶望的な状況でも諦めない主人公の姿に勇気をもらえたよ。仲間と力を合わせることの大切さを感じたな。
壮絶な死闘が続く「イクサガミ」シリーズの第3弾。物語の舞台は箱根を越え、さらに熾烈な戦いが繰り広げられます。
生き残りをかけた戦いの中で、参加者たちの人間性がむき出しになっていきます。誰を信じ、誰を討つのか。極限状態に置かれた人々の葛藤や絆が描かれ、単なるバトルロイヤル小説に留まらない深みを与えています。
シリーズ | イクサガミ (3作目) |
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キーワード | バトルロイヤル、人間性 |
テーマ | 信頼、裏切り |
極限状況下における人間の心理描写は、生存という根源的な欲求がいかに倫理観を揺るがすかを冷徹に描き出している。
江戸の日本橋で寺子屋を営む師匠・十蔵が主人公の『てらこや青義堂 師匠、走る』。 実は元・公儀隠密という過去を持つ十蔵と、個性豊かな子供たち(筆子)が、江戸で起こる事件に巻き込まれていく物語です。
普段は優しい師匠である十蔵が、子供たちを守るために悪に立ち向かう姿は爽快です。 心温まるエピソードと手に汗握るアクションが楽しめる、痛快な時代小説です。
シリーズ | てらこや青義堂 (1作目) |
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主人公 | 寺子屋の師匠 (元・隠密) |
キーワード | 江戸、人情、アクション |
元スパイの先生なんて、設定だけでワクワクするよね!子供たちの活躍もあって、すごく楽しめたよ。
歴史小説のイメージが強い今村翔吾さんが描く、「全国高校生花いけバトル」を題材にした爽やかな青春小説『ひゃっか!』。 主人公は、たった一人で華道同好会を立ち上げた女子高生・大塚春乃です。
パートナー探しに苦労する中、大衆演劇の役者だという転校生・山城貴音と出会い、共に大会出場を目指します。 花にかける高校生たちのひたむきな情熱と、きらめくような一瞬を描いた、感動的な物語です。
ジャンル | 青春小説 |
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テーマ | 全国高校生花いけバトル |
キーワード | 高校生、情熱、生け花 |
何かに一生懸命になるって、すごく素敵だね。わたしも何か始めたくなっちゃった!
今川義元や武田信玄、上杉謙信といった誰もが知る有名武将から、少しマニアックな武将まで、11人の戦国武将たちの知られざるエピソードを描いた短編集です。
歴史小説界のトップランナーである今村翔吾さんが、それぞれの武将の魅力を最大限に引き出し、新たな光を当てています。この一冊を読めば、戦国時代がさらに面白くなること間違いなし。歴史好きにはたまらない一冊です。
ジャンル | 短編集 |
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テーマ | 戦国武将 |
収録人数 | 11人 |
知ってる武将の意外な一面が知れて面白かったよ。これを読んでから大河ドラマを見ると、もっと楽しめそう!
「イクサガミ」シリーズは現在『天』『地』『人』の三部作が刊行されています。『イクサガミ 神』というタイトルの作品は2025年9月時点では刊行されていません。ついに「蠱毒」を仕掛けた黒幕の正体が明らかになり、物語は核心へと迫っていきます。
生き残った者たちの戦いは、もはや単なる殺し合いではなく、それぞれの信念をかけたものへと変化していきます。文明開化の裏で繰り広げられる侍たちの最後の戦いを、最後まで見届けてください。
シリーズ | イクサガミ (4作目) |
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キーワード | バトルロイヤル、黒幕 |
テーマ | 信念、侍の終焉 |
ついに黒幕が…!一体どうなっちゃうの!?早く続きが読みたいよ!
朝日新聞で連載されていた長編小説『人よ、花よ、』。 舞台は、戦国時代に終止符が打たれ、江戸時代が始まろうとする激動の時代です。
主人公は、大工の娘・卯(うさぎ)。彼女の視点を通して、時代の大きな変化に翻弄されながらも、たくましく生きる人々の姿が描かれます。歴史の転換点を、庶民の目線から丁寧に描いた感動大作です。
時代設定 | 戦国末期~江戸初期 |
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主人公 | 大工の娘・卯 |
テーマ | 時代の転換期、庶民の生活 |
歴史を作るのは有名人だけじゃないんだよね。普通の人々の暮らしが丁寧に描かれていて、すごく引き込まれたよ。
今村翔吾さんの才能を世に知らしめた、第19回伊豆文学賞の最優秀賞受賞作です。
歴史上の偉人ではなく、ごく普通の人々を主人公に据え、その生き様を温かい眼差しで描いています。デビュー前の作品ながら、後の作品にも通じるエンターテインメント性と人間ドラマが凝縮された一冊。今村翔吾さんの原点を知る上で、欠かせない作品と言えるでしょう。
受賞歴 | 第19回伊豆文学賞 最優秀賞 |
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特徴 | デビュー前の受賞作 |
テーマ | 普通の人々の生き様 |
デビュー前からこんなに面白いなんて、すごい才能だね!今村さんの原点に触れられた気がするよ。
今村翔吾さんのおすすめ小説人気ランキングTOP19をご紹介しました。直木賞受賞作『塞王の楯』をはじめ、手に汗握るシリーズものから、爽やかな青春小説まで、実に多彩な作品が揃っていましたね。
今村さんの作品は、歴史の知識がなくても楽しめるエンターテインメント性の高さが魅力です。 この記事をきっかけに、ぜひ気になる一冊を手に取ってみてください。きっと、あなたも今村翔吾さんの描く熱い物語の虜になるはずです。