【2025年最新】志茂田景樹のおすすめ作品人気ランキングTOP10

はじめに：奇抜なだけじゃない！直木賞作家・志茂田景樹の魅力とは

志茂田景樹さんと聞いて、カラフルな髪色や奇抜なファッションを思い浮かべる方も多いかもしれません。タレントとしての印象が強いかもしれませんが、実は1980年に『黄色い牙』で第83回直木賞を受賞した実力派の作家なのです。

彼の魅力は、なんといってもその作風の幅広さ。ユーモアあふれるミステリーから、骨太な歴史小説、奇想天外な伝奇小説、さらには子どもたちの心を育む絵本まで、非常に多彩なジャンルの物語を紡ぎ出しています。 作家、タレント、そして「よい子に読み聞かせ隊」隊長として、様々な顔を持つ志茂田景樹さんの奥深い文学の世界を覗いてみましょう。

志茂田景樹のおすすめ作品・人気ランキングTOP10

ここからは、志茂田景樹さんの数ある名作の中から、特におすすめしたい作品をランキング形式でご紹介します。

直木賞受賞作のシリアスな小説から、親子で楽しめる絵本まで、バラエティ豊かなラインナップとなりました。あなたの心に響く一冊が、きっと見つかるはずです。

1位『黄色い牙』

堂々の1位は、志茂田景樹さんの名を世に知らしめた代表作『黄色い牙』です。1980年に第83回直木賞を受賞したこの作品は、秋田の山々で狩猟によって生きる「マタギ」の世界を舞台にしています。

近代化の波が押し寄せる中で、古くからの伝統としきたりを重んじるマタギ社会の葛藤や、厳しい自然と対峙する人々の生き様が、迫力ある筆致で描かれています。 主人公の成長物語としても読み応えがあり、多くの選考委員からその力量を絶賛された傑作です。

2位『汽笛一声』

続いては、1984年に第4回日本文芸大賞を受賞した歴史小説『汽笛一声』です。 明治初期、日本に初めて鉄道が敷かれた時代を背景に、その大事業に人生を捧げた男たちの熱いドラマが描かれています。

文明開化という大きな時代のうねりの中で、新しい日本を築こうと奮闘する人々の姿は、現代を生きる私たちの心にも響くものがあるでしょう。歴史小説ファンならずとも、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。

3位『それゆけ孔雀警視』

志茂田景樹さんのユーモアミステリーの代表格が、この「孔雀警視」シリーズです。 その名の通り、孔雀のように派手な出で立ちの型破りな警視が、奇想天外な事件を解決していく痛快な物語です。

シリアスな作品とは一転、軽快なテンポと遊び心あふれるストーリー展開が魅力。個性的なキャラクターたちが織りなすコミカルなやり取りに、思わず笑ってしまうこと間違いなしです。気分転換したいときや、楽しい読書体験をしたいときにぴったりのシリーズと言えるでしょう。

4位『キリンがくる日』

志茂田景樹さんは絵本作家としても数多くの作品を発表しており、中でも『キリンがくる日』は第19回日本絵本賞読者賞（2014年発表）を受賞した人気の高い一冊です。

動物園にキリンがやってくる日を心待ちにする子どもたちの視点から、期待感や生命の素晴らしさが描かれています。優しい言葉と温かいイラストが、子どもだけでなく大人の心にもじんわりと染み渡るでしょう。親子での読み聞かせにもおすすめの作品です。

5位『人って、みな最初は石ころだもの』

こちらは小説ではなく、志茂田景樹さんの人生哲学が詰まったエッセイ集です。数々の職業を経験し、作家として成功を収めた後もタレントや社会活動など、精力的に活動を続ける彼の言葉には、生きるヒントがたくさん隠されています。

「人って、みな最初は石ころだもの」というタイトル通り、誰もが無限の可能性を秘めていること、そして自分らしく輝くための考え方を、優しく、そして力強く語りかけてくれます。人生に迷ったとき、そっと背中を押してくれるような一冊です。

6位『戦国の長嶋巨人軍』

「もしも長嶋茂雄率いる読売巨人軍が戦国時代にタイムスリップしたら？」という、まさに奇想天外な設定が魅力の伝奇SF小説です。 プロ野球選手たちが、その身体能力を武器に戦国の世で大暴れする様は、痛快そのもの。

史実とフィクションが絶妙に融合したストーリーは、野球ファンはもちろん、歴史好きも楽しめるエンターテインメント作品に仕上がっています。志茂田景樹さんの持つユニークな発想力が存分に発揮された一冊と言えるでしょう。

7位『ぞうのこどもがみたゆめ』

志茂田景樹さんは、1999年に「よい子に読み聞かせ隊」を結成し、全国で絵本の読み聞かせ活動を行っています。 この『ぞうのこどもがみたゆめ』も、そんな彼の想いが詰まった心温まる絵本の一つです。

子どもたちの豊かな心を育むことを目指して作られたこの作品は、優しい物語を通じて、夢を持つことの素晴らしさを教えてくれます。寝る前の読み聞かせに選べば、きっと素敵な夢が見られることでしょう。

8位『きいろいふうせん』

こちらも、子どもたちに大人気の絵本です。黄色い風船が旅をする中で、様々な出会いを経験していく物語は、子どもたちの想像力を豊かに育んでくれます。

鮮やかな色彩と、リズミカルな言葉で展開されるストーリーは、まだ文字が読めない小さなお子さんでも楽しむことができます。親子のコミュニケーションツールとしても、素晴らしい役割を果たしてくれる一冊です。

9位『やっとこ探偵』

実はこの『やっとこ探偵』は、志茂田景樹さんが1976年に小説現代新人賞を受賞し、作家としてデビューするきっかけとなった記念すべき作品です。 もともとは大人向けの推理小説でしたが、後に児童書としても人気を博しました。

やっとこ探偵が、子どもたちの身の回りで起こる小さな事件を解決していくストーリーは、子どもたちが初めて触れるミステリーとして最適です。謎解きの面白さや、論理的に考えることの楽しさを教えてくれます。

10位『ぼくの天国ポスト』

ランキングの最後を飾るのは、命の大切さや別れの悲しみをテーマにした感動的な児童書『ぼくの天国ポスト』です。亡くなったペットや大切な人へ手紙を送ることができる不思議なポストを巡る物語。

子どもたちが「死」というテーマに触れるのは難しいことですが、この作品はファンタジーの要素を取り入れながら、優しくその意味を問いかけます。悲しみとの向き合い方や、命の尊さを学ぶきっかけとなる、教育的な価値も高い一冊です。

まとめ：志茂田景樹の多彩な作品世界を堪能しよう

今回は、直木賞作家・志茂田景樹さんのおすすめ作品をランキング形式でご紹介しました。改めて振り返ると、骨太な人間ドラマから、軽快なミステリー、そして子どもたちのための絵本まで、そのジャンルの幅広さに驚かされます。

タレントとしての個性的な姿の裏には、深く人間を見つめ、多彩な物語を紡ぎ出す作家としての確かな実力があります。このランキングをきっかけに、ぜひ志茂田景樹さんの奥深い文学の世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。きっと、あなたの心を豊かにする一冊に出会えるはずです。