【2025年最新】山内マリコのおすすめ小説人気ランキングTOP13

山内マリコのおすすめ小説は？代表作から最新作まで人気ランキングで紹介

山内マリコさんは、1980年生まれ、富山県出身の小説家・エッセイストです。2008年に「16歳はセックスの齢」で第7回「R-18文学賞」読者賞を受賞し、2012年に同作を含む短編集『ここは退屈迎えに来て』でデビューしました。

山内さんの作品は、地方都市で暮らす若者の鬱屈や閉塞感、そして都会への憧れをリアルに描いているのが特徴です。また、女性同士の友情「シスターフッド」や、結婚、ジェンダーといったテーマも多く取り上げ、これまでの「当たり前」に疑問を投げかける作風が、多くの読者、特に女性からの共感を集めています。ポップカルチャーが散りばめられたおしゃれな文体も魅力の一つで、映画化された作品も『アズミ・ハルコは行方不明』『ここは退屈迎えに来て』『あのこは貴族』と3作あります。

山内マリコのおすすめ人気小説ランキングTOP13

ここからは、山内マリコさんのおすすめ人気小説をランキング形式でご紹介します。

デビュー作から話題の最新作まで、様々な魅力を持つ作品がランクインしました。あなたの心に響く一冊がきっと見つかるはず。ぜひ、お気に入りの作品を探してみてください。

1位『あのこは貴族』

『あのこは貴族』は、東京の異なる階層で生きる二人の女性の姿を描いた物語です。主人公は、東京の裕福な家庭に生まれ、何不自由なく育った箱入り娘の華子。一方で、地方から上京し、自力で生き抜いてきた美紀。本来なら出会うはずのなかった二人が、一人の男性を介して巡り会います。

この作品の魅力は、全く違う世界に生きる二人の女性が、互いの人生を肯定し合い、連帯していく姿です。女性同士の友情「シスターフッド」が丁寧に描かれており、読後は清々しい気持ちになるでしょう。2021年には映画化もされ、大きな話題を呼びました。

2位『ここは退屈迎えに来て』

『ここは退屈迎えに来て』は、山内マリコさんの鮮烈なデビュー作であり、原点ともいえる連作短編集です。地方都市を舞台に、退屈な日常から抜け出したいと願う若者たちの姿が、リアルかつ切実に描かれています。

物語の中心にいるのは、学生時代に皆の憧れの的だった「椎名くん」。大人になり平凡な日々を送る彼の存在を通して、登場人物たちの過去と現在が交錯します。地方特有の閉塞感や、若者たちの焦燥感をポップな文体で描き出し、多くの著名人からも称賛されました。2018年に映画化もされています。

3位『一心同体だった』

『一心同体だった』は、2022年に単行本が刊行された作品で、山内マリコさんの新たな一面が垣間見える小説です。物語は、1990年に10歳だった女の子たちの視点から、2020年までの30年間を描き出します。

バブル崩壊後の「失われた時代」を背景に、少女たちが大人になるまでの過程で経験する様々な出来事や心情の変化が、繊細な筆致で綴られています。同時代を生きてきた読者にとっては、懐かしさと共に自らの半生を振り返るきっかけになるかもしれません。友情、仕事、恋愛、そして社会の変化など、普遍的なテーマが詰まった一冊です。

4位『かわいい結婚』

『かわいい結婚』は、地方都市での結婚をテーマに、おかしくも切実な人間模様を描いた作品です。山内マリコさんの十八番ともいえる地方都市を舞台に、結婚にまつわる女性たちの本音が赤裸々に語られます。

結婚情報誌の編集部で働く主人公を中心に、様々な登場人物の視点から「結婚とは何か」「幸せとは何か」を問いかけます。キラキラした理想だけではない、結婚のリアルな側面をユーモラスに描き出しているのが特徴です。結婚を考えている人はもちろん、そうでない人も楽しめる一冊でしょう。

5位『選んだ孤独はよい孤独』

『選んだ孤独はよい孤独』は、山内マリコさんのエッセイ集です。小説とは一味違い、作家自身の視点から日々の出来事や考えが綴られています。

タイトルにもなっているように、「孤独」をテーマにしながらも、それをネガティブなものとしてではなく、むしろ豊かで自由な時間として捉えているのが印象的です。一人で過ごす時間の愛おしさや、自立した女性の生き方について、軽快な筆致で語られます。読めばきっと、自分だけの時間を大切にしたくなる、そんな一冊です。

6位『アズミ・ハルコは行方不明』

『アズミ・ハルコは行方不明』は、地方都市に住む人々の鬱屈や閉塞感をテーマにした小説です。ある日突然、街中から姿を消したOL「安曇春子」。彼女の失踪事件を軸に、現代社会が抱える問題や、若者たちの焦燥感が浮き彫りにされていきます。

物語は、春子の行方を追うミステリー要素と、地方都市で生きる若者たちのリアルな日常が交錯しながら展開します。ポップな文体で固有名詞が多用されており、若者世代が共感しやすい作風も特徴です。2016年に蒼井優さん主演で映画化され、話題となりました。

7位『パリ行ったことないの』

『パリ行ったことないの』は、東京への強い憧れを抱く地方在住の女性たちを描いた作品です。彼女たちにとって、東京はキラキラした夢の世界。しかし、その憧れは時として現実とのギャップを生み出します。

この小説では、「東京」という存在を通して、地方で暮らす女性たちの複雑な心情が巧みに描かれています。SNSを通じて他人の華やかな生活を垣間見ることができる現代だからこそ、より一層共感を呼ぶ物語かもしれません。地方出身者ならずとも、どこかではない「ここ」で生きる私たちに響く一冊です。

8位『マリリン・トールド・ミー』

『マリリン・トールド・ミー』は、様々な年代、様々な状況に置かれた女性たちの人生を切り取った短編集です。タイトルは、伝説の女優マリリン・モンローの言葉に由来しています。

収録されている物語は、どれも現代を生きる女性たちが抱える悩みや葛藤、そして小さな希望を描き出しています。読者は、登場人物たちの姿に自分を重ね合わせ、共感したり、励まされたりするでしょう。山内マリコさんらしい、シニカルでありながらも温かい視点が光る一冊です。

9位『さみしくなったら名前を呼んで』

『さみしくなったら名前を呼んで』は、人とのつながりや孤独をテーマにした心温まる物語です。登場人物たちは、それぞれに寂しさや喪失感を抱えながら生きています。

しかし、誰かと名前を呼び合うようなささやかな関係性の中に、救いや希望を見出していく姿が描かれています。派手な出来事が起こるわけではありませんが、じんわりと心に沁みるような優しさに満ちた作品です。人間関係に疲れた時や、心が少し弱っている時に読むと、そっと寄り添ってくれるような一冊でしょう。

10位『あたしたちよくやってる』

『あたしたちよくやってる』は、女性の生き方の多様性をテーマにした短編やエッセイが収録された一冊です。中でも注目なのが、2030年の近未来を舞台にした短編「50歳」。1980年生まれの女性が50歳を迎え、東京から地方へ戻った現実を描いています。

この作品集は、様々なシチュエーションで奮闘する女性たちを「よくやってる」と肯定してくれる、パワフルなメッセージに満ちています。読めば、「私も頑張ろう」と前向きな気持ちになれること間違いなし。毎日を懸命に生きるすべての女性への応援歌のような作品です。

11位『すべてのことはメッセージ 小説ユーミン』

『すべてのことはメッセージ 小説ユーミン』は、日本を代表するシンガーソングライター、松任谷由実（ユーミン）の名曲たちをモチーフにした小説です。山内マリコさんが、ユーミンの楽曲からインスピレーションを得て、新たな物語を紡ぎ出しました。

誰もが一度は耳にしたことのある名曲が、小説という形で新たな命を吹き込まれ、読者を物語の世界へと誘います。ユーミンファンはもちろんのこと、そうでない人も、楽曲と物語が織りなす美しい世界観に引き込まれるでしょう。音楽と文学の幸福なコラボレーションが楽しめる一冊です。

12位『東京23話』

『東京23話』は、その名の通り、東京23区をそれぞれ舞台にした23の物語が収められた短編集です。著者は山内マリコさんです。

山内さんが描く「東京」は、華やかなイメージだけではない、そこに住む人々のリアルな日常や感情が息づいています。一つの街が持つ多様な顔を知ることができる、贅沢な一冊です。東京に住んでいる人も、そうでない人も、新たな東京の魅力を発見できるでしょう。

13位『メガネと放蕩娘』

『メガネと放蕩娘』は、山内マリコさんの故郷である富山をモデルにした地方都市が舞台です。これまでの作品で描かれてきた地方の閉塞感とは少し異なり、地方都市の再生をテーマにした、前向きなエネルギーに満ちた物語となっています。

一度は地元を離れた主人公が、Uターンして実家の眼鏡屋を継ぐことを決意します。寂れた商店街を舞台に、彼女が仲間たちと共に街を盛り上げようと奮闘する姿が描かれます。故郷に対する愛情や、地域とのつながりの大切さを感じさせてくれる作品です。

人気ランキングを参考にあなたに合う山内マリコの小説を見つけよう

山内マリコさんのおすすめ小説ランキングTOP13をご紹介しました。

山内さんの作品は、地方と都会、女性の生き方、シスターフッドなど、現代を生きる私たちが共感できるテーマを数多く扱っています。リアルな描写の中に、ユーモアや希望が散りばめられているのも大きな魅力です。

今回のランキングを参考に、ぜひ気になる一冊を手に取ってみてください。きっとあなたの心に寄り添い、明日への活力を与えてくれる作品に出会えるはずです。