【2025年最新】宮内悠介の小説おすすめ人気ランキングTOP15

宮内悠介の小説おすすめ人気ランキングTOP15！SFから歴史大作まで人気の理由を徹底解説

『小説ヨミタイ』編集長のふくちいです。今回は、SFファンから文芸好きまで、幅広い読者を虜にする作家・宮内悠介さんの作品を特集します。宮内さんは、緻密な設定と知的好奇心をくすぐる物語で、読む者の心を掴んで離さない、唯一無二の魅力を持っています。

1979年東京生まれの宮内悠介さんは、早稲田大学を卒業後、インドでプログラマーとして働いた異色の経歴を持ちます。2010年に『盤上の夜』で第1回創元SF短編賞の選考委員特別賞を受賞しデビューしました。この作品集で第33回日本SF大賞を受賞すると、翌年には『ヨハネスブルグの天使たち』で第34回日本SF大賞の特別賞を受賞しています。

宮内さんの魅力は、なんといってもそのジャンルの幅広さです。SFを基軸としながら、歴史、ミステリ、ファンタジーといった様々な要素を融合させ、唯一無二の世界観を創り出しています。この記事では、宮内悠介さんの数ある名作の中から特におすすめの15作品を厳選し、ランキング形式でご紹介します。あなたのお気に入りの一冊が、きっと見つかるはずです。

宮内悠介の小説人気ランキングTOP15

それでは、いよいよ宮内悠介さんのおすすめ小説人気ランキングTOP15を発表します。デビュー作にして金字塔と名高いSF短編集から、史実を基にした重厚な歴史小説、さらには宇宙を舞台にしたエンターテイメント作品まで、多彩なラインナップが揃いました。

どの作品も知的な刺激に満ちており、一度ページをめくれば、その奥深い物語の世界に引き込まれること間違いなしです。このランキングを参考に、あなたの「読みたい」を刺激する一冊を見つけ、宮内悠介が織りなす物語の世界へ旅立ちましょう。

1位『盤上の夜』

堂々の1位は、宮内悠介さんのデビュー作にして代表作である短編集『盤上の夜』です。表題作「盤上の夜」は第1回創元SF短編賞の選考委員特別賞を受賞し、この一冊で第33回日本SF大賞に輝きました。宮内さんの才能を世に知らしめた、記念碑的な作品と言えるでしょう。

本作は、囲碁や将棋、チェス、麻雀といった様々な「盤上のゲーム」をモチーフにした物語が収められています。それぞれのゲームが持つ奥深い世界を、SF的な想像力で飛躍させ、人間の知性や可能性、あるいは業の深さを描き出しています。各話が独立しているので、どこから読んでも楽しめるのも嬉しいポイント。知的な興奮と物語の面白さが融合した、唯一無二の読書体験があなたを待っています。

著者	宮内悠介
発売日	2012年3月28日
受賞歴	第33回日本SF大賞

2位『ラウリ・クースクを探して』

続いて2位にランクインしたのは、2024年の本屋大賞にもノミネートされた長編小説『ラウリ・クースクを探して』です。1980年代、ソ連占領下のエストニアを舞台に、姿を消した天才プログラマーの謎を追う、歴史に翻弄された人物の生涯を描いた物語です。

主人公はKGBの諜報員。彼の視点を通して、エストニアの独立運動「歌う革命」を背景に、芸術が持つ力や、国家と個人の関係性が重厚に描かれます。緊迫感あふれるストーリーの中に、音楽の美しさや人々の願いが繊細に織り込まれており、読後は深い感動に包まれるでしょう。歴史の大きなうねりの中で翻弄される人々のドラマを、ぜひ体感してください。

著者	宮内悠介
発売日	2023年8月21日
受賞歴	2024年本屋大賞ノミネート

3位『ヨハネスブルグの天使たち』

3位は、『盤上の夜』での大賞受賞に続き、第34回日本SF大賞で特別賞を受賞した短編集『ヨハネスブルグの天使たち』です。この作品によって、宮内さんの作家としての評価は不動のものとなりました。

ヨハネスブルグ、メキシコ、中国、ベトナムなど、世界各地を舞台にした7つの物語が収録されています。移民や異文化、テクノロジーといった現代的なテーマを扱いながら、そこに生きる人々の普遍的な感情や魂の繋がりを描き出しています。宮内さんの国際的な感覚と、人間を見つめる温かい眼差しが感じられる傑作短編集。世界を旅するような読書体験を味わいたい方におすすめです。

著者	宮内悠介
発売日	2013年5月
受賞歴	第34回日本SF大賞特別賞

4位『あとは野となれ大和撫子』

4位は、第49回星雲賞（日本長編部門）を受賞した、痛快スペースオペラ『あとは野となれ大和撫子』です。これまでの作品とは一味違うエンターテイメントに振り切った作風で、新たなファン層を獲得した一作です。

舞台は広大な宇宙。主人公は、ひょんなことから大統領が暗殺され無政府状態となった小国の運営を担うことになった後宮の少女です。個性豊かな乗組員たちと共に、様々なトラブルや陰謀に立ち向かう姿が、ユーモアたっぷりに描かれます。SFならではの壮大なスケール感と、軽快なキャラクターたちのやり取りが絶妙にマッチした、極上のエンタメ小説です。

著者	宮内悠介
発売日	2017年4月21日
受賞歴	第49回星雲賞（日本長編部門）

5位『エクソダス症候群』

5位には、ある日突然、世界中の人々がランダムに消滅する「エクソダス」現象の謎に迫るSFミステリ長編『エクソダス症候群』がランクイン。この現象は神の御業か、それとも未知の科学によるものなのか。残された人々は混乱のなかで、その真相を探求し始めます。

本作は、この未曾有の危機に直面した科学者、宗教家、ジャーナリストなど、様々な立場の人々の視点から物語が描かれる群像劇です。それぞれの思惑が交錯する中で、徐々に明らかになる「エクソダス」の真実とは。壮大なスケールで描かれる謎と、極限状態に置かれた人間のドラマから目が離せません。

著者	宮内悠介
発売日	2014年11月20日
ジャンル	SF、ミステリ

6位『彼女がエスパーだったころ』

6位は、第38回吉川英治文学新人賞を受賞した『彼女がエスパーだったころ』です。タイトルの通り、超能力を持つ少女・予知子（よしこ）をめぐる物語ですが、単なるSFに留まらない、ほろ苦くも温かい青春小説の傑作です。

物語は、予知子の幼なじみである主人公の視点で語られます。彼女の持つ特別な力が、二人の関係性や周囲の人々にどのような影響を与えていくのか。思春期特有の揺れ動く感情や、誰かを大切に思う気持ちが繊細な筆致で描かれており、読者の胸に深く染み渡ります。懐かしくも切ない、ノスタルジックな読後感が魅力の一冊です。

著者	宮内悠介
発売日	2016年10月26日
受賞歴	第38回吉川英治文学新人賞

7位『カブールの園』

7位にランクインしたのは、第30回三島由紀夫賞を受賞し、芥川賞候補にもなった『カブールの園』です。アフガニスタンの首都カブールを舞台に、戦火の中で日本庭園を造ろうとする日本人の姿を描いた、重厚な物語です。

宮内さん自身がアフガニスタンを放浪した経験も反映されており、現地の空気感や人々の暮らしがリアルに伝わってきます。絶望的な状況の中にあっても、美や秩序を求める人間の営みの尊さが、静かな筆致で描かれています。文化や価値観の対立、そしてその先にある希望とは何かを問いかける、深く胸を打つ物語です。

著者	宮内悠介
発売日	2017年1月26日
受賞歴	第30回三島由紀夫賞

8位『かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖』

8位は、明治時代の華やかな文壇を舞台にしたミステリ『かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖』です。泉鏡花や尾崎紅葉といった実在の文豪たちが登場し、謎めいた事件に挑むという、文学ファンにはたまらない設定が魅力の作品です。

主人公は、稀代の翻訳家にして名探偵の「彼女」。文豪たちが集う宴で語られる不可解な出来事を、明晰な推理で解き明かしていきます。当時の文化や風俗が緻密に再現されており、まるで明治時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。雅やかな雰囲気と、ロジカルな謎解きのギャップが楽しい、新感覚の歴史ミステリです。

著者	宮内悠介
発売日	2021年12月15日
ジャンル	歴史ミステリ

9位『偶然の聖地』

9位は、パラレルワールドや時間遡行といったSFの王道テーマに挑んだ長編『偶然の聖地』です。ある日、主人公の青年は、自分が生きる世界とは微妙に歴史が異なる「並行世界」に迷い込んでしまったことに気づきます。

なぜ世界は分岐したのか？元の世界に戻ることはできるのか？彼は自らの存在意義を問いながら、世界の謎に迫っていきます。複雑な設定ながらも、巧みなストーリーテリングで読者をぐいぐいと引き込みます。もしもあの時、違う選択をしていたら…という、誰もが一度は考えたことのある問いに、壮大なスケールで応えてくれる思索的なSF作品です。

著者	宮内悠介
発売日	2019年10月30日
ジャンル	SF

10位『遠い他国でひょんと死ぬるや』

10位は、第70回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞した『遠い他国でひょんと死ぬるや』です。タイトルは与謝野晶子の短歌から取られており、その名の通り、異国の地で生涯を終えた日本人の足跡をたどる物語が収められています。

本作は、様々な国や時代を舞台にした連作短編集。それぞれの土地で、彼らが何を思い、どのように生きたのかを、静かで美しい文章で描き出します。故郷を遠く離れて生きることの孤独や、それでも失われない人との繋がりが、深く心に響きます。世界中に散らばる「生」の物語に触れることで、自分の生き方をも見つめ直させてくれるような、滋味深い一冊です。

著者	宮内悠介
発売日	2019年5月22日
受賞歴	第70回芸術選奨文部科学大臣新人賞

11位『超動く家にて』

11位には、ユーモアあふれる家族SF『超動く家にて』がランクイン。人々が「家」と呼ばれる巨大な移動住居で暮らす未来を舞台に、ある一家に巻き起こるドタバタ劇を描いています。

主人公一家の「家」は、なんとAIの反乱によって暴走を始めてしまいます。彼らは「家」のコントロールを取り戻すため、奇想天外な作戦に打って出ることに。個性的な家族のコミカルなやり取りと、次々と起こる予測不能な展開に、思わず笑ってしまうこと間違いなし。奇抜な設定の中に、家族の絆という普遍的なテーマが描かれた、心温まるSFコメディです。

著者	宮内悠介
発売日	2018年2月23日
ジャンル	SF、コメディ

12位『アメリカ最後の実験』

12位は、山本周五郎賞候補にもなったポリティカルSF『アメリカ最後の実験』です。舞台は、人種や思想によって「白人区」と「非白人区」に分断されてしまった近未来のアメリカ。現代社会への鋭い問いを投げかける、非常に挑戦的な作品です。

主人公は、白人でありながら非白人区で生まれ育った青年。彼は二つの世界を行き来する中で、アメリカ社会が抱える根深い問題に直面します。分断や差別、アイデンティティといった重いテーマを扱いながらも、エンターテイメント性の高い物語に昇華させているのは、さすが宮内さん。現代を生きる私たちにとって、必読の一冊と言えるでしょう。

著者	宮内悠介
発売日	2016年1月29日
受賞歴	第29回山本周五郎賞候補

13位『暗号の子』

13位は、現代テクノロジーをテーマにした短編集『暗号の子』です。暗号通貨やSNS、AIなど、現代のテクノロジーをテーマにした8つの物語が収録されています。

表題作では、ベトナムの路上で暮らしていた天才少年トランが、日本の情報機関にスカウトされ、暗号技術をめぐる巨大な陰謀に立ち向かいます。スピーディーな展開と知的な謎解きが融合した、一級のエンターテイメント作品。冒険小説やスパイものが好きな方に、特におすすめです。

著者	宮内悠介
発売日	2024年12月5日
ジャンル	冒険小説、ミステリ

14位『黄色い夜』

14位は、2023年に刊行された『黄色い夜』です。本作は、アフリカの架空の国家を舞台に、巨大カジノの利権をめぐる陰謀に巻き込まれた日本人青年の姿を描いた物語です。

主人公は、現地の大学で教える日本人。彼はひょんなことから、国家の運命を左右する巨大カジノのプロジェクトに関わることになります。欲望と陰謀が渦巻く中で、彼は何を信じ、どう生き抜くのか。国際情勢や文化の違いを背景に描かれる、スリリングなエンターテイメント小説です。

著者	宮内悠介
発売日	2023年11月17日
ジャンル	サスペンス

15位『スペース金融道』

ランキングの最後を飾るのは、宇宙を舞台にした経済SFコメディ『スペース金融道』です。宇宙を舞台に、金融会社の社員が様々な債権の取り立てに奮闘するという、奇想天外な物語が繰り広げられます。

ハイパーインフレや異星人との交渉など、宇宙ならではのトンデモない経済問題が次々と発生。しかし、主人公たちは専門知識と奇策を駆使して、それらを乗り越えていきます。難しい経済の話を、SFとコメディの力で面白く読ませてしまう手腕は、まさに宮内さんならでは。笑って学べる、新感覚のビジネス小説としても楽しめる一冊です。

著者	宮内悠介
発売日	2016年8月27日
ジャンル	SF、コメディ

宮内悠介の小説を読んで、知的好奇心を刺激する人気作品の旅に出よう

ここまで、宮内悠介さんのおすすめ小説をランキング形式で15作品ご紹介してきましたが、いかがでしたか。SF、歴史、ミステリ、コメディと、そのジャンルの幅広さと、どの作品にも共通する知的な面白さを感じていただけたのではないでしょうか。

宮内さんの作品は、私たちに新しい視点や知識を与え、凝り固まった私たちの思考を、柔らかくほぐしてくれるような魅力があります。物語の面白さはもちろんのこと、読んだ後に誰かと語り合いたくなるような、深いテーマが込められているのも特徴です。

今回ご紹介したランキングを参考に、まずは気になった一冊から手に取ってみてください。きっと、あなたの知的好奇心を刺激し、新たな読書の扉を開いてくれるはずです。宮内悠介が紡ぎ出す、豊かで刺激的な物語の世界へ、ぜひ旅立ってみてください。