【2025年最新】綾辻行人の小説おすすめ人気ランキングTOP20

綾辻行人のおすすめ人気小説ランキング、まずはここから！

1987年、『十角館の殺人』で鮮烈なデビューを飾った推理小説家、綾辻行人。このデビュー作は「新本格ミステリー」ムーブメントの狼煙となり、現代ミステリーの流れを大きく変えました。綾辻作品の大きな特徴は、読者の思い込みを利用して巧みにミスリードを誘う「叙述トリック」や、物語の構図を根底から覆すどんでん返しにあります。

また、ミステリーだけでなくホラー作品も数多く手掛けており、怪奇的・幻想的な作風も魅力の一つです。ユニークな館で事件が起こる「館シリーズ」や、学園ホラーの金字塔『Another』シリーズは特に有名です。1992年に『時計館の殺人』で日本推理作家協会賞を受賞するなど、数々の文学賞受賞歴も誇る、日本を代表するミステリー作家です。

【2025年最新】綾辻行人のおすすめ人気小説ランキングTOP20

ここからは、綾辻行人のおすすめ人気小説をランキング形式でご紹介します。新本格ミステリーの傑作から、背筋が凍るようなホラーまで、多彩な作品がランクインしました。

まだ綾辻作品を読んだことがない方も、熱心なファンの方も、このランキングを参考に次の一冊を選んでみてはいかがでしょうか。きっと、あなたを夢中にさせる物語に出会えるはずです。

1位『十角館の殺人』

綾辻行人のデビュー作にして、「館シリーズ」の記念すべき第1作目です。舞台は、十角形の奇妙な館が建つ孤島。そこを訪れた大学のミステリ研究会メンバー7人が、次々と不可解な死を遂げていきます。本作はアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』へのオマージュとしても知られています。

本作の登場が、日本のミステリー界に「新本格」という新たな潮流を生み出すきっかけとなりました。物語の最後に待ち受ける衝撃的な一行は、多くの読者を驚かせ、今なお語り継がれています。ミステリーファンなら誰もが知る、まさに金字塔と言える一冊です。

2位『Another』

学園ミステリーにホラー要素を巧みに融合させた、綾辻行人の代表作の一つです。持病の療養のため、地方の中学校に転校してきた榊原恒一は、クラスの謎めいた美少女・見崎鳴と出会います。しかし、クラスメイトたちは彼女が存在しないかのように振る舞い、恒一は戸惑うばかり。やがてクラス委員長が悲惨な死を遂げたことを皮切りに、クラスに潜む「呪い」が牙を剥き始めます。

誰が「死者」なのかという謎と、次々と起こる不可解な死の連鎖から目が離せません。その人気からテレビアニメ化や映画化もされるなど、大きな話題を呼びました。じわじわと迫りくる恐怖と、衝撃の結末が待ち受ける傑作ホラーミステリーです。

3位『時計館の殺人』

「館シリーズ」の第5作目にあたり、1992年に第45回日本推理作家協会賞を受賞した作品です。舞台は、無数の時計が時を刻む奇妙な「時計館」。この館では、かつて一人の少女が殺害され、その魂が彷徨っていると噂されていました。超常現象研究会に所属する大学生たちが合宿でこの館を訪れたことから、新たな惨劇の幕が上がります。

過去の事件と現在の殺人が複雑に絡み合い、物語は予測不能な方向へと展開。シリーズ最高傑作との呼び声も高く、緻密に張り巡らせられた伏線と、館そのものを利用した壮大なトリックは圧巻の一言です。本格ミステリーの醍醐味を存分に味わえる一冊です。

4位『迷路館の殺人』

「館シリーズ」の第3作目。地下に広がる迷路を持つ「迷路館」を舞台に、ミステリー作家たちが殺人事件の謎解き合戦を繰り広げるという、ユニークな設定が魅力の作品です。館の主である老作家が、自身の遺産を賭けて作家たちに推理ゲームを仕掛けたことから物語は始まります。

しかし、ゲームの最中に本物の殺人事件が発生。作中で描かれるミステリーと、現実の事件がリンクしていく「作中作」の構造が、読者をより深い謎へと誘います。誰が犯人なのか、そしてこのゲームの真の目的は何なのか。二重三重に仕掛けられたトリックに、あなたもきっと騙されるはずです。

5位『水車館の殺人』

『十角館の殺人』に続く「館シリーズ」の第2作目です。舞台は、仮面をつけた主人が住む人里離れた「水車館」。この館では1年前に謎の殺人事件が起きており、その一周忌に集まった人々のもとで、再び惨劇が繰り返されます。嵐によって孤立した館という、まさに王道のクローズド・サークルミステリーです。

1年前の事件と現在の事件はどのように関係しているのか。登場人物たちの愛憎渦巻く人間ドラマと、徐々に明らかになる驚愕の真実から目が離せません。『十角館』とはまた違った、横溝正史作品を彷彿とさせるような、おどろおどろしい雰囲気も本作の魅力の一つです。

6位『霧越邸殺人事件』

吹雪で道に迷った劇団員たちが、偶然たどり着いた謎の洋館「霧越邸」。そこで一夜の宿を乞うた彼らを、世にも不思議な出来事と連続殺人が襲います。この作品は、本格ミステリーにホラーやファンタジーの要素を色濃く取り入れた、綾辻作品の中でも異色の存在感を放つ一作です。

館そのものが意志を持っているかのような不可解な現象の数々。そして、閉ざされた空間で一人、また一人と命を落としていく劇団員たち。論理的な謎解きと、人知を超えた存在が織りなす独特の世界観は、多くの読者を魅了しました。ミステリーとホラーが見事に融合した、幻想的な傑作です。

7位『暗黒館の殺人』

「館シリーズ」の第7作目にして、シリーズ最長の超大作です。湖に浮かぶ孤島に建つ「暗黒館」を舞台に、過去と現在が交錯しながら、恐ろしくも美しい物語が紡がれていきます。主人公の青年が迷い込んだこの館には、忌まわしい秘密と、一族の悲しい歴史が隠されていました。

ゴシック・ロマンの雰囲気に満ちた世界観と、複雑に絡み合った謎が本作の大きな魅力。ページをめくる手が止まらなくなるほどの圧倒的な物語の力は、長編でありながら多くの読者を惹きつけてやみません。重厚な物語にどっぷりと浸りたい方におすすめの一冊です。

8位『殺人鬼』

綾辻行人の作品の中でも、最恐と名高いスプラッター・ホラーミステリーです。夏の双葉山に集った若者たちが、突如現れた謎の「それ」によって、一人また一人と惨殺されていく地獄絵図が描かれます。凄惨な描写が続く一方で、その背後には驚愕のミステリーが隠されています。

なぜ彼らは殺されなければならないのか。そして、正体不明の殺人鬼の目的とは一体何なのか。極限の恐怖と、ロジカルな謎解きが融合した本作は、読者に唯一無二の読書体験をもたらします。ホラーやグロテスクな表現が苦手な方には注意が必要ですが、綾辻行人の多才さを感じさせる傑作です。

9位『人形館の殺人』

「館シリーズ」の第4作目。京都の静かな屋敷町に建つ「人形館」が舞台です。その名の通り、館には数多くの美しい人形が飾られていますが、それらはどこか不気味な雰囲気を漂わせています。主人公の青年がこの館で家政夫として働き始めたことから、恐ろしい連続殺人の幕が開きます。

人形というモチーフがもたらす独特の不気味さと、閉ざされた館で繰り広げられるサスペンスが読者の恐怖を煽ります。登場人物たちの複雑な人間関係や、隠された過去の秘密が、事件の謎を一層深めていきます。シリーズの中でもホラー色が強く、じっとりとした恐怖を味わいたい方におすすめの一冊です。

10位『緋色の囁き』

「囁きシリーズ」の第1作目にあたる、初期の傑作学園ミステリーです。物語の舞台は、お嬢様たちが通う名門女子高。主人公の女子高生・冴子は、親友の死の真相を探るうちに、学園に渦巻く嫉妬や憎悪、そして隠された秘密に直面します。

多感な少女たちの揺れ動く心理描写が巧みで、ミステリーでありながら青春小説のような瑞々しさも感じさせます。親友は本当に自殺だったのか、それとも誰かに殺されたのか。二転三転する展開と、少しずつ明らかになる真実に引き込まれること間違いなし。綾辻行人の叙述トリックの巧みさが光る一冊です。

11位『黒猫館の殺人』

「館シリーズ」の第6作目。火災によって焼け落ちた「黒猫館」の跡地で発見された、四肢を切断された焼死体。その謎を探偵役の鹿谷門実が解き明かしていく物語です。本作は、シリーズの他の作品とは少し異なり、過去の事件の真相を探るという構成になっています。

関係者の証言から少しずつ浮かび上がる、在りし日の黒猫館の姿と、そこで起きた悲劇。火災は本当に事故だったのか、そして焼死体の正体は誰なのか。パズルのピースが一つずつはまっていくような、ロジカルな謎解きの面白さを堪能できる一冊です。シリーズのファンはもちろん、本格ミステリー好きにはたまらない作品と言えるでしょう。

12位『フリークス』

綾辻行人の初期の作品を集めた、異色の短編集です。表題作「フリークス」は、精神科病棟を舞台に、人体改造を施された5人の子供たちと、彼らを「怪物」と呼ぶ科学者の間で起こる惨劇を描いています。このほかにも、恐怖と謎に満ちた3つの物語が収録されています。

どの作品も、人間の狂気や異形への愛憎といった、ダークなテーマが色濃く反映されています。ミステリーとしての謎解き要素はもちろんのこと、読後になんとも言えない不気味な余韻を残すホラーテイストが魅力です。綾辻行人のもう一つの顔である、ホラー作家としての一面を存分に味わえる一冊です。

13位『どんどん橋、落ちた』

ミステリー作家である「綾辻行人」自身が、作中の探偵役として登場するユニークな設定の作品集です。表題作「どんどん橋、落ちた」では、崩落した橋の向こうで起きた殺人事件の謎に挑みます。犯人はどうやって橋を渡らずに殺人を成し遂げたのか。物理的に不可能な状況で起きた犯罪、いわゆる「不可能犯罪」を扱った本格ミステリーです。

この作品集には、他にも4つの難事件が収録されており、いずれも読者への挑戦状ともいえる、巧妙な叙述トリックが仕掛けられています。綾辻行人ならではのロジカルな推理と、あっと驚く結末が楽しめる、ミステリーファン必読の一冊です。

14位『深泥丘奇談』

作者自身を思わせる小説家の「私」が、京都の深泥丘（みどろがおか）という不思議な土地で遭遇する、怪異な出来事を描いた連作短編集です。日常の中に潜む、説明のつかない恐怖や奇妙な出来事が、淡々とした筆致で語られていきます。

派手な事件が起こるわけではありませんが、じわじわと背筋が寒くなるような、質の高い怪談が揃っています。ホラーでありながら、どこかユーモラスで懐かしい雰囲気も漂うのが本シリーズの魅力。京都という古都のミステリアスな空気と、綾辻行人の巧みな語り口が融合した、味わい深い一冊です。

15位『奇面館の殺人』

「館シリーズ」の第9作目。その名の通り、奇妙な仮面が多数飾られた「奇面館」が舞台です。この館の主から招待を受け、外界から完全に隔離された館に集まった6人の男女。しかし、招待主である館の主は姿を見せず、代わりに不気味なメッセージだけが届けられます。そして、一人、また一人と仮面をつけた姿で殺されていく招待客たち。

嵐によって孤立した館、怪しげな招待客、そして見えざる犯人という、本格ミステリーの王道ともいえる設定が満載です。誰が、何のためにこの惨劇を仕組んだのか。シリーズならではの壮大なトリックと、二転三転するストーリー展開が読者を飽きさせません。

16位『殺人方程式 切断された死体の問題』

「殺人方程式シリーズ」の第1作目。主人公は、双子の兄が殺害された事件の真相を追う青年・明日香井叶。彼は兄の恋人であった刑事と共に、事件の謎に挑みます。バラバラに切断された死体、そして容疑者たちの不可解な証言。複雑に絡み合った事件を、安楽椅子探偵役の明日香井が鮮やかに解き明かしていきます。

この作品の魅力は、なんといってもエラリー・クイーンを彷彿とさせるロジカルな推理です。提示された手がかりから、犯人を特定していく過程はまさに圧巻。本格ミステリーのパズル的な面白さを存分に味わいたい方におすすめのシリーズです。

17位『Another エピソードS』

大ヒット作『Another』の外伝にあたる作品です。物語の主人公は、『Another』本編で重要な役割を担った美少女・見崎鳴。本編の夏休み期間中に、彼女が体験したもう一つの恐ろしい事件が描かれます。海辺の屋敷で出会った、幽霊の少年の謎とは。

本編とはまた違った、怪談のようなしっとりとした恐怖が味わえるのが本作の魅力です。もちろん、ミステリーとしての謎解き要素もしっかりと盛り込まれています。『Another』を読んだ方はもちろん、この作品から読み始めても楽しめる、独立した物語になっています。

18位『人間じゃない』

綾辻行人の多彩な才能が光る、珠玉の短編集です。この作品集には、ホラー、SF、ブラックユーモアなど、様々なジャンルの物語が収録されています。表題作「人間じゃない」をはじめ、どの作品も一筋縄ではいかない、綾辻行人ならではの「ひねり」が効いています。

短い物語の中に、驚きの仕掛けや、人間の心の奥底を覗き込むような深いテーマが込められています。長編を読む時間はないけれど、綾辻行人の世界観に触れてみたいという方にもおすすめです。一話読むごとに、その発想の豊かさに驚かされることでしょう。

19位『眼球綺譚』

怪奇と幻想、そしてグロテスクな描写が融合した、7つの物語を収録したホラー短編集です。美しい筆致で描かれる、おぞましくもどこか妖しい魅力に満ちた世界観は、多くのホラーファンを唸らせました。食事中に読むのは避けた方が良い、という感想もあるほど、強烈なインパクトを持つ作品が揃っています。

ただ怖いだけでなく、それぞれの物語には綾辻行人らしい伏線や巧妙なオチが用意されており、ミステリーファンも満足できる内容になっています。夢と現実の境が曖昧になるような、独特の読書体験をしたい方におすすめの一冊です。

20位『びっくり館の殺人』

「館シリーズ」の第8作目。ミステリー好きの少年・俊生が、近所に建つ奇妙な「びっくり館」の謎に挑む物語です。この館には、神出鬼没のピエロや隠し通路など、子供心をくすぐるような仕掛けがたくさん。しかし、その裏では恐ろしい殺人計画が進行していました。

シリーズの中でも、少年が主人公ということもあり、比較的読みやすい雰囲気が特徴です。しかし、もちろんそこは綾辻行人。物語の最後には、読者をあっと驚かせる衝撃の結末が待っています。ミステリーへの愛に満ちた遊び心と、本格的な謎解きが両立した楽しい一冊です。

人気ランキングを参考に綾辻行人の小説を読もう

ここまで、綾辻行人のおすすめ人気小説をランキング形式で20作品ご紹介しました。気になる作品は見つかりましたか？

綾辻さんの魅力は、なんといっても読者の予想を裏切る巧妙なトリックと、多彩な世界観にあります。本格ミステリーの金字塔「館シリーズ」から、背筋が凍るようなホラー、そして幻想的な物語まで、その作風は非常に幅広いです。

どの作品から読むか迷ったら、まずはデビュー作にして新本格ムーブメントの火付け役となった『十角館の殺人』や、ホラーミステリーの傑作『Another』から手に取ってみるのがおすすめです。今回のランキングを参考に、ぜひ綾辻行人が作り出す、謎と恐怖に満ちた物語の世界へ足を踏み入れてみてください。