【2025年最新】有栖川有栖の小説おすすめ人気ランキングTOP30

有栖川有栖の小説おすすめ人気ランキング｜本格ミステリの魅力に迫る

有栖川有栖（ありすがわ ありす）は、日本のミステリー界を代表する作家の一人です。1989年に『月光ゲーム』でデビューして以来、緻密なプロットと論理的な謎解きが特徴の「本格ミステリ」作品を数多く発表し、「日本のエラリー・クイーン」とも呼ばれています。

有栖川有栖の作品の魅力は、なんといっても読者への挑戦状が叩きつけられるかのような、ロジカルな謎解きにあります。物語には魅力的な探偵役が登場し、複雑に絡み合った事件を鮮やかに解決していきます。代表的なシリーズには、大学の推理小説研究会が舞台の「学生アリスシリーズ」と、犯罪学者・火村英生と推理作家・有栖川有栖がタッグを組む「作家アリスシリーズ」があり、どちらも多くのファンを魅了しています。

有栖川有栖のおすすめ小説人気ランキングTOP30

それでは、いよいよ有栖川有栖のおすすめ小説をランキング形式でご紹介します。本格ミステリの最高傑作と名高い作品から、ドラマ化された人気作、少し変わった設定の作品まで幅広くランクインしました。

まだ有栖川作品を読んだことがない方も、熱心なファンの方も、次の一冊を選ぶ参考にしてみてください。きっと、あなたのお気に入りの一冊が見つかるはずです。

1位『双頭の悪魔』

有栖川有栖の最高傑作との呼び声も高いのが、学生アリスシリーズの3作目にあたる『双頭の悪魔』です。芸術家たちが集う二つの村を舞台に、連続見立て殺人が発生。二つの村で同時に起こる事件の謎に、英都大学推理小説研究会のメンバーが挑みます。

緻密に張り巡らされた伏線と、ロジカルに解き明かされる真相は圧巻の一言。本格ミステリの醍醐味がすべて詰まった一冊として、多くのファンに愛され続けています。初めて有栖川作品を読む方にも、まず手に取ってほしい傑作です。

2位『月光ゲーム Yの悲劇’88』

有栖川有栖の記念すべきデビュー作であり、学生アリスシリーズの第1作です。夏のキャンプ中に起きた噴火によって、キャンプ場に閉じ込められてしまった英都大学推理小説研究会のメンバーたち。そんな極限状況（クローズド・サークル）中で、殺人事件が発生します。

若さあふれる登場人物たちのやり取りと、徐々に緊迫感を増していくストーリー展開が魅力です。ダイイング・メッセージの謎解きなど、本格ミステリの王道要素が詰まっており、有栖川有栖の原点を知る上で欠かせない作品です。

3位『女王国の城』

学生アリスシリーズの第4作目で、第8回本格ミステリ大賞を受賞した長編ミステリです。ある宗教団体の聖地を舞台に、失踪した部長の江神二郎を追うアリスたちが、またしても殺人事件に遭遇します。

閉鎖的なコミュニティで起こる事件という独特の雰囲気と、壮大なスケールの謎が読者を引き込みます。ミステリとしての面白さはもちろん、青春小説としての側面も持ち合わせており、シリーズの魅力を存分に味わえる一冊です。

4位『孤島パズル』

学生アリスシリーズの2作目にあたる作品です。夏休み、孤島にある大学のセミナーハウスを訪れた英都大学推理小説研究会のメンバー。しかし、嵐によって島は孤立し、そこで不可解な殺人事件が起こります。

絶海の孤島という王道のクローズド・サークル設定で、宝探しや暗号解読といったパズル要素がふんだんに盛り込まれています。読者への挑戦状も用意されており、登場人物たちと一緒に謎解きを楽しめる、遊び心にあふれた一冊です。

5位『46番目の密室』

犯罪学者・火村英生と推理作家・有栖川有栖の名コンビが初めて登場する、作家アリスシリーズの記念すべき第1作です。「日本のディクスン・カー」と称される高名なミステリ作家が、自らが生み出した46番目の密室トリックで殺害されるという衝撃的な事件を描いています。

謎解きの面白さはもちろん、火村とアリスの軽妙なやり取りも本シリーズの大きな魅力です。ドラマ化もされた人気シリーズの原点を、ぜひこの作品から味わってみてください。

6位『ロシア紅茶の謎』

作家アリスシリーズの中でも人気の高い「国名シリーズ」の第1作目にあたる短編集です。表題作「ロシア紅茶の謎」をはじめ、バラエティに富んだ5つの事件が収録されています。

どの作品も短いながら、練り上げられたトリックと鮮やかな解決が楽しめます。気軽に有栖川ミステリの世界に触れたいという方にぴったりの一冊で、シリーズの入門編としてもおすすめです。

7位『マレー鉄道の謎』

第56回日本推理作家協会賞を受賞した、「国名シリーズ」の6作目にあたる長編ミステリです。マレーシアの高原リゾートを訪れた火村とアリスが、異国の地で密室殺人をはじめとする連続殺人事件に巻き込まれます。

エキゾチックな舞台設定と、限られた時間の中で謎に挑むスリリングな展開が魅力です。旅情とミステリが見事に融合した作品で、火村英生の鮮やかな推理が光ります。

8位『ダリの繭』

作家アリスシリーズの長編で、芸術家たちが集まるコミュニティで起こる連続殺人事件を描いています。奇妙な死体の状況や、容疑者たちの複雑な人間関係が絡み合い、事件は混迷を極めます。

芸術というテーマが作品に独特の雰囲気を与えており、火村とアリスが人間の心の闇に迫っていく過程が丁寧に描かれています。読み応えのある長編ミステリを求めている方におすすめの一冊です。

9位『朱色の研究』

作家アリスシリーズの長編で、過去の未解決事件と現在の殺人事件が交錯する複雑な構成が特徴です。火村のもとに持ち込まれた2年前の未解決事件の調査依頼。しかし、調査を開始しようとした矢先に新たな殺人事件が発生してしまいます。

夕日の美しい情景描写が印象的で、どこか切なさを感じさせるミステリです。複雑に絡み合った謎が、火村の推理によって一つに収束していく様は見事。物語に深く没入したい方におすすめです。

10位『狩人の悪夢』

作家アリスシリーズの長編で、ホラー作家の家にある「悪夢を見る部屋」が物語の重要な鍵を握ります。アリスがその部屋に泊まった翌日、隣家で手首が切断された死体が発見されるという、不気味な事件が発生します。

悪夢と現実が交錯するような幻想的な雰囲気と、ロジカルな謎解きが見事に融合しています。ホラーミステリが好きな方にはたまらない一冊でしょう。

11位『スウェーデン館の謎』

「国名シリーズ」の第2作目にあたる短編集です。北欧の雰囲気が漂う「スウェーデン館」を舞台にした表題作をはじめ、4つの個性的な事件が収録されています。

日常に潜むささいな謎から本格的な殺人事件まで、多彩なミステリを味わうことができます。火村とアリスのコンビの魅力も存分に発揮されており、シリーズファンはもちろん、初めて作家アリスシリーズに触れる方にもおすすめです。

12位『絶叫城殺人事件』

作家アリスシリーズの長編で、山奥にそびえる奇妙な城「絶叫城」が舞台です。城の主が殺害され、吹雪によって城は孤立無援の状態に。典型的なクローズド・サークルものでありながら、城の奇怪な仕掛けが事件をより一層複雑にしています。

怪しい登場人物たち、次々と起こる不可解な出来事など、ゴシックホラーのような雰囲気が漂います。スリルとサスペンスに満ちた本格ミステリを堪能したい方にぴったりの作品です。

13位『海のある奈良に死す』

作家アリスシリーズの長編で、タイトルからして謎めいた作品です。奈良を舞台に、古代史の謎と殺人事件が絡み合います。

歴史ミステリの要素が強く、知的好奇心をくすぐられる一冊です。火村とアリスが古都を巡りながら事件の真相に迫っていく過程は、旅情も感じさせます。いつもとは一味違った火村英生シリーズを読みたい方におすすめです。

14位『乱鴉の島』

作家アリスシリーズの長編で、瀬戸内海の孤島が舞台です。過去に凄惨な事件が起きた島で、再び殺人事件が発生。島の不気味な雰囲気と、複雑な人間模様が物語に深みを与えています。

コロナ禍の現代を反映した描写もあり、リアルな緊迫感が漂います。閉鎖的な空間で繰り広げられる人間ドラマと、心を揺さぶるような情緒的な謎解きが好きな方におすすめの一冊です。

15位『ブラジル蝶の謎』

「国名シリーズ」の第3作目にあたる短編集です。美しい蝶が舞う温室で起こる殺人事件を描いた表題作など、4つの事件が収録されています。

どの作品も、意外な動機や巧妙なトリックが光る本格ミステリです。美しい情景と残酷な事件のコントラストが印象的で、有栖川有栖ならではの世界観を堪能できます。

16位『暗い宿』

作家アリスシリーズの中でも、特にホラー色が強いことで知られる作品集です。日常の中に潜む狂気や恐怖を描いた物語が収録されており、読後には背筋が凍るような感覚を味わえます。

ミステリとしての謎解き要素もありますが、それ以上に人間の心の闇を抉り出すような物語が展開されます。後味の悪い話や、ぞっとするような話が好きな方にはぜひ読んでほしい一冊です。

17位『英国庭園の謎』

「国名シリーズ」の第4作目にあたる短編集です。美しく手入れされた英国庭園で起こる事件を描いた表題作をはじめ、バラエティ豊かな4編が楽しめます。

クラシカルな雰囲気の中で繰り広げられる、ロジカルな謎解きが魅力です。火村とアリスの息の合った推理はもちろん、英国の文化や雰囲気が好きな方にもおすすめです。

18位『ペルシャ猫の謎』

「国名シリーズ」の第5作目にあたる短編集です。愛らしいペルシャ猫が事件の鍵を握る表題作など、動物が登場するミステリを含む4編が収録されています。

動物好きにはたまらない設定でありながら、本格ミステリとしての骨格はしっかりしています。意外な真相が隠されており、最後まで気の抜けない作品集です。

19位『捜査線上の夕映え』

作家アリスシリーズの長編で、『朱色の研究』の続編にあたる作品です。前作で解決されたはずの事件に、新たな謎が浮上します。

過去の事件を再調査する中で、登場人物たちの人間関係がより深く描かれていきます。切なくも美しい夕景の描写とともに、物語は感動的な結末へと向かいます。シリーズを追いかけているファン必読の一冊です。

20位『スイス時計の謎』

「国名シリーズ」の第7作目にあたる中編集です。精巧なスイス時計が絡む表題作は、緻密なロジックが要求される傑作として高く評価されています。

複雑なアリバイトリックや、人間心理の盲点を突いたトリックなど、本格ミステリの魅力が凝縮されています。じっくりと腰を据えて謎解きに挑戦したい読者におすすめです。

21位『鍵の掛かった男』

作家アリスシリーズの長編で、火村英生の過去に深く関わる人物が登場します。ある男性の失踪事件を追ううち、火村は自身の過去と向き合うことになります。

ミステリとしての面白さはもちろん、火村英生というキャラクターの人間的な側面に光を当てた作品です。シリーズのファンであれば、より一層楽しめること間違いなしの一冊です。

22位『インド倶楽部の謎』

「国名シリーズ」の第9作目にあたる中編集です。在日インド人たちが集う「インド倶楽部」で起きた殺人事件を描く表題作など、異国情緒あふれるミステリが楽しめます。

文化や習慣の違いが事件の謎をより深くしており、知的好奇心を刺激されます。火村とアリスが、どのようにして文化の壁を越えて真相にたどり着くのか、その推理過程が見どころです。

23位『菩提樹荘の殺人』

有栖川有栖の初期の長編作品で、学生アリスシリーズとは異なる登場人物たちが活躍します。古い洋館「菩提樹荘」を舞台に、クリスマスに集まった人々が連続殺人事件に巻き込まれていきます。

吹雪の山荘という王道のクローズド・サークル設定で、怪しげな登場人物たちと不気味な雰囲気が物語を盛り上げます。本格ミステリの古典的な魅力を味わいたい方におすすめです。

24位『モロッコ水晶の謎』

「国名シリーズ」の第8作目にあたる中編集です。美しいモロッコ水晶が事件の鍵となる表題作など、エキゾチックな魅力に満ちた4編が収録されています。

旅情ミステリとしての側面も強く、物語を読んでいるだけでモロッコの地にいるかのような気分を味わえます。鮮やかな謎解きと異国の雰囲気を同時に楽しめる、お得な一冊です。

25位『江神二郎の洞察』

学生アリスシリーズ初となる短編集です。これまでの長編で描かれてきたような殺人事件ではなく、「日常の謎」をテーマにした作品が収録されています。

アリスが英都大学推理小説研究会に入部した頃のエピソードなどが描かれており、シリーズのファンにとっては必読の一冊です。江神二郎の安楽椅子探偵ぶりと、若き日のアリスたちの瑞々しいやり取りを楽しめます。

26位『幽霊刑事』

殺された刑事が幽霊となって現れ、生前の相棒刑事と共に自分を殺した犯人を追うという、ファンタジックな設定のミステリです。

幽霊である主人公にできることは限られており、その制約が事件の謎をより一層面白くしています。ミステリとしてのロジックと、幽霊と人間の絆を描く感動的なストーリーが融合した、ユニークな作品です。

27位『幻坂』

大阪に実在する坂を舞台にした、幻想的な短編集です。各話で怪談や都市伝説のような不思議な出来事が描かれますが、その裏には切ない人間ドラマが隠されています。

ミステリというよりは、幻想小説や人情話に近い味わいの作品集です。有栖川有栖の、本格ミステリとはまた違った一面に触れることができます。大阪の街が好きな方にもおすすめです。

28位『濱地健三郎の霊なる事件簿』

霊能力を持つ探偵・濱地健三郎が活躍するシリーズの第1作です。オカルト的な現象が絡む事件を、ロジカルな推理と霊能力を組み合わせて解決していきます。

ホラーと本格ミステリが絶妙なバランスで融合しており、新感覚の謎解きが楽しめます。怖い話が好きだけど、しっかりとした謎解きも読みたいという欲張りな方におすすめの一冊です。

29位『闇の喇叭』

有栖川有栖の作品の中でも、特にダークで重厚な雰囲気を持つ長編ミステリです。ある地方都市を舞台に、連続する猟奇的な殺人事件と、その裏に隠された巨大な陰謀を描いています。

社会派ミステリの要素も強く、人間の心の闇や社会の歪みに深く切り込んでいきます。明るい話ではありませんが、骨太で読み応えのあるミステリを求めている読者を満足させる一冊です。

30位『マジックミラー』

初期の作品で、叙述トリックが巧みに使われていることで知られる中編集です。読者が抱いていた物語の前提が、最後の最後で覆される驚きを味わえます。

「マジックミラー」というタイトルが示す通り、どこまでが真実でどこからが虚構なのか、惑わされながら読み進めることになります。あっと驚く結末が好きな方、騙される快感を味わいたい方におすすめです。

有栖川有栖の人気小説をランキングから選んでみよう

ここまで、有栖川有栖のおすすめ小説をランキング形式で30作品ご紹介しました。気になる作品は見つかりましたでしょうか。

有栖川有栖の魅力は、なんといってもロジカルで美しい謎解きにあります。学生たちが活躍する瑞々しい青春ミステリから、名コンビが難事件に挑む本格ミステリ、少しホラーテイストの作品まで、その作風は非常に多彩です。

ぜひこのランキングを参考に、あなたにとって最高のミステリ体験となる一冊を見つけてみてください。