皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。
王谷晶(おうたに あきら)さんは、東京都出身の小説家・エッセイストです。2012年にゲームのノベライズ作品でデビューして以来、多彩なジャンルの小説やエッセイを発表し続けています。その作風は、フェミニズムやLGBTQ、家族関係といった現代的なテーマを、ユーモラスかつ鋭い筆致で描くのが特徴です。
特に2020年に刊行された『ババヤガの夜』は、2025年にその英訳版が世界最高峰のミステリー文学賞の一つである「ダガー賞」の翻訳部門を日本人として初めて受賞し、大きな話題となりました。この快挙により、王谷晶さんは今や国内外から熱い注目を集める作家の一人となっています。この記事では、そんな王谷さんの魅力あふれる作品をランキング形式でご紹介します。
それでは、今最も読んでほしい王谷晶さんのおすすめ小説を、人気ランキング形式で8作品ご紹介します。
国際的な評価を受けた話題作から、女性たちの多様な関係性を描いた短編集、心温まる物語まで、王谷さんの幅広い魅力を堪能できるラインナップです。気になる作品を見つけて、唯一無二の世界観に浸ってみてください。
『ババヤガの夜』は、2020年に刊行された王谷晶さんの代表作です。喧嘩を唯一の趣味とする女性・新道依子が、暴力団会長の一人娘・尚子の護衛を任されたことから始まるシスター・バイオレンスアクション。友情や愛情では言い表せない、魂で結ばれた二人の関係性を軸に、裏社会の闇へと迫っていきます。
この作品の最大の注目ポイントは、2025年に英国推理作家協会賞(ダガー賞)の翻訳部門を日本人作家として初めて受賞したことです。迫力ある暴力描写と、読者を驚かせる大胆な仕掛けが高く評価され、世界にその名を知らしめました。まさに今、最も読むべき一冊と言えるでしょう。
発売日 | 2020年10月23日 |
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文庫版発売日 | 2023年5月9日 |
主な受賞歴 | 第74回日本推理作家協会賞候補、第21回センス・オブ・ジェンダー賞大賞、英国推理作家協会賞(ダガー賞)翻訳部門 |
本作における血と暴力の描写、そして女性たちの関係性の描き方は、既存のジャンル分けを無意味にするほどの力強さを内包している。実に興味深い。
『完璧じゃない、あたしたち』は、23編の物語が収録された短編集です。この作品の大きな特徴は、すべての物語が「女と女」を主人公にしている点です。恋愛や友情はもちろん、SFやホラー、パニック劇まで、多岐にわたるジャンルで女性同士の多様な関係性を描き出しています。
2018年に刊行され、王谷さんの名が広く知られるきっかけとなった作品でもあります。収録されている物語は、すれ違ったり、反目したり、恋をしたりと、型にはまらない女性たちの姿を生き生きと描き出しており、読者に力を与えてくれます。王谷さんの描くシスターフッドの世界観に触れたい方に、まずおすすめしたい一冊です。
発売日 | 2018年1月25日 |
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文庫版発売日 | 2019年12月5日 |
収録作品数 | 23編 |
いろんな女の子たちの関係性が詰まってて、宝箱みたい!わたし、こういうの大好きだよ。
『父の回数』は、2025年4月に講談社から刊行された小説です。この物語は、主人公が「父親」という存在とどのように向き合い、関係性を築いていくのかを描いた作品と考えられます。
王谷さんはこれまでも、家族関係をテーマにした作品を手がけてきました。彼女の鋭い視点から描かれる「父」との物語は、多くの読者にとって共感や新たな発見をもたらすでしょう。現代の家族のあり方を問う、注目の新作です。
発売日 | 2025年4月 |
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出版社 | 講談社 |
ジャンル | 小説 |
家族って、一番近くて一番難しい関係だよね。この本を読むと、色々考えさせられるなぁ。
『他人屋のゆうれい』は、2025年1月に朝日新聞出版から刊行された作品です。この小説は、タイトルから「他人」との関係性や、少し不思議な「ゆうれい」という存在が物語の鍵を握ることが想像されます。
王谷さんは、現代社会における人々の孤独や、一風変わった人間関係を描くことにも長けています。『他人屋のゆうれい』というタイトルが示唆するように、レンタルサービスのような形で「他人」と関わる中で生まれるドラマや、そこに現れる「ゆうれい」の謎など、読者の想像力をかき立てる物語が展開されることが期待されます。
発売日 | 2025年1月 |
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出版社 | 朝日新聞出版 |
ジャンル | 小説 |
「他人屋さん」かぁ、面白いこと考えるよね。わたしもちょっとだけ、違う誰かになってみたいかも。
『君の六月は凍る』は、2023年6月に刊行された青春ミステリー小説です。この作品は、王谷さんのデビュー作の次に刊行されたオリジナル小説で、ファンにとっては待望の一冊でした。
物語の詳細は伏せますが、タイトルが示す通り、夏を舞台にしながらもどこかひんやりとした、切ない青春の物語が描かれています。ミステリー要素も含まれており、読み進めるうちに明らかになる事実に、心を揺さぶられることでしょう。王谷さんの初期の魅力と、ジャンルにとらわれない作風を感じられる作品です。
発売日 | 2023年6月7日 |
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出版社 | 朝日新聞出版 |
ジャンル | 青春ミステリー |
青春ってキラキラしてるだけじゃないんだよね…。この物語の切なさに、胸がぎゅってなったよ。
『あやかしリストランテ 奇妙な客人のためのアラカルト』は、2015年に集英社オレンジ文庫から刊行された、あやかし専門のレストランを舞台にした物語です。人間ではない「あやかし」たちが客として訪れるレストランで、主人公が料理を通して彼らの悩みや問題を解決していく、心温まる連作短編集です。
王谷さんの作品の中では比較的ライトで読みやすく、ファンタジーやグルメ小説が好きな方におすすめです。登場する料理も魅力的で、読んでいるとお腹が空いてくるかもしれません。普段あまり小説を読まないという方でも、気軽に楽しめる一冊です。
発売日 | 2015年 |
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出版社 | 集英社オレンジ文庫 |
ジャンル | ファンタジー、グルメ |
あやかしさんたちにご飯を作るなんて、ワクワクする!どんな美味しいものが出てくるのかな?
『探偵小説には向かない探偵』は、2016年に集英社オレンジ文庫から刊行されたミステリー小説です。タイトルが示す通り、一風変わった探偵が登場する物語で、王道ミステリーとは一味違った展開が楽しめます。
キャラクター文芸レーベルからの刊行ということもあり、登場人物たちの魅力的なやり取りも本作の見どころの一つです。王谷さんならではの軽快な筆致で描かれる、ユニークなミステリーを読んでみたい方におすすめの作品です。
発売日 | 2016年 |
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出版社 | 集英社オレンジ文庫 |
ジャンル | ミステリー |
探偵に向かない探偵ってどういうこと!?気になるじゃない、もう!
『BL古典セレクション③ 怪談 奇談』は、2019年に左右社から刊行されたアンソロジーです。この本は、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)などの古典的な怪談や奇談を、王谷晶さんが現代的な視点から読み解き、新たな光を当てた作品です。
王谷さんは小説家としてだけでなく、エッセイストとしても高い評価を得ており、その深い洞察力と独自の解釈がこの本でも存分に発揮されています。古典文学とBL(ボーイズラブ)という、一見すると異色の組み合わせが、王谷さんの手によってどのように融合されているのか。古典文学ファンも、BLファンも楽しめる、知的好奇心を刺激される一冊です。
発売日 | 2019年7月1日 |
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出版社 | 左右社 |
原作 | ラフカディオ・ハーンほか |
古典に潜む情念をBLの視座から再解釈する試みは、文学的営為として極めて刺激的である。恐怖と美は常に隣接しているのだ。
ここまで、作家・王谷晶さんのおすすめ小説をランキング形式でご紹介しました。国際的な文学賞を受賞した話題作から、女性たちの多様な生き方を描いた短編集、心温まるファンタジーまで、その作風は非常に幅広く、どれもが強い魅力を持っています。
王谷さんの作品は、現代社会が抱えるテーマに鋭く切り込みながらも、エンターテイメントとして読者を楽しませる力に満ちています。まだ王谷さんの作品を読んだことがない方は、ぜひこの機会に気になった一冊を手に取ってみてください。きっと、あなたのお気に入りの作家になるはずです。