皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。
きらびやかな貴族文化が花開いた平安時代。その雅なイメージの裏側では、貴族たちの権力闘争や、民の苦しい生活がありました。 そんな光と影が交錯する平安時代は、多くの小説の舞台となっており、読者を魅了し続けています。
宮中を舞台にした恋愛物語、安倍晴明などの陰陽師が活躍するファンタジー、そして『源氏物語』や『枕草子』といった古典文学をモチーフにした作品まで、そのジャンルは多岐にわたります。 この記事では、そんな魅力あふれる平安時代小説の中から、特におすすめの30作品をランキング形式でご紹介します。歴史の渦に翻弄される人々の生き様を、ぜひ小説を通して体感してみてください。
ここからは、編集部が厳選した平安時代小説のおすすめランキングTOP30を発表します。ライト文芸で人気の作品から、歴史好きを唸らせる重厚な物語まで、幅広くランクインしました。
それぞれの作品のあらすじや見どころを詳しく解説していきますので、あなたの好みにぴったりの一冊がきっと見つかるはずです。気になる作品をチェックして、平安の世に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
平安時代小説の代名詞ともいえる不朽の名作が、夢枕獏の『陰陽師』シリーズです。漫画や映画など様々なメディアミックスもされているため、ご存知の方も多いのではないでしょうか。 物語の舞台は、まだ人と鬼や物の怪が同じ都に息づいていた平安の世。主人公は、実在した陰陽師・安倍晴明です。
親友である源博雅とともに、都で次々と起こる不可思議な事件を解決していくのが物語の主軸です。 人と妖の交流を描いた切ない物語や、晴明と博雅の軽妙なやりとりが本作の大きな魅力と言えるでしょう。 時代小説初心者にも読みやすい作品です。
晴明と博雅の友情が本当に素敵なんだ。美しい文章で描かれる世界観に、すぐに引き込まれちゃうよ。
『天地明察』で知られる冲方丁が描く、清少納言の生涯を描いた歴史小説です。 主人公は、28歳で帝の后である中宮定子に仕えることになった清少納言。 持ち前の漢詩の才能を定子に見出され、宮中での存在感を増していきますが、やがて一族の権力争いに巻き込まれていきます。
『枕草子』の作者として有名な彼女が、どのような人生を歩んだのか。主君である定子を深く敬愛し、守ろうとした清少納言のひたむきな姿が胸を打ちます。 歴史上の人物としてだけでなく、一人の女性としての清少納言の魅力に触れられる作品です。
わたし、清少納言の強くてしなやかな生き方が大好きなんだ。定子様との関係性もすごくグッとくるよ。
平安時代を舞台にした少女小説の金字塔ともいえる作品が、氷室冴子の『なんて素敵にジャパネスク』です。のちに「コバルト四天王」と呼ばれる作家の一人である氷室冴子の代表作で、多くの読者に愛され続けています。
物語の主人公は、おてんばでミーハーな大納言家の姫・瑠璃姫。親の決めた縁談から逃れるため、次々と騒動を巻き起こします。現代的な感性を持つヒロインが、平安の世を舞台に繰り広げる恋と冒険の物語は、今読んでも色褪せない魅力に満ちています。
瑠璃姫がとってもキュート!平安時代の少女漫画って感じで、キュンキュンしながら一気に読んじゃった!
『平安あや解き草紙』は、平安時代の後宮を舞台にしたお仕事ミステリーシリーズです。 婚期を逃し実家で過ごしていた左大臣家の姫・藤原伊子が、年の離れた帝への入内を命じられるところから物語は始まります。
尚侍(ないしのかみ)として後宮で働くことになった伊子が、かつての恋人・嵩那と再会し、微妙な距離感を保ちながら宮中の事件に挑んでいきます。 恋に仕事に謎解きにと、働く姫君の活躍を描くこのシリーズは、多くの読者の心を掴んでいます。
お仕事ミステリーってところが新しいよね。伊子と嵩那のじれったい恋模様からも目が離せないんだ。
薬師を目指していたはずが、ひょんなことから後宮に入内することになった姫君の物語です。 主人公は、お転婆で快活な暁下姫(あかねひめ)こと千古(ちこ)。 彼女は、大貴族出身の后候補たちが集う宮廷で、持ち前の薬の知識を活かして様々な騒動を巻き起こしていきます。
帝との出会いを経て、少しずつ変わりゆく千古の姿や、幼馴染との今後の関係も気になるポイントです。 薬師としての知識と、持ち前の明るさで困難を乗り越えていくヒロインを応援したくなる、爽快な宮廷ファンタジーです。
薬師の知識で事件を解決していくのが面白い!千古の真っ直ぐな性格がとっても魅力的だよ。
第13回鮎川哲也賞を受賞した、紫式部を探偵役にした華麗な王朝推理絵巻です。 物語は、帝が寵愛する猫が牛車の中から忽然と姿を消すという事件から始まります。 この謎に、紫式部と彼女に仕える女房の阿手木が挑みます。
さらに物語の後半では、『源氏物語』が千年もの間抱え続ける謎、幻の帖「かかやく日の宮」がなぜ消えたのかという壮大なテーマに迫ります。 『枕草子』や『源氏物語』といった古典文学の知識があると、より一層楽しめる歴史ミステリーの傑作です。
古典の謎にミステリーで挑むなんて、すごくワクワクする設定だよね。紫式部が探偵役っていうのも面白い!
「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」という有名な歌を詠んだ藤原道長。 本作は、彼の生涯を描いた長編歴史小説です。 摂政・藤原兼家の末っ子として生まれ、平凡な幸運児と見られていた道長が、いかにして権力の頂点に上り詰めたのかを描き出します。
姉・詮子や妻・倫子といった女性たちの支えを受けながら、政敵との権力闘争を勝ち抜いていく道長の姿が描かれています。 華やかな王朝の裏に渦巻く人間模様や、道長という人物の多面的な魅力を、緻密な歴史考証に基づいて描ききった傑作です。
道長って傲慢なイメージがあったけど、この小説を読むと人間味あふれる人物に見えてくるんだ。歴史の裏側が覗けるようで面白いよ。
平安時代のお仕事ミステリーとして楽しめる作品です。 主人公は、宮中で働く女房・大江荇子(おおえのこうこ)。彼女が宮中で起こる様々な事件の謎を解き明かしていく物語です。
平安時代ならではの宮仕えの様子や人間関係が丁寧に描かれており、当時の文化や風習を知ることができるのも魅力の一つです。 ミステリー要素だけでなく、平安時代の宮廷生活をリアルに感じたい方におすすめの一冊です。
平安時代のお仕事小説って、なんだか新鮮だよね。荇子さんと一緒に宮中の謎を解いている気分になれるよ。
宮仕えに馴染めない毒舌な新人女房・清少納言が、中宮定子の周りで起こる事件を解決していく平安ミステリです。 定子からの「香炉峰の雪は」の問いかけや、賀茂祭での場所取りなど、『枕草子』でおなじみのエピソードを絡めながら、いとをかしな謎が展開されます。
元彼の則光を巻き込んだり、そりの合わない紫式部を助手にしたりと、やりたい放題ながらも困っている人を放っておけない清少納言のキャラクターが魅力的です。 時の権力者・藤原道長にも真っ向から立ち向かう、強かで憎めない彼女の活躍から目が離せません。
知ってる『枕草子』のエピソードがミステリーになるなんて!清少納言のキャラクターが痛快で、読んでいてスカッとするよ。
藤原実資(ふじわらのさねすけ)の視点から、陰陽師・安倍晴明の活躍を描く物語です。 新築した邸が火事に見舞われた実資の前に、ふらりと現れた晴明。その掴みどころのない不思議な魅力に惹かれた実資は、彼と行動を共にする中で遭遇する不可思議な事件を日記に綴っていくことを決意します。
百鬼夜行や蘆屋道満の呪い、都に広がる奇病など、晴明が挑む事件は様々。 有職故実(ゆうそくこじつ)に明るいことで知られた実在の貴族・藤原実資の日記という形式をとることで、物語にリアリティが生まれています。
実資の目線で語られる晴明っていうのが新しいよね。歴史上の人物の日記を読んでいるような感覚で楽しめるんだ。
行き遅れの姫と気弱な貴族の青年が、契約結婚をして事件の謎解きに挑む平安ミステリーです。 いわゆる「仮面夫婦」となった二人が、協力し合うことで事件解決の糸口を見つけていくというストーリーが展開されます。
恋愛要素とミステリー要素が絶妙に絡み合い、読者を飽きさせません。平安時代を舞台にしながらも、現代的なテーマである契約結婚を扱っている点がユニークです。二人の関係が事件を通してどう変化していくのか、その行方にも注目です。
契約結婚から始まる恋なんて、まるでドラマみたい!ミステリーもあって、ドキドキしながら読めるのがいいな。
怪異をこよなく愛する変わり者の貴公子が、平凡な中流貴族の青年を相棒に、都の不思議な事件に挑む平安冒険ミステリーです。 主人公は、家柄も容姿も完璧な左近衛中将・宣能(のぶよし)。 しかし彼は、怪異と聞けば目を輝かせるほどの変人として知られています。
御所に鬼が出たという噂を確かめに行ったことから宣能に気に入られてしまった青年・宗孝(むねたか)は、彼と行動を共にすることに。 作中には本物の化け物は出てきませんが、噂や思い込みが巻き起こす事件を、二人が見事に解決していきます。
変わり者の宣能様と、振り回される宗孝のコンビが最高!テンポの良い会話劇が楽しくて、どんどん読み進めちゃうよ。
『平安あや解き草紙』の著者・小田菜摘による、もう一つの平安物語です。本作は、宮中を舞台にしたロマンティック・コメディ。魅力的な男性キャラクターたちに囲まれた姫君の、恋と騒動の日々が描かれます。
雅な平安の世を背景に、現代の少女漫画のような軽やかでコミカルなストーリーが展開されます。イケメン貴族たちとのドキドキするようなやり取りや、主人公の姫君の奮闘ぶりに、思わず笑みがこぼれてしまうでしょう。気軽に楽しめる平安時代の恋愛小説を読みたい方におすすめです。
まさに平安時代のラブコメ!キラキラした世界観と、魅力的な男の子たちにキュンキュンが止まらないよ!
性別を偽り、男として皇太子(東宮)の座に就いた姫君の運命を描く、波乱万丈の宮廷ロマンです。後宮を舞台に、自らの宿命に立ち向かう主人公の葛藤や成長が描かれます。
正体を隠しながら宮中で生きる主人公のスリリングな日常と、彼女を取り巻く人々との複雑な人間関係が見どころです。偽りの仮面の下に隠された、姫君の本当の想いとは。陰謀渦巻く後宮で、彼女は自らの道を切り開くことができるのでしょうか。
男装の姫君が皇太子だなんて、設定からしてハラハラドキドキだよ!正体がバレないか、毎回ひやひやしながら読んじゃう。
薬師の知識を持つ少女が、後宮で起こる事件に挑む宮廷ミステリーです。薬草や医学に関する専門的な知識が物語に深みを与え、他の後宮ものとは一味違った面白さを生み出しています。
主人公は、その知識を活かして、病や毒にまつわる謎を解き明かしていきます。後宮という閉ざされた世界で起こる事件の裏には、女性たちの嫉妬や欲望が渦巻いています。科学的な視点から事件の真相に迫る、知的好奇心をくすぐられる作品です。
薬の知識で謎を解くっていうのが、すごく知的な感じでかっこいい!ミステリー好きにはたまらない一冊だと思うな。
没落貴族の乳姉妹、宮子と馨子(かおるこ)の身分が入れ替わることから始まる、平安ロマンティック・ミステリーです。 美しく破天荒な姫君・馨子と、彼女に振り回されながらも幸せに暮らしていた乳姉妹の宮子。 ある日、馨子が名門貴族・九条家の隠し子だと判明し、宮子は馨子の身代わりとして九条家へ行くことになってしまいます。
九条家で起こる神隠し事件の謎や、貴族たちの陰謀に、破天荒な姫君と身代わりの乳姉妹が挑みます。 二人の姫君の運命と、恋の行方が気になる、スリリングな物語です。
身分が入れ替わっちゃうなんて、どうなっちゃうの!?ミステリーも恋もあって、展開が気になってページをめくる手が止まらないよ!
人の心の隙間に巣食う「うつろがみ」という妖と、それを見ることができる青年・顕(あきら)の物語を描く平安ファンタジーです。妖との戦いを通して、人間の弱さや愛おしさを描いています。
ダークで幻想的な世界観が魅力で、美しいながらもどこか物悲しい雰囲気が漂います。顕が背負う宿命や、彼を取り巻く人々との関係性も丁寧に描かれており、物語に引き込まれます。切なくも美しい、大人のためのファンタジー作品です。
本作における「うつろがみ」という概念は、人間の内面に潜む普遍的な闇を巧みに具現化している。その描写の緻密さには感嘆を禁じ得ない。
陰陽師が活躍する物語の中でも、特にあやかしとの関係性に焦点を当てた作品です。タイトルにある「無慈悲なあやかし」が示す通り、人と容赦なく敵対する恐ろしい存在との戦いが描かれます。
主人公の陰陽師は、強力な力を持つあやかしに立ち向かいながら、人と妖が共存する道を探ります。シリアスで緊迫感のあるストーリー展開が特徴で、手に汗握るバトルシーンも満載です。陰陽師ものの新たな魅力を発見できる一冊です。
人とあやかしの間に横たわる断絶と、それでもなお共存を模索する主人公の姿は、現代社会が抱える諸問題への隠喩とも解釈できるだろう。
『今昔物語集』を彷彿とさせる、様々な化け物が登場する奇譚集です。一つ一つの物語が独立した短編形式で構成されており、どこからでも気軽に読み進めることができます。
ユーモラスな話から、少し怖い話、そして心温まる話まで、バラエティに富んだ物語が収録されています。平安時代の人々が、いかに化け物や怪異を身近なものとして感じていたかが伝わってきます。古き良き日本の怪談話が好きな方におすすめです。
いろんなお化けが出てきて、まるで平安時代の昔話を聞いているみたい。ちょっと怖いけど、面白い話がたくさん詰まってるよ。
百鬼夜行や和歌をテーマにした、雅で幻想的な平安ファンタジーです。歌を読むことであやかしを鎮める力を持つ主人公が、都で起こる怪事件に挑みます。
美しい和歌とともに綴られる物語は、平安時代ならではの風雅な雰囲気に満ちています。月夜に現れる死美女の謎とは何か。ミステリー要素も強く、美しいだけではない物語の奥深さが魅力です。平安文化とファンタジーの融合が見事な作品です。
和歌であやかしを鎮めるなんて、すごく雅で素敵…。物語の美しさと、ちょっと切ない雰囲気に涙が出そうだよ。
『ばけもの好む中将』シリーズの原点ともいえる、瀬川貴次の名作平安怪異譚です。 貴族文化が花開く平安の都を舞台に、少年武官と美貌の陰陽師見習いが宮中の怪異に挑みます。
まだ若く未熟な二人が、力を合わせて事件に立ち向かう姿が描かれます。後のシリーズにつながるキャラクターたちの若い頃の活躍を見ることができる、ファン必読の一冊です。ダークでスリリングな展開が好きな方におすすめします。
人間の心の闇が怪異として現出するというプロットは、物語における恐怖の根源を的確に捉えている。瀬川氏の筆力には脱帽するほかない。
和歌に秘められた「言霊」を操る陰陽師の少女が主人公の物語です。彼女は、歌の力を使って、都の人々を悩ませる事件や怪異を解決していきます。
恋愛要素も豊富で、主人公の少女と彼女を取り巻く男性キャラクターたちとの甘く切ない恋模様が描かれます。和歌の知識がなくても楽しめるように工夫されており、作中に登場する美しい歌の数々が物語を彩ります。恋と冒険に満ちた、華やかな平安ファンタジーです。
歌の力で戦うなんてロマンチック!恋の和歌もたくさん出てきて、読んでるこっちまでドキドキしちゃうな。
平安時代を舞台に、「算術」をテーマにした異色の物語です。主人公は、数字に強い才能を持つ少女。彼女がその能力を活かして、宮中で起こる様々な問題を解決していきます。
雅なイメージの強い平安時代に、「算術」という理系要素を持ち込んだ斬新な設定が魅力です。文系文化が中心だったと思われがちな平安の世で、数字の力で道を切り開いていく少女の姿は、新鮮で痛快です。新しいタイプの平安小説を読みたい方におすすめです。
平安時代に算術が得意な女の子って、すごくユニークな設定だよね!数字で事件を解決するなんて、かっこいい!
『伊勢物語』の主人公としても知られる平安きってのプレイボーイ、在原業平を相棒役に、宮中の謎を解き明かす物語です。主人公は、業平に仕える口のきけない女房。
言葉を話せない彼女が、鋭い観察眼と筆談で、業平とともに様々な事件の真相に迫ります。和歌に込められた謎や、宮中の人間関係のもつれを、鮮やかに解き明かしていく様は見事です。歴史上の有名人を新たな視点から描いた、魅力的なミステリー作品です。
あの在原業平が探偵役なんて面白い!話せない主人公がどうやって謎を解くのか、その手腕に注目だよ。
安倍晴明の師でありながら、歴史にその名があまり残されていない陰陽師・賀茂光栄(かものみつよし)を主人公にした物語です。 女性と見まがうほどの美貌を持つ年齢不詳の青年である光栄が、幼馴染の歌人・藤原為頼(ふじわらのためより)とともに、都に巣食う闇を打ち払います。
歴史の陰に隠れた大陰陽師の活躍を描く、華麗なる宮廷絵巻です。 安倍晴明とはまた違った魅力を持つ賀茂光栄というキャラクターと、彼が挑む奇怪な事件の数々から目が離せません。
晴明の師匠が主人公って、すごく興味をそそられるよね。歴史の謎に触れるような感覚で楽しめる作品だよ。
後宮を舞台にした、切なくも美しい恋物語です。主人公は、ある秘密を抱えて入内した薄幸の姫君。彼女が帝と出会い、運命的な恋に落ちていく様が描かれます。
きらびやかな後宮の裏で渦巻く、女性たちの嫉妬や陰謀。その中で、純粋な愛を貫こうとする主人公の姿が健気で、思わず応援したくなります。美しい描写で綴られる、涙なしでは読めない感動のストーリーです。平安時代のシンデレラストーリーを読みたい方におすすめします。
秘密を抱えた姫君と帝の恋…切ない展開に胸が締め付けられるよ。二人の幸せを願わずにはいられないんだ。
雷(かんなり)の神様に見初められた少女の、あやかしとの恋を描いた和風ファンタジーです。人間と神様という、決して結ばれるはずのない二人の恋の行方が描かれます。
人ならざる者との恋という、切ないテーマを扱いながらも、物語はどこか温かく、優しい雰囲気に包まれています。個性豊かなあやかしたちとの交流も、本作の魅力の一つです。純粋でひたむきな恋の物語に、心が洗われるような一冊です。
神様との恋なんて、素敵だけど切ないなあ。主人公の一途な想いに、思わず感情移入しちゃうよ。
僧侶でありながら陰陽術を使う「法師陰陽師」という、異色の主人公が活躍する物語です。仏教と陰陽道が入り混じった、独特の世界観が魅力の作品です。
主人公は、俗世を離れた僧侶の身でありながら、都で起こる怪異事件の解決に乗り出します。彼の使う術や、事件への向き合い方は、安倍晴明などの宮廷陰陽師とは一味違った趣があります。仏の道を説きながら、あやかしと対峙する主人公の姿が新鮮に映るでしょう。
お坊さんで陰陽師って、すごく珍しい組み合わせだよね。どんな術を使うのか、すごく気になるな。
陰陽師が台頭する以前に力を持っていた「呪禁師(じゅごんし)」を主人公にした物語です。陰陽師をライバル視する呪禁師が、都で起こる呪い絡みの事件に挑みます。
歴史の中で次第にその力を失っていった呪禁師という存在に光を当てた、興味深い設定の作品です。陰陽師とは異なる術を使い、独自の信念で事件を解決していく主人公の姿が描かれます。陰陽師もののファンでも、新たな発見があるかもしれません。
陰陽師だけじゃなくて、呪禁師っていう存在もいたんだね!ライバル同士の術比べ、みたいな展開があったら面白そう!
行く先々で必ず怪事件に巻き込まれてしまう、呪われた体質の少将が主人公のコメディ・ミステリーです。本人は至って真面目なのに、なぜか周りで次々と騒動が起こってしまいます。
不運な主人公が、個性的な友人たちと共に、意図せずして事件を解決していく様がコミカルに描かれます。深刻な事件も、彼の不幸体質と周りのキャラクターたちのボケによって、どこか笑える物語になっています。気軽に読める平安ミステリーとしておすすめです。
トラブルに巻き込まれちゃう体質って、大変だけど面白い!不幸なはずなのに、なぜか笑えちゃう不思議な魅力がある作品だよ。
ここまで、平安時代を舞台にしたおすすめ小説を30作品ご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。陰陽師が活躍するファンタジーから、宮中の恋愛や権力闘争を描く物語、そして古典文学を題材にしたミステリーまで、本当に様々なジャンルの作品がありましたね。
もしどの作品から読もうか迷ったら、まずはあなたの好きなジャンルから選んでみるのがおすすめです。例えば、ファンタジーが好きなら『陰陽師』、歴史上の人物の生涯に興味があるなら『はなとゆめ』や『この世をば』、謎解きが好きなら『千年の黙』や『平安あや解き草紙』などを手に取ってみてはいかがでしょうか。
この記事が、あなたにとって素敵な一冊との出会いのきっかけになれば幸いです。ぜひ、奥深い平安時代小説の世界を楽しんでください。