皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。
1冊で完結する小説も面白いですが、好きなキャラクターの活躍をもっと見ていたい、この世界観にもっと浸っていたい、と感じたことはありませんか? そんな願いを叶えてくれるのが「シリーズ小説」です。
シリーズ小説の魅力は、なんといっても物語のスケールの大きさです。 巻を重ねるごとに伏線が回収されたり、登場人物の過去が明らかになったりと、1冊だけでは味わえない深みがあります。お気に入りのシリーズを見つければ、長く深い読書体験ができますし、続編を待つ楽しみも生まれます。
この記事では、ミステリーからファンタジー、お仕事小説まで、さまざまなジャンルの面白いシリーズ小説をランキング形式でご紹介します。きっと、あなたの心を掴んで離さない、特別な一作が見つかるはずです。
巧みなトリック、魅力的な探偵役、そしてページをめくる手が止まらなくなるほどの謎。ミステリー小説の醍醐味が、シリーズ作品ではさらに深く味わえます。
同じ探偵役がさまざまな事件に挑むことで、その人となりや成長、人間関係の変化まで楽しむことができます。また、シリーズを通して大きな謎が少しずつ明らかになっていく壮大な構成の作品も少なくありません。ここでは、読み始めたら夢中になること間違いなしの、おすすめミステリーシリーズを10作品厳選してご紹介します。
東野圭吾が送る『ガリレオシリーズ』は、天才物理学者・湯川学が、不可解な事件を科学的な視点から解明していくミステリーです。 主人公の湯川は、帝都大学理工学部の物理学者(シリーズ開始当初は助教授、後に教授)で、頭脳明晰でありながら少し変わり者という魅力的なキャラクター。彼の口癖「実に面白い」は、多くの読者やドラマ視聴者におなじみでしょう。
本シリーズの最大の特徴は、超常現象としか思えないような事件の謎を、科学的根拠に基づいて鮮やかに解き明かす点にあります。文系刑事の内海薫との掛け合いも面白く、難解な物理学の知識がなくても楽しめるエンターテインメント作品として確立されています。福山雅治主演でドラマ化・映画化もされ、絶大な人気を誇るシリーズです。
物理トリックって難しそうだけど、湯川先生の説明がすごく分かりやすいんだ。わたしも「実に面白い」って言ってみたくなっちゃうよ!
同じく東野圭吾作品から、『加賀恭一郎シリーズ』がランクイン。こちらは、警視庁捜査一課の刑事・加賀恭一郎が主人公の警察ミステリーです。 シリーズ第1作は、加賀が大学生時代に遭遇した事件を描いた『卒業』で、1986年に刊行されました。
本シリーズの魅力は、事件の真相を追うだけでなく、その裏に隠された人間ドラマを深く掘り下げていく点にあります。加賀の鋭い洞察力と、関係者の心に寄り添う温かい人柄が、物語に深みを与えています。 阿部寛主演でドラマ化・映画化もされており、特に「新参者」シリーズは大きな話題を呼びました。
事件の謎だけじゃなくて、人の心の動きが丁寧に描かれていて好きなんだ。読み終わった後、いつも温かい気持ちになるんだよね。
日本の本格ミステリーに「新本格」というジャンルを確立させた、綾辻行人のデビュー作から始まるのが『館シリーズ』です。 シリーズ第1作の『十角館の殺人』は、1987年に刊行されて以来、多くのミステリーファンに衝撃を与え続けています。
このシリーズは、建築家・中村青司が設計した奇妙な「館」を舞台に、次々と不可解な殺人事件が起こるクローズド・サークルミステリーです。 読者の予想を裏切る大胆なトリックと、終盤のどんでん返しはシリーズの代名詞。 論理的な謎解きを楽しみたい、本格ミステリーのファンには必読のシリーズと言えるでしょう。
え、最後の一行で全部ひっくり返るって本当!?わたし、絶対まんまと騙されちゃうんだろうなあ…。
『S&Mシリーズ』は、第1回メフィスト賞を受賞した『すべてがFになる』から始まる、理系ミステリーの金字塔です。 シリーズ名は、主人公である国立大学工学部助教授・犀川創平(Saikawa Souhei)と、その教え子である大金持ちのお嬢様・西之園萌絵(Nishinosono Moe)のイニシャルに由来しています。
このシリーズの最大の特徴は、工学や数学といった理系分野の知識を駆使した、緻密で論理的なトリックです。 犀川と萌絵の軽妙な会話劇や、二人の関係性の変化も大きな魅力の一つ。難解なテーマを扱いながらもエンターテインメント性が高く、多くの読者を魅了し続けています。
理系ミステリーってかっこいいよね!犀川先生と萌絵ちゃんのコンビ、なんだかんだでお似合いだと思うな。
京極夏彦のデビュー作『姑獲鳥の夏』から始まる『百鬼夜行シリーズ』は、古本屋を営む傍ら、宮司や陰陽師としての顔も持つ中禅寺秋彦、通称「京極堂」が事件を解決するミステリーです。妖怪や伝承にまつわる不可解な事件を、京極堂が「憑き物落とし」と称して解き明かしていきます。
本シリーズの魅力は、なんといってもその圧倒的な情報量と、妖怪や民俗学に関する深い知識に裏打ちされた独特の世界観です。分厚いページ数に最初は圧倒されるかもしれませんが、一度読み始めれば、京極堂の立て板に水のごとき弁舌と、複雑に絡み合った謎が解き明かされていく様に引き込まれること間違いなしです。
本作における妖怪とは、人間の心の不安や恐怖が具現化したものに他ならない。京極堂の「憑き物落とし」は、論理による一種の精神分析と言えるだろう。
『作家アリスシリーズ』は、犯罪臨床学者・火村英生と、その相棒で推理作家の有栖川有栖(アリス)が難事件に挑む、本格ミステリーの王道ともいえるシリーズです。 作者と同名のキャラクターが登場するのが特徴で、「学生アリスシリーズ」と区別するために「作家アリスシリーズ」と呼ばれています。
「この犯罪は美しいか?」と問いかけるクールな火村と、彼に振り回されながらも事件の記録係を務めるアリス。二人の絶妙なコンビネーションと、ロジカルでフェアな謎解きが、多くの本格ミステリーファンから支持されています。特にタイトルに国名が入った作品は「国名シリーズ」として知られています。
火村先生とアリスのコンビが最高なんだよね!二人のやり取りを読んでいるだけで、すごく楽しくなっちゃうよ。
誉田哲也の『姫川玲子シリーズ』は、警視庁捜査一課の女性刑事・姫川玲子の活躍を描く警察小説です。男社会である警察組織の中で、直感と行動力を武器に奮闘する姫川の姿が、多くの読者の共感を呼んでいます。
シリーズ第1作『ストロベリーナイト』は、その衝撃的な内容とスリリングな展開で大きな話題となりました。リアルな警察の描写と、人間の暗部をえぐるようなハードな事件が特徴で、シリアスなミステリーを読みたい方におすすめです。竹内結子や二階堂ふみ主演で何度も映像化されている人気シリーズでもあります。
姫川主任、かっこよすぎるよ…!でも事件がかなりハードだから、読むのにちょっと覚悟がいるかもしれないな。
現役医師でもある知念実希人が描く『天久鷹央の推理カルテシリーズ』は、天才的な頭脳を持つ女医・天久鷹央(あめくたかお)が、診断困難な患者に隠された病気や事件の謎を解き明かす医療ミステリーです。
「診断学」を武器に、患者の些細な兆候から病名だけでなく、その裏に潜む事件まで見抜いてしまう鷹央の推理はまさに鮮やか。医療の専門的な知識が物語にリアリティと深みを与えており、ミステリーファンだけでなく、医療ドラマが好きな方にもおすすめです。キャラクター文芸としても読みやすく、テンポの良い展開でサクサクと読み進められます。
お医者さんが書いたミステリーって、すごくリアルで面白いんだ。わたしも鷹央先生みたいな先生に診てもらいたいな。
『堂シリーズ』は、『眼球堂の殺人』を始めとする、タイトルに「堂」がつく建物で起こる事件を描いた本格ミステリーシリーズです。建築物という巨大な密室(クローズド・サークル)で繰り広げられる、スリリングなサスペンスが魅力です。
このシリーズの特徴は、奇抜な設定の建築物と、そこで行われる頭脳戦やデスゲームのような緊迫した展開にあります。読者の予想を常に裏切るストーリーテリングで、ページをめくる手が止まらなくなることでしょう。新本格ミステリーの流れを汲みつつも、よりエンターテインメント性を高めた作風が人気を集めています。
眼球の形をした建物だって?本作の建築物は単なる舞台装置ではなく、登場人物の心理を規定し、異常な状況を創出する重要な要素として機能している。
デビュー作『屍人荘の殺人』でミステリー界に衝撃を与えた、今村昌弘のシリーズです。この作品は、『このミステリーがすごい!』、『週刊文春ミステリーベスト10』、『本格ミステリ・ベスト10』で第1位を獲得し、さらに本格ミステリ大賞も受賞して史上初の4冠を達成するなど、非常に高い評価を受けました。物語は、大学のミステリ愛好会に所属する葉村譲と、会長の明智恭介、そして美少女探偵の剣崎比留子を中心に展開します。
本シリーズの最大の特徴は、本格ミステリーのロジックと、ゾンビという超常的な要素を大胆に融合させた点にあります。クローズド・サークルという古典的な状況設定に、現代的なパニックホラーの要素を加えることで、全く新しい読書体験を生み出しました。奇想天外ながらも、ロジックはあくまで本格派。ミステリーの新たな可能性を感じさせるシリーズです。
論理的に構築された謎解きと、予測不能な超常的存在の組み合わせ。この異質な要素の融合が、読者の既成概念を破壊し、新たな恐怖を生み出すことに成功している。