皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。
70代を迎え、子育てや仕事が一段落し、ご自身の時間が増えた方も多いのではないでしょうか。そんな今だからこそ、ゆっくりと読書の世界に浸るのはいかがでしょう。豊かな人生経験を重ねてきた70代のあなたにとって、若い頃とはまた違った視点で物語を味わえるはずです。
読書は、新しい知識や感動を与えてくれるだけでなく、心のリフレッシュにも繋がります。 これからご紹介する小説が、あなたの毎日をさらに豊かに彩る、素敵な一冊との出会いのきっかけになれば幸いです。
お待たせいたしました!ここからは、『小説ヨミタイ』編集部が厳選した「70代におすすめの小説ランキングTOP30」を発表します。
人生の機微、家族の絆、歴史のロマン、そして思わずクスッと笑えるユーモアまで、様々なジャンルの心に残る作品ばかりを集めました。 あなたの心に響く一冊が、きっとこの中に見つかるはずです。
堂々の1位は、作家・佐藤愛子さんによる大ベストセラーエッセイ『九十歳。何がめでたい』です。2017年にはオリコン年間“本”ランキングの作家別で1位に輝きました。
90歳を迎えた著者が、日々の生活で感じる苛立ちや世の中への怒りを、痛快なユーモアで綴っています。その歯に衣着せぬ語り口は「佐藤節」として多くの読者の心を掴み、「読むと元気が出る」とシニア層を中心に絶大な支持を集めました。2024年には草笛光子さん主演で映画化もされ、再び注目を集めています。
佐藤先生のパワフルさには脱帽だよ!人生の大先輩の言葉は、スカッとするし、なぜか心が軽くなるんだ。
2位は、垣谷美雨さんの『老後の資金がありません』。多くの70代の方が一度は考えたことのあるであろう、お金の問題をテーマにした小説です。
主人公は、節約を重ねて老後の資金を貯めてきた主婦・後藤篤子。しかし、娘の派手な結婚や舅の葬儀、夫婦そろっての失職と、予期せぬ出費が次々と襲いかかります。誰もが共感できるリアルな悩みを、ユーモアを交えて描いているため、深刻になりすぎず楽しく読み進められます。
老後の資金問題、リアルすぎてドキドキしちゃうよ…。でも、主人公が奮闘する姿に勇気をもらえるんだ!
3位にランクインしたのは、ドリアン助川さんの『あん』。どら焼き屋を舞台に、雇われ店長の千太郎と、あん作りの名人である老婦人・徳江さんの交流を描いた物語です。
徳江さんが作る絶品の「あん」は、お店に奇跡をもたらしますが、彼女には誰にも言えない過去がありました。この作品は、人間の尊厳や生きる意味を静かに問いかけ、読後に深い感動と温かい余韻を残します。 人生経験を重ねた70代の方だからこそ、より深く共感できるテーマが散りばめられています。
徳江さんの作る「あん」が本当に美味しそうなんだ…。人と人との繋がりや、見えないものの大切さを教えてくれる物語だよ。
浅田次郎さんの名作『椿山課長の七日間』が4位です。働き盛りの46歳で突然死してしまった百貨店の課長・椿山和昭が、全くの別人として現世に7日間だけ戻ってくるという物語。
家族の知らなかった秘密、同僚たちの本音、そして自らの死の真相。生前は見えなかった様々な事実を目の当たりにしながら、椿山課長が本当に大切なものを見つけていく姿が描かれます。笑いあり涙ありのストーリーで、家族の絆や人生の意味を改めて考えさせられる一冊です。
もし7日間だけ戻れたら、わたしは何をするかな…。家族への愛が詰まった、心温まる物語に涙が止まらなかったよ。
5位は、鎌倉を舞台にした小川糸さんの『ツバキ文具店』。主人公は、手紙の代書を請け負う「代書屋」を営む鳩子。彼女のもとには、様々な事情を抱えた人々から手紙の依頼が舞い込みます。
美しい鎌倉の四季の描写とともに、手紙を通して紡がれる人々の心温まる交流が丁寧に描かれています。 ゆったりとした時間の流れを感じながら、優しい気持ちになれるこの作品は、穏やかな読書時間を楽しみたい70代の方にぴったりです。
手書きの手紙って、やっぱりいいよね。言葉の力を改めて感じさせてくれる、とても優しい物語なんだ。
宮部みゆきさんの社会派ミステリーの傑作『火車』が6位にランクイン。休職中の刑事・本間が、遠縁の青年から失踪した婚約者・関根彰子の行方を捜してほしいと依頼されるところから物語は始まります。
彼女の過去を追ううちに、カード破産や多重債務といった社会の闇が次々と浮かび上がってきます。巧みなストーリー展開と、人間の弱さや業を鋭く描いた本作は、ミステリーファンならずとも引き込まれること間違いなしの作品です。
本作における人間の心理描写の緻密さからは、作者の社会に対する鋭い洞察力を感じざるを得ない。
7位は、小川洋子さんの『博士の愛した数式』。記憶が80分しか持たない元数学者の「博士」と、彼の世話をすることになった家政婦の「私」、そしてその息子「ルート」の心温まる交流を描いた物語です。
博士が愛する数学の美しさや、数字が織りなす世界の豊かさが、優しく穏やかな筆致で描かれています。 血の繋がりを超えた三人の絆に、心が洗われるような感動を覚えるでしょう。静かで美しい物語を味わいたい方におすすめです。
数学ってこんなに美しい世界だったんだね。博士とルートの関係が、とっても温かくて素敵な物語だよ。
原田ひ香さんの『一橋桐子(76)の犯罪日記』が8位に登場です。主人公は、76歳で一人暮らしの桐子。親友に先立たれ、孤独と不安な生活を送る中、テレビで見た「捕まれば楽に暮らせる」という言葉に惹かれ、「刑務所に入る」ことを決意します。
かくして桐子の「ムショ活(刑務所に入るための活動)」が始まりますが、犯罪の素人である彼女の計画はなかなかうまくいきません。切実なテーマを扱いながらも、ユーモラスで軽快な展開が魅力の一冊です。
「ムショ活」なんて、とんでもないことを考えるよね!でも、桐子さんの気持ち、なんだか少しわかっちゃうかも…。
9位は、出光興産の創業者・出光佐三をモデルにした百田尚樹さんの大作『海賊とよばれた男』です。主要燃料が石炭だった時代から、石油の将来性を見抜き、数々の困難を乗り越えて巨大な石油会社を築き上げた男の生涯を描きます。
戦後の日本を舞台に、主人公・国岡鐵造の型破りな経営手腕と、彼を支える店員たちとの熱い絆が描かれた本作は、ビジネス小説としてだけでなく、熱い人間ドラマとしても楽しめます。日本の高度経済成長期を駆け抜けた70代の方々には、特に感慨深いものがあるでしょう。
鐵造さんの熱い生き様にしびれるよ!こんなリーダーについていきたいって、心から思っちゃうんだ。
歴史小説の大家、司馬遼太郎の『新選組血風録』が10位にランクイン。幕末の京都を駆け抜けた新選組の隊士たちを主人公にした、一話完結形式の短編集です。
近藤勇や土方歳三といった有名な隊士から、あまり知られていない隊士まで、個性豊かな人物たちの生き様が鮮やかに描かれています。歴史の知識がなくても、魅力的な剣客たちの物語として楽しむことができます。歴史小説が好きな70代の男性には特におすすめの一冊です。
幕末の志士たちの生き様は、いつ読んでもかっこいいね。司馬先生の文章は、情景が目に浮かぶようなんだ。
森下典子さんのエッセイ風小説『日日是好日』が11位です。作者が約25年にわたって茶道を習い続けた日々を綴った作品で、一つのことを長く続けることの尊さや、季節の移ろいを感じながら生きる喜びを教えてくれます。
「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」という禅語のように、どんな日もかけがえのない一日であるというメッセージが、静かに心に染み渡ります。 日常の中で心を落ち着け、自分自身と向き合う時間を大切にしたい70代の方にぴったりの一冊です。
お茶の世界って奥が深いんだね。毎日を丁寧に生きることの大切さを、改めて感じさせてくれるよ。
有川浩さんの人気シリーズ『三匹のおっさん』が12位にランクイン。かつての悪ガキ3人組が還暦を迎え、ご町内の平和を守るために私設自警団「三匹のおっさん」を結成する痛快エンターテインメント小説です。
剣道の達人キヨ、柔道家のシゲ、そして頭脳派のノリ。それぞれの特技を活かして、詐欺や痴漢、動物虐待といった身近な悪を成敗していく姿は、読んでいてスカッとします。 年を重ねても元気でパワフルな彼らの活躍に、きっと元気をもらえるはずです。
こんなご近所さんがいたら最高だね!おっさんたちの友情と活躍が、とっても痛快で楽しいんだ。
13位は、内館牧子さんの『終わった人』。大手銀行の出世コースから外れ、子会社で定年を迎えた田代壮介が主人公です。定年後の「何者でもない自分」に戸惑いながらも、新たな生きがいを見つけようと奮闘する姿を描きます。
仕事一筋だった男性が定年後に直面するリアルな心情や、夫婦関係の変化などがコミカルに、時にシリアスに描かれており、多くの同世代の読者から共感を集めました。これからの人生をどう生きるかを考えるきっかけになる一冊です。
定年後の人生って、第二のスタートなんだね。主人公の奮闘ぶりに、思わずエールを送りたくなっちゃうよ。
直木賞を受賞した乃南アサさんの傑作警察小説『凍える牙』が14位です。主人公は、警視庁捜査一課の女性刑事・音道貴子。屈強な男性刑事たちの中で、彼女は相棒のベテラン刑事・滝沢と共に、連続殺人事件の謎を追います。
狼のような大型の犬が関与する謎めいた事件と、警察組織内の人間模様が巧みに絡み合い、読者をぐいぐいと引き込みます。ハードボイルドな世界観と、緻密なプロットが光る読み応えのあるミステリーです。
事件の背後に潜む人間の業と、孤独な闘いを続ける主人公の姿が印象的だ。この重厚な物語は、読者の感情を静かに、しかし確実に揺さぶるだろう。
15位は、直木賞受賞作である東山彰良さんの『流』。1975年の台北を舞台に、17歳の少年・葉秋生(イエチョウション)が、何者かに殺された祖父の死の謎を追う物語です。
祖父の過去を探るうちに、秋生は国共内戦という大きな歴史の渦に巻き込まれていきます。青春小説でありながら、家族の歴史や国家の記憶を描いた壮大なスケールが魅力です。 戦後の激動の時代を生きてきた70代の方々にとって、共感を覚える部分も多いのではないでしょうか。
歴史の大きな流れの中で生きるって、どういうことなんだろう。主人公と一緒に、謎と時代を旅するような感覚になるよ。
有川浩さんの心温まる物語『阪急電車』が16位です。舞台は、兵庫県を走る片道約15分のローカル線・阪急今津線。この短い路線で偶然乗り合わせた人々の人生が、少しずつ交錯していく様子を描いた連作短編集です。
婚約者を後輩に奪われたOL、DV癖のある彼氏との関係に悩む女子大生、気の強いおばあさんと孫娘。それぞれの小さな物語が、やがて一つの大きな希望へと繋がっていきます。読んだ後に、優しい気持ちになれる一冊です。
電車の中で起こる小さな奇跡の物語なんだ。知らない誰かと、ほんの少しだけ人生が交わるって素敵だね。
宮本輝さんの『にぎやかな天地』が17位にランクイン。大阪の印刷会社を舞台に、そこで働く人々の人間模様を温かく描いた作品です。主人公は、定年退職後にこの会社で働き始めた元中学校教師の小宮。
個性豊かな社員たちとの交流を通して、小宮は再び働くことの喜びや人との繋がりの大切さを見出していきます。人生の後半に差し掛かった主人公が、新たな場所で自分の居場所を見つけていく姿は、多くの70代読者に勇気を与えてくれるでしょう。
定年後にも、こんなに素敵な出会いがあるんだね。働くことの楽しさを思い出させてくれる、温かい物語だよ。
本屋大賞を受賞した瀬尾まいこさんの話題作『そして、バトンは渡された』が18位。主人公の優子は、幼い頃に母親を亡くし、血の繋がらない親の間をリレーされ、これまでに4回も苗字が変わっています。
複雑な家庭環境にもかかわらず、たくさんの愛情を受けて育った優子。物語の最後には、タイトルの意味が明らかになり、温かい感動に包まれます。血の繋がりだけではない、新しい家族の形を描いた、現代の物語です。
家族の形はいろいろあるんだなって、心から思える作品だよ。最後の展開には、思わず涙がこぼれちゃった。
19位は、童門冬二さんによる歴史小説『小説 上杉鷹山』です。江戸時代、破綻寸前だった米沢藩の藩主となり、見事な財政再建を成し遂げた名君・上杉鷹山の生涯を描いています。
「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり」という有名な言葉を残した鷹山。そのリーダーシップと民を思う心は、現代を生きる私たちにも多くの学びを与えてくれます。組織のリーダーとして活躍された経験のある70代の方には、特に興味深い一冊ではないでしょうか。
上杉鷹山公のリーダーシップは、現代にも通じるものがあるね。困難に立ち向かう勇気をもらえる物語だよ。
道尾秀介さんの『カラスの親指』が20位にランクイン。過去に辛い出来事を経験し、詐欺師として生きるタケとテツのコンビが主人公です。ひょんなことから、一人の少女と猫を拾った彼らは、人生を賭けた大勝負に挑むことになります。
前半に散りばめられた伏線が、後半で見事に回収されていく構成は圧巻の一言。 サスペンスフルな展開の中に、疑似家族の温かい絆が描かれており、ミステリーファンだけでなく、多くの読者の心を掴む作品です。
最後のどんでん返しには、本当にびっくりしたよ!騙される快感がたまらない、一気読み必至の作品なんだ。
百田尚樹さんの大ベストセラー『永遠のゼロ』が21位です。現代を生きる姉弟が、太平洋戦争で零戦パイロットとして戦死した祖父・宮部久蔵の生涯を調査していく物語。
「臆病者」と非難されながらも、天才的な操縦技術を持っていた祖父。彼が本当に守りたかったものとは何だったのか。戦争をテーマにしながらも、家族の絆や愛を描いた本作は、多くの読者の涙を誘いました。 戦争を経験された世代の方々にとって、改めて平和の尊さを考えるきっかけとなるでしょう。
おじいさんの本当の想いを知った時、涙が止まらなかったよ。家族への愛の物語として、心に深く残るんだ。
江戸川乱歩賞を受賞した高野和明さんのデビュー作『13階段』が22位。殺人の罪で死刑判決を受けた青年・樹原亮の冤罪を晴らすため、刑務官の南郷と仮釈放中の三上が奔走するミステリーです。
死刑執行が迫る中、亮の記憶に残る「階段」のイメージだけを頼りに、二人は事件の真相に迫っていきます。タイムリミットが迫る緊迫感と、死刑制度という重いテーマを扱いながらも、エンターテインメント性の高い作品に仕上がっています。
本作が提示する死刑制度という問いは、極めて重い。しかし、そのエンターテインメント性の高さは、読者を物語の深部へと引き込む強力な駆動力となっている。
23位は、長年にわたって愛され続ける平岩弓枝さんの時代小説シリーズ『御宿かわせみ』です。江戸・大川端にある宿「かわせみ」を舞台に、若き女主人るいと、彼女を取り巻く人々が、江戸で起こる様々な事件を解決していく人情ミステリー。
江戸の風情豊かな描写と、登場人物たちの温かい心の交流が魅力の作品です。一話完結型で読みやすく、どの巻からでも楽しむことができます。時代小説は初めてという方にもおすすめのシリーズです。
江戸の町の雰囲気がとっても素敵なんだ。るいさんの凛とした姿と、人情味あふれる物語に心が和むよ。
90歳を過ぎてから詩作を始め、98歳で初の詩集『くじけないで』を出版した柴田トヨさんの作品が24位です。日常の出来事や過去の思い出、人生への思いなどを、平易で温かい言葉で綴っています。
「ねぇ知ってる/不幸だなんて/溜息をついたら/幸せが逃げていくわ」など、人生の大先輩からの優しいメッセージは、多くの人の心を打ちました。 詩集なので、長い文章を読むのが苦手な方でも、気軽に手に取ることができます。
トヨさんの言葉は、一つひとつが心に染みるんだ。わたしもこんな風に、素敵に年を重ねたいな。
原田マハさんの『本日は、お日柄もよく』が25位にランクイン。主人公は、老舗製菓会社のOL・二ノ宮こと葉。幼なじみの結婚式で聞いたスピーチに感動したことをきっかけに、スピーチライターの世界に飛び込んでいきます。
言葉の持つ力や、想いを伝えることの素晴らしさを教えてくれる、爽やかなお仕事小説です。読んだ後、前向きな気持ちになれること間違いなし。何か新しいことを始めたくなるような、元気をもらえる一冊です。
言葉の力ってすごいんだね!わたしもこんな風に、人の心を動かす言葉を紡いでみたいな。
26位は、有川浩さんの『海の底』。横須賀沖で、海上自衛隊の潜水艦「きりしお」が、突如出現した巨大なザリガニのような生物群に襲われ、沈没してしまいます。艦内には、子供たちを含む民間人13名が取り残されていました。
絶体絶命の状況の中、自衛官たちが乗員を救うために奮闘する姿を描いたパニック・サスペンスです。緊迫したストーリーの中に、有川作品らしい軽妙なキャラクターたちのやり取りが光り、一気に読み進めてしまいます。
潜水艦の中でのサバイバル、ハラハラドキドキが止まらないよ!自衛官たちのプロフェッショナルな姿がかっこいいんだ。
世界中で愛され続けるサン=テグジュペリの不朽の名作『星の王子さま』が27位です。サハラ砂漠に不時着した飛行士と、小さな星からやってきた王子さまとの交流を描いた物語。
「かんじんなことは、目に見えないんだよ」という有名な一節をはじめ、人生にとって本当に大切なことは何かを教えてくれます。子供の頃に読んだことがある方も、人生経験を重ねた今だからこそ、新たな発見や感動があるはずです。
大人になってから読むと、王子さまの言葉がもっと深く心に響くんだ。大切なものを思い出させてくれる、宝物みたいな本だよ。
貴志祐介さんの青春サスペンス『青の炎』が28位にランクイン。主人公は、湘南の高校に通う櫛森秀一。母と妹との平穏な暮らしは、母の元夫である曾根が突然現れたことで崩壊します。家族を守るため、秀一は完全犯罪での曾根殺害を決意します。
思春期の少年の繊細な心理描写と、息もつかせぬサスペンスフルな展開が見事に融合した傑作です。 主人公が抱える切ないほどの純粋さと孤独が、読者の胸を締め付けます。
本作における主人公の心理描写は、青春期特有の危うさと純粋さを見事に捉えている。その完全犯罪計画の緻密さと破綻の過程は、人間の計画の不完全性を冷徹に描き出す。
29位は、土橋章宏さんの『超高速!参勤交代』。江戸時代、幕府から無理難題を押し付けられた小藩が、知恵と工夫で乗り切ろうと奮闘する痛快時代小説です。
通常でも8日はかかる道のりを、実質4日で参勤交代せよという無茶な命令。資金も時間もない中、藩主をはじめとする一行が奇想天外な作戦で江戸を目指します。笑いあり、ハラハラありの展開で、時代小説ファンでなくても楽しめるエンターテインメント作品です。
こんな無茶な命令、どうやってクリアするのって思ったよ!藩のみんなのチームワークと知恵が最高に面白いんだ。
日本ホラー小説大賞を受賞した恒川光太郎さんのデビュー作『夜市』が30位です。妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。ここでは欲しいものが何でも手に入りますが、そのためには自分にとって大切な何かを代償として支払わなければなりません。
どこか懐かしく、それでいて少し不気味な世界観が魅力の和風ファンタジーホラーです。表題作「夜市」と、もう一編「風の古道」が収録されており、どちらも独特の余韻を残す物語です。
本作が描き出す異界の描写は、郷愁と恐怖という相反する感情を喚起させる。その独特の世界観は、読者を日常から非日常へと静かに誘うだろう。
70代におすすめの小説ランキングTOP30、いかがでしたでしょうか。心温まる物語から、手に汗握るミステリー、そして人生を深く考えさせられる作品まで、様々なジャンルの小説をご紹介しました。
年齢を重ねた今だからこそ、登場人物の気持ちに深く共感したり、物語の奥深さに気づかされたりすることがあるはずです。 このランキングを参考に、ぜひあなただけのお気に入りの一冊を見つけて、豊かな読書時間をお楽しみください。