【2025年最新】冤罪小説のおすすめランキングTOP20

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ふくちい

皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...

皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。

目次

無実の罪を晴らせるか?手に汗握る「冤罪小説」の魅力とは

ある日突然、やってもいない罪の犯人にされてしまったら…?冤罪小説は、そんな絶望的な状況に置かれた主人公が、自らの無実を証明するために巨大な権力や社会の偏見に立ち向かう物語です。

読者は主人公と共に、先の見えない不安や無力感に苛まれながらも、わずかな希望を頼りに真相を追い求めます。司法制度の矛盾や捜査機関の暴走、そして人間の心の弱さが巧みに描かれ、手に汗握る展開が続くのが大きな魅力。無実の罪を晴らし、本当の自由を手にすることができるのか、最後まで目が離せません。

【2025年最新】心揺さぶる傑作!冤罪小説おすすめランキングTOP20

ここからは、読者の心を揺さぶる冤罪小説の傑作をランキング形式でご紹介します。無実の罪に問われた主人公たちの孤独な闘いや、司法の闇、そして人間の尊厳を描いた名作が勢揃いです。

どんでん返しの連続に息をのむミステリーから、社会の不条理を鋭くえぐる社会派ドラマまで、あなたの心に残る一冊がきっと見つかるはず。それでは、早速ランキングを見ていきましょう。

1位『13階段』高野和明

13階段 高野和明 小説
引用:13階段 (講談社文庫 た 94-1) | 高野 和明 |本 | 通販 | Amazon

『13階段』は、第47回江戸川乱歩賞を受賞した高野和明のデビュー作です。傷害致死事件で服役し、仮釈放されたばかりの青年・三上純一が、刑務官の南郷正二と共に、ある死刑囚の冤罪を晴らすために奔走する物語です。

事件の手がかりは、死刑囚がおぼろげに記憶している「階段」のイメージのみ。死刑執行が刻一刻と迫る中、二人はタイムリミットまでに真相へたどり着けるのか。死刑制度や刑務所の実態といった重いテーマを扱いながらも、ページをめくる手が止まらない傑作長編ミステリーです。

著者高野和明
受賞歴第47回江戸川乱歩賞
テーマ死刑制度、冤罪、記憶喪失
ふくちい

タイムリミットが迫る中の真相究明は、本当にハラハラするよ。人間の尊厳について深く考えさせられる作品なんだ。

2位『テミスの剣』中山七里

テミスの剣 中山七里 小説
引用:Amazon.co.jp: テミスの剣 (文春文庫) 電子書籍: 中山七里: Kindleストア

『テミスの剣』は、司法制度と冤罪をテーマにした中山七里による社会派ミステリーです。物語は、若手刑事だった渡瀬が強引な取り調べの末に自白させ、死刑判決後に自殺した青年が、実は冤罪だったことを知るところから始まります。

5年後に真犯人が現れたことで、渡瀬は警察組織による隠蔽工作と闘いながら、事件の真相を追い求めます。人を裁くことの重さや、正義とは何かを問いかける、心に深く突き刺さる物語です。渡瀬刑事が登場する他のシリーズ作品との関連も楽しめます。

著者中山七里
シリーズ渡瀬刑事シリーズ
テーマ冤罪、司法の闇、警察組織
ふくちい

警察の内部事情や判決を覆す難しさがリアルで、すごく考えさせられたな。正義ってなんだろうって思うよ。

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3位『イノセント・デイズ』早見和真

イノセント・デイズ 早見和真 小説
引用:イノセント・デイズ [書籍]

『イノセント・デイズ』は、第68回日本推理作家協会賞を受賞した早見和真の長編ミステリーです。元恋人の家に放火し、妻子を殺害した罪で死刑を宣告された女性・田中幸乃。物語は、彼女の人生に関わった人々の証言を通して、事件の真相と彼女の哀しい素顔を浮かび上がらせていきます。

報道される情報の裏側にある真実とは何かを問いかけ、世論の虚妄や人間の孤独を描ききった慟哭の物語です。2018年にはWOWOWで連続ドラマ化もされました。

著者早見和真
受賞歴第68回日本推理作家協会賞
メディア化2018年 WOWOWでドラマ化
ふくちい

関係者の視点から真実が見えてくる構成が秀逸だよ。ラストは衝撃的すぎて、言葉を失っちゃった…。

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4位『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎

ゴールデンスランバー 伊坂幸太郎 小説
引用:ゴールデンスランバー [書籍]

伊坂幸太郎の最高傑作との呼び声も高い『ゴールデンスランバー』は、首相暗殺の濡れ衣を着せられた元宅配ドライバー・青柳雅春の逃亡劇を描いた物語です。仙台を舞台に、巨大な陰謀に巻き込まれた青柳が、かつての仲間たちの助けを借りながら必死の逃走を繰り広げます。

圧倒的な権力に追われる恐怖と、絶望的な状況下でも失われない人との繋がりが感動的に描かれています。スリル満点の展開の中に、伊坂幸太郎らしい伏線やユーモアが散りばめられた、超弩級のエンターテインメント作品です。

著者伊坂幸太郎
受賞歴山本周五郎賞
メディア化2010年 映画化
ふくちい

絶体絶命なのに爽快感があるのがすごい!仲間を信じる強さに感動しちゃうんだ。

5位『死刑にいたる病』櫛木理宇

死刑にいたる病 櫛木理宇 小説
引用:Amazon.co.jp: 死刑にいたる病 (ハヤカワ文庫JA) 電子書籍: 櫛木 理宇: Kindleストア

『死刑にいたる病』は、稀代の連続殺人鬼と、彼から冤罪証明を依頼された大学生の姿を描くサスペンス小説です。24件の殺人容疑で逮捕され、9件で死刑判決を受けた榛村大和。彼は、鬱屈した日々を送る大学生・雅也に「最後の1件だけは冤罪だ」と調査を依頼します。

雅也は調査を進めるうち、連続殺人鬼である榛村の魅力に引き込まれていく自分に気づきます。サイコパスの心理を巧みに描き、読後にイヤな後味を残す「イヤミス」の傑作として知られ、2022年には映画化もされました。

著者櫛木理宇
ジャンルイヤミス、サイコサスペンス
メディア化2022年 映画化
ふくちい

本作における殺人鬼の心理描写は、他の作品とは一線を画す。その邪悪さの根源を覗き込むような筆致には、ただただ圧倒される。

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6位『冤罪死刑』緒川怜

冤罪死刑 緒川怜 小説
引用:Amazon.co.jp: 冤罪死刑 : 緒川 怜: 本

『冤罪死刑』は、元検事の弁護士が、死刑囚の冤罪を晴らすために奔走するリーガルサスペンスです。主人公の弁護士・天地は、かつて自らが起訴し、死刑判決を下すに至った事件の再審請求に挑みます。

有罪率99.9%と言われる日本の司法制度の壁に阻まれながらも、天地は新たな証拠を探し、事件の真相に迫っていきます。検察、警察、そして裁判所という巨大な組織を相手に、信念を貫き通そうとする主人公の姿が胸を打ちます。二転三転する法廷での攻防は、まさに手に汗握る展開です。

著者緒川怜
ジャンルリーガルサスペンス
テーマ再審請求、司法制度
ふくちい

元検事が自分の過去と向き合う設定が熱いよね。法廷シーンの臨場感がすごくて、一気に読んじゃったよ。

7位『雪冤』大門剛明

雪冤 大門剛明 小説
引用:雪冤 [書籍]

『雪冤』は、第29回横溝正史ミステリ大賞を受賞した大門剛明のデビュー作です。殺人事件の容疑者として逮捕された元裁判官の父。その息子である弁護士が、父の無実を証明するために奔走する物語です。

父はなぜか黙秘を続け、捜査は難航します。息子は父の過去を探るうちに、一家が抱える秘密や、司法の世界の歪みに直面することになります。親子の絆と、法とは何かを問いかける、重厚なミステリー作品です。

著者大門剛明
受賞歴第29回横溝正史ミステリ大賞
テーマ親子、裁判官、司法の闇
ふくちい

自分の父親を弁護するなんて、すごく複雑な心境だろうな…。家族の秘密が明かされていく過程がスリリングだよ。

8位『贖罪の奏鳴曲』中山七里

贖罪の奏鳴曲 中山七里 小説
引用:Amazon.co.jp: 贖罪の奏鳴曲 (講談社文庫 な 91-1) : 中山 七里: 本

『贖罪の奏鳴曲』は、「どんでん返しの帝王」中山七里が送る、悪徳弁護士・御子柴礼司を主人公としたシリーズの第一弾です。どんな手段を使っても依頼人を勝たせることで知られる御子柴ですが、彼には暗い過去がありました。

ある保険金殺人事件の弁護を引き受けた御子柴は、その過程で自らの過去と対峙することになります。本作は厳密には主人公が冤罪を晴らす物語ではありませんが、無罪を勝ち取るために司法の矛盾を突く御子柴の姿は圧巻です。リーガルサスペンスとしての完成度が非常に高い一作です。

著者中山七里
シリーズ御子柴礼司シリーズ
ジャンルリーガルサスペンス
ふくちい

悪徳弁護士が主人公って面白いよね。彼の過去が事件とどう絡んでくるのか、最後まで目が離せなかったよ!

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9位『真実の檻』下村敦史

真実の檻 下村敦史 小説
引用:真実の檻 [書籍]

第60回江戸川乱歩賞受賞作である『真実の檻』は、冤罪事件によって引き裂かれた家族の再生を描く物語です。8年前に起きた女児誘拐殺人事件で父親が逮捕され、世間から「殺人犯の息子」として白眼視されてきた青年・瑛太。

ある日、瑛太は父の無実を信じる元刑事と出会い、共に事件の再調査を開始します。閉ざされた田舎町を舞台に、複雑に絡み合った人間関係と隠された真実が、徐々に明らかになっていきます。ミステリーとしての面白さはもちろん、家族の絆についても深く考えさせられる作品です。

著者下村敦史
受賞歴第60回江戸川乱歩賞
テーマ家族の絆、再審、田舎町の闇
ふくちい

家族がバラバラになる辛さが伝わってきて、胸が苦しくなったよ。それでも真実を信じ続ける姿に感動するんだ。

10位『霧の旗』松本清張

霧の旗 松本清張 小説
引用:霧の旗 (新潮文庫) | 清張, 松本 |本 | 通販 | Amazon

社会派ミステリーの巨匠・松本清張による『霧の旗』は、冤罪と復讐を描いた不朽の名作です。兄が強盗殺人の容疑で逮捕され、貧しさから高名な弁護士への依頼を断られた少女・桐子。兄は獄中で亡くなり、桐子は弁護士への復讐を誓います。

やがて美しく成長した桐子は、計画的に弁護士へと近づいていきます。法の不条理と、それによって人生を狂わされた人間の悲しい復讐劇が、松本清張ならではの筆致で描かれています。何度も映像化されていることからも、その完成度の高さがうかがえます。

著者松本清張
ジャンル社会派ミステリー
テーマ復讐、法の不条理
ふくちい

お金がないと助けてもらえない現実がリアルで、やるせない気持ちになるな。桐子の執念が恐ろしくも哀しい物語だよ。

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11位『テミスの求刑』大門剛明

テミスの求刑 大門剛明 小説
引用:Amazon.co.jp: テミスの求刑 (中公文庫) 電子書籍: 大門剛明: Kindleストア

『テミスの求刑』は、検事を主人公に据えた異色の冤罪ミステリーです。主人公の女性検事・穂香は、過去に担当した殺人事件の裁判で、被告人に無期懲役を求刑しました。しかし、判決から数年後、真犯人を名乗る人物が現れます。

自らの過ちと向き合うことになった穂香は、検事という立場でありながら、事件の再調査に乗り出します。検察組織の内部での葛藤や、一度下された判決を覆すことの困難さがリアルに描かれています。正義とは何か、罪と罰について深く考えさせられる一作です。

著者大門剛明
ジャンルリーガルミステリー
テーマ検察、再審、正義
ふくちい

検事が冤罪を疑う視点が新しいよね。組織の中で真実を追求する主人公を応援したくなっちゃうんだ。

12位『プラチナデータ』東野圭吾

プラチナデータ 東野圭吾 小説
引用:Amazon.co.jp: プラチナデータ (幻冬舎文庫) 電子書籍: 東野圭吾: Kindleストア

人気作家・東野圭吾が描く『プラチナデータ』は、DNA捜査システムをテーマにした近未来サスペンスです。国民のDNA情報を管理するシステムが導入された日本で、その開発者が殺害される事件が発生します。システムが犯人として示したのは、なんと開発者の一人である科学者・神楽龍平でした。

身に覚えのない神楽は、警察から追われる身となります。彼は自らの無実を証明するため、システムの裏に隠された陰謀に迫っていきます。二宮和也主演で映画化もされ、大きな話題を呼びました。

著者東野圭吾
テーマDNA捜査、監視社会、二重人格
メディア化2013年 映画化
ふくちい

自分の作ったシステムに犯人だと示されるなんて悪夢みたい!スピーディーな展開で一気に読めるよ。

13位『誤審死』麻野涼

誤審死 麻野涼 小説
引用:Amazon.co.jp: 【文庫】 誤審死 (文芸社文庫 あ 3-4) : 麻野 涼: 本

『誤審死』は、冤罪によって全てを奪われた家族の復讐劇を描く社会派ミステリーです。夫婦殺害事件の犯人として逮捕された父。全くの濡れ衣でしたが、裁判の過程で家庭は崩壊してしまいます。事件当時、小学生だった三女の典子は、成人して看護師として働いていました。

ある日、典子は入院してきた老人のうわごとから、父の冤罪事件に関わる衝撃の事実を知り、復讐を決意します。時効が過ぎた事件の真相を追いながら、法で裁けない悪に立ち向かうヒロインの姿が描かれます。

著者麻野涼
ジャンル社会派ミステリー
テーマ復讐、時効、家族の崩壊
ふくちい

お父さんの無念を晴らすための復讐なんて、壮絶すぎるよ…。読後感は重いけど、すごく引き込まれる作品なんだ。

14位『潔白』青木俊

潔白 青木俊 小説
引用:潔白 | 青木 俊 |本 | 通販 | Amazon

『潔白』は、裁判員制度をテーマにした法廷ミステリーです。ある殺人事件の裁判員に選ばれた主人公。被告人は無罪を主張していますが、状況証拠は彼が犯人であることを示唆しています。

しかし、審理が進むにつれて、捜査の矛盾や証言の嘘が次々と明らかになっていきます。一般市民の視点から、司法の現場で「人を裁く」とはどういうことなのかをリアルに体験できる作品です。果たして、裁判員たちは本当に正しい判決を下すことができるのか、最後まで緊張感が続きます。

著者青木俊
ジャンル法廷ミステリー
テーマ裁判員制度、疑わしきは罰せず
ふくちい

もし自分が裁判員になったら…って考えちゃった。判決が人の人生を左右する重みを感じる作品だよ。

15位『希望が死んだ夜に』天祢涼

希望が死んだ夜に 天祢涼 小説
引用:希望が死んだ夜に | 天祢 涼 |本 | 通販 | Amazon

『希望が死んだ夜に』は、現代社会が抱える貧困問題を背景に、少女たちの過酷な現実を描いた社会派青春ミステリーです。14歳の女子中学生・冬野ネガが、同級生を殺害した容疑で逮捕されます。彼女は犯行を認めるものの、動機については固く口を閉ざします。

事件を捜査する刑事たちは、やがて被害者と加害者、二人の少女が共に貧困に苦しんでいたという事実にたどり着きます。なぜ彼女は同級生を殺さなければならなかったのか。その切ない真相に胸が締め付けられます。

著者天祢涼
ジャンル社会派ミステリー
テーマ貧困、ヤングケアラー、青春
ふくちい

ただのミステリーじゃなくて、社会問題を深く考えさせられるよ。少女たちの覚悟が本当に切ないんだ…。

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16位『君よ憤怒の河を渉れ』西村寿行

君よ憤怒の河を渉れ 西村寿行 小説
引用:Amazon.co.jp: 君よ憤怒の河を渉れ (徳間文庫) 電子書籍: 西村寿行: Kindleストア

『君よ憤怒の河を渉れ』は、無実の罪を着せられた検事が、巨大な陰謀に立ち向かう姿を描いたハードボイルド小説の傑作です。主人公の検事・杜丘は、ある日突然、強盗殺人の容疑で逮捕されてしまいます。

何者かにはめられたと確信した杜丘は、護送中に逃亡し、たった一人で事件の真相を追い始めます。執拗な追手から逃れながら、自らの潔白を証明しようとする主人公の孤独な闘いが描かれます。高倉健主演の映画『君よ憤怒の河を渉れ』の原作としても有名です。

著者西村寿行
ジャンルハードボイルド
メディア化1976年 映画化
ふくちい

検事が追われる側になる展開が面白い!最後までハラハラドキドキが止まらない、王道のエンタメだよ。

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17位『灰色の虹』貫井徳郎

灰色の虹 貫井徳郎 小説
引用:灰色の虹 [書籍]

『灰色の虹』は、「失踪症候群」シリーズなどで知られる貫井徳郎が、冤罪事件のその後を描いた作品です。4人を殺害した罪で死刑判決を受け、25年間も獄中にいた男。再審で無罪が確定し、彼は社会に復帰します。

しかし、彼を待っていたのは、決して平穏な日々ではありませんでした。失われた時間、世間の好奇の目、そして真犯人への思い。無罪になった後も続く被害者の苦悩をリアルに描き、冤罪というものが人の人生にどれほど深い傷を残すのかを問いかけます。

著者貫井徳郎
ジャンル社会派ミステリー
テーマ冤罪被害者のその後、贖罪
ふくちい

無罪になっても終わりじゃない現実が、重くのしかかってくるよ。人間の心の複雑さが描かれた深い物語なんだ。

18位『法廷遊戯』五十嵐律人

法廷遊戯 五十嵐律人 小説
引用:法廷遊戯 [電子書籍]

現役司法修習生時代に執筆され、第62回メフィスト賞を受賞した『法廷遊戯』は、ロースクールを舞台にした本格法廷ミステリーです。弁護士を目指す久我清義(セイギ)と、彼の幼なじみたちが中心となり、「無辜ゲーム」と呼ばれる模擬裁判が行われていました。

しかし、ゲームの主催者である結城馨が殺害され、状況は一変。容疑者となったのは、セイギの幼なじみの一人でした。過去と現在が交錯しながら、模擬裁判と実際の殺人事件の謎が解き明かされていきます。2023年には永瀬廉主演で映画化もされました。

著者五十嵐律人
受賞歴第62回メフィスト賞
メディア化2023年 映画化
ふくちい

ロースクールの設定がリアルで面白い!模擬裁判が実際の事件に繋がっていく構成が見事だよ。

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19位『司法記者』由良秀之

司法記者 由良秀之 小説
引用:司法記者

『司法記者』は、新聞記者を主人公に、冤罪事件の闇を暴き出す社会派ミステリーシリーズの第一弾です。主人公の新聞記者・嶺は、ある連続殺人事件の取材を進めるうちに、警察の捜査に疑問を抱きます。

逮捕された容疑者には確かなアリバイがあったにもかかわらず、捜査は強引に進められていきます。嶺は、権力の圧力に屈することなく、記者としての信念を胸に真実を追求します。報道の自由と、司法の正義が交差する、ジャーナリズムの魂を描いた作品です。

著者由良秀之
シリーズ司法記者シリーズ
テーマジャーナリズム、警察の闇
ふくちい

記者の視点から事件を追うのが新鮮だったな。権力に立ち向かう主人公がかっこいいんだ!

20位『十三番目の陪審員』芦辺拓

十三番目の陪審員 芦辺拓 小説
引用:Amazon.co.jp: 十三番目の陪審員 (角川文庫) 電子書籍: 芦辺 拓: Kindleストア

『十三番目の陪審員』は、陪審制が導入されていた戦前の日本を舞台にした歴史ミステリーです。ある殺人事件の裁判で、12人の陪審員は被告人を有罪と判断します。しかし、陪審員の一人だけが、どうしても被告人が犯人だとは思えませんでした。

彼はたった一人で事件の再調査を開始し、真犯人を探し求めます。当時の社会情勢や法制度が巧みに描かれており、歴史小説としても楽しめます。多数決によって真実が見過ごされてしまう危険性と、自らの信念を貫くことの重要性を教えてくれる一作です。

著者芦辺拓
ジャンル歴史ミステリー
テーマ陪審制、昭和初期
ふくちい

戦前の日本に陪審制があったなんて知らなかったよ。たった一人で真実を追い求める姿にグッとくるんだ。

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冤罪小説が問いかけるもの―司法の闇と人間の尊厳

今回ご紹介した冤罪小説は、単なるミステリーとしてだけでなく、私たちに多くのことを問いかけてきます。なぜ冤罪は起きてしまうのか。その背景には、自白の強要、見込み捜査、証拠の改ざんといった捜査機関の問題や、一度有罪と判断されると覆すことが極めて困難な司法制度の構造があります。

また、物語は、無実の罪を着せられた主人公やその家族が、いかに過酷な状況に置かれるかを描き出します。社会的信用を失い、人間関係を破壊され、計り知れない精神的苦痛を味わうのです。それでもなお、絶望の淵から立ち上がり、自らの尊厳を取り戻すために闘う姿は、私たちに人間の強さと希望を感じさせてくれます。これらの小説を通して、司法のあり方や社会に潜む不条理について、改めて考えてみてはいかがでしょうか。

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