皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。
山口未桜(やまぐち みお)は、1987年兵庫県生まれの小説家です。最大の特徴は、現在も医師として働きながら執筆活動を続けている点。神戸大学医学部を卒業後、消化器内科医として勤務する傍ら、2024年に『禁忌の子』で第34回鮎川哲也賞を受賞し、華々しいデビューを飾りました。
高校時代から小説家を志していましたが、一度は医学の道へ。しかし、コロナ禍や出産を機に「小説を書きたい」という情熱が再燃し、執筆を再開したという経歴の持ち主です。そのため、作品には医師としての経験が色濃く反映されており、リアルで緊迫感のある医療描写と、巧みなストーリーテリングが融合した「医療ミステリー」として高い評価を得ています。デビュー作から数々のミステリーランキングで上位にランクインするなど、今まさに注目すべき作家の一人です。
2025年現在、山口未桜が発表している単行本はまだ多くありませんが、そのいずれもが読者から絶大な支持を集めています。デビュー作にして代表作との呼び声も高い作品から、その世界観をさらに押し広げた最新作まで、読み応えのある2作品をランキング形式でご紹介します。
どちらの作品から読んでも、山口未桜が描く医療ミステリーの魅力に引き込まれること間違いなし。現役医師だからこそ描ける、リアリティとエンターテインメントが融合した世界をぜひご堪能ください。
堂々のランキング1位は、山口未桜のデビュー作にして代表作『禁忌の子』です。本作は第34回鮎川哲也賞を受賞しただけでなく、2025年の本屋大賞で4位に輝くなど、発売直後から大きな話題を呼びました。
物語は、救急医である主人公・武田のもとに、自分と瓜二つの顔を持つ溺死体が運ばれてくるところから始まります。彼は一体誰なのか、なぜ自分と同じ顔をしているのか。自らのルーツを辿る武田の前に新たな殺人事件が発生し、謎はさらに深まっていきます。現役医師ならではのリアルな医療描写はもちろん、生殖医療という現代的なテーマに深く切り込んだ、読み応え抜群の本格ミステリーです。
発売日 | 2024年10月10日 |
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ジャンル | 医療、本格ミステリー |
受賞歴 | 第34回鮎川哲也賞、2025年本屋大賞4位 |
本作における生殖医療という倫理的問いを内包した主題は、読者に深い思索を促さずにはおかない。その筆致からは作者の覚悟をひしひしと感じざるを得ない。
ランキング2位は、デビュー作『禁忌の子』に続くシリーズ第2弾『白魔の檻』です。前作で探偵役として活躍した医師・城崎響介が再び登場し、新たな難事件に挑みます。
物語の舞台は、北海道の山奥に佇む病院。濃霧と有毒ガスによって外部から完全に孤立した「クローズドサークル」の中で、次々と不可解な事件が発生します。災害下の医療現場という極限状態でのサバイバルと、巧妙に仕掛けられた謎解きが同時に進行する、スリリングな展開が魅力です。過疎地医療が抱える問題にも鋭く切り込んでおり、社会派ミステリーとしての一面も持ち合わせています。
発売日 | 2025年8月29日 |
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ジャンル | 医療、クローズドサークル・ミステリー |
シリーズ | 〈医師・城崎響介のケースファイル〉シリーズ第2弾 |
わたし、閉鎖された空間で事件が起こるクローズドサークルものに弱いの…。誰が犯人か分からなくてハラハラしちゃうよ!
「ランキングの2冊はわかったけど、他にも作品はないの?」と思った方もいるかもしれませんね。2025年9月現在、山口未桜が刊行している単行本は、ご紹介した『禁忌の子』と『白魔の檻』の2作品です。
つまり、山口未桜の小説の魅力を味わうなら、この2冊を読むのが一番の近道なんです。どちらも〈医師・城崎響介のケースファイル〉というシリーズに連なる物語なので、まずはデビュー作の『禁忌の子』から手に取るのがおすすめ。もちろん、クローズドサークルものが好きな方は『白魔の檻』から入っても楽しめますよ。今後のシリーズ展開にも期待が高まりますね!