【2025年最新】笹本稜平のおすすめ小説ランキングTOP20

笹本稜平のおすすめ小説は？山岳・警察小説から人気シリーズまでランキングで徹底紹介

『小説ヨミタイ』編集長のふくちいです。今回は、山岳小説や警察小説のジャンルで多くのファンを魅了する作家・笹本稜平先生の作品を特集します。笹本先生は、緻密な取材に基づいたリアリティあふれる描写と、骨太な人間ドラマで知られています。

デビュー作『時の渚』でサントリーミステリー大賞を受賞して以来、『越境捜査』や『駐在刑事』といった大人気シリーズを次々と生み出してきました。その作風は、手に汗握る冒険小説から、心温まる人情ミステリーまで非常に幅広く、どの作品から読めばいいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか？この記事では、そんな笹本稜平先生の傑作の中から、特におすすめの20作品をランキング形式でご紹介します。

【決定版】笹本稜平のおすすめ小説ランキングTOP20

それでは、いよいよ笹本稜平のおすすめ小説ランキングTOP20を発表します。山を舞台にした壮大な物語から、現場の刑事たちの熱い魂を描いた作品まで、あなたの心を揺さぶる一冊がきっと見つかるはずです。気になる作品があれば、ぜひ手に取ってみてください。

1位『越境捜査』

堂々の1位は、笹本稜平先生の代表作ともいえる警察小説『越境捜査』です。警視庁と神奈川県警、二つの組織の壁を越えて協力する刑事たちの姿を描いた物語で、ドラマ化もされた大人気シリーズの第一弾です。

時効が迫る殺人事件と消えた12億円の謎を追う、警視庁の刑事・鷺沼と神奈川県警の宮野。立場の違いから対立しながらも、事件の真相を追い求める中で次第に信頼関係を築いていく二人の姿が熱く描かれています。先の読めない展開と、組織の論理に屈しない刑事たちの魂のぶつかり合いに、ページをめくる手が止まらなくなること間違いなしです。

2位『春を背負って』

2位にランクインしたのは、雄大な自然の中で生きる人々の絆を描いた感動作『春を背負って』です。北アルプスの山小屋「菫小屋」を舞台に、父の死をきっかけに都会から戻り小屋を継いだ主人公・長嶺亨の成長を描いています。

厳しい自然環境や登山者との交流を通して、亨が自分の居場所を見つけていく姿が丁寧に描かれています。2014年には松山ケンイチさん主演で映画化もされ、立山連峰の四季折々の美しい風景が話題となりました。家族の愛や生命の尊さを感じさせてくれる、心温まる一冊です。

3位『駐在刑事』

3位は、奥多摩の駐在所に左遷された元敏腕刑事の活躍を描く『駐在刑事』です。こちらもテレビドラマ化された人気シリーズで、笹本作品の入門編としてもおすすめです。

主人公の江波淳史は、ある事件をきっかけに警視庁捜査一課から奥多摩の水根駐在所へ。豊かな自然と地元の人々との触れ合いの中で人間性を取り戻しながら、持ち前の鋭い洞察力で難事件を解決していきます。大自然を舞台にしたミステリーと、心温まるヒューマンドラマが絶妙に融合した作品です。

4位『還るべき場所』

4位は、ヒマラヤのK2を舞台にした本格山岳小説『還るべき場所』。登頂間近の事故でパートナーを失った主人公・翔平が、4年後に再びヒマラヤへ向かう物語です。

失意の中にいた翔平が、公募登山隊のガイドとして参加する中で、再び山と、そして自分自身と向き合っていきます。極限状態での人間の心理や、参加者たちの様々な思いが交錯する重厚な人間ドラマが描かれています。笹本稜平先生の真骨頂である、リアルな登山の描写と「生きるとは何か」を問いかけるテーマ性が光る傑作です。

5位『時の渚』

5位は、第18回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞した笹本先生のデビュー作『時の渚』です。元刑事の私立探偵・茜沢が、末期癌の老人から受けた人探しの依頼をきっかけに、自身の家族を奪ったひき逃げ事件の真相へと迫っていきます。

二つの事件が複雑に絡み合い、二転三転するストーリーから目が離せません。巧みな伏線と切ない結末が印象的なミステリーで、家族の絆とは何かを深く問いかけられる作品です。

6位『太平洋の薔薇』

6位は、第6回大藪晴彦賞を受賞した海洋冒険小説『太平洋の薔薇』です。山だけでなく、海を舞台にした壮大な物語も笹本先生の魅力の一つです。

本作は、巨大タンカー「太平洋の薔薇（パシフィック・ローズ）」をめぐる国際的な陰謀と、それに立ち向かう主人公たちの活躍を描いています。スケールの大きなストーリーと、手に汗握るアクションシーンが満載で、エンターテイメント性の高い作品を読みたい方におすすめです。

7位『未踏峰』

7位には、ヒマラヤの未踏峰に挑む若者たちの再生を描いた『未踏峰』がランクイン。それぞれに事情を抱えた3人の若者が、伝説的な登山家「パウロさん」に導かれ、前人未到の頂を目指します。

人生に悩みやハンデを抱えた彼らが、登山を通して自分自身を取り戻していく姿が感動的に描かれています。素晴らしい風景描写も魅力で、まるで一緒にヒマラヤを登っているかのような臨場感を味わえます。読後には前向きな気持ちになれる、爽やかな感動が待っています。

8位『ソロ』

8位は、孤高のクライマーの生き様を描く山岳小説「ソロ」シリーズの第一作です。主人公・奈良原和志は、ヒマラヤの難壁に単独で挑み続けるクライマー。彼の目標は、世界第4位の高峰ローツェ南壁のソロクライムです。

極限状況での孤独な戦いと、彼の登山を支える人々との絆が描かれます。登山のリアルな描写はもちろん、一人の人間の内面に深く迫る心理描写も秀逸です。シリーズを通して和志の成長を追うことができるのも、大きな魅力となっています。

9位『所轄魂』

9位は、現場の刑事たちの意地と誇りを描いた警察小説『所轄魂』です。エリート集団である警視庁捜査一課ではなく、所轄の刑事たちにスポットを当てたこの作品は、多くの警察小説ファンから支持されています。

地道な捜査を続ける所轄の刑事たちが、巨大な権力や組織の壁に立ち向かっていく姿は、まさに「魂」というタイトルにふさわしい熱さです。それぞれの正義を胸に奮闘する刑事たちの姿に、胸が熱くなることでしょう。

10位『天空への回廊』

10位は、エベレストを舞台にした壮大なスケールの冒険ミステリー『天空への回廊』です。エベレスト山頂付近にアメリカの人工衛星が墜落したことから物語は始まります。

雪崩に巻き込まれながらも九死に一生を得た登山家・真木郷司は、行方不明になった親友を捜すため、衛星の回収作戦に参加します。しかし、その衛星には全世界を揺るがす秘密が隠されていました。8000メートルを超える高地で繰り広げられる死闘は、息をのむほどの迫力です。

11位『山狩』

11位は、笹本稜平先生が急逝される中で遺された長編捜査小説『山狩』です。千葉の伊予ヶ岳山頂付近で発見された女性の死体をめぐり、物語が展開します。

当初は事故死か自殺と思われましたが、彼女がストーカー被害に遭っていたことが判明。千葉県警の捜査官・山下正司が真相を追いますが、加害者は名家の御曹司で捜査は難航します。警察組織の壁に阻まれながらも、正義を貫こうとする捜査官たちの奮闘を描いた傑作です。

12位『素行調査官』

12位は、「警察の中の警察」と呼ばれる監察官の仕事を描いた『素行調査官』シリーズです。警察官の不正や不祥事を内偵する、知られざる組織の闇に切り込んだ意欲作です。

身内であるはずの警察官を疑い、調査を進める主人公の苦悩や葛藤がリアルに描かれています。派手なアクションはありませんが、静かな緊張感が続く心理戦は読み応え抜群。警察小説の新たな一面を見せてくれるシリーズです。

13位『遺産』

13位は、現代社会が抱える問題を鋭くえぐり出す社会派ミステリー『遺産』です。ある資産家の死をきっかけに、その莫大な遺産をめぐる人々の欲望が渦巻いていきます。

単なる遺産相続争いに留まらず、介護問題や家族のあり方といった現代的なテーマが織り込まれており、読者に多くのことを考えさせます。人間の心の奥に潜むエゴや愛情が巧みに描かれ、ミステリーとしても人間ドラマとしても楽しめる一冊です。

14位『その峰の彼方』

14位は、山に生きる人々の家族愛を描いた感動的な山岳小説『その峰の彼方』です。アラスカのデナリ（旧マッキンリー）を舞台に、遭難救助劇が繰り広げられます。

亡き父の跡を継いで山岳写真家になった主人公・風間健介。彼は父がやり残した写真集を完成させるため、厳しい自然に挑みます。山岳小説としての迫力ある描写はもちろんのこと、父と子の絆、そして家族の愛が深く描かれており、涙なしには読めません。

15位『南極風』

15位は、ニュージーランドの名峰から南極へと続く、壮大なスケールのサスペンス『南極風』です。登山ガイドの森尾正樹は、遭難事故でツアー客を救った英雄から一転、保険金殺人の容疑で逮捕されてしまいます。

冤罪を晴らすため、そして事件の真相を追うために、彼は南極へと向かいます。美しい山の風景と、男の不屈の闘いを描いた愛と奇跡の物語です。

16位『希望の峰 マカルー西壁』

16位は、「ソロ」シリーズの完結編となる『希望の峰 マカルー西壁』です。主人公・奈良原和志が挑むのは、ヒマラヤ最大の難関であり、人類を拒み続けてきたマカルー西壁。

余命わずかな師の思いを胸に、デスゾーンへの冬季単独初登攀に挑む和志。しかし、彼を敵視するライバルの妨害工作が待ち受けます。登山家としての集大成ともいえる過酷な挑戦を通して、生きることの意味を問いかける圧巻の山岳小説です。

17位『大岩壁』

17位は、ヒマラヤの8,000m峰未踏壁を舞台に、熱い男たちの挑戦を描く『大岩壁』です。実際の登山史を絡めながら、それをさらに一歩進めるような先鋭的な登攀を描くという、新しいジャンルの山岳小説とも言えます。

極限の状況下で、困難に立ち向かう登山家たちの姿がリアルに描かれています。笹本先生の想像力と創造力によって生み出された、驚異的な物語です。登山ファンはもちろん、何かに挑戦するすべての人に読んでほしい一冊です。

18位『山岳捜査』

18位は、警察小説と山岳小説が完璧に融合した『山岳捜査』です。長野県警山岳遭難救助隊の桑崎が、登山中に他殺体を発見したことから物語は始まります。

しかし、遺体はヘリで収容する寸前に雪崩にのまれてしまいます。殺人事件を担当する捜査一課と、山のプロである山岳救助隊が協力し、事件の謎を追います。峻険な山の知識と捜査のロジックが交錯する、新しい感覚のミステリーです。

19位『恋する組長』

19位は、これまでの作品とは一味違うユーモア・ハードボイルド小説『恋する組長』です。笹本先生の作風の幅広さを感じられる一冊として、ぜひ読んでいただきたい作品です。

昔気質のヤクザの組長が、ある女性に恋をしたことから始まる騒動を描いています。シリアスな作品が多い笹本先生ですが、本作では軽快なテンポとくすりと笑えるユーモアが光ります。意外な一面に驚かされること間違いなしの、隠れた名作です。

20位『流転 越境捜査』

ランキングの最後を飾るのは、大人気シリーズの続編『流転 越境捜査』です。1位でご紹介した『越境捜査』のその後を描いた作品で、シリーズファンにはたまらない一冊です。

再びタッグを組むことになった警視庁の鷺沼と神奈川県警の宮野。新たな難事件に挑む中で、警察組織の複雑な人間関係や、二人の刑事の絆がより深く描かれます。前作を読んでから手に取れば、面白さが倍増すること間違いありません。

あなたに合う笹本稜平作品で、心揺さぶる読書体験を

笹本稜平先生のおすすめ小説ランキングTOP20、いかがでしたでしょうか。山岳小説、警察小説、冒険小説、そして心温まるヒューマンドラマまで、その多彩な作品世界に触れていただけたかと思います。

どの作品にも共通しているのは、困難な状況でも決して諦めない人間の強さと、深い人間愛です。今回のランキングを参考に、ぜひあなたにぴったりの一冊を見つけて、笹本稜平先生が描く熱い物語の世界に浸ってみてください。きっと、忘れられない読書体験があなたを待っています。