皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...
皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。
歴史の裏側に埋もれた人々の生き様を、繊細かつドラマチックに描き出すことで今、大きな注目を集めている作家・村木嵐さん。彼女の作品は、登場人物たちの心情が深く掘り下げられており、まるで自分がその時代にタイムスリップしたかのような没入感を味わえるのが大きな魅力です。
史実を丁寧になぞりながらも、そこに生きる人々の喜びや悲しみ、葛藤といった普遍的な人間ドラマが描かれているため、歴史小説ファンはもちろん、普段あまり読まないという方にも心からおすすめできます。 これから、そんな村木嵐さんの数ある名作の中から、特におすすめの作品をランキング形式でご紹介します。
ここからは、いよいよ村木嵐さんのおすすめ小説ランキングTOP10を発表します。直木賞候補作にもなった話題の作品から、知る人ぞ知る名作まで、魅力的な作品が勢ぞろいです。
それぞれの作品のあらすじや読みどころも詳しく解説していきますので、気になる一冊がきっと見つかるはず。村木嵐さんが描く、奥深い歴史の世界へ一緒に旅立ちましょう。
村木嵐さんのおすすめ小説、堂々の第1位は『まいまいつぶろ』です。第170回直木賞候補作にも選ばれ、第13回本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞するなど、非常に高い評価を得ている作品です。
物語の主人公は、生まれつきの障害で言葉が不自由な第九代将軍・徳川家重。 周囲から「まいまいつぶろ(カタツムリ)」と蔑まれながらも、彼の言葉を唯一理解できる小姓・兵庫(後の大岡忠光)と共に、様々な困難に立ち向かっていきます。 過酷な運命を背負った主従の深い絆と、彼らを取り巻く人間模様が感動的に描かれており、涙なしには読めない傑作歴史小説です。
著者 | 村木嵐 |
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出版社 | 幻冬舎 |
発売日 | 2023年5月24日 |
主従の絆に涙が止まらなかったよ…。歴史小説が苦手な人にこそ読んでほしい傑作なんだ。
第2位は、大ヒット作『まいまいつぶろ』の完結編となる『まいまいつぶろ 御庭番耳目抄』です。 前作で描ききれなかった物語の裏側や、登場人物たちのその後が、徳川吉宗・家重の二代に仕えた御庭番・万里の視点を通して描かれています。
吉宗の母が孫である家重の廃嫡について語った真意や、家重の息子・家治が父の言葉を聞き取れなくなった理由など、前作の謎が次々と明らかになります。 『まいまいつぶろ』を読んだ方なら必読の一冊であり、この作品を読むことで物語がより深く、感動的に完結します。
著者 | 村木嵐 |
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出版社 | 幻冬舎 |
発売日 | 2024年5月22日 |
前作の「なぜ?」がすべて繋がってスッキリ!万里の視点で物語が深まるのが最高なんだよね。
第3位にランクインしたのは、江戸時代の老中・田沼意次の生涯を描いた『またうど』です。 『まいまいつぶろ』では徳川家重と大岡忠光が中心でしたが、本作では田沼意次を主役に、彼の政治手腕や人間性に迫ります。
賄賂政治家というイメージが強い田沼意次ですが、本作では財政改革や身分制度の見直しに尽力した、正直で志の強い人物として描かれています。 権力闘争の裏側や、彼がなぜ老中を罷免されたのか、その背景に迫ることで、歴史の複雑さと人間の葛藤を深く理解できる作品です。
著者 | 村木嵐 |
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出版社 | 幻冬舎 |
発売日 | 2024年9月19日 |
田沼意次のイメージが180度変わったよ。歴史の裏側を知るのって、本当に面白いんだよね。
第4位は、村木嵐さんのデビュー作にして、第17回松本清張賞を受賞した『マルガリータ』です。戦国時代、キリシタン大名によってローマに派遣された天正遣欧少年使節。その一員であった千々石ミゲルの、帰国後の波乱に満ちた生涯を描いた物語です。
禁教令により棄教を迫られ、信仰と時代の狭間で翻弄されるミゲルの苦悩や葛藤が鮮烈に描かれています。 歴史の大きなうねりの中で、自分の信念を貫こうとする人間の姿に胸を打たれる作品です。
著者 | 村木嵐 |
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出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2010年6月23日 |
デビュー作とは思えない完成度の高さに驚いたよ。ミゲルの生き様が、深く心に刻まれるんだ。
第5位は、徳川家康の側室でありながら、武士をも凌ぐ知恵で政治の舞台でも活躍した女性・阿茶の生涯を描いた『阿茶』です。 夫を亡くした後、家康の側室となった阿茶は、その才覚で家康の信頼を得て、戦場にも同行しました。
豊臣家の大坂城の堀を埋め、徳川の権威を決定づけたのも彼女の智慧でした。 しかし、その裏では禁じられた宗教を信じ、一人の女性を愛し続けるという秘めた想いを抱えていました。 戦国の世を自分らしく生き抜いた阿茶の、力強くも切ない生き様が胸に迫る感涙の歴史小説です。
著者 | 村木嵐 |
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出版社 | 幻冬舎 |
発売日 | 2022年3月24日 |
阿茶ってこんなにすごい人だったの!?家康を支えた女性の、知られざる物語に引き込まれちゃった。
第6位は、激動の幕末を舞台に、ある夫婦の愛と信義を描いた『せきれいの詩』です。 名家に生まれながらも浪人となった松平陸ノ介と、彼の幼馴染で押しかけ女房となった成瀬家の姫・澪。
無口で優しい夫をいちずに支える澪と、兄である尾張藩主・徳川慶勝と共に「徳川を美しく終わらせる」という難事に立ち向かう陸ノ介。 時代の大きな渦に翻弄されながらも、固い絆で結ばれた夫婦の姿が繊細に描かれています。
著者 | 村木嵐 |
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出版社 | 幻冬舎 |
発売日 | 2020年6月25日 |
幕末の動乱の中、愛を貫く夫婦の姿が本当に美しいんだ。切なくて、でも温かい気持ちになれる物語だよ。
第7位には、江戸時代中期に実際に行われた木曽三川の治水工事という、困難なプロジェクトに挑んだ薩摩藩士たちの物語『頂上至極』がランクイン。 将軍の命令により、故郷から遠く離れた地で、絶対不可能と言われた大工事に挑むことになった薩摩藩。
重なる借財、疫病、地元住民との対立など、次々と襲いかかる難題に、総奉行・平田靱負(ひらたゆきえ)はどう立ち向かうのか。 これは形を変えた関ヶ原の戦い――己の責務と藩の誇りを胸に、命をかけて難事業に挑んだ男たちの熱いドラマが描かれています。
著者 | 村木嵐 |
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出版社 | 幻冬舎 |
発売日 | 2015年10月22日 |
男たちの熱いドラマに胸が躍ったよ!プロジェクトXみたいな話が好きな人にはたまらないはず。
第8位は、歴史の影に埋もれがちな人々に光を当てた作品『地上の星』です。 この小説では、島原の乱を背景に、天草を守り抜いた武将・麟泉や、民に愛された姫お京、異国との架け橋となった少女おせんなど、戦乱の世を懸命に生きた人々の姿が丁寧に描かれています。
葉室麟氏も絶賛したという本作は、コンパクトながらも豊かな人間ドラマと歴史的情景が詰まった一冊です。 戦乱の裏側にあった人々の悲しみや強さに触れることができる、味わい深い作品です。
著者 | 村木嵐 |
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出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2022年1月11日 |
歴史の教科書には載らない人々の物語って、すごく心に響くんだよね。短いながらも深い余韻が残る作品だよ。
第9位は、江戸時代初期の旅籠「にべ屋」を舞台にした連作短編集『にべ屋往来記』です。 東海道から身延山道に入った万沢宿にある小さな旅籠に持ち込まれる、様々な厄介事。
宿の主である智吉は、ある秘密を抱えながら、旅人や宿場の人々が織りなす悲喜こもごもに向き合っていきます。 関ヶ原の戦いから十数年、まだ戦の記憶が生々しい時代の侍、商人、百姓たちの生き様が、若き主の出自の謎を絡めながら描かれています。
著者 | 村木嵐 |
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出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2022年1月11日 |
旅籠に集まる人々の人間模様が面白いんだ。一話ずつじっくり味わえるのが短編集の魅力だよね。
ランキングの最後を飾る第10位は、戦国の世に翻弄されながらも力強く生きた女性たちを描く短編集『天下取』です。 武田、今川、北条の三国同盟のために政略結婚させられた3人の姫君。 彼女たちの束の間の幸せは、やがて三家の対立によって崩れ去っていきます。
戦を避けるための結婚が、戦によって終わりを迎える。 そんな過酷な運命の中で、彼女たちがいかにして人生を生き抜いたのか。 今の感覚では計り知れない、戦国時代の女性の覚悟と強さに心を揺さぶられる一冊です。
著者 | 村木嵐 |
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出版社 | 光文社 |
発売日 | 2020年3月18日 |
政略結婚という言葉の響きは悲しいけど、彼女たちの生き様はすごく力強いんだ。わたしも頑張らなきゃって思わされたよ。
村木嵐さんのおすすめ小説ランキングTOP10、いかがでしたでしょうか。どの作品も、歴史上の人物たちがまるで目の前にいるかのように生き生きと描かれており、物語の世界にぐいぐいと引き込まれる魅力があります。
「歴史小説は少し難しそう…」と感じている方にこそ、村木嵐さんの作品はおすすめです。読めばその面白さにきっと目覚めるはず。ぜひこのランキングを参考に、気になる一冊を手に取って、奥深い歴史小説の世界に触れてみてください。