内田康夫のおすすめ小説ランキング20選!旅情ミステリーの巨匠の名作を紹介

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ふくちい

皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らし...

皆さま、はじめまして。わたくし、『小説ヨミタイ』編集長の「ふくちい」と申します。夜の森で獲物を見つけるように、わたしの鋭い目で、世に埋もれた素晴らしい物語たちを見つけ出し、皆さまにお届けするのが仕事です。星の数ほどある物語の中から、あなたの心を照らす一編を見つけ出すお手伝いをさせてください。これからどうぞ、よろしくお見知りおきを。

目次

はじめに:旅情ミステリーの巨匠・内田康夫の魅力とは

『小説ヨミタイ』編集長、ふくちいです。今回は、旅情ミステリーの巨匠として知られる作家・内田康夫の魅力と、おすすめの小説ランキングをご紹介します。

内田康夫は1934年、東京生まれの小説家です。コピーライターなどを経て、1980年に『死者の木霊』で作家デビューしました。彼を一躍有名にしたのが、名探偵・浅見光彦が活躍する「浅見光彦シリーズ」です。このシリーズはテレビ各局でドラマ化され、お茶の間の人気を博しました。

内田作品の最大の魅力は、綿密な取材に基づいて描かれる、臨場感あふれる風景描写にあります。まるでその土地を旅しているかのような気分を味わえることから、彼の作品は「旅情ミステリー」と呼ばれています。日本全国を舞台にした作品を発表しており、気になる土地の作品から読んでみるのもおすすめです。

また、浅見光彦をはじめとする魅力的なキャラクターも人気の秘訣です。殺人事件という凄惨なテーマを扱いながらも、どこかほのぼのとした温かい雰囲気が流れているのも、内田作品ならではの魅力と言えるでしょう。これからご紹介するランキングを参考に、ぜひ内田康夫が描くミステリーの旅へと出かけてみてください。

内田康夫のおすすめ小説ランキングTOP20

ここからは、いよいよ内田康夫のおすすめ小説をランキング形式でご紹介します。名探偵・浅見光彦が活躍する作品はもちろん、読み応えのある社会派ミステリーまで、珠玉の20作品を厳選しました。

どの作品から読んでも楽しめるのが内田作品の魅力ですが、このランキングを参考に、あなたの「読みたい」という気持ちを刺激する一冊を見つけてみてくださいね。それでは、早速見ていきましょう。

1位: 『後鳥羽伝説殺人事件』

内田康夫 後鳥羽伝説殺人事件 小説
引用:後鳥羽伝説殺人事件 (角川文庫) | 内田 康夫 |本 | 通販 | Amazon

ランキング第1位に輝いたのは、名探偵・浅見光彦が初めて登場した記念碑的作品『後鳥羽伝説殺人事件』です。1982年に発表されて以来、何度もテレビドラマ化されている内田康夫の代表作であり、最高傑作との呼び声も高い一冊です。

物語は、一人の女性が古書店で手にした本をきっかけに、後鳥羽上皇伝説が残る広島の地で起こる連続殺人事件へと巻き込まれていくところから始まります。ルポライターの浅見光彦は、事件の謎と伝説の謎、二つの謎が交錯する難事件に挑みます。

美しい風景描写とともに、浅見光彦の名推理が存分に楽しめる作品です。どんでん返しのある意外な結末も用意されており、最後まで一気読みしてしまうこと間違いなし。浅見光彦シリーズの入門書として、まず最初に読んでいただきたい傑作です。

ふくちい

浅見光彦シリーズの原点だね!歴史の謎と殺人事件が絡み合う展開は、今読んでも色褪せない面白さだよ。

2位: 『天河伝説殺人事件』

内田康夫 天河伝説殺人事件 小説
引用:Amazon.co.jp: 天河伝説殺人事件 (角川文庫) : 内田 康夫: 本

第2位は、1991年に榎木孝明主演で映画化され、大ヒットを記録した『天河伝説殺人事件』です。浅見光彦シリーズの中でも特に人気の高い作品の一つとして知られています。

物語の舞台は、神秘的な伝説が数多く残る奈良県天川村。東京で起きた殺人事件の謎を追う浅見光彦は、能楽の名家・水上流宗家と、天河神社に伝わる「天河伝説」の謎に行き着きます。

天川村の美しい映像で話題となった映画版も有名ですが、原作小説ではより深く物語の世界に浸ることができます。日本の伝統芸能である能の世界と、古代史の謎が絡み合う壮大なストーリーは、まさに内田康夫作品の真骨頂と言えるでしょう。

ふくちい

映画もすごく有名だけど、原作を読むと物語の深みが全然違うんだ。天川村の神秘的な雰囲気が、文字から伝わってくるようだよ。

3位: 『平家伝説殺人事件』

内田康夫 平家伝説殺人事件 小説
引用:平家伝説殺人事件 (角川文庫) | 内田 康夫 |本 | 通販 | Amazon

ランキング第3位は、平家の落人伝説をテーマにした『平家伝説殺人事件』です。こちらも浅見光彦シリーズの初期を代表する傑作として、多くのファンに愛されています。

物語は、宮崎県椎葉村の観光課に勤める女性から、村のPRビデオ撮影の依頼が浅見光彦のもとに舞い込むところから始まります。平家の落人伝説が色濃く残るその村で、ビデオ撮影のスタッフが次々と怪死を遂げる事件が発生。浅見は、事件の背後に隠された平家伝説の謎に迫っていきます。

歴史の哀愁漂う「平家伝説」と現代の殺人事件が巧みに絡み合う構成が見事な一作です。美しい日本の原風景が目に浮かぶような描写も魅力で、読後はきっと椎葉村を訪れたくなるはず。歴史ミステリーが好きな方には特におすすめです。

ふくちい

歴史のロマンとミステリーが融合した、これぞ内田作品!って感じだね。読んでいると、本当にその村を旅している気分になれるんだ。

4位: 『死者の木霊』

内田康夫 死者の木霊 小説
引用:死者の木霊―長編推理小説 (1980年)

第4位にランクインしたのは、1980年に自費出版された内田康夫の記念すべき作家デビュー作『死者の木霊』です。この作品は浅見光彦シリーズではなく、「信濃のコロンボ」こと長野県警の竹村岩男警部が主人公を務めます。

物語は、信州の松川ダムでバラバラ死体が発見されるという衝撃的な場面から始まります。借金がらみの単純な殺人事件と思われましたが、その見立てに納得できない竹村は、単独で粘り強い捜査を続けます。

事件の凄惨さを描きながらも、人の温かみが感じられる読後感が魅力の一作です。冴えない田舎の刑事が卓越した推理力で難事件を解決していく姿は爽快で、多くの読者の心を掴みました。内田康夫の原点に触れたい方には必読の作品と言えるでしょう。

ふくちい

これがデビュー作なんて信じられない完成度だよ…。信濃のコロンボ、竹村警部のしぶとい捜査スタイルがたまらないんだよね。

5位: 『浅見光彦殺人事件』

内田康夫 浅見光彦殺人事件 小説
引用:Amazon.co.jp: 浅見光彦殺人事件 内田康夫/著 角川文庫 傑作長編ミステリー 推理小説 浅見光彦シリーズ 本 書籍 読書 角川書店 ダイイングメッセージ : おもちゃ

第5位は、タイトルからして衝撃的な『浅見光彦殺人事件』です。この作品には「浅見光彦シリーズを3冊以上お読みになった方以外はお読みにならないでください」という、著者自身による異例の但し書きが付けられています。

両親の謎の死の真相を追う女性に協力していた浅見光彦。しかし、物語は読者の予想を裏切る方向へと二転三転していきます。タイトルが示す通り、浅見光彦の身に最大の危機が訪れるという、シリーズの中でも特に異色の作品です。

死者が残したダイイング・メッセージの謎と、浅見光彦の不可解な行動が絡み合い、読者をぐいぐいと物語の世界に引き込みます。あっと驚く結末をミステリーに求める方には、ぜひ読んでいただきたいおすすめの一冊です。

ふくちい

え、浅見さんが…!?ってタイトルでまず驚くよね。シリーズを読んできたファンほど、衝撃を受けること間違いなしの作品だよ。

6位: 『遺譜 浅見光彦最後の事件』

内田康夫 遺譜 浅見光彦最後の事件 小説
引用:Amazon.co.jp: 遺譜 浅見光彦最後の事件 上 (角川文庫) : 内田 康夫: 本

第6位は、名探偵・浅見光彦のシリーズ最終章となる『遺譜 浅見光彦最後の事件』です。ファンにとっては寂しさもありますが、シリーズの集大成にふさわしい壮大なスケールの長編ミステリーとなっています。

34歳の誕生日を目前にした浅見光彦は、ドイツ人ヴァイオリニストから、祖母が遺した「遺譜」の捜索を依頼され、丹波篠山へ向かいます。しかし、そこで殺人事件に巻き込まれ、ついには殺人の容疑までかけられてしまいます。

この作品の大きな見どころは、これまでのシリーズに登場した懐かしい人物たちが勢揃いする点です。浅見光彦の初恋の人との再会も描かれ、彼のプライベートな一面も垣間見ることができます。シリーズを長年愛読してきたファン必読の、感動的なフィナーレです。

ふくちい

ついにこの時が来てしまった…。最後の事件にふさわしい内容で、読み終えた後の満足感はすごいんだ。ありがとう、浅見さん!

7位: 『ぼくが探偵だった夏』

内田康夫 ぼくが探偵だった夏 小説
引用:Amazon.co.jp: ぼくが探偵だった夏 (講談社文庫) 電子書籍: 内田康夫: Kindleストア

第7位には、浅見光彦シリーズとは一味違った魅力を持つ、ジュブナイル・ミステリー『ぼくが探偵だった夏』がランクインしました。

物語の主人公は、小学6年生の少年・順平。夏休み、母方の実家がある長野の田舎町で、順平は同い年の少年・カボちゃんと出会い、一緒に昆虫採集に夢中になります。そんな中、二人は村で起きた殺人事件に遭遇し、小さな探偵団を結成して事件の謎を追い始めます。

少年たちのひと夏の冒険と、本格的なミステリーが融合した爽やかな一作です。子供の視点から描かれることで、大人が見過ごしがちな事件の核心に迫っていく展開が見事。内田康夫作品の幅広さを感じさせてくれる、隠れた名作と言えるでしょう。

ふくちい

少年探偵ものって、なんだかワクワクするよね!夏休みの冒険と殺人事件っていう組み合わせが、甘酸っぱくてほろ苦いんだ。

この本を読む

8位: 『高千穂伝説殺人事件』

内田康夫 高千穂伝説殺人事件 小説
引用:Amazon.co.jp: 高千穂伝説殺人事件 「浅見光彦」シリーズ (角川文庫) 電子書籍: 内田 康夫: Kindleストア

第8位は、神話の里として知られる宮崎県高千穂町を舞台にした『高千穂伝説殺人事件』です。浅見光彦シリーズの中でも、特に旅情をかき立てられる一作として人気があります。

物語は、都内で発生した殺人事件の被害者が、高千穂に伝わる神楽「天の岩戸」の面をスケッチしていたことから始まります。浅見光彦は事件の真相を追って高千穂へ。そこで彼は、日本の神話と古代史に隠された壮大な謎に直面することになります。

天孫降臨の地・高千穂の神秘的な雰囲気と、殺人事件が絶妙にマッチした作品です。作中に登場する高千穂の美しい風景描写は圧巻で、読めば必ず訪れてみたくなるはず。神話や古代史が好きな方にはたまらない一冊でしょう。

ふくちい

神話の世界に迷い込んだみたいな気分になれる作品だよ。高千穂の美しい景色が目に浮かぶようで、旅行気分も味わえちゃうんだ。

9位: 『軽井沢殺人事件』

内田康夫 軽井沢殺人事件 小説
引用:軽井沢殺人事件 (角川文庫) | 内田 康夫 |本 | 通販 | Amazon

第9位は、内田康夫自身が晩年を過ごし、浅見光彦記念館も設立されたゆかりの地・軽井沢を舞台にした『軽井沢殺人事件』です。

ルポライターの浅見光彦は、取材で訪れた軽井沢で、ある女性の失踪事件に遭遇します。彼女の行方を追ううちに、浅見は軽井沢の名家に隠された過去の秘密と、新たな殺人事件に突き当たります。

避暑地・軽井沢ならではの優雅で洗練された雰囲気の中で繰り広げられる、愛憎渦巻く人間ドラマが本作の魅力です。華やかな別荘地を舞台に、人間の欲望や嫉妬が巧みに描かれています。軽井沢の地理に詳しい人なら、より一層楽しめること間違いなしの一冊です。

ふくちい

作者ゆかりの地が舞台っていうだけで、なんだか特別な感じがするよね。おしゃれな軽井沢の裏でこんな事件が…って思うとドキドキしちゃう。

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10位: 『熊野古道殺人事件』

内田康夫 熊野古道殺人事件 小説
引用:熊野古道殺人事件 (中公文庫 う 10-8) | 内田 康夫 |本 | 通販 | Amazon

ランキング10位は、世界遺産にも登録されている熊野古道を舞台にした『熊野古道殺人事件』です。浅見光彦が、歴史と自然が織りなす聖地で起こった難事件に挑みます。

物語は、熊野古道を旅していた女性が失踪し、その後、遺体で発見されるところから始まります。彼女はなぜ熊野を訪れたのか?浅見光彦は、被害者の足取りを追いながら、事件の背後に潜む人間の業と、熊野の地に根付く深い信仰の謎に迫っていきます。

熊野古道の荘厳で神秘的な自然描写と、複雑に絡み合った人間関係が読み応え抜群の一作です。歴史の重みを感じさせる熊野の地で、浅見光彦がどのように事件を解決に導くのか、最後まで目が離せません。

ふくちい

熊野古道の神秘的な雰囲気が、事件の謎を一層深めている感じがするんだ。わたしも浅見さんと一緒に古道を歩いている気分になっちゃった。

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11位: 『箸墓幻想』

内田康夫 箸墓幻想 小説
引用:箸墓幻想 (角川文庫) | 内田 康夫, 角川書店装丁室 |本 | 通販 | Amazon

第11位は、古代史最大の謎の一つである「邪馬台国」の所在地をテーマにした、壮大な歴史ミステリー『箸墓幻想』です。

物語は、奈良県桜井市にある箸墓古墳の近くで、一人の歴史学者が殺害されたことから始まります。彼は邪馬台国の謎に迫る重要な発見をしようとしていたのか?浅見光彦は、古代のロマンと現代の殺人事件が交錯する謎に挑みます。

卑弥呼の墓との説もある箸墓古墳を巡る学説などが作中に盛り込まれており、歴史好きにはたまらない内容となっています。殺人事件の謎解きと同時に、古代史のミステリーにも触れることができる、知的好奇心を刺激される一冊です。

ふくちい

邪馬台国論争って、考えただけでワクワクするよね!歴史の謎解きと殺人事件の捜査が同時に楽しめる、一粒で二度おいしい作品だよ。

12位: 『佐渡伝説殺人事件』

内田康夫 佐渡伝説殺人事件 小説
引用:佐渡伝説殺人事件 (角川文庫)

第12位は、独自の文化と哀しい歴史を持つ島、佐渡を舞台にした『佐渡伝説殺人事件』です。浅見光彦シリーズの中でも、特に旅情豊かな作品として知られています。

東京で起きた殺人事件の容疑者が、佐渡へ向かったことが判明します。浅見光彦も後を追い、佐渡で捜査を開始しますが、そこで第二の殺人事件が発生。事件の鍵は、佐渡に古くから伝わる「おけさ」と、悲しい伝説にあるのか?

順徳上皇や日蓮、世阿弥といった歴史上の人物が流された地でもある佐渡の、独特の哀愁漂う雰囲気が作品全体を包み込んでいます。島の美しい自然と、そこに生きる人々の人間模様が巧みに描かれた、心に残るミステリーです。

ふくちい

佐渡って、なんだか切ないイメージがある島だよね。その島の雰囲気が、事件のミステリアスなムードを盛り上げているんだ。

13位: 『長崎殺人事件』

内田康夫 長崎殺人事件 小説
引用:長崎殺人事件 (光文社文庫 う 1-8) | 内田 康夫 |本 | 通販 | Amazon

第13位にランクインしたのは、異国情緒あふれる街・長崎を舞台にした『長崎殺人事件』です。

物語は、長崎の有名カステラ店の社長が東京で殺害されたことから始まります。事件の謎を追って長崎へと飛んだ浅見光彦。彼はそこで、被爆という長崎の悲しい歴史と、複雑な人間関係が絡み合った事件の真相に迫っていきます。

坂の街・長崎の美しい風景描写はもちろんのこと、カステラやちゃんぽんといった長崎名物も随所に登場し、旅情をそそります。ミステリーとしてだけでなく、長崎の歴史や文化に触れることができるのも、この作品の大きな魅力です。

ふくちい

長崎の街並みを歩いているような気分になれる作品だよ。おいしそうな食べ物もたくさん出てきて、お腹が空いちゃうかも!

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14位: 『白鳥殺人事件』

内田康夫 白鳥殺人事件 小説
引用:白鳥殺人事件: 長編推理小説 (祥伝社文庫 う 1-12)

第14位は、実在の未解決事件をモチーフにしたとされる『白鳥殺人事件』です。浅見光彦シリーズの第6作目にあたる、初期の傑作ミステリーです。

お菓子の業界新聞社の取材で、社長と共に新潟を訪れた浅見光彦。しかし、宿泊先のホテルで社長が殺害され、現場には「白鳥の」という謎の血文字が残されていました。浅見は被害者の足跡を追い、岐阜へと向かいますが、そこで事件が意外な広がりを見せていきます。

ヤマトタケル伝説の「白鳥伝説」が事件の謎を解く鍵となっており、歴史と現代が交錯する内田作品らしい展開が楽しめます。モチーフとなった事件に対する、著者・内田康夫の推理が光る、社会派な一面も持つ作品です。

ふくちい

実際の未解決事件がモチーフって、すごく興味をそそられるよね。内田先生ならどう解決するんだろう?って考えながら読んじゃうよ。

15位: 『靖国への帰還』

内田康夫 靖国への帰還 小説
引用:Amazon.co.jp: 靖国への帰還 (講談社文庫) 電子書籍: 内田康夫: Kindleストア

第15位は、これまでの旅情ミステリーとは一線を画す、戦争をテーマにした社会派長編『靖国への帰還』です。

物語は、太平洋戦争末期、夜間戦闘機「月光」に乗り込んだ海軍中尉・武者滋が、被弾して意識を失う場面から始まります。そして彼が目を覚ましたのは、なんと現代の厚木基地でした。タイムスリップしてきた軍人を通して、現代日本の問題や、戦争を知らない世代との意識の差を浮き彫りにしていきます。

SF的な要素を取り入れつつも、靖国神社を巡る問題など、現代社会が抱えるテーマに鋭く切り込んだ重厚な作品です。ミステリーの枠を超えた内田康夫の新たな一面に触れることができる、感動的な一冊としておすすめです。

ふくちい

戦争の時代から来た人が、今の日本を見たらどう思うんだろう…。すごく考えさせられる、深くて感動的な物語なんだ。

16位: 『「萩原朔太郎」の亡霊』

内田康夫 「萩原朔太郎」の亡霊 小説
引用:Amazon.co.jp: 「萩原朔太郎」の亡霊 (角川文庫) 電子書籍: 内田 康夫: Kindleストア

第16位は、近代詩の父と呼ばれる詩人・萩原朔太郎を題材にした、文学的な香り高いミステリー『「萩原朔太郎」の亡霊』です。

物語の舞台は、萩原朔太郎ゆかりの地・前橋。朔太郎の研究家が殺害され、浅見光彦は事件の調査に乗り出します。捜査を進めるうち、浅見は朔太郎の詩の世界に秘められた、恐ろしい謎に行き着きます。

萩原朔太郎の退廃的で幻想的な詩の世界と、殺人事件が絡み合う独特の雰囲気が魅力です。難解な詩を読み解くように、事件の真相が少しずつ明らかになっていく過程は、知的な興奮を覚えることでしょう。文学好き、特に詩が好きな方にはぜひ読んでいただきたい一冊です。

ふくちい

詩とミステリーの組み合わせって、すごくおしゃれだよね。萩原朔太郎の詩を読みながら、事件の謎について考える…なんて知的な時間なんだろう。

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17位: 『漂泊の楽人』

内田康夫 漂泊の楽人 小説
引用:Amazon.co.jp: 新装版 漂泊の楽人 (講談社文庫) 電子書籍: 内田康夫: Kindleストア

第17位は、浅見光彦シリーズの初期作品である『漂泊の楽人』です。まだキャラクターが固まりきっていない、初期ならではの浅見光彦像が楽しめる一冊としても貴重です。

物語は、盲目のヴァイオリニスト「ゴッホの愛人」を名乗る女性から、浅見光彦のもとに調査依頼が舞い込むところから始まります。彼女の失踪した父親を探すため、浅見は東北地方を旅しますが、行く先々で殺人事件に遭遇します。

旅芸人の哀愁や、東北の厳しい自然を背景にした、物悲しくも美しいストーリーが心に残ります。派手な展開はありませんが、じっくりと物語の世界に浸りたい方におすすめの、味わい深いミステリーです。

ふくちい

初期の浅見さんって、今とちょっと雰囲気が違って新鮮なんだ。旅の寂しさと事件の謎が相まって、すごく情緒的な作品だよ。

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18位: 『氷雪の殺人』

内田康夫 氷雪の殺人 小説
引用:Amazon.co.jp: 氷雪の殺人 「浅見光彦」シリーズ (角川文庫) 電子書籍: 内田 康夫: Kindleストア

第18位は、雪深い山村を舞台にしたクローズド・サークル的なミステリー『氷雪の殺人』です。

物語は、ルポライターの浅見光彦が、取材のために訪れた長野県の山村で、猛吹雪のために孤立してしまうところから始まります。外部との連絡が一切取れない極限状況の中、村で次々と殺人事件が発生。容疑者は、村にいる全員。浅見は、閉ざされた雪の世界で犯人を見つけ出すことができるのか。

雪に閉ざされた村という、古典的ともいえる設定で、犯人は誰なのか、次の犠牲者は誰なのかというハラハラドキドキ感がたまりません。旅情ミステリーとは一味違った、サスペンス色の強い内田康夫作品を読みたい方におすすめです。

ふくちい

本作における隔絶された空間での連続殺人は、人間の内なる狂気を炙り出すための装置として極めて効果的に機能している。無機質なまでのシンプルな語り口からは作者の覚悟をひしひしと感じざるを得ない。

19位: 『赤い雲伝説殺人事件』

内田康夫 赤い雲伝説殺人事件 小説
引用:赤い雲伝説殺人事件 (角川文庫) | 内田 康夫 |本 | 通販 | Amazon

第19位は、古代史の謎に迫る壮大なスケールが魅力の『赤い雲伝説殺人事件』です。

物語は、九州の山中で発見された、奇妙な赤い雲が描かれた銅鏡から始まります。その銅鏡の謎を追っていた考古学者が殺害され、浅見光彦は調査を開始。やがて彼は、古代日本を二分したとされる「狗奴国」の伝説と、現代の殺人事件を結びつける驚愕の事実にたどり着きます。

「魏志倭人伝」に記された謎の国・狗奴国を巡るロマンあふれるストーリーは、歴史好き、古代史好きの心を鷲掴みにすること間違いなし。浅見光彦と共に、歴史の闇に葬られた真実を探す旅に出かけてみてはいかがでしょうか。

ふくちい

歴史の教科書には載っていない、謎の国の話なんてワクワクするよね!古代の伝説が現代の事件につながるなんて、ロマンがありすぎるよ。

20位: 『貴賓室の怪人 「飛鳥」編』

内田康夫 貴賓室の怪人 「飛鳥」編 小説
引用:Amazon.co.jp: 貴賓室の怪人 飛鳥編 : 内田 康夫: 本

ランキングの最後を飾る第20位は、豪華客船「飛鳥」を舞台にした華やかなミステリー『貴賓室の怪人 「飛鳥」編』です。

浅見光彦は、豪華客船「飛鳥」のクルーズ取材中に、船内で起こった殺人事件に遭遇します。容疑者は、船に乗る富裕層の乗客たち。動く密室ともいえる豪華客船の中で、浅見は優雅な船旅の裏に隠された、人間の欲望と殺意を暴き出します。

豪華客船という非日常的な空間で繰り広げられる殺人劇は、アガサ・クリスティーの作品を彷彿とさせます。いつもとは一味違った、ゴージャスな雰囲気のミステリーを楽しみたい方におすすめの一冊です。

ふくちい

豪華客船での殺人事件なんて、ミステリーの王道だよね!優雅な船旅とドロドロした人間関係のギャップがたまらないんだ。

まとめ:内田康夫の小説を片手に、ミステリーの旅へ

ここまで、内田康夫のおすすめ小説ランキングTOP20をお届けしました。気になる作品は見つかりましたでしょうか。

内田康夫の小説の魅力は、なんといってもその物語を読みながら日本各地を旅しているような気分に浸れる「旅情」にあります。浅見光彦をはじめとする個性豊かな探偵たちと一緒に、歴史や伝説に彩られた難事件に挑む時間は、最高の読書体験となるはずです。

多くの作品が映像化されているため、ドラマや映画を観てから原作を読む、あるいはその逆も楽しめます。シリーズ作品が多いですが、どの物語から読んでも楽しめるように作られているので、ランキングで気になったものから気軽に手に取ってみてください。

この秋の夜長、あなたも内田康夫の小説を片手に、ミステリーの旅へ出かけてみてはいかがでしょうか。

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