【2025年最新】Audible（オーディブル）の評判＆おすすめ小説ランキングTOP20

Audible（オーディブル）とは？小説好きのための基本情報を解説

Audible（オーディブル）は、Amazonが提供する世界最大級のオーディオエンターテインメントサービスです。プロのナレーターや俳優、声優が朗読した本を「耳で聴いて」楽しむことができます。

通勤中や家事をしながら、あるいは就寝前のリラックスタイムなど、いつでもどこでも気軽に読書ができるのが大きな魅力。小説はもちろん、ビジネス書や自己啓発、ライトノベルまで幅広いジャンルの作品が揃っており、小説好きなら一度は試してみたいサービスです。

月額1,500円で12万冊以上が聴き放題の料金プラン

Audibleの主な料金プランは、月額1,500円（税込）の聴き放題プランです。このプランに加入すると、小説、ビジネス書、ポッドキャストなど12万以上の対象作品が聴き放題になります。書店で単行本を1冊買うのと同じくらいの値段で、数えきれないほどの物語に出会えるのは非常にお得です。

また、初めて利用する方は30日間の無料体験が可能です。

話題の新作から不朽の名作まで揃う小説ラインナップ

Audibleの魅力は、なんといってもその豊富な小説ラインナップにあります。本屋大賞などの受賞作品や、人気作家の新作、映画やドラマの原作になった話題作も続々と配信されています。ミステリー、SF、恋愛、時代小説など、あらゆるジャンルが網羅されているため、あなたの好みに合う一冊がきっと見つかるはずです。

さらに、Audibleでしか聴けないオリジナル作品も多数制作されています。第一線で活躍する作家がAudibleのために書き下ろした物語は、音声で聴くことを前提に作られているため、没入感も格別です。これまで読んだことのなかった作家やジャンルの名作に、気軽に挑戦できるのも聴き放題サービスならではの楽しみ方です。

【リアルな評判】小説好きの私がAudibleを使い倒して感じたこと

「耳で聴く読書」って、実際どうなの？ と疑問に思う方も多いでしょう。小説をこよなく愛する私がAudibleを日常的に使ってみて感じた、リアルな良い評判と、少し気になった悪い評判を正直にお伝えします。

結論から言うと、Audibleは小説好きの読書ライフをもっと豊かで自由なものにしてくれる画期的なサービスです。しかし、もちろんいくつか注意点もあります。登録を迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

良い評判：プロの朗読で物語への没入感がすごい

Audibleで最も多くの人が絶賛しているのが、朗読のクオリティの高さです。プロの声優や俳優、ナレーターが朗読を担当しているため、ただ文章を読むのとは全く違う、臨場感あふれる体験ができます。登場人物の感情が声のトーンや間で巧みに表現され、物語の世界にぐっと引き込まれる感覚は、一度味わうとやみつきになります。

自分で文字を追って読むのとは違い、情景が自然と頭の中に浮かび上がってくるため、普段よりも物語に没入しやすいと感じる人が多いようです。まるで映画や舞台を鑑賞しているかのような、新しい読書体験が待っています。

悪い評判：料金が高い？ナレーターと合わないことも

一方で、悪い評判として聞かれるのが料金設定についてです。月額1,500円という価格を「少し高い」と感じるユーザーもいるようです。特に、月に1冊程度しか聴かない場合は、コストパフォーマンスが悪く感じてしまうかもしれません。

また、「ナレーターの声や読み方が自分のイメージと合わなかった」という意見も時折見られます。どんなに素晴らしい物語でも、朗読との相性が悪いと楽しめないことも。これらはAudibleを利用する上で、事前に知っておきたいポイントと言えるでしょう。

小説好きこそ知ってほしい！Audibleの5つのメリット

Audibleは、ただ本を音声で聴けるだけのサービスではありません。特に、毎日忙しいけれど読書はやめたくない、もっとたくさんの物語に触れたい、そう願う小説好きにとって、計り知れないメリットがあります。

ここでは、あなたの読書ライフを根底から変えるかもしれない、Audibleの5つの大きな魅力をご紹介します。これまで読書から遠ざかっていた人も、きっとまた物語の世界に帰りたくなるはずです。

1. 移動中や家事をしながら「積読」を解消できる

「読みたい本はたくさんあるのに、時間がなくて読めない…」そんな悩みを抱える小説好きにこそ、Audibleは最適です。Audibleの最大のメリットは、通勤中や家事、運動中など、何かをしながら「聴く読書」ができる点にあります。

これまで読書の時間に充てられなかった「スキマ時間」が、すべて極上の読書タイムに変わります。ユーザーアンケートでも「ながら聴きに最適」という点が圧倒的に高く評価されており、多くの人がこのメリットを実感しています。部屋の隅に積まれたままの「積読」も、Audibleがあればどんどん解消していくことができるでしょう。

2. 人気俳優や声優の朗読で作品の魅力が倍増する

Audibleでは、日本を代表するトップクラスの俳優や声優が朗読を担当する作品が数多くラインナップされています。好きな俳優が朗読しているという理由で作品を選んでみるのも、Audibleならではの楽しみ方です。

プロによる表現力豊かな朗読は、物語に新たな命を吹き込み、作品の魅力を何倍にも膨らませてくれます。自分で黙読しているときには気づかなかった登場人物の細やかな感情や、情景の美しさを再発見することも少なくありません。まるで耳元で専属の語り部が物語を紡いでくれるような、贅沢な時間を味わえます。

3. 目が疲れないので長編小説も一気に楽しめる

スマートフォンやPCの長時間利用で、目が疲れやすいと感じている方は多いのではないでしょうか。Audibleは耳で楽しむ読書なので、目を休ませながら物語の世界に浸ることができます。就寝前に部屋の明かりを消して、リラックスしながら聴くのもおすすめです。

目が疲れないというメリットは、特に長編小説を読むときに真価を発揮します。何百ページもある大作も、Audibleなら途中で挫折することなく、一気に聴き通すことが可能です。これまで長編だからと敬遠していた作品にも、気軽にチャレンジできるでしょう。

4. 普段は手に取らないジャンルの名作に出会える

聴き放題プランの大きな利点は、気軽に新しいジャンルの作品に挑戦できることです。書店では特定の作家やジャンルの棚にしか行かないという人も、Audibleならワンタップで未知の世界の扉を開くことができます。

「試しに聴いてみよう」という軽い気持ちで再生した作品が、思いがけず人生を変える一冊になるかもしれません。レコメンド機能も充実しているため、自分の好みとは違うけれど面白い作品に出会う機会も増えます。読書の幅を広げたいと考えている人に、Audibleは最高の環境を提供してくれます。

5. 難しい古典文学も耳から聴くと理解しやすい

「いつかは読みたい」と思いながらも、文体の難しさから挫折してしまいがちな古典文学。そんな難解な作品も、Audibleを使えば驚くほどスムーズに頭に入ってくることがあります。

プロのナレーターによる朗読は、文章の持つリズムや抑揚を的確に伝えてくれるため、黙読するよりも内容を直感的に理解しやすくなるのです。耳から入る情報の方が、脳にインプットされやすいという研究結果もあります。古典文学への入門として、まずはAudibleで聴いてみるというのも非常に有効な方法です。

知っておきたいAudibleの3つのデメリットと対策

多くのメリットがあるAudibleですが、もちろん完璧なサービスというわけではありません。登録してから「思っていたのと違った…」と後悔しないために、事前に知っておきたいデメリットと、その対策をまとめました。

少しの工夫で、デメリットはメリットに変えることも可能です。賢く活用して、快適なオーディオブックライフを送りましょう。

1. 月額料金が少し高い？→ コスパを最大化する活用術

月額1,500円という料金は、他のサブスクリプションサービスと比較すると少し高く感じるかもしれません。しかし、オーディオブックは単品で購入すると1冊2,000円～4,000円程度することが多いため、月に1冊以上聴くだけでも十分に元が取れる計算になります。

まずは30日間の無料体験を最大限に活用し、自分のライフスタイルに合うか試してみるのがおすすめです。また、プライムデーやブラックフライデーの時期には、無料期間が延長されるお得なキャンペーンが開催されることもあるので、チェックしてみましょう。

2. ナレーターとの相性が合わない→ 事前にサンプルを聴くのが鉄則

作品の世界観を大きく左右するナレーター。声質や読み方の好みは人それぞれなので、時には「イメージと違う」と感じてしまうこともあります。そんなミスマッチを防ぐために、Audibleには全ての作品で数分間のサンプルを試聴できる機能が備わっています。

気になる作品を見つけたら、まずはサンプルを再生して、ナレーターの声やテンポが自分に合うかを確認する習慣をつけましょう。この一手間をかけるだけで、がっかりする確率はぐっと減らせます。自分好みのナレーターを見つけて、その人が朗読している作品を追いかけるのも楽しい使い方です。

3. 内容が頭に入らないことがある→ 「ながら聴き」と「集中聴き」の使い分け

「ながら聴き」はAudibleの大きな魅力ですが、複雑なストーリーの小説や、集中して考えたい内容の場合、音声が右から左へ抜けていってしまうことがあります。そんな時は、聴き方を少し工夫してみましょう。

例えば、家事などの単純作業中は気軽に楽しめるエンタメ小説、通勤中や一人の時間にはじっくりと味わいたい文学作品、というように状況に応じて聴く本を使い分けるのがおすすめです。また、再生速度を少し落としてゆっくり聴いたり、逆に少し速めて集中力を高めたりするのも効果的です。自分に合った聴き方を見つけることで、物語への理解度は格段に深まります。

【2025年最新】小説のプロが選ぶ！Audibleおすすめ小説ランキングTOP20

「Audibleに登録したけど、何から聴けばいいかわからない！」そんなあなたのために、小説専門メディア『小説ヨミタイ』の編集部が、今聴くべきおすすめの小説を厳選しました。

本屋大賞受賞の話題作から、SF、ミステリー、ファンタジーの傑作まで、Audibleだからこそ魅力が倍増する作品ばかりです。ぜひ、このランキングを参考にして、あなたの最初の一冊を見つけてみてください。

1位『プロジェクト・ヘイル・メアリー』アンディ・ウィアー

宇宙船で目覚めた男。記憶を失い、自分が誰かもわからない。そんな絶望的な状況から始まる、壮大なSFエンターテインメントです。地球を救うという重大なミッションを背負った主人公が、孤独な宇宙で唯一無二の相棒と出会い、前代未聞の課題に挑んでいきます。

科学的な知識に裏打ちされた緻密な設定と、ユーモアと感動にあふれたストーリー展開は圧巻の一言。ナレーターによる緊迫感のある語りと、主人公の軽妙な一人語りの演じ分けが素晴らしく、まるで一緒に宇宙を冒険しているかのような没入感を味わえます。

2位『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈

2024年の本屋大賞を受賞した、今最も注目されている作品の一つです。滋賀県大津市を舞台に、我が道を突き進む唯一無二の主人公・成瀬あかりの活躍を描いた物語。奇想天外な行動で周囲を巻き込みながらも、そのまっすぐな生き様が読者の心を掴んで離しません。

個性豊かな登場人物たちの会話劇が魅力の本作は、オーディオブックとの相性が抜群。声優陣の生き生きとした演技によって、成瀬たちの日常がより鮮やかに、コミカルに描き出されています。聴き終わる頃には、あなたもきっと成瀬のファンになっているはずです。

3位『変な家』雨穴

謎の覆面作家・雨穴による、不動産ミステリー。一見ごく普通の中古住宅の間取り図に隠された、数々の不可解な点。その謎を追っていくうちに、恐ろしい事件の真相が浮かび上がってきます。YouTube動画から人気に火がつき、映画化もされた話題作です。

淡々とした語り口で、じわじわと恐怖を煽るスタイルが特徴の本作。オーディオブックで聴くと、その静かな恐怖がさらに際立ちます。まるで隣で誰かが怪談を語っているかのような臨場感があり、一人で聴くのは少し勇気がいるかもしれません。

4. 『月の影 影の海 十二国記』小野不由美

刊行から30年以上経った今も、多くのファンを魅了し続ける壮大な異世界ファンタジー「十二国記」シリーズの原点。ごく普通の女子高生だった陽子が、突然異世界に召喚され、幾多の裏切りと苦難を乗り越えながら、王として成長していく物語です。

緻密に作り込まれた世界観と、人間の本質を鋭く突く重厚なストーリーが魅力。ベテラン声優による格調高い朗読は、物語の壮大さに見事にマッチしており、聴く者を一気に十二国の世界へと誘います。長大なシリーズですが、まずはこの一作目から聴いてみることを強くおすすめします。

5位『三体』劉慈欣

アジア圏の作品として初めてヒューゴー賞を受賞した、現代SFの金字塔。中国で起きた物理学者の連続自殺事件をきっかけに、人類が地球外文明「三体世界」の脅威に直面するまでを描く、壮大な三部作の第一部です。

文化大革命の歴史から、最新の物理学まで、幅広い知識が盛り込まれた圧倒的なスケールの物語。複雑で難解な部分もありますが、プロの朗読で聴くことで、イメージが掴みやすくなり、物語の核心にスムーズに迫ることができます。人類の未来を問う、知的興奮に満ちた一作です。

6位『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬

2022年の本屋大賞を受賞した、衝撃のデビュー作。第二次世界大戦中、独ソ戦を舞台に、家族を奪われた少女セラフィマが、復讐のために女性だけの狙撃小隊に入隊し、最強の狙撃手へと成長していく姿を描きます。

戦争の過酷さと、その中で生きる人々の葛藤を真正面から描いた力強い物語。Audible版では、実力派の声優陣が緊迫感あふれる戦闘シーンや、登場人物たちの繊細な心の動きを見事に表現しています。聴き終えた後、深く心に突き刺さるものがある、忘れられない一作となるでしょう。

7位『罪の声』塩田武士

昭和最大の未解決事件をモチーフに、綿密な取材に基づいて描かれた社会派ミステリー。30年以上前の事件で、脅迫テープに自分の声が使われていたことを知った男と、事件を追う新聞記者の二人の視点から、巨大事件の真相に迫っていきます。

フィクションでありながら、まるでドキュメンタリーを観ているかのようなリアリティが本作の魅力。複数の登場人物の視点が交錯する複雑な構成ですが、ナレーターの巧みな演じ分けによって、混乱することなく物語に集中できます。社会の闇と、翻弄される人々のドラマに引き込まれること間違いなしです。

8位『流浪の月』凪良ゆう

2020年の本屋大賞受賞作。「誘拐犯」と「被害女児」という烙印を押された男女が、15年後に再会する物語。世間が作り上げた「正しさ」とは何か、二人の関係の真実はどこにあるのかを問いかける、切なくも美しい傑作小説です。

登場人物たちの繊細な心情描写が胸を打つ本作は、朗読で聴くことで、その切なさがより一層際立ちます。声の震えや息遣いから伝わる感情に、思わず涙してしまうかもしれません。他者には理解されない、二人だけの特別な絆の物語に、心を揺さぶられてください。

9位『木挽町のあだ討ち』永井紗耶子

第169回直木賞を受賞した、江戸の芝居小屋を舞台にした時代小説。ある若侍が、父親を殺した仇を探して江戸へやってくるところから物語は始まります。仇討ちの顛末を、芝居小屋に関わる様々な人々の視点から語り継いでいくという、ユニークな構成が特徴です。

まるで落語を聞いているかのような、語りの面白さが魅力の作品。Audibleで聴けば、その魅力は最大限に引き出されます。江戸っ子たちの粋な会話や、臨場感あふれる芝居の描写が耳に心地よく響き、あっという間に物語の世界に引き込まれてしまうでしょう。

10位『ハリー・ポッターと賢者の石』J.K.ローリング

もはや説明不要の世界的な大ヒットファンタジー。幼い頃に両親を亡くし、叔父一家に虐げられて育った少年ハリー・ポッターが、自分が魔法使いであることを知り、ホグワーツ魔法魔術学校に入学するところから壮大な冒険が始まります。

俳優の風間杜夫がナレーターを務めるAudible版は、ファンならずとも必聴のクオリティ。個性豊かなキャラクターたちを巧みに演じ分け、魔法の世界を見事に音声で再現しています。一度読んだことがある人も、新たな感動と発見があるはずです。

11位『地雷グリコ』青崎有吾

高校を舞台にした、ユニークな設定のミステリー短編集。日常の些細な謎を、驚くべき論理と推理で解決していく安楽椅子探偵シリーズの一作です。表題作の「地雷グリコ」では、おなじみの階段ゲーム「グリコ」に、心理戦と頭脳戦の要素が加わり、スリリングな展開が繰り広げられます。

会話劇が中心でテンポよく進むため、オーディオブックに非常に向いている作品です。軽快な語り口と、あっと驚く謎解きの鮮やかさがクセになります。ミステリー初心者から、本格ミステリーファンまで、幅広く楽しめる一冊です。

12位『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦

京都を舞台に、大学生の「先輩」が、後輩である「黒髪の乙女」に恋をする物語。先輩は彼女の気を引こうと奇妙な作戦を実行しますが、天真爛漫な彼女は全く気づかず、京都の街を舞台に不思議な出来事に次々と巻き込まれていきます。

独特の文体と、奇想天外なストーリー展開が魅力の本作。人気声優がナレーターを務めるAudible版は、その世界観を完璧に表現しています。リズミカルでユーモラスな朗読を聴いていると、まるで自分も京都の夜を冒険しているかのような楽しい気分になれるでしょう。

13位『本好きの下剋上』香月美夜

現代日本の本好きの女性が、魔法の存在する異世界の、識字率が低く本が貴重品である世界の兵士の娘マインとして転生してしまう物語。本がない世界で、自らの手で本を作ろうと奮闘する姿を描いた大人気ビブリア・ファンタジーです。

主人公マインの前向きでひたむきな姿に、元気をもらえること間違いなし。Audible版では、豪華声優陣が多数出演しており、アニメを観ているかのような感覚で楽しめます。膨大なシリーズですが、その分長く楽しめる作品を探している方にはぴったりです。

14位『模倣犯』宮部みゆき

東京都で発生した連続誘拐殺人事件をめぐる、壮大な人間ドラマを描いたミステリーの金字塔。被害者、加害者、警察、マスコミ、そして事件を見守る市井の人々。数多くの登場人物の視点から、事件の全体像が少しずつ明らかになっていきます。

非常に長い作品ですが、Audibleなら挫折せずに聴き通すことができます。ベテラン俳優による朗読は、登場人物一人ひとりの苦悩や葛藤を深く表現しており、物語に圧倒的なリアリティを与えています。人間の心の光と闇を描き切った、宮部みゆきの最高傑作の一つです。

15位『黄色い家』川上未映子

1990年代の東京を舞台に、社会の片隅で生きる少女たちの過酷な青春を描いた物語。家族に見放され、貧困の中で生きる主人公たちが、自分たちの「家」を手に入れるために、ある犯罪に手を染めていきます。

息苦しくなるほどのリアリティと、胸を抉るような鋭い言葉で、少女たちの痛みや希望を描き出した作品。ナレーターの静かで力強い朗読が、物語の持つ切実さを一層引き立てています。現代社会が抱える問題を問いかける、衝撃的な一作です。

16位『鹿男あをによし』万城目学

奈良の女子高に赴任してきたうだつの上がらない教師が、ある日、公園の鹿に話しかけられるところから始まる奇想天外なファンタジー。日本を滅亡から救うため、鹿から「運び番」に任命された主人公が、奇妙な仲間たちと共に奈良中を奔走します。

現実の奈良の風景に、日本の神話や歴史が巧みに織り交ぜられた、唯一無二の世界観が魅力。ユーモアあふれる軽快な文体は、オーディオブックで聴くとさらに楽しさが増します。壮大な物語でありながら、どこかほのぼのとした温かさに包まれた、万城目学ワールド全開の一作です。

17位『コンビニ人間』村田沙耶香

芥川賞を受賞した、現代社会の「普通」とは何かを問いかける衝撃作。36歳、未婚、コンビニのアルバイト歴18年の主人公・古倉恵子。彼女は、マニュアル通りに動くことで、初めて世界の「正常な部品」になれたと感じています。そんな彼女の前に、社会に不満を持つ男性が現れたことから、日常が少しずつ揺らぎ始めます。

主人公の独特な感性や思考が、淡々とした語り口で描かれる本作。感情を抑えたナレーションが、主人公のキャラクターに見事にマッチしており、作品の持つ少し不気味でユーモラスな雰囲気を際立たせています。

18位『ラブカは静かに弓を持つ』安壇美緒

武器はチェロ。心を閉ざした青年が、音楽教室への潜入調査を命じられることから始まる、“スパイ×音楽”小説。ターゲットである講師の女性にチェロを習ううちに、音楽の魅力に目覚め、彼女に惹かれていく主人公の心の葛藤を描きます。

美しい音楽の描写と、スパイとしての緊張感が巧みに融合した物語。Audible版では、作中に登場するクラシックの名曲が実際に演奏されており、文字で読む以上の臨場感を味わえます。音楽の力と、人と人との繋がりの温かさを感じられる、感動的な一作です。

19位『１Q84』村上春樹

1984年の東京を舞台に、二つの月が浮かぶ不思議な世界「1Q84年」に迷い込んだ男女の物語。暗殺者の青豆と、小説家志望の天吾。別々の道を歩んでいた二人の運命が、少しずつ交錯していきます。

村上春樹ならではの比喩に満ちた美しい文章と、謎が謎を呼ぶミステリアスなストーリー展開が魅力。プロのナレーターによる落ち着いた朗読は、作品の持つ独特の雰囲気にぴったりです。長大な物語ですが、耳から聴くことで、その不思議な世界に心地よく浸ることができるでしょう。

20位『星の王子さま』サン＝テグジュペリ

世界中で愛され続ける、不朽の名作。サハラ砂漠に不時着した飛行士が、小さな星からやってきた王子さまと出会う物語。王子さまが語る、様々な星での出会いや、大切なバラの話を通して、「本当に大切なものは何か」を教えてくれます。

子どもから大人まで、読むたびに新たな発見がある深い物語。優しい語り口の朗読は、まるで寝る前に読み聞かせをしてもらっているかのような、温かい気持ちにさせてくれます。心が疲れた時に聴くと、純粋な気持ちを取り戻せるような、宝物のような一冊です。

Audibleの始め方から便利な使い方・解約方法まで

Audibleの魅力がわかったところで、ここからは具体的な始め方や、知っているとさらに読書が快適になる便利な機能、そして解約方法までを分かりやすく解説します。

登録はとても簡単で、数分もあれば完了します。この記事を読みながら一緒に進めて、今日から「聴く読書」生活をスタートさせましょう！

30日間無料体験の登録方法

Audibleを始めるなら、まずは30日間の無料体験を利用しない手はありません。以下の簡単なステップで、すぐに聴き放題を体験できます。

1. Audibleの公式サイトにある「30日間の無料体験を試す」ボタンをタップします。
2. お持ちのAmazonアカウントでログインします。（アカウントがない場合は新規作成が必要です）
3. 支払い方法として、クレジットカードまたはデビットカードの情報を登録します。
4. 登録内容を確認し、再度「無料体験を試す」ボタンを押せば登録完了です。

登録が完了したら、スマートフォンのアプリストアからAudibleのアプリをダウンロードしましょう。アプリを開いてログインすれば、すぐに好きな作品を聴き始めることができます。

知っておくと便利な機能（再生速度の変更・スリープタイマー）

Audibleアプリには、聴く読書をより快適にするための便利な機能が搭載されています。特に覚えておきたいのが「再生速度の変更」と「スリープタイマー」です。

再生速度の変更機能では、朗読のスピードを0.5倍速から3.5倍速まで、自分の好みに合わせて細かく調整できます。時間がない時は速聴したり、難しい内容はじっくり聴いたりと、状況に応じて使い分けることで、読書の効率が格段にアップします。

スリープタイマー機能は、設定した時間が経過すると自動的に再生が停止する機能です。「30分後」や「章の終わりまで」といった設定ができるので、就寝前に聴くときに便利。寝落ちしてしまっても、物語が朝まで再生され続ける心配がありません。

解約は簡単？注意点も解説

無料体験を試してみて「自分には合わないな」と感じた場合や、しばらく利用を休みたい場合、解約手続きはいつでも簡単に行えます。ただし、いくつか注意点があります。

まず、Audibleアプリからは解約手続きができません。必ずスマートフォンのブラウザやPCからAudibleの公式サイトにアクセスし、アカウントサービスから手続きを行う必要があります。無料体験期間中に解約手続きをしても、期間終了日までは引き続きサービスを利用できるので、忘れないうちに早めに手続きしておくのがおすすめです。

注意点として、解約すると聴き放題対象の作品は聴けなくなります。たとえダウンロード済みであっても再生できなくなるので、覚えておきましょう。

Audible（オーディブル）に関するよくある質問

ここでは、Audibleを始めるにあたって多くの方が疑問に思う点をQ&A形式でまとめました。サービス内容や他のサービスとの違いなど、気になる点をスッキリ解消しておきましょう。

audiobook.jpとの違いは？小説好きはどっちを選ぶべき？

日本国内のオーディオブックサービスでは、「audiobook.jp」も人気です。Audibleとの主な違いは、料金プランと作品のラインナップにあります。

audiobook.jpの聴き放題プランは月額1,330円で、Audibleより少し安価ですが、対象作品数は1万5千冊以上とAudibleに比べて少なめです。作品の傾向として、audiobook.jpはビジネス書や自己啓発書に強いと言われています。

一方、Audibleは洋書やエンタメ系の小説、オリジナルコンテンツが豊富です。そのため、幅広いジャンルの小説を楽しみたい方や、話題の新作をいち早く聴きたい方にはAudibleがおすすめと言えるでしょう。どちらも無料体験期間があるので、両方試してみて自分に合う方を選ぶのが最も確実です。

ダウンロードすればオフライン再生は可能？

はい、可能です。Audibleアプリで聴きたい作品をライブラリに追加し、ダウンロードしておけば、インターネットに接続していないオフラインの環境でも再生することができます。

飛行機の中や、電波の届きにくい地下鉄などでも、通信量を気にすることなく読書を楽しめます。事前に自宅のWi-Fi環境で聴きたい本をいくつかダウンロードしておけば、外出先でも快適なオーディオブックライフを送れます。

支払い方法には何がある？

Audibleの支払いに利用できるのは、クレジットカードとデビットカードのみです。利用できるカードのブランドはVisa、Mastercard、American Express、JCBで、請求先住所が日本国内に設定されている必要があります。

Amazonのサービスですが、Amazonギフト券やAmazonポイント、コンビニ払いやキャリア決済などには対応していないので注意が必要です。

まとめ：Audibleの評判は上々！小説好きの読書ライフを豊かにする最高のサービス

この記事では、Audibleのサービス概要から、実際のユーザーの評判、メリット・デメリット、そしておすすめの小説まで、幅広くご紹介しました。Audibleは、プロの朗読によって物語の新たな魅力を発見できる、まさに「聴くエンターテインメント」です。

「ながら聴き」で読書時間を確保できるため、忙しい毎日を送る現代の小説好きにとって、これ以上ないほど心強い味方となってくれるでしょう。月額1,500円でこれだけ多くの本と出会えるのは、非常にコストパフォーマンスが高いと言えます。

まずは30日間の無料体験で、その魅力を存分に味わってみてください。きっとあなたの読書の世界が、今よりもっと豊かで自由なものになるはずです。