【2025年最新】あさのあつこ小説のおすすめランキングTOP18

あさのあつこはどんな作家？経歴や作風を紹介

あさのあつこさんは、1954年生まれ、岡山県出身の作家です。青山学院大学を卒業後、小学校の臨時教員として働いていましたが、37歳で作家としてデビューしました。代表作の『バッテリー』はシリーズ累計1000万部を超える大ベストセラーとなり、野間児童文芸賞など数々の賞を受賞しています。

あさのさんの魅力は、なんといってもそのジャンルの幅広さにあります。少年少女の心の機微を繊細に描く青春小説はもちろん、江戸時代を舞台にした時代小説、近未来を描くSF小説、さらにはミステリーまで、多岐にわたる作品を生み出しています。どの作品にも共通しているのは、登場人物たちの心情を丁寧に描き、生きることの光と影を浮き彫りにする、その卓越した筆力です。そのため、子どもから大人まで、幅広い世代の読者に愛され続けています。

【初心者必見】あさのあつこ小説の選び方

「あさのあつこ作品を読んでみたいけど、どれから手をつければいいかわからない…」そんな初心者の方のために、おすすめの選び方をご紹介します。ジャンルが多彩だからこそ、自分に合った一冊がきっと見つかりますよ。

選び方のポイントは大きく分けて3つ。まずは映像化もされた有名な代表作から入る方法。次に、自分の好きなジャンル（青春、時代、SFなど）から選ぶ方法。そして、気軽に読める短編集や完結済みの作品から試してみる方法です。これらを参考に、あなたにぴったりの一冊を探してみてください。

まずは代表作から！映像化もされた人気シリーズ

あさのあつこ作品の入り口として最適なのが、映像化された人気シリーズです。物語の世界観や登場人物をイメージしやすく、初心者の方でもすんなりと作品に入り込むことができます。

代表的なのは、映画やテレビドラマ、アニメにもなった不朽の名作『バッテリー』です。また、近未来SFとしてアニメ化され、若い世代から絶大な支持を得た『NO.6』も外せません。こうした映像化作品は、多くの人に愛されている証拠でもあります。まずは有名な作品から手に取って、あさのあつこワールドの魅力を体感してみてください。

好みのジャンルから選ぶ（青春・時代・SFなど）

あさのあつこさんは、非常に幅広いジャンルの小説を執筆されています。そのため、自分の好きなジャンルから作品を選ぶのも、楽しみ方の一つです。

例えば、甘酸っぱくてほろ苦い青春ストーリーが好きなら『バッテリー』や『The MANZAI』がおすすめです。江戸の町人たちの人情や事件に触れたいなら、『弥勒』シリーズや『おいち不思議がたり』といった時代小説が良いでしょう。また、非日常的な世界に浸りたいなら、近未来SFの『NO.6』シリーズがぴったりです。興味のあるジャンルから選ぶことで、より深く物語の世界に没頭できるはずです。

サクッと読める短編集や完結作品から試す

「いきなり長いシリーズものを読むのはちょっと…」と感じる方は、短編集や1巻で完結する作品から試してみてはいかがでしょうか。あさのあつこさんの作品には、長編シリーズだけでなく、気軽に楽しめる読み切り作品もたくさんあります。

短編集は、それぞれ独立した物語が収められているため、通勤時間や寝る前のちょっとした時間にも読みやすいのが魅力です。まずは短編や完結作品で、あさのさんの文体や世界観に触れてみるのも、かしこい選び方の一つですよ。

あさのあつこ小説のおすすめランキングTOP18

ここからは、いよいよ『小説ヨミタイ』編集部が厳選した、あさのあつこさんのおすすめ小説ランキングTOP18を発表します！不朽の名作から隠れた傑作まで、さまざまなジャンルの作品がランクインしました。あなたの心に響く一冊が、きっとこの中に見つかるはずです。それでは、早速見ていきましょう。

1位: 『バッテリー』

堂々の1位は、あさのあつこさんの代表作であり、児童文学の枠を超えた不朽の名作『バッテリー』です。中学入学を目前に控えた天才ピッチャー・原田巧と、彼の才能に惚れ込み女房役を熱望するキャッチャー・永倉豪。二人の出会いから始まるこの物語は、単なる野球小説ではありません。

思春期ならではの鋭敏な自意識、他者との衝突、そして孤独。少年たちの魂のぶつかり合いが、痛々しいほどにリアルに描かれています。自分の才能を信じ、誰にも媚びない巧の姿は、読む者の心を強く揺さぶります。シリーズ累計1000万部を超える大ベストセラーであり、映画化やアニメ化もされた、まさに伝説的な作品です。

2位: 『NO.6』

近未来SFの傑作として名高い『NO.6』シリーズが2位にランクイン。舞台は、人類の理想を実現した未来都市「NO.6」。そこでエリートとして育てられた紫苑（シオン）が、スラム街で育った謎の少年・ネズミと出会うことで、物語は大きく動き出します。

管理された平和な都市の裏に隠された真実とは何か。二人の少年の友情と戦いを通して、社会の矛盾や人間の尊厳が鋭く問われます。スリリングな展開と、紫苑とネズミの間に芽生える強い絆から目が離せません。アニメ化もされ、特に若い世代から熱狂的な支持を集めた人気シリーズです。

3位: 『弥勒の月』

3位は、江戸を舞台にした時代ミステリー「弥勒」シリーズの第1作目『弥勒の月』です。物語は、小間物問屋の若おかみの溺死体が見つかるところから始まります。事件の調査にあたる同心・木暮信次郎と、闇を抱えた小間物問屋の主人・清之介。二人の男を中心に、江戸の町の光と影が描かれます。

ただの犯人捜しに終わらない、人間の業や悲しみに深く切り込んだ重厚な物語が魅力です。あさのさんの詩的な文体も相まって、時代小説を読み慣れていない人でも、その世界に引き込まれること間違いなし。累計100万部を突破した人気シリーズの幕開けを、ぜひご堪能ください。

4位: 『ガールズ・ブルー』

思春期の少女たちの揺れ動く心を、鮮やかに切り取った短編集『ガールズ・ブルー』。高校2年生の3人の女子生徒を主人公に、友情、恋愛、家族、そして自分自身との向き合い方が、等身大の視点で描かれています。

キラキラした部分だけでなく、嫉妬や焦りといった、誰もが経験するであろう心の澱（おり）まで丁寧にすくい取っているのが本作の魅力。読めばきっと、「あの頃の自分もこうだったな」と共感する部分が見つかるはずです。大人になった今だからこそ、心に沁みる一冊かもしれません。

5位: 『The MANZAI』

正反対のタイプの男子中学生二人が漫才コンビを組む、というユニークな設定で人気の青春小説です。訳ありの転校生・瀬田歩と、サッカー部のキャプテン候補・秋本貴史。貴史の「おれと付き合ってくれ」という言葉から始まる、二人の凸凹コンビの物語は、テンポの良い会話とストーリー展開で、ぐいぐい読者を引き込みます。

悩みや葛藤を抱えながらも、漫才を通して成長していく彼らの姿に、笑って泣けること間違いなし。シリーズ累計200万部を突破し、漫画化やドラマCD化もされた人気作品で、あさのあつこ作品を初めて読む方にもおすすめです。

6位: 『おもみいたします』

主人公は、5歳の時に光を失い、18歳で按摩の世界に入った少女・おもみ。彼女は、人の身体に触れることで、その人が抱える秘密や心の澱（おり）を感じ取る不思議な力を持っています。

おもみが様々な人々と出会い、彼らの身体と心をもみほぐしていく中で、人間の弱さや愛おしさ、そして希望が描かれます。繊細な筆致で紡がれる物語は、読者の心にもじんわりと温かい光を灯してくれるでしょう。あさのあつこさんの新たな代表作との呼び声も高い一冊です。

7位: 『おいち不思議がたり』

江戸を舞台にした、人情味あふれる時代小説シリーズの第一作。主人公は、ある事件で人の死や病を予知する不思議な力を得てしまった少女・おいち。彼女が叔父の営む薬種問屋で働きながら、様々な事件に遭遇し、人々と関わりながら成長していく姿を描きます。

ミステリー要素もありながら、描かれるのは江戸に生きる人々の温かい心の交流や、おいちのひたむきな生き様です。NHKでドラマ化もされた人気シリーズで、心温まる物語を読みたいときにぴったりの一冊です。

8位: 『透き通った風が吹いて』

岡山県の緑豊かな町を舞台に、都会からやってきたカメラマンの青年と、地元で茶葉屋を営む女性の出会いを描いた物語。本作を原案とした映画「風の奏の君へ」も公開されています。

美しい自然の描写とともに、二人の心の交流が繊細に紡がれていきます。過去の傷を抱えながらも、ゆっくりと未来へ歩み出そうとする登場人物たちの姿に、心が洗われるような感動を覚えるでしょう。穏やかで優しい物語に浸りたい方におすすめです。

9位: 『グリーン・グリーン』

高校を舞台にした青春小説シリーズ。主人公は、少し頼りないけれど生徒思いの国語教師・タケ。彼が、個性豊かな生徒たちと向き合い、様々な問題に奮闘しながら成長していく姿を描きます。

いじめ、不登校、家庭の問題など、現代の高校生が抱えるリアルな悩みに、タケがどう向き合っていくのかが見どころです。生徒たちの繊細な心理描写はもちろん、教師側の葛藤も描かれており、教育というテーマについて深く考えさせられます。

10位: 『さいとう市立さいとう高校野球部』

『バッテリー』とはひと味違う、ユーモアあふれる野球小説シリーズです。舞台は、生徒全員が「サイトウ」姓という、ちょっと変わった新設高校の野球部。集まったのは、野球を愛するけれど、どこか頼りないメンバーばかり。

弱小チームが、知恵とチームワークを武器に強豪に立ち向かっていく姿は、痛快そのもの。個性的なキャラクターたちの掛け合いも楽しく、笑いながら読める一冊です。野球好きはもちろん、明るい青春小説が読みたい方におすすめです。

11位: 『えにし屋春秋』

人と人との「縁」を商う不思議な店「えにし屋」を舞台にした時代ミステリー。依頼人が持ち込む様々な縁にまつわる謎を、店の主たちが解き明かしていきます。

男女の縁、親子の縁、そして断ち切りたい悪縁…。一つ一つの物語に、人間の愛憎や業が色濃く描かれており、ミステリーとしての面白さはもちろん、深い人間ドラマとしても楽しめます。シリーズ作品なので、気に入った方はぜひ続編も手に取ってみてください。

12位: 『花宴』

人気時代ミステリー『弥勒』シリーズのスピンオフ短編集です。主要人物である同心・木暮信次郎の過去や、彼を取り巻く人々の物語が描かれています。

『弥勒』シリーズを読んだ方はもちろん、本作からでも楽しめますが、シリーズファンならより深く登場人物の背景を知ることができ、感慨もひとしおでしょう。本編のシリアスな雰囲気とは少し違う、人間味あふれるエピソードが詰まっています。

13位: 『緋色の稜線』

雄大な自然と、そこに挑む人間の極限心理を描いた山岳ミステリーです。なぜ人は山に登るのか。自然の前で人間はいかに無力なのか。単なる謎解きに留まらず、命の尊さや自然への畏敬の念を問いかける重厚な物語が、読者に迫ります。

14位: 『闇医者おゑん秘録帖 碧空の音』

法で裁けぬ悪を斬る、痛快時代小説「闇医者おゑん」シリーズの一冊。主人公は、表の顔は腕利きの女医、裏の顔は金で悪を始末する闇医者のおゑん。

彼女のもとには、様々な事情を抱えた人々が訪れます。おゑんが、医学の知識と冷静な判断力で悪人たちを追い詰めていく様は、まさに痛快。勧善懲悪のストーリーが好きな方にはたまらないシリーズです。

15位: 『末ながく、お幸せに』

結婚という人生の大きな節目を前にした人々の、喜び、不安、そして葛藤を描いた連作短編集です。それぞれの家族が抱える問題もリアルに描かれており、深く共感しながら読み進めることができます。幸せとは何か、家族とは何かを改めて考えさせてくれる、心温まる一冊です。

16位: 『彼女が知らない隣人たち』

すぐ隣にいる他人の、本当の顔は誰にもわからない――。そんな日常に潜む人間の心の闇を巧みに描いたミステリーです。じわじわと迫りくる恐怖に、ページをめくる手が止まらなくなるでしょう。爽やかな青春小説とは異なる、あさのあつこさんの新たな一面が垣間見える一冊です。

17位: 『風を結う 針と剣 縫箔屋事件帖』

江戸の縫箔屋（ぬいはくや）を舞台にした時代ミステリー「針と剣」シリーズです。優れた刺繍の腕を持つ姉と、剣の使い手である弟。二人が、店に持ち込まれる着物にまつわる事件の謎を解き明かしていきます。

美しい刺繍の世界と、江戸の町で起こる事件という組み合わせが新鮮。姉弟の絆や、職人たちの心意気も描かれており、ミステリーとしてだけでなく、お仕事小説としても楽しめます。

18位: 『ラスト・イニング』

『バッテリー』シリーズの番外編にあたる作品。本編では語られなかった、登場人物たちのその後や、脇役たちにスポットを当てた物語が収められています。

主人公の巧と豪だけでなく、彼らを取り巻くチームメイトやライバルたちの新たな一面を知ることができます。『バッテリー』を読んだファンにとっては、たまらない一冊でしょう。本編を読み終えた後にこの作品を読むことで、より深く『バッテリー』の世界を味わうことができます。

合わせて読みたい！あさのあつこの人気シリーズ一覧と読む順番

あさのあつこ作品の魅力の一つが、読み応えのあるシリーズ作品の多さです。ランキングで紹介した作品の中にも、続きが気になるものがたくさんあったのではないでしょうか。

ここでは、特に人気の高い3つのシリーズをピックアップし、読む順番とそれぞれの魅力を改めてご紹介します。物語の世界にどっぷり浸りたい方は、ぜひシリーズ通して読んでみてください。

青春野球小説の金字塔！「バッテリー」シリーズ

少年たちの成長と葛藤を描いた、青春野球小説の金字塔「バッテリー」シリーズ。物語は主人公たちが中学1年生から始まり、シリーズを通して彼らの成長を追体験することができます。読む際は、刊行順に沿って読み進めるのがおすすめです。

読む順番

• バッテリー
• バッテリーII
• バッテリーIII
• バッテリーIV
• バッテリーV
• バッテリーVI
• （番外編）ラスト・イニング

シリーズ全6巻で完結しており、彼らの物語の結末をしっかりと見届けることができます。少年たちの魂の軌跡を、ぜひ追いかけてみてください。

近未来SFの傑作！「NO.6」シリーズ

理想都市の裏に隠された謎に、二人の少年が迫る近未来SF「NO.6」シリーズ。管理社会の恐ろしさと、その中で育まれる人間の絆を描いた物語は、多くの読者の心を掴みました。こちらも刊行順に読むことで、壮大なストーリーを余すところなく楽しめます。

読む順番

• NO.6 #1
• NO.6 #2
• NO.6 #3
• NO.6 #4
• NO.6 #5
• NO.6 #6
• NO.6 #7
• NO.6 #8
• NO.6 #9
• （番外編）NO.6 beyond

シリーズは全9巻で完結。紫苑とネズミがたどり着く未来を、ぜひその目で見届けてください。

江戸の闇を斬る時代ミステリー！「弥勒」シリーズ

江戸を舞台に、心に闇を抱えた男たちが事件の真相に迫る「弥勒」シリーズ。一話完結の要素もありつつ、シリーズを通して登場人物たちの関係性が変化していくため、刊行順に読むのがおすすめです。

読む順番（主な作品）

• 弥勒の月
• 夜叉桜
• 木練柿
• 東雲の途
• 冬天の昴
• 地に巣くう
• 花を呑む
• 雲の果

シリーズは現在も続いており、多くのファンを魅了し続けています。重厚な時代ミステリーの世界に、ぜひ足を踏み入れてみてください。

まとめ：あなたに合うあさのあつこ小説を見つけて読書を楽しもう

今回は、あさのあつこさんのおすすめ小説をランキング形式でご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。青春小説から時代小説、SFまで、そのジャンルの幅広さと、どの作品にも共通する深い人間描写が、あさの作品の大きな魅力です。

この記事で紹介した選び方やランキングを参考に、ぜひあなたにぴったりの一冊を見つけてみてください。きっと、夢中になれる物語に出会えるはずです。さあ、あさのあつこさんが紡ぐ、豊かで奥深い物語の世界へ旅立ちましょう。