【2025年最新】青春小説のおすすめランキングTOP40

小説ヨミタイ編集部 監修者
株式会社viviane
小説ヨミタイ編集部

あらゆる面白いおすすめ小説を紹介する小説専門サイト「小説ヨミタイ」の編集部です。

目次

青春小説の魅力とは?心に響く一冊の選び方

青春小説は、主人公が学生であることが多く、若者特有の成長や友情、恋愛、家族との関係、将来の夢などをテーマに描かれることが多いです。読者は、登場人物たちが経験する甘酸っぱさやほろ苦さ、葛藤に感情移入したり、自身の経験と重ね合わせたりすることで、懐かしさや共感を覚えることができます。また、物語を通して、忘れていた情熱や輝きを再発見できるのも、大きな魅力の一つです。

心に響く一冊を選ぶには、いくつかのポイントがありますよ。まず、恋愛、部活動、友情、ミステリーといったテーマから絞り込んでみるのがおすすめです。また、自分が過ごした時代や共感しやすい年代設定の作品を選ぶと、より物語に入り込みやすくなりますよ。爽やかな気持ちになりたい、感動して泣きたいなど、読後の気分で選ぶのも一つの方法です。話題になった実写化作品や、プロが選んだ受賞作から探してみるのも、素敵な一冊に出会うきっかけになるはずです。

青春小説のおすすめランキングTOP40

ここからは、編集部が厳選した青春小説のおすすめランキングTOP40をご紹介していきますね。不朽の名作から最近の話題作まで、幅広いラインナップを揃えてみました。あなたの心に響く、忘れられない一冊がきっと見つかるはずですよ。気になる作品があれば、ぜひ手に取って、青春のきらめきに触れてみてくださいね。

1位『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈

2024年の本屋大賞を受賞した話題作で、我が道を突き進む唯一無二の主人公・成瀬あかりの活躍を描いた作品だよ。滋賀県大津市を舞台に、夏休みを西武大津店に捧げたり、M-1グランプリに挑戦したりと、彼女の奇想天外な行動が周りの人々を巻き込みながら、読む人に元気と笑いを与えてくれるんだ。デビュー作にして数々の文学賞を総なめにした、今最も注目されている青春小説の一つなんだ。

著者宮島未奈
出版社新潮社
受賞歴2024年本屋大賞、第39回坪田譲治文学賞など
ふくちい

成瀬のまっすぐな生き様が最高にクール!わたしも天下、取りにいきたくなっちゃった!

2位『夜のピクニック』恩田陸

高校生活最後のイベント「歩行祭」を舞台に、全校生徒が80キロを24時間かけて歩く中で繰り広げられる人間ドラマを描いた作品だよ。2005年の本屋大賞を受賞し、映画化もされた不朽の名作として知られているんだ。歩きながら交わされる友人たちとの会話や、それぞれが胸に秘めた想いが繊細に描かれており、読者はまるで一緒に夜を歩いているかのような臨場感を味わえるんだ。甘酸っぱく、どこか懐かしい高校時代の空気感に浸れる一冊だよ。

著者恩田陸
出版社新潮社
受賞歴第26回吉川英治文学新人賞、第2回本屋大賞
ふくちい

夜通し歩くって特別な感じがするよね。友達と色んなことを話したくなる気持ち、わかるなあ。

3位『風が強く吹いている』三浦しをん

箱根駅伝という大きな目標に向かって、寄せ集めの素人集団である寛政大学陸上競技部の10人が奮闘する姿を描いた傑作青春小説だよ。映画化やアニメ化もされ、多くのファンに愛されているんだ。個性豊かなメンバーたちが、衝突を繰り返しながらも次第に絆を深め、一つのチームになっていく過程が熱く描かれているんだ。努力の苦しさや挫折、仲間との葛藤といったリアルな描写が、読者の心を強く揺さぶるんだ。

著者三浦しをん
出版社新潮社
メディアミックス映画、漫画、アニメ、舞台
ふくちい

駅伝ってチームプレーなんだよね。みんなで一つの目標に向かうって、すごく熱い!わたしも応援したくなっちゃうよ。

4位『君の膵臓をたべたい』住野よる

住野よるのデビュー作であり、2016年の本屋大賞で2位に輝いた作品だよ。膵臓の病で余命いくばくもない少女・山内桜良と、彼女の秘密を知ってしまったクラスメイトの「僕」との交流を描いているんだ。タイトルの衝撃とは裏腹に、生きることの尊さや人との繋がりの大切さを問いかける、切なくも温かい物語が展開されるんだ。実写映画化、アニメ映画化もされ、社会現象を巻き起こした感動の青春小説だよ。

著者住野よる
出版社双葉社
メディアミックス実写映画、アニメ映画
ふくちい

タイトルにびっくりしたけど、読み終わった後の涙が止まらなかった…。桜良の言葉が心に刺さるんだ。

5位『桐島、部活やめるってよ』朝井リョウ

学校の人気者である「桐島」が部活をやめたという噂をきっかけに、校内の人間関係に小さな波紋が広がっていく様子を描いた群像劇だよ。同じ時間軸を異なる人物の視点から描くことで、高校生たちのリアルな心情やスクールカーストの問題を浮き彫りにしていくんだ。平成生まれとして初の直木賞作家となった朝井リョウの出世作であり、映画化もされて大きな話題を呼んだんだ。

著者朝井リョウ
出版社集英社
受賞歴第22回小説すばる新人賞
ふくちい

主役がいないのに物語が進むってすごい構成だよね。誰が主人公でもおかしくない、リアルな高校生活が描かれてる!

6位『バッテリー』あさのあつこ

天才ピッチャーとしての絶対的な自信を持つ原田巧と、彼とバッテリーを組むことを熱望するキャッチャーの永倉豪。この二人の出会いと成長を描いた、累計1000万部を超える大ベストセラーシリーズだよ。野球を通して描かれる思春期の少年たちの繊細な心の揺れや、家族、友人との関係性が丁寧に綴られているんだ。1997年に野間児童文芸賞を受賞し、アニメ化や映画化もされた、世代を超えて愛される青春小説の金字塔なんだ。

著者あさのあつこ
出版社KADOKAWA
受賞歴野間児童文芸賞
ふくちい

巧と豪、正反対の二人がバッテリーを組むのがいいんだよね。ぶつかり合いながらも成長していく姿に胸が熱くなる!

7位『一瞬の風になれ』佐藤多佳子

高校の陸上部を舞台に、短距離走に青春を懸ける少年たちの姿を爽やかに描いた物語だよ。2007年の本屋大賞を受賞し、ドラマ化や漫画化もされたんだ。天才的な才能を持つ兄へのコンプレックスを抱える主人公・神谷新二が、親友との出会いをきっかけに陸上の世界にのめり込んでいく姿が描かれているんだ。ひたむきに走る登場人物たちの情熱や、仲間との絆、ライバルとの競争など、スポーツ青春小説の魅力が詰まった一冊だよ。

著者佐藤多佳子
出版社講談社
受賞歴第28回吉川英治文学新人賞、第4回本屋大賞
ふくちい

走るってシンプルだけど奥が深いんだね。風になって駆け抜けるような爽快感がたまらないよ!

8位『島はぼくらと』辻村深月

瀬戸内海に浮かぶ島を舞台に、島で唯一の高校に通う4人の高校生たちの日常と成長を描いた物語だよ。島にやってくる人々との交流や、島ならではの悩み、そして仲間たちとの友情を通して、彼らが自分の未来を見つけていく姿が温かく描かれているんだ。2014年の本屋大賞で3位にランクインした作品で、爽やかで心温まる読後感が魅力の一冊だよ。

著者辻村深月
出版社講談社
受賞歴2014年本屋大賞 第3位
ふくちい

島のゆったりした時間の中で育まれる友情って素敵だね。読んだ後、心がほっこり温かくなったよ。

9位『砂漠』伊坂幸太郎

砂漠 伊坂幸太郎 小説
引用:砂漠 [書籍]

仙台の大学に入学した5人の男女が過ごす、4年間の何気ないけれど特別な日常を描いた青春小説だよ。麻雀、合コン、ボーリングといった大学生活ならではの出来事を通して、彼らの友情や恋愛、そして社会に出ていくことへの期待と不安が描かれているんだ。伊坂幸太郎らしい軽快な会話劇と伏線が散りばめられており、ミステリー要素も楽しめるんだ。「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである」という作中の言葉が心に残る、多くの読者に愛され続ける名作だよ。

著者伊坂幸太郎
出版社新潮社
関連作品『魔王』
ふくちい

大学生活ってこんな感じなのかなってワクワクしたよ。何気ない日常が、後から考えると宝物なんだよね。

10位『オルタネート』加藤シゲアキ

高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が普及した現代を舞台に、3人の高校生たちの恋愛や葛藤、成長を描いた物語だよ。SNSを通じた繋がりが当たり前になった世界のリアルな青春を切り取っており、現代を生きる若者たちの心を巧みに描写しているんだ。2021年の本屋大賞で8位、第42回吉川英治文学新人賞を受賞するなど、文学界からも高い評価を受けたんだ。NEWSの加藤シゲアキがアイドルという枠を超え、小説家としての才能を証明した一作だよ。

著者加藤シゲアキ
出版社新潮社
受賞歴第42回吉川英治文学新人賞、第8回高校生直木賞
ふくちい

SNSが当たり前の世界の青春って、わたしたちの頃とはまた違う悩みがあるんだね。色々考えさせられちゃった。

11位『スタンド・バイ・ミー』スティーヴン・キング

1950年代のアメリカの小さな町を舞台に、4人の少年たちが「死体探し」の旅に出るひと夏の冒険を描いた物語だよ。原作はスティーヴン・キングの中編小説『The Body』で、1986年に公開された映画は青春映画の金字塔として今なお多くの人に愛されているんだ。それぞれが家庭に悩みを抱える少年たちが、旅を通して友情を深め、少しだけ大人へと成長する姿がノスタルジックに描かれているんだ。12歳という多感な時期の輝きと切なさが詰まった、永遠の名作だよ。

著者スティーヴン・キング
原題The Body
メディアミックス映画
ふくちい

12歳の夏休みって、なんだか特別な響きがあるよね。この冒険は一生忘れられないだろうなあ。

12位『時をかける少女』筒井康隆

ある出来事をきっかけに、時間を跳躍する「タイムリープ」の能力を手に入れた高校生・芳山和子の不思議な体験を描いたSF青春小説の金字塔だよ。1967年の発表以来、何度も映画やドラマ、アニメとして映像化され、世代を超えて愛され続けてきたんだ。甘酸っぱい恋愛模様や、かけがえのない時間の尊さを描いたストーリーは、今読んでも色褪せることがないんだ。SFでありながら、誰もが経験する青春の切なさが胸を打つ不朽の名作だよ。

著者筒井康隆
出版社KADOKAWA
メディアミックス映画、ドラマ、アニメなど多数
ふくちい

タイムリープできたら、わたしは何をするかな?でも、やっぱり今この瞬間が一番大事なんだよね!

13位『4TEEN』石田衣良

月島を舞台に、4人の中学2年生の少年たちの日常を瑞々しく描いた連作短編集だよ。恋愛やセックス、暴力、死といった思春期ならではのテーマに直面しながらも、彼らが自分たちなりの答えを見つけていく姿が、等身大の目線で描かれているんだ。2003年に第129回直木賞を受賞した作品で、石田衣良の代表作の一つとして知られているんだ。大人でも子供でもない14歳という危うくも輝かしい季節を、鮮やかに切り取った一冊だよ。

著者石田衣良
出版社新潮社
受賞歴第129回直木三十五賞
ふくちい

14歳って、色々なことを知って、たくさん悩む時期だよね。彼らの日常がなんだか眩しく見えたよ。

14位『今夜、世界からこの恋が消えても』一条岬

眠ると記憶を失ってしまう「前向性健忘」を患うヒロイン・日野真織と、彼女を献身的に支える主人公・神谷透の切ない恋愛を描いた物語だよ。毎日記憶がリセットされる彼女のために、透は日記を書き、出来事を記録し続けるんだ。しかし、そんな彼にも大きな秘密があったんだ。2022年に映画化され、大きな感動を呼んだ作品だよ。儚くも美しい二人の恋の行方に、涙なしではいられない一冊だよ。

著者一条岬
出版社KADOKAWA
メディアミックス映画
ふくちい

毎日記憶がなくなっちゃうなんて、どれだけ辛いんだろう…。透くんの優しさに涙が止まらないよ。

15位『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦

京都を舞台に、大学生の「私」が、思いを寄せる「黒髪の乙女」を追いかけて奇妙な夜を冒険する物語だよ。独特の文体とユーモラスな展開、個性的なキャラクターたちが織りなす不思議な世界観が魅力で、2007年には山本周五郎賞を受賞し、アニメ映画化もされたんだ。奇想天外な出来事が次々と起こる中で、なかなか縮まらない二人の距離がもどかしくも愛おしい、唯一無二の恋愛ファンタジーなんだ。

著者森見登美彦
出版社KADOKAWA
受賞歴第20回山本周五郎賞、2007年本屋大賞2位
ふくちい

こんな不思議で楽しい夜なら、わたしも歩いてみたいな!「私」の恋、応援したくなっちゃう!

16位『阪急電車』有川浩

兵庫県を走る片道約15分のローカル線「阪急今津線」を舞台に、偶然乗り合わせた人々の人生が交錯する様子を描いた連作短編集だよ。婚約者を後輩に奪われたOL、恋人のDVに悩む女子大生、セレブ気取りの主婦たちといがみ合う老婦人など、様々な乗客たちの物語が、電車が進むにつれて少しずつ繋がっていくんだ。2011年に映画化もされた心温まる物語でね、読後には優しい気持ちになれる一冊だよ。

著者有川浩
出版社幻冬舎
メディアミックス映画
ふくちい

電車の中で、色んな人の人生が交差するって面白いね。ちょっとした出会いが、明日への元気につながることもあるんだな。

17位『本と鍵の季節』米澤穂信

男子高校生の堀川次郎と松倉詩門が、図書委員の活動の傍ら、校内で持ち込まれる日常の謎を解き明かしていく連作ミステリーだよ。廃部寸前の図書部を守るため、二人は古書の謎や生徒たちの悩みに挑むんだ。〈古典部〉シリーズで知られる米澤穂信が描く、ほろ苦い青春ミステリーであり、高校生ならではの繊細な心理描写が光るんだ。謎解きの面白さはもちろん、二人の男子高校生の友情や成長も楽しめる作品だよ。

著者米澤穂信
出版社集英社
ジャンル青春ミステリー
ふくちい

日常に潜む小さな謎を解いていくのって、なんだか探偵みたいでワクワクするね。わたしも図書委員になりたかったな。

18位『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』七月隆文

京都の美大に通う学生・南山高寿が、電車で一目惚れした女性・福寿愛美と恋に落ちる物語だよ。順調に愛を育んでいるように見えた二人ですが、彼女にはある大きな秘密があったんだ。その秘密が明らかになったとき、物語は切ない展開を迎えるんだ。2016年に映画化され、150万部を超えるベストセラーになったんだ。時間軸が交差するファンタジックな設定の中で描かれる、20歳の男女の30日間の恋の行方に胸が締め付けられるんだ。

著者七月隆文
出版社宝島社
メディアミックス映画
ふくちい

二人の時間が逆行してるなんて、切なすぎるよ…。毎日が最後の日だなんて、考えただけで泣けてくる。

19位『武士道シックスティーン』誉田哲也

剣道に青春を捧げる二人の女子高生、磯山香織と西荻早苗の成長と友情を描いたスポーツ小説だよ。中学最後の大会で、無名の選手だった早苗に敗れたエリート剣士の香織。彼女は早苗を追いかけて同じ高校に進学し、再戦を誓うんだ。正反対の性格と剣道スタイルを持つ二人が、ライバルとして互いを高め合い、やがて唯一無二の親友となっていく姿が熱く描かれているんだ。シリーズ化もされている人気作だよ。

著者誉田哲也
出版社文藝春秋
メディアミックス映画
ふくちい

ライバルがいるって、自分を強くしてくれるんだね!香織と早苗、二人の関係性がすごく好きだな。

20位『GO』金城一紀

GO 金城一紀 小説
引用:GO [書籍]

在日韓国人の高校生・杉原が、差別や偏見に立ち向かいながら、自らのアイデンティティを模索し、恋愛や友情を通して成長していく姿を描いた物語だよ。2000年に第123回直木賞を受賞し、翌年には映画化もされ、大きな話題を呼んだんだ。「広い世界を見るんだ」という父親の言葉を胸に、国籍や人種の壁を乗り越えようとする杉原のパワフルな生き様が、読者に強烈なメッセージを投げかけるんだ。疾走感あふれる文体も魅力的な、青春小説の傑作だよ。

著者金城一紀
出版社KADOKAWA
受賞歴第123回直木三十五賞
ふくちい

「広い世界を見る」って言葉、すごく大事だよね。自分の壁を壊していく杉原の姿に勇気をもらえたよ。

21位『君は月夜に光り輝く』佐野徹夜

細胞が異常に光り、死に近づく不治の病「発光病」を患う少女・渡良瀬まみずと、彼女の願いを代わりに実行する「代行体験」を引き受けた少年・岡田卓也の物語だよ。病院から出られない彼女のために、卓也は様々な場所へ赴き、その体験を伝えるんだ。次第に惹かれ合っていく二人ですが、彼女の死は刻一刻と迫っていたんだ。第23回電撃小説大賞を受賞し、2019年に映画化もされた、儚くも美しい命と恋の物語だよ。

著者佐野徹夜
出版社KADOKAWA
受賞歴第23回電撃小説大賞《大賞》
ふくちい

命が光り輝くなんて、なんて綺麗で、なんて切ないんだろう。二人の時間が永遠に続けばいいのにって思っちゃった。

22位『くちびるに歌を』中田永一

長崎県の五島列島にある中学校の合唱部を舞台に、産休代理でやってきた美人ピアニストの柏木先生と、悩みを抱える生徒たちの交流を描いた物語だよ。アンジェラ・アキの名曲「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」をモチーフにしており、生徒たちが未来の自分へ宛てた手紙を通して、それぞれの葛藤や成長が描かれるんだ。2015年に映画化もされた、爽やかな感動を呼ぶ一冊だよ。

著者中田永一(乙一)
出版社小学館
メディアミックス映画、漫画
ふくちい

歌の力ってすごいよね!みんなで心を一つにして歌う合唱って、最高の青春だと思うな。

23位『サクリファイス』近藤史恵

自転車ロードレースの世界を舞台に、エースを勝利に導くためのアシスト役「サクリファイス(犠牲)」に徹する主人公・白石誓の葛藤と成長を描いた本格スポーツミステリーだよ。勝利のために自らを犠牲にする彼の姿を通して、スポーツの過酷さとその中にある人間ドラマが描かれているんだ。2008年の本屋大賞で2位に選ばれ、シリーズ化もされている人気作だよ。自転車レースの知られざる世界と、そこに生きる若者たちの熱い思いに引き込まれるんだ。

著者近藤史恵
出版社新潮社
受賞歴第10回大藪春彦賞
ふくちい

勝者の影には、必ず誰かの犠牲があるんだね…。スポーツの厳しい世界に、思わず息を飲んじゃった。

24位『鴨川ホルモー』万城目学

京都の大学を舞台に、謎のサークル「京大青竜会」に入会した主人公たちが、「ホルモー」と呼ばれる儀式に青春を捧げる奇想天外な物語だよ。千年以上の歴史を持つというこの謎の競技は、なんと「オニ」を操って戦うというもの。荒唐無稽な設定ながらも、恋愛や友情といった青春の要素がふんだんに盛り込まれており、万城目学ならではのユニークな世界観が炸裂しているんだ。2009年に映画化もされた、笑いと興奮に満ちたエンターテインメント小説だよ。

著者万城目学
出版社産業編集センター
メディアミックス映画、漫画
ふくちい

オニを操って戦うなんて、発想がすごすぎる!こんなサークルがあったら、大学生活が100倍楽しくなりそう!

25位『ノルウェイの森』村上春樹

1960年代後半を舞台に、大学生のワタナベトオルが、親友の死をきっかけに出会った二人の女性、直子と緑との間で揺れ動く姿を描いた物語だよ。愛と性、生と死といったテーマを扱い、喪失と再生の物語として世界中で読み継がれている村上春樹の代表作なんだ。繊細で傷つきやすい若者たちの姿を、独特の文体で描き出し、多くの読者の心を捉えたんだ。2010年には映画化もされ、大きな話題になったんだ。

著者村上春樹
出版社講談社
メディアミックス映画
ふくちい

青春時代の、あのどうしようもない喪失感みたいなものが描かれてるよね。ちょっと大人な気分になれる一冊かな。

26位『小説 君の名は。』新海誠

2016年に公開され、社会現象を巻き起こした大ヒットアニメ映画『君の名は。』を、新海誠監督自らが小説化した作品だよ。東京に暮らす男子高校生・瀧と、山深い田舎町に住む女子高校生・三葉の心と体が入れ替わる不思議な体験と、二人の恋の行方を描いているんだ。映画の美しい映像世界を、小説ならではの細やかな心理描写で補完しており、映画を観た人でも新たな発見がある一冊だよ。壮大なスケールで描かれる青春と恋愛の物語に、再び感動すること間違いなしだよ。

著者新海誠
出版社KADOKAWA
メディアミックスアニメ映画
ふくちい

映画も最高だったけど、小説で読むと二人の気持ちがもっと伝わってくる!わたしも誰かと入れ替わってみたいなあ。

27位『ボックス!』百田尚樹

高校のボクシング部を舞台に、二人の対照的な天才ボクサー、鏑矢義平(カブ)と木樽優紀(ユウキ)の友情と成長を描いた物語だよ。圧倒的な才能を持ちながらも奔放なカブと、努力家で真面目なユウキ。ライバルとして、そして親友として互いを意識し、高め合っていく二人の姿が熱く描かれているんだ。2010年に映画化もされた、手に汗握る本格的なボクシングシーンと、爽やかな感動が魅力のスポーツ青春小説だよ。

著者百田尚樹
出版社太田出版
メディアミックス映画
ふくちい

才能と努力、どっちが強いんだろうって考えちゃうね。カブとユウキ、二人の戦う姿がカッコよすぎる!

28位『ジョゼと虎と魚たち』田辺聖子

大学生の恒夫と、足が不自由でほとんど家から出たことのない少女・ジョゼの出会いと恋を描いた短編小説だよ。世間から隔絶された世界で、自分の好きな本を読みふけって生きてきたジョゼ。彼女の独特な感性と、恒夫との不器用な恋愛模様が、瑞々しくも切なく描かれているんだ。2003年に実写映画化、2020年にアニメ映画化されるなど、時代を超えて多くのクリエイターに影響を与えた不朽の名作だよ。

著者田辺聖子
出版社KADOKAWA
メディアミックス実写映画、アニメ映画
ふくちい

ジョゼの世界はちょっと変わってるけど、すごく魅力的。二人の恋の終わり方が、なんとも言えず切ないんだよね…。

29位『いちご同盟』三田誠広

野球部のエースである主人公と、彼の親友、そして不治の病を患う少女。15歳という多感な時期の少年少女たちが織りなす、友情と恋愛、そして生と死を描いた青春小説の金字塔だよ。1982年に発表されて以来、多くの若者たちの心を捉え、読み継がれてきたんだ。静かで淡い雰囲気の中に、少年たちの繊細な心の動きが巧みに表現されているんだ。青春の輝きと儚さが詰まった、切なくも美しい物語だよ。

著者三田誠広
出版社集英社
ジャンル青春恋愛小説
ふくちい

15歳の頃の気持ちって、すごく繊細で壊れやすかった気がするな。この物語の儚さに、胸がぎゅっとなったよ。

30位『青が散る』宮本輝

大学のテニス部を舞台に、主人公・椎名燎平の4年間の青春を描いた長編小説だよ。テニスに打ち込む日々、仲間との友情、そして二人の女性との間で揺れ動く恋愛模様が、鮮やかに描かれているんだ。栄光と挫折、出会いと別れを通して、青年が大人へと成長していく過程を丁寧に追った、青春小説の不朽の名作だよ。1982年に発表された作品ですが、今なお多くの読者の共感を呼んでいるんだ。

著者宮本輝
出版社文藝春秋
ジャンル青春小説
ふくちい

大学の4年間って、あっという間だけどすごく濃い時間だよね。燎平の青春が、なんだか自分のことのように感じられたな。

31位『三四郎』夏目漱石

熊本の高校を卒業し、東京の大学に入学した小川三四郎が、都会の喧騒や新しい人間関係に戸惑いながら、自由奔放な女性・里見美禰子に惹かれていく姿を描いた物語だよ。1908年に発表された、夏目漱石の前期三部作の第一作にあたるんだ。友情や学問、そして恋に悩みながら自己を形成していく青年の姿は、100年以上経った今でも、多くの読者の共感を呼ぶんだ。東京大学の「三四郎池」の由来にもなった、近代文学における青春小説の代表作だよ。

著者夏目漱石
出版社新潮社
ジャンル近代文学、青春小説
ふくちい

都会に出てきた時のドキドキと不安、三四郎の気持ちがよくわかるな。美禰子さんみたいな女性、ちょっと憧れちゃうかも。

32位『グレート・ギャツビー』フィツジェラルド

1920年代のアメリカ、狂騒の「ジャズ・エイジ」を舞台に、謎に包まれた大富豪ジェイ・ギャツビーの華麗で破滅的な人生を描いた物語だよ。毎夜豪華なパーティーを開く彼の目的は、ただ一人、かつての恋人デイジーの心を取り戻すことだったんだ。アメリカ文学の最高傑作の一つとされ、何度も映画化されているんだ。青春の夢と挫折、そしてアメリカン・ドリームの虚しさを描き出した、永遠の古典だよ。

著者F・スコット・フィツジェラルド
出版社中央公論新社など
メディアミックス映画
ふくちい

一人の女性のために全てを捧げるなんて、ギャツビーの情熱はすごいね。でも、その結末はあまりにも切ない…。

33位『黄色い目の魚』佐藤多佳子

海辺の町を舞台に、絵を描くことが好きな高校生・木島悟と、周囲に心を閉ざしがちなクラスメイト・村田みのりの交流を描いた物語だよ。美術の授業をきっかけに、二人の間には友情でも恋愛でもない、特別な感情が芽生えていくんだ。思春期ならではの揺れ動く繊細な心情を、瑞々しい筆致で丁寧に描き出しているんだ。自分の居場所を探し求める二人の姿が、読者の心に静かな感動を呼び起こす一冊だよ。

著者佐藤多佳子
出版社新潮社
ジャンル青春小説
ふくちい

名前のない関係性って、なんだか素敵だね。お互いが特別な存在になっていく過程が、すごく丁寧に描かれてるんだ。

34位『翼はいつまでも』川上健一

1960年代を舞台に、中学の野球部員である主人公が、ビートルズとの出会いをきっかけに成長していく姿を描いた、爽やかでノスタルジックな青春小説だよ。主人公の少年が経験する、部活動での奮闘、大人との対立、そして淡い初恋など、男の子の青春の全てが詰まっていると評されているんだ。少し昔の時代のまっすぐで眩しい青春が、読者の心を温かく照らしてくれるんだ。古き良き時代の空気感に浸りたい方におすすめの一冊だよ。

著者川上健一
出版社集英社
ジャンルスポーツ青春小説
ふくちい

昔の青春って、今とは違う熱さがある気がするな。まっすぐに夢を追いかける姿って、いつの時代もカッコいいね!

35位『はつ恋』ツルゲーネフ

19世紀ロシア文学の巨匠ツルゲーネフが、自身の体験を基に描いた青春小説の古典だよ。16歳の少年ウラジーミルが、年上の奔放な令嬢ジナイーダに抱く、初めての恋の喜びと苦悩を描いているんだ。しかし、彼の初恋は、思いもよらない形で打ち砕かれることになるんだ。誰もが経験するであろう初恋の熱病と、その残酷な結末を美しい筆致で描き出した、世界中で読み継がれる不朽の名作だよ。

著者イワン・ツルゲーネフ
出版社新潮社など
ジャンルロシア文学、古典
ふくちい

初恋って、どうしてこんなに苦しいんだろう…。ウラジーミルの気持ちが痛いほど伝わってきて、胸が締め付けられたよ。

36位『七帝柔道記』増田俊也

北海道大学柔道部を舞台に、寝技中心の独特な柔道「七帝柔道」に青春を捧げる青年たちの姿を熱く描いた自伝的小説だよ。旧帝国大学の七大学で行われるこの競技に魅せられた主人公が、個性豊かな先輩や仲間たちと共に、ひたすら強さを追い求める日々が描かれているんだ。男たちの汗と涙、そして友情が詰まった、熱血スポーツ小説の傑作だよ。格闘技好きはもちろん、何かに打ち込んだ経験のある人なら誰もが胸を熱くする物語だよ。

著者増田俊也
出版社KADOKAWA
ジャンルスポーツ小説
ふくちい

寝技だけの柔道なんて、すごくマニアックで面白そう!男たちの熱い世界、ちょっと覗いてみたくなっちゃった。

37位『ブロードキャスト』湊かなえ

高校の放送部を舞台に、仲間たちと全国高校放送コンテスト優勝を目指す主人公・圭祐の成長を描いた物語だよ。『告白』などで知られる湊かなえが描く、爽やかな青春小説として話題になったんだ。部活動にかける情熱や、仲間との絆、ライバルとの競争といった王道の展開の中に、湊かなえらしい伏線や人間関係の機微が織り込まれているんだ。読後には、前向きな気持ちになれる一冊だよ。

著者湊かなえ
出版社KADOKAWA
ジャンル青春小説
ふくちい

放送部って文化部だけど、すごく熱い戦いがあるんだね!目標に向かって頑張る姿って、やっぱり素敵だな。

38位『マシュマロ・ナイン』横関大

廃部寸前の弱小野球部が、ひょんなことから甲子園を目指すことになる物語だよ。集まったメンバーは、不祥事により活動停止となった相撲部の部員たちで、平均体重100キロを超える個性的な面々ばかりなんだ。そんな彼らが、様々な困難を乗り越えながら、チームとして成長していく姿をユーモラスに描いているんだ。野球小説でありながら、ミステリーの要素も加えられており、最後まで飽きさせない展開が魅力だよ。笑いと感動が詰まった、エンターテインメント性の高い一冊だよ。

著者横関大
出版社KADOKAWA
ジャンルユーモアミステリー
ふくちい

弱小チームが強くなっていくのって、王道だけどやっぱりワクワクする!ミステリー要素もあるなんて、一石二鳥だね。

39位『青年』森鴎外

作家を志して上京した青年・小泉純一が、様々な人々との交流を通して、自己を模索し成長していく姿を描いた物語だよ。森鴎外自身の経験も反映された、日本における本格的な「教養小説(ビルドゥングスロマン)」の先駆けとされる作品だよ。文学や芸術、恋愛について語り合いながら、自分の進むべき道を探す青年の内面が、格調高い文章で綴られているんだ。明治時代の知識人たちの青春に触れることができる一冊だよ。

著者森鴎外
出版社新潮社など
ジャンル近代文学、教養小説
ふくちい

自分の将来について悩むのは、今も昔も変わらないんだね。明治時代の青年の考えに触れるのも面白いな。

40位『檸檬のころ』豊島ミホ

高校卒業を間近に控えた男女の、切なくも瑞々しい日常を切り取った連作短編集だよ。進路や恋愛に悩み、未来への期待と不安を抱える高校生たちの等身大の姿が、繊細な筆致で描かれているんだ。2007年に映画化もされた本作は、青春時代のきらめきと、誰もが経験するであろうほろ苦い感情を思い出させてくれるんだ。甘酸っぱくて少し切ない、そんな青春の空気感に浸りたい方におすすめの一冊だよ。

著者豊島ミホ
出版社幻冬舎
メディアミックス映画
ふくちい

卒業って、嬉しいけど寂しい、不思議な気持ちになるよね。この小説を読んで、自分の高校時代を思い出しちゃった。

お気に入りの青春小説で忘れられない読書体験を

今回は、おすすめの青春小説をランキング形式で40作品ご紹介しましたよ。気になる作品は見つかったかな?一口に青春小説といっても、爽やかな物語から、ほろ苦い物語、熱いスポーツものまで、その魅力は様々だよ。ページをめくれば、きっとあなたは忘れていた甘酸っぱい記憶や、胸を熱くした瞬間を思い出すことでしょうね。ぜひお気に入りの一冊を手に取って、忘れられない読書体験をしてみてくださいね。

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