【2025年最新】ファンタジー小説のおすすめランキングTOP50

はじめに：心躍るファンタジー小説の世界へ

魔法や伝説の生き物、壮大な異世界への冒険。ファンタジー小説は、私たちを日常から解き放ち、想像力あふれる世界へと誘ってくれる特別なジャンルです。現実ではありえないとわかっていても、ページをめくるたびに胸が高鳴り、物語の主人公と一体となって未知なる冒険に飛び込めます。

この記事では、『小説ヨミタイ』編集部が、国内外の傑作から話題作まで徹底的にリサーチし、厳選したファンタジー小説をご紹介します。子供の頃に夢中になった物語から、大人になった今だからこそ心に響く重厚な作品まで幅広くランクイン。あなたにとって忘れられない一冊となる、最高の物語を見つけるお手伝いができれば幸いです。

ファンタジー小説のおすすめランキングTOP50

さあ、ここからは心躍るファンタジー小説の世界を、ランキング形式で一挙にご紹介します。誰もが知る不朽の名作から、近年話題を呼んだ新たな傑作まで、個性豊かな50作品が勢ぞろいしました。

壮大な冒険譚、魔法学校での日常、古代神話をモチーフにした物語、そして少し不思議な日常を描いた作品など、ファンタジーと一言で言ってもその魅力はさまざま。きっと、あなたの心を鷲掴みにするお気に入りの一冊が見つかるはず。それでは、壮大な物語の世界へ旅立ちましょう。

1位: 『指輪物語』 J・R・R・トールキン

栄えある第1位は、近代ファンタジー文学の礎を築いた不朽の名作『指輪物語』です。ホビット族の青年フロドが、世界を闇の力で支配しようとする冥王サウロンの「一つの指輪」を破壊するため、仲間と共に冒険の旅に出る壮大な物語です。

トールキンが創造した緻密で広大な世界観、神話や伝承に基づいた深みのある設定は、他の追随を許しません。善と悪の壮絶な戦い、仲間との絆、そして旅を通して成長していく登場人物たちの姿は、読む者の心を強く打ちます。まさに「ファンタジーの金字塔」と呼ぶにふさわしい、すべてのファンタジー好きにおすすめしたい一冊です。

ふくちい

壮大な世界観はまさに王道だね。仲間との絆や、旅を通して成長していく姿にグッとくるんだ。

2位: 『ハリー・ポッターと賢者の石』 J・K・ローリング

世界中で愛され、映画化もされた大ベストセラー「ハリー・ポッター」シリーズの第1作目が2位にランクイン。平凡な少年ハリー・ポッターが11歳の誕生日に自分が魔法使いであることを知り、ホグワーツ魔法魔術学校へ入学するところから物語は始まります。

学校での新しい仲間との出会いや魔法の授業、そして自らの両親を奪った闇の魔法使いヴォルデモートとの宿命的な対決。魔法が日常に溶け込んだ魅力的な世界観と、友情や勇気、成長といった普遍的なテーマが、世代を問わず多くの人々を惹きつけてやみません。

ふくちい

何度読んでもワクワクするよね！わたしもホグワーツから手紙が来ないか、いまだに待ってるんだ。

3位: 『十二国記 月の影 影の海』 小野不由美

日本のファンタジー小説を代表する「十二国記」シリーズの幕開けとなる物語が3位です。ある日、ごく普通の女子高生だった陽子の前に「ケイキ」と名乗る謎の男が現れ、地図にはない異世界「十二国」へと連れて行かれるところから物語は始まります。

古代中国風の世界観をベースにした壮大で緻密な設定と、裏切りや困難に直面しながらも成長していく主人公・陽子の姿が力強く描かれています。自分の居場所を見つけ、運命に立ち向かっていく物語は、多くの読者に感動と勇気を与えてきました。シリーズを通して様々な国の物語が描かれ、それぞれがリンクしているのも魅力の一つです。

ふくちい

主人公・陽子が困難を乗り越えて成長していく姿に勇気をもらえるんだ。緻密に作り込まれた世界観も最高だよ。

4位: 『精霊の守り人』 上橋菜穂子

児童文学のノーベル賞といわれる「国際アンデルセン賞」作家賞を受賞した上橋菜穂子さんの代表作、「守り人シリーズ」の第1作です。物語の主人公は、短槍使いの用心棒バルサ。彼女は、精霊の卵を宿したために命を狙われる皇子チャグムを救うため、壮大な旅に出ます。

緻密に作り込まれた異世界の文化や自然、そして「生きること」を問う深いテーマ性が、子どもから大人まで幅広い読者の心を掴んで離しません。バルサの強さと優しさ、そしてチャグムとの絆の物語は、読む人の心に温かい感動を残します。和製ファンタジーの傑作として、世界中から注目されている作品です。

ふくちい

短槍使いのバルサが本当にかっこいいんだ。アクションシーンの迫力もすごくて、一気に読んじゃうよ。

5位: 『ゲド戦記 影との戦い』 アーシュラ・K・ル＝グウィン

世界三大ファンタジーの一つとしても数えられる『ゲド戦記』シリーズの第一作。若き魔法使いゲドが、自らの過ちによって呼び出してしまった「影」との戦いを通じて成長していく姿を描きます。

この作品の魅力は、単なる善悪の戦いではなく、自分自身の内なる闇と向き合うという哲学的なテーマにあります。真の魔法とは何か、力とは何かを問いかける物語は、読者に深い思索を促します。思春期の葛藤や成長を描いた物語として、多くのファンタジー作品に影響を与えた不朽の名作です。

ふくちい

自分自身の影と向き合うっていうテーマが深いよね。大人になってから読むと、また違った発見がある物語なんだ。

6位: 『はてしない物語』 ミヒャエル・エンデ

いじめられっ子の少年バスチアンが、一冊の古い本を読み進めるうちに、その物語の世界「ファンタージエン国」に入り込んでしまうという、ユニークな設定の物語です。物語の世界は正体不明の「虚無」によって滅亡の危機に瀕しており、それを救うためには人間界の子どもが必要だとされています。

読書という行為を通じて、物語の世界と現実世界が交錯するこの作品は、「本を読むこと」の喜びと素晴らしさを教えてくれます。映画化もされて広く知られていますが、原作はより哲学的で、自己発見や創造力といったテーマを深く掘り下げています。

ふくちい

本の中の世界に入れちゃうなんて、夢みたいだよね！読書好きにはたまらない設定なんだ。

7位: 『鹿の王』 上橋菜穂子

『精霊の守り人』の著者、上橋菜穂子さんによる、2015年の本屋大賞受賞作です。強大な帝国から故郷を守るために戦った戦士団の頭ヴァンが、謎の病が蔓延する岩塩鉱から脱出し、一人の幼い少女を拾うところから物語は始まります。

壮大な世界観の中で、謎の病の正体を追う医療的な側面と、血の繋がらない父と娘の絆が丁寧に描かれています。ファンタジーでありながら、人と人との繋がりや社会の在り方について深く考えさせられる、重厚な物語です。アニメ映画化もされ、大きな話題を呼びました。

ふくちい

血の繋がらないヴァンとユナの親子愛に涙が止まらないよ…。過酷な運命の中でも希望を失わない姿が胸を打つんだ。

8位: 『レーエンデ国物語』 多崎礼

近年大きな注目を集めている、多崎礼さんによる大型ファンタジーです。物語の舞台は、呪われた地とされる「レーエンデ」。そこで、銀呪呪を持つ女性トリスタと、英雄の父を持つ青年ヘクトルが出会い、過酷な運命に立ち向かっていきます。

美しい情景描写と、歴史のうねりの中で生きる人々のドラマティックな物語が多くの読者を魅了しています。切なくも美しい世界観に浸りたい方におすすめの一冊。壮大な歴史ロマンとファンタジーが融合した、読み応えのある作品です。

ふくちい

美しくて、どこか物悲しい世界観がたまらないんだ。壮大な歴史ロマンにどっぷり浸れるよ。

9位: 『本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜』 香月美夜

現代日本の女性が、本が貴重品である異世界の幼い少女マインとして転生してしまう物語。本を読むことが大好きな彼女が、本を手に入れるために奮闘する姿を描いたビブリア・ファンタジーです。

識字率が低く、本が貴族の道楽である世界で、マインは現代の知識を活かして次々と新しいものを発明していきます。その過程で社会の階級や常識を変えていく展開は爽快感抜群。本への情熱が世界を動かす、ユニークで心温まる物語です。

ふくちい

本好きなら絶対に共感できるはず！マインの本への情熱と行動力には圧倒されちゃうよ。

10位: 『新世界より』 貴志祐介

1000年後の日本を舞台に、人々が「呪力」と呼ばれる超能力を操る管理社会を描いたSFファンタジー。主人公の渡辺早季は、仲間たちと共に、平和な世界の裏に隠された人類の血塗られた歴史を知ってしまいます。

穏やかな日常が少しずつ歪んでいく様や、衝撃的な真実が次々と明らかになる展開は、読者に強烈なインパクトを与えます。ファンタジーの枠を超え、人間の本質や社会のあり方を問う、深く恐ろしい物語です。その独特の世界観とストーリーテリングは高く評価されています。

ふくちい

本作で描かれる管理社会の歪みと、そこで明かされる人類史の真実は、読む者の倫理観を激しく揺さぶるだろう。

11位: 『ナルニア国ものがたり ライオンと魔女』 C・S・ルイス

空き部屋の衣装だんすから、雪と氷に閉ざされた魔法の国ナルニアへと迷い込んだ四人兄弟の冒険を描いた、世界中で愛されるファンタジーの古典です。ナルニアを支配する白い魔女と、偉大なライオンのアスランとの戦いが物語の中心となります。

子どもたちの純粋な心や勇気が、ナルニア国に春を取り戻す奇跡を起こします。聖書をモチーフにした深い物語でありながら、子どもから大人まで楽しめる冒険譚として、今なお多くの読者を魅了し続けています。

ふくちい

衣装だんすの向こうが別世界なんて、考えただけでワクワクするよね！偉大なライオン、アスランの存在感もすごいんだ。

12位: 『アルスラーン戦記』 田中芳樹

中世ペルシャを彷彿とさせるパルス王国を舞台に、若き王太子アルスラーンの過酷な運命と成長を描く、壮大な歴史ファンタジー小説です。敵国の策略によって王国を追われたアルスラーンが、個性豊かな仲間たちと共に王国奪還を目指す物語が描かれます。

緻密な戦略や迫力のある戦闘シーン、そして魅力的なキャラクターたちが織りなす人間ドラマが大きな魅力です。王とは何か、国を治めるとは何かという重厚なテーマを扱いながらも、エンターテイメント性に富んだストーリー展開で、多くのファンを獲得しています。

ふくちい

頼りなかったアルスラーンが、仲間との出会いを通して成長していく姿がたまらないんだ。魅力的なキャラクターが多すぎるよ！

13位: 『グイン・サーガ』 栗本薫

豹の頭を持つ謎の超戦士グインを主人公とした、日本のヒロイック・ファンタジーの金字塔です。辺境の地で記憶を失っていたグインが、双子の王位継承者リンダとレムスに出会ったことから、壮大な戦いの渦に巻き込まれていきます。

圧倒的な強さを誇るグインの活躍はもちろん、複雑に絡み合う国家間の陰謀や、数多くの登場人物たちが織りなす重厚な人間ドラマが魅力。作者の逝去により未完となっていますが、100巻を超えるその壮大な物語は、日本のファンタジー史に燦然と輝いています。

ふくちい

豹頭の戦士グインが、とにかく強くてかっこいいんだ。物語のスケールが本当に壮大で、読み始めると止まらないよ。

14位: 『氷と炎の歌』 ジョージ・R・R・マーティン

七王国が覇権を争う大陸ウェスタロスを舞台に、複数の登場人物の視点から壮大な物語が描かれるダーク・ファンタジー。テレビドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』の原作としても世界的に有名です。

魔法やドラゴンの存在は控えめに描かれ、権力を巡る人間たちのリアルで容赦のない謀略や裏切りが物語の中心。誰が味方で誰が敵なのか、予測不可能な展開が読者を惹きつけます。主要な登場人物であってもあっけなく命を落とすシビアな世界観が特徴です。

ふくちい

え、この人が死んじゃうの！？って展開が多くて心臓に悪い…。でも、その容赦のないリアルさが面白いんだよね。

15位: 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』 村上春樹

村上春樹による、独特の世界観が魅力の長編小説。「ハードボイルド・ワンダーランド」と「世界の終り」という、二つの異なる物語が交互に語られ、やがて一つに収束していきます。

一方は、老科学者のために脳のデータを計算する「計算士」の男が活躍する冒険活劇。もう一方は、壁に囲まれ、影を失った人々が暮らす静かな街の物語。ファンタジーでありながら、自己とは何か、意識とは何かを問う哲学的なテーマが込められています。村上春樹ならではの比喩表現と不思議な世界観に浸れる一冊です。

ふくちい

二つの物語がどう繋がるのか、読み進めるのが楽しいんだ。村上春樹さんならではの不思議な世界観が癖になるよ。

16位: 『空色勾玉』 荻原規子

古代日本を舞台に、神々の世界と人間の世界が交錯する和風ファンタジーの傑作です。闇の一族の末裔である少女・狭也（さや）と、輝く神の御子・稚羽矢（ちはや）の出会いと恋、そして成長を描いています。

日本神話をベースにした壮大な世界観と、生き生きとしたキャラクター描写が魅力。古代の言葉や風習が丁寧に描かれており、物語に深みを与えています。運命に翻弄されながらも、自らの意志で未来を切り開いていこうとする狭也の姿が、読む人の胸を打ちます。

ふくちい

日本神話がベースだから、どこか懐かしい気持ちになるんだ。狭也と稚羽矢の運命的な恋にドキドキしちゃうよ。

17位: 『かがみの孤城』 辻村深月

学校での居場所をなくし、部屋に閉じこもっていた中学生のこころ。ある日、自室の鏡が光り出し、吸い込まれるように中に入ると、そこには城と見ず知らずの6人の中学生がいました。この作品は、2018年に本屋大賞を受賞し、大きな話題となりました。

城に集められた7人は、「願いの部屋」の鍵を探すというミッションを与えられます。ファンタジーの世界を舞台にしながらも、現代社会が抱える不登校やいじめといったリアルな問題を描き出しています。登場人物たちの心の交流と成長が丁寧に描かれ、ラストには温かい感動が待っています。

ふくちい

登場人物たちの痛みがリアルで胸が苦しくなるよ。でも、ラストには温かい希望の光が見えて本当に感動するんだ。

18位: 『獣の奏者』 上橋菜穂子

『精霊の守り人』や『鹿の王』と並ぶ、上橋菜穂子さんの代表作の一つ。獣の医術に長けた母を持つ少女エリンが、母の死をきっかけに過酷な運命に巻き込まれていく物語です。

物語の中心となるのは、決して人に馴れない戦闘用の獣「闘蛇」や、空を翔る気高い獣「王獣」。エリンがこれらの獣たちと心を通わせ、その生態の謎に迫っていく過程が丁寧に描かれています。自然と共に生きること、異文化を理解することの難しさと尊さを教えてくれる、壮大で感動的な物語です。

ふくちい

主人公エリンと王獣リランの絆が本当に美しいんだ。動物や自然が好きな人には絶対に読んでほしいな。

19位: 『折れた竜骨』 米澤穂信

魔法や呪いが存在する世界を舞台にした、ファンタジーと本格ミステリが融合した意欲作。呪い殺されたとされる領主の死の真相を、旅の騎士とその従士が解き明かしていく物語です。

この作品のユニークな点は、「魔法が存在する世界」の論理に基づき、殺人事件の謎を解いていくところにあります。ファンタジーならではの設定をミステリのトリックに巧みに組み込んでおり、両方のジャンルのファンを唸らせる完成度の高さを誇ります。日本推理作家協会賞を受賞したことでも知られています。

ふくちい

ファンタジーの世界で本格ミステリが楽しめるなんて斬新だよね。魔法がある世界ならではのトリックには驚かされたよ。

20位: 『光の帝国 常野物語』 恩田陸

「常野」と呼ばれる、特別な能力を持って生まれた一族の人々を描いた連作短編集です。彼らは、膨大な量の本を記憶したり、未来を予知したりと、様々な不思議な力を持っていますが、その力をひけらかすことなく、静かに現代社会に溶け込んで生きています。

派手な魔法や戦闘はありませんが、日常の中に潜む不思議でノスタルジックな雰囲気が魅力。常野の人々の優しさと、少しだけ切ない物語が、読者の心にじんわりと染み渡ります。静かで心に残るファンタジーを読みたい方におすすめの一冊です。

ふくちい

わたしたちの身近にも、もしかしたら常野の人がいるのかも…って思わせてくれる。静かで心に染みる物語だよ。

21位: 『旅のラゴス』 筒井康隆

高度な文明を失った代わりに、人々が超能力を手に入れた世界を舞台にしたSFファンタジー。主人公のラゴスが、生涯をかけてひたすら旅を続ける姿を描いた物語です。

集団転移や壁抜けといった不思議な現象が起こる世界で、ラゴスは様々な人々と出会い、別れ、そして過酷な経験を繰り返します。なぜ彼は旅を続けるのか。その目的が明かされたとき、読者は深い感動に包まれます。人生とは何か、旅とは何かを考えさせられる、刊行から長年経っても愛され続ける傑作です。

ふくちい

生涯をかけて旅を続けるラゴスの生き様が本当にかっこいいんだ。読み終わった後、自分も旅に出たくなるよ。

22位: 『モモ』 ミヒャエル・エンデ

『はてしない物語』の著者ミヒャエル・エンデによる、もう一つの世界的な名作。町の人々の話を聞くのがとても上手な不思議な少女モモが、人々の時間を盗む「灰色の男たち」から時間を取り戻すために冒険する物語です。

この物語は、効率や生産性ばかりが重視される現代社会への鋭い批判を込めた寓話として読むことができます。時間とは何か、豊かに生きるとは何かという普遍的なテーマを、ファンタジックな世界観の中で描いています。大人になった今だからこそ、心に響くメッセージが詰まった一冊です。

ふくちい

「時間どろぼう」っていう発想がすごいよね。忙しい毎日の中で、本当に大切なことを思い出させてくれる物語なんだ。

23位: 『デルフィニア戦記』 茅田砂胡

異世界に迷い込んだ現代の青年が、記憶を失った状態で「ウォル」と名乗り、デルフィニア王国の王女リィと共に国を取り戻すために戦う物語。痛快なストーリー展開と魅力的なキャラクターで、長年にわたり多くのファンに愛されているシリーズです。

人間離れした戦闘能力を持つウォルと、聡明で気高い王女リィのコンビネーションが絶妙。テンポの良い会話劇と、迫力ある戦闘シーンが読者を飽きさせません。仲間との絆や信頼をテーマにした、王道のファンタジー戦記です。

ふくちい

ウォルがとにかく強くて爽快なんだ！リィとのテンポの良い掛け合いも面白くて、どんどん読み進めちゃうよ。

24位: 『彩雲国物語』 雪乃紗衣

架空の国「彩雲国」を舞台に、名門の生まれながら貧乏暮らしの少女・紅秀麗が、ひょんなことから若き国王の教育係となり、やがて官吏を目指して奮闘する中華風ファンタジーです。

女性が官吏になることができなかった時代に、自らの夢を追いかける秀麗のひたむきな姿が多くの読者の共感を呼びました。個性豊かなキャラクターたちとの恋愛模様や、宮廷内の権力争いなど、少女小説の魅力が詰まった人気シリーズです。

ふくちい

ひたむきに夢を追う秀麗の姿を応援したくなるんだ。個性豊かなイケメンキャラクターたちとの恋模様も魅力だよ。

25位: 『八咫烏シリーズ 烏に単は似合わない』 阿部智里

人間の姿に変身できる八咫烏の一族が支配する世界「山内」を舞台にした和風ファンタジー。シリーズ第1作となる本作は、次期「金烏」となる若宮の后選びを巡る、四人の姫君たちの華麗なる権力争いを描いています。

宮中を舞台にしたミステリー要素と、個性豊かな姫君たちの心理戦が魅力。美しい装束や雅な世界の裏で繰り広げられる、少女たちの野心や嫉妬、友情が鮮やかに描かれています。読み進めるうちに、その独特な世界観の虜になること間違いなしです。

ふくちい

后の座をめぐる姫たちのバトルがすごいんだ！誰が選ばれるのか、最後までドキドキしながら読んだよ。

26位: 『ハウルの動く城』 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

イギリスのファンタジーの女王と評される作家による、魔法をテーマにした作品です。スタジオジブリによるアニメ映画の原作としても有名ですが、原作小説はまた一味違った魅力を持っています。

魔女の呪いで90歳の老婆にされてしまった少女ソフィーが、美しいけれど臆病な魔法使いハウルが住む「動く城」で掃除婦として働き始めるところから物語は始まります。ユーモアあふれる会話と、個性的なキャラクターたちが織りなすドタバタ劇が楽しく、原作ならではの細かな設定や展開も楽しめます。

ふくちい

映画も大好きだけど、原作のハウルはもっと人間味があって面白いんだ。ソフィーとの口喧嘩が最高だよ！

27位: 『ウィッチャー』 アンドレイ・サプコフスキ

ポーランドの作家による、怪物退治を請け負う「ウィッチャー」と呼ばれる男、ゲラルトの活躍を描くダーク・ファンタジー。世界的な人気を誇るゲームやドラマシリーズの原作小説です。

東欧のスラヴ神話をベースにした重厚な世界観が特徴。人間と非人間族との差別や、戦争の無情さなど、社会的なテーマも盛り込まれています。単純な勧善懲悪ではない、シニカルで骨太な物語は、大人向けのファンタジーとして高い評価を得ています。

ふくちい

本作における怪物とは、必ずしも異形の存在を指すのではない。人間の内なる差別意識や狂気こそが、真に恐るべき怪物として描かれている。

28位: 『夜市』 恒川光太郎

妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」を舞台にした、ホラーテイストの和風ファンタジー。本作は、日本ホラー小説大賞を受賞しています。

夜市では、望むものが何でも手に入りますが、そのためには何かを対価として支払わなければなりません。主人公の裕司は、小学生の時に夜市に迷い込み、自分の弟を売って「野球の才能」を買った過去がありました。ノスタルジックで妖しい雰囲気に満ちた世界観と、少し切なく、恐ろしい物語が読者を引き込みます。

ふくちい

この作品が描き出すのは、欲望の果てにある喪失の物語である。幻想的な夜市の情景と、そこに潜む根源的な恐怖の対比が見事だ。

29位: 『煌夜祭』 多崎礼

年に一度、死者が蘇り、生者と共に過ごす「煌夜祭」が行われる街を舞台にした幻想的な物語。愛する人を失った人々が、祭りの夜に起こす奇跡を描いた連作短編集です。

死者と再会できるというファンタジックな設定の中で、愛、喪失、そして再生という普遍的なテーマが描かれています。美しくも切ない物語は、読者の涙を誘います。多崎礼さんの特徴である、詩的で美しい文章表現も魅力の一つです。

ふくちい

どの話も切なくて、でも心が温かくなるんだ。読み終わった後、大切な人に会いたくなる物語だよ。

30位: 『ミミズクと夜の王』 紅玉いづき

魔物たちが住む夜の森を統べる「夜の王」と、自らを貢物として差し出した人間の少女ミミズクの物語。ミミズクは、額に囚人の証である「332」の焼き印を押された、自由を渇望する少女でした。

恐ろしい魔王と、痛々しい過去を持つ少女。本来なら相容れないはずの二人が、少しずつ心を通わせていく過程が丁寧に描かれています。ダークで美しいおとぎ話のような世界観が魅力で、切ないながらも心温まる結末が待っています。

ふくちい

恐ろしい夜の王が、ミミズクと出会って変わっていく様子が微笑ましいんだ。ダークだけど、すごく優しい物語だよ。

31位: 『図書館の魔女』 高田大介

言葉を話せない少年キリヒトが、辺境の地にそびえる巨大な図書館の主、「魔女」と呼ばれるマツリカに仕えることになるところから物語は始まります。マツリカは、世界のあらゆる言語と知識を操る偉大な人物でした。

圧倒的な知識量に裏打ちされた緻密な設定と、個性的な登場人物たちが織りなす物語が魅力。キリヒトがマツリカのもとで成長し、言葉の壁を越えて心を通わせていく姿が感動を呼びます。本と知識を愛するすべての人に贈る、壮大なビブリオファンタジーです。

ふくちい

とにかく設定の作り込みがすごい！本好きにはたまらない世界観だよ。マツリカ様のツンデレっぷりも可愛んだ。

32位: 『ブレイブ・ストーリー』 宮部みゆき

どこにでもいる普通の小学5年生の少年ワタルが、バラバラになった家族を取り戻すため、運命を変える力があるという異世界「幻界（ヴィジョン）」へ旅立つ冒険ファンタジー。映画化やゲーム化もされた人気作品です。

幻界で「見習い勇者」となったワタルは、様々な種族の仲間たちと出会い、困難な試練に立ち向かっていきます。王道の冒険物語の中に、現実世界の少年が抱える悩みや葛藤がリアルに描かれており、ワタルの成長していく姿に多くの読者が勇気づけられます。

ふくちい

まさに王道の冒険ファンタジーだね！主人公のワタルと一緒に、ハラハラドキドキの旅をしている気分になれるよ。

33位: 『西の善き魔女』 荻原規子

田舎で暮らす15歳の少女フィリエルが、伝説の魔法使い「西の善き魔女」の称号と土地を受け継ぐことになるところから始まる物語。彼女は、女王陛下の誕生日を祝う夜会に出席するため、生まれて初めて社交界にデビューします。

魔法が存在する世界でありながら、少女の成長や友情、淡い恋模様が中心に描かれるロー・ファンタジー。フィリエルのひたむきさと、彼女を取り巻く魅力的なキャラクターたちが物語を彩ります。少女漫画のようなときめきと、ファンタジーのわくわく感が同時に楽しめる作品です。

ふくちい

フィリエルとルーンのじれったい関係にキュンキュンするんだ。華やかな社交界の描写も素敵だよ。

34位: 『黄金の王 白銀の王』 沢村凛

双子の王子でありながら、兄は「黄金の髪を持つ太陽の子」、弟は「銀の髪を持つ忌み子」として全く異なる境遇で育てられた二人の物語。運命に翻弄されながらも、互いを思いやり、固い絆で結ばれた兄弟の姿を描きます。

ファンタジーでありながら、政治的な陰謀や人間関係の複雑さがリアルに描かれており、重厚な物語が楽しめます。美しくも残酷な運命に立ち向かう兄弟の姿は、読む人の心を強く揺さぶります。切ない物語が好きな方におすすめの一冊です。

ふくちい

美しくも残酷な運命に翻弄される兄弟の絆に、涙なしでは読めないよ。あまりにも切なくて胸が締め付けられるんだ。

35位: 『後宮小説』 酒見賢一

架空の古代帝国を舞台に、田舎娘の銀河が、皇帝の妃を選ぶための登竜門である後宮に入るところから始まる物語。本作は日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、アニメ『雲のように風のように』の原作としても知られています。

皇帝になることに全く興味がない素朴な主人公・銀河が、後宮内の権力争いや陰謀に巻き込まれながらも、持ち前の天真爛漫さで乗り越えていく姿が痛快。中華風ファンタジーの先駆けともいえる作品で、その後の多くの後宮ものに影響を与えました。

ふくちい

主人公・銀河のマイペースっぷりが面白いんだ。後宮のドロドロした話かと思いきや、読後感がすごく爽やかなんだよ。

36位: 『有頂天家族』 森見登美彦

京都の街を舞台に、人間に化けて暮らす狸の一家、下鴨家の日常を描いたファンタジー小説。偉大な父の「阿呆の血」を受け継いだ四兄弟が、人間や天狗を巻き込んで珍騒動を繰り広げます。

森見登美彦ならではのユーモラスで軽快な文体と、魅力的なキャラクターたちが織りなす物語は、読者を笑顔にしてくれます。面白おかしい日常の中に、家族愛や兄弟の絆といった温かいテーマが描かれており、読後には心がほっこりする作品です。

ふくちい

狸たちのわちゃわちゃした日常がとにかく楽しい！「面白きことは良きことなり！」って言葉が最高だよね。

37位: 『RDG レッドデータガール』 荻原規子

世界遺産である熊野古道の神社で育った内気な少女・泉水子（いずみこ）が、自らに宿る強大な力の謎に迫っていく現代ファンタジー。彼女は、人類の存亡を左右する「姫神」の器であると告げられます。

日本の神話をベースにした世界観と、現代の学園生活が融合した物語が魅力。引っ込み思案だった泉水子が、山伏の修行を積む同級生・深行（みゆき）との出会いをきっかけに、自らの運命と向き合い成長していく姿を描きます。繊細な心理描写と、壮大な物語の展開に引き込まれます。

ふくちい

最初は険悪だった泉水子と深行の関係が、どう変わっていくのかが見どころだよ。現代の学園が舞台なのも面白いんだ。

38位: 『英雄の書』 宮部みゆき

ごく普通の高校生・森崎友理子が、ある日、ファンタジー小説『アヴァロンの虜』に登場する「無名の英雄」と出会ったことから、現実世界と物語の世界が交錯する事件に巻き込まれていく物語です。

「物語」そのものをテーマにしたファンタジーで、作中に登場する架空の小説『アヴァロンの虜』の設定が非常に緻密に作り込まれています。なぜ物語の登場人物が現実世界に現れたのか。その謎を追うミステリー要素も楽しめます。本好き、物語好きの心をくすぐる一冊です。

ふくちい

物語のキャラクターが現実世界にやってくるなんて、本好きには夢みたいな話だよね。作中作の『アヴァロンの虜』も読んでみたい！

39位: 『星の王子さま』 サン＝テグジュペリ

サハラ砂漠に不時着した飛行士が、小さな星からやってきた王子さまと出会う物語。世界中で翻訳され、聖書の次に読まれているとも言われる不朽の名作です。

王子さまが旅してきた様々な星での出会いを通じて、「大切なものは目に見えない」という普遍的なメッセージを伝えます。子ども向けの物語として知られていますが、大人になってから読むと、その言葉の奥深さに改めて気づかされます。読むたびに新しい発見がある、人生の折に触れて読み返したい一冊です。

ふくちい

読む年齢によって感じ方が変わる不思議な本だよね。「かんじんなことは、目に見えないんだよ」って言葉が心に響くんだ。

40位: 『不思議の国のアリス』 ルイス・キャロル

白ウサギを追いかけて不思議な穴に落ちた少女アリスが、奇妙で不条理な住人たちが暮らす世界を冒険する物語。ファンタジーの古典として、今なお世界中の人々に愛されています。

言葉遊びやナンセンスなユーモアに満ちた独特の世界観は、子どもだけでなく大人の知的好奇心も刺激します。物語の展開は奇想天外で、次に何が起こるか全く予測できません。アリスと一緒に、摩訶不思議な世界の冒険を楽しめる一冊です。

ふくちい

へんてこなキャラクターばっかりで面白いよね！アリスみたいに、不思議な世界に迷い込んでみたいなあ。

41位: 『ホビットの冒険』 J・R・R・トールキン

『指輪物語』の前日譚にあたる物語で、引っ込み思案なホビット族のビルボ・バギンズが、魔法使いガンダルフと13人のドワーフたちと共に、竜に奪われた宝を取り戻すための冒険に出かけます。

『指輪物語』に比べて児童書として書かれているため、より軽快で読みやすいのが特徴です。しかし、その世界観の壮大さや魅力は健在。臆病だったビルボが、旅を通して知恵と勇気を振り絞り、英雄へと成長していく姿が描かれます。『指輪物語』をまだ読んだことがない人への入門編としてもおすすめです。

ふくちい

『指輪物語』より読みやすいから、ファンタジー初心者にもおすすめだよ。臆病だったビルボの成長ぶりに感動するんだ。

42位: 『童話物語』 向山貴彦

現実世界で生きることに絶望した人々が迷い込む、不思議な図書館を舞台にした物語。その図書館では、司書が語る「童話」を聴くことで、人々は心の傷を癒していきます。

作中で語られる「童話」は、どれも残酷で少し歪んでいるけれど、どこか優しさを感じさせるものばかり。ファンタジックな設定の中で、人間の弱さや希望を描き出しています。独特の世界観と、心に染み入る物語が魅力の隠れた名作です。

ふくちい

作中で語られる少しダークな童話が、すごく心に残るんだ。不思議な魅力を持った作品だよ。

43位: 『カラフル』 森絵都

生前の罪によって輪廻のサイクルから外された「ぼく」の魂が、自殺を図った少年・小林真の体に乗り移り、人生の再挑戦の機会を与えられる物語。天使のガイドのもと、真として生きる中で、生前の罪を思い出さなければなりません。

ファンタジーの設定を通して、思春期の少年が抱える家族や友人との関係、そして自分自身の問題に真正面から向き合っていきます。重いテーマを扱いながらも、ユーモアを交えた温かい筆致で描かれており、読後には爽やかな感動と生きる勇気を与えてくれます。

ふくちい

最悪だと思っていた人生が、だんだん色鮮やかになっていく様子に感動したよ。生きるって素晴らしいなって思えるんだ。

44位: 『家守綺譚』 梨木香歩

亡き友人の家に住むことになった主人公・綿貫の周りで起こる、少し不思議な出来事を描いた連作短編集。庭の草花や木々、鳥や雨粒にまで精霊が宿り、綿貫に話しかけてきます。

明治時代の日本を舞台にした、ノスタルジックで穏やかな雰囲気が魅力。大きな事件が起こるわけではありませんが、自然と共に生きる日々の暮らしが、詩的で美しい文章で綴られています。読んでいると、心が静かに澄んでいくような、優しいファンタジーです。

ふくちい

すごく静かで、美しい物語なんだ。読んでいると、縁側で日向ぼっこしているような穏やかな気分になるよ。

45位: 『ペンギン・ハイウェイ』 森見登美彦

少し大人びた小学四年生の少年「アオヤマ君」が暮らす郊外の街に、ある日突然ペンギンが現れる。アオヤマ君は、歯科医院のお姉さんと共に、このペンギンの謎を解き明かすための研究を始めます。

日常の中に非日常が入り込んでくる、SF的な要素を持ったファンタジー。子どもならではの純粋な探究心と、少しだけ背伸びした恋愛模様が、瑞々しく描かれています。世界の果てしない謎と、少年時代の終わりを感じさせる、爽やかで少し切ない物語です。

ふくちい

街に突然ペンギンが現れるなんて、ワクワクするよね！アオヤマ君と一緒に謎を追いかけるのが楽しいんだ。

46位: 『狐笛のかなた』 上橋菜穂子

呪いやもののけが信じられていた時代を舞台に、人の心を癒す不思議な力を持つ少女・小夜と、森に封じられた少年・小春丸の出会いを描いた和風ファンタジー。

上橋菜穂子作品に共通する、自然への畏敬の念や、異なる世界に生きる者同士の交流がテーマとなっています。小夜と小春丸の淡く切ない関係性と、彼らを取り巻く過酷な運命が、美しい筆致で描かれています。子どもから大人まで楽しめる、感動的な物語です。

ふくちい

小夜と小春丸の運命が切なすぎる…。でも、二人の絆の強さに心が温かくなる物語なんだ。

47位: 『毒見師イレーナ』 マリア・V・スナイダー

殺人罪で死刑を待つ少女イレーナが、国の司令官の毒見師になることを選択するところから始まる物語。彼女は、いつ毒殺されるかわからない危険な毎日を送りながら、宮廷に渦巻く陰謀に巻き込まれていきます。

スリリングな展開と、主人公イレーナの強さが魅力のロマンティック・ファンタジー。司令官との間に芽生える恋愛模様や、イレーナが持つ不思議な力の謎など、読者を飽きさせない要素が満載です。逆境に負けず、自らの力で運命を切り開いていくヒロインの姿が爽快です。

ふくちい

ハラハラドキドキの展開で、ページをめくる手が止まらないよ！逆境に負けないヒロインのイレーナが、すごく強くてかっこいいんだ。

48位: 『霧のむこうのふしぎな町』 柏葉幸子

小学6年生の少女リナが、夏休みに一人で「霧の谷」と呼ばれる不思議な町で下宿生活を送る物語。その町は、魔女や魔法使い、妖怪たちが人間と同じように暮らす、少し変わった場所でした。

リナが町の住人たちとの交流を通して成長していく姿を温かく描いた、児童文学の名作です。どこか懐かしく、魅力的な町の風景が目に浮かぶようで、読んでいると自分もその町を訪れてみたくなります。スタジオジブリの映画『千と千尋の神隠し』に影響を与えた作品としても知られています。

ふくちい

こんな不思議な町で夏休みを過ごしてみたいな。出てくる食べ物がどれも美味しそうなんだよね。

49位: 『だれも知らない小さな国』 佐藤さとる

「コロボックル」と呼ばれる、アイヌの伝説に登場する小人たちとの交流を描いた、日本のファンタジーの草分け的な作品。主人公の「ぼく」が、子どもの頃から信じていたコロボックルの存在を追い求める物語です。

自然を愛し、人間と共存しようとするコロボックルたちの姿を通して、自然保護というテーマも描かれています。夢とロマンにあふれた物語は、刊行から60年以上経った今でも、多くの読者に愛され続けています。読めばきっと、あなたの足元にも小さな国の住人がいるかもしれない、と思わせてくれるでしょう。

ふくちい

コロボックルは本当にいるのかも、って思わせてくれる夢のある話だよ。読んでいると心が洗われるような気分になるんだ。

50位: 『NO.6』 あさのあつこ

壁に囲まれた未来都市「NO.6」を舞台にしたSFファンタジー。エリートとして育てられた少年・紫苑（シオン）が、スラム街で育った少年・ネズミと出会ったことで、理想都市の裏に隠された真実を知っていく物語です。

管理された社会の恐ろしさと、その中で育まれる少年たちの強い絆が描かれています。ディストピアの世界観の中で、人間性とは何か、自由とは何かを問いかける重厚なストーリーが魅力。二人の主人公が過酷な運命に立ち向かっていく姿から目が離せません。

ふくちい

正反対の紫苑とネズミ、二人の関係性がすごく良いんだ。理想都市の裏側が暴かれていく展開にハラハラするよ。

おわりに：あなただけの最高の物語を見つけよう

ファンタジー小説のおすすめランキングTOP50、いかがでしたでしょうか。壮大な世界を冒険するハイ・ファンタジーから、日常に潜む不思議を描くロー・ファンタジーまで、本当に多種多様な物語がありましたね。

このランキングが、あなたが新しい一冊と出会い、心躍る読書体験をするきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。さあ、気になった本を手に取って、あなただけの最高の物語の世界へと旅立ってみてください。