【2025年最新】人気小説家のおすすめランキングTOP50

はじめに：心揺さぶる一冊と出会うために

「面白い小説が読みたいけど、どの作家から読めばいいかわからない…」

そんな悩みを抱えるあなたへ。世の中には星の数ほどの小説と作家がいて、自分にぴったりの一冊を見つけるのは、まるで広大な砂漠でたった一つのオアシスを探すようなものかもしれません。

でも、心配しないでください。私たち『小説ヨミタイ』編集部が、あなたのための水先案内人になります。

この記事では、エンタメ業界で10年以上の経験を持つプロの視点から、今本当に面白い人気作家を50人厳選し、ランキング形式でご紹介します。定番のベストセラー作家から、今話題の気鋭の作家、さらには時代を超えて愛される文豪まで、幅広いラインナップでお届け。

それぞれの作家の作風や代表作をわかりやすく解説し、小説大好き女子大生「読みたガール」のリアルな感想も掲載しています。きっと、あなたの心を揺さぶる運命の作家、そして物語が見つかるはずです。

さあ、一緒に本の世界を冒険しましょう！

【小説ヨミタイ編集部選】人気作家おすすめランキングTOP50

お待たせしました！いよいよ、小説ヨミタイ編集部が総力を挙げて選出した「人気作家おすすめランキングTOP50」の発表です。

1位：東野圭吾

現代日本エンタメ小説の頂点に君臨する、言わずと知れたベストセラー作家、東野圭吾。緻密な伏線と驚愕のどんでん返しが魅力のミステリーを数多く手掛ける一方で、人間の心の機微を深く描いた作品も多く、幅広い読者層から絶大な支持を得ています。

1985年に『放課後』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。その後、『容疑者Xの献身』で直木賞を受賞するなど、数々の文学賞に輝いています。映像化された作品も非常に多く、その影響力は計り知れません。

【代表作】『容疑者Xの献身』

天才物理学者・湯川学が挑む、元数学教師の石神が仕組んだ完全犯罪。ミステリーとしての完成度の高さはもちろん、その根底に流れる「究極の愛」に胸を打たれる傑作です。

2位：村上春樹

国境を越えて世界中の読者を魅了し続ける、日本が誇る文学界の巨匠。都会的で洗練された文体と、現実と非現実が交錯する独特の世界観は「ハルキ・ワールド」と称され、多くの熱狂的なファンを生み出しています。

1979年、『風の歌を聴け』で群像新人文学賞を受賞しデビュー。代表作『ノルウェイの森』や『1Q84』は、社会現象を巻き起こすほどのベストセラーとなりました。ノーベル文学賞の有力候補として、毎年その名が挙げられています。

【代表作】『ノルウェイの森』

主人公ワタナベが、繊細で傷つきやすい直子と、生命力あふれる緑との間で揺れ動く様を描いた恋愛小説。喪失と再生をテーマに、誰もが経験する青春時代のきらめきと痛みを鮮やかに描き出しています。

3位：伊坂幸太郎

巧みな伏線回収と、軽快でウィットに富んだ会話劇が持ち味の人気作家。ミステリー、サスペンス、青春小説など、ジャンルを横断しながらも、そこには一貫してユニークな死生観や正義感が描かれています。

2000年に『オーデュボンの祈り』でデビュー。その後、『ゴールデンスランバー』で本屋大賞と山本周五郎賞をダブル受賞するなど、数々の文学賞を獲得しています。多くの作品が映画化されており、エンタメ性の高さは折り紙付きです。

【代表作】『ゴールデンスランバー』

首相暗殺の濡れ衣を着せられた青年・青柳の逃亡劇を描いたサスペンス。巨大な権力に追われながらも、彼を信じ助けようとする人々の善意が胸を熱くします。スリリングな展開の中に、人間の繋がりという温かいテーマが光る一作です。

4位：宮部みゆき

「平成の松本清張」とも称される、ミステリー小説の女王。巧みなストーリーテリングで読者を惹きつけ、社会の闇や人間の業を鋭く描き出す社会派ミステリーから、心温まる人情話、壮大なファンタジーまで、その作風は非常に多彩です。

デビュー以来、直木賞、山本周五郎賞、日本推理作家協会賞など、主要な文学賞を総なめにしてきました。どの作品を手に取っても外れがない、安定した面白さが魅力です。

【代表作】『火車』

休職中の刑事が、ある女性の過去を追ううちに、カード社会の恐ろしさと人間の深い業に直面するミステリー。手に汗握る展開と、読後にずしりと残る社会への問いかけが、多くの読者の心を掴んで離しません。

5位：湊かなえ

人間の心の奥底に潜む悪意や憎悪を抉り出し、読者に強烈な衝撃を与える「イヤミス」の女王。後味の悪さの中に、人間の本質を突く鋭い問いかけがあり、一度読んだら忘れられない作品ばかりです。

2008年のデビュー作『告白』は大きな話題を呼び、翌2009年に本屋大賞を受賞して大ベストセラーになりました。その後も『贖罪』『Nのために』など、次々と話題作を発表。多くの作品が映像化され、その人気を不動のものとしています。

【代表作】『告白』

娘を殺された女性教師が、犯人である教え子たちに復讐を誓う衝撃的な物語。事件に関わった人物たちの独白形式で進む構成が秀逸で、ページをめくる手が止まらなくなります。

6位：池井戸潤

銀行や企業を舞台に、働く男たちの熱い戦いを描かせたら右に出る者はいない作家。勧善懲悪の痛快なストーリーと、胸のすくような逆転劇で、多くの読者にカタルシスを与えています。

代表作『半沢直樹』シリーズは、テレビドラマ化され社会現象を巻き起こしました。『下町ロケット』や『陸王』など、中小企業の奮闘を描いた作品も人気を博しています。

【代表作】『半沢直樹』シリーズ

「やられたらやり返す、倍返しだ！」の決め台詞でお馴染み、型破りな銀行員・半沢直樹の活躍を描くシリーズ。理不尽な上司や組織の闇に立ち向かう姿は、多くのサラリーマンに勇気を与えました。

7位：米澤穂信

日常に潜む小さな謎から、壮大なスケールのミステリーまで、幅広い作風で読者を魅了する実力派。青春ミステリーの金字塔〈古典部〉シリーズや、大胆な設定が光る特殊設定ミステリーで高い評価を得ています。

2001年に〈古典部〉シリーズの第一作『氷菓』でデビュー。直木賞、山本周五郎賞、本屋大賞など、数々の文学賞を受賞しており、現代ミステリー界を牽引する存在です。

【代表作】『氷菓』(〈古典部〉シリーズ)

「やらなくてもいいことなら、やらない」をモットーとする省エネ高校生・折木奉太郎が、好奇心旺盛なヒロイン・千反田えるに巻き込まれ、学園に潜む様々な謎を解き明かしていく青春ミステリー。ほろ苦くも甘酸っぱい青春の空気感がたまりません。

8位：辻村深月

思春期の少年少女が抱える痛みや孤独、そして希望を、繊細な筆致で描き出す作家。ミステリーやファンタジーの要素を取り入れながらも、その核には常にリアルな感情が描かれており、多くの読者の共感を呼んでいます。

2004年に『冷たい校舎の時は止まる』でメフィスト賞を受賞しデビュー。2012年に『鍵のない夢を見る』で直木賞、2018年には『かがみの孤城』で本屋大賞を受賞しました。

【代表作】『かがみの孤城』

学校に居場所をなくした中学生たちが、鏡の向こうの城に集められるファンタジーミステリー。それぞれの悩みを抱えた子供たちが、次第に心を通わせていく姿に涙腺が緩みます。生きづらさを感じるすべての人に読んでほしい一冊です。

9位：有川浩

「ベタ甘」と称される甘酸っぱい恋愛模様と、手に汗握るエンターテインメント性を両立させた作風で人気の作家。自衛隊や図書館など、専門的な世界を舞台にした作品が多く、その取材力にも定評があります。

2004年に『塩の街』で電撃小説大賞を受賞しデビュー。『図書館戦争』シリーズや『植物図鑑』など、映像化されたヒット作を多数生み出しています。

【代表作】『図書館戦争』シリーズ

「メディア良化法」による検閲が横行する近未来を舞台に、本を守るために戦う「図書隊」の隊員たちの活躍と恋愛を描いた物語。アクションとラブコメのバランスが絶妙で、一気に読んでしまうこと間違いなしです。

10位：司馬遼太郎

歴史上の人物たちを、まるで生きているかのように躍動的に描き出し、「司馬史観」という言葉を生み出した国民的作家。坂本龍馬や織田信長といった英雄たちの生涯を通して、日本の歴史のダイナミズムを教えてくれます。

1960年に『梟の城』で直木賞を受賞。『竜馬がゆく』『坂の上の雲』など、その作品は世代を超えて読み継がれ、多くの日本人の歴史観に影響を与えました。

【代表作】『竜馬がゆく』

幕末の風雲児・坂本龍馬の波乱に満ちた生涯を描いた長編歴史小説。土佐の郷士から、日本を動かす重要人物へと成長していく龍馬の姿は、読む者に勇気と希望を与えてくれます。

11位：重松清

家族をテーマに、現代社会が抱える問題や人々の心の機微を、温かくも切実な筆致で描き出す作家。いじめ、リストラ、介護といった重いテーマを扱いながらも、読後にはどこか救いと希望を感じさせる作風が魅力です。

1991年にデビューし、2001年に『ビタミンF』で直木賞を受賞。『とんび』や『流星ワゴン』など、映像化された作品も多く、お茶の間にもその名が知られています。

【代表作】『とんび』

妻を亡くした不器用な父親が、周囲の人々に支えられながら、男手一つで息子を育てる物語。瀬戸内海の美しい風景を背景に、普遍的な親子の愛が描かれ、涙なしには読めません。

12位：貴志祐介

読者の想像力を掻き立て、恐怖のどん底に突き落とすホラー・サスペンスの名手。生命科学や心理学に関する深い知識に裏打ちされた、リアルで緻密な設定が、作品に圧倒的な説得力と恐怖を与えています。

代表作『黒い家』は日本ホラー小説大賞を受賞し、その名を世に知らしめました。『新世界より』や『悪の教典』など、一度読んだら忘れられない衝撃作を次々と発表しています。

【代表作】『悪の教典』

生徒から絶大な人気を誇る高校教師・蓮実聖司。しかし、その正体は、目的のためなら殺人も厭わないサイコパスだった。彼の狂気が暴走し、学園が血に染まる惨劇を描いたサイコ・ホラーです。

13位：綾辻行人

「新本格ミステリ」の旗手として、日本のミステリー界に大きな影響を与えた作家。巧妙なトリックと論理的な謎解き、そして読者をあっと驚かせるどんでん返しで、多くのミステリーファンを唸らせてきました。

1987年のデビュー作『十角館の殺人』は、ミステリー界に衝撃を与え、その後の作家たちに多大な影響を与えました。「館」シリーズは、彼の代名詞とも言える人気シリーズです。

【代表作】『十角館の殺人』

孤島に建つ奇妙な十角形の館を舞台に、大学のミステリ研究会のメンバーが次々と殺されていくクローズド・サークルミステリー。終盤に明かされる驚愕の真相は、ミステリー史に残る伝説として語り継がれています。

14位：星新一

「ショートショートの神様」と称される、日本SF界の巨匠。1000を超える短い物語の中で、未来社会への警鐘や、人間の愚かさ、そして普遍的な真理を、ユーモアと風刺を交えて描き出しました。

その作品は、世代を超えて愛され、国語の教科書にも掲載されるなど、多くの日本人が一度は触れたことのあるものばかりです。今読んでも色褪せない、その鋭い視点と独創的なアイデアには驚かされます。

【代表作】『ボッコちゃん』

美人ロボット「ボッコちゃん」を巡る人間たちの滑稽な姿を描いた表題作をはじめ、珠玉のショートショート50編を収録した傑作選。毒のある笑いと、少し不思議な世界観が癖になります。

15位：恩田陸

ノスタルジックな雰囲気と、幻想的な世界観が魅力の作家。ミステリー、ファンタジー、青春小説など、ジャンルにとらわれない多彩な作品を発表し、そのどれもが独特の「恩田陸ワールド」を形成しています。

2017年に『蜜蜂と遠雷』で直木賞と本屋大賞をダブル受賞するという快挙を成し遂げました。一度足を踏み入れたら抜け出せない、不思議な魅力を持つ作家です。

【代表作】『夜のピクニック』

高校生活最後のイベント「歩行祭」を舞台に、生徒たちが夜通し80kmを歩きながら、友人関係や将来について思いを巡らせる青春小説。繊細な心理描写と、ノスタルジックな雰囲気が胸に染みます。

16位：百田尚樹

放送作家出身という経歴を活かした、エンターテインメント性の高い作風で人気の作家。太平洋戦争をテーマにした『永遠の0』や、破天荒な弁護士の活躍を描く『モンスター』など、感動と興奮を呼ぶ物語を次々と生み出しています。

2013年に『海賊とよばれた男』で本屋大賞を受賞。その作品は、読者の心を鷲掴みにする熱量と、分かりやすいストーリーテリングで、普段あまり本を読まない層からも支持されています。

【代表作】『永遠の0』

太平洋戦争で「臆病者」と罵られた零戦パイロットの宮部久蔵。彼の本当の姿を、孫である健太郎が追っていく物語です。戦争の悲劇と、家族への深い愛が描かれ、多くの人々の涙を誘いました。

17位：凪良ゆう

人間の心の機微、特に恋愛における繊細な感情を丁寧に描き出し、多くの読者の共感を呼んでいる作家。BL（ボーイズラブ）小説でキャリアをスタートさせ、その卓越した心理描写で一般文芸の世界でも高い評価を得ています。

2020年に『流浪の月』で本屋大賞を受賞し、一躍その名を知られる存在となりました。世間の常識や普通とは何かを問いかける、切実な物語が魅力です。

【代表作】『流浪の月』

「誘拐犯」と「被害女児」とされた二人が、15年後に再会する物語。世間から貼られたレッテルの中で、本当の関係を模索する二人の姿が、痛々しくも美しいラブストーリーです。

18位：町田そのこ

傷ついた人々にそっと寄り添い、再生への道を温かく照らし出すような作風で、今、最も注目を集める作家の一人。地方の風景や文化を丁寧に描きながら、そこに生きる人々のドラマを紡ぎ出します。

2021年に『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞。読後に心がじんわりと温かくなるような、優しい物語が多くの読者の心を癒しています。

【代表作】『52ヘルツのクジラたち』

自分の声を誰にも届けられず、孤独を抱えて生きてきた女性が、母親に虐待されている少年と出会う物語。傷ついた魂が共鳴し、新たな人生を歩み始める姿に希望をもらえます。

19位：佐伯泰英

痛快な剣戟と、胸を打つ人情ドラマで、時代小説に新たな風を吹き込んだ第一人者。「居眠り磐音」シリーズや「酔いどれ小籐次」シリーズなど、魅力的な主人公が活躍する人気シリーズを多数抱えています。

文庫書き下ろしというスタイルで次々とヒット作を生み出し、時代小説ファンのみならず、幅広い層から支持を獲得。そのスピーディーな筆致とエンタメ性の高さは、まさに「現代の立川文庫」と言えるでしょう。

【代表作】『居眠り磐音』シリーズ

ある哀しい事件により藩を追われた青年武士・坂崎磐音が、江戸で浪人として暮らしながら、剣の腕で様々な事件を解決していく物語。磐音の優しさと強さ、そして彼を取り巻く人々との絆が胸を熱くします。

20位：浅田次郎

「泣かせの浅田」の異名を持つ、人情噺の名手。歴史上の人物から、現代に生きる市井の人々まで、その人生の哀歓を、涙と笑いを交えて描き出します。

『鉄道員（ぽっぽや）』で直木賞を受賞。その作品は、登場人物への温かい眼差しに満ちており、読後はいつも優しい気持ちにさせてくれます。一方で、『蒼穹の昴』シリーズのような壮大な歴史大河も手掛けるなど、その作風は多岐にわたります。

【代表作】『鉄道員（ぽっぽや）』

廃線間近の北海道のローカル線を、独り守り続ける駅長の物語。不器用で実直な男の人生と、彼が体験する小さな奇跡が、静かな感動を呼びます。

21位：夏目漱石

『吾輩は猫である』『坊っちゃん』『こころ』など、数々の名作を世に送り出した近代日本文学の巨匠。人間のエゴイズムや孤独を、ユーモアと知性を交えて鋭く描き出し、その作品は今なお多くの人々に読み継がれています。

元々は英文学者であり、その深い教養に裏打ちされた格調高い文体も魅力の一つ。日本の紙幣の肖像になったことからも、その偉大さがうかがえます。

【代表作】『こころ』

「先生」と「私」の交流を通して、人間の心の奥底に潜むエゴイズムと孤独を描いた作品。特に「先生と遺書」で明かされる衝撃的な過去は、読者に強烈な印象を残します。

22位：芥川龍之介

『羅生門』『鼻』『蜘蛛の糸』など、鋭い知性と巧みな構成が光る短編小説の神様。古典や説話に題材をとりながらも、そこに現代的な解釈を加え、人間のエゴイズムや心理を鮮やかに描き出しました。

35年という短い生涯の中で、数多くの傑作を残した天才作家。その作品は、今読んでも全く古びることのない、普遍的なテーマと文学的完成度を誇っています。

【代表作】『蜘蛛の糸』

地獄に落ちた大泥棒カンダタが、お釈迦様から差し伸べられた一本の蜘蛛の糸を登っていく物語。人間の持つ醜い利己主義と、救いの儚さが、わずか数ページの内に凝縮されています。

23位：太宰治

『人間失格』『斜陽』など、自己破滅的な生涯を送りながら、人間の弱さや苦悩を赤裸々に描き続けた無頼派の作家。その退廃的で美しい文章は、多くの若者の心を捉え、今なおカリスマ的な人気を誇っています。

その私生活はスキャンダラスなものでしたが、作品の中に現れる純粋さや繊細さは、多くの読者の共感を呼んでいます。「生まれて、すみません」という言葉はあまりにも有名です。

【代表作】『人間失格』

主人公・大庭葉蔵の、恥の多い生涯を綴った自伝的小説。世間とうまく関われない人間の苦悩と絶望が痛々しいほどに描かれており、読む者の心を深くえぐります。

24位：江戸川乱歩

日本の探偵小説の父。明智小五郎や怪人二十面相といった魅力的なキャラクターを生み出し、大衆にミステリーの面白さを広めました。その一方で、「エログロナンセンス」と評される、人間の猟奇的な心理や倒錯した世界を描いた作品も多く手掛けています。

ペンネームは、敬愛するアメリカの作家エドガー・アラン・ポーに由来します。その独創的なトリックと妖しい雰囲気は、後の多くの作家に影響を与えました。

【代表作】『人間椅子』

椅子職人が、自ら作った豪華な椅子の中に隠れ住み、そこに座る人々の感触を楽しむという倒錯した物語。人間の内に秘められた異常な欲望を描き出した、乱歩の真骨頂ともいえる短編です。

25位：アガサ・クリスティ

「ミステリーの女王」として、世界中で最も有名な作家の一人。エルキュール・ポアロやミス・マープルといった名探偵を生み出し、その生涯で発表した長編小説は66作にものぼります。

『そして誰もいなくなった』や『オリエント急行の殺人』など、その巧妙なプロットと驚愕の結末は、今なお色褪せることがありません。ミステリーというジャンルの基礎を築いた、まさに伝説的な存在です。

【代表作】『そして誰もいなくなった』

孤島に集められた10人が、童謡の歌詞になぞらえて一人ずつ殺されていくクローズド・サークルの傑作。犯人が誰なのか、どうやって犯行を成し遂げたのか、最後まで全く分からない圧倒的なサスペンスが魅力です。

26位：知念実希人

現役医師でもあるという異色の経歴を持つ作家。医学的知識を活かしたリアルな医療ミステリーで人気を博しています。専門的な内容を分かりやすく、かつエンターテインメント性の高い物語に昇華させる手腕は見事です。

『天久鷹央の事件カルテ』シリーズや、本屋大賞にノミネートされた『ムゲンのi』など、医療をテーマにしたヒット作を連発。今、最も勢いのあるミステリー作家の一人です。

【代表作】『仮面病棟』

ピエロの仮面を被った強盗に占拠された病院を舞台にした、ノンストップ脱出ミステリー。療養型病院の闇と、登場人物たちが隠す秘密が複雑に絡み合い、一瞬たりとも目が離せません。

27位：原田マハ

アートを題材にした小説で、新しいジャンルを切り開いた作家。ゴッホやピカソ、ルソーといった偉大な画家たちの人生を、史実に基づきながらも、生き生きとした物語として描き出します。

元キュレーターという経歴を活かした深い知識と、アートへの愛情が作品の随所から感じられます。読めばきっと、美術館に行きたくなるはずです。

【代表作】『楽園のカンヴァス』

巨匠アンリ・ルソーの幻の絵を巡る、アートミステリー。ニューヨーク近代美術館（MoMA）を舞台に、二人の研究者が謎多き絵画の真贋に挑みます。アートの知識がなくても楽しめる、極上のエンターテインメントです。

28位：三浦しをん

辞書作りにかける人々の情熱を描いた『舟を編む』や、箱根駅伝を目指す大学生たちの青春を描いた『風が強く吹いている』など、一風変わった世界で何かに熱中する人々を、温かい眼差しで描き出す作家。

その守備範囲は広く、エッセイも非常に人気があります。どんな題材でも面白く読ませてしまう、その文章力と構成力は圧巻です。

【代表作】『舟を編む』

巨大な辞書「大渡海」の編纂に、十数年もの歳月を捧げる編集者たちの物語。言葉への誠実な向き合い方と、地道な作業に込められた熱い思いに、胸が打たれます。2012年本屋大賞受賞作。

29位：森見登美彦

古都・京都を舞台に、奇妙で個性的なキャラクターたちが繰り広げる、摩訶不思議な物語の書き手。独特のユーモアと、癖のある文体が魅力で、一度ハマると抜け出せない「モリミーワールド」が広がっています。

『夜は短し歩けよ乙女』や『四畳半神話大系』など、多くの作品がアニメ化され、若い世代を中心に絶大な支持を得ています。

【代表作】『夜は短し歩けよ乙女』

「黒髪の乙女」に恋する「先輩」が、彼女の気を引くために奇妙な事件に巻き込まれていくファンタジックな恋愛小説。京都の街を舞台に、不思議で楽しい一夜の物語が繰り広げられます。

30位：雨穴

ウェブライター、YouTuberとしても活動する、謎に包まれたホラー作家。一見すると普通の記事や動画に見えるコンテンツの中に、じわじわと広がる違和感と恐怖を仕込む「モキュメンタリー」の手法で、ネットを中心に話題沸騰中です。

デビュー作『変な家』は、不動産ミステリーという新しい切り口でベストセラーとなりました。日常に潜む恐怖を描かせたら、今最も注目すべき作家の一人です。

【代表作】『変な家』

ある家の間取り図から、その家に隠された恐ろしい秘密を解き明かしていく不動産ミステリー。読み進めるうちに、ありふれた間取りが、だんだんと不気味に見えてくる構成が見事です。

31位：京極夏彦

古本屋にして神主、そして憑物落としの「京極堂」が、妖怪や超常現象に絡む難事件を「祓う」人気シリーズ〈百鬼夜行〉の作者。民俗学や心理学に関する膨大な知識を背景に、論理で「妖怪」という不可解を解体していく様は圧巻です。

デビュー作『姑獲鳥の夏』は、その分厚さと専門的な内容でミステリー界に衝撃を与えました。その唯一無二の世界観は、多くの熱狂的なファンを生み出しています。

【代表作】『姑獲鳥の夏』(〈百鬼夜行〉シリーズ)

20ヶ月も妊娠し続けているという名家の娘の謎。そして、その夫が密室から消失した事件。一見、超常現象としか思えない事件の真相を、京極堂が鮮やかに解き明かします。

32位：中山七里

「どんでん返しの帝王」の異名を持つミステリー作家。読者の予想を裏切る鮮やかな結末と、社会問題を鋭く抉るテーマ性で、読者を唸らせます。驚異的な執筆ペースでも知られ、次々と話題作を発表しています。

ピアニスト探偵・岬洋介や、刑事・犬養隼人など、魅力的なシリーズキャラクターも人気。どの作品もリーダビリティが高く、ミステリー初心者にもおすすめです。

【代表作】『さよならドビュッシー』

火事で全身に大火傷を負いながらも、ピアニストとしての再起を目指す少女・遥。彼女の周りで起こる不審な事件の謎を、ピアニスト探偵・岬洋介が追う音楽ミステリーです。クラシック音楽の美しい描写と、衝撃のラストが見事に融合しています。

33位：逢坂冬馬

2022年に『同志少女よ、敵を撃て』でデビューし、史上初のアガサ・クリスティー賞、本屋大賞のダブル受賞という快挙を成し遂げた、今最も注目される新人作家。第二次世界大戦下の独ソ戦を舞台に、女性狙撃兵の過酷な運命を描き、多くの読者に衝撃を与えました。

新人離れした筆力と、綿密な歴史考証、そしてエンターテインメントとしての面白さを兼ね備えた、大型新人の登場です。

【代表作】『同志少女よ、敵を撃て』

ドイツ軍に故郷と母を奪われた少女セラフィマが、復讐のためにソ連の女性狙撃兵部隊に入隊し、戦場で生き抜く物語。戦争の非情さと、その中で生まれる絆が力強く描かれています。

34位：宮島未奈

2024年の本屋大賞を受賞した『成瀬は天下を取りにいく』で、小説界に旋風を巻き起こしている新進気鋭の作家。我が道を突き進む唯一無二の主人公・成瀬あかりの活躍を、ユーモアたっぷりに描き、多くの読者の心を掴みました。

デビュー作にして、これからの活躍が最も期待される作家の一人です。彼女の描く、個性的で愛すべきキャラクターたちから目が離せません。

【代表作】『成瀬は天下を取りにいく』

閉店するデパートに毎日通い、テレビ中継に映り込もうとするなど、奇想天外な行動で周囲を巻き込みながら、我が道をまっすぐに突き進む女子高生・成瀬あかりの青春を描いた連作短編集。読めば、成瀬のファンになること間違いなしです。

35位：小川洋子

静謐で透明感のある文体で、記憶や数学、標本といったモチーフを巡る、美しくもどこか切ない物語を紡ぐ作家。日常の片隅にある、忘れ去られてしまいそうな小さなものたちに光を当て、その儚い輝きを描き出します。

『博士の愛した数式』で本屋大賞を受賞し、広くその名を知られるようになりました。その作品は海外でも高く評価されており、ノーベル文学賞の候補として名前が挙がることもあります。

【代表作】『博士の愛した数式』

記憶が80分しか持たない天才数学者「博士」と、彼の世話をする家政婦、そしてその息子の「ルート」との心温まる交流を描いた物語。数字の美しさと、人を想う気持ちの尊さが、静かに胸に響きます。

36位：道尾秀介

ミステリー、ホラー、青春小説、恋愛小説と、多彩なジャンルで傑作を生み出し続けるオールラウンダー。緻密な伏線と叙述トリックを得意とし、読者を巧みに騙す手腕は「ミステリーの奇術師」とも呼ばれています。

2011年に『月と蟹』で直木賞を受賞。読者をあっと言わせる驚きの結末だけでなく、登場人物の心の痛みを丁寧に描くことにも長けており、物語に深い余韻を残します。

【代表作】『向日葵の咲かない夏』

夏休みの初日、友達が首を吊って死んだ。しかし、その死体はいつの間にか消えてしまい、代わりに一週間後、彼の生まれ変わりだと名乗る蜘蛛が現れる。少年たちの奇妙な夏休みを描いた、衝撃的なミステリーです。

37位：堂場瞬一

警察小説やスポーツ小説の分野で、圧倒的な人気と作品数を誇る作家。リアリティあふれる描写と、骨太なストーリー、そして組織の中で奮闘する男たちの熱いドラマで、多くの読者を魅了しています。

驚異的な執筆スピードで知られ、その著作は200冊を超えます。どのシリーズから読んでも楽しめる、安定感のある面白さが魅力です。

【代表作】『警視庁追跡捜査係』シリーズ

警視庁捜査一課の二人の刑事、タイプの違う「はみだし者」である沖田と西川が、それぞれの視点から事件を追い、時に反発し、時に協力しながら真相に迫る警察小説シリーズ。リアルな捜査の描写と、二人の関係性の変化が面白いです。

38位：角田光代

現代を生きる女性たちのリアルな日常や感情を、鋭い観察眼と共感性の高い筆致で描き出す作家。恋愛、結婚、仕事、家族など、女性が直面する様々な問題を取り上げ、多くの読者の支持を得ています。

2005年に『対岸の彼女』で直木賞を受賞。2007年には『八日目の蝉』がベストセラーとなり、社会現象を巻き起こしました。人間の多面性や、ままならない人生の機微を描く名手です。

【代表作】『八日目の蝉』

父の愛人の子を誘拐し、4年間育てた女。そして、誘拐犯に育てられた娘。二人の女性の数奇な運命を通して、母性とは何か、家族とは何かを問いかける衝撃作です。

39位：青山美智子

何気ない日常の中に、小さな奇跡と温かい繋がりを見出し、読者の心をそっと癒してくれる作家。一杯のコーヒーや、一冊の本を介して、人々の人生が優しく交差する物語を得意としています。

『お探し物は図書室まで』や『木曜日にはココアを』など、心温まる連作短編集が人気を博し、2021年、2022年と2年連続で本屋大賞第2位に選ばれました。

【代表作】『お探し物は図書室まで』

人生に悩む人々が、ふと立ち寄った町の図書室で、ちょっと変わった司書から思いがけない本を薦められる物語。それぞれが自分の人生に必要な「答え」を見つけていく姿に、心が温かくなります。

40位：スティーヴン・キング

「モダンホラーの帝王」と称される、アメリカのベストセラー作家。超常現象や内なる狂気をテーマにした恐怖小説で世界的な人気を誇りますが、その本質は、ごく普通の人々が非日常的な状況に陥った際のヒューマンドラマにあります。

『IT』『シャイニング』などのホラー作品はもちろん、『スタンド・バイ・ミー』や『ショーシャンクの空に』といった感動的な名作も数多く手掛けています。

【代表作】『ショーシャンクの空に』

無実の罪で刑務所に入れられた銀行員アンディが、理不尽な暴力と絶望の中で、希望を捨てずに生き抜く姿を描いた物語。ラストに待つ解放感と感動は、映画史に残る名シーンとしてあまりにも有名です。

41位：三島由紀夫

戦後の日本文学界を代表する、絢爛豪華な文体の天才作家。「美」に対する尋常ならざる探求心と、人間の内面に潜む倒錯的な心理を、精緻で耽美的な文章で描き出しました。

『金閣寺』や『潮騒』といった名作を次々と発表し、ノーベル文学賞の候補にもなりましたが、最後は自衛隊市ヶ谷駐屯地で割腹自殺するという衝撃的な最期を遂げました。

【代表作】『金閣寺』

現実の金閣寺放火事件を題材に、吃音に悩み、美の象徴である金閣に憧れと憎しみを抱く青年僧・溝口の複雑な内面を描いた傑作。美とは何か、そして人間とは何かを問いかける、重厚な物語です。

42位：吉本ばなな

1988年のデビュー作『キッチン』が社会現象となり、「ばなな現象」という言葉を生み出した作家。都会に生きる若者たちの孤独と、喪失からの再生を、独特の浮遊感と透明感のある文体で描き、多くの読者の共感を呼びました。

家族ではない人々との共同生活や、少し不思議な出来事を通して、血の繋がりを超えた「魂の家族」を描くのが特徴です。その作風は、後の多くの作家に影響を与えました。

【代表作】『キッチン』

肉親を全て亡くした少女みかげが、友人の雄一とその母親（実は父親）であるえり子さんと風変わりな同居生活を始める物語。死の匂いが漂う中で、食卓を囲むことの温かさが、生きる希望を照らします。

43位：瀬尾まいこ

元中学校の国語教師という経歴を持つ作家。学校や家庭を舞台に、不器用ながらも懸命に生きる人々の姿を、温かくユーモアあふれる筆致で描き出します。読後には、優しい気持ちと前向きな力が湧いてくるような作品が魅力です。

2019年に『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞。その温かい世界観は、多くの読者の心を掴んでいます。

【代表作】『そして、バトンは渡された』

血の繋がらない親の間をリレーされ、4回も苗字が変わった優子。しかし、彼女はたくさんの愛情を受けて育った。複雑な家庭環境の中で、幸せとは何かを描き出す、新しい形の家族の物語です。

44位：夢枕獏

伝奇バイオレンス、SF、山岳小説、格闘小説など、ジャンルを横断して壮大な物語世界を構築する作家。中でも、安倍晴明の活躍を描く『陰陽師』シリーズは、平安時代の雅な世界観と妖しい魅力で、一大ブームを巻き起こしました。

そのペンネームの通り、読者を「夢」のような fantastical な世界へと誘う物語の達人。その該博な知識と豊かな想像力から生み出される物語は、唯一無二の魅力を放っています。

【代表作】『陰陽師』シリーズ

平安時代の陰陽師・安倍晴明が、友人の源博雅と共に、都で起こる様々な怪異事件を解決していく物語。晴明のクールな魅力と、博雅の人の好さ、二人の軽妙なやりとりが楽しい人気シリーズです。

45位：桜庭一樹

少女たちの繊細な心の内側を、ミステリーやファンタジーの要素を織り交ぜながら、美しくも残酷に描き出す作家。ゴシックな雰囲気と、どこか懐かしい日本の風景を融合させた、独特の世界観が魅力です。

2008年に『私の男』で直木賞を受賞。少女小説からキャリアをスタートさせ、その卓越した筆力で一般文芸でも高い評価を得ています。少女という存在の持つ、危うさと強さを見事に描き出します。

【代表作】『GOSICK -ゴシック-』

20世紀初頭のヨーロッパを舞台に、天才的な頭脳を持つ美少女探偵ヴィクトリカと、日本人留学生の久城一弥が、様々な難事件に挑むミステリーシリーズ。ヴィクトリカのツンデレな魅力と、壮大な歴史の謎が絡み合う物語が面白いです。

46位：J・K・ローリング

言わずと知れた、世界的ベストセラー『ハリー・ポッター』シリーズの作者。無名のシングルマザーから、世界で最も稼ぐ作家の一人へと駆け上がった、そのシンデレラストーリーも有名です。

魔法というファンタジーの世界を、まるで現実であるかのように緻密に構築し、世代を超えて世界中の人々を魅了しました。友情、勇気、愛といった普遍的なテーマが、物語に深い感動を与えています。

【代表作】『ハリー・ポッター』シリーズ

孤独な少年ハリー・ポッターが、自分が魔法使いであることを知り、ホグワーツ魔法魔術学校で仲間たちと共に成長しながら、宿敵ヴォルデモート卿に立ち向かう壮大な物語。読めば誰もが、魔法の世界への入学を夢見るはずです。

47位：一穂ミチ

BL小説で培った繊細な心理描写と、ままならない人生を送る人々への優しい眼差しで、今、注目を集めている作家。社会の片隅で、静かに傷つき、それでも懸命に生きようとする人々の姿を、リアルに描き出します。

2022年に『スモールワールズ』が本屋大賞3位に選ばれるなど、一般文芸でもその評価を確固たるものにしています。切なくも美しい、その物語世界が多くの読者の心を掴んでいます。

【代表作】『スモールワールズ』

夫婦と愛人、シングルマザーと息子など、様々な形の「二人」の関係性を描いた連作短編集。一見、無関係に見えるそれぞれの物語が、最後に一つの世界として繋がっていく構成が見事です。

48位：ダニエル・キイス

人間の知性や記憶、意識とは何かという深遠なテーマを、感動的な物語として描き出したアメリカの作家。その作品は、心理学的な知見に裏打ちされており、読者に深い思索と感動を与えます。

代表作『アルジャーノンに花束を』は、発表から半世紀以上経った今でも世界中で読み継がれている不朽の名作。日本でも、何度も舞台化やドラマ化がされています。

【代表作】『アルジャーノンに花束を』

知的障害を持つ青年チャーリイ・ゴードンが、脳手術によって天才的な知能を手に入れるが、やがてその知能が失われていく運命を知る物語。ひらがなばかりの報告書が、次第に知的な文章へ、そしてまた…という構成が、彼の喜びと悲しみを鮮烈に伝えます。

49位：山田詠美

恋愛と性を、大胆かつスタイリッシュに描き、文学界に衝撃を与えた作家。人種や常識にとらわれない、自由で官能的な恋愛の形を、クールな文体で描き出し、多くの女性読者から熱狂的な支持を得ました。

1985年のデビュー作『ベッドタイムアイズ』で文藝賞を受賞。その後も直木賞、谷崎潤一郎賞など数々の文学賞を受賞し、現代文学の第一線で活躍し続けています。

【代表作】『ぼくは勉強ができない』

「勉強なんて、大人になったら何の役にも立たない」と公言する高校生・秀美の、クールでどこか哲学的な日常を描いた青春小説。大人たちが決めた価値観に、軽やかに反発する姿が痛快です。

50位：ガブリエル・ガルシア＝マルケス

「マジック・リアリズム」の旗手として、20世紀のラテンアメリカ文学を世界に知らしめたコロンビアの巨匠。現実と幻想が入り混じる、豊かでパワフルな物語世界を創造しました。

1982年にノーベル文学賞を受賞。その代表作『百年の孤独』は、一族の百年にわたる栄枯盛衰を、神話的なスケールで描き出した、20世紀文学の金字塔です。

【代表作】『百年の孤独』

架空の村マコンドを舞台に、ブエンディア一族の百年にわたる繁栄と衰退を描いた大河小説。次々と起こる奇妙で幻想的な出来事と、人間の持つ根源的な孤独が、圧倒的な筆力で描かれています。

おわりに：あなただけのおすすめ作家を見つけて、小説の世界をもっと楽しもう

人気作家おすすめランキングTOP50、いかがでしたか？

気になる作家や、読んでみたい作品は見つかったでしょうか。今回ご紹介した50人は、いずれも個性的で魅力あふれる物語の作り手ばかりです。

もちろん、ここに挙げた作家が全てではありません。小説の世界は、あなたがまだ知らない素晴らしい作家や物語で満ちています。

この記事をきっかけに、まずは一人の作家を深く掘り下げてみるのも良いでしょう。あるいは、今まで読んだことのないジャンルに挑戦してみるのも面白いかもしれません。

大切なのは、あなた自身の「好き」という気持ちです。誰かのおすすめを参考にしつつも、最後は自分の直感を信じて、心惹かれる一冊を手に取ってみてください。

『小説ヨミタイ』は、これからもあなたの読書ライフがもっと豊かになるような情報をお届けしていきます。あなただけの「推し作家」を見つけて、果てしない物語の海を、もっと自由に、もっと楽しく冒険してくださいね！